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食品ロスってなに?
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食品ロスってなに?
食品ロスとは、食べられるのに捨てられてしまう食べもののことです。
年間の食品ロスの発生量 年間523万トン(令和3年度推計)
日本では、年間約2,530万トンの食品廃棄物等(環境省「平成30年推計値」)が出ています。このうち、食べられるのに捨てられている食品ロスは年間523万トン(消費者庁「令和3年度食品ロス量推計値」)です。これは飢餓(きが)に苦しむ国への食料援助量(令和3年:約440万トン)の約1.2倍に相当する量です。また、日本人1人当たりに換算すると、"おにぎり1個分(約114g)の食べ物"が毎日捨てられていることになります。
食品ロスの約半分は家庭から
523万トンの食品ロスのおよそ47%は、一般家庭からのもので、約244万トンも発生していると言われています。食品ロスを減らしていくためには、私たち一人一人が行動することが重要です。
家庭から出る食品ロスは、主に以下の理由により発生します。
- 買いすぎ 調理に使いきれずに捨てられたもの
- 期限切れ 賞味期限や消費期限が切れて捨てられたもの
- 過剰除去 調理のときに食べられる部分が捨てられたもの
- 食べ残し 食べきれずに捨てられたもの
「食品ロス削減」は国際的な課題です!
SDGs12:つくる責任 つかう責任
国際連合で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」で定められている「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)のターゲットの1つに、2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食品廃棄物を半減させることが盛り込まれるなど、国際社会全体で取組みが進められています。
食品ロスを減らす効果
食品ロスは環境にさまざまな影響を与えています。
私たちが食品ロスを減らすことにより、どのような効果があるか考えてみましょう。
温室効果ガス排出量の減少
食品ロスが減ることにより運搬や焼却のために使う化石燃料の使用量が減ります。そうすると、地球温暖化の原因である二酸化炭素等の温室効果ガスの排出量を減らすことができます。
経済効果
食品ロスが減ることにより、運搬や焼却のために使う化石燃料が減り、また焼却炉の維持管理費を減らすことができ、無駄な支出を減らすという経済効果があります。
世界の食料不均衡の解消
私たちは輸入食品も食べています。輸入食品の食品ロスを減らすことにより、その分を食料が不足している国々にまわして、飢餓(きが)に苦しむ人々を救うことができます。
バーチャルウォーター(仮想水(かそうすい))の減少
食品を輸入することは、現地の農地で使用した水(バーチャルウォーター)も間接的に輸入することになります。そのため、輸入食品の食品ロスを減らすことは、現地の水を守ることにつながります。
松本市の取組み
松本市では、ごみの減量と食育の推進の2つ観点から、”もったいない”をキーワードとして、あらゆる世代、あらゆる場面で食品ロスを減らす取組みを進めています。
残さず食べよう!30(さんまる)・10(いちまる)運動
おそとで「残さず食べよう!30・10運動」
- まずは適量を注文しましょう。
- 乾杯後30分間は席を立たずに料理を楽しみましょう。
- お開き前10分間は自分の席に戻って、再度料理を楽しみましょう。
おうちで「残さず食べよう!30・10運動」
毎月30日は、冷蔵庫のクリーンアップデー
冷蔵庫内の期限が近いものや、野菜・肉等の傷みやすいものを積極的に使用し、冷蔵庫内を整頓しましょう。
毎月10日は、もったないクッキングデー
今まで食べられるのに捨てられていた野菜の茎や皮等を活用したり、余りがちな食材をリメイクしていただく『もったいないクッキング』を実践しましょう。
「残さず食べよう!30(さんまる)・10(いちまる)運動」の詳細は、以下のページをご覧ください。
園児・小学生対象の環境教育
幼少期から、もったいないの気持ちを育むために、松本市内の保育園・幼稚園等の年長児と小学3年生を対象に参加型の環境教育を行っています。
詳細は、以下のページをご覧ください。
食育推進(まつもとの食育)
松本市では、松本市食育推進計画に基づき、庁内で連携をとりながら、さまざまな事業を展開しています。
松本市の食育の詳細は、以下のページをご覧ください。
フードドライブの開催
食品ロスの削減及び生活困窮者支援のため、認定NPO法人フードバンク信州が主催するフードドライブを毎月第3木曜日に開催しています。
フードドライブの詳細は、以下のページをご覧ください。
フードドライブの様子の写真です
「残さず食べよう!」推進店・事業所認定制度
すすめよう!30・10運動。
食品ロスを「もったいない」の気持ちで事業者と行政が協力して減らしていくために、食品ロス削減を推進する飲食店、宿泊施設等又は事業所等を認定する「残さず食べよう!」推進店・事業所認定制度を創設しました。
「残さず食べよう!」推進店・事業所認定制度の詳細は、以下をご覧ください。
わたしたちができること
買い物のときは
- 残っている食品を確認してから買い物に行きましょう
- バラ売りや少量パックなど使い切ることのできる量を買いましょう
- 地元で採れた野菜など旬の食材を買いましょう
- 賞味期限と消費期限の意味を理解して買い物をしましょう
- すぐに食べるものは賞味期限、消費期限が近いものを選んで買い、早めに使い切りましょう
- フードシェアリングサービス等を活用しましょう
賞味期限と消費期限の違いは
賞味期限 | 消費期限 | |
---|---|---|
意味 | おいしく食べることができる期限 | 期限を過ぎたら食べない方がよい期限 |
対象 |
卵・牛乳・ハム・ソーセージ・缶詰 |
弁当・サンドイッチ・惣菜・ケーキ など |
調理のときは
- 傷みやすい食品は早めに使い切りましょう
- 食品に適した方法で保管して長持ちさせましょう
- 賞味期限を正しく理解し、期限を過ぎてもすぐに廃棄せず、食べられるかどうか判断しましょう
- 食べきれる量を調理して、作りすぎないようにしましょう
- 使い切れなかった食品は保管して早めに使い切りましょう
- 今まで捨てていた野菜の茎や皮など使ってもったいないクッキングをしてみましょう
- 余ったパンをパン粉にするなど残った食品を別の料理に使いましょう
食事のときは
- なるべく好き嫌いをなくして残さず食べましょう
- 食べきれなかった料理は保存して早めに食べましょう
- 外食では食べきれる量を注文しましょう
- 宴会時には“残さず食べよう!30・10(さんまるいちまる)運動”を実践しましょう
それでも出てしまう食品ロスは
- 家庭でコンポスターや生ごみ処理機があれば堆肥として利用しましょう
- 生ごみを捨てる時には、しっかり水切りしましょう
食べ物への感謝の心を大切にして「残さず食べる」「感謝の心を持つ」など食についての習慣を身につけましょう
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会に参加しています
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会は、「おいしい食べ物を適量で残さず食べきる運動」の趣旨に賛同する普通地方公共団体により、広く全国で食べきり運動等を推進し、以て3Rを推進すると共に、食品ロスを削減することを目的として設立された自治体間のネットワークです。
全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会<外部リンク>
もっと詳しく知りたい方は(外部リンク)
- 食品ロスポータルサイト 食べ物を捨てない社会へ(環境省)<外部リンク>
- 食育の推進(農林水産省)<外部リンク>
- 食べ残しを減らそう県民運動~e-プロジェクト~(長野県)<外部リンク>
- もったいない@キッチン(一般財団法人ベターホーム協会)<外部リンク>
- ニッポンフードシフト(ニッポンフードシフト事務局)<外部リンク>