ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

実施校の取組状況紹介

更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

3月31日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

子どもの“学びデザイン力”を育てる学校づくり

筑摩小学校の令和5年度の取り組みが終わりました。

児童一人ひとりが自分に合った方法で主体的に学ぶ力を育むために、単元内自由進度学習を取り入れました。今年度がはじめての取組でしたが、全ての学年で1回以上実施することができました。

「自由進度学習ってどうやるんだろう」「何からはじめればいいんだろう」という手探りでのスタートでしたが、県内外の実践校を実際に視察してイメージをつかむことができました。視察の報告を兼ねた職員研修を経て、まずは7月に4学年と2学年で実施しました。これを皮切りに、低中高の連学年でつくる部会内で職員が連携しながら、専科の授業を含めて2月までに全学年が自由進度学習を行いました。

筑摩小1  筑摩小2

来年度は各学年での実践をさらに進めるとともに、一斉指導の形態での授業の充実も図っていきたいと考えています。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

今年度の取り組みをふり返って

今年度、筑摩野中学校全校をあげて取り組んできた「対話を基盤とした授業づくり」。職員一人ひとりが成果と課題をあげて振り返りました。

 成果としては「生徒が気軽に話せるグループ活動を心がけ、どんな組み合わせでも自然体で話ができる雰囲気がつくられてきた。」「4人組で学ぶことが自然になり、問いに対して、一人で考えたい生徒も相談しながら考えたい生徒もそれぞれが選択しながら学習を進めていけるようになった。」「村瀬先生の授業クリニックを受けて、対話について学んだことが大きな成果だった。自然と子どもたちが対話すること、学習問題を考え、子どもの思考を促すものにするなどを意識できた。」などの意見がありました。

筑摩野中1  筑摩野中2

一方で、課題として「関係ない会話に脱線してしまう。」「人間関係に左右され、対話になりにくいことがある。」「一人で考えたい生徒もいる。逆に一人では考えられない、人任せ、人伺いな姿も見られた。」「より効果的で意味のあるグループ活動を考えたい。今のところ“わからなかったら相談する”レベルの授業がほとんどなので、生徒にとって対話する意味のある問いを投げかける授業にしたい。」などの意見がありました。

 4人グループでの学習スタイルを進める中で生徒たち、先生たちともに授業に対する意識が確実に変わってきたように感じます。職員数50名を超える筑摩野中学校ですが、一人ひとりが率直に成果と課題を出し合い、共有できるのは本校の強みだと思います。出てきた課題を解決していけるよう職員が一丸となってよりよい授業のあり方を来年度も検討していきます。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

6年生に「ありがとう」を伝えたい!

来年度に向けて「子どもがやりたいことができる学校」へと歩み始めた波田小学校。

3月11日の休み時間、5年生のSさん中心に声をかけ、3年・4年・5年・職員の有志11名による「6年生ありがとうミニコンサート」を開催しました。

波田小1

当日に向け、Sさんたちは「ミニコンサート企画書」を校長先生に提出し、企画が通り、リハーサルを重ね本番を迎えました。曲目は、いきものがかりの「ありがとう」です。

波田小2
演奏が終わると、6年生はSさんたちに駆け寄り「よかったよ」「ありがとう」などと感謝の言葉を口々に伝え、教室に戻っていきました。
当日は、休み時間になると6年生を中心に音楽室へ訪れ、部屋に入りきれず廊下で聴く人がでるほどの盛況ぶりでした。5年生3名と職員2名によるヴァイオリンとピアノの演奏に合わせ、3年・4年・5年生6名が「ありがとう」を歌いました。

波田小3

「多様性を受容する学校づくり」に取組んできたこの1年間。来年度は「子どもがやりたいことができる学校」の実現を目指すことにより、さらに「一人ひとりの子どもの多様性を受容する」ことにつながるのではないかと考え、歩みを進めていく予定です。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

~ 自分の強みを知る機会になった! ~

「明日も学びに行きたくなる学校」を目指し、自己肯定感の醸成に努めてきた波田中学校。1年生では、信州大学の高橋史先生のご指導とご助言のもと、「ライフスキルアップ授業」を10月から月1回のペースで実施してきました。

波田中1

6回の内容は、主に以下のようになります。

  第1回 自分の行動は自分で選んでみよう

  第2回 自分の強みを「活かす」「伸ばす」

  第3回 ブレーキをゆるめてみよう

  第4回 気分を測ることばとサインの使い方

  第5回 体をゆるめて気もちもリラックス

  第6回 行動を変えて気もちをリフレッシュ

 

6回の授業を通して、「自己肯定感を高められたと思いますか?」という質問に対し、「おおいに高められた」「まあまあ高められた」と答えた1年生は81.8%となり、多くの生徒が自己肯定感を高められたと感じたようです。

波田中2

以下は、生徒たちの感想です。

  • 自分の日々の生活の中で、「こんなことがあったらこう対処すればいいや」という方法を通して、自分を好きになることができたので、この授業は来年も続けてほしいなと思いました。
  • ライフスキルアップを学んでことで、今まで知らなかった自分の強みを知ることができたり、リラクセーションやアクチベーションなど、色々と日々の生活に生かせるようなことを学べたりできたのでよかった。

波田中学校では、自己肯定感の醸成に向け、来年度も歩みを続けていきたいと思います。

 

 

3月25日 更新

リーディングスクール 寿小学校

『さあ、やってみよう』の学校づくりの成果

寿小1

 本年度、本校では「さあ、やってみよう」を全校のあいことばに、子どもの主体性をはぐくむ学校づくりに取り組んできました。そして、授業研究では、「子どもに委ねる学習」をキーワードに、子どもが主体的に取り組む授業づくりを目指してきました。

 その取組の成果として2つの点が挙げられます。1点目は、児童の学びに向かう姿の変化についてです。4月、学習面でも生活面でも受け身だった子どもたちが、今では「先生、こんなことをしたいんですけど、いいですか。」と、自分の意思を示すようになりました。あるクラスでは、日々の宿題についても「自分たちで考えたり選んだりして取り組みたい」という思いを抱くようになり、話し合いの末に「マイプラン家庭学習」を行うようになりました。

寿小2

 2点目に挙げられるのは、教師自身の授業づくりへの考え方の変化です。ある先生は、「目の前の子どもたちが、自分たちの力だけで目標を達成できるには、どんな準備が必要か、一人一人の学び方の特性を考慮しながら準備をするようになった」と自らの変化を語っていました。   

 新年度に向けては、さらにICTを授業に溶け込ませながら、個別最適な学びの実現に向かう先生方の熱い気持ちを高めて、より一層「さあ、やってみよう」の精神で取り組んでいきます。

 

リーディングスクール 開成中学校

「光は本当に1点で集まるの?」 学びを深めていく生徒

 前回に続き、1年生理科の授業です。本授業では「物体がレンズに近いとき、なぜスクリーンに像がうつらないのか?」という問いをもち、「光の道筋がどこで交わるのか探し出そう」と、一人一人が光の道筋を作図しながら探究を続けました。

開成中1

 「1点に光が集まったという人もいるけど、光がどこかで交わることは本当にないのかな?」という教師の問いかけから、「本当に1点に集まるの?」「無理じゃないの?」「いやこうすればできるかも」などと、友と自分の考えを対話しながら学びを深めていきました。レンズに物体が近づくと「前みたいに作図ができない」「光が一つの所に集まらない」ことに気付き始めた生徒は、「光が一つに交わらないからぼやけるのかな」「うつるけど像じゃないのでぼやけるのかな」などと予想をたてました。

開成中2

 本授業は教師の問いかけから、「光は本当に1点に集まるのか」という探究が次時へと続きました。その流れはとても自然で、教科毎に探究のサイクルを意識して取り組んできたことが、成果として表れていると感じます。

 『生徒が学ぶ学校』へ変わろうとしている開成中学校。この1年間でその土台はかなりしっかりとしたものになりました。さらに歩みを進める開成中学校の様子を、来年度もお伝えしていきたいと思います。

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

新年度を『教師の学び』でスタート!

 丸ノ内中学校では学区の田川小学校、開智小学校と目指す学びのあり方を共有し、ともに「探究の学び」の実践に取組んできました。学びの改革パイオニア校として連携している軽井沢風越学園のスタッフも加わり、定期的に探究コーディネーター・ミーティングを開催し、各校の取組の現状、校内研修の進め方等の課題を協議、共有してきました。

 その協議の中で「今年度の歩みを切れ目なく継続するために、教職員が入れ替わる4月の初めに、『学びの方向』を確かめ共有する合同研修会を開こう」というアイディアが生まれ、風越学園の連携・協力も得て実現することになりました。

 3月の「ミーティング」では、「『探究』合同研修」の目的、内容や流れを検討しました。さらに、研修の中で行われる「ミニ探究活動『発見!丸ノ内中の〇〇』」をメンバーが実際に体験し、参加者の意識や活動の意義などを確認しました。

 丸ノ内中1 丸ノ内中2

年度当初に、しかも学区の小・中学校が合同で「探究」について学び合うという画期的な「『探究』合同研修会」。1年の歩みをとおして「『学び』の大切さ・楽しさ」を子どもたちと深く実感してきた学校が、さらに新たな挑戦に踏み出そうとしています。

 

3月18日 更新

リーディングスクール 明善中学校

「友との活動を通してできる喜びを感じ、自己決定しながら自己表現できる」

明善小1 明善小2

自由に思いのままかいたことが認められることで、安心して自分の感じたことを書いたり自分を少し開放できたりするなど、どの子も自信を持って表現できることにつながりました。

 園小接続、接続期カリキュラム、生活科の充実、学びノートからの児童理解等、明善小学校が取り組んできた園小接続期における子ども理解と「学び」のあり方の研究は、子どもたちの主体的・対話的な学びや日常生活場面での課題解決力向上につながっていると感じます。今後は幼保小にとどまらず幼保小中のつながりや、高学年の学びの充実等についてさらに深まることが期待できそうです。

 

 

リーディングスクール 鎌田中学校

社会科教員としての私が「社会っておもしろい!」と思うから

社会科教員としての私が「社会っておもしろい!」と思うから、子どもたちにもこのおもしろさを伝えたい、広めたい、知ってほしいと感じています。社会科のおもしろさを知った子どもたちは、「勉強をやろう!」「宿題はどうした!?」なんて教員が言わなくても、自ら学び始めると信じています。この学びに向かう原動力を育むことが、社会科教員が教える価値だと思います。

ある社会科の先生は、単元内の自由進度学習について、このように振り返りました。自由進度学習は、生徒自身が立てた問いの解決に向けて、自分で調べ、調べた知識のパーツをつなぎ合わせて全体的な学びを構成していく学習です。自分なりに出した答えを、根拠を持ってまとめ、他者に発信することも、鎌田中学校では大切にしてきました。

この学びを受けた生徒は「先生から教えられた」という講義型の授業では培うことができない学びの記述をしており、この学習形態に手ごたえを感じています。

鎌田中2 鎌田中1

今後は、限られた授業時間数のなかで、頻出単語とその背景知識をおさえる講義型の授業と自由進度学習とのバランスを取りながら、生徒が生き生きと学ぶ授業となるよう取り組みたいと考えています。

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

「学び」を通して「新たな自分」と出会う

「地域」をフィールドとして、全校で探究の学びに挑戦している開智小学校。

3年生は松本の商店街の見学をすすめる中で、「観光客のみなさんに、松本のよさを伝えたい」という願いをもち、チラシをつくって配付する活動を決めだし、挑戦しました。

 チラシ作りに取り組む中で、新たな問いが生まれ、子どもたちは様々なことを深く調べていきました。土日を利用しておうちの方と一緒に調査にいったり、お店の方にインタビューしたりなど、自分で考えて取材する動きが生まれました。

 3月。いよいよ、完成したチラシを街に出て配る日が来ました。

開智小2

以下は、子どもたちの感想です。

 ★「初めは、はずかしくて声がかけられませんでした。思い切って声をかけた外国の方が、一生懸命に聞こうとしてくれたのがとてもうれしかったです。これがきっかけになって、どんどんチラシを配ることができました。」

 ★「お店に行ってチラシを見てもらったら、「3年生が作ったとは思えない」とほめてもらいました。すごくうれしくて、もっと頑張ろうと思いました。」

「思い」をかけとりくんできた「チラシ作り」や思いがけない「ひと」との出会いをとおして、「成長した自分」や「学びのよさ」を味わう子どもたち。「探究の学び」の力を実感する一コマでした。

開智小1

3月15日、学校に1本の電話が入りました。松本城でチラシを受け取った方(県外の方)からでした。

「本当にうれしかった。子ども達は天使のようでした。松本てまりの話も良かった」とのお話でした。

 子ども達のよさをお伝えいただいた言葉に、先生たちも幸せな気持ちいっぱいになりました。

 

 

3月11日 更新

リーディングスクール 中山小学校

予測困難な時代を生き抜く力を育むために

 中山小学校はこの1年間、「自ら探究的に学ぶ子どもを育む授業のあり方」をテーマに、生活科や総合的な学習の時間を核として実践を重ねてきました。

 この1年間の歩みを、研究推進の中心となった佐藤先生にお尋ねしました。佐藤先生からは、「子どもたちは自分で考え、動くようになってきた。まずはやってみよう、失敗しても修正していけばよいと考えるようになった」と、子どもたちの成長の手応えが語られました。佐藤先生はさらに、「これからの予測困難な社会の中で、子どもたちはうまくいかないことがたくさん出てくると思う。そのような状況に恐れを抱くことは人間として当然あると思う。しかし、子どもたちには、人の力を上手に借りながら、自分がやろうとしていることに修正を加えながら逞しく生き抜いてほしい」と語られました。

 子どもたちがこの1年間学んできたものは、「生き方」ではなかったか。そう感じました。

中山小1

 

 

リーディングスクール 清水中学校

全校研究テーマ「表現力が育つ~すべての活動を通して」を振り返って

根拠を添えて自分の考えを表現できた場面の振り返りとして、生徒から「学年集会や生徒総会など、みんなが集まっている場面で、根拠を添えながら発言を多くすることができた」、「美術の時間に、自分がなぜこの作品にしたかの意見や根拠などをもとに授業に取り組めた」など様々なエピソードがアンケートに記述されました。また、自分の考えを表現するだけでなく、「自分の考えとそれに対する理由を持ちながら人の考えを聞く力」の大切さも生徒自身の気づきとして生まれました。表現力の土壌となる仲間との関係性を大切にしている思いも伝わってくる振り返りでした。

教師の振り返りには、「生徒を主語に据えて教材研究する時間が増えた。生徒が楽しく自己表現したくなる授業にするためにどうしたらよいかを常日頃から考えるようになった」や「生徒が『考えてみたい』と思えるかどうかをより考えるようになった」などが記述されました。確かな教材研究とあたたかな子ども研究から、子どもが主人公の授業づくりに手応えを感じられた1年間であったと思います。

清水中1 子どもや教材について語り、傾聴する職員集団

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

「自由で楽しいさんかん日!!」 ~「学び」を語る子どもたち~

田川小1

全校で「探究の学び」に取組んでいる田川小学校。3年生は、初めて挑戦する「総合的な学習の時間」で、自分たちで決めだした「探究したいこと」について、小グループで取り組んできました。時に、学級に投げかけて相談したり、みんなで同じ活動に取組んだりと、お互いにかかわりながら、それぞれの学びを続けてきた子どもたちは、2月20日、「自由でたのしいさんかん日」として、保護者の皆さんを招いてそれぞれの学びの成果を発表する会を企画・実施しました。

田川小2 田川小3

会の内容や構成、飾りつけや進行など、すべて子どもたちが考えて実施したこの会。グループごとに設置したブースでは、自分たちが取組んできた「藍染め」「野菜づくり」などの活動の足跡を、紙芝居にしたり、クイズにしたりなど、さまざまに工夫しながら発表しました。会場には、保護者の皆さんのほか、これまで3年生に様々なアドバイスをくれた5年生も訪れ、3年生の発表を見守りました。

田川小4

 実の「お客さん」を前に、元気・やる気いっぱいの子どもたち。「うれしかったこと、びっくりしたこと」など、その時々の「思い」を交えた「学びの物語」に、心からの温かな拍手が送られました。

 

3月4日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

自由進度の中でつながる学び

4年生では、算数「直方体と立方体」の学習を自由進度で進めています。今年度のこれまでの取組から見出されたことをふまえて、学習環境の工夫を特に注力してきました。工夫の一つが写真のマグネットブロックです。実際の立体と展開図とのかかわりがイメージしやすいように用意しました。筑摩小1

ある日の授業でAさんは、展開図を組み立てたときに平行になる面はどれかを考える場面で、紙に図を描きながら考えていました。なかなか答えを導き出せないAさんを、隣で学んでいたBさんはじっと見ていました。しばらくすると、Bさんは廊下からマグネットブロックを持ってきて、Aさんに声をかけ一緒に組み立て始めました。「ここが持ち上がってこっちに来るから…」「あ、そうか!」Aさんは実物を操作する中で立体と展開図の関係をつかみ、問題の答えを導くことができました。

筑摩小2

Bさんは以前に同じ問題でつまずいたときブロックを使って理解した経験を思い出して、Aさんに声をかけたそうです。自由進度学習の経験を重ね、当初は競争意識を持っていた子どもたちも、自分のペースで安心して学べるようになってきたことで、学びながら自然に他者と関わる機会が増えています。

今年度の取組をとおして、従来の教室での学びがほぐれてきていると感じています。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

不登校生徒支援への取組み

筑摩野中学校が「対話を基盤とした授業づくり」とともに今年度力を入れたのが不登校生徒支援です。昨年度までは担任が中心の支援でしたが、今年度は、各学年に不登校生徒への支援担当職員を配置し、さらに、全校コーディネーターを新設しました。

学年担当や全校コーディネーターの先生がいることで、今まで以上に対象生徒を詳しく知り、学年会や職員全体で支援方法を考えることができました。全校コーディネーターの先生は、家庭訪問の回数を増やし、生徒や家庭との関係づくりを大事にしてきました。また、教育委員会の不登校アドバイザーとの懇談でも担当職員が積極的に質問したり相談したりして、いただいたアドバイスをダイレクトに学年会に伝えて共有し、支援につなげてきました。

その結果、あまり家から出ることのなかった生徒数名が教育支援センターに足を運ぶようになるなど前向きな変化が現れました。写真は、1月26日に視察に行った岡崎市立福岡中学校の教室の様子です。

筑摩野中1 筑摩野中2

一人ひとりの学びの機会の保障のため、今後も今の体制を強化し、継続していきます。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

地域の生産者の方の思いに触れて!

地域の方が子どもの登下校を見守って下さる等、日ごろから地域の方との結びつきが強い波田小学校。2月19日の「食育の日」、総合的な学習音時間にお米作りなどでお世話になった地域の生産者の方のお身を聴こうと、農家の方が栽培した野菜やお米を味わいながら一緒に給食を食べる「交流会」を実施しました。これまでも、家庭科や社会科。生活科や総合的な学習の時間の授業と食育を絡め、地産地消について学んできた子どもたちからは、たくさんの質問や感想が出されました。

波田小1

5年生のある教室では、自分たちのお米作りの経験と重ね合わせ「お米作りで大変なことはどんなことですか」「おいしいお米を作るためにどんな工夫をしていますか」などの質問が次々にだされ、農家の方がお米作りに対するこだわりを熱く語ってくださいました。

波田小2

地域の方のお米や野菜づくりの思いに触れ、もっと地域の方と触れ合う機会を大切にしたいという思いを強くしました。今後も、地域との連携を一層大切い考え、歩んでいく予定です。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

「生徒が学びたい」と思える授業を目指して

「仏像の世界に秘められた魅力」を、「生徒が学びたいと思える授業に」と教材研究を重ねてきたY先生。「修学旅行を控える2年生が、仏像の魅力を感じとる」ことを目標に、美術の授業を公開しました。

波田中1

授業冒頭「修学旅行では何が楽しみですか?」というY先生の問いかけをきっかけに、生徒の意識は「仏像の世界」へと引き込まれていきました。

電子黒板を用いた「校長先生を如来・教頭先生を菩薩・担任を明王・教科担任を天部」とするユニークな提示やアニメ「呪術廻戦」の話を交えた服装・表情・髪型(アフロ)などの説明に、生徒は興味を引き立てられ、仏像の造形的な特徴をもとにグループ分けを行いました。

授業後、「仏像のイメージが変わった」「修学旅行に行くのが楽しみになった」などの声が生徒から寄せられました。

波田中2

「生徒が学びたい」と思える授業づくりに向け「教材研究の大切さ」を再認識し、今後の課題として「対話が広がる授業の工夫」について職員で学ぶ機会となりました。

 

 

2月26日 更新

リーディングスクール 寿小学校

真の主体性は日常生活の経験から

寿小学校職員3名は、2月に今年度3度目となる県外の先進校の取り組みを視察しました。先進校では、日常生活のあらゆる場面で子どもたちが自由に意見や考えを述べられる機会があり、学級の係活動、児童会活動、行事などが「子どもから始まる活動」になっていました。学校の主人公は、自分(子ども自身)であると自覚しながら活動する経験を重ねることにより、単元内自由進度学習においても、自らの学びを組み立てて進められる「主体的な学び」が実現し、そのことが「自律的な学習者の育成」につながると実感しました。

寿小1 県外視察の様子

寿小2​ 寿小研究まとめの会

 

リーディングスクール 開成中学校

「探究的な学び」の姿を願って!

「『教師が教える学校』から『生徒が学ぶ学校』へ」を掲げ取組みを進めてきた開成中学校。教科毎に探究のサイクルを意識してきた取り組みの一区切りとして公開授業を行いました。

理科の1年生の授業では、「この地層から大地の歴史についてどのようなことがわかるだろうか」という教師の問いかけ後、今後どのように調査・実験・観察を行っていくか一人一人計画を立てました。

開成中1

その後、提示された各層に含まれる岩石標本をもとに、「この岩石は何か」追究していく活動が始まりました。「これはチャートじゃないかな。釘で削ると釘が負けちゃうくらい固いから」「岩石を割って顕微鏡で見ると、鉱物が入っていないから深成岩ではないな」など、地層がどの岩石から構成されているか探究していく生徒たち。

開成中2

教科毎に探究のサイクルを意識して取り組んできましたが、探究のサイクルを回しやすい教科もあれば、難しい教科もありました。ただ、探究のサイクルを意識しながら教科ごとに取り組んだことは、次年度より進めていく「総合的な学習」の改革にあたって確かな土台となるはずです。

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

「探究の学び」を分かち合う

丸ノ内中学校では総合的な学習の時間(忠恕の時間)に、学級を超えた小グループを編成し、それぞれが決めたテーマについて探究を進める「プロジェクト型探究」に取組んでいます。2月21日(水曜日)、1,2年生がポスターセッションで学びの歩みを発表・交流しあう「丸中Jr.学会」を開催しました。

 1,2年生にとっては今回が初めてのポスターセッション。11月に参観した3年生の発表を一つのモデルに、準備を重ねてきました。セッションの前半は1年生、後半は2年生が、それぞれ15のブースを設置し、掲示物(ポスター)やタブレットの画像、実物等を示しながらこれまでの探究の歩みを発表しました。

当日は、丸ノ内中の生徒のほか、開智小、田川小の5,6年生、保護者の皆さん等、大勢の皆さんが参集され、それぞれのセッションに参加しました。発表者の熱意と参観者の期待感が響き合い、会場全体が高揚感に包まれていました。

丸ノ内中4 丸ノ内中2

やや緊張した面持ちで一生懸命語る1年生、取り組んできた題材への思いを熱く語る2年生…

参観したみなさんからも温かい感想や質問が寄せられ、各ブースで豊かな対話が行われました。

丸ノ内中5

上級生、下級生、保護者、小学生、先生たち… 会場のみんなが「学ぶことのよさ・楽しさ」を分かち合う素敵な場になりました。

 

 

 

2月19日 更新

リーディングスクール 鎌田中学校

身近な地域に向ける素朴な関心を学びの出発点としたい

身近な地域にある疑問の解決を図る総合的な学習の時間「KMDタイム」は、1年の振り返りの時期を迎えます。取り組む学級によってテーマは様々です。

 ある学級は松本市の魅力の発信を課題とし、別の学級は松本の防災や避難場所に関心が向きました。さらにおやきや水まんじゅうなどを作る学級もありました。数十時間を費やして、実地調査したり地域の方や企業に問い合わせたりして知識を蓄えてきました。知りたいこと、取り組みたいことを、ありのままに自由に学ぶスタイルは、KMDタイムのよさです。

 とかくモノづくりや食べ物など、活動自体に目が向く傾向にあります。しかし鎌田中学校では、活動に繋がる学びの出発点を忘れてはいけないと考えています。身近な地域に寄せる素朴な関心や疑問を出発点として、その課題解決に向かう学びのプロセスを大切にしたいと思います。松本のことを知っていくことで新しい発見と価値を得られる授業となるよう、さらなる展開を目指していきます。

鎌田中1 1年 地域のごみ問題の解決に向けた取り組み

鎌田中2 2年:信州大学生と土地の有効活用にしてディスカッション

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

1年のあゆみを語り合う

2月19日、開智小学校では1年間全校で取り組んできた「探究の学び」を全職員で振り返る「探究まとめの会」を持ちました。

 全校の先生たちが3つのグループに分かれ、一人ずつ取組の成果や課題を発表し、グループの先生たちが「自分の実践に活かしたいこと」を中心にコメントを寄せ合う形で進められました。

 会では「子どもたちに主体性と自信が育った」「自分で考えたことに熱中して取り組んでいた」等、先生たちが取組みの中で実感した子どもたちの学びの姿が活き活きと交流されました。

開智小1 開智小2

アドバイザーとして参加した中信教育事務所の指導主事の先生は「先生方が楽しそうに子どもの学びを語り合う関係性が素晴らしい。職員集団として『子どもってすごい!』と子ども観を更新されているのが大きな成果」と講評されました。

 職員みんなで取り組んだ「探究の学び」の意味を確認し合う大切な刻みになりました。

 

 

2月13日 更新

リーディングスクール 中山小学校

互いの実践に学び合う中山小学校

 1月24日(水曜日)には、この1年間の実践の共有と悩みの協議を、発表者と参加者に分かれてのポスターセッション形式で行いました。研究主任の先生のアイディアから生まれた新しい形の研修でした。先生方は自分の学級の歩みをスライドにまとめ、5分間のプレゼンの中に、子どもたちの探究的な姿と、そのような姿が生まれるための手立て、実践の悩みや困り感を語り、続く10分間で参加者の先生が意見や助言を行いました。

中山小1

 発表者からは、「外部の方や他の学年の仲間との関わりが増える中で、人へ進んで関わるようになった」、「知りたいことを調べるために本を利用する子どもが増え、本というものに対する意識が変わった」など、繰り返される探究の過程の中で、自身の生き方や身の回りのものへの見方が変容した姿が紹介されました。風越学園の岩瀬先生も参加され、中山小の先生方と一緒になって、子どもの成長を共に味わっておられました。

中山小2

 

リーディングスクール 清水中学校

表現力が育つ土壌としてのゆたかな関係性  
~「子ども同士の関係性」と「教師同士の関係性」は相似形~

1月26日には、埼玉大学の岩川直樹先生をお招きして、道徳(中1・中3)の授業研究が行われました。岩川先生からは、中1の学級には朗らかな雰囲気のなかに一人ひとりの言葉に関心を向けて引き受ける関係性があること、中3の学級には関心を寄せ合うあたたかな連鎖があることを、子どもの姿を通して意味づけていただきました。

また、職員室の雰囲気のよさも岩川先生が話題に挙げてくださいました。教師同士が日々の実践の構想や悩みを打ち明け、引き受けて語り合う職員集団であるからこそ、一人ひとりの教師が実践者として自立していることを価値づけていただきました。

全校研究テーマ「表現力が育つ~すべての活動を通して~」が、全ての学年で具現している清水中学校。その土壌として、子ども同士・教師同士のゆたかな関係性があることを実感する1日でした。

清水中1 資料を読んで感じたことを互いに伝え合う生徒

清水中2 言葉を紡ぎだす生徒と、その言葉を受け取る生徒

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

交流する楽しさを味わう

田川小学校の5年生の1クラスは総合的な学習の時間に「交流」をテーマに探究してきました。

1・2回目は校内の1年生と、いつも子どもたちを見守ってくださっている地域の「見守り隊」の方々との交流を重ねてきました。そして、3回目にはさらに交流の輪を広げ、就学前の幼児とその親御さんなど、様々な地域の皆さんを招いて交流会を実施しました。

田川小1

地域のいろんなところにポスターを貼るなどして準備を重ねてきた子どもたち。当日は小さな幼児を含むたくさんの地域の皆さんが訪れ、運動遊び、折り紙、塗り絵等、子どもたちが用意した様々なブースでの交流を楽しんでいました。この交流会には田川小学校の1年生と3年生も加わり、とてもにぎやかな会になりましたが、5年生の子どもたちは、来場した人たちみんなが楽しめるよう、幼児に声をかけたり、地域の方をお茶に誘ったり、場所を整えたりと、自分で考え行動する姿が光っていました。

田川小2

「疲れたけど、楽しかった!」とつぶやいた一人の5年生。「来てくれた人の笑顔が自分の楽しさ」という、シンカした「楽しさ」を味わっている姿と感じました。

 

2月5日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

つながる、ひろがる筑摩小の取組

1月22日に行われたリーディングスクール・フェスで「子どもの“学びデザイン力”を育てる学校づくり」をテーマに取組んだ今年度の筑摩小の歩みを発表しました。

はじめに、今年度の大きな柱となった「自由進度学習」の実践にあたって、子どもが自分の学び方を考えるための足場となっていた「けテぶれ学習」(計画・テスト・分析・練習のサイクル)を紹介しました。

 その上で、自由進度学習の取組が子どもや教師の具体の姿を通して伝えられました。学ぶ場所や学ぶ順番の選択肢があることで、教科や単元に苦手意識を持っている子も安心して取組めたこと。普段の授業では受け身の子も、自分で考えて動く姿が見られたこと等が、成果として報告されました。

校内でこのような成果が共有され、自由進度学習を実践する学年がどんどん広がっていったこと。そして、授業公開には他校からも多くの先生方がご参観くださり、学校を越えて取組が広がりつつあることも大きな成果だと感じています。

筑摩小学校では、3学期も自由進度学習の取組を進めながら、子どもの“学びデザイン力”を育てていきます。

筑摩小1  筑摩小2

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

4人組グループでの授業を振り返って

​筑摩野中学校では、「対話を基盤とした授業づくり」を全校研究テーマに掲げ、5月より「対話」を生み出すための4人組グループでの授業を行ってきました。今回は生徒や先生方の4人組グループの感想を紹介します。

3年生の生活記録には「今日は数学で円周角の定理をやりました。数学の授業では、話し合うことが多いです。4人班の机で授業をするようになり、『この問題ってこうやって解く?』などの会話がしやすくなりました。数学は、けっこう問題の答えが本当に合っているのか不安になりますが、目の前や横にクラスメイトがいることで確認がし合えるので自信がついたなと思っています。」と記されていました。近くに学んでいる級友がいるだけで安心感が生まれ、自然と対話する機会が増えているようです。

筑摩野中1

また、全学級を担当している家庭科の先生は、「4人グループに生徒が慣れてきていると思います。スムーズに授業に入っていきます。人間関係が柔らかく滑らかになってきていると感じます。」と話していました。

筑摩野中2

筑摩野中では2学期「聴き合う学級づくり」に力を入れてきました。4人グループが学びはもちろん人間関係の向上にもつながってきています。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

多様な子どもに合った学びを!

「多様性を受容する授業づくり」を目指している波田小学校。職員研修の一環として研修係が、「信州大学伏木久始教授のお話を聞こう」と研修会を企画しました。

 伏木先生からの提案で「気楽に語り合えるように」と、年代別にグループをつくり、グループごと教室に分かれ、オンラインで参加するスタイルを取りました。

波田小1

 演題は「単元内自由進度学習の実践で大切なこと ~教師の教育観が問い直される学習指導~」。

「学校に求められている教育の変化・自由進度学習を推奨する理由(自律的に学ぶ学習者を育てる)・自由進度学習の事例紹介」等のお話の後に、質問タイム・語らいタイムが設けられました。

 自由進度学習に取組んだ先生方を中心に「学習計画を立てられない子へのアプローチの仕方」等、実践し困った点についての質問が出され、伏木先生が実践例をもとに質問に答えながらお話をまとめられました。

波田小2

研修会後、「教師の教育観が問い直されている」と語り合う先生方の姿が印象的でした。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

~ 「生徒がやってみたい!」と思える授業を目指して ~

「ダンスは恥ずかしい」「踊ることは苦手」とダンス単元に苦手意識をもつ生徒に「ダンスの楽しさを実感してもらいたい」と教材研究を重ねてきたF先生。「今まで練習してきた成果を存分に発揮し、楽しみながら踊ることができる」を目的に保健体育の授業公開を行いました。

先生方に「見ていただきたい点(手立て)」として「(1)場の工夫は有効であったか(遮光カーテン・ スポットライト・音響)(2)タブレットの有効利用はできているか(音楽用・録画用)」を2点を明示。

波田中1 

生徒は、スポットライトと音響を有効に活用し、場の工夫を行い、普段の授業とはまったく違った雰囲気の中で迫力あるダンスを披露しました。音楽にのり楽しそうに踊る姿に、毎回の授業で練習を積み重ねてきた成果を感じました。

波田中2 波田中3

授業公開には10名以上の先生方が参観し、「生徒がやってみたい」と思える授業づくりに向け、「子ども理解・教材研究の大切さ」を改めて学び合いました。

 

 

1月29日 更新

リーディングスクール 寿小学校

 単元終了後の子どもの輝く姿

 11月20日(月曜日)の授業公開後の重点研究部会では、輝く子どもの姿の話題でもちきりでした。

 1年生の「マイペース学習(算数)」では、単元終了後も「先生、自分でできたから楽しかった!もうおわっちゃうの?」「先生!家でもやってもいい?」という声が子どもたちから聞かれ、家庭でも主体的に学び続けようとする子どもの姿に出会うことができました。

 5年生の「マイプラン学習(算数/保健)」の単元終末では、教師が設定したいくつかの発展学習の中から「保健 けがの防止」をプレゼンテーションソフトでまとめる活動を選択し、その活動に楽しさを感じながら時間をかけて取り組む子が多くいました。

 自ら校内を歩き回って見つけたけがのおそれのある場所について、どのような危険がありそうか、どのように行動すればよいのかを考え、タブレット端末を用いて注意を呼びかけるポスターやプレゼンテーションを作成しました。

 このように、授業をとおして、学習の根源的な価値である「楽しさ」「問題解決」「有用性」を実感する経験を積み重ねることは、子どもたちが生涯にわたり学び続けていく原動力につながっていくのかもしれません。

寿小1 休み時間もかたちづくりを楽しむ1年生

 

リーディングスクール 開成中学校

成果をまとめ、次年度へ!

 夏休み以降、各教科1単元、探究のサイクルを回せそうな単元を選定し、授業を公開してきた開成中学校。全ての公開が終わり、来年度に向けて取り組みをまとめています。教科会で成果と課題を共有し、教科毎にまとめていますが、生徒が記入した学習カードやレポート等、生徒の姿がわかるようなものをまとめに入れて、生徒の姿を通してどうだったかを振り返るようにしています。この1年「生徒が学ぶ学校」を目指して取り組んできた開成中学校の姿勢がまとめ方にも表れています。

 教科毎に探究のサイクルを意識してきた本年度の実践をベースに、来年度はいよいよ「総合的な学習」の改革に乗り出す予定です。そこに向けたプロジェクトもスタートしていますので、今後紹介していければと思います。

開成中1

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

風越学園の生徒と「探究」で交流

 総合的な学習の時間「忠恕の時間」で「探究の学び」にチャレンジしてきた3年生の生徒たちが、軽井沢風越学園の9年生(中3相当)とオンラインで交流しました。

 風越学園ではカリキュラムの中核に「探究の学び」を位置付けており、最終学年の9年生は「卒業探究」として、一人一人が各自が選んだテーマについて「探究の学び」を進めています。その「卒探」の中間発表会(アウトプットデー)の会場とオンラインでつなぎ、交流を行いました。

 風越学園の生徒たちは、それぞれのブースでアウトプット(発表)を行います。そして、会場の保護者の皆さん、先生たち、児童生徒たちから質問や感想・アドバイス等のフィードバックを受けます。

 丸ノ内中の生徒たちは、それぞれのブースをオンラインで訪れ、風越学園の生徒たちの発表を聴き、対話による交流をしました。

丸ノ内中

【生徒の感想より】

■探究が、個人それぞれの中でしっかりとプランの建てられているものばかりで聞いていてすごく関心を持つことができました。とても自分の身にもなるいい時間でした。

■どの講座も、失敗を繰り返しながら試行錯誤を重ねて作り上げたんだなと思える発表でした。私も、すぐに諦めるんじゃなくて失敗を重ねながら取り組める人になりたいと思いました。

■私たちがおこなっている探求と照らし合わせながら聞き自分たちの活動にも生かせそうなことを考えることができる機会になったのでよかった。

■様々な分野や活動から、それについて「行動」することで探究する姿がとても勉強になった。今後活動をしていくうえで、どのようにするのか、何のためにするのかなど、軸を持った探究にするためのことを学ぶことができた。

 

 生徒たちの感想は、「学び方のよさ」に触れるものが多く、自身が「探究の学び」を体験したからこそ響いた「刺激」であることが感じられます。

 初めての「他校」との交流。生徒たちにとって学びの「自信と可能性」を深める体験となりました。

 

 

 

1月22日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「ようこそ年長さん!おまつりだよ!!」

1年生の生活科です。

「ぼくたちが保育園のときにおまつりに招待してもらったから、ぼくたちも招待したいな」と願いをもった子どもたち。「おまつりグループ」が中心になって準備し、寿東保育園の年長さんを招待しました。

自分たちの経験から年長さんが楽しめるものを考えて色々なコーナーを作ったり、2年生から接客についてアドバイスをもらったりして迎えた当日。屋台、お化け屋敷、ボーリング、射的…などたくさんのコーナーに年長さんは大興奮!おわりの会の感想発表では「楽しかった!」「また来たい!」の声がたくさん挙がり、保育園の先生からも「わかりやすくおまつりを進めてくれてありがとう。園にも遊びにきてね」と言ってもらい、大成功のおまつりでした。

明善小1 明善小2 明善小3

 

リーディングスクール 鎌田中学校

災害への対策をカードゲームで楽しく学ぶ

3学年のある学級では、総合的な学習の時間「KMDタイム」で「自分の大切なものを地震から守る」ためにできることを考えています。「防災ゲーム」を担当したグループは、楽しく防災の知識を学んでほしいという願いのもとカードゲームを作成しました。

「停電」「洪水」「津波」「家事」「地震」「土砂崩れ」という6つの災害に対して、「懐中電灯」「マッチ」「ハンカチ」「水」「傘」「タオル」「軍手」「ヘルメット」「スコップ」など、対応可能な最適なカードがそろえば手持ちカードを捨てることができるものです。

担当した生徒は、「様々ある災害に対して、ちょっとでも怪我が無く安全に避難するために、対応策を学ぶきっかけとして知識を身に付けてほしい」「小学生のような子どもだけでなく、大人にも必要な知識だと思う」と対策の必要性を意欲的に語っていました。

鎌田中1 鎌田中2

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

子どもの成長を保護者も実感  学校評価アンケートで届いた嬉しい声

全校をあげて「探究の学び」に取組んできた開智小学校。

12月に実施した「学校評価アンケート」に、保護者の皆さんからの嬉しい声が届きました。

■創立150周年式典などがあり、総合的な学習の時間が多かった影響か、よりいろんな事に子どもの興味関心が増し、友達と協力して取り組む姿が以前より増えました。

■座学にとらわれない学習は刺激的らしく、家でも実験したり、調べ物をしたり、家族に質問するなど興味を持って学ぶ姿がありました。

■探究体験学習を通じて、社会の様々な事への関心が高まってきたのを感じます。

■「探究」というテーマが素晴らしいと思います。来年以降も開智小での学びに期待しています。

 一番身近にいるおうちの方が、学校での学びの体験で育ちつつある子どもの「主体性」を感じ、応援メッセージとして学校へ届けてくださっていることに、先生たちは大きく勇気づけられています。

 このようなフィードバックを子どもたち、保護者・地域の方々、先生たちで共有し、開智小学校ではさらに「子ども主体の学び」を目指していきます。

開智小1 開智小2

 

 

1月15日 更新

リーディングスクール 中山小学校

主体的な子どもの学びをつくるための環境をつくる

中山小学校では夏休みに風越学園の岩瀬直樹校長先生を招き、「子どもが探究的に学ぶこと」について職員研修を行いました。その際、岩瀬先生より「子どもと教師が一緒になって、学びの環境をつくりたいものです」というお話がありました。

中山小学校の先生方は、この言葉を受け止め、子ども主体的な学びが促される環境づくりにも取り組んできました。ある学級では、子どもたちが感じてきたこと、学んだことを先生と一緒になって整理し、掲示し続けてきました。この掲示は子どもたちが新たな課題に対峙した際に、解決に向けた取組みを作り出すよりどころとなっているそうです。

1月24日には再び岩瀬先生を招き、子どもと教師がともにつくる学習環境を見ていただく予定となっています。どのような感想をいただくことができるか楽しみです。

中山小1 中山小2

 

リーディングスクール 清水中学校

表現力が育つ  ~友の問い返しによって、根拠の妥当性を検討しようとする姿~

「そうだ 近畿、行こう。~地理的な見方・考え方を働かせて~」という魅力的な単元が、2年生社会科で展開されました。単元を貫く学習問題「なぜ近畿地方は旅行先として選ばれるのだろうか」を設定し、生徒は各自の仮説に基づいて視点を決めだし、産業振興の要因をワークシートに整理してきました。本時第5時は、友と情報共有することを通して産業振興を多面的・多角的に考察し、それを表現する授業場面でした。

ある生徒は、交通・通信の視点にこだわって情報共有をしていました。それは、前単元で学んだ交通網の整備と人々の生活とを関連付ける見方・考え方を働かせて考察しようとする姿でした。先生は机間支援を通してその生徒の姿を捉え、その生徒が追究しようとしていることのよさを価値づけていました。さらに、その生徒がこだわる交通・通信の視点からの追究が深まるように、グループ全員に旅行先に選ばれることの根拠となる交通・通信の資料を複数収集することを助言していました。生徒達は、収集した資料を共有するだけでなく、互いに「どうしてそれが旅行先を選ぶことにつながるのか」を問い返しながら、根拠の妥当性を検討しようとしていました。

清水中学校は全校研究テーマを「表現力が育つ~すべての活動を通して~」とし、各教科等の見方・考え方に基づく根拠を添えることを窓口として授業改善を図ってきました。本時の授業では単に根拠を添えるだけでなく、その根拠の妥当性も検討したうえで自分の考えを表現しようとする生徒の姿がありました。その背景には、確かな生徒理解と緻密な教材研究に基づき、上述のように意図をもって机間支援する先生の姿がありました。

清水中1

 ↑ 地理的な見方・考え方を働かせながら友に問い返す生徒と、そのやりとりを見守る教師(左から2番目)

清水中2

 ↑ 同じ視点で整理した友のワークシートと自分のワークシートを見比べながら、より深く考察しようとする生徒

全校研究テーマ「表現力が育つ~すべての活動を通して~」がより一層シンカして具現されている授業を参観することができました。

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

お互いの取組のよさを語り合い、感じ合う先生たち

全校を挙げて「探究的な学び」に取組んでいる田川小学校。

2学期の振り返りとして、先生たちが、実践を語り合う会を持ちました。

先生たちは授業での子どもの作品や子どもの活動の写真など、思い思いに成果物を持ち寄り、小グループの中で、その時の子どもの様子、先生の思い、工夫点などを語り合い、聞き合いました。

嬉しそうに子どもの姿を語る先生。ニコニコしながらそれを聴き、時に問い返す先生。

楽しく和やかな会話が弾み、終了後も、職員室で話し足りないことを語り合うほどでした。

田川小1 田川小2

力を入れてきた実践のよさをお互いに確認し、3学期の実践に向けたモチベーションを高めあう、そんな素敵な時間になりました。

 

 

 

12月25日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

「はじめて」に挑戦した2学期

8月からスタートした2学期は、数多くの「はじめて」が詰まったものとなりました。はじめての高学年での自由進度学習の実践と公開では、他校の先生方にもご参観いただきました。2教科同時の自由進度学習にも挑戦しました。

写真は5年生がはじめてcanvaというデザインアプリで制作した本の紹介です。本のチョイスだけでなく色づかいやデザインに個性があらわれています。

筑摩小1

子どもも教師も新しいことに挑戦しながら、締めくくりの3学期を迎えたいと思います。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

より協働的で深い学びを目指して

筑摩野中学校では、対話を基盤とした授業づくりに力を入れています。中学3年生のある生徒は、中学校での学びをふり返って「今年は4人1組での学習スタイルになり、楽しく学ぶことができている」と述べました。「対話」を生み出す4人組がよりよい学びにつながっていることを生徒自身が実感しているようです。

10月に発足した全職員参加のラーニンググループ(LG)では、職員会議の中のLG学習会で授業づくりについて検討を重ねています。グループ内の話し合いを通して、「コミュニケーションがとりやすくなるエンカウンターとは?」「全ての子どもが前向きに取組める学習問題とは?」「問いで単元を構成する自由進度学習とは?」など新たな「問い」が生まれています。

筑摩野中1

1月16日には麻布教育研究所の村瀬公胤先生をお招きし、第2回授業クリニックを行います。「単元の核心に迫る今日のゴールの設定」「本質的な問いとなる魅力的な学習問題の工夫」などのご指導をいただく予定です。学校全体で授業づくり研修日として、授業者の先生の実践に自分の実践を重ね、学ぶ機会とします。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

「〇〇になりきろう!」 

「運動が苦手な子も友と関わりながら楽しむことができる体育の授業」をめざし、5年生では「〇〇になりきろう!レッツムービング!」と題し、2クラスでダンスの授業を公開しました。

 11月末の校内公開授業では、「イメージを広げて思いついたまま動いてみよう」をめあてに、二人組や三人組や四人組などになり、「ターザン」「ボーリング」など、子どもたちが考えたイメージカードに合わせて、思いつくままに自分たちなりの表現をし、クラスで見合いました。

波田小1
 12月1日の授業は、松本市体育同好会の公開研究授業として公開しました。「メリハリをつけた『海』を表現しよう」をめあてに、「陸にあがったカメ」「共食いをするピラニア」など引いたカードに合わせた表現をグループごとに行い、その後交流会でお互いに見合いました。

波田小2 

二つの授業とも、参加した全ての子どもたちが、友と関わりながら表現を楽しむ姿が見られ、笑顔と「ナイス」「すごい」の声が飛び交う時間となりました。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

「明日も学びに来たくなる学校」の授業づくりを目指して

初任2年目のK先生は、「文法中心になりがちな授業から、生徒が必要感をもって、友と楽しみながら英語でコミュニケーションする授業へ」という願いを持ち、そのチャレンジを授業公開しました。

この単元では、K先生は生徒が表現への必要感を持てるよう、各自が事前にタブレットで家族や身の回りの写真をとり、その写真が何をやっているところか現在進行形を用いてクイズ形式で尋ね合う活動を工夫しました。

その対話の場面。生徒たちは「伝えたい」という思いにあふれ、時には思わず日本語も交えながら、生き生きと写真の内容を英語で表現しようとしました。英語での言い方がわからないところを友に気軽に相談し、自分の表現に取り入れる姿も多くみられました。

波田中1  波田中2

授業公開には他の教科の先生方も駆けつけ、子どもの姿から学び合いました。。

「明日も学びにきたくなる学校」を支える授業づくりへ向け、波田中学校の先生方はみんなで歩みを進めています。

 

 

12月18日 更新

リーディングスクール 寿小学校

 寿小「マイペース学習」「マイプラン学習」の授業公開がありました

 11月20日(月曜日)に1年生と5年生で授業公開が行われ、市内から多くの先生方が参観に来られました。

 1年生では、仲間と一緒に、自分の計画を自分のペースで進める学びを「マイペース学習」と名付け、算数「かたちづくり」で初めての自由進度学習に挑戦しました。第1時のガイダンスで学習の流れを丁寧に確認したことで、子どもたちは授業開始前にICT端末や、ファイル等の学習用具を自ら机上に揃え、自信に満ちた表情で学習に取り組んでいました。

寿小1

 5年生は、算数「平均とその利用」、保健「けがの防止」の2教科同時進行の「マイプラン学習」を行いました。児童は、体験学習コーナーで「均す」言葉の意味を体感しながら、その意味を理解し、それぞれの計画に合った学習の場で学びを進めました。今年度二度目の単元内自由進度学習となる本学級は、問題や課題を解決する方法を自ら見つけて、さらに自律した学び手となって学習を進めていました。

寿小2

 

リーディングスクール 開成中学校

来年度の教育課程も視野に入れながら…

夏休み以降は、各教科で探究的な学びを追究するため、各教科1単元、探究のサイクルを回せそうな単元を選定し、実践を積み上げている開成中学校ですが、並行して、来年度の教育課程について考える時期にもなってきました。全教育課程で「探究的な学び」の実現を図るには、「総合的な学習の時間」をどう「探究的」にしていくか、考えなければなりません。

そんな折、今年度継続してご示唆をいただいている、伊那市立伊那中学校長 有賀 稔先生をお招きして校内研修会が開かれました。探究学習「Inachu My Challenge」の実践からは学ぶことが多く、研修に参加した職員は大いに刺激を受けました。

開成中1

ここまでの実践を経て、来年度の教育課程について本格的に来年度に向けた、開成中が向かう方向性については、次回以降随時ご紹介していきたいと思います。

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

学校を越えた連携  探究コーディネーター・ミーティング

学びの改革パイオニア校(探究)の3校では、風越学園との連携の一つとして「探究コーディネーター・ミーティング」を毎月開いています。3校のコーディネーターと風越学園スタッフを中心に、時に教頭先生も参加し、各校の研修・研究や、実践の状況、連携のあり方、悩みや課題等について情報交換・協議を行っています。これまでも、ここで共有されたアイディアのいくつかが各校で実践され、大きな成果をあげています。

丸ノ内中1

12月8日に丸ノ内中学校で行われたミーティングでは、各校の来年度の研究・研修の見通しについて情報交換しました。

 その中で丸ノ内中学校の先生からは、「実施したい研修」として

 (1)「職員自身の『探究の学び』を引き続き進めること」

 (2)「今年の歩みを新しい職員集団で引き継いでいくために、オリエンテーションを行うこと」

の2点が提案されました。(2)について、他の学校からも同様の課題意識が寄せられ、「3校合同の研修を行っては?」という意見が共有されました。

このような学校を越えた「学びのコミュニティ」が各学校の歩みを一層進めます。

2月に行われる丸ノ内中1,2年生のポスターセッションを、開智小、田川小の6年生が参観することも決まっています。

 

12月11日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「ようこそ年長さん!学校探検をしよう!」

2年生と年長さんがペアになって、スタンプラリーをしながら学校探検をしました。「ここはね、図書館って言うんだよ。入ってみる?」「部屋に入るときは『失礼します』って言ってね。」など2年生が年長さんにやさしく関わる様子がありました。

明善小1 明善小2

5月に2年生が1年生に学校紹介をした時とは変化が見られ、自信をもって案内や紹介をする頼もしい姿が見られました。年長さんからは「たのしかった!」「お姉ちゃんたちとみんなで楽しくスタンプが押せてよかった。」、2年生からは「ペアの子が笑顔で楽しそうでよかった。」「みんながケガをしないで楽しくスタンプラリーができてよかった。」等たくさんの感想発表がありました。

 

リーディングスクール 鎌田中学校

ハザードマップ作りに取り組んでいます

3学年のある学級では、総合的な学習の時間「Kmdタイム」で「自分の大切なものを地震から守る」ためにできることを、様々な観点から問いを立て解決に導くこととしています。

生徒は5つのグループに分かれて活動しています。このなかで「防災減災マップ」グループでは、鎌田地区周辺の危険個所を実地調査し、実際に感じた危険度をもとに独自のハザードマップを作成しています。また「火災発生時の風向によって延焼範囲は変わるのでないか」という問題意識を出発点として、風向別の延焼範囲を示すハザードマップ作りにも力を入れています。

鎌田中1 ←実施調査の結果を地図に落とし込む

鎌田中2​ ← 調査結果をもとに延焼範囲を記した地図について、学びのプレゼンテーションをする

「もし地震がきても、住民全員が安全に過ごせるようなマップを作成していきたい」と熱意を持って取り組んでいます。

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

「探究の学び」から育まれる力

 

全校で「探究的な学び」に取組む開智小学校。5年1組の子どもたちは、幼稚園の年長組の園児たちとの交流活動に取組んでいます。10月に第1回の交流会を実施した子どもたちは、「もっと楽しい交流にしたい」という願いを高め、2回目の交流会の計画を練り上げました。(詳しくは学びの風便りNo13 [PDFファイル/739KB]参照)

 こうして迎えた11月の2回目の交流会。5年生は前回よりさらに主体的に園児に関わります。言葉で説明した時、よくわかってもらえてない!と判断するや、実際にやって見せるなど、目の前の園児をよく見て、その場でより細やかに配慮する、そんな素敵な姿がいたるところで見られました。

開智小1 開智小2

「探究の学び」の効果はここにとどまりません。「国語や算数など、他の授業でも、ちょっとした折に自然な話し合いが始まったり、困ったときに気軽にヘルプを出せるようになったりなど、子どもたちの主体性やコミュニケーションが豊かになりました。」と担任の先生は振り返られます。そして「この学習に取組んで、学級が一層仲良くなりました。本当に取組んでよかったです」とにこやかに語られました。

「探究の学び」から、育まれる確かな「力」。それを子どもたちが豊かに物語ってくれます。

 

 

12月4日 更新

リーディングスクール 中山小学校

私たちの劇を全校のみんなにも見てもらいたい

 11月初旬に地域の文化祭で『泉小太郎』の劇を発表した4年生の子どもたちは、11月21日(火曜日)全校に向けて劇を披露しました。自分の母が龍なのかもしれないことを知り、うろたえる小太郎の気持ちを声色や抑揚で巧みに表現するナレーション、龍(小太郎の母)が小太郎の前から去っていく際に、後ろ髪を引かれるように小太郎の周囲をぐるぐると周りながら舞台の裾へ消えていく演出等、これまで様々に振り返り、演技に組み込んできたものが見事に表現されていました。他の学年の子どもたちは終始、劇に引き込まれていました。

中山小1

 劇が終わり、会場が大きな拍手に包まれた後、4年生の子どもたちは一つの輪になってこの発表の振り返りをしていました。「今回は、前回よりもとてもよかったと思う」「前回も今回もとてもよかったよ」「もっともっと、発表したい」など、演じながら感じた手応えや次の活動への願いが率直に語られました。劇づくりを通じ、同じ目標に向かって工夫を重ねてきた仲間としてのつながりが、より一層深まったように感じられました。

中山小2

 

リーディングスクール 清水中学校

一人ひとりに「表現力が育つ」ために

11月17日、1年生の技術・家庭科(技術分野)の授業が、市内の教職員向けに公開されました。単元「生活をちょっと豊かにする私の棚」のなかの、既存の技術を理解する授業場面でした。生徒は、経済性・機能性・安全性の視点から既存の製品に施された工夫を見つけ、Sky Menuの「気づきメモ」に記録していきました。この「気づきメモ」はチャット形式でリアルタイムに更新されていくため、クラス全員の考えを瞬時に共有できる利点もありました。「気づきメモ」に投稿された友の考えを読み、その根拠について友と直接、対話する姿があちらこちらで見られました。

清水中1

【写真】「気づきメモ」に投稿された友の考えを読み、考えの根拠について友に問いかける生徒

清水中学校は今年度の全校研究テーマを「表現力が育つ~すべての活動を通して~」としています。今回の授業は、技術分野ならではの根拠を添えて自分の考えを表現する場が、一人ひとりに確保されていました。だからこそ、自分の考えとは違う考えに触れた生徒は、自然と対話をしたくなっていったのでしょう。参観した他校のある先生は、「挙手をした生徒だけが発言するという形に限定せず、一人ひとりが力をつけられるように表現方法を支援していることが参考になりました。今後もこういった参観の機会がございましたら幸いです」と語っていました。

リーディングスクールとしての授業改善の機運が、他校の先生にも広がる一日となりました。

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

「学び」を開く。公開授業研究会に挑戦。

全校で探究的な学びの実践に歩み出して8ヵ月。田川小学校では11月24日、探究の学び公開授業研究会を開催しました。

公開授業は2年生生活科と6年生の総合的な学習の時間の2本です。

2年生「大ずさん、いつしゅうかくしようかな」は、それぞれの子どもが収穫期を迎えている「わたしの大ずさん」の様子を観察し、「今、大切だと思うこと」を思い描き、思い思いに大豆に関わる時間でした。大豆を一粒ずつさやから取り出し丁寧にスケッチする子ども、最後の成熟を期待して根の周りに土寄せする子ども…自分の大豆との「くらし」の中で深めてきた大豆への思いの深さがいたるところで感じられる時間でした。

田川小3

6年生「田川のはてまで行ってQ」では、田川地区の神社・寺院など、それぞれのグループが「気になって調べた」場所について、いろんな人たちに興味を持ってもらうための「クイズづくり」にクラス全体で取り組みました。「問題」の「解答と解説」を考える中で、これまで調べてきたものを見返し、さらに調べたいことを見出すなど、新たな問いを立てる子どもたちの学びがありました。

 田川小2

授業後の研究会は、今回も「田川小方式」で実施。参観者は観察した子どもの写真をタブレットで示しながら、その行為の背景にある思いを想像し語り合います。一つの行動の「解釈」を交流させることで、みんなで子ども理解や指導観を深め合う時間となりました。

田川小1

 

11月27日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

理科での自由進度学習で見られた子どもの姿

先日行われた5年理科「電磁石のはたらき」の自由進度学習でのようすです。

電磁石の磁力はどうすればもっと強くなるのか、それぞれ予想を立てた子どもたちは、自分で巻いたコイルを手に電流の強さやコイルの巻き数を変える実験を行いました。

Aさんは同じ机で実験する友と関わりながら、自分のペースで実験を進めていきました。「これでいいのかな」「そろえる条件はなんだっけ」「もう一回やってみよう」などのつぶやきや会話から、客観性・実証性・再現性などの科学的な考え方をはたらかせていることが分かります。

Aさんは、隣のBさんの手元をのぞいて実験の方法や結果を確認していました。また、別のテーブルで実験していたCさんの「電池2個のときはどうつなげるんだっけ」という問いかけに、自分の机の回路を指さして答えるなど、多くの友と関わりながら実験し、「電流を強くするかコイルの巻き数をふやすと電じ石は強くなる」と考察しました。

筑摩小1

自由進度学習の中でそれぞれの子どもが主体的に事象とかかわる「個の学び」を進め、さらに友とかかわりながら互いの学びを深めている姿がありました。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

全職員で​「問い」と「対話」により、主体的に学ぶ生徒の育成を目指して

筑摩野中学校では、4人一組のグループをもとに、対話を基盤とした授業づくりに力を入れています。

10月30日の2年生の英語の授業では、前を向いてスタートし、途中で4人組になりました。4人組になると、自然と「ここは、こう?」「だから…」というような声が生まれます。社会の授業では、「なぜ東京に人が集まるのだろうか」という問いの答えを教科書や資料集、インターネットなど自由に使って調べ、話し合う様子がありました。どの学年、どの教科でも『「問い」と「対話」とにより主体的に学ぶ生徒を目指して』研究を進めています。

筑摩野中1

また、先月、授業づくり推進チームが発足し、全職員で9つのラーニンググループ(Lg)をつくりました。職員会議の中にLg学習会を位置づけ、授業づくりを検討する場を設けています。11月15日の職員会議で、1回目のLg学習会を行い、グループのテーマに即して、これまでの取組やこれからの見通しを、和やかな雰囲気で話し合いました。

筑摩野中2

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

自分のペースで自分に合った学びの実現を! 

5年生の算数の学習では、2クラスを「じっくりコース・ぐんぐんコース・どんどんコース」の3つのコースに分けて進めています。

「ぐんぐんコース」では、「平均とその利用」の単元(6時間)を、自分のペースで学習を進めていくことができるように、1時間ごと自分でここまで進もうという「今日のゴール」を定めて授業に取組んでいます。

波田小1

共通課題の「学習プリント(平均の問題)」を一人で黙々と追究したり、友と相談し合ったりしながら解き終えると、自分で答え合わせをし「わくわく算数」の類題を解きました。その後、チャレンジ問題に進んだり、「体感コーナー(りんご3個の重さを実際に測定し、りんご20個分のおよその重さを自分で求める)」に挑戦したりするなど、自分の解きたい問題にトライしていきました。

波田小2
1時間授業の中で、自分のペースでチャレンジしたい問題に取組み学びを深めていく姿に、波田小が目指す「多様性を受容する授業づくり」の一端をみることできました。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

明日も学びに行きたくなる学校を目指して

相談室に通う生徒にも「卒業生のその後を知ってもらいたい」と願い「相談室進路講話」を実施しました。

3年前に波田中を卒業した松本筑摩高校在籍のYさんが、進路選択の経緯や現在の心境などについて語りました。

「私は中学校の時不登校状態でした。そんな私ですが嫌でも時間は過ぎていきます。…ぐるぐる考え続け迷っていた私にこの学校を教えてくれたのは、当時通っていた相談室の先生です」と当時の心境を語り始めたYさん。

波田中1

高校入学当初心配だった学習面も、高校の開設講座の工夫により心配することなく受けることができたこと、現在は生徒会の役員になり大変な分、達成感があることなどを力強い言葉で語りました。相談室、自・情障学級、あかり教室在籍の生徒たちが、Yさんの話に最後まで聴き入っていました。

「子どものもつ可能性のすばらしさ・自分の輝ける場所がある大切さ」等を改めて実感し、「明日への希望」へとつながる進路講話でした。

 

 

11月20日 更新

リーディングスクール 寿小学校

単元内自由進度学習のよさを他の部会へ

 寿小学校では、「さあ、やってみよう」の合言葉のもと、単元内自由進度学習部会のチャレンジが、他の部会にも共有されています。

 社会科部会では、自分の願いに向かって、主体的・協働的に学ぶ子どもの姿を目指した授業研究が進められてきました。

11月13日(月曜日)には、社会科部会による校内研究授業が行われました。4年「地震からくらしを守る」の単元の導入では、2011年に発生した長野県中部地震(松本地震)について、ゲストティーチャーとして当時の寿公民館長から、多くの被害が出た話を聞くとともに、市内の被害の様子を写真や動画を見聞きすることで、当時の大変さを知りました。

 単元のはじめに関心を高め、自分ごととして捉えた子どもたちは、学級全体で複数の学習課題をつくり、身近な地域資料から、課題解決に向けて個人で資料を選び追究を進めました。教室には、写真だけでは伝わりにくい「液状化現象」の体験コーナーなどが用意され、学びを深めました。自由進度学習の要素を含んだ学習環境が、子どもたちの学びを変え、学習を楽しむ姿につながっています。

寿小1

 

リーディングスクール 開成中学校

広がる探究的な学びの輪!

2年生の数学の授業です。本時は【△ABCで、∠Aの二等分線を引くと、AB:AC=Bd:Dcになることを証明する】授業でした。初めに作図してみて、『AB:AC=Bd:Dc』が成り立ちそうだという実感を持った生徒に「証明しよう」と先生が投げかけます。生徒が「難しそうだけれども辿り着けそう」と意欲と見通しをもてる「学習問題」でした。「問いの大切さ」をあらためて感じます。

しかし、いざ証明しようと考えてもなかなか思うように進みません。そこで先生は「平行線の性質」という既習事項をヒントとして提示します。これによって考えが進み始めた生徒が数名見られるようになりましたが、全体としてはなかなか進まない生徒が多い様子です。

そこでグループ学習を促すと、教室のあちこちに学びの輪ができ(図1)、少しずつ広がり始めます。「なるほどそこか」「分かりそうだけど、○○の説明が高度過ぎてわからない」等々、様々なつぶやきが聞こえてきました。生徒たちの対話が大いに盛り上がり、授業の残り時間があとわずかとなったところで、先生が生徒たちのアプローチのうち、代表的ないくつかを黒板に紹介しました(図2)。

開成中2 図1  開成中2 図2

これによって「なるほど!こう考えれば行けそうだ!」と収束していく生徒もいれば、「それでも自分のやり方を何とか貫きたい!」と追究を続ける生徒もいました。子どもたちが自ら学んでいくエネルギーを体感する一時間でした。

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

学んだことのよさを活き活きと語る

11月6日、三年生は「忠恕ポスターセッション」として15ブースを開設し、保護者・1・2年生に向け、探究の学びの発表会を実施しました。(詳しい様子はリーディングスクール通信「学びの風便り」11号をご覧ください。)

丸ノ内中1

 自分たちの学びの足跡を発表した生徒たちに、「学んでよかった、と思うことは何ですか?」と質問したところ、

「松本の街をもっとよくするにはどうしたらいいか自分ごととして考えるようになりました。これまでの自分にはなかったことでした。」

「多くの人とかかわって話をきき、松本のよさや課題を深く知ることができました」

「伝統工芸について深く知ることができました。そして、今、それが途切れかけていることも切実に感じました。自分が伝えていきたいと強く思うようになりました。」 等、それぞれの生徒が自分の言葉で活き活きと、豊かに話してくれました。その表現力に心動かされるとともに、自分たちの学びのよさを実感し、誇りに感じていることが伝わってきました。

丸ノ内中2

 11月9日、この3年生の姿に触れた1,2年生が「一日忠恕」に取組みました。

「子どもたちの学びに、すごく勢いが増した!」(校長先生談)充実した一日になりました。

11月13日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「やりたいこと どんどんやってみよう!」​

1年生の生活科。9つのグループに分かれて自分たちのやりたいことをどんどん見つけています。「先生!絵の具ちょうだい!」の声に応えて先生が絵の具を用意してくれました。筆はありません。どうしようか考えた子どもたちは…「手でやっちゃおう!」とペタペタぬりぬりし始めました。

なければ考える、やってみる、うまくいかなかったらまた考える、試行錯誤の連続です。

明善小1  明善小2

 

 

リーディングスクール 鎌田中学校

対話を通じて学びを深めています!

1学年の社会科の授業では、南アメリカ州について学んでいます。この単元では、生徒たちが自分の興味関心に沿って自由に探究する学習形態をとっています。テーマは、南アメリカ州の環境保護と経済発展のメリットとデメリットを調査すること。

「ボリビア」に興味をもった生徒は、「ボリビアは貧困国であることを知り、興味が湧きました。ボリビアは多文化国家で、文化間の対立が起こることもあります。次回の授業では、この問題について調べたいし、先生から教えてもらった児童労働についても調べたい」と述べ、学びを力強く進めています。

先生は、机を回って生徒と対話する機会を頻繁に設けています。生徒は、対話から生まれる新たな問いの解決に向けて学びを深めています。

鎌田中1

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

 開智探究の日!  開智小学校

11月10日、3年生から6年生の一クラスずつが2校時から5校時に分かれ、総合的な学習の時間を公開する「開智探究の日」が開催されました。

全校研究授業も兼ねた授業学級の5年生は、10月実施した聖十字幼稚園年長児との2回目の交流に向けて「園児にもっと楽しんでもうらために」をテーマに、活動グループで交流計画を話し合いました。「年長さんが鉄棒で遊ぶと危険だから、校庭で説明をしてから芝生に移動した方がよい」など、園児のことを配慮しながら意欲的な話し合いが展開されました。

開智小1

授業終末のグループ発表後の質問タイムでも「もっと楽しんでもらうために、手加減の具合を考えた方がいいと思う」など、園児への相手意識を考慮した意見が出されました。

開智小2

授業研究会は事前に観るグループを決め、グループごと1時間の子どもの様子を語り合い、子どもの成長と「子どもに任せよう」と努める先生の支援のよさを確認し合う、温かい時間となりました。

担任が願う「主体性、相手意識、表現力」が見事に具現化された探究の学びの時間となりました。

 

11月6日 更新

リーディングスクール 清水中学校

根拠を添えて表現し合い、学びをゆたかに

1 年間の折り返しの 10 月、全校生徒対象に第2回学習オリエンテーションを開催しました。清水中学校では全校研究テーマ「表現力が育つ~すべての活動を通して~」の具現に向け、判断の根拠を添えて表現することを重点に据えています。

今回は全国学力・学習状況調査の結果と考察を全校の生徒と共有し、全校研究テーマとのつながりを考える機会を持ちました。

それとともに、「判断の根拠を添えること」を具体的にイメージできるよう、1枚の写真を題材にして、各教科ならではの見方・考え方を働かせて気づいたことを表現し合う活動を行いました。

同じ写真を「国語」「社会」「数学」「美術」…等、それぞれの視点で見た時に得られる気づきを、全校が一堂に集まった中で豊かに述べ合う生徒たち。発言のたびにどよめきや笑い、拍手などが響き合いました。

根拠を添えて表現し合うと学びや人生がより豊かになることを、生徒と教師が一体となって実感できる場となりました。

清水中1

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

活動→振り返り→再挑戦 で、学びをシンカ

全校で「探究的な学び」に取組んでいる田川小学校。4年生は、これまでさまざまに準備を重ねてきた「保育園児との交流会」を10月末に開催しました。

交流する保育園は2つ。それぞれの子どもたちを招待し、2回の交流会を実施します。

 第1回目。はじめての経験であることから、子どもたちはやや緊張気味。無我夢中で交流会を終えました。1回目を振り返る中で「もっと園児が自分で動けるように工夫したい。そのほうが楽しんでもらえると思う」という視点を共有しました。

田川小1

そして迎えた第2回。1回目の学びを活かし子どもたちは様々な活動の工夫をしました。例えば「しっぽとりゲーム」。勝敗を決める際、前回は4年生が単純にしっぽを数え、勝ち負けを決めて発表していたのですが、今回は「しっぽを持っている人!」と園児に活動を促し、集まってきたしっぽをみんなで声をそろえて数えて、勝ち負けを確認する方法にシンカさせました。園児たちが声を上げて喜ぶ様子に触れ、4年生もうれしそうでした。

田川小2

体験し、それを振り返り、再挑戦することで、学びを深めていく子どもたちです。

 

 

10月30日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

学習スタイルに合わせた学びの環境づくり

理科専科のA先生は「普段の授業が子ども主体になるように改善していきたい」という願いをもち、日々の授業や教室環境の改善に取り組んでいます。この机の配置は、黒板の字の見やすさと、グループでの観察・実験や話し合い活動のしやすさを両立するために試行錯誤する中で生まれたものです。全員が黒板に向かって学ぶことも、それぞれの机を囲んで活動することもできますよね。

筑摩小1

あたり前だと思っていたことを少し視点を変えて見直すことで、学びを一歩ずつシンカさせています。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

動き出した研究チーム

筑摩野中学校では、授業づくり推進チームを発足しました。授業づくり推進チームのメンバーがリーダーとなってラーニンググループをつくり、全職員がいずれかのグループに入ります。テーマは次のとおりです。

1 魅力的な学習問題

  (1)生活に結びつく必要感・必然性のある問いは?

  (2)生徒が問いを持つためには、どうしたらよいか?

  (3)問いで単元を構成する自由進度学習は?

2 学習の足あとがわかったり評価につながったりする振り返りは?

3 思考が深まるワークシートは?

4 4人一組のグループのアイディアは?

5 人間関係づくり(エンカウンターなど)は?

6 ユニバーサルデザインは?

 ラーニンググループで学習会を行い、授業を見合い、“「対話」と「問い」により主体的に学ぶ生徒”を目指して授業づくりの研究を全職員で進めていきます。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

算数に困難を感じている子どもたちへ    ~ 多様性を受容する授業づくりを目指して ~

 

「子ども理解」と「授業改善」を柱に研修を進めている波田小学校。今回は、算数の学習に困難さを感じている子どもたちへの理解を深めるために、松本大学教育学部山本ゆう先生を講師に「算数障害の理解と指導法」について学び合いました。

算数障害とは、「4年生になっても指を使って計算している・九九を覚えられない」など、その子の努力の差ではなく「加減乗除のような基本的な計算能力の習得の困難」なことを言い、わかりにくさをもっている子どもたちの実態からその「困難さ」や個に応じた指導例を学びました。

講演の最後には、「3年生でも指を使って計算をする子へのわかりやすい声掛けがあったら教えてください」など、合理的配慮や個別の支援について積極的に質問が出されました。

波田小1

このような多様性な子どもへの理解を深め、授業改善を一歩ずつ進めていきます。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

~ 自己肯定感の醸成に向けて ~

1年生では、信州大学の高橋史先生の指導・助言のもと、「自己肯定感」の醸成に向けて「行動を選ぼう!」(心理教育学習)の授業実践をスタートしました。

まず「人生すごろく」を行い、「ブラック企業に入る」「酒におぼれる」「お金持ちになる」など人生におこることは予測できないことを実感し、「こんな人生はいやだな」など、楽しく班ごと話し合う姿が見られました。その後、自分の人生に起こってほしいことを6つ選び、人により価値観が様々なことを知りました。

波田中1

最後に「雨がよく降る町で…」必要な道具を選び、多くの生徒が「かさ」「タオル」を選ぶ中、「トランペット」を選び「雨の日でも室内で演奏できる」と発想する生徒がいました。雨のせいにするのではなく、雨をどう乗り切っていくかというプラスの考え方をもつ大切さを分かち合いました。

波田中2

今後も高橋先生の助言を受けながら、この実践を毎月1回ずつ行い、自己肯定感の醸成に向けて歩んでいきます。

10月23日 更新

リーディングスクール 寿小学校

主体的、自律的に学ぶ子どもたちの姿を目指して

 寿小学校職員4名は、10月に県内外2つの先進校の取り組みを視察しました。先進校では、「学びは子どもがつくる」という考えのもと、授業者が多様な選択肢を子どもに提供し、子どもたちが自己決定していくことができる「学習コーナー」を充実させていました。子どもたちは、体験的学習要素が多く含まれた学習コーナーで、触れたり、操作したりしながら思考力・判断力・表現力を養う姿がありました。

寿小1

 視察後、自校での重点研究部会では、視察した子どものよさが語られました。単元内自由進度学習部会では、11月中旬に、1年生と5年生の授業公開を予定しています。主体的、自律的に学ぶ子どもたちの姿を想像しながら、一歩ずつ進めていきます。

 

リーディングスクール 開成中学校

教師が変われば生徒が変わる!

2年生の社会科地理的分野、近畿地方の京都に焦点を当てた授業を紹介します。学習問題は「京都市内にパリ風の歩道橋をかけるべきかどうか」。この問いに答えるため、賛成の立場であれ、反対の立場であれ、「京都の特徴」や「京都の置かれている現状」等について考えざるを得ません。1人1人が夢中になって考えている姿がとても印象的でした。個人個人が追究した後、グループで自分の意見を発表し合い、グループ毎に結論を出しました。

開成中1

授業の最後で「話し合いをするのが面白かった」との感想が出ました。自分自身で考えたこと、それを話し合う過程が楽しかったようです。さらに、授業後に授業者の先生も、問いを大切に考え「生徒が学ぶ授業」を構想し、実際に目の前で学習を楽しむ生徒の姿を見ることができて「楽しかった」と話されました。

「問い」の大事さを知った先生の授業が変わり始めました。そして、それによって生徒の姿も変わり始めました。「教師が変われば生徒が変わる!」それを実感する授業でした。

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

挑戦し、振り返って、シンカする

第1回の「一日忠恕の時間」で、「街を歩く様々な人たちとの対話」を求めて、初めて「街中カフェ」を開いた3年生。

活動の振り返りで出された反省を踏まえ、10月5日の第2回では、より多くの人と対話ができるよう、以下のような準備をしました。

  自分たちの活動が伝わるよう、看板や案内表示を制作。

  話題を精選し、自分から話しかけるようにすることを確認。

  コーヒーを倍の量(約100人分)準備。

丸ノ内中1

こうして迎えた10月5日の当日。カフェには前回の倍以上の人が訪れ、その方々と生徒たちとの会話が大いに盛り上がりました。

丸ノ内中2

1回目から2回目への大きなシンカの手応えを得た、一日になりました。

 

10月16日 更新

リーディングスクール 中山小学校

おもいをかけて育てたコメが実りました

秋も深まり、4月からおもいをかけてコメを育ててきた5年生は、いよいよ稲刈りを迎えました。育てたうるち米ともち米のうち、特にもち米がたくさん収穫できました。収穫したコメをどうするか。子どもたちからは、「調理して食べたい」「もち米はたくさんとれたから販売したい」などの願いが出されました。

中山小1

収穫したコメをどうするか。新しい課題に子どもたちは向き合います。

 

リーディングスクール 明善小学校

「のりもの遠足、すごかったよ!」

バスに乗って松本市内へ遠足に出かけた2年生。

遠足の感想を先生が用意した紙ではなく、「学びノートにかきたい!」との声が子どもたちから上がりました。先生は子どもたちが出し合った感想を受け、「『すごかった』の中身を詳しくかいてね」と投げかけました。

明善小1 明善小2

明善小3 明善小4

見たこと、聞いたこと、体験したことなど、一人ひとりの『すごかった』思い出が、学びノートからあふれ出ています。

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

「つなげよう 私たちの宝 ~ 過去から未来へ ~」 150年の伝統を未来へ!

 10月4日、キッセイ文化ホールで創立150周年記念式典を開催しました。開智小では今回の式典を、学年・学級ごと積み重ねてきた開智学校や地域についての探究的な学びの発表の場にしようと準備を進めてきました。

6年生は「つなげよう 私たちの宝 ~松本城・旧開智学校・松本市の観光~」をテーマにクラスごと探究的な学びの成果を紹介しました。1組は、松本城について調べてきた自分の思いを短歌にまとめ、一人ひとりがオリジナルのプレゼンを作成し自分の句を詠みあげました。

開智小2

2組は、旧開智学校校舎が移転した経緯、校歌や校訓が大切にされてきたこと、玄関前に植えられているシンボルの黒松が贈呈された由来などを発表し、地域に支えられてきた学校の歩みについて紹介しました。

開智小2

3組は、松本の観光客の月ごとの推移数や外国人観光客数が多い国などをクイズ形式で会場に問いかけ、松本がもっと魅力的な観光都市になってほしいという自分のたちの思いを伝えました。

開智小1

 今まで学校全体で積み上げてきた「探究的な学び」の成果を披露し、「子どもが主人公」を体現した記念式典となりました。

10月10日 更新

リーディングスクール 清水中学校

高校生に学ぶ探究の進め方

9月14日に2年生113人は、松本県ヶ丘高校探究科の2年生80人を招いて、探究活動の成果を発表しました。7月に行った職場体験学習を基に、「働くこと」に関わるテーマを各自が設定し、ここまでに学んだことを高校生に発表しました。

清水中1

高校生からは、「テーマ設定の理由がしっかりしている」といった中学生にとって励みになる言葉とともに、「探究は、問いに対する仮説があって、それを検証していくものだと思う。特に仮説をしっかりもつことが大事。探究のサイクルを自覚して回せるといい」「インタビューやアンケートの回答をただ紹介するだけでなく、なぜ大人がそう考えているのか、その奥にある大事なことは何かまで深めて発表できるといい」など探究活動の先輩からの助言もありました。

清水中2

高校生との交流を通じて生徒それぞれに生まれた気づきや問いを大切にして、さらに探究が進んでいくものと期待されます。

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

「子どものよさ」を分かち合う「教育課程研究協議会」

全校で探究的な学びに取り組んでいる田川小学校。今年度の教育課程研究協議会(特別支援教育)では、4年生の総合的な学習の時間を授業公開しました。保育園の子どもたちを招いて実施する交流会の計画をグループで話し合う場面で、子どもたちは園児や学級の友達の気持ちを思い描きながら、活発に協議し、計画を具体化していきました。

田川小2

授業後の研究会は、田川小学校がこれまで取り組んできた「子どもの様子をとらえ、その様子と行為の意味を分かち合う」形式で実施しました。どの先生からも具体的な姿から読み取った「子どものよさ」が語られ、研究会場が、とても温かな雰囲気に包まれました

田川小1

10月2日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

 個別最適な学びの足場を

「子どもの“学びデザイン力”を育てる」ための2学期の実践がスタートしています。

6年社会科では、室町時代について、北山文化と東山文化を入り口に単元内の自由進度学習を行い、その一部を9月19日に「リーディングスクール公開授業」として実施しました。

この単元の学習では、発展学習として能の歩き方や、水墨画の技法を動画で学び体験できる場を設定しました。基本の学習カードを終えてから取り組む子や、資料をまとめるうちに水墨画への関心が高まり、思わず筆をとる子など、対象との関わり方を選択できることで、それぞれの子どもにとって価値のある学びが生まれている様子が感じられました。

筑摩小1 筑摩小2

研究会では、信州大の伏木久始先生から、先行事例を具体的に紹介していただきながら、単元の教材研究を充実させつつ、無理のない範囲で自由進度学習を導入していく必要性について、お話しいただきました。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

友との関係性を基盤とした自分を好きになる健康教育

筑摩野中学校では、「健康教育」でも4人組グループによる対話を基盤とした実践を重ね、9月5日の教育課程研究協議会(健康教育)で授業公開しました。

参観者の先生方からは、「対話を基盤とした授業づくりで、グループ活動を普段からしていて、安心して発言できる環境づくりができている」等、好意的なご意見を多くいただきました。指導者の先生は、筑摩野中学校の研究について「友との関係性を基盤とした自分を好きになる健康教育」と評されました。

筑摩野中1 筑摩野中2

2学期は、授業改善の取組として「聴き合う学級づくり」を進めています。「生徒同士が互いの話を聴き合う雰囲気を学級内につくる」ことを大事にして、教師の聴く姿勢、教師の目線を低くすること、困っている生徒が「わからない」と言いやすい雰囲気をつくることを意識しています。

「聴く学校」として、さらに対話を基盤とした「協働の学び」に取り組んでいきます。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

波田のお祭りへの思いを表す旋律をつくろう!~ 多様性を受容する授業づくりを目指して ~

「波田地区再発見~波田をPRしよう~」という総合的な学習の時間の取組から、身近な波田地区のお祭りについて調べ、お囃子に親しんだ5年生の子どもたち。音楽の授業で「おはやしのリズムや音を使って旋律をつくり、友達とつなげよう」とメロディーづくりに挑戦しました。その際、一人一人の演奏技能の有無で活動が滞らないようにするため、ICT機器を活用しました。そして、授業の終末にはみんなが「自分の旋律」を作り上げ、「友達とつなげてみたら楽しい盛り上がる旋律になった」などの感想や振り返りを語り合いました。

波田小1 波田小2

当日は、教育課程研究協議会音楽科の授業公開。参観者からは「ICT機器を使うことにより、演奏技能のハードルが低くなり、誰一人として活動が滞ることがなく、子どもたちが達成感をもって活動していた」などの意見をいただきました。

このような「多様性を受容する授業づくり」を一歩ずつ進めていきます。

学びの改革パイオニア校 波田中学校

~子どもが主人公となる2学期に向けて~

 波田中学校では、「明日も学びに来たくなる学校」づくりを目指し、「子どもが主人公となる2学期」という目標実現に向けて、「授業の充実」に力をいれています。

9月の教育課程研究協議会社会科の授業の一場面です。「なぜ日本は、20年で復興することができたのか」という学習問題について、ICT端末を活用し、友と考えを交流しながら「復興に大きく影響した出来事とその根拠」を自分の言葉で説明しあうなど、活き活きと学ぶ生徒の姿がありました。

波田中1

この公開授業に向け、授業者の先生は夏休み明けから「他教科の視点から助言をいただきたい」と毎時間授業を公開しました。また、有志を募って模擬授業を行ったところ、20名以上の先生方が集まり、生徒の立場にたって授業の改善点を協議しました。公開授業の生徒の学びの姿は、先生方のチーム力の成果でもありました。

波田中2

波田中学校では、これからも「子どもが主人公となる授業」の実現に向けて、教科を超えた授業研究の輪を広げていきます。

 

9月25日 更新

リーディングスクール 寿小学校

全校に広がる部会の取り組み

 寿小学校の先生方は、1学期に、5年生で公開された単元内自由進度学習の授業を参観し、夏休みに、単元内自由進度学習を通して養われる力や、その価値について考える職員研修を行いました。このことで、自由進度学習の良さを感じ、部会以外の先生からも「自分のクラスでもやってみたい」「こんな子どもたちの姿を目指したい」という声が増えてきました。

 2学期も、先進校への視察を計画し、11~12月にかけては、授業実践も行う予定です。

 また、リーディングスクール事業で配置された先生を中心に、寿小の歴史や地域に関する資料を展示する「地域資料室」の整備が進められています。先日は、150周年記念を機に、6年3組が総合的な学習の時間に作成した「年表」を掲示しました。

寿小1

 学校全体で、「さあ、やってみよう」と、学ぶ雰囲気を高めています。

リーディングスクール 開成中学校

教科での探究的な学びに挑戦!

「探究的な学びには問いが大事だ」ということを職員研修で確認し、各教科で探究的な学びを構想することになりましたが、その時に大きな役割を果たしたのが「自主研修」でした。

「問いが大事だ」ということはわかったので、次は「どのように単元をデザインしていくか」を考えるために設けられた自主研修。夏休み中であるにもかかわらず「ぜひ参加したい」という職員が何人もいました。しかも、「ぜひ参加したいが、その日は都合が悪い…」という職員もいたことから、自主研修は2回の開催となりました。

このような経過を経て、各教科が選定した単元は下図のとおりです(※詳しい内容を確認したい方は「ダウンロードする」をクリックしてください。pdfがダウンロードできます)。

開成中1 ダウンロードする [PDFファイル/135KB]

「生徒が学ぶ学校」を目指し、問いを大切に考えた授業が、ここから始められていきます。

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

「一日忠恕の日」

丸ノ内中学校では、「忠恕の時間(総合的な学習の時間)」のカリキュラムに「1日忠恕」を位置づけ、生徒が学校内・外で自分たちのテーマに沿って、心ゆくまで探究的な学びに取り組むことができる機会を作っています。この日の活動に向けて、生徒たちは学びの計画を立て、準備を進めてきました。

 当日の朝、リュックを背に校外へ出かけていく生徒、教室で活動の準備に取り組む生徒など、学校は学びの活気に包まれました。探究活動への生徒たちの期待感に満ちているようでした。

街中の井戸に注目し、現地で情報を集める(1年生)

丸ノ内中1

「端切れ」を再利用し、魅力的な小物造りに挑戦する(3年生)

丸ノ内中2

小学校を訪問し、6年生の協力を得て「運動と健康」についてのデータを集める(2年生)

丸ノ内中3

街中にカフェを開き、市民のみなさんや外国人環境客との対話を楽しむ(3年生)

丸ノ内中4

時間に縛られず、思い切り活動に取り組む中で、様々な「思いがけなさ」に出会った生徒たち。この経験をもとに、それぞれの学びを一層深めていきます。

9月19日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「うれしいな1年生 みんなでやりたいこと、したいことを考えよう」

明善小1

1人ひとりが「学びノート」に記した「みんなでやってみたい!してみたい!」ことを、学年の友だちと共有し合った1年生。生活の中で見聞きしたことや、幼保園や地域、家庭での経験をもとに子どもたちから様々な「やってみたい!」が出されました。

明善小2

先生は、その話し合いと1人ひとりが「学びノート」に描いた「やってみたい!」を大切に考え、「うんどうあそびグループ」「えんそくグループ」「やきいもグループ」など、9つのグループに分かれてそれぞれが活動の計画をすることを提案、グループごとの話し合いがスタートしました。

明善小3 明善小4

子どもたちは、自分たちで計画・実行することにワクワク!目がキラキラ!これからどんな風に活動が展開していくのか楽しみです。

 

リーディングスクール 鎌田中学校

今日はみんなに難題を出します!

1年生社会科の授業では、ヨーロッパ州について学んでいます。ある学級では、「なぜEuに入りたい国とEuから出たい国が存在するのだろう」を問いとして学びを進めています。この授業は、子どもに学びを委ねている点で、黒板の書き写し型のいわゆる「チョーク&トーク」の授業とは異なります。

 社会科の先生は授業の冒頭に、Euに加盟する国がある一方でEuに加盟できない国があり、さらにEuから離脱した国があることを写真と動画を用いて示した後に、先ほどの問いを示しました。「それでは学習を進めてください」と言うや否や、子どもたちは各自の関心事を探究していきます。ある生徒は「軍事的なメリットがあると思う。もし困ったら助けてくれる」と加盟するメリットを予想しています。それぞれの予想の検証と疑問の解決に向けて、教科書を読み、外務省HPの資料を読み、あるいは教育用の動画コンテンツを視聴しています。

鎌田中1  鎌田中2  鎌田中3

↑ 生徒自身が立てた問いの解決に向けて学習を進めています。

 授業を終えた感想には、次のようなものがありました。「イギリスのEu離脱の理由は、宗教が関わっているのではないかと思った。確かにEuの加盟には、特定の宗教では加盟しづらいという理由もあるようだけど、もっと違う理由もあるみたい。次はこのことを調べてみたい」 「自分たちが調べたいことを自由に、それぞれのスピードで学ぶことができる。それがいい」

心を惹き付ける「難題」により、子どもたちの思考する力は一層深まっていきます。

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

150周年記念式典に向けて

 開智小学校では、10月4日に「創立150周年記念式典」を催行します。この式典のメインに位置付けられているのが今年度、全校で取り組んでいる「探究の学び」の発表会です。「開智小学校の150歳の誕生日を、私たちの『学び』でお祝いしよう!」と子どもたちは晴れの舞台に向けて最終の準備を頑張っています。

 今年、初めての「総合的な学習の時間」で六九、縄手、中町など「開智小の周りの地域」について探究してきた3年生は、地域の神社で出会った「お神輿」を自分たちも作り、地域を盛り上げたいと願いをもちました。子どもたちの願いを受けとめた開智の地域の皆さんが、法被(はっぴ)やたすきなどを、子どもたちのために集めてくれました。

開智小1 開智小2

↑ 発表に向けて準備を進める子どもたち

子どもたちが地域のたくさんの皆さんと共に作った学びが花開く「150周年式典」はもうすぐです。

 

9月11日 更新

リーディングスクール 中山小学校

一学期の取組みを振り返って

 夏休みが明け、中山小ではリーディング研修として「前期リフレクション」を行いました。

「クラス全体のめあてをつくり、そこを基にグループのめあてと個人のめあてを立てることを大切に実践してきたが、子どもたち対話しながら解決する姿が見られてよかった。」「休み時間にも修学旅行の内容をレクレーション係が自分から考える姿があった。班長会など、係ごとに集まって考える姿が見られた。」「総合だけでなく図工の時間にも夏祭りのプレゼントをつくった。図工の時間だけでなく、家でも工夫して持ってくるなど自分から考える姿があった。」など、子どもたちが自ら考え、自ら学習を作り出していく姿が共有されました。4月からの、子どもたちの願いを真ん中に置いた実践の着実な成果が確かめられました。

中山小1

2学期で大切にしたいキーワードは、「経験をつむ」、「ねがいをもつ」、「自分が興味をもつこと」、「グループごとだと力を発揮できる」、「個人の経験を全体で共有する」、「自己選択」と据えられました。中山小学校は、職員全員が成果と課題を共有しながら、これからも歩み続けます。

リーディングスクール 清水中学校

「生徒が表現したくなる授業」を語り合う研究部会

2学期の授業改善に向け、今年度の重点教科である数学科と社会科の研究部会が開催されました。全校研究テーマ「表現力が育つ~すべての活動を通して~」を、日々の授業でより一層具現していくために、盛んに意見交換がなされました。

数学科授業研究部会では、現実社会のデータを教材として用いることの魅力と配慮点や、生徒が根拠をもとに表現し合いたくなる授業構想について話題になりました。社会科授業研究部会では、「生徒が探究したくなる単元を貫く問いの立ち上がりを、どう支援したらよいか」や「根拠をもって表現するためには、生徒が見方・考え方を自覚的に働かせていくことが欠かせない」などの意見が出されました。

どちらの部会も、先生方が明るく前向きな雰囲気のなかで、授業づくりについて語り合っていました。

清水中1

↑ 活発に意見交換をする数学科研究部会の先生方

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

「探究的な学び」を深める授業構想のための職員研修

田川小学校では、「自己肯定感をもてる子」を目指す姿とし、また、「子どもの行為の意味を価値づける」ことを大切にしながら、「探究的な学び」への実現に向けて、月に1回の研修に取り組んでいます。 

 夏休み明け、1学期に取り組んできた生活科・総合的な学習の時間の学びを2学期へどうつなげていくか、さらに子どもの主体となる学びをどう深めていくか、「チュ―ニング」という対話を通した職員研修を行いました。

田川小1 田川小2

研修には、中信教育事務所から1名、風越ラーニングセンターから2名、丸ノ内中学校や開智小学校のコーディネーターの2名、計5名の先生方にも参加していただき、対話を通して、活発な話し合いとなりました。研修は、4つのグループに分かれ、各グループ内でファシリテーターが中心となり、提案者となる先生から、2学期への授業構想の提案を受け、同じグループの先生から様々な意見交流が行われました。提案者は自分の悩みを素直に相談したり、また、同じグループの先生は、自分の体験を通して、アドバイスをしたり、相談できる雰囲気が心地よい研修となりました。

田川小3

研修を通して、「限られた時間だったけれど、見通しをもちながら会話ができとてもよかった。」「アイデアをもらい、明日からできるものがあったのでやってみたい」「こうやって他の先生方と意見交流することがとても楽しかった。アドバイスいただいたことを活かしていきたい」と感想があり、一人ひとりの先生方にとって、とても有意義な研修となりました。

 

9月4日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

 個別最適な学びの足場を

7月の2・4学年での実践をとおして、自由進度学習に取りくむ子どもの実際の姿を職員で共有することができました。また実践後のふり返りから本校のテーマ「子どもの“学びデザイン力”を育てる」を実現するために、「学習環境」と「教師のかかわり」をブラッシュアップしていくことが見出されました。

K先生は算数科の自由進度学習で「子どもがワクワクして取り組みたくなる応用課題を設定したい」という願いを持っています。身の回りにある課題を、単元で学んだことを生かして、実物にふれながらが取り組めるよう、課題の設定や具体物の整備などの学習環境を進めています。このような学習環境づくりを大切にしながら、2学期も各学年で実践を進めていく予定です。

筑摩小1 筑摩小2

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

職員研修&「筑輪タイム」

​筑摩野中学校では、8月21日に聴き合う学級づくりを目指して職員研修を行い、研究主任から、スリンプルプログラム「筑輪タイム」の提案がありました。スリンプルプログラムは、週1回の短時間グループアプローチでソーシャルスキルトレーニングと構成的グループエンカウンターの要素をもった活動です。実際に、「アドジャン」を職員で行ってみました。4人グループでじゃんけんのように0~5本指を示して指の数を足し算し、その1桁の数字のお題について端的にメンバーは答えていきます。それを90秒行い、その後フリートーク(90秒)で話したお題について、語り合いました。短時間でしたが、50人近い職員集団がアットホームな雰囲気に包まれました。

筑摩野中1

この「筑輪タイム」を月曜の思学(朝の時間)に全学級で1ヶ月計4回行っていきます。28日には1回目が行われ、生徒たちも、笑顔でメンバーの話に頷きながら話を聞いたり、話したりしていました。フリートークでは「なんで○○って答えたの?」など問い返していました。筑輪タイムで身につけたスキルや関係づくりが協働的な学びにもつながっていくと思います。2回目以降はメンバーを替えたり、お題を変えたりしながら進めていきます。

筑摩野中2

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

「学びに、遊びや体験を」  ~多様性を受容する体育の授業づくり研修会~

「学びに、遊びや体験を(第3次松本市教育振興基本計画)」につながる授業づくり研修の機会にしたいと願い、Jfa小学校体育サポート研修会担当講師北野孝一先生を招き、実技と講義を交えた「体育の授業づくり」研修会を実施しました。最初にアイスブレイクを通して、仲間づくりや集団のルールづくりの大切さを、体験を通して学びました。続いて道具や教師の問いかけの工夫により、体育が「得意な子も苦手な子も、両方に学びとなる」いくつかのゲームを体験する中で、「がんばれ」「ナイス」などの言葉が自然に飛び交う「集団の和づくり」にもなることを実感しました。その後、講義で、実技で体験した「道具の工夫・環境設定の大切さ・問いかけの重要性」の意味について振り返りました。

波田小1 波田小2

教師の問いかけの工夫により、運動能力が異なる子どもたちであっても、全員にとって体育の時間が楽しくなり得ることを体験したので、この学びを、多様性を受容する授業づくりに生かしていきたいです。

波田小3

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

自己肯定感の醸成を目指して

波田中学校では、全ての子どもの自己肯定感を高める支援のあり方について共通理解を図り、学校でできる支援の一助となればと願い、信州大学教育学部准教授高橋史先生を招き、職員研修を実施しました。講演を通して、「不登校の発生要因(過去)と維持要因(現在)を理解すること・すべての子どもに対して『ストレスチェックと日々の声かけ』をする大切さ・安全な雰囲気づくりをコツコツと重ねていく重要性」等について研修を深めました。

波田中1 波田中2

演習を通して「好きな遊びを楽しんでいるときの気持ちは100点中何点をつけますか?」等の質問を例に、「楽しい」「うれしい」などの感情をあらわす言葉も、人それぞれとらえ方が違うことを体験しました。この研修での学びを、多様な生徒への対応にいかし、自己肯定感の醸成につなげていきたいと思います。

 

 

8月28日 更新

リーディングスクール 寿小学校

「寿小マイプラン学習」の振り返り

1学期は、自分で学習計画を立て自分のペースで進める、単元内自由進度学習「寿小マイプラン学習」が実践され、子どもたちの学習活動をさらに活発にしていきました。

授業学級の児童を対象に実施した事後アンケート調査では、「寿小マイプラン学習をまたやりたい」と90%の児童が回答しました。また、自由記述欄には、「わからないところをゆっくり考えて取り組めた」「自分でやる力が身につく。だから、大変でもまたやりたい」などの記述も見られ、主体性や自己調整力の高まりが、感じられました。

そこで、単元内自由進度学習部会では、夏休み初日の7月20日(木曜日)に、全校職員の研修を企画し、「寿小マイプラン学習」の実践における成果と課題を発表しました。そして、2学期は、「自律した学び手」の育成を目指した単元内自由進度学習の取り組みを、他学年でも進めていくことを全職員で共有しました。​

寿小1

1学期の取り組みを振り返る職員研修

リーディングスクール 開成中学校

「生徒が学ぶ」授業は第2ステージへ!

「生徒が学ぶ学校」への転換を目指し、6月~7月にかけて授業公開をしてきた開成中学校。

 夏休みには職員研修や自主研修でその成果と課題を共有しながら、8月~10月までの間で「考える」生徒が育つ授業をしていくことを確認しました。具体的には、各教科で「追究」できる単元を決め出して、「探究」のサイクルが回るように計画を立てます。今は、2学期に各教科1単元、探究のサイクルを回せそうな単元を選定していることころです。

とにかくまずは実践してみること。上手くいかないことが前提で、とにかく実践事例を積み上げ、教師の知見を積み上げていくことを大切にしたいと考えています。

開成中1

2学期の終わりには、実践を通して生徒の変容や改善点等を共有し、さらに次の方向性を定めていきたいと思います。

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

全校で進める探究的な学習「忠恕の時間」

丸ノ内中学校では、総合的な学習の時間「忠恕の時間」で、プロジェクト学習に取組んでいます。生徒の意識調査に基づいていくつかのプロジェクトテーマ(講座)が設けられ、生徒たちはクラスの枠を越えて、エントリーします。各プロジェクトの中で生徒たちはサブテーマ(課題)を決めだし、グループで探究を進めます。今年度は全学年がこの形で探究的な学習に取組みます。

2学期最初の「忠恕の時間」。各学年の生徒たちはそれぞれのステージでプロジェクトを進め、学校全体が活気に満ちた時間になりました。

丸ノ内中1  丸ノ内中2

↑1年生、2年生はプロジェクト学習のスタート。これからの探究に向け、見通しを持ちます。

丸ノ内中3  丸ノ内中4

↑ 一歩先行する3年生。「一日忠恕」に向け、それぞれの探究を進めます。

 

 

8月22日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「子どもの『やってみたいな!』『どうしてかな?』の問いを大切に考える」

2学期最初の研究会です。先生方は子どもたちに、自ら考え動ける力をつけてほしいと考えています。

近隣の保育園参観等から、子どもの捉え方や環境構成について明善小の先生方が学び、子どもたちから出てくる「やってみたい!」「どうしてかな?」の問いについて一緒に考えたり、子どもに問い返したりすることを通して、子どもたちが思考力を働かせられるような授業を子どもと共に作ろうとしています。

2学期に子どもたちから、どんな「やってみたい!」が出てくるのか楽しみにしています。

明善小1

リーディングスクール 鎌田中学校

社会科の授業を、驚きと発見のある時間にしたい!

本校では、探究的な学びを、総合的な学習のみならず教科学習においても進めるために授業改善を図っています。今年度着任した新卒の社会科の先生は、わくわくしながらつい解決したくなる問いを工夫することで探求的な学びを目指しています。先日の授業では「幕府はなぜ鎖国を行っていたのだろうか」を学習問題として生徒の声を引き出します。これからも「えー」「そうなんだ」と発見に満ち、感嘆する経験を味わってもらうために、問いの在り方を模索していきます。

鎌田中1

学びの改革パイオニア校 開智小学校

2学期の学びの充実を目指して~「探究をサポートする教師」の学び

夏休みの1日、開智小学校では2学期の探究の学びの充実をめざし、職員研修を行いました。

研修はコーディネーターの先生を中心に、若手の先生も発表者を務めるなど、先生方が主体的に企画しています

研修は「プロジェクト・チューニング」「思考ツール」「探究における知識・技能の力の見極め」「教科における探究的な学び」という充実した内容でしたが、これまでも、対話的な研修を重ねてきた開智小の先生方は、今回も和気あいあい、かつ積極的に協議されました。先生たち自身の主体的・協働的な学びに満ちた時間となりました。

開智小1  開智小2

「プロジェクト・チューニング」 総合的な学習の時間の構想をグループの先生方に相談。様々なアイディアを交換し、見通しを高めます。

開智小3  開智小4

「ワークショップで学ぶ『思考ツール』」 児童が探究的な学びを進める中で活用できる「思考ツール」(ベン図、統計処理など)をワークショップで実感的に学びます。

 

8月7日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

「個」の学びのかさなり

 7月からスタートした2・4年生の算数科での単元内自由進度学習がそれぞれ単元の終盤にさしかかりました。どちらの学年でも、子どもが自分のペースで学習を進める中で、学びが深まったり、個で学びながら関わりあったりする姿が見られています。

 2年生は100より大きい数を学んでいます。始業のチャイムの前から、子どもたちは自分の必要なものを机の上に用意して学び始めていました。Aさんは真っ先にタブレット端末を取りに行くと、オンラインのドリル教材を黙々と取り組んでいました。授業の後半になる頃にはタブレットを片付け、単元の学習計画表をじっと見つめました。これまでの学習で少し不安のあった部分を見つけると、プリントコーナーへ行ってその部分の問題を探し、再び黙々と鉛筆を走らせていました。問題を解き終え、振り返りの時間になる頃にちょうど丸つけを終えたAさんは「よしっ」と小さくうなずきました。タブレット端末とプリントでの学習を行き来して学ぶことで理解を深め、力の高まりを実感していました。

筑摩小1

 4年生は小数について自由進度で学んでいます。「廊下の長さは何kmでしょうか」という発展問題にチャレンジしたCさんは、巻き尺を手に一人で何度も廊下を行き来しながら長さを測っていました。自分で測った長さをこの単元で学習した考え方を使ってkmの単位に換算して答えを求めることができました。同じ課題に取り組んでいたDさんを見つけると、二人でノートを突き合わせて「やった!」とガッツポーズ。個の学びが重なって、学びの達成感や喜びが生まれた瞬間でした。

 

リーディングスクール 中山小学校

いろいろな生き物がいる「自然ふれあい広場(ビオトープ)」にしたいな

 1学期末のある日、3年生の子どもたちは校内の「自然ふれあい広場(ビオトープ)」に様々な生き物が住みついてくれることを願い、グループ毎でめあてをもって広場へ入っていきました。「池の外のアヤメの花を広場へ移植したい」という目当てを持ったグループの子どもたちは、株がまっすぐに立たないという「思いがけなさ」に出会い、広場の中で地盤が強そうな場所を探したり、盛り上げた泥の中に植えようとしたりするなど、目の前の「問題」の解決に向けて知恵を振り絞っていました。

中山小1

 子どもたちの学びを見守る先生は、行動をためらっている様子の子どもに「どうやってやろうと思っているの?」と見通しを顕在化させる問いかけをするなど、子どもたちの問題解決を背後から支えていました。一人ひとりの子どもの願いを把握し、子どもに乗り越えさせたいこと、子どもに任せたいこと・任せられることを頭におきつつ、ゆったりと見守る先生の支援のもとで、子どもたちは思い切り学んでいきます。

中山小2

 

リーディングスクール 清水中学校

「地域に貢献するとは何か」を実感を伴って学ぶ生徒たち

 3年生は7月5日、松本の魅力に関する各自が設定したテーマに合わせて、校外の関係各所でインタビューや現地調査を行いました。このうち、「中学生が考える住みやすい松本市」について探究してきた生徒2名が臥雲市長を訪問し、成果を発表しました。3年生へのアンケート結果をもとに、放課後や休日の学習スペースの整備や、公園の整備等について提案をしました。市長からの質問に的確に答えたり、メディア各社からの取材にも堂々と対応したりする姿がありました。全校研究テーマ「表現力が育つ」が具現化された生徒の姿でした。

 さて、今回の市長訪問の新聞記事を目にした地元の公民館の方が、早速、学習スペースとしての公民館開放に動き出してくださいました。地域で、地域の方々と学び、そして「地域に貢献するとは何か」という問いをもって探究してきた生徒達にとって、地域の一員になって暮らしている実感を持った出来事になりました。

清水中1

自分達が想定していなかった視点からの質問を市長から受ける生徒

清水中2

市長への提案後、メディア各社の取材に対応する生徒

 

7月31日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

自分のペースで 自分の選んだ環境で学んでいます

筑摩小学校では年度当初から準備を進めてきた自由進度学習について、4年生は算数科「小数」の単元でスタートしました。はじめのガイダンスでは「楽しみなことも心配なこともある」と話していた子どもたちでしたが、どの問題をどこで学ぶのか、自分で学習計画を立てて意欲的に学び始めています。

筑摩小1

Aさんは廊下に並んだベンチで、小数を10倍したときに各位の数字がどう変わるかについて、プリントで学習していました。「これでいいのかな」「1つずれるってことだよね」と隣のBさんと言葉を交わしながら問題を解いていきました。時間が終わると「あー集中した!」と思わず声が出ました。自分のペースで学ぶことは自分の精一杯の力を出すことだと実感している姿でした。

筑摩小2

同じ廊下の一角には巻き尺やはかりなどがそろえられた「算数コーナー」があります。もっと知りたいと願う問いに出会った子どもたちは、きっとここにある道具を使って学びを深めていくことでしょう。

リーディングスクール 筑摩野中学校

村瀬公胤先生による授業クリニック

筑摩野中学校では、7月18日、麻布教育研究所所長の村瀬公胤先生を招き、授業クリニックを行いました。3校時に社会、4校時に英語を共同参観授業とし、職員全員がどちらかの授業を参観しました。

筑摩野中1

放課後に授業懇談会、村瀬先生のご指導の時間をもちました。授業懇談会では、生徒と同じく、職員も4人組になり、具体的に生徒の名前と姿をあげて気になった理由を発表し、手だて(指導法)ではなく、授業から自分が学んだことを語り合いました。

筑摩野中2 筑摩野中3

村瀬先生のご指導では、協働的な学びは、グループで考え合うことで、その生徒が一所懸命説明しようとする瞬間が学びの瞬間であり、生徒の「なんで?」「だって、~」「でも、~」というつぶやきが大事であることが示唆されました。「考えた」・「学んだ」結果の交流ではなく、「考える」・「学ぶ」過程の共有を目指していきたいと思います。

教科書の単元がどうしたら協働的な学びになるか、子どもたちの学びが深まる問いを教科会などで検討し、考えていきます。

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

「写真」で語り合う子どもの姿

田川小学校では、今年度の研究で「子どもの行為の意味を考える」ことを大切にしています。

7月の授業研究会は、参観の先生方が授業で着目した子どもの姿をカメラに収め、それをもとに、その時の子どもの様子と、そこから想像される子どもの想いを語り合うという形で行われました。授業後、研究会に先立って、先生たちは撮影した写真を協働編集のスライドに貼り付け、コメントを追記します。

田川小1

研究会では、まず、各グループで写真を見ながら、その子どもの学びを振り返り、その後それを全職員で共有していきます。写真を示しながら、豊かにその子の想いを想像し、その学びのいきさつを語る先生方。

田川小2

子どもをしっかり見ることの大切さの実感や、子どもの見方(子ども観)が先生たちに共有されていく時間となりました。

 

 

7月24日 更新

リーディングスクール 寿小学校

単元内自由進度学習 『寿小 マイプラン学習』が始まりました

寿小学校では、6月下旬から、5年生の算数「合同な図形」と社会「暖かい/寒い土地の暮らし」の単元で、自由進度学習を始めました。

子どもたちは、この時間を心待ちにワクワクしている様子で、チャイムと同時に、一斉に算数用の学習室や社会用の学習室、ホームルーム等、それぞれが選んだ「学びの場」へと向かいました。

Aさんは、教科書や、タブレット、様々な資料を広げるため「床」を選び、準備を整えると「よーし」と気合を入れて学習を始めました。しばらくしてAさんは、隣のBさんに静かに話しかけ、「これすごいよ!この屋根、なんでこんな形しているか分かる?」等、驚きや疑問を分かち合いながら学んでいきました。

寿小

終了のチャイムが鳴った時、「うわぁー、楽しかった」と誰に言うともなくつぶやいたAさん。心の声が自然に出てきてしまうほど、充実した時間となりました。

当初、初めて体験する学び方に戸惑いを見せていた子どもたちですが、自分のペースで、自分自身が進める学習の楽しさに気付くとともに、自分なりの学び方に自信を持ち始めたようです。​

リーディングスクール 開成中学校

「生徒が学ぶ」授業

「教師が教える学校」から「生徒が学ぶ学校」への転換に挑戦している開成中学校。

 知障学級の「理科」、物体の体積を求める授業の一場面です。先生は、体積を測定する必要感が生徒の中に生まれるよう工夫をこらしました。比較する素材は「一見しただけでは大小がわからない微妙な大きさ」であり、どうしても測定しなければなりません。

開成中1

 何度も何度も手に取って予想し、予想を確かめるため、メスシリンダーを使い、夢中になって測定する生徒たち。「あたま」「からだ」「こころ」すべてを動員して「生徒が学ぶ姿」がありました。

開成中学校では、すべての学級でこのような学びの実現を目指していきます。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

お互いの実践に学び合おう! ~ 難聴のAさんとの関わりから学んだこと ~

「多様性を受容する学校」を目指している波田小学校。職員研修として、Aさんに関わった担任が「支援を通して学んだこと」について実践発表を行い、職員が各自、自身の指導を振り返りました。

波田小1

例えば、日頃教師がついやってしまいがちな「板書しながらの指示・何かを配りながらの指示(表情、口元が見えない)、巡回しながらの指示(注意を向けることが難しい)」などは、不適切な支援だと知ることができました。

また、教科指導における支援の基本は「(1)視覚的支援 (2)語彙に関する支援 (3)話し方に関する支援 (4)活動場所の環境に関する支援」の4点であること、特に視覚的支援について、プール指導で実際に提示したカードを見ながら、視覚支援の大切さについて確認しました。

波田小2

「Aさんに対してだけでなく、他の多くの子どもたちに対しても大切な支援」という実感を、全職員であらためて共有しました。

学びの改革パイオニア校 波田中学校

波田中学校 「まなプロ」(学びの改革プロジェクト構想)始動!

波田中学校では、「明日も学びに行きたくなる学校」具現のための「まなプロ」(学びの改革プロジェクト構想)を作成し、職員会で共有しました。プロジェクトは「(1)授業充実 (2)小中連携 (3)学びの場の見直し」の3つを柱に、「生徒の自己肯定感の醸成」を目指して取り組んでいきます。

柱の一つである「授業の充実」の取組として、研究主任の先生が自らが授業を公開しました(2年数学「どの電球を買いますか?(一次関数の導入)」)。4人が机を合わせ、対話しながら学習を進める「協働的な学び」による実践で、生徒たちは困ったり迷ったりした点について友と相談し合いながら、考えを深めていきました。

波田中1 波田中2

 学期末には職員研修として、信州大学教育学部准教授 高橋史先生を講師として招き、「全ての子どもの自己肯定感を高める支援のあり方」について研修を深める予定です。

7月18日 更新

リーディングスクール 明善小学校

『地図を作ってあそぼう』(内田保育園)を研究メンバーが参観

6月下旬、研究部会の先生方が学校近くの内田保育園の参観をしました。年長児がクラスの友だちとイメージを共有しながら、夢中になって遊ぶ姿が見られました。一人で描き進めるうちに友だちの描いたものと合体して互いにストーリーを発展させたり、もっとこうしたいという願いが生まれ試行錯誤したりする様子が垣間見られ、遊びの中に大いなる学びがあることを実感することができました。

明善小1

また、ダイナミックな活動を行うに当たり、活動場所であるホールの机やいすの配置、道具や材料が安全に扱えるような配慮、遊びの満足感を得られるような受容的な声がけ等、一人ひとりの遊びが充実したものになるよう環境調整されている様子について、参観された先生は、小学校でも参考になることが多いと感じられていました。

明善小2  明善小3

 

リーディングスクール 鎌田中学校

かき氷シロップと水まんじゅう作りにチャレンジ!

「総合的な学習の時間」では、各学級が決めたテーマに沿って学びを深めています。

3年生のある学級では、かき氷シロップと水まんじゅう作りに挑戦しました。「りんご(をもう少し細かく)切ったほうがいいんじゃない?」「これでいいんだって」「いや、やってみようよ!」などと声を掛け合いながら調理に励んでいました。

鎌田中1

この学級は、校区を流れる田川の水質を調査してきた2年生の時の学びが発展し、田川の水を活用した料理ができないかという発想を抱いています。

鎌田中2

今回は水道水を利用しましたが、田川の原水を活用するための清浄化方法が課題です。調理を行うメンバー以外にも、浄水について調べるメンバーもおり、飲料水を扱う会社に浄水のシステムについて質問してみたいという願いをもっています。

今後、この学びはどのように展開していくのか楽しみです。

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

先生が「探究」の楽しさを体験

丸ノ内中学校では、全校を挙げて探究的な学びを進めるにあたり、先生自身が「題材を決める、問いを立てる、協働追究をする、効果的にまとめる…」といった「探究のプロセス」を体験することを大切に考え研修を進めています。研修が先生方自身によって企画され、いろんな先生方がその都度、交代で講師を務める等、ボトムアップ型で実施されているのも丸ノ内中の研修の特色です。

丸ノ内中

7月5日には、生徒が調べたデータを統計処理するうえで必須となる「ヒストグラム」について、数学の先生を講師として先生方が学び合いました。「生徒に説明する」という目的を超えて、「中央値、平均値、最頻値の違いは?」「グラフをどう読めばいい?」など、先生方が「材」の魅力を感じながら探究的に学ぶ、大盛り上がりの研修会となりました。

7月10日 更新

リーディングスクール 中山小学校

おいしいお米がたくさんとれるように

 学校全体で取り組んでいる「探求の学び」のある日の一コマです。

 田植えを終えた5年生は、1学期の終わりまでの6時間を使ってお米のために自分は何ができるかを考えました。

「ぼくはイネの病気のことを調べたいです。なぜならば、(イネを観察したとき)イモチ病があって、何とかしないとおいしいお米にならないと思うからです」など、自分がこれまで目の当たりにした事実を足場としながら、子どもたちはおいしいお米がたくさん収穫できることを願い、そのために自分が取組んでいきたいことを語っていきました。

中山小1

こうして、「生き物」「水の管理」「病気」「調理」「観察」の5つのグループができ、6時間でどのような取組みを進めるかを計画しました。

中山小2

 教室には、理科の「植物の発芽と成長」で観察用にまかれた種子が置かれていました。インゲン豆を使うことが多いこの学習ですが、イネも育てられていました。子供たちのイネへのおもいが、このようなところからもうかがえます。

 

リーディングスクール 清水中学校

職員研修のシンカ ~職員会での「トークタイム」~

清水中学校では研究テーマ「表現力が育つ~すべての活動を通して~」の具現に向け、職員研修をシンカさせています。

職員会の中に、互いに語り合う「トークタイム」を新たに設定しました。6月14日のトークタイムは、前の週に実施された授業公開週間の振り返りを行いました。

清水中2

「単元導入時の子どもの姿から、単元を通してどのような支援をしたらよいか」「根拠をもって説明する場の設定はどうしたらよいか」など、子どもを主人公とした授業づくりについて活発な意見交換がなされました。

清水中1

学びの改革パイオニア校 開智小学校

「自分で創る学びの楽しさ」を1年生に伝える

「探究の学び」に全校で挑戦している開智小学校。6年2組の子どもたちは、「旧開智学校」を題材に、自分たちで立てた「問い」についてチームで調べた内容を1年生に伝える会を企画しました。前日の授業では、「楽しく」「よくわかる」発表をめざして最後のリハーサルを行いました。

開智小1

 授業の終わり、「一番しっかり伝えたいのは『クイズ問題』。ゆっくりわかりやすく話したい。」「『受け』をねらいすぎず、1年生が『うんうん』となるように話したい。」と願いを語る子どもたち。相手意識を高め、大切にしたい目当てをあらたにする姿がありました。

そして迎えた発表会当日。6年生の思いが伝わり、1年生は、とても集中し興味津々で参加していました。

開智小2

「自分で考え、工夫する学びの楽しさ」が、こうして先輩から1年生に受け継がれていきます。

7月3日 更新

リーディングスクール 筑摩野中学校

「対話的・協働的な学びが生まれる授業」

筑摩野中学校では、5月以降、全校で4人グループによる協働的な学びづくりにチャレンジしています。

6月9日、3年生の英語の授業では、英語で書かれたヒントカードをグループの皆で解読し「犯人」を考える活動を通して、現在完了形の3つの用法を実感的に学びました。自ら考え、かかわりあう必要感により、豊かに対話・協働しながら学ぶ生徒たちの姿がありました。

筑摩野中1

他の授業でも、個で取り組む、隣の生徒に尋ねる等、グループの中で自然に学ぶ姿が生まれています。

筑摩野中2

先生たちは、この学習スタイルの成果と課題を日常的に話し合い、より深い学びを目指して模索しています。​

学びの改革パイオニア校 田川小学校

田川で探究!

6月9日、田川小学校の地域の大切な財である「田川」に出向き、実際に材と向き合い、どのような探究ができそうか考えあう校内研修を実施しました。

川に詳しい地域の専門家の方にも参加していただき、人の材にも触れる研修となりました。

田川小1

まずは教職員が実物と実際に関わることを通して「探究の学び」を体験します。

そして、「こんな探究ができそう…」と、田川で先生方が考えた「探究の学びの可能性」をまとめ、共有しました。

田川小2

このような研修を重ねていくことで、先生方自身の探究のサイクルを積み上げていきます。

 

 

6月26日 更新

リーディングスクール 寿小学校

 子ども一人一人の成長を願い、議論する重点研究部会
 ~「単元内自由進度学習」の実践を前に~

6月上旬に、「単元内自由進度学習」を既に実践している県内の小学校へ視察に行ってきました。

そこには、自分のペースで学習に取り組み、とことん課題に向き合っている子どもの姿がありました。

また、実際の教室環境や準備された教材を目の当たりにすることで、寿小での実践のイメージを掴むことができました。

寿小1

視察後、重点研究会の議論の中心は、子どもが自立的に学びを進める「単元構想」と「学習材・環境づくり」についてでした。

現在、「単元内自由進度学習」の実践を目前に、子ども一人一人の学びの姿を予想しながら、単元全体を見通して学習の流れを考え、ていねいに教材開発に取り組んでいるところです。

リーディングスクール 開成中学校

「変わっていくこと」「広がっていくこと」

開成中学校は6,7月の研修として、グループで授業を見合っています。

それに先立ち、「1年生の社会科の例」を通してポイントを全員で共有しました。

この授業で子どもたちは、自分で課題を設定し、情報を収集して整理し、分析や考察を行って、自己課題に対する解答をまとめるというレポートを作成しました。

開成中1

生徒の振り返りからは「達成感」「自分で考えながら」「関連させる」「伝わるように」という今後の支援のポイントになるキーワードも出てきました。ここに、探究的な学びの一端があり、生徒自身が達成感や充実感を感じられることが分かります。

また、情報を取捨選択したり根拠をもとに考察したりすることの難しさを感じてもいます。さらに、相手意識をもって自分の考えや意見を表現することに難しさを感じてもいます。

こうした事例を共有した上で、授業実践を繰り返す。その中で子どもも教師も変わっていく、それを見合うことで広がっていく。

開成中はそんな2カ月間をスタートさせています。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

「多様性を受容する学校を目指して! ~相談室の子どもの姿から~」

波田小学校では、子ども理解を深め、子どもたちが「明日も来たい」と思える学校になることを願っています。特に相談室が、その子にとっての教室となり「今日はこういうふうにやっていこう」と自分でカリキュラムをつくることができるような場になればと考えています。

波田小1

ある日の相談室の様子です。子どもたちは中庭の一角にさつまいも畑をつくり、さつまいもの観察と水やりをしました。子どもたちは「クラスのみんなに食べてもらいたんだ。大きくなれ」と言いながら笑顔で活動しています。

さつまいもの観察・世話が終わると相談室に入り、一人ひとりが国語のプリント学習を行いました。

波田小2

1枚終わると担当の先生と相談し、わかったところ、不十分なところを確かめながら、自分のペースで「できた!」を積み上げます。

学びの改革パイオニア校 波田中学校

「明日も学びに行きたくなる学校を目指して! ~りんご摘果作業を一緒に行いました~」

波田中学校には、波田小学校に通うほとんどの卒業生が入学してきます。また、あかり教室(松本市中間教室)も中学校のすぐ近くにあります。

波田中1

そこで、これまで以上に波田小学校・あかり教室との連携を深めていくことが大切だと考えています。その一環として、波田中学校の相談室に通う生徒とあかり教室に通う児童・生徒が一緒にりんご滴摘果作業を行いました。

波田中2

このような活動を通して、これまで以上にあかり教室との交流を深めていきたいと思っています。

 

 

6月19日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「『あそびのーと』『まなびノート』から子どもを理解しよう」

明善小

5月に行われた研究部会では、1年生が幼保園時代にかいた『あそびのーと』と入学してから今までにかいた『まなびノート』を見て部会の先生方が自由に語り合いました。「この子の絵には友だちがいっぱい出てくるね。」「きっと竹馬に乗れるようになったんだね。」「保育園のころは絵が中心だった子が、1年生になったら文字ばっかりになっている。一生懸命書こうとしてる感じがするね。」「この日は絵の感じがいつもとちがう。何かあったのかな。」など2冊のノートを見て子どもたちのあそびや学びに思いを馳せ、目の前の子どもたちのありのままの姿を捉え共有しようとする先生方の姿がありました。

 

リーディングスクール 鎌田中学校

文章を読むことに学びの障壁があれば、それを取り除きたい

外国で過ごしてきた生徒にとっては、文章を読むこと自体が学びの障壁になります。まして漢字となると文意をつかむことは容易ではありません。国語科の先生は、「授業を通じて自分の思いを表現してほしい」という願いから、漢字にルビを振った自作の教材を作成することで、多様な生徒が安心して学ぶことのできる環境を整えていました。

鎌田中1

先生がルビを振れなかった際には、やさしく教える子どものかかわりがありました。

鎌田中2

 

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校

生徒が学習する『箱ひげ図』を職員も学ぼう  ~ 探究的な学びをともに創るために

探究的な学びにおいて、生徒が結論を導く根拠として、数学で学習する統計的処理を用いることが期待されます。統計的処理の有効な手段の一つとして、中学2年で学習する「箱ひげ図」を活用し結論を導くことが予想されます。丸ノ内中では、生徒が探究的な学びの中で根拠として活用できるように、通常2年の3学期の単元である「箱ひげ図」を1学期に学習するようにしました。

丸ノ内中2.

今回は職員研修として、数学科の職員が、実際授業で使用した教材を用いながら、「箱ひげ図」とはどんなもので、どのように活用することが有効なのか、職員へ研修を実施しました。生徒が根拠を活かした学びをするためには更に職員の支援・指導のスキルアップが求められると考えたからです。「探究的な学び」が教科の学習と結びつく体験を職員が実感する研修会となりました。

丸ノ内中1

 

 

6月12日 更新

リーディングスクール 中山小学校

「中山っ子の時間」スタート!

5月24日に各学級の年間指導計画を全職員で共有しました。特に「中山っ子の時間」(生活科、総合的な学習の時間)の部分については、担任の葛藤や困り感について語り合いました。担任の思いだけで「こうしよう」とはせず、子どもを中心に据えようとするからこそ、葛藤や困り感が生まれてきます。

中山小1

そして、各学年の「中山っ子の時間」の活動が少しずつスタートをしてきました。5年生の子どもたちは数回のミーティングを行い、今年の米作りについての見通しを持って活動がスタートしました。

中山小2

 

リーディングスクール 清水中学校

校内外の先生方と共に学び合う授業公開週間を実施

清水中1

6月5日からの1週間、研究テーマである「表現力が育つ」授業をすべての教科で公開しました。校内の先生方はいくつかの参観グループに分かれ、互いの授業を参観し合い、授業づくりについて語り合いました。

清水中2

また、校外からも20名近くの先生方が来校し、子どもたちが主体的に学ぶ授業を参観しました。

先生方が互いに学び合う薫りが広がっていました。

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

プロジェクトチューニング  ~ 探究的な学びをともに創る ~

開智小学校では、「150周年記念式典(10月4日)」での学年ごとの「探究的な学び」の発表に向けて学校全体で研修を深めようと取り組んでいます。同じパイオニアスクールとして「探究的な学び」を研究している丸ノ内中学校の探究コーディネーターから、軽井沢風越学園で行われている「プロジェクトチューニング」の説明を受け、職員で実践しました(6月6日)。

開智小1

「進行役」「タイムキーパー」を決めて、「参加者全員が進行役のつもりで自分ごととして考える。否定的な意見は避け、建設的な意見を述べる」ことに留意し、考えを述べ合いました。約30分間の「チューニング」の実践は、先生たち自身の協働的な学びが実現した、有意義な研究会となりました。

開智小2

 

 

 

6月5日 更新

リーディングスクール 筑摩小学校

子どもが学びをデザインする力を育てる ~自由進度学習のスタートに向けて~ ​

筑摩小1

5月17日の校内研修で、自由進度学習を実践している県外の学校の授業動画を視聴しました。冒頭のミニレッスンから、各自の計画を確認し、個別の学習に取り組む様子等を見て、実践に向けての一歩を踏み出しました。

 

リーディングスクール 開成中学校

「教師が教える学校」から「生徒が学ぶ学校」へ

開成中

5月17日(水曜日)5校時に、社会科の授業が公開されました。賑やかで、和気あいあいとした空気で始まった授業の中で、生徒の皆さんは安心して、自身の考えを発表していました。

一気にクラス全体が集中モードになる瞬間や、テーマの本質に迫るキーワードをジャムボードに書き込む生徒の姿等、見どころ盛り沢山の50分は、『自らの学びに舵を取る生徒の育成』を目指す開成丸が、力強く出港した瞬間でした。

 

学びの改革パイオニア校 田川小学校

「探究の学び」を創る

5月22日の「探究」研究部会の一コマ。

田川小1

子どもたちの学習カードをもとに、前時からの意識のつながりや、興味の在処など、

意見を交換しあい、「こどもの理解」を深めました。

田川小2

こうした中から「学びの種」をみつけ、子どもたちが自分からどんどん学んでいく授業を構想します。

授業づくりは「先生の探究」そのものです。

5月29日 更新

リーディングスクール 寿小学校

子どもの主体性をはぐくむ「さあ、やってみよう」の学校づくり​

寿小1

玄関に掲げている「あいことば」

寿小2

奈須先生との研修会

4月20日(木曜日)には、上智大学総合人間科学部教育学科教授の奈須正裕先生に授業参観をしていただき、子どもの主体性をはぐくむための研修を実施しました。

6月には、個別最適の学びと協働的な学びを一体的に実現するため、「単元内自由進度学習」の先進校へ視察に行き、6月下旬からは、本校でも実践していく予定です。

 

リーディングスクール 筑摩野中学校

4人1組のグループ座席での授業がスタート!

筑摩野中1

より一層の対話を基盤とした授業づくりを目指して、5月8日(月曜日)から、全学級で教室での4人1組のグループ座席での授業がスタートしました。

筑摩野中2

「学習問題を出したとき、生徒が素直に反応しやすくなった」「個別学習にしたときの集中度が高まった」等の声が上がっています。

 

学びの改革パイオニア校 波田小学校

多様性を受容する学校を目指して! ~子どもの姿を伝え語り合おう~

波田小学校では、集団に入りにくい児童の気持ちに寄り添い、その子の「今」に適した学びの継続を考えていくために、「子ども理解研修」に取り組んでいます。年度当初に、吃音のある児童・難聴の児童の理解と支援について、5月には、読み書きに困難さがある児童の理解と支援について研修会を実施しました。

波田小1

昨年、働き方改革の取組みにより日課変更を実施し、生み出した放課後時間で、先生方が職員室で「授業の様子や子どもの姿」について語り合う機会が増えています。

 

学びの改革パイオニア校 波田中学校

明日も学びに行きたくなる学校を目指して! ~誰にも居場所がある学校づくり~

波田中学校では、「中1ギャップ」解消に向けた取組みを、今年度波田小学校と連携を図りながら進めています。

波田中1 

中学校紹介コーナーの作成

波田中2

今年度は、小学校の6年生教室棟に設置した「波田中学校紹介コーナー」の掲示を定期的に更新し、生徒の手により中学校生活の様子を発信。6年生が中学校をより身近に感じ、不安を解消し、楽しみを抱いてもらうことを願っています。

 

5月22日 更新

リーディングスクール 明善小学校

「1年生に学校のことを教えよう!」

入学してから1ヶ月余りが経ちました。少しずつ学校の様子がわかり生活が広がってきた1年生に、2年生が明善小学校のきまりや生活の中で気をつけることなどについて伝えました。​

明善小

10グループに分かれ、どうしたら1年生に分かりやすく伝えられるかを仲間と考え発表準備を進めてきた様子がうかがえました。1年生からたくさんの質問も飛び出し、それに一生懸命答える2年生の姿が頼もしく感じました。

 

リーディングスクール 鎌田中学校

安心して学ぶことのできる学習基盤を整えたい

日常の国語の授業の一コマ。小グループでホワイトボードを囲み気がついたことを気軽に語り合う生徒たち。

鎌田中

お互いの違いに寛容で、安心して学ぶことのできる関係性は、多様な子どもたちが同じ教室で学習を進めていく基盤です。
鎌田中学校では、安心して自分の思いや考えなどを表現できる学級や学年集団にしていきたいと考えています。

 

学びの改革パイオニア校 開智小学校

「探究の学び」とは? 全ての先生が学ぶ!

開智小学校では本年迎える創立150周年を「探究の学びの年」としようと児童・先生が歩みを踏み出しました。
取組のスタートに当たって、「探究の学び」について、すべての先生が学ぶ研修を実施しました。

開智小1

県教育委員会学びの改革支援課の鈴木指導主事より「探究の学びとは」「学びに係る子ども観」「探究で育む資質能力」「単元づくりの基本」等について学びました。

開智小2

熱心に話し合う先生方。講義の後、先生方から質問が相次ぐ等、前向きな雰囲気に満ちた研修会になりました。

5月15日 更新

学びの改革パイオニア校 丸ノ内中学校​

「先生、生徒で『探究』のイメージを共有」​

昨年度より「探究の学び」への取組を始めた丸ノ内中学校。今年は軽井沢風越学園と連携しつつ、「探究の学び」の全校展開を図ります。​

丸ノ内中丸ノ内中2

4月14日の第1回職員研修の様子。探究コーディネーターの上條先生が「探究の学び」の意義と具体的なイメージを、昨年度の3学年の実践の記録を中心に先生方に説明しました。先生方は温かく前向きな雰囲気で聞き入ります。後日、生徒にも「探究オリエンテーション」として同様のプレゼンテーションを行い、学びのイメージの共有を図りました。

 

リーディングスクール 中山小学校

「子どもの興味関心に乗っかるか、教師主導で始めるか?​」

中山小

4月後半のこの日、生活科、総合的な学習の時間の立ち上げについて意見交換を行いました。子どもの興味関心に乗っかるか、教師主導で始めるか。

導き出された結論は、「いずれのスタートであっても、体験を通して子どもたちの中に問いが生まれているかが大切ではないか」でした。

いよいよ各学級で子どもの問いを真ん中に据えた活動が始動します。

 

リーディングスクール 清水中学校

生徒を主語に~「表現力を育てる」でなく、「表現力が育つ」学校づくり~​

清水中1

表現力についてのガイダンスを開催し、生徒と教師がイメージを共有しました。

清水中2

ガイダンスの後日に開催された生徒総会では、判断の根拠を添えて表現する姿が見られました。

5月15日更新

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?
Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

生涯学習・公民館・図書館
松本市AIチャットボット