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市長記者会見 令和4年(2022)7月26日

更新日:2022年7月26日更新 印刷ページ表示

令和4年7月26日 市長定例記者会見

【資料1 5月1日に発生した高校生死亡交通事故 現地調査から防止対策実施 事故概要】

【資料1 5月1日に発生した高校生死亡交通事故 現地調査から防止対策実施 事故概要】

 

【市長】

 まず、5月1日に発生をいたしました、高校生の死亡交通事故現地調査から事故防止対策を実施いたしましたのでご報告をいたします。

 この事故は5月1日の正午過ぎに松本市島立付近、長野道の側道の市道上の交差点で軽自動車と高校生の自転車が出会い頭で衝突をし、高校生が死亡した事故であります。資料の航空写真の交差点が事故現場でありまして、信号機のない交差点でありました。この事故を受けまして、5月の31日に松本市の交通安全基本条例に基づいた現地調査を行いまして、今月、事故防止の対策をとったところでございます。

【資料2 5月1日に発生した高校生死亡交通事故 現地調査から防止対策実施 対策内容】

【資料2 5月1日に発生した高校生死亡交通事故 現地調査から防止対策実施 対策内容】

 

 資料の4点について新たに事故防止対策を行いました。この改良工事4点でありますが、1つは、この交差点に、新たに十字の交差点マークを新設し、その周囲を赤く囲って、この交差点を目立つ状況にいたしました。また高速道路の高架下、ボックス側から側道に出て行くところ、止まれの停止線は元々あるわけでございますが、そこに自転車のストップマークを設置いたしました。これは交差点の反対側にも設置をいたしました。さらにトンネル側から側道を見たときに、この外側線ということで道路脇の白線を新たに設置いたしまして、交差点があるということを視覚的に認識する、そうした形をとっております。また高速道路の側道についてはこちらも外側線を復旧し、その内側にはドット線と呼ばれる破線を設置してスピードを出しにくい、そうした視覚的効果を狙った表示を行ったところであります。この事故現場の北側の類似の交差点3つについては、交差点マークの設置や外側線の明瞭化といったことを合わせて、今月工事を行ったところでございます。高速道路の側道そして高速道路の高架下のボックス側から出る交差点、これがおよそ松本市内に50カ所ございまして、今後順次現場を調査し、必要な状況があれば同様の対策を施していきたいと考えています。

【資料3 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数の推移】

【資料3 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数の推移】

【資料4 新型コロナウイルス感染症の陽性者発生状況等について】 [PDFファイル/431KB]

 

 次に、新型コロナウイルスの感染状況であります。本日(7月26日)新たに新規陽性者の確認をされた方は193人であります。年代は10歳未満から90代まで全ての年代に渡っています。193人のうち1人が中等症、残り192人が軽症ということでございます。

【資料5 新型コロナの陽性者比較 年齢別】

【資料5 新型コロナの陽性者比較 年齢別】

 

 改めていわゆる第7波に入ってからの状況を年代別でまず見てみますと、資料の右側は昨日までの直近1週間、そして左側はその前までの統計であります。先週までは、全体の半分を10歳代と10歳未満が占めていました。昨日までの1週間で、10歳代以下については、50%から23%、割合としては半分以下に減っています。一方で中高年の感染者の割合が11%から22%と倍増しています。

【資料6 新型コロナの陽性者比較 症状別・療養場所別】

【資料6 新型コロナの陽性者比較 症状別・療養場所別】

 

 また症状別、療養場所別については、ほぼ100%に近い割合が無症状、軽症、さらに90%近くが自宅療養という状況であります。

【資料7 コロナ病床の実質病床利用率】

【資料7 コロナ病床の実質病床利用率】

 

 実質病床利用率については、松本圏域が28.6%、長野県内が31.3%と上昇をしています。

 昨日(7月25日)、松本医療圏の救急災害医療協議会、これは定例のもので、オンラインの協議会でございますが、私も顧問の1人として参加をしました。ここでの発言を聞いていて、いくつか現状を指摘する部分で認識を共有しておく必要があるかなと思うことがございました。

 1つは、入院患者については、コロナそのもので診療を受けに来て、そして入院をするという患者は少ないものの、一般疾病で入院が必要な患者を検査すると陽性である、そうしたケースが増えているということでありました。熱が出て、喉が痛くてだるいといった症状の方を検査すれば、陽性ということが確認される状況ということでありました。

 そして、この圏域において、コロナでない人が入院できない、そうした状況にならないようにしていくことが重要だという認識で、そのためには病院間の情報共有を緊密に図っていくと、それは今どこで、どのぐらいの病床が埋まっているのか、空いているのかということを、圏域全体でできるだけタイムラグのない状態で情報を共有できる、そういうことを松本医療圏の医療機関同士で行っていく必要があるという認識を確認していたところでございます。

【資料8 「松本のシンカ」に共に挑む職員を募集 令和5年度採用(9月試験)】

【資料8 「松本のシンカ」に共に挑む職員を募集 令和5年度採用(9月試験)】

 

 続きまして、松本市の令和5年度の職員採用試験の9月試験について申しあげます。9月は大卒程度については、いわゆる就職氷河期世代、そして高校卒業程度の方については行政事務、障がい者枠、土木・電気・機械、それぞれ若干名を、また現業の区分については給食調理員、その他若干名の募集を行います。このうち、就職氷河期世代の受験資格は満36歳から45歳までの方々でございますが、この方々の採用試験は今年度で3回目となります。従来の採用区分で受験できない、とりわけ新卒一括採用のタイミングで非常に就職が厳しかった世代の方々に門戸を広げること、そして潜在的な人材を発掘し、松本市役所の職員の偏った年齢構成を平準化するということが目的であります。令和3年度、8人を採用いたしました。そして令和4年度は9人を採用しています。合わせて17人の就職氷河期世代の採用者のうち、16人、1人を除いて女性の採用をしています。

【資料9 「松本のシンカ」に共に挑む職員を募集 令和5年度採用(9月試験) 行政職 年代別職員数(R4.4.1)】

【資料9 「松本のシンカ」に共に挑む職員を募集 令和5年度採用(9月試験) 行政職 年代別職員数(R4.4.1)】

 

 こちらは行政職の今年度初めの年代別の職員数のグラフでありますが、30代後半、40代前半の職員、男女ともここが数の上で落ち込んでいる年代であります。就職氷河期枠でこの年代の厚みを増すということが、この2年間の採用試験を行って手応えを感じているところでございまして、ぜひともまた、応募期間は8月5日から18日まででありますが、大勢の方々に採用試験を受けていただければと考えています。

【資料10 世界水準の新たな観光圏へ 松本~高山間横断ルートの“愛称”を選ぼう 「松本高山Big Bridge構想」】

【資料10 世界水準の新たな観光圏へ 松本~高山間横断ルートの“愛称”を選ぼう 「松本高山Big Bridge構想」】

 

 最後に環境省、松本市、関係団体などで進めています松本高山Big Bridge構想について、このルートの愛称を募集、選考をしていますのでご報告をいたします。

 この松本高山Big Bridge構想、東のゲートを沢渡、そして西のゲートを平湯と位置づけまして、上高地や乗鞍高原を中心として、松本駅から高山駅まで多彩な通り抜けができる観光ルート、そして長期滞在、上質な体験ができる観光ルートとして磨きあげていこうという構想でございます。これは松本市外においても大勢の来訪者、宿泊者を招き入れることにつながると考えていまして、さまざまな形で今、取り組みを進めているところでございます。

【資料11 世界水準の新たな観光圏へ 松本~高山間横断ルートの“愛称”を選ぼう 選考内容】

【資料11 世界水準の新たな観光圏へ 松本~高山間横断ルートの“愛称”を選ぼう 選考内容】

 

 このルートの愛称をぜひ、さまざまな方に参加をしていただいて選考しようということで、3つの候補を事務局が絞り込み、そしてそれ以外の自由回答も含めて、応募をしてもらおうというものであります。「ALPINE-CITY Wonder Route」、「Northern Alps Traverse Route」、そして「Route(MT)824」それぞれ資料にあるようないわれに基づく候補案であります。来月(8月)末を締め切りに専用ホームページから応募をしていただけるようになっています。特賞1名ということで選ばせていただいた愛称を応募していただいた方には、6日分の旅行券、さらには実際に選ぶにあたっての選考委員やプレゼンターにもなっていただく予定であります。

 以上、私の方からご報告させていただきました。

 

【記者】

 新型コロナが全国で感染が広がっている中、今日松本市193人で過去最多ということですが、まずその部分で、市長として今後どのように見ていくかということと、何か具体的な対策をやるのかというのはいかがでしょうか。

 

【市長】

 会見で繰り返し申しあげておりますが、第7波オミクロン株を経験して今に至った局面において、新規陽性者の数とそしてこの重症化リスクというものを切り分けて考えていくことが必要ではないかと申しあげてまいりましたし、この考え方は基本的には変わっていません。政府も、先週末から改めて担当大臣が示している方針というのは、行動制限をせずに、社会経済活動を維持し続けるということ、そして新型コロナを一般的な疾病として位置づける検討を始めるということ、この2点について基本的な方針が示されていると認識をしています。従いまして、松本市としましても、新規陽性者の増加ということに留意をしながら、これが先ほども申しあげましたように、コロナでない人が診療を受けられない、あるいは入院ができないという状況にはならないように、保健所や医療機関との連携を図っていくことが必要であると考えています。また私自身も含め市民一人ひとりが引き続き、標準予防策といいますか基礎的感染防止措置、手指消毒、屋内におけるマスクの着用、そして換気の励行ということを続けていただくことが必要だと考えています。

 

【記者】

 そんな中で、職員の感染もやや増えているような印象があるのですが、その辺り、業務に支障をきたしていないかどうかということも含めて、現状はどのようになっているのでしょうか。

 

【市長】

 感染者の数は今データ的にはホームページ上でお知らせをしています。現状において市役所の職務に影響が出るような状況ではございません。

 

【記者】

 新型コロナの関係でお伺いいたします。観光への影響についてお伺いしたいのですが、イベントなど、松本ぼんぼんやOMFなどが控えている中で、また上高地など観光シーズンでいい時期でありますが、影響をどのように考えるか、また市内を訪れる人、市外に出かけていく市民について何か呼びかけたいことがありましたら改めてお願いします。

 

【市長】

 まず、繰り返しになりますが、行動制限をせずに社会経済活動を維持し続けるという、この基本方針がとられている限りにおいては、私たちとしてもそれにのっとった対応をしていきたいと考えています。

 松本ぼんぼんについては、実行委員会の開催方針に現時点で変更はないと報告を受けています。警戒レベルが6、つまり非常事態宣言やまん延防止等重点措置が発令するような状況になれば中止ということですが、そうでなければ開催の方向で準備が進められています。

 またOMFについては、極めて感染リスクの低いイベント、クラシックコンサートというのは飲食や、あるいはマスクを外して会話を大声でするということは想定をされないイベントでございますので、予定通り開催できると考えています。今のところ海外からの演奏者の入国にも問題はないと報告を受けています。

 その上で観光への影響ということは、これは今、報道の皆さんがこの新規陽性者の増大に関心を持ち、またこのことについて現場で起きている個々の事象を報道されますので、そのことが当然ですが一定の国民、市民の行動に影響を与えることはあるだろうと思っています。でありますので我々としては標準の予防策、基本的な感染防止措置をとっていただいて、この行楽を楽しんでいただくことは十分できると考えていますが、結果として、その影響がないかと言われればこれからの状況次第で影響が出ることはあり得ると認識をしています。

 

【記者】

 OMFの関連で伺います。去年は直前に市民側からの要望等もあって、中止という判断なさったかと思うのですが、今後2週間ちょっとの間でそういった判断がなされる可能性というのはあり得るのでしょうか。

 

【市長】

 今の段階で私が断定的な物言いをする材料はありません。ただ、これも繰り返しになりますが、昨年と今年、コロナに対しての向き合い方はいろいろな側面から変わっていると思いますし、また政府全体として、国全体として行動制限をせずに、ということであれば、去年のようなことにはならないだろうと今の時点では認識をしています。

 

【記者】

 高校生の死亡事故の関係ですが、現地調査後の会合は非公開で見られなかったので、今回こういう対策に至ったという理由、現場でこういう危険性があるという声を受けての対応だと思うのですが、どういう狙いでこういう対策をしたのか教えてください。

 

【市長】

 道路交通法上の標識の有無という意味で言えば、止まれの停止線や、必要な表示、標識はあったわけでありますが、現実として高校生の痛ましい死亡事故が起きたということ、そして先ほどもご紹介しましたが、この高速道路の下をボックス型で側道に出る、これは長野道の下にたくさんこのポイントがあるわけでありますが、視界は非常にやはり良くない状況で、その側道に向き合うことになり、もちろんここでしっかり止まって左右を見れば安全性は確認できるわけでありますが、そのことをより、自転車に乗っている人をはじめとしてここを通過する人に視覚的にも訴える必要があるということが、この現地調査を受けた会合でも指摘が出ました。また一方で側道側の部分、いわば抜け道的な使われ方をしていて、やはりかなりスピードが出るケースが多いということ、この原則をドライバーにはかってもらう必要があるということで、この外側線をより明確に塗り、そして内側にドット線を設けるということを行ったわけでありますが、こちらについても関係者からはその必要性の指摘が出たということで今回、通常の道路交通法上の表示、プラスアルファをこの交差点周辺で取る必要があるということで行いました。また先ほど申しあげましたように、今後類似の交差点については、必要とあれば、同様の措置をとっていきたいと考えています。

 

【記者】

 確認ですが、道路管理者と警察などの関係機関、いろいろあると思いますが、今回の対策は市として、市独自でやっているということでしょうか。

 

【市長】

 基本的に市道の道路ですので、警察と協議、調整の上で、松本市の予算で実施しているものであります。

 

【記者】

 山小屋でもコロナ発生していて、ある意味で緊急時の拠点になるような施設で、従業員さんで出ると、営業できないという状況になってしまうのですが、市としては行動制限のない中、観光誘客もされているところで、山小屋でできる対策をかなり現場では限界までやっていると思うと、来る方への呼びかけしかもうあと余地がないのかなとも思うのですが、観光誘客に取り組む市として、山へ来る方への今以上に基本的な対策をということを、もう少し伝えるすべ、呼びかけを何かする方策があるかどうかということをお尋ねします。

 

【市長】

 これまで以上の個人が何かをするということは、繰り返しになりますが、標準的な予防策、基本的な感染防止措置を個人としてはきちんと取ってもらうことは、街中であっても、登山をして、そして宿泊をする際に山小屋で泊まるという状況においても同じであるということを認識していただくことが、申しあげられることかなと思います。そして、本来であれば、より密でない屋外で、なおかつ自然を楽しんでいただくということは、この時期においてより大勢の方々に体験、楽しんでいただくことが適しているレジャーだと思いますので、山小屋への宿泊ということに留意をしていただくことは必要ですが、ぜひこの夏の行楽として松本あるいは北アルプスで自然を満喫していただくということは行っていただきたいと思います。その上でやはり、感染者が出ることがまだ一般的な疾病と同等の扱いにできない状況、このことが実は今の山小屋の問題の根底にもあるわけでありまして、政府も一般的な疾病としての位置付けの検討を始めると担当大臣が発言をしています。そういう意味で言いますと、中等症以上の感染者がほとんどいない状況にもかかわらず、医療機関へのしわ寄せや、あるいはご指摘のような山小屋をはじめとした社会の機能が止まらざるを得ないような、その根本的な原因は何なのかということにぜひ、私達自身もそうでありますが政府にはそこからの対応を急いでいただきたいと思います。

 

【記者】

 具体的に言うと5類の指定にすべきと市長は考えていらっしゃいますか。

 

【市長】

 2類、5類の二文法の議論には既にもうなっていないと思います。既に2類ではとり得ない対応を事実上もう保健所が取っている、あるいは5類にして検査を無料で受けられないような状況を作ることは、決して目指すべき方向ではないといった議論は既に政府内、専門者の間で行われていると認識していますので、現状に即した必要な位置づけということをできるだけ早くしていただきたいと考えています。

 

【記者】

 就職氷河期の職員の採用についてお伺いします。採用実績を見ますと17人のうち16人が女性ということで、だいぶ女性が多いのですが、これは実際受験者のうち女性が多かったからなのか、あるいはジェンダー平等を意識して女性が多くなったのか、その辺りの背景をお伺いします。

 

【市長】

 この2年は、必ずしも後者の同等程度の評価を逆転させて女性をとるというようなことではありませんでした。応募数でいきますと、かなり男女の比率は近い形で応募があって、そして最終的には二役の面接で決めていますが、その評価が、女性が高かったということであります。一つこの背景にあるのは、もちろん就職氷河期全体として、この世代の方々は新卒段階での就職が非常に厳しい環境に置かれたわけでありますが、その中でもよりその時点でしわ寄せが強くいっていたのは、やはり女性だと私自身は認識をしています。

 また今回この年代で改めて市役所に就職をチャレンジしようという方々の中には、一旦仕事について、そしてキャリアを子育てなどで中断をして、また復職をしようという方々もかなりいらっしゃって、結果として今市役所が必要とする人材が、過去2年でいけば女性が非常に多かったと認識をしています。

 

【記者】

 市長の中でジェンダー平等はだいぶ重視されていまして、男女共同参画でもその附属機関の女性委員の比率を上げようという目標もありますが、職員の採用についても、もちろん能力ということが大前提にあるかと思うのですが、今後新卒や中途含めて採用していくときにジェンダー平等の視点というのは、これまで以上に重視されていくのでしょうか。

 

【市長】

 既に実はここ数年の新規採用職員、6月試験は25歳から35歳までありますが、行政職で見ると、ほぼ男女の比率が1対1であります。ですので、現状において新卒、それに準ずる採用は男女の比率がフィフティ・フィフティという状況ですので、いわゆるジェンダー平等ということでいけば既にそうなっていると認識をしています。今後我々が実現していきたい、いかなければいけないと考えているのは、職員になって、そして結婚、出産、子育てをしていくという、そういう中で、今までの日本社会の男女の役割分担の中では、どうしても女性がキャリアを中断する、仕事を続けていても昇進に差が出てくるということ、また差が出てくることで、経験値の違いがかなり累積をしていって、なかなか管理職なり責任ある立場になるということに意欲を持ち続けることも難しくなっているケースが多かったということを是正したいと考えています。ですので、入社してからのキャリアパスのあり方、そしてこれは市役所の中だけではありませんが、市役所内においても男性の育児休暇取得をはじめとした男女のさまざまな局面での平等な役割分担というものを市役所の職員が率先してできるような、そうした環境作りを進めていきたいと考えています。

 

【記者】

 先ほど市長が重症化と新規陽性者の数を切り分ける必要があるというお話だったのですが、今日ワクチン接種会場行ってきたらかなりの数の高齢の方が見えていて、職員の方に聞いたら、4回目接種する人が増えているということで、改めて4回目接種を増やす必要があるかなと思うのですが、市長として市民にどういうところを呼びかけたいのでしょうか。

 

【市長】

 4回目接種というのは、高齢者、そして基礎疾患のある人を対象に行われている、文字通り、重症化リスクのある方々に向けた接種であります。そして5カ月を経過すると、どうしてもワクチンの重症化予防、抑止効果が薄れてきますので、この5カ月が経った高齢者ないしは基礎疾患のある方に対しては、この4回目接種をぜひ受けていただきたいと思っています。ただその場合も、感染をするということは今、BA5の場合はよりワクチン接種による感染を止めることはなかなか難しいという治験も紹介をされています。繰り返し申しあげれば、ワクチンを接種していただければ、重症化しないで、たとえかかっても軽い症状で済むということの安心、安全の措置でありますので、ぜひとも今、順次5カ月を経った方には接種券を送らせていただいています。そのうちの高齢者の皆さん、そして基礎疾患のある皆さんに対しては、速やかに接種をしていただけるようお願いしたいと思っています。

 

【記者】

 OMFと松本ぼんぼんですが、松本ぼんぼんは、まん延防止等重点措置が出たら中止も検討するという見解で、OMFは、たとえまん延防止等重点措置が出ても、感染リスク低いので予定通りやるということなのか、その辺りをもう一度教えていただければと思います。

 

【市長】

 先ほど仮定の話のように申しあげたのが良くないかもしれませんが、政府は行動制限をしないと言っているということは、まん延防止等重点措置は出ない、あるいは緊急事態宣言が出ないという前提に我々としては立って準備を進めたいと思っています。

 

【記者】

 国の方針に沿って対応するということで、今のところは現状この2つのイベントをそのまま予定通りやるという考えでしょうか。

 

【市長】

 そう申しあげております。

 

【記者】

 新型コロナ陽性者の年齢層が大きく変化したように見えるのですが、それはどう捉えていらっしゃるのでしょうか。

 

【市長】

 先ほども、昨日の協議会の発言を紹介させていただきました。つまりコロナで病院に行くという方が必ずしも増えているのではなく、他の病気で診察に行ったり、そして少し体調が悪いということで診察に行ったりする方が、行くと今検査をできるところではみんなやりますので、そうすると症状が軽くても陽性になるということであります。正確な背景はまだ推測の域を出ませんが、当初第7波で子どもがかかっていた状況、そこからある程度年齢の高い人たちの割合がこの1週間増えたということで、やはり少し調子が悪いなと感じた方々、そういう人がより診療を受けているのではないか、その診療を受けに行くと検査をして陽性になるということ、それが一つ反映しているのではないかと見て取れます。

 改めてBA5というのは、感染力は強い、つまりより広がりやすいということでありますので、ちょっとした状況で感染はするという、そういう性質であります。ですので、検査をすれば陽性者もそれに比例してある程度増えていくということ。ですので、検査をすればするほど、陽性者というのは増えていくという側面があるのではないかと見て取れます。

 ちなみにイギリスでは、PCR検査によって陽性者をカウントするということを止めているという報道がございます。日本の場合は元々他国よりも感度の高い検査をやって、この陽性者を早期に判明をさせ、そして全体の状況を抑えている、こういう方針をとってきたわけでありますが、繰り返し申しあげますが、新規陽性者の数ということに寄りかかりすぎると様々な課題が浮上しているのが現状だと考えます。この年齢の問題、今申しあげたように私としては高齢の方々が体調の優れないことを感じられて、病院に行くケースが増えているということではないかと推測をいたします。

 

【記者】

 10歳代以下が多かったのがもっと年齢が上がった、50歳以上ということは、あまり10歳未満の子どもの親御さんではないところに上がってしまったとみていいでしょうか。家庭に持ち帰って、それをおじいちゃん、おばあちゃんに広げたというような可能性なのかというのはどうでしょうか。

 

【市長】

 もちろんそういったケースもゼロではないでしょうが、もう今やとにかく市中感染が簡単に広がりやすいウイルスですので、非常に広がっていろいろなところで感染はしやすい状況になっているということではないでしょうか。

 

【記者】

 子どもたちはほぼ夏休みに入っているのですが、夏休みに入ったということでの影響はどう考えていますか。

 

【市長】

 それは1つあるかもしれません。もちろん学校、教室で感染防止措置はそれぞれ現場でとっていただいていますが、ひとところに集まるということは、学校がない状況よりは子供たちが集まるという状況はあるわけであります。一方で、先ほど申しあげました繰り返しになりますが、どこにおいてもかかる可能性のある状態になっていますので、そのことにあまりこだわることには意味がないのかなと思います。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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