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家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度(家庭系ごみの有料化)の検討状況について
家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度(家庭系ごみの有料化)とは
家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度(家庭系ごみの有料化)は、市町村がごみの処理に係る手数料を住民から徴収することにより、ごみの排出抑制や再生利用の推進、排出量に応じた負担の公平化及び住民の意識改革などにつなげ、循環型社会に向けて転換していくための施策の一つです。
松本市におけるごみ処理費用負担の現状
松本市において、ごみ排出者におけるごみ処理費用の負担は、家庭系ごみは無料(一部、粗大ごみのみ有料)、事業系ごみは有料となっています。

指定ごみ袋制度
松本市では、ごみの分別を促進するため、平成7年12月から特定の分別区分に対して指定ごみ袋制度を導入しています。
指定ごみ袋は小売店等でご購入いただいていますが、販売価格にごみ処理費用の上乗せはしておらず、袋代のみとなっています。
検討に至った背景
基本的な考え方
⑴ 市民の生活環境を守り、深刻化している地球温暖化を防止するためには、より一層、最終的にごみとして処理しなければならないものを減らしていくことが必要です。
⑵ そのために、松本市では、市民の皆様に協力いただきながら、家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度以外の方法で、多様なごみの減量化、再資源化に関する施策を推進してきました。
⑶ しかしながら、未だに家庭から排出される可燃ごみの中には「食品ロスなど、ごみとするにはもったいないもの」や「紙類、プラスチック製品などの再資源化可能なもの」が3割以上も含まれている状況です。
⑷ また、ごみ処理を行ううえで必要不可欠な焼却施設や最終処分場などを長期的かつ安定的に運営していくためには、ごみを減らし、施設建設や維持管理にかかる費用を低減する必要があります。
⑸ そのような中で、さらにごみを減らすためには、現行の取り組みだけではなく、新たな手法として、家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度を実施することが必要であると判断しました。
ごみ排出量の推移
総ごみ量は、平成21年度以降、短期的には増加している年度もありますが、長期的には右肩下がりとなっています。しかしながら、一般廃棄物処理計画で定めている目標を平成30年度以降、達成できていません。

検討を行うこととなった経過
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 平成20年4月 | 松本市環境審議会から、一般廃棄物処理計画策定に係る諮問に対して、「市民の合意形成を図りながら、家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度(ごみ有料化)の検討組織を立ち上げる等の具体的な検討に着手してください。」との答申を受領 |
| 平成21年11月から平成22年3月 |
松本市ごみ有料化検討委員会を設置し、家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度について検討(計5回開催) 松本市ごみ有料化検討委員会から、「有料化単独ではごみ減量の決定的な施策とはならないが、分別及び減量に向けた市民及び行政の努力を誘発するひとつの契機になる。」との報告書を受領 松本市ごみ有料化検討委員会での検討結果 ※当時の検討状況 |
| 平成22年度 | 上述の報告書を受けて、庁内で家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度の実施について検討 |
| 平成23年2月 | 市長が、市議会2月定例会で、「市民生活の経済的安定の確保を優先し、当面の間、有料化以外のごみ減量化施策の推進を重点的に実施する」旨を発言 |
| 平成29年9月 | 松本市環境審議会から、一般廃棄物処理計画策定に諮問に対して、「市民のごみ削減意識のさらなる高揚を図りながら、ごみ減量の有効な手段と考えられるごみ有料化について、実施を検討してください。」との答申を受領 |
| 令和6年12月 | 市長が、市議会12月定例会において、家庭系ごみの排出量に応じた費用負担について、令和10年4月開始を目指し、最善な手法を検討する旨を答弁 |
| 令和7年2月6日 |
市議会建設環境委員協議会に家庭系ごみの排出量に応じた費用負担に係る検討を開始することを報告 |
現在の検討状況
今回は、家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度(家庭系ごみの有料化)を行った場合の料金体系や料金水準等の手法について、松本市環境審議会に諮問し、検討を行っています。
現在の検討の状況は、以下のとおりです。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 令和7年4月25日 |
【令和7年度第1回松本市環境審議会】 ・松本市環境審議会に対し、「家庭系ごみの排出量に応じた費用負担(家庭系ごみの有料化)について」諮問 諮問書「家庭系ごみの排出量に応じた費用負担(家庭系ごみの有料化)について」 [PDFファイル/1.64MB] ・松本市環境審議会内に「家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度検討専門部会専門部会」を設置すること及び専門部会の委員構成案について協議 |
| 令和7年4月30日 |
松本市環境審議会内に設置する「家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度検討専門部会専門部会」の公募委員を募集(5月26日まで実施) |
| 令和7年6月30日 |
【令和7年度第2回松本市環境審議会】 ・専門部会委員の決定について報告 |
| 令和7年7月1日 | 専門部会委員への委嘱(令和7年7月1日から令和9年6月30日までの2年間) |
| 令和7年7月30日 |
【第1回専門部会】 議題 今後の専門部会の進め方、松本市におけるごみ処理の現状、他組織からの意見共有 |
| 令和7年9月26日 |
【令和7年度第3回松本市環境審議会】 ・専門部会の検討状況について報告 |
| 令和7年10月6日 |
【第2回専門部会】 議題 松本市のごみ処理経費、他自治体への実施状況及び制度内容に係る調査、 第1回専門部会で出された意見への追加説明、松本市環境審議会からの意見共有 |
松本市環境審議会の開催結果
松本市環境審議会の開催結果は、以下のとおりです。
松本市環境審議会「松本市家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度検討専門部会」の開催結果
専門部会の開催結果は、以下のとおりです。
松本市環境審議会「松本市家庭系ごみの排出量に応じた費用負担制度検討専門部会」
関連するホームページ
新ごみ処理施設建設事業(松塩地区広域施設組合)<外部リンク>

