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市長記者会見 令和4年(2022)10月24日

更新日:2022年10月24日更新 印刷ページ表示

令和4年10月24日 市長定例記者会見

【資料1 串田和美総監督 来年3月退任 まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会の発足】

【資料1 串田和美総監督 来年3月退任 まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会の発足】

 

【市長】

 まず来年の3月に退任をされます、まつもと市民芸術館の串田和美総監督の後任の体制について検討をしていただく委員会の発足についてご報告申しあげます。

 まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会、これを今週の(10月)28日に発足して第1回目の会合を開催します。検討していただく内容はこれからの芸術館の方向性、そしてあるべき姿を具現化する芸術監督制について、さらにその芸術監督の候補者の選定ということの検討をお願いいたします。委員は5人でありまして、委員長は松本市の芸術文化振興財団理事長の青山織人氏、そして4人の委員のうち渡辺弘さんは現在埼玉県の彩の国さいたま芸術劇場のゼネラルアドバイザー、また蔭山陽太さんは現在京都のTHEATRE E9 KYOTOの支配人、京都芸術大学の准教授をされております。この2人はいずれも元まつもと市民芸術館のプロデューサー兼支配人を務めておられました。また渡辺弘さんについては、今年4月に提言を受けました、「まつもと市民芸術館のこれからを考える専門家会議」の委員でもいらっしゃいました。また小川知子さんは現在まつもと市民芸術館のプロデューサーを務めております。もう1方の鈴木ともこさんは松本市在住の漫画家で今松本市の観光大使を務めていただいております。

 この5人の方々に先ほど申しあげた点についての検討をお願いし、今年度中に検討結果を私に答申いただくということにしております。

【資料2 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数の推移】

【資料2 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数の推移】

【資料3 新型コロナウイルス感染症の陽性者発生状況等について】 [PDFファイル/406KB]

【資料4 コロナ病床の実質病床利用率】

【資料4 コロナ病床の実質病床利用率】

 

 続いて新型コロナウイルスの感染状況であります。

 今日確認された新規陽性者は73人、このうち集団感染が2例確認をされております。小学校と児童福祉施設、6人から11人規模であります。

 直近1週間の新規陽性者数は1,274人、その前の週に比べますと1.25倍と増加の傾向がうかがえます。

 また実質病床利用率についても松本圏域は46.2%、また長野県内全体で33.9%という水準になっております。

【資料5 コロナワクチン 発症予防・重症化防止 オミクロン対応 3カ月に間隔短縮】

【資料5 コロナワクチン 発症予防・重症化防止 オミクロン対応 3カ月に間隔短縮】

 

 既に政府から方針が発表されておりますが、オミクロン株対応ワクチンの接種については、接種の間隔を3カ月に短縮をしてこれから行っていただくことができるようになりました。従来型のワクチンを2回以上接種した12歳以上の方については、3回目以降を接種する場合、間隔は3カ月空いていれば接種をしていただけることになります。

 また併せて4回目を接種していただいた方でも、4回目がオミクロン株対応でなければ5回目接種が可能となります。

 それとあわせまして、このオミクロン株対応のワクチンの、その中の型が今までBA.1という型に対応するファイザー製のワクチンを接種をしていただいておりましたが、11月以降順次BA.4/5型のファイザーに切り替えて接種を行わせていただきます。

 市内の医療機関については11月1日以降順次、またアルピコプラザの集団接種については、11月7日以降順次このBA.4/5型のワクチンに切り替えて接種を行います。この3カ月の間隔での接種に必要な接種券については、前回の接種から3カ月経過をした頃に松本市から順次発送させていただきます。既に10月20日から、早い方は発送をさせていただいているところです。オレンジの封筒が目印になりますので留意していただければと思います。接種券が届いた方から予約、接種が可能となります。

【資料6 オミクロン株対応ワクチン 週単位の予約枠残数】

【資料6 オミクロン株対応ワクチン 週単位の予約枠残数】

 

 BA.4/5型、先ほど申しあげましたように、医療機関では11月1日順次ということで、この予約残数が1,200程度ありますが、そちらで受けていただくことは可能になりますし、またアルピコプラザにおいては今日から予約受付開始をいたしました11月7日以降の枠、こちらで予約をしていただく方々が、BA.4/5型の接種を受けていただくことになる予定です。

【資料7 コロナワクチン 発症予防・重症化防止 乳幼児の接種 11月開始へ】

【資料7 コロナワクチン 発症予防・重症化防止 乳幼児の接種 11月開始へ】

 

 もう1つ、政府が新たに生後6カ月から4歳の乳幼児の接種を開始することといたしました。この乳幼児の接種についても、努力義務と位置づけての接種がこれから行われることになります。こちらのワクチンはファイザー社の乳幼児用のワクチンでありまして、3回打っていただくことが必要となります。3回で1セットということで、1回目を打ってから2回目まで3週間、2回目を打ってから8週間後に3回目ということで、接種完了まで2カ月半ほどかかることになりますので、ご希望の方は早めの接種を検討いただければと思っております。こちらの接種は事前に接種券の発行を申請いただくことが必要となります。対象となる生後6カ月から4歳のお子さんをお持ちのご家庭には申請方法を記載したはがきを既に19日に発送させていただいております。今月末までに申請された方には来月11月の上旬に接種券を発送させていただく予定です。早ければ市内の医療機関で11月中旬ごろから接種を行っていただくよう、今準備を進めているところであります。

【資料8 R3拡充から1年 ふるさと納税寄附額 年間3億円超 前年度との比較】

【資料8 R3拡充から1年 ふるさと納税寄附額 年間3億円超 前年度との比較】

 

 もう1点私から、昨年の10月から返礼品の拡充など、取り組みを見直してまいりましたふるさと納税、ちょうど1年経過いたしました。この令和3年10月から令和4年9月までの1年間のふるさと納税の寄附額が3億円を超えております。寄附者の数では9倍、また寄附額は今回3億3,390万円ということで、令和2年度1年間と比べますと16倍余りとなっております。

【資料9 R3拡充から1年 ふるさと納税寄附額 年間3億円超 参考値】

【資料9 R3拡充から1年 ふるさと納税寄附額 年間3億円超 参考値】

【資料10 ふるさとまつもと寄附金(ふるさと納税)の募集状況について】 [PDFファイル/344KB]

 

 ふるさと納税については、前年度の市民による他の自治体への寄附額との比較で、黒字、赤字ということになってくるわけでありますが、普通交付税措置が松本市の場合、3億6,900万円ありますので、令和3年度の流出額との比較で寄附額が1億2,300万円ありますと、とんとんになるということで、今回3億3,400万円の寄附額に達したということで、形式収支は2億1,100万円の黒字ということであります。その上で返礼品の調達や決済手数料に経費がかかりますのでこれを差し引きますと1年間では6,400万円の黒字ということで、令和2年度は8,200万円の赤字ということでありましたので、黒字への転換という当座の目標は達成できたということであります。

 私からは以上です。

 

【記者】

 まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会の発足についてお伺いいたします。検討内容ですが、芸術監督候補者の選定とありますが、以前市長は5月の会見の折に演劇分野で適当でないかと、現時点ではそう考えているとおっしゃられました。演劇分野ありきで検討されるのか、それとも検討委員会発足に伴って全くのゼロベースから検討されるのか、どのような検討になるのかお聞かせください。

 

【市長】

 今年の4月に専門家会議の提言を受けまして、その後この公共劇場に関するさまざまな情報や知見を自分なりに収集をいたしました。今回委員になっていただいた渡辺さんや蔭山さんも含め、数名の方に直接お会いしてお話をお聞きするなどいたしました。その上で皆さんから出た意見の中に、もちろん基本的にはやはりこれまでの経緯も考えて、演劇の分野が軸になるということは、皆さん一致をしておられましたが、その他の例えばダンス、あるいは音楽といったその分野の方々も含めた、複数の体制ということも選択肢なのではないかというお話もいただいております。

 今のご質問に対しましては、演劇が中心軸に検討が進められると認識はしておりますが、最終的にそれ以外の分野の方も含めた体制になるかどうか、そうした点はこの委員会に検討を委ねたいと思っております。

 

【記者】

 松本市は「楽都松本」を掲げていらっしゃいます。市長も三ガク都のシンカということで「楽都」はかなり重要視されると思いますが、今の質問ですと他に演劇分野の検討の余地ということも出てきたかなと思います。音楽家やオペラ演出家という選択肢をより強く持ってくるというような考えというのは、「楽都松本」の観点から市長はどのように考えるのか、お聞かせください。

 

【市長】

 「楽都」という言葉は今、私は「楽しい」という文字として、基本的にはこの新しい総合計画からは受け止めて使っております。音楽に限らず文化芸術を楽しむ街、松本はそういう街を目指していこうということを今、「楽都」ということに込めております。その上で今音楽については、鈴木鎮一さんの才能教育から小澤征爾さんのOMFに至るまで、松本の1つの芸術の柱であることはご承知の通りであります。その上で先ほど申しあげましたように、これまでの20年間を考えたときに、演劇がやはり中心的な存在になるというのは、私自身もいろいろな方にお話を伺いながら基本的な軸は演劇と位置づけることにするのが望ましいのではないかと考えております。ただこの演劇は、元々は総合芸術的な位置づけでありますが、より音楽と密接不可分であったり、あるいはダンスや舞踊と密接不可分であったりということで、そもそもジャンルがより総合的、包括的になっている部分もあります。そうしたことで先ほど申しあげましたように、複数のそうしたジャンルの方々の体制ということも、お話を聞く中では既に取り入れられていたり、これからの体制を考えるときには、有効ではないかという話も伺っておりますので、1人のどなたかという検討になるのか、そうした複数になるのかは先ほど申しあげたように委員会の検討に委ねたいと思っております。

 

【記者】

 乳幼児のワクチン接種の関係で、県内ではまた感染者が増加傾向にある中で、このような乳幼児のワクチン接種が整ったということですが、市として今後、この乳幼児に対し、保護者の皆さんにどのように進めていきたいのかということについて、どのように考えていらっしゃいますでしょうか。

 

【市長】

 これまで2年半のさまざまな知見の中で、重症化リスクの高い方というのは、高齢者並びに基礎疾患のある方ということで、年齢が若くなればなるほど、子どもたちの年齢になればなるほど重症化リスクは低くなるということでありまして、0歳から4歳児のワクチン接種というのも基本的には重症化しない乳幼児のお子さんへの接種であります。

 それではなぜやるのかということで言えば、まれにでも起こり得るという重症化というものに対して、より安心を得ていただくために予防するワクチン接種、そういう目的で行われると認識をしておりますので、当然お子さんの小さな年齢になればなるほどいろいろなことにご心配になることはあると思いますので、政府をはじめ情報発信についてそれぞれしっかりと認識をしていただいて、その上で、今申しあげたような、まれにでも起こり得る重症化を予防するための接種という位置づけで判断をしていただければと思います。

 

【記者】

 ふるさと納税が伸びたという話なんですが、最大の要因とか、どの辺が奏功したのかということももう少し説明いただければと思います。

 

【市長】

 松本市は昨年度まではふるさと納税は事実上、行わないというと少し極端な言い方ですが、返礼品を揃えない、元々、前の市長はこの制度そのものに疑義を思っておられましたので、事実上ゼロといいますか、出ていくお金だけが多いという状態でありました。私としては制度がある以上、流出額だけが累積していく状況は止めるべきだろう、そして松本は物品だけではなく、宿泊サービスなど、このふるさと納税の制度を使って内外にPRをする、そのことによって人を呼び込み、また、この産品やサービスをより知っていただく効果はあると考えましたので、昨年10月から民間に委託をし、そして返礼品の数を300余りに増やして対応いたしましたので、松本市としての大幅な増というのはある意味必然な増え方であります。県内の自治体と比べても、多いところに比べますと、まだ桁が1つ違うという状況でもありまして、返礼品競争のようなところに突き進むつもりはありませんが、制度がある以上は黒字を出せるという状況は続けるということと、この制度を使って地元産品やサービスを効果的にPRをしていくということはこれからさらに続けていきたいと思っております。

 

【記者】

 実質収支の黒字化というのは初めてということなのでしょうか。

 

【市長】

 そうであります。

 

【記者】

 まつもと市民芸術館の監督制についてお伺いしたいのですが、検討結果を年度中に答申するとありますが、新たな芸術監督の方の就任についてはいつごろ以降というのを今のところ市長としてイメージがあるか、お伺いさせてください。

 

【市長】

 検討内容の中に、芸術監督の候補者の選定という具体的な人選まで検討委員会の皆さんにはしていただいて答申を受けたいと思っております。基本的にはその答申の内容を尊重して、松本市としての方針を決定したいと思っておりますので、その方針の決定は今年度末に行いたいと考えております。その上で実際に就任をしていただける状況までにはタイムラグはあると考えておりまして、それが数カ月、あるいはもう少しかかるかということは、その人選にもよるものだと思っております。

 

【記者】

 今日午前中に空港の話が出ていましたが、その件で市長なりにタイムスケジュールというか、どのぐらいにどうしたいというようなことがあれば教えていただきたいです。

 

【市長】

 それはどの部分についてでしょうか。

 

【記者】

 今後の話の進め方ということだと思うんですが、県との調整だとかいろいろ出てくるのかなと思って聞いていたんですが、県とのやり取りだとか、あと話をまとめるための定期的な会議も開いているという話を後で聞いたんですが、それをいつごろにやるだとか、その辺で何か今考えてる範囲であれば教えていただきたいなと思います。

 

【市長】

 まず、今日地元の空港対策委員会のメンバーの方とお話をさせていただいた私達の立場は、県営空港である信州まつもと空港の地元自治体として、どのような空港を展望するか、そして空港政策には騒音をはじめとした負の負担をしていただく地元の協力なしに、例えば路線の拡大とか、運用時間の延長ということはなし得ませんので、そうしたことをこれからしっかり視野に入れて進めていく、今日はそのスタートの位置づけの会議であります。あくまで今、定期便で言いますと3路線に1日2往復の定期便が運行していますが、これは県営空港である以上、長野県が方針を決め、そして国土交通省の認可を得て、そうした希望があれば路線を拡充していくということになります。地元自治体として、信州まつもと空港は、今日の会議で申しあげましたが、松本にとっては新幹線やリニアという高速交通網から少し外れている中で、地域の資源と位置づけて地元の皆さんの理解を得ながら路線の拡充や国際化というところに進んでいってもらいたいという地元自治体としての方針がございます。それを地元と共有しながら、県が今後路線拡充を進めて行くことに、ともに協力をしていくという立場であります。でありますので先ほどご質問にあります、これからどのように協議の枠組みを作り、そして将来展望のもとに協定の見直しや地元の振興策を進めていくかということを、県とは連携をとりながらでありますが、これからより具体的に進めていく話だと思っております。そして、いつまでにという話がなかなか難しい問題としては、そもそもいつ路線の拡充という現実が起きるかというのは、今のところ明確にいつこうなるということがはっきりしてるわけではありませんので、そうしたことも見据えて地元の皆さんからすれば、早いうちから協定の見直しや包括的な地域振興策の協議ができる場を作って進めてほしいということを我々としても真正面から受け止めて、今日そのような意向を伝えさせていただきましたので、できるだけ早く検討はその部分でのすり合わせをしっかりやって、この協議の枠組みをしっかり作るということをまず進めたいと思っております。

 

【記者】

 今のところ、できるだけ早くと今おっしゃいましたが、具体的に決まっている日取りは特段ないという、できるだけ早く進めていくという方向で考えているということですね。

 

【市長】

 そうです。

 

【記者】

 今の質問と関連なんですが、国際化、定期路線の拡充というものについては、市長とすれば、会議でも言及がありましたが、円安、あとはコロナ明けという状況を踏まえれば地元の首長としては急ぐべきとか、あまり長期じゃなくて、短期、中期ぐらいの目標として見据えて県が取り組むべきだとお考えなのか、そういう考えを踏まえた上での協議の場の設置なのかという点をもう一度教えてください。

 

【市長】

 私の中で、空港の問題を松本市として真正面から地元と向き合って進めるべきだということの1つの強いきっかけは、昨年のFDAによる神戸便の複便化であります。コロナ禍で航空需要がもう消滅しかねない、そういう状況にあるにもかかわらず、FDAが神戸便を複便化したい、そして神戸空港にさらにしっかりとした拠点を持って、ないしは松本をFDAのローカルtoローカルの中でも非常に重要な拠点と位置づけて航空政策を展開したいという、そういう強い思いがあって、その段階で地元の方々にとっては季節便まで含めれば今の協定の枠を発着回数が上回るという状況にあるにもかかわらず、ご理解いただいてゴーサインを出せたということがございます。そのFDAの今後のコロナの先の航空需要の見方というのは、私は非常に共感をするものでありまして、そのローカルtoローカル、東京、羽田を介さずとも人々が行き来をする、さらにはローカルtoワールドということで、神戸空港や福岡空港や、それがアジアや世界とつながっていく、松本はそうした路線がしっかりと根づき、さらには今県がチャーター便の増便をしながら目指している沖縄、那覇の路線の定期便化ということにまで進めば、このローカルtoワールドいう部分がさらに広がっていくと思います。その先には国際便の定期化ということまで視野に入れて取り組むことができれば、私は信州松本にとって非常に大きな可能性、それはこれからコロナの先にインバウンド需要を大きく見込み、人の往来をより積極的にする中で、松本の経済の再生、活性ということに欠かせないと思っておりますし、それができるだけ早く実現することが望ましいと思います。

 今1ドル150円という急速な、そして水準としても非常に何十年ぶりという円安水準、このことが国にとっても地域にとってもマイナスにならない状況をどう作るかということは大きな政治課題です。その一つとして、世界の観光需要、旅行需要を取り込んで、日本に、松本に大勢の外国人の方々に来ていただいて、消費喚起を進められるということは、これはピンチをチャンスにということにつながると考えております。ぜひ、今阿部知事を先頭に進めているこの信州まつもと空港の拡充、活性という方向性について地元自治体として最大限、地元の皆さんと協力をしながら進めていければと思っております。

 

【記者】

 今日の懇談でもお話が地元からありましたけれども、一方で拡充の方向性というのは時期的なものも含めて明確に見えないという意見もあったんですが、主体は県となる、あるいは航空会社となると思いますが、その辺の関係機関との今、市長がおっしゃった意識の共有、県の方も担当、専門の課にしたりという動きもありますが、意識を共有されているかというか、議論が集まってきてるかというその辺の状況はどうでしょうか。

 

【市長】

 今ご指摘ありましたような県の体制は阿部知事のもとに、より強化されてきていると思います。松本としては一番地元の皆さんのご協力を得られる状況を作ることで、そのためには実は県が航空会社との間でこういう方向に行きたいんだと、あるいはそういうことが決まったときに、まだ地元の方々はそういうことが知らされてない、あるいは空路の拡充、それに必要な協定の見直し、そして協定を見直して空路を拡充する以上、地元の皆さんが求める地域振興策ということがどうなるかと、これを私としてはできるだけ早め早めに、まだコンクリートをされなくてもいずれ方向はこうなっていくんだという展望を共有をして早め早めに協議を行って、そしていざ本決まりになったときにできるだけ早い地元の皆さんの理解を得られるような、そうしたことを県に対しても働きかけて、事前の枠組み協議を先行させて行いましょうということが、今日の地元の皆さんに対しての私からのお話としてさせていただいたことですし、県ともそのことをしっかり共有をして取り組んでいければと思っております。

 

【記者】

 芸術監督制についてなのですが、改めて選択肢の一つとなるだろうという複数人でやるということのメリットと、それも選択肢だということをこの検討委員会でどう示してどう議論していってもらうのかという、検討委員会が複数人の可能性をどう扱うかというやり方について、もう1回教えてもらえますか。

 

【市長】

 基本的には私からこうしてほしいということを諮問することはありません。今まで先ほど申しあげたように、4月に提言をいただいた専門家会議の委員としては渡辺さんに加わっていただいておりますし、渡辺さん、蔭山さんは私が数人の方とヒアリングさせていただいた、最大公約数を委員会で体現していただける方だなと思いましたので、おまかせをしたいと思います。ヒアリングをする中で、現状の全国の公共劇場のあり方などで私が2つ、非常に印象的といいますか、共通している認識を示していただいたなと思うことが、一つは総合芸術としての演劇ではありますが、さらにその演劇というものが幅を広げていて、ダンスや音楽と共通性を持っているというようなこと、ですのでそれを芸術監督といって1人で体現することの方が望ましいか、それとも数人でという体制の方が望ましいかと、これは両面あるなということでお聞きをしました。もう一つがやはり世代交代ということでありました。非常に世代交代が進んでいることと、それと串田さんもそのお一人ですが、既にお亡くなりになられた蜷川幸雄さんといういわば巨匠というような方が団塊の世代、あるいはそのもう少し上の世代の中には演劇界でも何人かいらっしゃって、それが今の4、50代の、他の全国の公共劇場で芸術監督をされている方々などは、そこまでビッグネームの方がどなたかがいるという状況では、全国的に見てない。あるいは私にお話をしてくださる方々もやはり一つ時代が変わっているということをおっしゃっていただきました。ですので、次はどなたかということの視点は最終的にはそこに行き着くわけでありますが、その前にそうした演劇や総合芸術、舞台芸術のあり方の変化や、今の4、50代の人たちが数人でやることが、逆にチームとして良いと考えるような現状もあると伺いました。そうしたことを幅広く委員の皆さんには情報を取り入れ、知見を取り入れ検討して一つの結論を導いていただきたいと思います。一つ加えれば、串田総監督も含めてこの5人の方々が何人かの方にさらに意見をお聞きするということも予定をされております。今申しあげたような、時代の変化、あるいは舞台芸術、総合芸術のあり方といったこともそうしたプロセスを通じて検討していただいて、方向性、結論を出していただけるものと考えています。

 

【秘書広報室】

以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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