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資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(4月1日以降)
【資料2 新型コロナウイルス感染症の陽性者発生状況等について】[PDFファイル/150KB]
【市長】
新型コロナウイルスの感染状況からご報告いたします。本日は松本市内で新たに2人の陽性者が判明しました。情報についてはお配りしているプレスリリースの通りですが、患者と診断された2人は10代の高校生です。この2人はすでに複数の陽性者が判明をいたしております松本市内の高校の生徒です。重症度は軽症で、2人とも宿泊療養施設に入所しています。個々の詳細については明日改めて公表させていただきますが、この高校の陽性者と接触のあった関係者およそ70名に対してPCR検査を実施したところ、今日の発表を除いてこの高校の関係で5人の陽性者が確認されました。内訳は生徒が3人、教職員が2人です。この高校においてこれまでに判明した方の数と合わせると、14人の陽性者が判明いたしております。いわゆる集団感染クラスターの状況です。この14人のうち10人は、同じ運動部の部活動に所属する生徒と教職員であることがわかっております。感染経路は市の保健所で調査を行っているところですが、部活動の練習などにおいて、マスクを着用してない状況であったこと、また用具を頻繁に受け渡すなどの接触があることが感染拡大の一因であると思われます。
高校等の部活動は、長野県の教育委員会のガイドラインを遵守するなど感染対策を徹底して行われてきたと考えておりますが、改めて、必要な時にはマスクを着用することや、練習時であっても頻繁に手洗いや手指消毒をしたりという基本的な感染対策の徹底、また場合によっては、密接性の高い練習を避けるという練習内容の検討が必要な場面も出てくると考えております。14名のうちの残りの4人は別の部活に所属しているため、引き続きこの高校に対する調査を実施して、感染拡大の抑止に学校と連携をして取り組んでまいります。
今日の発表を合わせまして、松本市内直近の新規陽性者数は15人に上っております。
感染警戒レベルは4と指定されていますが、こうしたクラスターの発生がある中で、改めて基本的な感染防止の措置をそれぞれの現場で徹底していただくようお願いをいたしたいと思っております。
資料3 松本医療圏 新型コロナウイルス感染症入院病床調整計画
【市長】
入院されている方の病床の状況につきまして、現在松本市立病院は、37床のコロナウイルスの病床を用意しているところ、昨日(5月9日)現在16床使用されています。これまでも松本医療圏の入院病床の調整計画を整理してきましたが、改めてそれぞれの医療機関と確認をした体制がこちらの体制です。これまでお示ししてきたものと大きな変更点はございませんが、改めて確認した部分は、本来まつもと医療センターは中等症以上を受け持っていただく医療機関であります。しかし感染症指定医療機関の松本市立病院に準ずる位置付けとして、陽性者が増えてきた段階では、軽症から重症まで幅広く受け入れ、11床ないし15床の体制を取っていただくこととなっています。相澤病院は今年1月の急拡大期のように、感染拡大が広がった場合には中等症15床をコロナウイルスの病床にする体制を取っていただくこととなっています。
資料4 松本市変異株の状況(4月1日~30日)
【市長】
現在全国的に感染の急拡大、そして松本圏域においても感染者が一定程度確認をされている根本に変異株の存在があると見られております。松本市保健所が4月1日にスタートして以降、合計59人のコロナウイルス新規陽性者が確認されており、そのうち変異株のスクリーニング調査を行ったものが33人に上ります。このうち18人に変異株が確認され、全体の55%に上っております。全数を調査したわけではありませんが、松本市内においておよそ半分強が変異株に置き換わっていると見られます。この動向は50という数以降は、できるだけすべての事例にスクリーニング調査を行うことにいたしております。今後週に1回の私の会見では変異株の推移もお知らせいたします。
松本市はこれまで長野県の感染警戒レベル4を踏まえて、「警戒期」という位置付けで取り組みをしてきましたが、より感染力が強い強毒化している変異株の事態も踏まえ、再び感染警戒レベルが5にならないように取り組みを継続強化していくことを基本方針としてまいります。
そのような中で先月高齢者施設並びに障害者施設に対して、自主的にPCR検査を行っていただいた場合には、10分の9の費用を助成するという呼びかけを行ってまいりました。これまでに合わせて566施設のうち、高齢者施設29カ所、障害施設51カ所の合計80カ所でPCR検査を行っていただいております。この連休で人の移動が一定程度以上あったこと、また市内でもクラスターが発生していることを踏まえ、PCR検査の実施を改めて高齢者施設、障害者施設の従業員や関係者の皆さんに行っていただきたいと考えておりますので、引き続き呼びかけを続けてまいります。
ワクチンの接種について申しあげます。5月8日、9日と松本市アルピコプラザ、保健センターと合わせて4会場で集団接種を行いました。4会場合わせてそれぞれ480人を予定しておりました。合わせて960人のうち実際に接種を行った方は956人。4人の方がキャンセルという形で接種を受けられませんでした。956人の中で接種後会場内にて体調不良になった方はいらっしゃいませんでした。またキャンセルのあった4人分につきましては、接触接種会場にいる医療従事者、具体的には保健師に接種をいたしまして廃棄したワクチンはこの2日間ございませんでした。2日間の接種を行い、年齢の高い方が多いため、歩行が不安定な方が見受けられました。安全に移動していただくための導線をしっかりとつくることを次回に向けて検討する必要があると思っています。案内あるいは誘導にあたる職員を拡充するなどの対応策をとっていく方針であります。
以上新型コロナウイルス、ワクチンの接種についてご報告を申しあげました。今日はその他数件ご報告がありますが、まず、ここまでのことでご質問をいただければと思います。
【記者】
今日の陽性者の発表の件で、先ほど高校に対して引き続き検査をされていくというお話ありましたが、今後どのくらいの規模で検査をされるのでしょうか。
【保健所長】
さらに患者数が増えている状況でそこからまだ検査を広げているところでありますので、その結果を踏まえ検査範囲を設定したいと思います。本日のところはお答えできません。
【記者】
すでに行った70人に対して再度検査をすることもありますか。
【保健所長】
とりあえずはまず別の方々を中心に検査を組み立てていこうかと考えています。
【記者】
陽性者14人は昨日までで今日も含めると16人という位置付けでよろしいですか。
【市長】
今日の発表も含めて14人です。14人のうちの5人につきましては、速報というかたちで人数だけお知らせいたしましたが、明日以降に発表になる人数が5人です。今のところ人数としては14人というところまでを、この高校における陽性者として確認しております。明日以降発表分の5人を除くと現段階では9人になります。9人の中で、2人が新たに今日加わり7人から9人になりました。
【記者】
4月に複数の生徒が感染したという高校とは別の高校になりますか。
【保健所長】
はい。これまでの高校とは関連がないです。
【記者】
その高校は休校の措置は今のところとっているのでしょうか。
【保健所長】
以前お話させていただいたとおり、学校長の判断で行われるものでありますので我々の方からはコメントを差し控えさせていただきたいと思います。
【記者】
その部分は市長の方からもコメントはできませんか。
【市長】
休校かどうかということは、学校に確認をしていただければ分かることでありますので、そのルートをとって確認をしていただくということでいかがでしょうか。県立高校であること、つまり私立の高校ではなく、我々が学校設置者ではないという判断でございます。
【記者】
部活動につきまして、密接する練習の再検討などの対策をしっかりしてくださいというお話がありましたが、部活動自体一律に中止するところまで踏み込むお考えは今のところありませんか。
【市長】
それは市内全域とかそういう意味ですか。それはございません。今回一つの高校におきまして、どのような形態で発生したかということが一応は確認ができました。そこで他の学校では手指消毒や運動をしている時以外のマスクの着用をしていただくことが、現段階では適切な対応ではないかと考えております。
【記者】
本日発表の2人に関しまして、濃厚接触者はそれぞれ3人、12人になっていますが、その中に高校の関係者も含まれていますか。
【保健所長】
本日発表した2例に関しまして、1例目の濃厚接触者は全員同居の方になります。2例目の濃厚接触者12名のうちの5名は同居の方で、それ以外は同じ高校の方です。
【記者】
それ以外の7名は同じ部活の方ですか。
【保健所長】
その辺りは今調査中の部分もありますので、同じ高校というところまででご理解いただければと思います。
【記者】
部活動について運動部でマスクは着用していなかったということですが、これは練習中も一貫してずっとしてなかったということでしょうか。それとも体を動かす部分はしんどいのでマスクをしてないのですか。どのような状況だったのでしょうか。
【市長】
14人のうちの10人が、同じ運動部の部活動に所属した生徒並びに教職員です。練習中にマスクをすることは基本的にございません。先ほど申しあげたように、今の感染状況の中で、高校だけではありませんが練習をやっていくときにマスクの着用を求める状況ではないと考えております。今回この高校の部活動においても練習中にマスクはしてないという、その中である一定程度感染は広がっており、改めて手指消毒の徹底などは必要だろうと申しあげました。
【記者】
学校や部活の特定につながると良くないと思うのですが、運動部は屋外、屋内どちらで実施されていますか。
【保健所長】
一般論としての啓発をさせていただいたところもありますので、具体的な部活がわかることは避けたいと思います。運動部というところまででご理解をいただければと思います。
【市長】
関連して申しあげますと、どのような形で行われていたから感染が起きたのかということを会見やメディアを通じて知っていただくことが、感染の防止のためには一定程度必要だという認識を皆さんもお持ちだと思いますし、私も認識しております。その上でより詳細な状況をどこまで皆さんにお伝えし、共有していただくことが実際に注意喚起に不可欠であり、そして当該の学校や生徒の皆さんにとってのマイナスが出ないようお伝えをしています。事態の拡大によって、この高校に留まらずということになるとまたご説明する中身にも変化があると思います。現段階ではこのような説明をさせていただくということでご理解ください。
【記者】
恐らく集団感染の中だと山形や朝日などいろいろな地区、市町村をまたいでいると思うので松本市で何人、高校生で何人という内訳が分かればと思います。
【保健所長】
後で保健所の方に確認をいただければと思います。
【記者】
15人のうち生徒何人、教職員何人でお住まいの市町村だけまた後で教えてもらえればと思います。
【市長】
はい。
【記者】
まず1点確認ですが77例目の方に関して、接触者や濃厚接触者が書いてありませんが、76例目と同様ということでしょうか。
【保健所長】
この方に関しては他の部活の方であります。別の調査の中から出てきた方になりますので、今までの接触関係と異なるということでそのような記載になっております。
【記者】
先ほど言及もありましたが、今回の件に関しては集団感染クラスターという認識でよろしいでしょうか。
【市長】
はい。集団感染とかクラスターという言葉は明確な定義があるわけではないと認識をしております。通常5人を超えるような同一経路でまとまった場所での感染のことを指すとされていますが、今回この高校のケースも10人を超えていますので、集団感染あるいはクラスターという表現を使って、今後拡大を食い止めるための調査や注意喚起をしていく必要があると考えています。
【記者】
先ほど用具を頻繁に受け渡す部分があったということが感染拡大の一因だったという話がありましたが、これは必要以上にそのようなことがあったというよりはそのような場面が多い競技だったということでしょうか。
【市長】
そういう認識をしていただければと思います。
【記者】
14人のうち4人が別の部活動ということですが、こちらも運動部でしょうか。
【保健所長】
いずれも運動部であります。
【記者】
この14人は明日発表分の5人を合わせた14人ということですか。
【保健所長】
その通りです。
【記者】
14人の中に松本市以外の方も含まれているということですか。
【保健所長】
明日の発表も含めて県と市と合わせて14人にということです。県発表分と市発表分で、14人となりますので、明日公表分につきましても一部は県からの公表です。
【記者】
今日までの発表分だと9人だと思いますが、これは松本市以外も含まれていますか。
【保健所長】
これまでに県発表分が3人含まれております。
【記者】
6人が松本市で、7日、8日、9日と今日にかけて発表した人数ですね。
【記者】
別の部活の方4人が運動部ということですが、14人はこの10人グループと4人グループということなのか、4人はそれぞれ別のつながりがあるという認識なのかどちらでしょうか。
【保健所長】
別の4人に関しましては、新たに出てきている部分もありますので今後の調査を踏まえて調査次第でコメントさせていただきたいと思います。本日のところは関連の調査が出てきたということでご理解いただければと思います。
【記者】
高校で70人にPCR検査したということですが、これは生徒教職員など70名ということでよろしいですか。
【保健所長】
はい。その通りです。
【記者】
部活動の種類がどのような競技なのかは今のところは伝えられないという話でしたが、その上で事態の拡大状況によっては情報の発信、説明を変更する可能性があるとおっしゃっていたと思いますが、拡大する前に、ある程度の情報があった方が感染の対策防止にも繋がるのかなと思うのですがそのあたりはいかがでしょうか。
【市長】
同じような認識は持っております。その上でもう一方の、情報の詳細が明確になりすぎることによる学校や生徒への影響の釣り合いの中での判断です。また今、いろんなケースを私たちも経験していく中でよりあるべき公表の在り方も考えていきたいと思います。
【記者】
この高校は県立高校とおっしゃられましたが、今現在の調査は市がやっているのですか。それとも県も加わっているのでしょうか。
【保健所長】
施設は松本市内にございますので、松本市保健所が主体的にやっております。患者の個々の調査につきましてはそれぞれの住所地の保健所が所管になりますので、松本市以外の住所地を持っている陽性者の方に関しては県の保健所の方で調査をしており、その情報をこちらで集約しています。
【記者】
ワクチンの集団接種にスムーズに来られない方もいたと思います。先ほど市長が956人とおっしゃっていましたが480人というのはなんでしょうか。
【市長】
480人を2日間にわたって行いました。120人を4会場、それを2日間で行いました。
【記者】
総算で960人のところ4人来なかったということですね。また7月末という政府の方針もありますが、一番は接種する医療従事者の確保が課題かと思いますが、昨日、今日とやってみて市長としての見解と、今後どうしていくべきか、先ほど導線の確保とありましたが、もう少し大きな視点での課題は何かありますか。
【市長】
今回の集団接種は、会場で予定した医療従事者の方にやっていただき、非常にスムーズにいきましたが、ご承知のように今度の15日から接種の予約を行うにあたり、大きな見直しをしなければいけない状況になっています。その大本になっている部分は、なかなかワクチンの供給が確定しない、そして供給が非常に後ろ倒しになり、供給予定が確定しないといつ医療従事者の方々に接種を行っていただくかというスケジュールの調整が進みません。今度は逆に国がだぶつくくらいワクチンの供給がスムーズにできる状況になり、日程に合わせてできるだけ早く接種するという、市民、国民からの要請がある中でのオペレーションです。接種のための医療従事者の確保は現在進行形で進めています。15日から予約を改めて行います残り3万人弱の75歳以上の高齢者の皆さんの接種のめどは基本的に立っています。次の3万人程の74歳以下の皆さんの接種につきまして、医療従事者の皆さんにどのような日程でご協力いただけるのかということは現在進行形で調整を進めています。このことに当面全力を挙げて、医療機関、医師会の皆さんと体制づくりを進めていきたいと考えております。
【記者】
3月初めに当初、松本市では90歳以上の方の接種の予約を優先的に進めるとおっしゃっていたものを、供給のめどが立ったことから75歳以上一律になったと思いますが、先日の混乱を見ているとやはり90歳以上というように少し区切って予約を受け付けた方がよかったのではないかと思いますがいかがでしょうか。
【市長】
90歳だけではありませんが年齢の段階を細かく分けて行うことを3月の段階で検討いたしました。この大本になったのは、ワクチンの供給がまとまった数で行われないだろうということがまず根本にございました。例えば何千本がまず届き、その次にまた何千本と当初見込まれる中で、今日本全国で見ると、段階的に行うときに年齢区分をすることが一つあります。もう一つエリア分けをやっているところもあります。このように細分化を一定程度していくことは、一つはワクチンの供給量の制約の中で、現実的にそうした方法がベターではないかということを我々も当初検討したところそのような動機でありました。それが段階的にもなかなか入ってこなく高齢者のスタートが切れない状況の中で年齢区分を細かく分ける方法は難しいという判断で、75歳で区切るという2グループ分けの方法に切り換えました。
その2グループ分けについても、1日、2日の予約を受け付けるまでは年齢区分も一定程度は重ねてやろうということまで考えましたが、これについていろいろなご指摘も受け、また実際に2日間オペレーションをしてみて、やはりこれはしっかり分離してやらないと混乱が大きくなるということで再度見直しました。改めて年齢区分を細分化しながら物事を進めていくことの妥当性と、その一方で接種券を配り年齢区分のある程度の方々に接種をしてもらうためにワクチンの供給量を当てはめていきます。そこでワクチンの余りが出てこないか、また細分化すればするほど打ち手の問題の確保が複雑化してくる中でどちらを取るかという選択になってくると思います。
最終的にワクチンの供給量はまとまって5月、6月に届くことが4月の半ばぐらいの段階ではっきりと見えてきた為今の方法を取りました。今の段階で、年齢を細分化することの方がいいという認識はございません。
【記者】
15日からまた75歳以上の予約の受付が始まるかと思いますが、80代、90代と、年齢が上に行けば行くほど、特に高齢者だけのお宅の方にとっては予約の手続き自体が非常に負担だという声も市民の方から聞きますが、今回の2日間のような混乱は起きない見通しでよろしいですか。
【市長】
緩和されると思っておりますが、本当にスムーズに電話がかかり、スムーズにネットが繋がり、ストレスフリーで予約ができる状況になるかと問われれば、そうはなかなかいかなく一定のご迷惑やご不便はおかけすることになるだろうと思います。その上で今ご指摘があったように、年齢の高い方、あるいは年齢だけではないと思いますが、特に電話でしか予約ができない方、インターネットのアクセスができない方々へ私たちがどのような配慮をするかということが問われていると思っております。その一つとして1時間当たりおよそ300人を見込んでおりますが、この枠を電話でしかアクセスができない方々に最大限利用していただけるように、インターネットでアクセスができる方は少しでも早くという気持ちを何とか抑えていただきそれ以降のインターネットによる予約をしていただければと思っております。またそうした上でもなかなか電話による予約、例えば5月の1日、2日に電話はかけたが繋がらなかったことにより、枠を広げたとか言われているがもうそのような思いはしたくないというような形でワクチンの接種そのものを思いとどまってしまう方が出られるかもしれません。そのような方々に対して、今度は少なくとも1日、2日のようなことはありませんので、できるだけもう一度電話を通じて予約していただけるように、これは地域づくりセンターや福祉ひろば、社協はじめとした福祉団体にも、私たちの方から呼びかけをさせていただき、できるだけそうしたきめ細やかな対応も社会、地域全体で取り組んでまいりたいと思っております。
【記者】
1日、2日の混乱の件ですが、市長としては想定以上のアクセスが集中したというようなことですが原因は何かとお考えですか。
【市長】
二つ問題があったと思っております。一つは、6,000弱の枠の募集であったということの周知が十分でなかったことです。一般の市民の皆さんにとっては、75歳以上の全員の枠が、1日、2日に用意されているという誤解をさせてしまったことが大きな反省点です。私たちとしては告知をしたつもりではありましたが全く十分ではなく、一般の市民の皆さんにそう受け止められませんでした。つまり広報の仕方、情報発信の仕方がまず一つ目の問題だった反省点だと思います。
もう1点はより根本的ではありますが、具体的に接種券の交付について6,000人の枠であれば6,000人のエントリーにとどまるように6,000人分の接種券の交付を先行してやることを本来は取るべき方法でありました。先程もともと細分化の考えがあっただろうというご指摘がありました。細分化とは少し違いますが、1日、2日で確保できた6,000人分、また今度は3万以上あるため少なくともこれらを分離し、例えば年齢区分で大体6,000人というのは松本市内の人口の一番高いところで言えば、何歳ぐらいまでが6,000人分だから、その部分を先行して接種券を送り、その方以外は予約受付募集がでないと応募できないという状況をつくれることが本来あるべき姿だったと思っております。
今回75歳と65歳以上を並行させようとしたことをやめたことも、その考え方に立って、2万9,000人分確保ができます。この2万9,000人がちょうどこの75歳以上の先行した6,000人弱、あるいは高齢者施設の3,000人あまりの方々を除いた数とちょうど一致しますし、予約枠と接種券の送付によるエントリー資格を持っていただく方の数が、合うような形で進めていかないとスムーズにいかないということが一番の反省点であります。
【記者】
そのような検討は今回始める前にされていなかったということですか。
【市長】
論点としてはありましたが一方で、6,000人を先出しするためには、早い段階でのワクチン供給量の目途、また接種券を送ったり徹底するにも相当日数がかかるという中で、今回のような流れになってしまいました。しかし今申しあげた点の認識が十分であり、また最も優先しなければいけないことは何なのかを私も現場もしっかりもっていれば、直前であっても体制の切り換えをやらなければいけなかったと思います。
【記者】
本日の感染者について、高校のクラスター5人の発表がこれからあるというお話でしたが、その中に今日4時からの県の会見で発表される部分も含まれていますか。
【保健所長】
いずれも明日発表分になりますので本日の県の発表分には含まれておりません。
【記者】
これまで発表されている9人に関して、どの方が部活動に入っていてというのはお分かりになるのでしょうか。
【保健所長】
全体像をお話しておりますので、個別の方がどこに充てるというのは個人の特定につながっていくような話になっていきますのでそこの言及は控えさせていただければと思います。
【記者】
病床調整計画について今までと大きな違いはないということですが、なぜこのタイミングでもう一度出されたのでしょうか。今後の拡大に備えるなどの狙いをお聞かせください。
【市長】
今ご指摘があったように、松本では一度1月に急拡大で感染レベル5までいきました。そのような事態に備える為のワクチン接種で医療機関の皆さんには別のタスクを担っていただいておりますので医療機関の皆さんとの話し合いの中で明確にしておく必要があると思います。つきましては再確認に近いわけですが医療機関の皆さんからの意向であり、また私からもそのことを改めて確認とお願いということでまとめ、公表させていただきました。
【記者】
まつもと医療センターがより診てくださるということですか。
【市長】
1月の段階ではこのような体制を事実上取っていただきました。ただ去年の4月の段階で明示化がされてなかったので、どちらかといえば形にするのは去年の4月以来となりますため、実態に合わせたということでございます。また直前のオペレーションを再確認させていただいたと理解をしていただければと思います。
【記者】
コロナウイルス陽性者の14人のうち4人が、同じ高校の別の運動部に所属しているということですが、この4人はすべて生徒ですか。
【保健所長】
詳細につきましては明日の公表内容になるところもありますが、内訳は教職員が2名で、生徒が2名になります。
【記者】
10人のうち何人が教員で何人が生徒ですか。
【保健所長】
本日発表までの14名のうちの3名が教職員になります。その他が生徒です。
【記者】
生徒7人と教職3人が同じ部活であるということですか。
【保健所長】
今日の14人に関しては、今申しあげたとおりです。同じ部活の10名に関しましては教職員の方が1名、生徒が9名でございます。
【市長】
コロナウイルスに関する質問が他にないようですので、それ以外について報告させていただきます。
資料5 生理用品の無償配布
【市長】
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う長期的な不況が続き、経済的な困窮が続く中で、生理用品を買えないといういわゆる生理の貧困が新たな問題となっております。これに対し公明党の市議団などからの要望も受け、今回松本市は防災用として備蓄している生理用品を、希望する方々に無償で提供します。配布方法は市役所の本庁舎や東庁舎、さらにはMウイングや保健センターの窓口やその施設のトイレにカードを置かせていただきます。配布場所の市内3つの保健センター、女性センター、市民相談課にお持ちいただければ、1人1パックお渡しします。備蓄用として400パックをご用意させていただき、5月13日からなくなるまで当面配布をいたします。
今回の無料配布の一環として市内の小学校と中学校でそれぞれ教育委員会を通じて必要とする学校があればとお聞きしたところ、小学校7校と中学校7校の合わせて14校からご希望がありましたので、この14校には配布をいたします。また配り方については各学校に一任をして行っていただきます。
資料6 令和3年度職員採用試験
【市長】
次に6月と7月行います令和3年度の松本市の職員の採用試験についてご報告します。今年度は全職種でおよそ80人の採用を予定いたしております。昨年度は中核市への移行などもあり100人の募集でしたが今年は80人程度の採用を予定しております。今回からの変更点として、これまでは全て郵送でやっていた申し込みをウェブに切り替えさせていただきます。これは新型コロナウイルスの感染対策、接触の機会を減らすということに加えて、遠方にお住まいの方や現在社会人として働いておられて、その上で松本市の職員を希望される方々がより負担のない形でお申込みできるようにするためです。
二つ目は今まで行政職についてみますと年齢資格が、22歳から29歳の枠と30歳から35歳の枠の行政Aと行政Bとして年齢区分を20代と30代というところで分けておりました。しかしより新卒中心の枠と、即戦力として期待する社会人を中心とした枠に位置付けをし直すということで、年齢区分を22歳から26歳と、27歳から35歳に変更をいたします。またこの年齢区分とは別に、今まで行政Cは22歳から35歳の自己アピール枠と呼び専門試験を行わない枠と位置付けてきましたが、22歳以上の枠から27歳以上に整理をさせていただき、小論文による試験を実施することにいたしました。この小論文も、大学時代にこのようなことをやったという内容ではなく、これまで社会人としてどのような仕事をし、実績を上げてきたかということを問えるようなものとして位置付けいたします。
さらに昨年から実施した就職氷河期世代の採用試験は今年も9月に実施を予定しております。昨年度は8人の女性を採用いたしましたが今年度につきましても、引き続き若干名の採用を予定して行いたいと考えております。
本日から試験の要項についてホームページで公開し、また採用の方に見ていただく動画の公開も始めましたのでご覧いただければと思います。
資料7 松本市多事争論会 和田・神林・笹賀・今井地区
【市長】
今月の多事争論会は5月24日に行います。対象地区は和田、神林、笹賀、今井で河西部の南側の地区を対象とします。会場はサンプロアルウィンの地下の会議室です。主に掲げるテーマは信州まつもと空港でこのポストコロナ時代をにらんだ新たな展開や可能性を中心に、この地区におけるさまざまな課題についてご意見やご質問いただき意見交換をしたいと思います。ぜひ地元の方々や空港政策にご関心のある方の参加をお待ちしております。
私からは以上です。
【記者】
生理用品の無償配布について、コロナウイルスで経済的に困窮があるというお話がございましたが、改めてこのタイミングで無償配布をする理由を教えてください。
【市長】
社会的にこの生理の貧困が問われ始めたのはもう数カ月前になると思います。まず欧米各国でそのような問題が顕在化してさまざまな取り組みが行われ、日本でもそうした報道や自治体での動きが起こってまいりました。また新型コロナウイルスによって経済状況やそれぞれのご家庭の生計にも幅広く影響が出ているわけでございます。今回具体的にこの問題を現実に手だてをとろうとなったのは、4月20日に公明党の市議団の皆さんから要望をいただいたことがきっかけでございます。長野県にもそうした要望はあったと思いますが、松本市もそれを受け、具体的にまずは私の方で備蓄用品を提供することは可能かということ、備蓄用品は日時が経ったものでもあるためそれで問題がないかを健康福祉部に確認してもらいました。そして大丈夫だということで、学校現場にも意向を聞きこのような対応をとらせていただきました。ちなみにこの新たな備蓄の部分については早急に別のものを用意するということで対応いたします。
【記者】
400パックは備蓄用全てということになりますか。
【市長】
確認をさせてください。基本的にそのような認識でしたが改めて確認します。
【記者】
学校に教育委員会を通じて調査を行ったということですが、これはいつからいつにかけて調査を行いどのようなニーズが出てきたのでしょうか。
【市長】
日付は確認をしますが、我々が4月20日から4月下旬までは検討しようとなってからでございます。それぞれの学校に対してニーズがあるかどうかと伺ったところ、すでに自分たちで対応しているという学校もございました。よって改めてそうであるなら提供を受けますという返事があったのがこの14校です。
【記者】
14校にそれぞれ何パックずつ配布するのでしょうか。
【市長】
それは確認をいたします。
【記者】
生理用品についてこのカードを用意したことの狙いはなんでしょうか。
【市長】
直接的に申し出にくいのではないかということです。他の事例でもそのような懸念が示されていろんな方法がとられており、それを参考にいたしました。口頭で説明をしなくても、このカードを窓口に提出していただければそこでお渡しをします。その時には梱包済みで基本的には目立たない形でお渡しできるように行います。
【記者】
今回1人1パックまでもらえるということですが、生理は毎月来るので今困窮している方も今後もずっとつき合っていかなくてはならない問題だと思いますが、長期的に市としての支援はどのようにお考えですか。
【市長】
まずは無償で配布しようと思っているのが、防災用の備蓄からであります。5月13日から行うものですが、半月から3週間ぐらい経った5月末に一旦どの程度需要があるのかまとめさせていただきます。その結果を踏まえて今後どのような対応が必要なのかを検討してまいります。
【記者】
学校の調査の中で既に対応している学校もあるというお話でしたが、それは学校の方で、例えば子供たちに聞き取りなどをして、買えないという方に渡しているのでしょうか。
【市長】
学校ごとの具体的なやり方は把握しておりません。私もお答えしかねる部分もございますが、養護の先生を通じて、学校ごとに必要性があれば提供しており、改めて市から生理用品の提供を受ける必要はないというお答えがあったところが除かれています。
【記者】
今日から松本市でクールビスが始まったということで、昨年秋から通年で軽装は実施されているかと思いますが、今日からは対外的な会議でもノーネクタイ、ノージャケットで10月まで可能とのことですが、市長はクールビズの期間中どのような服装かを伺いたいです。
【市長】
私は日常的にはネクタイを外しており、市長室に居るとき、あるいは職員とディスカッションをするときは通年でノーネクタイです。去年の記者会見時にしばらくノーネクタイのときもありましたが、今は記者会見、あるいは面会に来られた方とお会いするときも基本的にはネクタイをしております。それほど大きな意味はないというと語弊があるかもしれませんが、自分としてはオフィシャルかオフィシャルではないかというところで今はそうしております。当然クールビズの期間、夏場は冷房の温度をそんなに下げすぎないための措置でありますので、それであまりにも暑いようでしたらネクタイは取るかもしれませんが、今はそのようになっております。去年からクールビズの通年化という時に職員には申しあげましたが、仕事の効率が上がるスタイルでやって欲しいということでありますので、もし私がネクタイをしているのでネクタイをしていないとやりにくいと思われるのであれば、そうならないように私の方からアナウンスしてまいります。
【記者】
生理用品の無償配布は基本的に休日も行いますか。平日だけでしょうか。
【市長】
基本的に施設が空いているということで平日です。
【記者】
平日の配布時間で午前8時半から午後5時15分ですか。
【市長】
はい、そうです。
【記者】
生理用品はカードを渡さないと貰えませんか、それとも口頭で言ってもいいですか。
【市長】
口頭でも結構です。
【記者】
カードの裏面に、お住まいとか所属を記載する面があると思いますが、この狙いや意味は何でしょうか。
【人権共生課長】
今回5月末に一旦集計をいたしますが、状況を把握して今後の対策について検討する際に役立てたいということで表記を設けてあります。
【秘書広報室】
以上で市長定例会見を終わります。