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認知症について

更新日:2023年9月11日更新 印刷ページ表示

認知症について

認知症とは

認知症とは誰にでも起こりうる脳の細胞の働きが悪くなることで生じる状態です。

厚生労働省では、65歳以上の約5人に1人が認知症になるという推計も出ています。

認知症は、私たち誰もがなりうる可能性があり、他人ごとではなく、身近なことです。

認知症になっても自分の意志が尊重され、希望をもって自分らしく日常生活を過ごせる松本市を目指します~認知症になっても笑顔あふれる街づくり~

認知症施策推進大綱(令和元年6月認知症施策推進関係閣僚会議)では、基本的な考え方として「認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望をもって日常生活を過ごせる社会を目指し、認知症の人本人や家族の視点を重視しながら、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進していく」とされています。

 

松本市でも、認知症の人本人視点に立ち、家族の声を踏まえ、認知症になっても笑顔あふれる街づくりを進めています。

 

認知症を理解したい

認知症になった方の思いは様々です。また、その家族の思いも様々です。

松本市では、認知症の理解を進めるため、認知症や物忘れのある方の声や家族の声を聴いています。

認知症の人本人の声と家族の声 [その他のファイル/3.14MB]

 

認知症

 

 

 

「認知症かな」と感じた時の相談先

お住まいの地域包括支援センターや主治医へご相談ください。

認知症は、早めの気づきと対応がとても大切です。

生活の工夫をすることができ、その後のトラブルも軽減が可能なこともあります。

地域包括支援センターでは、保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員等の専門の職員が高齢者の方とご家族の支援を行います。

 

一覧
(注意)不在の場合があります。来所される場合は、事前に電話連絡をお願い致します。

 

◎認知症思いやり相談

 認知症かなとお悩みの本人や家族に対し、医師(認知症サポート医等)による相談会を開催しています。

R5年度相談会スケジュール¥ [その他のファイル/214KB]

◎認知症思いやりサポートチーム(認知症初期集中支援チーム)

認知症が疑われる方で受診につながらない場合や介護保険サービスを拒否してしまう場合等に対応します。

 

認知症と向き合うあなたへ

 

公益社団法人「認知症の人と家族の会」では認知症と診断されたご本人と家族へ伝えたいことをまとめたハンドブックを作成しています。不安に思っている方々の生活のヒントとなる内容も掲載されていますので、参考にしていただければと思います。

認知症と向き合うあなたへ [PDFファイル/7.51MB](出典:認知症の人と家族の会)

認知症(一部抜粋)

 

認知症を引き起こす主な病気

1

アルツハイマー型認知症

 脳の中でも記憶を担っている海馬という部分から委縮が始まり、少しずつ脳全体の萎縮も見られます。

 新しいことが記憶できない、思い出せない、時間や場所が分からなくなるなどの特徴があります。

レビー小体型認知症

 実際にいない人物などが見える「幻視」、眠っている間に怒鳴ったり、奇声をあげたりする行動などの症状が目立ちます。また、手足の震えや小刻みに歩く、転びやすくなるなどのパーキンソン症状も見られます。

 頭がはっきりしたり、ぼーっとしたり、日によって症状が変動するといった特徴があります。

脳血管性認知症

 脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化などによって神経細胞に栄養や酸素が十分に行き渡らなくなり、その部分に障がいが起こります。そのため、できることとできないことが比較的はっきり分かれていることが多いです。

 意欲が低下したり、複雑な作業が難しくなったりするなどの特徴があります。

前頭側頭型認知症

 司令塔役である前頭前野を中心に傷つくため、我慢や思いやりといった社会性を失い、ルールを守ったり、他人に配慮したりすることが難しくなります。他の認知症より、比較的若い年齢で発症する人が多いです。

 初期では、記憶障がいよりも性格変化等が現れやすいという特徴があります。

その他

 クロイツフェルト・ヤコブ病やAIDSなどの感染症、アルコール中毒も認知症の原因となる病気です。

認知症の主な症状

 脳の細胞の働きが悪くなることで、記憶障がいや見当識障がいなどの「中核症状」が起こります。そこに合わせて、その方の性格や素質、環境や心理状態が影響して「行動・心理症状(BPSD)」が起こります。

 あ

中核症状

●記憶障がい

 新しいことを記憶することができなくなったり、ついさっきの出来事を忘れてしまったりします。しかし、過去の出来事や自ら習得した技術(自転車に乗る、ピアノを弾くなど)は比較的覚えていることが多いです。

〈支援のポイント〉

 記憶がないため、本人が一番不安になっています。無理に思い出させたり、本人の行動を否定したりすることはせず、まずは本人の声を聞いてみましょう

物忘れとのちがい
加齢による物忘れ 認知症による記憶障がい
経験したことが部分的に思い出せない 経験したこと自体忘れている
物忘れの自覚がある 物忘れの自覚がない
ヒントがあれば思い出せる ヒントがあっても思い出せない
日常生活に支障がない 日常生活に支障がある

 

●見当識障がい

 時間や場所が分からなくなり、よく知っている場所を間違ったりすることがあります。また、家族との関係性や過去に亡くなったという事実が分からなくなります。

〈支援のポイント〉

 規則正しい生活リズムをつけましょう。また、見える場所にカレンダーや時計を置くようにしたり、部屋などの場所が分かるように目印や矢印をつけたりと環境を整えましょう。

 

●理解・判断力の障がい

 同時に2つ以上のことを言われたり、早口で言われたりすると理解することが難しくなります。また、自動販売機やATMなどの目に見えないしくみが理解にしくくなります。

〈支援のポイント〉

 お話をするときには具体的かつシンプルに伝え、本人のペース合わせましょう。また、ATMなどの使い方に戸惑っていたときには、さりげなく声をかけてみましょう。

 

●実行機能障がい

 物事の計画を立てたり、手順を考えて行動することが難しくなります。

〈支援のポイント〉

 本人の行動を見守りながら、「次は〇〇しようか」と声をかけてみましょう。指示を出すときには、一つ一つ伝えていきましょう。

 

行動・心理症状(BPSD)

 代表的な症状(例)
 
抑うつ 気持ちが落ち込んで、やる気がない
不安・焦燥 落ち着かない、イライラしやすい
暴力・暴言 大きな声をあげる、手をあげようとする
物盗られ妄想 物を盗られたと思い込む
幻覚 いない人の声が聞こえる、実際にないものが見える
睡眠障害 昼と夜が逆転する
食行動障害 食べられないものを食べようとする
 支援のポイント
  •  本人の尊厳を傷つけないように、恥をかかせたり、自信をなくすような言葉を避けましょう
  •  道迷いには本人の中で目的がある場合があるため、本人の声に耳を傾けましょう
  •  物が盗まれたと言われたら、一緒に探し、最後は本人が気づくような声をかけましょう
  •  定期的にトイレに行くよう声をかけましょう
  •  本人のペースに合わせ、無理に強要しないようにしましょう
  •  介護者だけで支えようとせず、専門医などの周りのサポートを受けましょう

松本市の認知症関連事業

  「チームオレンジまつもと」とは、物忘れのある方もない方も一緒に活動を行う取組みのことです。認知症の方ができる限り住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられることができる松本市を目指し、本人たちの声や視点を重視し、本人たちの希望に応じた方法で地域に関わること(=社会参加)の体制を12の日常生活圏域で整備し「共生」の地域づくりを推進しています。

 「まつもとミーティング」とは、認知症の本人が集い、本人同士が主になって、自らの体験や希望、必要としていることを語り合い、自分たちのこれからのよりよい暮らし、暮らしやすい地域のあり方を一緒に話し合う場です。「集って楽しい!」に加えて、本人だからの気づきや意見を本人同士で語り合い、それらを地域に伝えていくための集まりです。

 認知症思いやりパスブックは、認知症の人ができる限り住み慣れた自宅で暮らし続けるために、認知症の人やその家族が、安心して生活していけるよう、状態に応じた適切なサービスをご案内するものです。

 認知症についての正しい理解の周知、及び、普及・啓発のために地区活動などで説明をしながら活用しています。また、認知症の方や、その家族などからの相談を受けた際にも説明をしながらお渡ししています。状況に応じて、大友式認知症予測テストを使用し、早期発見・早期対応を心がけています。

 認知症を正しく理解し、認知症の人やその家族を温かく見守る応援者(認知症サポーター)の養成講座を開催します。

さぽーたー

  • 認知症思いやり相談

おもいやり

  • 物忘れ相談会​

 各包括支援センターで相談日を設け、認知症や物忘れに関する相談を行っています。開催日等は、各地域包括支援センターにお問い合わせください。

 認知症カフェとは、認知症の方及びその家族、地域住民、認知症ケアの経験のある専門職等の誰もが気軽に集える場です。
新オレンジプラン及び、認知症施策推進大綱に、認知症の方を介護する家族の負担軽減等を図ることを目的に位置づけられて、参加者の相互交流及び情報交換等を行っています。

  • 研修会等​

 認知症の人とその家族が、地域で生き生きとした生活を送ることができるよう、市民の皆さんに、認知症についてついて理解を深めていただくための研修会を開催します。​

 認知症になっても、本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるように、認知症の方やその家族に早期に関わることで、初期の段階で診断や早期対応に向けた支援を行うチームです。
(初回相談、対応はこれまでどおり、担当地区の地域包括支援センターが行います。)

 思いやりあんしんカルテ

 「思いやりあんしんカルテ」は、行方不明になる可能性のある方を早期に発見し、安全の確保につながることを目的としています。提出していただいた「交付申請書」は、松本警察署と情報共有を行います。

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