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まつもと だいず大作戦

更新日:2024年9月10日更新 印刷ページ表示

まつもと だいず大作戦

大豆がつなぐ松本の食育

 松本市では、畑で大豆の栽培をしている様子をよく目にします。
 幼稚園・保育園や小学校では大豆の栽培・収穫を体験し、小学校では栽培体験のほかに豆腐づくり、みそづくり体験をしたり、食育の題材として大豆が登場します。給食でも大豆や大豆製品を使ったおいしい給食が提供されています。また、古くからみそ、豆腐、しょうゆ等の大豆加工品の生産がさかんで、市内には歴史あるみそ蔵や豆腐屋さんが数多くあります。
 栽培から消費まで、大豆がつなぐ松本の食育を紹介します。みなさんも、栄養たっぷりの大豆を生活に取り入れてみませんか?

おいしく食べよう具だくさんみそ汁

​ 具だくさんみそ汁とは、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)と、副菜(野菜、きのこ、いも、海藻)を入れたみそ汁のこと。いつもと同じ塩分濃度で作っても、汁が少ない分、塩分摂取量を減らすことができます。

 また、様々な具を入れることでうま味が増すため、塩分が少なくてもおいしく食べられます。​

 減塩できて、野菜をたっぷり食べられる具だくさんみそ汁。バランスのよい食生活のために、「具だくさんみそ汁」を取り入れてみませんか??

 具だくさんみそ汁をたくさんの方に知っていただくため「具だくさんみそ汁コンテスト」も開催しています。

こちらもチェック ▶▶▶▶▶  おいしく食べよう具だくさんみそ汁(健康づくり課)

 

具だくさんみそ汁コンテスト入賞レシピを学校給食で提供!

 令和5年度に開催された「具だくさんみそ汁コンテスト」では、力作揃いのレシピの中から、3部門で6つのレシピが表彰されました。

 波田学校給食センターでは、波田中学校の生徒さんが受賞した「Ktg(健康にも地球にも具だくさん汁)」を給食で提供しています。

▽▽ある日の献立▽▽

ごはん、Kt具だくさんみそ汁、銀鮭の塩焼き、五目きんぴら

ある日の献立写真

栄養教諭にインタビューしました。

Q:受賞レシピを給食で提供するために、工夫した点を教えてください。

A:食材や調理工程が多いコンテストのレシピを、どうやったら給食で提供できるか調理員さんと打ち合わせました。ごま油でねぎと生姜と豚バラ肉をよく炒め、最後にみそと一緒に塩こうじも加えたため、コクとうまみが出ました。初めてのメニューは、いつもドキドキします。

Q:このレシピは、ネギの緑色の部分やキャベツの芯を薄くスライスして冷凍しておき、具として使う点が「食品ロス削減」の視点で優れていると評価されました。給食ではどのようにしましたか?

A:波田学校給食センターでは、普段からキャベツは外葉、ねぎは緑の部分まで使って給食を作っています。給食では全く同じように冷凍しておいた食材を使用することはできませんが、この日はさらにキャベツの芯も使って廃棄が少なくなるように調理しました。

 

 おいしくできあがったみそ汁を試食した栄養教諭は、給食が配送された小学校へ。今回は6年生の教室を回って、ミニ講話をします。子どもたちは給食を食べながら、具だくさんみそ汁で簡単に食事のバランスが整うことを学びました。汁缶をのぞくと…残食なし!

6年生の教室訪問を終えると、今度は中学校に向かいます。1年生の教室で、具だくさんみそ汁コンテストで受賞したレシピをもとに作った具だくさんみそ汁であること、受賞者が波田中の生徒であることを伝えると、生徒から驚きの声が上がっていました。

空っぽの食缶中学校指導の様子


 こうして受賞レシピから生まれた、Kt具だくさんみそ汁。先生方からは「コクがあって野菜が柔らかくて、児童もたくさん食べました」という声がきかれ、好評でした。夏休みに行われた、波田学校給食センター親子見学会の試食としても提供され、定番みそ汁となっています。

 

Kt具だくさんみそ汁のレシピ ▶▶▶▶▶  おいしく食べよう具だくさんみそ汁(健康づくり課)

あやみどりを使った保育園・幼稚園での食育

 松本市の公立保育園・幼稚園では、鮮やかな緑色が特徴の大豆「あやみどり」を使った食育が行われています。園児が畑に大豆をまき、大きくなっていくのを楽しみにしながら育てます。保護者の送迎の際に目につきやすいよう、プランターで育てている園もあります。

大豆栽培3保育園での大豆栽培1

 

 

 

 

 

 枝豆のうちに収穫して食べる園、大豆の脱穀体験をする園、きなこ作りをする園、フライビーンズや煮豆などに調理しておやつで食べる園もあり、各園で様々な食育が展開されています。

 大豆の種まきから栽培、収穫を体験し、給食やおやつでおいしく味わうことで、たくさんの気づきや学びがあります。

枝豆の収穫おやつの枝豆

まつもと だいず大作戦にちなんで開発!「松本Soyメンチ」

 西部学校給食センターでは、地場産の大豆を味わってほしい、もっと給食に地場産物を使いたい、という思いから新たにメンチカツを開発しました。その名も「松本Soyメンチ」。なんと、アルプちゃんがプリントされています!

▽▽給食センターでの調理の様子▽▽

ソイメンチ写真1ソイメンチ写真2ソイメンチ写真3ソイメンチ写真6

▽▽給食の時間▽▽

ソイメンチ盛り付け写真給食指導の様子写真

 松本Soyメンチの日には、栄養教諭が教室を訪問し大豆について話をします。

 「Soy​メンチに文字が書いてあります。何て書いてあるかな?」という栄養教諭の問いかけに、子どもたちが「まつもとだいず大作戦!!」と元気に答える声が教室に響きます。松本市は大豆の生産が盛んで、大豆加工品も多く作られているため、それらを給食に使うことで地産地消を推進していること、Soyメンチには地元でとれた大豆が使われていることを伝えました。

 担任の先生が「おかずバットのふたが開いた時に歓声があがっていました」と、配膳時の様子を教えてくださいました。子どもたちからは「アルプちゃんかわいいから、最後に食べる!」「食べるのもったいない!」という声がきかれ、楽しい給食の時間になりました。

 地元産の大豆を味わってほしい、という願いが込められた松本Soyメンチ。おいしく味わうことで大豆を身近に感じてもらえる機会になっています。

親子で挑戦!豆腐づくり体験

 「まつもと だいず大作戦」の取り組みのひとつとして、地区で開催されているみそづくり体験や豆腐づくり体験があります。

 12月に学都松本の講座のひとつとして開催された「親子で食育~だいず大作戦~」の様子を紹介します。この日は、各地区で活躍する食改さん(しょっかいさん)が教えてくれました!

 ※ 食改さん…食に関するボランティア団体『食生活改善推進員』の通称

    詳しくはこちら ▶▶▶▶▶ 松本市食生活改善推進協議会

 

最初に食改さんから説明を受け、そのあと班ごとに豆腐作りを体験しました。

≪ 豆腐のつくりかた ≫

1 水に浸した大豆をミキサーにかけます。

2 鍋にお湯を沸騰させ、ミキサーにかけた大豆を入れて煮ます(焦げたりふきこぼれないように混ぜます)。

3 さらしを使って2をこし、おからと豆乳に分けます(熱いのでやけどに注意!)。

4 豆乳を鍋で加熱し、にがりを加えます。

5 再びさらしを使って4をこし、重石をして水をきりながら形成します。

6 水が切れたら、できあがった豆腐を流水にさらし、にがりを洗い流します。

食改さんの説明ミキサーにかける前

ミキサーにかけたあとミキサーした大豆を鍋に入れます

にがりを入れます固まりました

 できたての豆腐は甘味があっておいしい!おからもサラダにして、おいしくいただきました。

 大豆、豆乳、湯葉、おから、豆腐、と目の前で大豆が次々と姿を変えていく様子を見て、子ども達からは「たのしかった!」保護者からは「子どもだけでなく大人も良い勉強になった」という感想が聞かれました。

 松本市では、一緒に作っておいしく味わう体験を大切に考えています。家庭だけでなく地域にも体験の場があることで、より豊かな食体験を積むことができます。

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