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認知症について
認知症について
認知症とは
認知症とは、脳の働きが少しずつ低下することにより、もの忘れや様々な状況に対して判断が難しくなるなど、生活する上での支障がある状態のことをいいます。
原因となる病気はいくつかありますが、誰にでも起こる可能性があります。
| 加齢による「もの忘れ」 | 認知症による「もの忘れ」 |
|---|---|
| 経験したことが部分的に思い出せない | 経験したこと自体忘れている |
| 「何を食べたか」思い出せない | 「食べたこと自体」を忘れる |
| 目の前の人の「名前」が思い出せない | 目の前の人が「誰なのか」分からない |
| ヒントがあれば思い出せる | ヒントがあっても思い出せない |
| 日常生活に支障がない | 日常生活に支障がある |
原因となる代表的な病気
アルツハイマー型認知症
脳の中でも記憶を担っている海馬という部分から委縮が始まり、徐々に脳全体の萎縮がみられる
【主な症状の例】
新しいことが記憶できない、思い出せない
時間や場所が分からなくなる
レビー小体型認知症
「レビー小体」というたんぱく質が脳の神経細胞にたまる病気
【主な症状の例】
実際にいない人物等が見える「幻視」
眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする
手足の震えや小刻みに歩く、転びやすくなるなどのパーキンソン症に似ている症状
脳血管性認知症
脳梗塞や脳出血等によって脳細胞に栄養や酸素が十分に行き渡らなくなり、脳細胞が損傷を受ける
【主な症状の例】
症状がまだらに現れる
意欲が低下する
手足の麻痺等がある
前頭側頭型認知症
脳の前頭葉や側頭葉が徐々に委縮する
【主な症状の例】
同じ時間に同じ行動をする
我慢することやルールを守る、他人に配慮したりすることが難しくなる
初期では物忘れの症状は軽く、性格変化等が現れやすい
認知症の主な症状
脳の細胞の働きが悪くなることで、記憶障がいや見当識障がいなどの「中核症状」が起こります。
そこに合わせて、その方の性格や素質、環境や心理状態が影響して「行動・心理症状」が起こります。

中核症状
●記憶障がい
新しいことを記憶することができなくなったり、ついさっきの出来事を忘れてしまったりします。
しかし、過去の出来事や自ら習得した技術(自転車に乗る、ピアノを弾く、家電製品や機器の操作など)は比較的覚えていることが多いです。
〈支援のポイント〉
記憶がないため、本人が一番不安になっています。無理に思い出させたり、本人の行動を否定したりすることはせず、まずは本人の声を聞いてみましょう
●見当識障がい
時間や場所が分からなくなり、よく知っている場所を間違ったりすることがあります。また、家族との関係性や過去に亡くなったという事実が分からなくなります。
〈支援のポイント〉
規則正しい生活リズムをつけましょう。また、見える場所にカレンダーや時計を置くようにしたり、部屋などの場所が分かるように目印や矢印をつけたりと環境を整えましょう。
●理解・判断力の障がい
同時に2つ以上のことを言われたり、早口で言われたりすると理解することが難しくなります。また、自動販売機やATMなどの目に見えないしくみが理解にしくくなります。
〈支援のポイント〉
お話をするときには具体的かつシンプルに伝え、本人のペース合わせましょう。また、ATMなどの使い方に戸惑っていたときには、さりげなく声をかけてみましょう。
●実行機能障がい
物事の計画を立てたり、手順を考えて行動することが難しくなります。
〈支援のポイント〉
本人の行動を見守りながら、「次は〇〇しようか」と声をかけてみましょう。指示を出すときには、一つ一つ伝えていきましょう。
行動・心理症状
代表的な症状(例)
| 抑うつ | 気持ちが落ち込んで、やる気がない |
|---|---|
| 不安・焦燥 | 落ち着かない、イライラしやすい |
| 暴力・暴言 | 大きな声をあげる、手をあげようとする |
| 物盗られ妄想 | 物を盗られたと思い込む |
| 幻覚 | いない人の声が聞こえる、実際にないものが見える |
| 睡眠障害 | 昼と夜が逆転する |
| 食行動障害 | 食べられないものを食べようとする |
支援のポイント
- 本人の尊厳を傷つけないように、恥をかかせたり、自信をなくすような言葉を避けましょう
- 道迷いには本人の中で目的がある場合があるため、本人の声に耳を傾けましょう
- 物が盗まれたと言われたら、一緒に探し、最後は本人が気づくような声をかけましょう
- 定期的にトイレに行くよう声をかけましょう
- 本人のペースに合わせ、無理に強要しないようにしましょう
- 介護者だけで支えようとせず、専門医などの周りのサポートを受けましょう
松本市の取組み
認知症になっても、自分の意思が尊重され希望をもって自分らしく暮らし続けることのできる松本市を目指して
令和8年に策定した「松本市認知症施策推進計画」に基づき、ご本人やご家族の参画のもと、
地域や企業、専門職の皆さんと協力しながら、「認知症とともに笑顔で暮らすまち」づくりを進めています。
認知症とともに生きるとは
認知機能の低下や認知症は、私たちにとって身近なものです。
認知症のある方を一方的に支援する対象として捉えるのではなく、同じ社会でともに生きるパートナーとして、その尊厳と意思を尊重する
――そのような考え方を、私たち一人ひとりが理解することが大切です。
認知症になった方の思いは、一人ひとり異なります。
また、そのご家族の思いもさまざまです。
「自分ごと」として、まずは認知症について知ることから始めてみませんか。
松本市の事業紹介
認知症について知る
認知症サポーター養成講座
認知症を正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守る応援者(認知症サポーター)の養成講座を開催します。
認知症思いやりパスブック(認知症ケアパス)
認知症思いやりパスブックは、認知症の人ができる限り住み慣れた自宅で暮らし続けられるよう、状態に応じた適切なサービスを案内するものです。
本パスブックは、認知症への正しい理解の周知や普及・啓発のため、地区活動などで説明をしながら活用しています。
また、認知症の方や、ご家族などからの相談時にも説明を行いながらお渡ししています。
「認知症かな」と感じた時の相談窓口
お住まいの地域包括支援センターや主治医へご相談ください。
「もしかして認知症かな」と感じたときは、ひとりで悩まず、まずはお住まいの地域包括支援センターや主治医にご相談ください。
認知症は、早めに気づき対応することがとても大切です。
生活の工夫により、その後の不安やトラブルを軽減できる場合もあります。
地域包括支援センターでは、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員などの専門職が、高齢者の方やご家族の相談・支援を行っています。
(注意)不在の場合があります。来所される場合は、事前に電話連絡をお願い致します。
認知症思いやり相談
認知症かなとお悩みの本人や家族に対し、医師(認知症サポート医等)による相談会を開催しています。

令和8年度 思いやり相談日程 [PDFファイル/181KB]
認知症思いやりサポートチーム(認知症初期集中支援チーム)
認知症になっても、本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、認知症の方やその家族に早期に関わることで、初期の段階で診断や早期対応に向けた支援を行うチームです。
見守り
思いやりあんしんカルテ
「思いやりあんしんカルテ」は、行方不明になる可能性のある方を早期に発見し、安全の確保につながることを目的としています。
提出していただいた「交付申請書」は、松本警察署と情報共有を行います。
徘徊GPS端末機の貸与
ご本人や家族、地域の集まり
「まつもとミーティング(本人ミーティング)」
「まつもとミーティング」とは、認知症の本人が集い、本人同士が主になって、自らの体験や希望、必要としていることを語り合い、自分たちのこれからのよりよい暮らし、暮らしやすい地域のあり方を一緒に話し合う場です。
「集って楽しい!」に加えて、本人だからの気づきや意見を本人同士で語り合い、それらを地域に伝えていくための集まりです。
「まつもとミーティング」とは、認知症のあるご本人が集い、ご本人同士が中心となって交流する場です。
日々の体験や思い、これからの希望、暮らしの中で感じていることなどを自由に語り合います。
「集って楽しい!」という時間を大切にしながら、ご本人だからこそ気づけることや意見を分かち合い、それらを地域へ伝えていくことを目的としています。
参加者同士が支え合い、自分らしい暮らしや、暮らしやすい地域について一緒に考えていきます。
「チームオレンジまつもと」
「チームオレンジまつもと」とは、物忘れのある方もない方も一緒に活動を行う取組みのことです。
認知症の方ができる限り住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられることができる松本市を目指し、本人たちの声や視点を重視し、本人たちの希望に応じた方法で地域に関わること(=社会参加)の体制を12の日常生活圏域で整備し「共生」の地域づくりを推進しています。
認知症カフェ
認知症カフェとは、地域住民の誰もが参加できる場である良さを活かし、本人や家族が思いを共有する場、社会参加の場として安心して参加できる場です。
新オレンジプラン及び、認知症施策推進大綱に、認知症の方を介護する家族の負担軽減等を図ることを目的に位置づけられて、参加者の相互交流及び情報交換等を行っています。

