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教育長通信(メッセージ)

更新日:2024年9月13日更新 印刷ページ表示

2024年9月13日 インクルーシブな学校の設立を目指して

現在、松本市では、市立特別支援学校を通常の小学校に併設する形で整備し、すべての子どもたちが多様性を認め合いながら、ともに学ぶインクルーシブな学校を創っていこうと検討を進めています。

この検討を進めるうえでは、多くの市民の皆さん、特にお子さんをお持ちの保護者の皆さんにも、今後の方向性をともに考えていただき、共有していけたらと思っています。

そこで、9月21日(土)に、特別支援教育フォーラム「地域で学び続ける学校づくり~市立須坂支援学校の実践から~」と題して、県内で唯一、小学校と特別支援学校が併置されている須坂市立須坂支援学校の教育実践について小松賢吾校長先生からご講演いただきます。

須坂支援学校には、昨年7月と今年の7月に教育委員の皆さんや職員とともに、視察をさせていただきました。同じ校舎の中に、通常学級、特別支援学級、特別支援学校のクラスが学年別に配置され、同じ時間割のため、子どもたちは、休み時間には一緒に遊んで日常的に交流しています。子どもたちや先生方、そして学校全体に漂う柔らかな空気がとても印象的でした。そんな須坂支援学校の子どもたちの日常を中心にして、学校運営を担っていらっしゃる小松校長先生からお話を伺います。

なお、この内容に関連して、この4月に開設した松本市インクルーシブセンターの取組みについても担当課長からレポートさせていただきます。

三連休の初日ではありますがぜひご参加ください。

 

開催日時:9月21日(土)午前10時から11時45分

開催場所:松本市総合社会福祉センター4階 大会議室

主な内容:「市立須坂支援学校の取組み」、「松本市インクルーシブセンターの活動」、会場の皆さんとの意見交換等  

 

詳細はこちら↓

フォーラム開催のお知らせ:特別支援教育フォーラム「地域で学び続ける学校づくり」

インクルーシブセンターの取組みについて:松本市こそだて応援サイト_松本市インクルーシブセンター

2024年9月12日 松本デュアルスクールの利用をきっかけに松本への移住を選択!

松本市では昨年5月から、松本デュアルスクール制度をスタートしました。

この制度は、二拠点生活やお試し移住などを希望する、都市部に居住している子育て世帯の皆さんを対象に、住民票をもとの住所に置いたまま、保護者の短期居住に合わせてお子さんの学籍を異動し、松本の学校生活を体験できるというものです。

 

特に、都会にはない松本市の自然環境などを活かした学校生活を体験してもらいたいと、山間地にある大野川小中学校や奈川小中学校などを中心にPRを行った結果、昨年度は、5世帯のご家族(6人の児童生徒)がこの制度を利用し、2世帯のご家族が松本への移住を選択してくださいました。

 

このうち、大野川小学校でこの制度を活用し、この春からは、安曇地区の乗鞍への移住を選択してくださった鈴木さんへのインタビュー記事が乗鞍高原での暮らしを紹介している「のりくらnote」に掲載されました。鈴木さんとサイト運営者の許可をいただきましたのでここでご紹介させていただきます。

移住者である鈴木さんの眼で見た乗鞍の自然と暮らし、そして大野川小中学校における子どもたちと先生方との触れ合い。改めて、山間地の暮らしと小規模な学校の魅力と可能性に気づかされる視点がたくさんありました。心がほっこり温まる素敵な記事を寄せていただいた鈴木さんに感謝申しあげるとともに、松本暮らしを選択してくださる鈴木さんのようなご家族をこれからも応援していきたいと思います。

鈴木さんのインタビュー記事

のりくらnote_乗鞍移住者インタビュー#2<外部リンク>

松本デュアルスクールについて

松本デュアルスクール

 

 

 

2024年7月29日 「結」まつもと学びの日~全教職員研修を松本市教育会との共催により開催

先週木曜日25日に、市立小中学校に勤務する全教職員(約1,500人)を対象とした研修会をまつもと市民芸術館で開催しました。

令和4年度に市独自の教育研修センターを立ち上げて以来、全教職員を対象とした研修会は、昨年度に引き続き2回目となりますが、前回はオンラインを併用したハイブリッド形式でしたので、全員が一堂に会しての研修会はこれが初めての試みとなりました。

今回は、創立140周年を迎えた松本市教育会(先生方が任意で参加し教科等の研究や交流を行っている団体)と、昨年度末に連携協定を結んだことから、今まで別々に開催していた研修会を合同で開催する運びとなりました。多くの先生方が企画から準備、当日の運営まで、細やかな配慮で担っていただき、教育委員会事務局だけでは到底叶わないような充実した運営が可能となりました。関係者の皆さんに改めて感謝したいと思います。

開会時、幕が開くと、ステージいっぱいに並んだ、音楽同好会&公募で参加された先生方による合唱団が美しくエネルギッシュな歌声を聞かせてくださいました。そして教育長講話、研究委員会の報告を経て、メイン講演は、昨年来リーディングスクールMatsumotoサポート事業でもご協力をいただいている、映画「みんなの学校」の舞台となった大阪市立大空小学校の初代校長の木村泰子先生のご講演でした。

演題は「子どもの事実からみんなで学校づくりを問い直しませんか~すべての子どもの学習権を保障する学校をつくるために~」です。

冒頭、大空小学校の子どもたちと先生、そしてそれを支える地域の方々の約1年間のリアルな日常を追ったテレビドキュメンタリーの上映があり、そのあと、作品内では描かれなかったエピソードも含めて、先生からたっぷりと様々なお話を伺うことができました。

大人と子どもが、対等な人間同士として時にぶつかり合いながらも互いを尊重し合う姿や、他校でいじめにあったり不登校になったりして大空小学校に転校してきた子どもが、先生や地域の方々の温かな眼差しの中で少しずつ自分の殻を破り、失敗を繰り返しながら成長していくエピソードに思わず胸が熱くなり、改めて学校の持つ力の大きさや、教師という仕事の尊さを実感しました。

学校での「困った子ども」を「困っている子ども」としてとらえ、困らなくなる空気をつくっていくことが大事。教員にとって不可欠な力は(自分にできないことがあることを自覚し)「人の力を活用する力」。など、木村先生が時に参加者を巻き込みながらユーモアたっぷりに語ってくださったエピソードは、子どもを主人公にして、子どもの事実から語られるからこそ、会場内が一体となって共感している空気感が伝わってきました。

会が終わり、三々五々帰っていく先生方の表情に、なんとなく、明日への元気と勇気が満ちているように思えて、私自身、何より励まされた一日となりました。

20240725_まつもと学びの日 2024年7月25日「結」まつもと学びの日2

 

2024年6月19日 6月補正予算から~小中学校の更衣スペースの確保に向けて

先週6月10日に松本市議会6月定例会が開会となりました。

3月に市長選があったことから、今年度、新たに取り組む政策的な事業費は、今定例会に提案されている6月補正予算に盛り込まれています。

教育費は3億8,897万円が計上されて、当初予算と合算すると113億4,163万円。一般会計1,035億1,180万円に占める割合は10.8%となりました。金額としては、前年度の同時期と比べて7.6%の増となっています。

 

今回、教育委員会の新たな政策的事業費のうち、学校教育関係では、中学校部活動の地域移行に向けての事業費や、学校に通えなくなっている子どもたちのためのオンライン支援の事業費などが主要事業となっていますが、今回、いわゆる「学校文化」を見直すための重要な事業費を計上しました。それは、昨年度から課題となっていた、小中学校における児童生徒の着替えの環境を改善するための経費です。

現在松本市内小中学校の多くの校舎は、昭和40年代後半から昭和50年代にかけて、児童生徒の急増に対応するために建設されたものが多く、教室棟に更衣室が整備されている学校はほとんどありません。体育館やプールの近くに更衣室はあるものの、教室棟からの移動に時間がかかるため、そこまで着替えに行く子どもは少なく、多くの子どもたちは、体育のある日にあらかじめ運動着を制服の下に着て登校し、男女一緒の教室で制服を脱ぐという方法で着替えている実態がありました。

コロナ禍の間は、多くの学校が運動着登校としていましたが、5類移行を経て従来の日常が戻る中で、改めてこの長年の慣習に対する違和感が可視化され、新聞報道や市議会の一般質問でも取り上げられることとなりました。

昨年度、早速、実態調査を行ったうえで各校長に対してこの改善を求めたところ、通常学級は減少しているものの特別支援学級が増加していることから、各校に空き教室がほとんどなく、学校でも対応に苦慮していることがわかりました。

そこで、改めて各学校内で最善の方策を検討してもらった結果、教室内を仕切るカーテンやパーテーションなどが必要となったため、今回、関連経費4,675万円(小学校2,550万円、中学校2,125万円)を計上しているものです。

大がかりな改修により新たに更衣室を設置するというものではないため、どちらかと言えば緊急避難的な対策となってしまうかもしれませんが、従来の着替えの環境に疑問を感じたり、嫌な思いをしてきた子どもたちが、少しでも救われる気持ちになってくれればと願っています。

 

2024年6月18日 市立中学校における外部指導者の不祥事について

 この事案は、昨年6月に発覚したものですが、生徒の特定につながらないよう配慮してほしいという当該生徒の保護者の意向を最大限尊重し、また、捜査に当たっていただいた警察とも随時相談・助言を受けながら対応してまいりました。
 しかしながら、先週木曜日6月20日付けの地元紙朝刊に「外部コーチ生徒と性的関係、松本の中学、発覚後も1か月指導」と報じられたことを受けて、同日の午後に報道関係者の皆様に事案の経過を説明させていただく運びとなりました。

 その際、説明した経過は、次のとおりです。
 昨年6月中旬に、当該生徒が学校の養護教諭に相談したことで事案が発覚、養護教諭のほか担任などが当該生徒に対して聞き取りを慎重に行った結果、外部指導者とSNSで交流があったことや、車で出かけたことなどがわかりました。しかし、それ以上のことについては生徒から聞き取ることができなかったため、6月下旬には、学校長が学校に保護者をお呼びして情報共有を行い、その後、担任と保護者は警察に出向いて相談を行いました。
 そこでは、警察から証拠隠滅の恐れがあるため外部指導者への接触は控えることなどについて助言を受けました。また、大会を直後に控えた段階だったため、突然指導をやめさせることが、周囲から理由の詮索や個人の特定が行われる可能性があるという当該保護者の意向を最優先し、教員による厳重な監視を行いながらも、7月中旬ごろまで当該指導者の指導を継続させる結果となりました。
 7月中旬に、当該生徒の保護者から学校長に対して「外部指導者が警察からの事情聴取を受け、当該生徒と性行為があったことを認めた」との連絡が入り、以降当該指導者は指導に来なくなりました。その後、8月中旬に他の生徒の保護者から、代わりの指導者を探してほしいとの要望があったことを受けて、学校長は警察の了解を得た上で、当該指導者に対して今後一切生徒に関わらないでほしい旨を通告しました。

 以上が主な経過となります。以降、保護者の意向を踏まえて、当該指導者が二度と子どもの指導等に関わることのないよう関係諸機関等に依頼するなど、市としては誠意をもって対応しているところです。しかし、今回の事案が関係者の皆様の深い心の傷となったことは間違いありません。このようなことが二度と起こらないよう、市として出来ることから取り組んでいく所存です。

 今回の事案を踏まえて、今後の教訓としていきたいのは次の2点です。
 まず外部指導者の位置付けに関するルールが曖昧であったこともあり、生徒への関り方などについて市としての基本的な指導を徹底していなかったことについてです。
 ここでの外部指導者とは、市で直接雇用している会計年度職員(部活動指導員や地域アスリート)とは異なり、大会などに向けての選手強化を目的に、基本的にボランティアで関わっている指導者を指します。そのほとんどが、クラブ・部活動の顧問や保護者会の推薦等をきっかけとして指導に携わっており、学校長と取り交わす契約に関しては、期間や従事内容など最低限の内容に留まるものでした。
 市では、事案発覚後、この契約に、セクハラ・パワハラなどを行わない、生徒との個人的なつながりを持たないこと等を誓約書に盛り込む対応を図りましたが、今後は定期的な研修や継続的なモニタリングについても検討を進めてまいりたいと考えています。

 2点目は、事案の発覚後、結果としてこの指導者に1か月間指導に携わらせてしまったことについてです。この対応については、警察の助言や当該保護者の意向も踏まえて、当事者の人権保護の観点から最善に思える策を講じてきたつもりではありましたが、第三者から見れば市の道義的責任を問われても仕方がありません。改めて、社会がそれをどう捉えるかというコンプライアンスの基本を肝に銘じていきたいと思います。

 今回のケースは、クラブ・部活動における地域指導者の確保と質の担保のあり方に大きな課題を提起しています。市としては、子どもたちが安心して活動に参加できるよう、引き続きよりよい仕組みづくりを進めてまいりたいと考えています。

2024年3月11日 小中学校における制服・新入学用品等の購入に関する提言書

今年度、松本市教育委員会の5人のメンバー(教育長及び教育委員4名)が、小中学校における制服や新入学用品等のあり方について調査研究を行い、このたび、別添のとおり提言をまとめました。

近年、保護者の教育費負担の重さが課題となっていますが、平成30年3月には、文部科学省から、学校における通学用服等の学用品等の購入について、保護者等の経済的負担が過重なものとならないよう留意を促す通知が出されています。

以降、各学校においては様々な工夫を重ねていますが、学校単独ではなかなか見直しを進めにくい実態もあるのではないかとの認識から、教育委員会としてその取組みを少しでも後押しできればと考え、今回の提言に至りました。

この間、調査・研究結果をもとに、公開の場で保護者や子どもたち、学校関係者とも意見交換を重ね、その結果を公表するなどの過程を丁寧に行いながら市民の皆さんの関心が高まるよう留意して取り組んできました。

今回の提言を契機に、保護者負担の軽減と合わせて、学校内で子どもたちの多様性が「自分らしさ」として認められていく、そのような仕組みづくりをさらに進めていきたいと考えています。

小中学校における制服・新入学用品等の購入に関する提言書(概要版) [PDFファイル/268KB]

小中学校における制服・新入学用品等の購入に関する提言書 [PDFファイル/1.61MB]

→ 関係者との意見交換会開催結果は、以下のページからご覧ください。

 松本市PTA連合会と教育委員との意見交換会(令和5年9月21日)

 市内中学生と教育委員との意見交換会(令和5年10月19日)

 学校長及び学校事務職員と教育委員との意見交換会(令和5年11月17日)

2024年3月6日 教育長再任に当たって

令和3年4月から教育長を務めてまいりましたが、昨日、松本市議会2月定例会の本会議において、教育長再任の人事案件が可決され、この4月から改めて3年間の任期を務めることになりました。本会議に先立って、午前中の議員協議会では教育長候補者としての所信表明を行いました。(所信表明の内容はこちら

3年前を振り返りますと、GIGAスクール構想のスタートと、新学習指導要領の全面実施(小はR2年度、中はR3年度から)が重なり、また、コロナ禍で様々な活動が制限されるなか、学校の根源的な意義が大きく問われていた時期でもありました。まさにこの3年間は、日本の学校教育が、数十年に一度ともいえるような大きな転換点に立たされていたように思います。

そのような中、教育職出身ではない教育長として、力の及ばないことも多々あったかと思いますが、4人の教育委員をはじめ、市長ほか職員の皆さん、学校の先生方、そして市議会議員や市民の皆さんのご理解とご協力を得て、わずかな一歩かもしれませんが、学都松本のシンカに向けて歩みを進めることができました。これまでお力添えをいただいた皆さんに改めて感謝を申しあげます。

引き続き、子どもの権利条例を持つまちの教育長として、子どもの最善の利益を尊重し、一人ひとりの子どもが、その子らしく健やかに成長できる社会に向けて歩みを進めるとともに、市民がいつでも自由に学び、そのために必要な情報が得られ、語り合うことができる、そのような学都松本のまちづくりに向けて、微力ながら力を尽くしていきたいと思います。

2024年2月22日 市立中学校のトイレに生理用品を配置しました

松本市では、NPO法人レッドボックスジャパンのご支援を得て、松本市立中学校のトイレに生理用品を配置しました。

市役所や公民館など、松本市の公共施設には、同法人のご協力により、昨年の3月からトイレに生理用品を配置していましたが、学校へ配置することについては、これまで保健室で生理用品を渡すことによって生徒をサポートしてきた側面もあったため、現場の先生方から様々な意見があり、モデル校で試行を行うなど、慎重に検討を重ねてきた経過があります。

そのような中、昨年6月には、当事者である子どもたちの声を聞いてみようと、全市立中学校の女子生徒を対象にアンケート調査を実施しました。調査の結果、対象者2,729人に対して、1,141人(42%)から回答があり、以下のような回答結果を得ました。

 

○学校で生理用品がなくて困ったことはありますか。

 よくある、時々ある・・・46%

○学校のトイレに生理用品を置くことについてどう思いますか。

 とてもいい、どちらかというといい・・・96%

○保健室へ生理用品を取りに行ったことはありますか。

 ない・・・85%

○保健室へ生理用品を取りに行くことに抵抗はありますか。

 とてもある、どちらかというとある・・・67%

 

このような結果を受けて、子どもたちの声に応えるため、教育委員会で協議し、生理用品をトイレに置くことを決定しました。

この調査でわかったのは、日頃の保健室の先生方の支援に感謝をしている生徒がいる一方で、保健室では先生に言いにくい、頼むのは恥ずかしいという生徒も多かったこと、また周りの人の目が気になる、生理ということを知られたくない、という生徒が多数いたことです。

今後、学校においては、生理用品の補充なども含め、適切に管理しながら運用の様子を見てもらうことにしていますが、困ったときに皆が気持ちよく使えるよう、女子生徒の皆さんもこの運用に協力してくれることを願っています。

また改めて、この場をお借りしてNPO法人レッドボックスジャパンの皆さんに感謝申しあげます。

 

設置状況▼

設置状況1

 

設置状況3 設置状況2

 

2024年1月29日 映画「ゆめパのじかん」上映会

家庭でもない、学校でもない、第3の子どもの居場所として、川崎市が2003年(なんと今から20年前!)に設置した「川崎市子ども夢パーク」の子どもたちを描いたドキュメンタリー映画「ゆめパのじかん」の上映会を開催します。

「ゆめパのじかん」チラシ(表)

©gara film/nondelaico

 

日時:2月3日土曜日 10時00分~12時00分(開場9時30分)

場所:まつもと市民芸術館小ホール

参加申込み:松本市ホームページ「学都松本推進事業」に掲載の申込み先<外部リンク>からお申し込みください。

参加費:無料

 

川崎市は子どもの権利条例を持つまちであり、国内の自治体における子ども施策のトップランナーです。この施設も公設民営の子どもの居場所の先進事例として全国から注目されています。私も視察で2回ほど伺ったことがありますが、管理運営を担っているNPO法人フリースペースたまりばの西野理事長さんの「子どものいのち」を真ん中に置いた運営方針に感銘しました。

「何をしてもいい。何もしなくてもいい。きみは、きみのままでいい。」

子どものありのままの姿を大切にして、子どもが自ら立ち上がり生きる力をつけていく、そんな居場所を松本にもたくさん作っていけたらと願っています。

2024年1月24日 リーディングスクール・フェスを開催

松本市では、今年度からリーディングスクールMatsumotoサポート事業をスタートしています。この事業は、「子どもが主人公」となる新たな学びに挑戦する学校を支援し、その教育実践を全小中学校で共有していくことで、松本市全体の学びのシンカにつなげていこうというものです。

(詳細はこちら→リーディングスクールのページ

1月22日には、各校がこの1年間の取組みの成果を発表するリーディングスクール・フェスを開催し、リーディングスクール8校のほか、ともに探究的な学びを実践している学びのパイオニア校5校、そして、そのほかに、指定校ではないもう1校(島立小学校)も発表に加わってくれました。

市内全校からあわせて138名の先生方が参加されましたが、会場は先生方の新たな学びへの意気込みが伝わってくるような空気感で満たされていました。

そして、フェスの締めくくりには、映画「みんなの学校」(→公式サイト<外部リンク>)の舞台となった大阪市立大空小学校の初代校長の木村泰子先生にご講演いただきました。

〇子どもにとって、その子がその子らしく成長できること、それが学びの目的

〇学校では「困っている子」が困らなくなる空気をつくることが大事

〇教員にとって不可欠な力は、自分にできないことがあることを自覚したうえで「人の力を活用する力」

などなど、木村先生がユーモアを交えて温かな語り口でお話しくださった数々の大切なエッセンスは、「子どもが主人公」となる学校を目指す私たちにとって、限りない勇気をいただけた貴重な機会となりました。

分科会の様子▼

分科会の様子

全体会の様子▼

全体会の様子

2023年12月25日 大谷選手からのグローブが届きました!

メジャーリーガー大谷翔平選手が、日本全国の全ての小学校に寄付してくださるとして以前から話題になっていた野球グローブが、松本市の29の小学校あてにも届きました!

1校ごとに、右利き用2点と左利き用1点、併せて3点のグローブが箱詰めされており、大谷翔平選手からのメッセージも同封されていました。

大谷選手からのメッセージには「このグローブが、私たちの次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルとなることを望んでいます。それは、野球こそが、私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです。」と書かれていました。

大谷選手の温かくも崇高なお気持ちにどれだけの子どもたちが励まされることでしょう。そして子どもたちのみならず、大谷選手はいまや多くの日本国民にとっての夢と希望であり誇りでもあります。

ロサンゼルス・ドジャーズでの益々の活躍をお祈りするとともに、改めて深く感謝いたします。

 

グローブ メッセージ

2023年11月22日 市立学校教諭の逮捕について

​ すでに報道等があり、市のホームページでもお知らせしてきましたが、さる11月9日木曜日の午後3時53分ごろ、松本市立学校に勤務する教諭(中嶌 裕次郎 41歳)が、長野県迷惑行為等防止条例違反の疑いで逮捕されました。逮捕理由は、本年5月ごろ、中信地区の施設において、更衣中の女性を撮影したことによるものです。

 また、その3日後には、同教諭が、性的姿態撮影等処罰法(正式名称:性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の撮影に係る電磁的記録の消去等に関する法律)の第4条の規定により、性的映像記録保管の疑いで再逮捕されました。

 この法律は、本年7月13日に施行されたものであり、これを受けて長野県教育委員会の懲戒処分等の指針も改訂され、性暴力等関係の非違行為に対する厳罰化が図られています。県教育委員会、市教育委員会それぞれで、また各学校においても、とりわけこの性暴力等の根絶に向けては、学校現場への信頼を著しく失墜させる悪質な行為として、断じて許さないというスタンスで研修を重ねている中、同時進行的に、このような犯罪が重ねられていたかと思うと、言い知れぬ怒りを覚えると同時に暗澹たる思いに至ります。

 しかし、結果としてはこのような事態を招いてしまいました。県費教職員の任用や免職については県教育委員会の権限となりますが、服務監督を担う市教育委員会の責任者として、改めて子どもたちや保護者の皆さん、そして市民の皆さんに対し、心からお詫びを申し上げます。

 研修をはじめとする再発防止については、信頼回復に向けて誠心誠意取り組むとともに、当該校における子どもたちの心のケアに鋭意努めてまいります。

 容疑者の行為は許されざるものであり、詳細を明らかにして社会的制裁を受けるべきとのご意見もありますが、警察報道では、被害者保護の観点から学校名や被害者の詳細情報は伏せられています。当教育委員会でも同様の観点にたっての公表内容としていることをご理解いただき、市民の皆さんにも、情報の拡散による子どもたちへの二次被害等の防止にご協力いただきますよう、切にお願い申し上げます。

​ → 11月10日 市教育委員会による記者会見議事録 [PDFファイル/154KB]
 → 11月10日 記者会見資料 [PDFファイル/5KB]
 → 11月22日 市議会経済文教委員協議会資料 [PDFファイル/194KB]

2023年11月9日 探究の学びを深める子どもたち その2

今年1月に完成し、以来松本市内を中心に上映会が開催され、好評を博している地域映画「まつもと日和」(監督:三好大輔氏)の第2弾となる地域映画が、現在、制作されています。

このまつもとフィルムコモンズによる取組みは、主に1950年代から70年代にかけて松本市内で撮影された8ミリフィルムなどを市民から募集し、デジタル化したうえで地域の住民や子どもたちと協働しながら松本の地域映画づくりを目指すプロジェクトです。ホームムービーなどを中心に、映像として記録された古き良き時代の松本が、温かなBGM(これも市民参加のオリジナル!)とともに蘇り、懐かしさとともになんとも言えない幸福感が感じられる作品となっています。エンドロールのアニメーションは清水中学校の美術部の子どもたちがプロの指導を受けて制作してくれました。

そして今回、梓川地区を対象としてつくられている第2作目には、梓川小学校の5年生の子どもたちが参加しています。地域の皆さんと子どもたちが対話しながら地域の記憶を掘り起こし、編集や効果音、BGMなどの制作にも携わっています。プロの皆さんから指導を受けながらの活動は、子どもたちにとってかけがえのない体験であり、他では得られない学びを深める貴重な機会になっています。

 

映像に合わせる効果音を制作している様子▼

映像に合わせる効果音を制作している様子1 映像に合わせる効果音を制作している様子2

 

映像に合わせる効果音を制作している様子3

 

まつもとフィルムコモンズのホームページ▼

https://matsumoto8mm.com/<外部リンク>

 

2023年10月5日 探究の学びを深める子どもたち その1

昨日、学都松本の象徴とも言われる開智小学校の創立150周年記念式典がキッセイ文化ホールで開催されました。式典の後半は、子どもたちが日々取り組んできだ「探究的な学習」による成果が、学年ごと、子どもたちによる進行で発表されました。それぞれに個性あふれる内容が展開され、何より子どもたちが活き活きと輝いていたことが印象的でした。

開智小学校創立150周年記念式典_画像1

 

開智小学校創立150周年記念式典_画像2

 

開智小学校創立150周年記念式典_画像3

 

「探究的な学習」とは、身近な社会や生活の中から、児童生徒が課題を設定し、その解決に向けて情報収集したり、それを整理・分析したりして考えをまとめ、表現するという学びの手法です。

これまで、学校では、教師主導の画一的な授業が中心で、「皆が同じことを同じようにできること」が求められ、「知識や技能」の習得が重視されがちでした。しかし、スマートフォンなどの普及により、誰もが瞬時に様々な情報が得られる現在においては、知識や技能の習得そのものよりも、それらをどう活用し課題を解決していくかという「思考力・判断力」が求められるようになっています。

そのようななか、松本市では、教育大綱「子どもが主人公・学都松本のシンカ」の理念のもと、子ども一人ひとりの興味・関心をもとに、主体的に学んでいく探究の学びを広げようと各学校で取組みを進めています。

広報まつもと9月号ではそのことについて特集をしてもらいました。)

何回かに分けて、そのような学びに取り組んでいる子どもたちの様子をご紹介していきたいと思います。

2023年7月4日 中間教室の名称を教育支援センターに変更しました

市内には、不登校の子どもたちが、学校以外の場所で自分らしく学べるようにと、支援を行う居場所として3か所の中間教室(山辺、鎌田、波田)を設置しています。

この「中間教室」では、かつては学校復帰を目的に学習支援や指導などを行うことが多かったのですが、2017(平成29)年に「教育機会確保法」(正式名称:義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)が施行され、この法律に、個々の子どもの状況に応じて、多様な学びの環境を確保していくことが謳われたことから、現在では、一人ひとり子どものニーズに応じた支援を行う居場所としての役割を果たしています。

この8月に、南部方面に新たな居場所を増設することをきっかけに、松本市教育委員会ではこのたび規則を改正し、この7月1日から「中間教室」を「教育支援センター」に名称を変更しました。

なお、この南部方面に増設する居場所は、寿小学校近くに「寿教育支援センター」として開所します。また、各センターでは、より親しみやすい愛称を設けようと、現在子どもたちの意見を聴きながら検討をしています。各センターの愛称が決まり次第またお知らせしたいと思います。 

詳細はこちら↓

教育支援センター(社会的自立に向けた援助

2023年6月27日 令和6年度から小学校で使用する教科書の採択について

今年度は、令和6年度から小学校で使用する全教科書の採択を行うことになっています。採択は次のような手順で進めます。

  1. 近隣の複数の自治体と共同して協議会を設置し、採択の方針について協議します。(松本市の場合は、塩尻市、東筑摩郡、安曇野市と共同して採択地区を構成しています。長野県内には12の採択地区があります。)
  2. 協議会の中に、現場の先生方で組織する調査研究委員会を置き、教科ごとに複数回にわたって慎重に教科書を調査研究したうえで、その研究結果や資料を協議会に提出します。
  3. 協議会では、研究結果等をもとに一種類の教科書を選び、構成市町村の教育委員会に報告します。※協議会や調査研究委員会は、教科書採択の公正確保を図るため非公開で行います。
  4. 各市町村の教育委員会で選定された教科書の内容や理由等について協議を行い、採択教科書を決定します。→松本市教育委員会では、7月27日(木曜日)15時からの定例教育委員会で協議を行います。会議は公開で、どなたでも参加できます。(場所は松本市役所大手事務所3階の教育委員室です。)

 教科書

現在、調査研究の対象となっている教科書などを、本日6月27日(火曜日)から7月17日まで(月・祝)まで松本市中央図書館で展示しています。ぜひこの機会に手に取ってご覧ください。

▼時間

 火~金 9時30分から19時まで

 土日祝 9時30分から17時まで

 休館日 月曜日(7月3日、10日)

2023年5月15日 松本デュアルスクールについて

 松本市ではこの4月から、松本デュアルスクールと銘打って、都市圏の小中学生が松本市内の市立小中学校に短期間通学できる新しい学校のかたちをスタートさせました。

 この制度では、区域外就学の制度を活用して、住民票をもとの住所に置いたまま、保護者の短期居住に合わせてお子さんの学籍を異動させます。このため、松本の学校での就学期間も元の学校の出席日数として認められます。

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 この制度を通して、子どもたちの多様な学びの機会を創出するとともに、松本市の魅力を生かした移住促進を図りたいと考えています。

 こんな方を対象としています。

 ・松本市内への移住を考えていて、お子さんと一緒に「お試し移住」をしたい方

 ・二拠点生活をするに当たって、松本滞在時にお子さんを就学させたい方

 ・一時的なリモートワークなどに当たってお子さんを就学させたい方

 ・松本の自然豊かで小規模な学校の学びをお子さんに体験させたい方

 特に、自然豊かな乗鞍岳のふもとにある大野川小中学校では、地域も一緒になってデュアルスクールを体験したいお子さんとご家族をお待ちしています。

 お試し移住に関するご相談もお気軽にお寄せください。

 手続きや制度の仕組み、学校の特徴などはこちら

 → 大野川小中学校の学び [PDFファイル/3.32MB]

 → 松本デュアルスクールのページ

2023年4月28日 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更に伴う5月8日以降の市立小中学校の対応について

昨日、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、連休明けの5月8日(月曜日)から、季節性インフルエンザと同等の5類に移行することが、厚生労働省で正式に決定されました。

このことを受けて松本市教育委員会では、昨日の定例教育委員会において、令和2年3月以来運用してきた市独自の「新型コロナウイルス感染症拡大防止に対応した学校運営ガイドライン」の廃止を決定しました。

今後の対応として、学校におけるマスクの着用については、すでに4月1日から一人ひとりの判断に委ねることとしていますが、これまで基本的な感染対策として行ってきた手洗い、換気、三密の回避などは、新型コロナの感染防止策としては引き続き有効であることを踏まえ、状況に応じて適切に判断していくこととしています。

また検温、健康観察、消毒などの実施や諸活動における制限なども、これまで学校に求めてきた一律の対応はなくなりますので、流行期など、状況に応じて対応していくこととなります。

これまで以上に、多様で豊かな体験を通して子どもたちが生きいきと学べる学校環境をつくっていきたいと思います。

 

5月8日以降の松本市立小中学校における対応はこちら↓

新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付け変更に伴う市立小中学校の対応について [PDFファイル/583KB]

 

【参考】文部科学省「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル(2023年5月8日~)」はこちら↓

【文部科学省】学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル(2023_05_08) [PDFファイル/701KB]

 

2023年4月3日 新年度のスタートです

久々の教育長通信となりました。

このところの暖かな陽気で、松本城をはじめ市内の桜が一気に開花して、まさに春爛漫の季節となりました。6日木曜日には、いよいよ市立小中学校の入学式と始業式を迎えますが、例年になく早い満開の桜の中での新学期スタートは、子どもたちにとってきっと思い出深いものになることでしょう。

 

松本市教育委員会では、今年度、「子どもが主人公学都松本のシンカ」に向けてリーディングスクール(Leading School)Matsumotoサポート事業をスタートします。

これは、子どもの主体性を大切にする新たな学びづくりに一歩踏み出す学校に対して、人員面、予算面での支援を行い、その教育実践の成果を全小中学校で共有することで、松本市全体の学びの改革に向けた気風を向上させていこうというものです。

各校からの提案を募り、事務局で審査した結果、今年度は、中山小、寿小、明善小、清水中、筑摩小、鎌田中、開成中、筑摩野中の8校がリーディングスクールとして選定されました。

 

そして、この取組みと並行して、長野県「学びの改革パイオニア校」として、丸ノ内中、開智小、田川小の3校が、軽井沢風越学園と連携して「探究的な学び」の実践を進めることになりました。この事業は、長野県教育委員会が、先進的な学びの改革に取り組む実践校を選定し、長野県教育をけん引する新たな学びの仕組みを構築しようとするものです。松本市ではこのほかに、多様な学びの場を構築する実践校として波田小、波田中が選ばれました。

リーディングスクールMatsumotoサポート事業についてはこちら↓

リーディングスクールMatsumotoサポート事業

 

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