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市長記者会見 令和4年(2022)5月25日

更新日:2022年5月25日更新 印刷ページ表示

令和4年5月25日 市長定例記者会見

 

【資料1 焼岳の噴火警戒レベル2に引き上げ】

【資料1 焼岳の噴火警戒レベル2に引き上げ】

 

【市長】

 まず焼岳の噴火警戒レベルがレベル2に引き上げられたということからご報告させていただきます。焼岳は上高地エリアに存在します活火山でありまして、20世紀には3度の噴火を経験しています。気象庁が24時間体制で監視、観測にあたります、47の火山の一つでございます。今回、昨日(5月24日)警戒レベルが1から2に引き上げられたわけでありますが、平成23年にこの制度が導入以来、1から2に引き上げられたのは初めてということになります。松本市としましては、焼岳火山防災避難計画に基づく防災行動としまして、火山周辺、そして焼岳登山口から先への立ち入り規制を行うということで、それぞれの登山口、バスターミナルに規制の看板を設置いたしました。また登山者、観光客、市民の皆さんにこの情報を伝えるということで、松本安心ネット、そして防災行政無線などによって周知をしているところでございます。

 

【資料2 焼岳の噴火警戒レベル2に引き上げ 「噴火警戒レベル2」による影響】

【資料2 焼岳の噴火警戒レベル2に引き上げ 「噴火警戒レベル2」による影響】

 

 レベル2になって想定される事象としましては、想定火口範囲からおおむね1キロメートルの範囲で、大きな噴石が起こる可能性があるということであります。おおむね1キロメールの範囲というのはこの地図の黄色の楕円形の範囲であります。この1キロメートルの範囲については立ち入りを規制するということで、先ほど申しあげましたように登山口には規制の看板を設置して立ち入りをしないようにと、焼岳登山については、このレベル2の状況が続く限りはできない状況ということでございます。そして、このもう一つ大きな赤の点線で囲った部分でありますが、これはおおむねこの想定火口から2キロメートルの範囲であります。レベル3ともう一つ警戒レベルが上がりますと、この赤の点線の範囲まで規制が広がるということになります。そしてこの赤の点線の範囲の中には、県道上高地公園線、青い部分がその県道でありますが、この点線の範囲の中に中ノ湯そして大正池周辺まで、この県道の範囲が入るわけであります。現在さまざまな専門家や気象庁の情報などからは、当面レベル2という状況が続くという報告が出ています。ですので、このレベル2の状況であれば、県道の通行が規制されることはございませんし、上高地のエリアでの観光は通常通り楽しんでいただけるということを申しあげさせていただきます。仮にレベル3の状況になったときには、上高地への通行を規制するという、そういう局面になるわけでありますが、上高地、河童橋の位置が赤の部分でございますので、焼岳からの距離でありますと4キロメートルから5キロメートル離れているということでございます。いずれにいたしましても、今後気象庁や松本市が発表する新たな情報に市民の皆さん、そして観光や旅行で訪れる皆さんには注意をお願いしたいと思います。

 

【資料3 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数の推移】

【資料3 新型コロナウイルス 1週間ごとの新規陽性者数の推移】

【資料4 新型コロナウイルス感染症の陽性者発生状況等について】 [PDFファイル/421KB]

 

 続きまして新型コロナウイルスの感染状況でございます。今日(5月25日)新たに1件の集団感染事例が判明いたしました。松本市内の小学校で今日までに合わせて9人の陽性者が確認をされています。1人が職員、8人が児童ということであります。またこれは昨日初回の情報提供いたしました市内の保育園において新たに4人の陽性者が判明をいたしています。全員が園児ということで、この保育園におきましては合わせますと、職員4人、園児14人の18人の陽性者が判明をいたしています。さらにこれも昨日、情報提供いたしました市内の別の保育園におきましても新たに18人の陽性者が判明をいたしています。職員3人、園児15人ということで合わせますと職員7人、園児27人の合計34人の陽性者の判明ということになります。この集団発生事例を含めまして今日、確認をされました新規陽性者は104人であります。この104人を合わせた直近1週間の新規陽性者は481人であります。ここ1週間程度は、1週間単位で見ますと減少傾向という状況になっています。前の1週間に比べますと、この481人というのは7%の減少という数であります。

 

【資料5 コロナ病床の実質病床利用率】

【資料5 コロナ病床の実質病床利用率】

 

 コロナの実質病床利用率は、松本圏域12%という低い状況が続いています。長野県内においても20%を切る状況ということであります。

 

【資料6 マスク着用のポイント】

【資料6 マスク着用のポイント】

 

 こうした新型コロナウイルスの感染状況のもと、先週厚生労働省がマスク着用に関する考え方を公表し、それぞれの自治体にも事務連絡をしてきています。改めて松本市としましても、この厚生労働省の示したマスク着用の原則的な立場を整理させていただいて、市民の皆さんにはこれを一つの基準としてマスクの着用、これから夏場に入りますが、適切にしていただくということをお願いしたいと思います。こちらに身体的距離が確保できるかできないか、また会話をするか、ほとんど行わないか、さらには屋内、屋外ということで整理をさせていただいておりますが、今回厚生労働省の示した中で一つは会話を行うか行わないかのもう一つの領域としてほとんど行わないというような形の整理をして、そして会話をほとんど行わないという状況であれば、屋外であれば、マスクの着用の必要はない、また、屋内であっても、身体的距離が確保できるのであれば着用の必要はないと、こうした整理を行っています。その上でさらにこれから夏場に入って熱中症のリスクが高まるこの状況のもとにおいては、着用の必要はないとされている、今マスクの×の付いている部分、そのうちの屋外の三つのケースについては、マスクを着用しないことを推奨するという、より踏み込んだ形でマスクの着用よりも夏場の暑い状況に対して健康、体調をしっかりと維持するということを強調しています。
 お年寄りと会うとき、また病院に行くときといった重症化リスクの高い人と接する場合というのは、これからも引き続きマスクの着用を意識していただきたいと思います。
 一方で小学校就学前の子供についてこれまで示されてきた方針と、照らし合わせたときには、2歳未満の乳幼児、これはマスクの着用は奨めないとされてきましたが、これは従来通りということでありますし、また2歳以上の就学前のお子さんについても、2月以降この着用を奨めるということも示された時期ございましたが、他者との身体的距離に関わらず、マスクの着用を一律には求めないというところに戻すということが基準として示されています。
 こうしたマスクの着用について、できるだけ神経質になりすぎることなく、適宜適切に着用をしていくということで進めていただきたいと思います。

 

【資料7 市立小中学校の行事・部活動について】

【資料7 市立小中学校の行事・部活動について】

 

 また、小中学校の児童、生徒に対しての対応についても、マスクの着用は先ほどの示した基準が一つの目安になります。ランニングなど離れて行う運動や、鬼ごっこなどの密にならない外遊びということを行うときにはマスクの着用は必要ないということが一つ目安にされています。なお、修学旅行、運動会といった学校の行事については、今年の4月からまん延防止等重点措置になったとき以外は、特に制限をしないということで、学校の規模に応じた対策をとりながら、修学旅行や運動会は実施を市内のそれぞれの小・中学校でしていただいています。これは引き続きそういう状況が続くということでありますし、また中学校の部活動については、これまで練習試合について一定の制限がございました。行う場合は、市内の学校同士で行う、3校以内で行う、また昼食を挟むことはしないといったことがございましたが、これは昨日付でこうした制限についてはなくすということで、教育委員会からそれぞれの学校に通知されています。リスク回避の注意喚起は引き続き行うわけでございますが、コロナに対しての対応も社会経済活動の回復に向けて進めてまいりたいと思っています。

 

【資料8 「医療警報解除」に伴うメッセージ】

【資料8 「医療警報解除」に伴うメッセージ】

 

 県の医療警報解除に伴って会食については、基本的な感染防止対策の徹底を行いながら、人数や時間の制限はなくすという方針が示されました。また、旅行についても、県境をまたぐ移動についての制限はこの医療警報解除とともに無くなっています。マスクの着用、様々な行動の制限というものを今できるだけなくしながら、感染の大きな拡大につながらない留意を払いながら、コロナを日常化し、社会経済を正常化していく、このプロセスをぜひ市民の皆さんと共に進めてまいりたいと思っています。
 あと私から3件、お伝えいたします。

 

【資料9 松本マラソン2022】

【資料9 松本マラソン2022】

 

 松本マラソン2022、この2年開催できなかったわけでありますが、今年は11月13日に開催する予定であります。今週末の5月28日からエントリーを開始いたします。通常の定員の1万人の募集をさせていただきます。ファミリーランの部は250組ということで、インターネットそして郵便振替で先着順での応募をお願いいたします。また同時にボランティアスタッフについても、募集をさせていただきます。3年ぶりになります松本マラソンを成功裏に導けますよう、大勢の市民の方々の参加、ランナーとしての参加、そしてボランティアとしての参加をぜひお願いしたいと思います。

 

【資料10 松本マラソン2022 コースの変更ポイント】

【資料10 松本マラソン2022 コースの変更ポイント】

 

 今年3点コースを変更いたしています。1点は左側の地図でありますが、コースの序盤スタートして、松本城をぐるっと一周し、そして中町、駅前大通り、そしてあがたの森を通って薄川のランニングコースに入っていくわけでありますが、昨年お示ししたコースでは小松橋で左岸へ渡るとなっていましたが、警察の協力もありまして、この交通の関係もクリアをして、金華橋までは、この右岸を上り、そして金華橋で折り返してくるというコースに変更をいたしました。また昨年は、レース中盤から後半にかけての奈良井川の堤防が崩落するということがあって、これが中止の要因になったわけでありますが、その被災した奈良井川堤防右岸を避けまして、西側へ渡っていく橋を小俣橋と変更いたしました。さらにフィニッシュ会場につきましては陸上競技場がこれから整備事業に入ることから、やまびこドームをゴールとするということに変更いたしています。

 

【資料11 松本マラソン2022 招待ランナーに決定!】

【資料11 松本マラソン2022 招待ランナーに決定!】

 

 そしてこの大会に招待ランナーとしまして、プロランナーの川内優輝選手を招待させていただく、参加していただくことが決定をいたしました。ご存知のように川内選手は埼玉県庁の職員として、市民ランナーとして競技を続ける一方で、オリンピックを狙うようなトップランナーに成長し、そして2019年からはプロランナーとしてこのレースに挑戦をされています。これまで招待選手やゲストランナーとして250回、さらに一般参加も含めると600回以上のマラソンレースに出場をしている、文字通り不屈と、鉄人と称していいマラソンランナーであります。今回、松本マラソンのコースは非常に起伏もあり難コースと言っていいコースであります。また「楽しく挑め 晩秋の難コース」というキャッチフレーズを掲げていますが、川内選手はそうした松本マラソンに最もふさわしいランナーとして今回参加をしていただくことになりました。ぜひ大勢の方々に川内選手と共に、この晩秋の松本のマラソンコースを走っていただければと思っています。

 

【資料12 「松本のシンカ」に共に挑む職員を募集 令和5年度採用 松本市職員採用資格試験】

【資料12 「松本のシンカ」に共に挑む職員を募集 令和5年度採用 松本市職員採用資格試験】

 

 次にこれは昨日から募集を始めました、来年度採用の松本市職員の試験について申しあげます。この6月の試験は、大学、短大卒業程度の方を対象に行います。応募期間は来月(6月)7日夕方5時まででありまして、右側の表の区分で試験を行わせていただきます。昨年と変更した点は、赤く表示をしております2点でございます。行政Dと区分をしていますデジタル枠若干名という部分は、昨年は9月の試験で募集をさせていただきましたが、今回はこの6月の試験で募集をさせていただきます。また土木・建築・化学・電気・機械、それぞれ若干名という、この理系工学系の募集については、上限の年齢を満35歳から5歳引き上げて満40歳ということにさせていただきました。より実務経験の豊富な方にエントリーをしていただけるようにということでございます。さらに、これまで一次試験を合格した方には書面での適性検査を行ってきたわけでありますが、それに替わって今回、二次試験の受験の前に動画をそれぞれの受験者の皆さんには撮影をしていただいて、それを送っていただいて2次試験の受験前に登録をするという方法をとらせていただきます。なお就職氷河期世代、そして高校卒業者を対象とした試験については、例年通り9月に行わせていただきます。

 

【資料13 松本駅前に3本の木で憩いを】

【資料13 松本駅前に3本の木で憩いを】

【資料14 松本市緑化協会による緑化事業の受入れについて】 [PDFファイル/359KB]

 

 最後に、松本駅前に大型プランター3基を設置させていただくということをご報告いたします。これは松本市緑化協会の皆さんから、松本駅前には非常に緑が少ない、また駅前からさらにあがたの森にかけての駅前大通りをはじめ、街中に緑をもっと増やしていこうというグリーンインフラの取り組みを県と合わせて松本市もやっているわけでありますが、そうした中で、この夏の期間、緑陰スペースを駅前に作り出すために、樹木の高さ7メートルほどの大きな木、モミノキ、クヌギ、そしてアズキナシ、3基の大型プランターを、赤く表示したところに設置をしようということでございます。左側の写真が現在の駅前広場、そして右側の写真は2019年の緑化フェアのときにこの大きな木がここに設置をされていったということで、少し参考に出させていただきましたが、明日の夜、設置作業を行って、明日から9月の15日まで、この3本の木を松本駅前に設置させていただきます。これから非常に暑い季節になって、日陰があるかないかだけでも非常に街中を歩く、あるいは駅前で休むと、憩いをとっていただくということでは、非常に大きな効果があるのではないかと期待をしています。なおこのプランターの設置期間中の維持管理、そして水やりについても、松本市緑化協会の皆さんがそれを担っていただけるということになっています。
 私からは以上であります。

 

【記者】

 焼岳の噴火警戒レベルについてお伺いします。先ほど警戒しつつも、観光については楽しめる部分もあるということでしたが、風評被害というようなことも含めて、今回の警戒レベルが観光にどういう影響を与えるかというのは、どのような見解をお持ちでしょうか。

 

【市長】

 今ご指摘のような風評にならないためにも、今日私からもできるだけ詳細に説明をさせていただこうと思いました。先ほど申しあげましたようにレベル2というものは、焼岳の登山について規制をするということであります。大きな噴石が1キロメートルの範囲で飛ぶ可能性がある状態、これがレベル2ということでありますので、黄色で囲った部分については、そういう事態が起こる可能性があるということであります。これは裏返していけばレベル2ということを、気象庁が専門家と共に観測、監視を続けている以上、その外の範囲には影響がないという認識で考えていただければと思っています。上高地に行っていただいて、そして河童橋周辺からさらに上流へということについては、この距離は非常に大きくありますし、従来通りの観光を楽しんでいただけると考えています。また、そのことをきちんとお伝えするとともに、先ほど申しあげましたように状況の変化、新たな情報ということに関しましては、松本市としてもきめ細かくさまざまな関係者の皆さんに、市民に、旅行者の皆さんに伝えてまいりたいと思っています。

 

【記者】

 今おっしゃられた情報発信についてなのですが、昨日、松本安心ネットですと、引き上げから30分ぐらい経った午前10時過ぎにメールが入ったかと思います。迅速さと、今日みたいなこの図を用いた情報発信というのも昨日の段階であまり直接アクセスできる発信がなかったかなと思って、全体的な発信は不十分だったような印象も受けたのですが、今後事態が変わるということもありますので、情報発信の中身、やり方についてはどうですか。

 

【市長】

 はい、一義的には気象庁が発表する、これは全国民に向けてさまざまなマスメディアを通じて発信をするというものがございますので、この一報的なもの、一報というのは第一報の一報ですが、これについては、気象庁の発表というものが最優先ですし、またそれよりもこの松本市の発信が、一定のタイムラグは出るものと思っています。
 一方でご指摘のあった今度は松本市の役割としては、そうした情報をどれだけ噛み砕いて、そして地元として過去の焼岳の噴火の経験なども踏まえて、わかりやすく丁寧に伝えていくということは、地元自治体の仕事だと思っています。これは常々就任以来、庁内にはそうした思いを共有しようとしてやってきていますが、わかりやすく伝えるということのためにやるべきことは何かということは、さらに、今ご指摘のような部分を我々はしっかり受け止めて、できるだけ早い段階から情報の量と質、わかりやすさといったことを、特に危機管理に関わることですので、取り組んでまいりたいと思います。

 

【記者】

 市職員採用試験についてお尋ねいたします。動画面接を導入した狙いについてお聞かせください。AIによる感情解析とありますが、感情解析することによって試験結果にどう影響するのか、その点の狙いをお聞かせください。

 

【市長】

 その前の適性検査と、企業もいろんな役所でも取り入れているものでありまして、精神面での落ち着きとか、そうしたものをペーパーテストと呼んでいいのか、それでこの選択式の方法で見て取るものであります。これが非常に量が多いあるいは形骸化しているという部分が、職員課人事当局としては認識を持って、そしてよりその部分について今新たな方法として企業あるいは役所が取り入れているものとしてのこの動画の方法ということで私は報告を受けています。元々ペーパー試験での一次合格者を選んだ上で面接を、最初はグループ面接だったと思いますが、行う、それと合わせて、面接だけでは少し伺い知れない部分を伺えるものの材料として適性検査というものがありましたが、その方法を、動画を使ったものとしてやろうということ、それともう一つこれはもう少しプラスのポジティブな面としても、動画でのプレゼンの仕方とか、コミュニケーション、喋ることなど、そういうことの一つの判断材料にもなると報告を受けています。

 

【記者】

 まつもと市民芸術館の芸術監督制の継続についてお伺いいたします。5月23日の市議会経済文教委員協議会で報告があり、市側から本年度末には候補者を決めたいが、決まったとしても相手の仕事や立場があり、令和5年4月1日からすぐに来られるとは限らないと、1年もしくは2年の空白が発生することも考えられるという回答がございました。市長はもし空白が生じた場合、1年ないし2年の空白というのは、生じた場合やむを得ないと考えられるのか、こうした状況を容認されるのかどうか、お考えをお聞かせください。

 

【市長】

 空白というと非常に何かネガティブな、そこに大きな欠落が生じるというような言葉遣いですのであまりそういうふうには受け止めていません。といいますのも、20年間串田和美総監督のもとで、また市民の皆様がさまざま参加する形で築いてきた芸術館の伝統といいますか歴史といいますか、蓄積がありますので、こうしたことをきちんと今、私達は享受していますので、仮にですが、来年の4月1日から一定期間の芸術監督不在という状況があったとしても、芸術館の運営に大きなマイナスが生じるとは考えていません。その上で、新たな芸術館のミッションをその芸術監督のもとで進めていくということを考えたときには、できるだけ不在というものがないに越したことはありません。ですので、私としては今後さまざまな関係する皆さんのお話も聞きながら、できるだけ速やかな芸術監督の選任に努めてまいりたいと思っています。

 

【記者】

 本年度末に候補者を決めたいという方針には変更はないということでよろしいでしょうか。

 

【市長】

 決定のタイミングというものも、特にこの今年度末が絶対かどうかということは、元々申してはいないと思いますが、繰り返しになりますが、できるだけ速やかな芸術監督の選任に努めてまいりたいと思います。

 

【記者】

 芸術監督制を敷かれている劇場で、例えば欧米では、分野ごとに、例えば音楽であるだとか、舞踊であるだとか、それぞれ芸術監督を求めている劇場もございます。松本は今まで20年間、主に演劇畑の串田さんが務められてきたのですが、複数の芸術監督を置かれる考えだとか、そういった可能性というのはあるのでしょうか。

 

【市長】

 専門者会議の皆さんの提言の基本的には芸術監督といったときにはお1人を想定した提言の内容だったと受け止めています。松本市の自治体としての規模、そうしたことを考えたときに分野ごとの複数の選任ということは、現実的ではないのではないかと認識をしています。演劇を専門とされる串田総監督がこの20年、築かれてきたわけでありまして、それ以外の分野の方ということが全く選択肢にないということではないと思いますが、この串田総監督の実績、功績それを踏まえて今後新たなミッションというものを考えていくときに、基本はこの串田総監督の築かれてきた演劇の分野を基本として考えていくことになるだろうなと、今の時点では考えています。

 

【記者】

 小中学校のマスクの着用についてなのですが、市としては基本的に政府が示した方針にのっとってこれから対応していくということでよろしいでしょうか。

 

【市長】

 結構です。

 

【記者】

 同じく小中学校のマスクの着用についてなのですが、昨日県では専門家懇談会が開かれ、知事が学校現場での対応について議論してほしいということを述べていましたが、市としては、市から学校現場に働きかけるなどの対応をとる予定はありますでしょうか。

 

【市長】

 昨日教育委員会でマスクも含めて、学校現場での対応についての協議が行われたと認識をしています。基本的には先ほど説明をさせていただいた厚生労働省の基準、目安、これを学校現場においても徹底といいますか、それに沿った対応をしてもらおうということに教育委員会からもそういう報告を受けました。私としても、そこに違和感はございません。先ほど申しあげましたように今回の厚生労働省のマスク着用の考え方はかなり、見直しとか変更という言葉は使っておりませんけれども、今までともすれば、やはり着用した方がいいということに力点が置かれていた部分、特にグレーゾーンといいますか、〇か×かはっきり分けるとどうかなという領域みたいなものに対してあまり踏み込んだ見解を示してこなかったと思いますが、今回先ほど説明させていただいたように、会話をほとんど行わないという場合、つまり少しは会話をするということを、現実的に当然そういうケースが多いわけでありますから、そこに一つ焦点を当てて、そして屋外であれば、距離を確保できなくても、少し会話があったとしても、マスク着用の必要はないということを示したわけでありますし、さらに夏場については、もう一歩踏み込んで、着用しないことを推奨するということまで示しています。ですのでこれを学校においても準用をすることで、今までどうしてもお子さんの外遊びとかさまざまな活動が新型コロナの対応のもとで長く制限をされてきました。ある段階からは、特にオミクロンになってからは重症化リスクの高い高齢者とそして基礎疾患のある方に重点化をすると言いながら、一方でやはり今度は子どもたちが感染して、その子どもたちから伝わるということをまた社会全体としては非常に注意深く見ていたところがございましたので、このマスク着用の考え方というのは、そこから一歩前に踏み出して子どもも大人もリスクをできるだけ現実的なものとして捉えて対応しようということだと思いますので、ぜひこうした学校現場においても、あまり神経質になりすぎることなく対応していただければなと思います。

 

【記者】

 昨日県教育委員会が、県立高校の再編計画の三次案を発表しまして、中信地区では塩尻の2校と安曇野の3校が、統合という案が示されました。松本市内から通学している生徒も数多くいると思いますが、市長の受け止めをお聞かせください。

 

【市長】

 おっしゃるように塩尻、安曇野の高校、池田工業高校も含めてということになりますが、松本市からも大勢の生徒がこれまでも通学をしていますし、これからもそうしたことになるわけであります。今回塩尻の2校を統合して塩尻総合学科新校という考え方、また穂高商業高校、南安曇農業高校、池田工業高校を統合して安曇野総合技術新校という考え方が示されました。例えば単位認定をできるようにするとか、あるいはいわゆる探究型の学びをより積極的に取り入れるとか、また、総合技術校という面では、今産業の在り方も大きく変わっているときに商業、農業、工業、それをより多面的に捉え、新たな産業のあり方に対応できる、そういう人材を育成していこうということが掲げられています。ぜひ時代の変化に即した新しい高校が、この松本市から通学するエリアにおいて誕生することを期待いたしたいと思っています。また松本市内の高校は今回再編の対象にはなっていません。松本市内においては私立の高校も多く、そして長野県内では比較的公私のバランスを見ますと大都市圏型の高校の配置といいますか、に近い状況になってきているなと思います。そうした中で今年度の入学試験では、松本深志高校の定員割れというような事態もございました。この再編統合という文脈では必ずしもありませんが、ぜひとも松本市内の高校におきましても今、変わりつつある、変化しつつある時代の動きに即した高校、とりわけ県立高校のあり方は県教委の皆さんに研究を進めていただきたいと思っております。

 

【記者】

 今回の再編に対しては場所によっては地元からの反発が出ていたり、案件そのものが生徒さんや保護者の方にインパクトを与える案件だと思うのですが、県教委に求めたい対応はありますでしょうか。

 

【市長】

 私も懇談会には毎回参加をさせていただいて、この旧11学区と12学区を含めた、最終的に今回示された3校の総合技術校への考え方については賛否両論あったと認識をしています。とりわけ、安曇野市の宮澤宗弘前市長はこの統合には懐疑的といいますか、否定的なお立場で発言をされていました。これは、地元としては、長く存続してきた学校というものへの愛着が必要性というものは強く感じておられたと思いますし、そのことも十分踏まえながら、今回県教委が一定の方向性を示したと思っています。最終的には地元に改めてこの説明をし、理解を得るというプロセスも踏みながら、県議会での了解を得てということになるわけでありますので、先ほど申しあげましたように、私としては変わりつつある時代に即した新しい学校を前向きに、地元の皆さんとともに作り上げていくという方向に進んでいただきたいと思いますし、そうした丁寧で適切なプロセスを県教委には踏んでいただきたいと思います。

 

【記者】

 今日の話ではないのですが、山口の阿武町で4,630万円という公金が誤振込みで滞ったという事案が発生したのですが、まず同じ行政の長として、市長としてこれを初めて聞いたときと、現状どのような感想をお持ちでしょうか。

 

【市長】

 金額が金額でありますので非常に驚きました。そして直ちに返還手続きが必要だと思ったわけでありますが、事ここに至るにあたっては最終的にこの刑事事件に発展をする、そこまでなかなか状況が動かないといったことも報道を通じて認識をいたしました。やはり初動の大事さ、ミスは全て防ぐということはできないと思いますので、初動の大事さをこの問題においても痛感しました。その初動というのは何かと言えば、ミスが起きたときにその情報ができるだけ早く全庁的に、トップに共有をされ、どのような対応をとるべきかということをいち早く判断、決定をして、できるだけ被害を、あるいはマイナスの影響を小さくすること、これが一番、今回でいえば我々も改めて受け止めなければいけない教訓だと思っています。

 

【記者】

 その関係で、昨年度で不適切事案が合計8件、市議会の方に報告されて本年度も書類の誤送付とか支払ミス、情報の流出、病院の関係だと書類の送付が遅れたというので、不適切な事案が4件、2ヶ月で4件というのはかなり多いかなと思うのですが、そのあたりミスは人間だから仕方ないという面もあるのですがやっぱり行政だとミスがあってはいけないので、今回この4件を含めてどのように市長は見解を持っていますでしょうか。

 

【市長】

 前回でしたかその前でしたか、同じ指摘も受けました。また庁内でもこうした事案について、庁議で話題にもなり、改めて過去10年間ぐらいのタームで一体数字的にどうだったのだということも部内的には洗い出しを行いました。数で言えばおっしゃる通りに多いわけであります。その中には、非常に重く受け止めなければいけない、影響の大きな事案もあれば、これは誤解を招かないように申しあげないといけないと思いますが、事務レベルでは、これは公表に値しないのではないでしょうかという、そうした事案についてもできるだけこれは情報公開の原則から公表するのだということで私の就任以降やってきたという部分もございます。さらに言えば、新型コロナウイルスの対応でそれぞれの部署から保健所や健康福祉部にかなり長い期間応援に行くといったことでの従来の仕事へのしわ寄せということも少なからずあったと思っています。そういう要因が絡み合っての結果だとは思いますが、ご指摘のようにこれをどれだけ減らしていくかということは、庁内を挙げて取り組まなければいけない問題だと思っています。その上で私の立場から申しあげれば、特に構造的な要因として起きてしまっているということがないかどうか、この点検は今、総務部中心に行ってもらっています。構造的な要因、つまり職員の総定員は、大きく増やすことはできないわけでありますが、今の状況のもとでそれぞれの部署の職員の配置が本当に適切になっているのかどうか、またそれはこの変化の激しい状況におきましては、また柔軟に、事務量の多寡や、あるいはその繁忙期といったものを意識した職員配置といったことも取り入れていかないといけないのではないかという認識をしています。ですのでこのミスの問題というのも、人事に直結するものだと認識をして、取り組んでいきたいと思っています。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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