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市長記者会見 令和5年(2023)1月12日

更新日:2023年1月12日更新 印刷ページ表示

令和5年1月12日 市長定例記者会見

 

資料1 まつもと公設民営バス ロゴマークと愛称 決定

【資料1 まつもと公設民営バス ロゴマークと愛称 決定】

 

【市長】

 まず、年明けに市民の皆さんから投票をしていただきました、まつもと公設民営バスのロゴマークと愛称を決定しましたのでお知らせします。

 1万3千人を超す方々から投票をいただきまして、全体の60%を超す投票をいただいたものが、こちらのリンゴの形をかたどったロゴマークと、そして「ぐるっとまつもと」という愛称です。こちらは、大阪市在住の上井祐希(かみいゆき)さん30歳の方の作品です。家族旅行で何度か松本に訪れたことがあって、親しみを感じていたところにこの募集を目にして、応募をいただいたということです。絵を書くことが趣味ということですが、デザインの仕事をしているということではないということです。今回決定させていただいたこのロゴマークと愛称につきましては、この後バスの車体、あるいは停留所で、ロゴマークとの愛称をセットにするなどして活用してまいります。4月1日から、まつもと公設民営バスがスタートするわけですが、このスタートする日に、賞金10万円と賞状を贈呈させていただいて、表彰することとしています。

 昨年から市民の皆さんには関心を持っていただいて、投票にご協力をいただきました。この後公設民営バスにつきまして、スタートに向けて準備を重ねてまいりますので、ぜひ4月から市民の足として、そして地域公共交通として持続可能なバスを皆さんと共に作ってまいりたいと思いますので、引き続きご協力をお願い申しあげます。

 

資料2 「デジタル化してほしいこと」をSNSで募集 松本城の入場時刻通知・市施設の鍵デジタル化・保育園の申請電子化 実現へ(松本城・市施設)

【資料2 「デジタル化してほしいこと」をSNSで募集 松本城の入場時刻通知・市施設の鍵デジタル化・保育園の申請電子化 実現へ】

 

 続きまして、これは昨年10月に、デジタル化してほしいことということで、松本市がSNSでアイデア提案の募集をしましたところ、投稿は35件いただいたわけですが、その中から今回市長が「いいね」ということで、投稿に対して回答させていただいたものについては、実現に向けて具体的な取り組みを進めていくことになりました。35件のうちすでに実現をしていたり、実現に向けて準備をしていたりするものがおよそ半分程度はありましたが、それ以外に、実現に向けて調整をしよう、また取り組みを参考にしようという提案が十数件ありました。その中で、こちらにお示しした2件については、実現に向けて具体的な取り組みを庁内で進めていきたいと考えています。

 1件は、松本城の入場が2時間待ちのときもあると。メールで入場時間を知らせてくれるサービスがあると良いという投稿でした。これは、いろいろなタイミングで市民の皆さんからもご指摘をいただいたこともあるわけですが、今回令和5年度、来年度中に、民間と連携して実現の仕組みを考えるということとしました。

 またもう1件は、公民館などの市の施設の鍵をデジタル化できないかと。鍵をデジタルプッシュ錠に変更をして、LINEやメールなどで案内をするような形をとれないかという投稿でした。こちらにつきましても、令和5年度、来年度の上半期に、事業者に提案を募って実証実験を実施したいと考えています。

 

資料3 「デジタル化してほしいこと」をSNSで募集 松本城の入場時刻通知・市施設の鍵デジタル化・保育園の申請電子化 実現へ(松本城・市施設)

【資料3 「デジタル化してほしいこと」をSNSで募集 松本城の入場時刻通知・市施設の鍵デジタル化・保育園の申請電子化 実現へ(松本城・市施設)】

 

 具体的には、現状、どうしても夏場などは長い待ち時間になるわけですが、スマホを通じて入場の時刻を予約、お知らせをするような、また、それに付加価値として、松本市内の商店の情報などをお知らせするといったことが想定されています。

 また、市の施設の鍵の受け渡しですが、来月(2月)から、市の施設は予約と同時にオンラインでの料金の支払いが完了できるようになりますが、その場合にも、鍵を公民館などに受け取りに行って、そして施設を利用し、またその鍵を返すという手間が現状では必要なわけですが、この鍵の窓口での受け取り、返却を必要なくするということを、鍵のデジタル化によって実現していこうということです。

 

資料4 「デジタル化してほしいこと」をSNSで募集 松本城の入場時刻通知・市施設の鍵デジタル化・保育園の申請電子化 実現へ(保育園)

【資料4 「デジタル化してほしいこと」をSNSで募集 松本城の入場時刻通知・市施設の鍵デジタル化・保育園の申請電子化 実現へ(保育園)】

 

 また、この2つ以外にもう1点。保育園のさまざまな申請やサービスを電子化してほしい、デジタル化してほしいというご要望を複数いただきました。これを、年明け以降、令和5年中には集中的に取り組んでいくと考えています。具体的には3つ、今回ご要望いただいたり、すでに準備をしていたものとしてお知らせいたしますと、連絡帳というものは今、園ごとに、電子化をすでにしているところもあれば、従来の紙による手帳などを使っているところもあるわけですが、この4月からは、全ての市立の保育園で電子化をして、いつでもどこからでも連絡や申請ができるようにします。

 また保育園の一時預かりにつきましては、予約を電話で受け付けているのですが、非常につながりにくいということで、時間や手間を省けないかというご指摘をいただいてまいりました。これも今年の9月から、インターネットで予約をしていただけるように準備をしています。また、すでに順次紙の提出物というものをできるだけ電子化をする取り組みを進めていますが、今年12月までには、保育園、幼稚園、認定こども園に関わる提出書類は、全て電子化を完了するということで進めてまいります。

 今回、インターネット、SNSを通じて呼びかけさせていただきましたが、今後もさまざまなチャンネルで、市民の皆さんのご要望を受け止めていくということについては、より丁寧に、きめ細かく努めてまいりたいと、そして必要なものは速やかに実施に移してまいりたいと思っています。

 

資料5 松本市で初めて実施 太陽光発電施設に関わる森林伐採「適合通知」取消し

【資料5 松本市で初めて実施 太陽光発電施設に関わる森林伐採「適合通知」取消し】

 

 続きまして、一部報道もされておりました、四賀地区の太陽光発電施設に関しての行政手続きについてご報告します。

 四賀地区で計画されています、太陽光発電施設の設置事業者から、昨年の4月に、施設の設置を目的とした、森林法に基づく「伐採及び伐採後の造林の届出書」というものの提出を受けていて、そして、森林整備計画に照らして適合しているということを確認して、松本市は「適合通知書」という行政手続きを交付していました。昨年12月に、一部の報道で、この設置事業者が国に対して固定価格買取制度の申請記録を提出した際、複数の亡くなっている人が含まれていたということが明らかとなりました。これを受けて、松本市でもこの4月に提出を受けた、「伐採及び伐採後の造林の届出書」を確認したところ、この届出書に添付されている同意書の中に、亡くなった人2人が含まれていることを確認いたしました。これは届け出者の内容に添付された同意書ではありますが、瑕疵(かし)が確認されましたので、この届け出を行った設置事業者に対しまして、今月(1月)10日付で、4月に出した「適合通知書」を取り消す通知書を郵送したところです。これによって「適合通知書」の効力は失われるということになり、この当該の森林については、すでに一部伐採が終わっているわけですが、森林法上の無断伐採に当たるとみなされることから、今後設置事業者に対しては現状回復をするよう求める「造林命令書」を通知しまして、この原状回復に向けた取り組みを指導していくということにしています。

 

資料6 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数/発生届者数の推移

【資料6 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数/発生届者数の推移】

 

 最後に、コロナの感染状況、そしてインフルエンザの感染状況について申しあげます。

 今日(1月12日)確認された新規陽性者は374人、このうち14%が、発生届が必要な方々でした。直近1週間の新規陽性者は、再びまた増加傾向に転じていまして、前の1週間に比べて1.47倍の、2,301人に上っています。

 

資料7 コロナ病床の実質病床利用率

【資料7 コロナ病床の実質病床利用率】

 

 病床利用率は44%となっています。こうした状況の中で、インフルエンザにつきましても松本市において流行期に入りました。

 

資料8 新型コロナと季節性インフルエンザ 同時流行に備えましょう

【資料8 新型コロナと季節性インフルエンザ 同時流行に備えましょう】

 

 この流行期というのは、決まった医療機関において、この患者の数が何人という形で示している指数が1を超えますと、流行期ということになります。今年の第1週、1月上旬につきましては、10の医療機関で45人の患者が確認をされたということで、この指数が4.5ということで、1を上回ってまいりまして、松本市内においても、今シーズン、季節性インフルエンザが流行期に入ったということです。

 こちらの折れ線グラフですが、2018年のシーズン、そして2019年のシーズン、それぞれ水色と紫色が季節性インフルエンザの患者数の推移を表していますが、そのときと比べますと、今シーズン、流行に入る時期ということではまず後ろ倒しになっているということが言えます。また増え方も、この2018年のシーズン、2019年のシーズンに比べると、今のところ緩やかに上がってきているということが言えます。

 一方で、コロナの感染が確認されて以降のおととし、去年というのは、実はこのインフルエンザは、先ほど申しあげた指数が1を超えることがなく、ほぼずっとゼロの状態が続いて、季節性インフルエンザが流行をしなかったという状態が2年間続いていました。ですので、今年の状況はこのコロナの2年間とは異なるという状況でして、インフルエンザと新型コロナの症状、感染経路はほぼ同じですし、潜伏期も、少しインフルエンザが短いということを除けば、ほぼいろいろなことが共通しています。そして、取るべき対策ということも、マスクや手洗いや換気、さらには予防接種を受けるということで、対策は共通していますので、これまで新型コロナで取っていただいた感染予防対策を引き続き取っていただくということが、この同時流行のペースを抑え、そして同時流行による医療機関の逼迫(ひっぱく)を抑えるということにつながると考えています。

 

資料9 新型コロナと季節性インフルエンザ 同時流行に備えましょう(症状がある人)】

【資料9 新型コロナと季節性インフルエンザ 同時流行に備えましょう(症状がある人)】

 

 実際に発熱などの症状が起きたときにどうするかということですが、コロナとインフルエンザの症状はほとんど一緒ですので、まず重症化リスクがある方、ない方ということで、対応を分けていただきたいと思っています。

 重症化リスクがある方は、コロナでお願いをしていますように、医療機関を受診していただいて、そしてそこでコロナの検査を行って、陽性か陰性かということで、陽性であれば、自宅療養または入院をしていただきますし、コロナがここで陰性だということであれば、インフルエンザの検査をして、そして治療薬を処方していただくということになります。

 重症化リスクのない方は、今までお願いをしてきましたように、コロナの検査キットで自己検査をまず行っていただいて、その上で、陽性の方は、コロナに感染したと、自宅でオンライン登録を申請していただいた上で、療養をしていただく。また、そこでコロナが陰性だということであれば、インフルエンザの可能性が高いということになりますので、かかりつけ医の相談をしていただいて、インフルエンザであれば治療薬の処方を受けていただくということを、お願いしたいと思います。市販の解熱鎮痛剤や生活必需品、あるいは食料といったものは、コロナやインフルエンザに万が一かかったときに備えて、準備をあらかじめしていただければと思っています。

 

資料10 オミクロン株対応ワクチン 週単位の予約枠残数

【資料10 オミクロン株対応ワクチン 週単位の予約枠残数】

 

 やはりワクチンの接種が、重症化を抑えるということでは非常に効果がありますので、まだオミクロン株対応ワクチンの接種をしていない方については、アルピコプラザ、市立病院での接種をご利用いただければと思っています。今まで予約なしの接種ということも実施をしてきましたが、これまで50人としていた人数制限を明日(1月13日)からは撤廃して、受付時間も、今まで16時から17時までの1時間に限っていましたが、午後の時間帯を2つに分けて、そして、日曜日も受け付けるということで対応したいと思っていますので、ぜひ、少し時間がその日にできたということでお気づきの方は、接種会場に足を運んでいただければと思っています。

 私からは以上です。

 

【記者】

 公設民営バスのロゴマークのデザイン決定ですが、市長としてこのリンゴをモチーフにしたデザインとその愛称をどのように評価するのかを一言お願いします。

 

【市長】

 非常に大勢の方から応募をいただきました。プロフェッショナルの方から、またデザインの仕事をしているわけでないという方まで、しかも全国からもいただきました。そうした中で、今回、皆さんに決めていただいたロゴマーク、まず色が鮮やかだなと思いました。また、リンゴというのは信州松本の代表的な果物ですし、そうした松本らしさをいろいろな形で表現をしていただくものがありましたが、市民の皆さんに選んでいただいたということは、大切にしていきたいなと思っています。

 また「ぐるっとまつもと」という愛称ですが、「バス」という単語が入っていないものが選ばれました。「ぐるっと」という、今までバスの路線がどんどん削減され、また分割されていったというようなものを、私たちはもう一度、松本というエリア、地域において、一つのものとして再編しようという理念といいますか、気持ちが表れている表現だなと思いました。

 このロゴマークと愛称をセットで、今こちらのバス停のイラストにありますが、使用していくことで、4月からスタートします、まつもと公設民営バスに、大勢の市民の皆さんに愛着を持っていただいて、利用をしていただいて、また、外国をはじめとした市外から松本市に訪れる方々に対しても、非常に親しみがある地元のバスとして利用していただけるような、今度はそうした中身の充実を図っていきたいと思っています。

 

【記者】

 デジタル化して欲しいことをSNSで募集した件でお尋ねします。市長が「いいね」をされた投稿2件が実現されるということですが、市長が「いいね」をされた基準というのは何だったのでしょうか。実現が可能だという基準か、それともアイデア、市長が課題だと捉えていたものだったのかどうか、その辺の基準をお伺いしたいです。

 

【市長】

 両方です。一つはやはり、市の職員も、また大勢の市民やあるいは観光客の方も感じておられる非常に大切なポイントを、改めてこのSNSの形で伝えていただいたこと、そしてそれは庁内で直ちにゴーサインがすでに今出ているかというと、そこまでいっていない部分もあったのですが、せっかくこのような形で私たちが呼びかけをし、それに答えていただいたアイデア、要望、これはもう、少し先取りをしてでも実現をしたいし、すべきだと考えました。ですので、その実現可能性がもちろんないものは、なかなかちょっと「いいね」と押せないなと思ったのですが、もう完全にできるよということでも、すでにもう準備をしていたりするものですから、実はこの1の方は黄色の部分(資料2参照)で、取り組みの参考にしていこう、方法は違うけれども、ぜひこれを実現していこうということですし、水色の方のこれを今回要望いただいたので、本当にこれは実現に向けて調整をしようというところに踏み出せたというものです。ですので、いずれも令和5年度、来年度中に、しっかり民間の皆さんや市民の皆さんの力もお借りして、ぜひ実現に進んでいきたいと思っています。

 

【記者】

 投稿数の35件という数字を、どのように捉えられていますでしょうか。

 

【市長】

 これは現時点での松本市のSNSの実力かなと思いました。もっと多くの方から当然いただければいいと思っていましたが、なかなかTwitterやFacebookでということで、十分リーチはできていないなということの一つでした。先ほどのバスのロゴマーク、愛称は1万を超す方々、これはLINE公式アカウント、今8万人近い方の登録いただいてるということで、それの反応ということであったと思いますが、もちろんLINEが主軸で、これからもインターネットを通じた情報発信というのはやっていくつもりですが、このSNSの拡散力の高いTwitterやその他の媒体というのも、ニーズに応じて情報発信をもっともっとやっていく必要があるなと思いました。

 

【記者】

 先ほど市長の発言で、さまざまなチャンネルで要望を受け止めていくという発言がありました。今回SNSの実力が35件ということはありますが、こちらのさまざまなチャンネルというのは、今回を受けて、例えばそのSNS以外のものだとか、そういった少しアナログなところも活用した上で、要望を多く受けとっていくという考えでよろしいでしょうか。

 

【市長】

 今までは、一番典型的なものとして市長への手紙ということで、これはメール形式が今増えていますが、より双方向でということは、インターネットを通じたさまざまな媒体が適していると思っています。そのインターネットの媒体は、年代によって非常に細分化も進んでいますので、もちろんこのような話は全ての年代に対してということですので、できるだけ多くのチャンネルをということですし、また、これからそれぞれの年代とか分野に応じてより利用すべき媒体というものを、いわばいい意味で使い分けていくことも必要だなと思っていまして、そうしたことも、念頭にできるだけ幅広いさまざまな方法で意見をいただいて、そして政策の実行につなげてまいりたいと思っています。

 

【記者】

 森林伐採についていくつかお聞きしたいのですが、この資料(資料5)にある「初めて実施」というのは、取り消しが初めてということでよろしいのでしょうか。

 

【市長】

 森林法に基づいて提出された届出書の取り消しが初めてということです。

 

【記者】

 こちらには対象が設置事業者と記載されていて、これは名称ですとか規模だとかは特に公表はされないのでしょうか。あと簡単にどんな計画ですとか市有林が対象になったかとかいうところを、少し概要をお聞きできればと思います。

 

【市長】

 氏名の公表については、報道ベースでも行われてないかなと思いますが、私たちとしても違法性の程度とか、その他もろもろ総合的に判断して、今回事業者の特定をして公表するという形はとっていません。今回報道でも明らかになり、また今、松本だけではありませんが、長野県内でも太陽光発電施設の整備を巡って、地元とのトラブルや、あるいは景観や環境とのバランスを崩すような動きというものが散見されている。そして松本市としても、それを新たに条例を作って、適正な方法を今年中には取っていこうという中で明るみに出た届出者の瑕疵(かし)については、これは正していただく。そして今回こういう形で公表することを通じて、太陽光発電施設のトラブルと、あるいはともすれば不適切な手続きによる動きということについての注意喚起を、事業者や住民の皆さんにしていただくということが目的で、こうした形で公表させていただきました。具体的な市有地かどうかといったことについては、会見の後、事務方から説明をさせます。

 

【記者】

 結果的にこれを取り消さなければならないということになったわけで、虚偽の申請というのも今回課題にはなるかと思いますが、市のチェック体制というところでは、何か再発防止策とか、そういうところは何か盲点になったようなところとかあるのでしょうか。

 

【市長】

 先ほどもご説明しましたが、森林法に基づく届出書の提出、またその受理、「適合通知書」の交付ということでの私たちの審査、確認のポイントは、その場所が森林を伐採する場所として適切かどうかという森林整備計画に照らしての手続きです。その場所が森林を伐採する場所として適合しているかどうかということについては、適合をしているという法に基づいた判断をしました。ここについての判断として、誤りがあったということではないと考えています。その上で、届出書に添付されている同意書というのがありまして、所有者の方が同意をしているかどうか、そこの同意書の名前を書いている方が亡くなっている方ということがわかったわけです。そこまで全てについてミスのないようにと、これは本当の意味で目指すところになるかと思います。現実には同意書の方の人定を全てにおいてするということは、非常にハードルが高いなと思っています。今後の対策としては、やはり今回さまざまな森林の伐採、目的に応じてあるわけですが、太陽光発電施設の設置を目的としたものというのは、ちょうど今、このゼロカーボン、そしてまた自治体がいろいろな規制や適正化を求める条例や措置をとろうとしている、ちょうどそのタイミングですので、一番より丁寧にこの届け出の内容を精査するということは、この太陽光発電設備ということの施設ということについては、行わなければいけないなと思っています。その上で、先ほど申しあげたように、できるだけ速やかに、松本市も今、そうしたものをしっかりと、いいものはいい、駄目なものは駄目という条例を作ろうとしていますので、条例を作ればまた大きな抑止効果になると考えています。

 

【記者】

 その違法性の程度というのは、お聞きする中でそんなに大きくはないと感じましたが、虚偽の申請ということであってはならないことでありますが、虚偽申請についての市長の受け止めを聞かせてください。

 

【市長】

 この件だけではなくて、これは皆さま方、私自身も報道の仕事をしていましたが、氷山の一角のような形でいろいろなものが明らかになっています。それは国に対する届け出、そして自治体に対する届け出、いろいろなところで不備・不適切・不当・不法・違法・違憲というレベルがあります。その程度に応じて、我々もどこまでこの措置を取るか、情報公開をするかということを一つ一つ判断をしていく、その中での今回の措置です。やはり一番の目的は、再生可能エネルギーの普及、太陽光発電の普及、これは2050年までに、世界が、日本が、そして松本市がゼロカーボン社会を実現するために不可欠であり、推進しなければいけない政策です。一方で、この環境、森林、そうしたものとの調和をどう図っていくかという非常に大きな問題です。ですので、今回の事案そのものの違法性の大きさということは、先ほど申しあげたように、実名を公表して行うほどではないと思いますが、ゼロカーボン社会の実現という大義に対して私たちが向き合うときには、非常に神経を使って、そしてこうした動きをどう抑えていくということで、これからも取り組みを力を入れていかなければいけないポイントだと思います。

 

【記者】

 SNSでデジタル化してほしいことの関連でお伺いします。バスのロゴの投票でも、LINEで1週間で1万票を超える投票があったように、一つ、こういうツールを有効に使えてきているのかなとも見えるのですが、今後、市長が想定している、SNSで市民から要望などを吸い上げたい分野ですとか、使い方という意味で、今後こういうことをしていきたいというものがあれば、できれば具体的にお伺いしたいのですが。

 

【市長】

 SNSというものは、先ほど申しあげたとおり、いろいろ特徴が分かれていたりするのですが、今回のこの事例でいえば、そもそもデジタルの活用をどういうところで必要としますかというテーマでしたので、通常の市長への手紙とかでいただく要望よりも、より日常的に使っている方々で不便だと思われるような話は、SNSに関するような、SNSを日常的に使っている方だからこそお話はいただける、あるいは、いただいた話は非常に的確な指摘をいただけるのかなと思ったところです。一方で先ほど申しあげたように、松本市が発する情報のルートといいますか、リーチ度みたいなものは、まだまだ非常に力が弱いという中で十分ではなかったというところです。これからも、分野としてのデジタル化の分野の話は、よりインターネットを通じたチャンネルでアクセスをしていくと、リーチをしていくということは、有効ではないかなと思っています。

 またもう一つ、今回LINEアカウントでロゴマークと愛称の募集をさせていただきましたが、一言で言うと、登録をしていただいている方にとっては、非常に、手軽に、簡単に、時間をかけずに、手続きといいますか、今回でいえば投票をしていただけるアンケート調査の機能を、私たちとしても自分たちでアンケート調査をすると、ある意味手段を、機能を手にしたともいえまして、これは、これからさまざまな場面で活用を広くしていきたいなと思っています。

ただこれは裏返せば、手軽で、簡単で、時間がかからないということは、もっと本当は時間をかけて、そして慎重にそのものを考えたものを伝えたりするということとは対極にあるとも言えまして、私たち個人が手紙を書く、あるいはメールでキーボードを使って文章を作る、スマホで短い文章を書くというようなものは、手段によって向いている、向いてないものもあるなと思っていまして、全てが手軽で簡単であることがいいのかということはついて回ると思いますので、それぞれの目的や、あるいは先ほど申しあげたような分野や課題に応じて、そうしたものを組み合わせて活用していきたいと思っています。

 

【記者】

 太陽光について2点お伺いします。まず、松本市が許認可する権限を持っているのは、この森林伐採のみ。要は、この件に対してできる対応はもうこれ以外はないのかということの確認。それと、この該当の事業者が別の計画を松本市内でも計画されていると思うので、そちらに対して現在の条例の枠組みの中で、市としてできる対応があるのかどうかというのをお伺いしたいです。

 

【市長】

 まず、今回のこれは届け出ですので、審査の観点は基本的に入っていません。受理をする、法律に基づいて、先ほど申しあげたような森林を整備するという計画に沿ったことになっているかどうかというものの適合性の判断だけですので、そもそもは太陽光発電施設の是非をこの問題で問う権限を松本市が持っているということではありません。ですので、あくまで今回も添付された同意書の記載に瑕疵(かし)があったというこの1点をもって、この届け出の受理「適合通知」というものを取り消したということです。ですので、先ほども申しあげたように、太陽光発電施設についての是非やルールは、松本市で条例を速やかに設けて、できる限りこの場所ですとか方法などを規制すべきは規制し、そしてしっかりと整備を進めるべきは進めるという状況を作ってまいりたいと思っています。

 もう1点の、他の施設云々という部分については、現時点ではちょっと私は報告を受けていませんが、先ほど申しあげましたように、今回の問題のようなことは、少なくとも条例を作るまでは、今私達がしっかり目を向けるべきところには目を向けて、瑕疵(かし)があれば、行政行為によって効力を失わせるということはあり得るものだと考えています。

 

【記者】

 一方で、最初市長おっしゃったように、こういう形の処分というか、対応する、この背景を発表するということは、一つその注意喚起として知らせる意図もお持ちだということですか。

 

【市長】

 その意識を持って、今回もそれはしっかりと公表して対応しようということにさせていただきました。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

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