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市長記者会見 令和3年(2021)11月9日

更新日:2021年11月9日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和3年11月9日)[PDFファイル/4.59MB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

再生時間51分

テキスト版

資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(7月1日以降)の画像
資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(7月1日以降)

【市長】
 新型コロナウイルスの感染状況ですが、本日(11月9日)も新規陽性者がゼロということで、3週間、ゼロの状態が続いています。

資料2 松本市のワクチン接種状況の画像
資料2 松本市のワクチン接種状況

 松本市のワクチンの接種状況も、2回目まで完了した12歳以上の市民の割合が80%を超えました。最終的には85%前後まで、2回の接種をしていただける方向となっています。間違いなく、ワクチンの接種が感染抑制につながっているとみられますので、今後は、12月から政府がスタートさせようとしている3回目のワクチン接種に向けて、政府と連携をとりながら準備を進めてまいりたいと考えています。
 それ以外に、私から5件ご報告をさせていただきます。

資料3 上高地 再生と安全プロジェクト(現状の仮道路と土砂堤防)の画像
資料3 上高地 再生と安全プロジェクト(現状の仮道路と土砂堤防)

 まず1件目は、上高地の徳沢と横尾地区の管理用道路の整備事業についてです。
 「上高地 再生と安全プロジェクト」と呼ばせていただきますが、これを今月中旬からスタートするというご報告です。
 上高地の管理用道路というものは、けが人や病気になった方の搬送などを目的に使う道路としてこれまでも存在するわけですが、今までは、徳沢から横尾までの地区の川の中に、土砂で盛り立て、左側の写真の赤で囲った部分になりますが、これが仮の土砂堤防と、その土砂堤防の上を通る仮の管理用道路という形状で、徳沢から横尾までは、管理用道路、そして仮の橋を設置してまいりました。
 ただ、この川の中の橋や土砂の堤防というものは、河川の流れる流路を狭く、そして単調化させて、自然環境と景観を大きく損なううえに、近年の大雨によりまして、道路や堤防がまだ頻繁に流出して、その都度復旧工事をやらなければいけないという状況が続いていました。

資料4 上高地 再生と安全プロジェクト(本来の自然な流れ)の画像
資料4 上高地 再生と安全プロジェクト(本来の自然な流れ)

 本来の姿は、こちらの写真のような形で、川の中に土砂の堤防や道路がなければ、川の流れがいく筋にも分かれながら自然な流れになっているわけです。

資料5 上高地 再生と安全プロジェクト(プロジェクトの目的)の画像
資料5 上高地 再生と安全プロジェクト(プロジェクトの目的)

 今回の再生と安全プロジェクトは、この川の中の土砂堤防などを撤去して、こうした本来の景観を復元すること。そして、そのために、恒久的な管理用の道路を川の外に整備をする事業です。これは、上高地という世界に誇る山岳リゾートを将来に渡って維持をする、梓川本来の流れを再生し、景観に配慮した安全な利用環境を整えるということが目的です。
 今月中旬から始める工事ですが、こちらの写真の赤い線、この川の外に管理用道路を建設し、そして、右岸と左岸を車で渡る橋につきましても、従来は、仮の橋を土砂堤防とつなげる形でつくっていましたが、仮設の橋ではなく、今、新村橋という歩行者用のつり橋が現状ではあるのですが、ここの場所に、このような、車が通れる新しい橋を架替えるということです。新村橋のところは一番川幅が狭いところということで、自然への影響を最小限に抑えられる場所に、この恒久的な橋を造ろうということです。

資料6 上高地 再生と安全プロジェクト(スケジュール)の画像
資料6 上高地 再生と安全プロジェクト(スケジュール)

  「上高地 再生と安全プロジェクト」につきましては、今月の15日に閉山式が行われた後に、現場で工事をスタートさせます。そして令和8年度までには、道路の建設整備、そして橋の架替えを終える予定です。今年度予算にも、一部必要な経費を計上していますが、事業費は合わせて20億円に上ると見込まれていまして、この財源につきましては、松本市の公費以外に、企業や個人の皆さんからの寄付を、世界に冠たる山岳リゾート上高地の再生と安全のために、募っていきたいと思っています。また、松本市以外の企業からの寄付につきましては、いわゆる企業版ふるさと納税の制度を活用してまいりたいと思っています。
 この「上高地再生と安全プロジェクト」は、これからポストコロナの時代に入り、再びインバウンドを含めた、大勢の方々に上高地に足を運んでいただくにあたりまして、市民のみならず、全国からご寄附をいただきながら、将来に向けての整備を進めてまいりたいと思っていますので、どうかご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

資料7 「アルプスリゾート」プロジェクトマネージャー 松本市が募集しますの画像
資料7 「アルプスリゾート」プロジェクトマネージャー 松本市が募集します

 続きまして、これも上高地を含めたアルプスリゾートに関するご報告です。
 上高地・乗鞍・白骨・奈川地区のアルプスリゾートエリアにつきましては、これまで以上に、自然環境を最大限活用しながら、地元で暮らしている方々との接点も増やして、新たな時代の山岳リゾートを目指していこうとしています。それにあたりまして、プロジェクトマネージャーという、本年度から総務省が導入する制度も活用して、いわば、民間の人材にも、アルプスリゾートづくりに参画していただきながら、進めていこうというものです。地元、そして、環境省をはじめとした国の省庁、そうしたさまざまな関係者間の調整、さらには、地域内での理解や周知、そうしたことを含めて、観光振興政策を推進できる人材を募集させていただきます。募集の期間は今日(11月9日)から2週間です。選考の方法は、書類及び面接による審査を行わせていただきます。任用させていただく方につきましては、来月から1年間、最大3年間、この任用をする予定です。月当たりの報酬が32万円、そして、期末手当や交通費、その他の諸経費を含めますと、年額650万円という、国の制度の上限をお支払いしたいと考えています。
 応募していただける方の条件ですが、3大都市圏または政令指定都市圏に現在生活の拠点がある方で、任用後は、アルプスリゾートエリアの安曇・奈川地区に住民票を異動していただける方です。
 応募の方法は、松本市ホームページから入っていただきまして、電子メールでアルプスリゾート整備本部へ申請をいただくという形になっています。
 こちらも、アルプスリゾートの魅力をさらに高めていくために、ぜひ、大勢の方々の応募をお待ちしていますので、よろしくご協力をお願いいたします。

資料8 あす午後3時から今村橋(仮橋)と下流右岸堤防道路が通行可能にの画像
資料8 あす午後3時から今村橋(仮橋)と下流右岸堤防道路が通行可能に

 次に、8月の大雨で通行止めが続いていました、奈良井川の今村橋と下流右岸の堤防道路が、明日(11月10日)午後3時から通行可能となります。およそ3カ月ぶりに通行止めが解除され、こちらの写真にありますように、今村橋については、今新しい橋に架替えていますが、仮の橋の橋台が崩れていたものを元の姿に戻し、そしてまた、下流右岸の堤防道路についても、片側の車線は自動車が通れるようにということで、復旧したところです。

資料9 あす午後3時から今村橋(仮橋)と下流右岸堤防道路が通行可能に(今後の予定)の画像
資料9 あす午後3時から今村橋(仮橋)と下流右岸堤防道路が通行可能に(今後の予定)

 今村橋の仮橋については、普通自動車のみですが、相互通行が明日(11月10日)から可能となります。
 また、下流右岸の、松本マラソンのコースにもなっていた部分ですが、小俣橋から今村橋の方向に一方通行で、こちらも普通自動車のみ通行可能となります。
今村橋の本橋につきましては、今年の12月末には開通予定となっています。また、バツ印がついている左岸の堤防道路、さらに下流右岸の道路の通行につきましては、令和5年度を目標に、復旧工事を進めていくことになっています。

資料10 新たな松本市のふるさと納税 寄付金額が5.7倍に!(対同月平均額対比)の画像
資料10 新たな松本市のふるさと納税 寄付金額が5.7倍に!(対同月平均額対比)

 続きまして4点目は、新しいふるさと納税を10月からスタートいたしましたが、10月1カ月の寄付金額が、過去5年の同月の平均と比べると、5.7倍になったということです。返礼品を大幅に拡充した結果、10月の寄付金額は1,118万円余りということになりました。これまで年間の平均金額が1,900万円余りでしたので、1カ月でこれのおよそ半分以上になったということです。
 種類で見ますと、この左側の円グラフのように、半分以上を旅行の返礼品が占めています。その他、果物や酒類、家電用品などとなっています。商品別では、こちらのような順番になっています。
 寄付額の増加に加えまして、今後もこのふるさと納税制度は、松本のモノやサービス、そうしたものの魅力を広くアピールする手段としても、さらに充実を図っていきたいと考えています。

資料11 女子野球タウン認定記念 高校女子硬式野球 松本大会の画像
資料11 女子野球タウン認定記念 高校女子硬式野球 松本大会

 最後に、今度の土曜日(11月13日)、日曜日(11月14日)に、高校女子の硬式野球の大会を四賀球場で開催いたします。
 これは、先に松本市が女子野球タウンに認定されたことを受けまして、その記念大会という位置付けで開催をするものです。県内唯一の女子野球チーム、松本国際高校の野球部が、二つの全国の強豪チームを招いて対戦いたします。
 一つは、今年度の全国大会で優勝しました、新潟県の開志学園高校、もう一つは、岐阜県の岐阜第一高校です。
 長野県の高校野球OB・OG連盟が主催し、松本市も共催いたします。また今回、この野球大会に先立ちまして、松本国際高校の女子野球部員による少女野球教室も開催されます。ぜひ、今、野球をやっているお子さんや親御さん、さらには、全国優勝チームも来ますので、女子野球のレベルや、あるいは、男子の野球とはまた違う魅力、楽しさというものを、大勢の市民の皆さんに堪能していただければと思っています。
 私からは以上報告をさせていただきました。

【記者】
 上高地の関係ですが、今月15日の閉山後(工事をスタートさせる)とのことですが、新村橋は吊り橋ですが、これを撤去して新しく架け替えるということですが、歩行者はもう渡れなくなるという認識でしょうか。

【市長】
 新しい橋ができれば、そこは車と歩行者と通れる橋になります。

【記者】
 その橋ができるまではどうなりますか。

【市長】
 まずスケジュールとしては、今の旧橋を撤去するのが令和4年の半ばごろからですので、それまでは使っていただけますが、それを撤去して新しい橋ができるまでは、右岸から左岸への行き来はできなくなるということです。

【記者】
 総事業費20億円ということですが、道路築造と橋梁架替えでそれぞれ細分化できるようなら、道路築造でいくら、橋梁でいくらというのはわかりますでしょうか。

【アルプスリゾート整備本部長】
 調べて後ほどお伝えします。

【記者】
 新村橋が架替えで新しくなった時は、今までは緊急車両などだったのが、一般の車も走れるようになるということではないのでしょうか。

【市長】
 違います。元々の管理用道路も当然一般の車は入れませんので、あくまで今までと同じ用途で、この管理用道路は使うということです。先ほど申しあげましたように、もちろん固定的な橋をつくるということが、自然環境への一定の負荷になるという部分もあるわけですが、現状の土砂堤防、そして仮の道路、これが非常に景観を損ね、さらには、近年の大雨でその都度崩れては造り、崩れては造りということを繰り返してきていることを考えますと、環境にも配慮した形での恒久的な橋を作り、管理用道路についても、川の外に出すということで対応をするということです。

【記者】
 後ほどでも結構ですが、橋梁の概要がわかれば教えてください。

【市長】
 それは後ほど報告させていただきます。

【記者】
 上高地ビジョン2014年の時から計画自体はあったものだと思うのですが、今月着工に至るまでといいますか、計画決定で動き出すまで、今のタイミングになった理由というのは何かあるのでしょうか。

【市長】
 環境に対しての負荷というものは、恒久的な橋をつくるということで、ゼロではありませんので、それをできるだけ低く抑えるためには、どのようなものをどのような形でつくるかということの検討や、そうした方針を、上高地に関しては国の省庁が複数にまたがり、また、地元の皆さんからも意見を吸い上げる必要もあり、一定の時間がかかったものと認識しています。
 これにつきまして、昨年来、環境省が、保全と活用の両輪を、上高地も中部山岳国立公園も含め、日本全体の国立公園での管理のあり方として大きく旗を掲げました。これも私たち松本市としては望んでいた方向でありまして、いろいろなものがそう重なってきたことで、今回、20億円という多額の費用のかかる事業ですが、本腰を入れて取り組もうということになったと理解をしています。

【記者】
 緊急時以外は一般の方が使うようなことは少ないかもしれないですが、この事業を通して、一般の登山客の方にどういう恩恵があるかというのは、市長はどうお考えでしょうか。

【市長】
 橋自体は、当然ですが一般の方が使う橋ではありません。管理用道路というのも、一般の方が使うわけではありませんが、河童橋から明神、徳沢、さらには横尾まで、ここを散策していただき、また、その先の登山に向かう方々も、この横尾までというのは、散策路として維持管理をしていく必要があります。また、それぞれには山小屋があり、その山小屋への物資の輸送や、そうした必要性というものは非常に高い道路です。それを、これまで川の中に堤防を造り、道路を造るということで対応をしてきたことが、今度は散策していただく上高地の雄大な自然を、これはもちろん山の景観もあるわけですが、美しい河原や川の水を堪能していただくという面からも、徳沢と横尾の間は、この写真(資料3の現状の仮道路と土砂堤防)のような状況になっていましたので、このことが今回の再生と安全プロジェクトで、管理用道路、並びに、橋が整備できますと、安全に上高地を楽しんでいただき、さらに、これまで以上の、そして、元々の自然に近い上高地の姿を堪能していただくことができると考えています。

【記者】
 今市長がおっしゃっていたように、恒久的な道路ができること、今、管理用道路は傷病者搬送のための道路とあるのですが、例えば救急車ないし、いろいろ傷病人が出た場合、新しい道路によって時間短縮はできるようになるのでしょうか。

【市長】
 一定の、この土砂堤防の上を走るものに比べて、平均スピードが若干上がると考えてもいいのかなと想像いたしますが、それよりも、安全ということでいえば、大雨によってこの堤防が崩れたり橋が崩れたりということが起きてしまえば、そもそも途絶してしまいますので、そうしたことがないようにということが大きな目的です。

【記者】
 ふるさと納税の関係でお聞きしたいのですが、先月、返礼品を拡充したということで(寄付金額が)5.7倍というのは、市長はどのように受け止めてらっしゃいますか。

【市長】
 一つのめどとして、初年度は年額1億円程度というものをイメージして準備をいたしました。ですので、1,000万円を超える額でスタートしたということは、そうした見込みに近い形でスタートできたなと思っています。それは、最初の月で、目新しさで増えたということもあるかもしれませんので、今後も、この返礼品については、より松本らしいサービスだったり物品だったりというものを、より多彩に提供していくということが必要だと思っていますし、今後も、松本市内の事業所の皆さんからは、ぜひ新しい我々のサービスを、大勢の方に、ふるさと納税制度を使って知っていただきたいと。そのことが、また松本市の税収増につながればと思っていただけるように、しっかりと働きかけ、PRをしていきたいと思っています。

【記者】
 当初計画をした頃から、ある程度このぐらいは来るだろうなというような手応えがあったのか、あるいは、来たことに驚きがあるのか、その辺の実感はいかがでしょうか。

【市長】
 やはり、ある程度このぐらいの額にはいっていかないと、本来の目的であります税収の確保、さらには、この制度を使っての松本の魅力のPRということにはつながらないと思っていましたので、まず、想定していた水準でスタートできたなと思っています。

【記者】
 「上高地 再生と安全プロジェクト」の関係ですが、現在河川内にある管理用道路を、川の外に建設するということですが、そのルートは現在ある程度決まっているのでしょうか。それとも、これから何か環境への影響等の調査に入ってルートを決めていくのでしょうか。

【市長】
 それは前者です。もう決まっているということです。

【記者】
 現状、この森林のエリアの中にあるのでしょうか。

【市長】
 河童橋から明神あたりというのは、もうすでに川の外に管理用道路があって、ご存知だと思いますが、それが上流に行った時に、そういう形になってなかったものを、この河童橋から川沿いに沿って、砂利道ですが、それが造ってあります。同じような形で、これを造っていこうということです。

【アルプスリゾート整備本部長】
 今の市長からのお話で河童橋から横尾までの間は、少し森の中にかかるようになっていますが、河畔林(かはんりん)といいまして、元々川だった場所で、そこに木が生えてきたという場所でもあります。そういった場所を選定しまして、道の選定は行われていますので、市長の言われた、一部川の外の部分でできない部分については、川の端を使って横尾まで延伸をしていくということです。また、橋の概要ですが、橋の長さが約84メートル、有効幅員が4メートルということですので、よろしくお願いいたします。
 金額については後ほどよろしくお願いいたします。

【記者】
 この管理用道路は、途中まで林野庁所管というようになっているのですが、今回架替える部分は全て松本市所管の場所ということでしょうか。

【アルプスリゾート整備本部長】
 徳沢までの管理用道路は林野庁の所管になっています。今まで、先ほどでました上高地ビジョン2014といったものも、各省庁等を含めていろいろな会議を進めていく中で、徳沢から先の横尾までの管理用道路は、松本市が管理をしていくということが決まりまして、その中で、上高地ビジョン2014の中でも、この管理用道路をしっかりまたやっていきましょうということになっています。それが松本市の役割だということですので、それにのっとって、今までこういったルートを決め、また工事に入っていくということですのでよろしくお願いいたします。

【記者】
 事業費20億円というのは、寄付を募るということですが、それ以外はすべて市の負担ということですか。

【アルプスリゾート整備本部長】
 今は市の財政でやっていこうということです。過疎債なり、そういったものを使っていくということを今考えているところです。

【記者】
 土砂を川の中で盛り立てる方式は、景観が従来のものではないということはわかったのですが、橋を造るときに、一時的に環境に対して負荷ができるとは思うのですが、その負荷よりも、この土砂の堤防を残しておく方が、長い目で見ると環境負荷が大きくなってしまうということですか。

【市長】
 環境負荷、そしてその環境といったときには、元々の自然へどういうマイナスの影響が出るかという環境負荷と、その自然を楽しみに上高地を訪れる方々への美しい景観の提供という観点、さらに、実際、人が通行し、山小屋があり、行き来がこの地はあるわけですから、人が踏み入れない自然環境ではありませんので、人が踏み入れている自然環境の中で、安全を担保するという役割。この三つの側面から総合的に考えて、この現状を放置しておくのではなく、今ご説明したような形での管理用道路、あるいは管理用の橋脚を、環境負荷を最低限に抑えた、また、景観に配慮した橋をつくることが望ましい方法だということが、関係者の中で合意されているということです。

【記者】
 今日(11月9日)の発表と別なのですが、犬の動物愛護管理法違反容疑事件についてですが、昨日(11月8日)業者さんが廃業されたということで、改めてお伺いしたいのですが、県外に多くが移された、飼育された犬のその後の状況というのは、松本市の方には情報は入っているのでしょうか。

【市長】
 先週(11月2日)の記者会見でも申しあげましたが、埼玉県の当局との連絡確認ということで、最終的に残っていた犬も埼玉県の事業者に譲渡され、そして、その事業者から別の動物愛護団体に、現段階でも数百頭というレベルの犬が渡され、そして、そこから希望されて飼育をされる個人の方に引き渡されているという状況だと報告を受けています。当然、最終的に個人の方々に引き渡されるには、まだこれから時間がかかると思っていますが、基本は売買ではなく、動物愛護団体、そして希望する個人の方への譲渡ということで、この犬は手渡されていると認識をしています。

【記者】
 これまで長年管理する立場だった県でも、行政の対応というところで検証作業を進めていると思うのですが、松本市は、検証の作業の今、進捗というか、追えているのか、何か状況はどうでしょうか。

【市長】
 検証の意味を、県の場合は長年にわたって管理する立場にあって、それを引き継いで、この4月から半年あまりでした。この問題を、改めて保健所に対していわば告発という形で、市民の皆さんから声が寄せられたのが6月でありまして、その6月から警察と共同でこの問題を調査し、今回の刑事事件としての立件に至りました。ですので、我々が今後しなければいけないことは、今回、結果的にはこの事業者は廃業し、この家族も含め、今後ペットの事業には携わらないという意向が伝えられています。6月から法改正によって、管理基準というものが明確化、厳格化されましたので、我々としては、それに基づいて、市内の他の事業所に対して飼育管理が行われているかしっかり検査をしていくことが役割だと思っています。それにあたって、ともすれば形式的で、実態把握に至っていないような検査が行われていたのではないかと、今回の事案では指摘をされています。そうしたことを他山の石とせず、しっかりと自分たちの問題として受け止めて、今後、松本市内における動物愛護に、保健所がしっかり役割を果たしていると評価をしていただけるようにしなければいけないと思っています。とりわけ、今回一つ、しっかり教訓としなければいけないのは、多頭飼育というものが、やはりその環境の悪化に直結しやすいということで、規模の大きな事業所になればなるほど、より厳格な調査ということが必要になるということです。今のところ、松本市内の業者の中で言えば、突出して今回の業者の数が多いわけでありまして、そうしたことを、再び松本市内で起きないような取り組みを、保健所に対しては指示をしてまいりたいと思っています。

【記者】
 検証作業中ではありますが、現時点で市長としては、県が管理していた時代に、形式的な検査ですとか反省すべきような対応はあったのではないかという認識でいらっしゃるのですか。

【市長】
 我々も含めて、結果は刑事事件の立件につながるような状態だったわけですから、この経過、我々の数ヶ月も含め、少なくとも6月までは事態が放置されていたという認識は、県も私たちも持たなければいけないと思っています。

【記者】
 松本市独自にガイドラインですとか指針を作っていくという方針を出されたと思いますが、それについては、まだ内容はこれからだとは思いますが、既存の法制度が改正されてかなり厳しくなっていますが、それ以上に踏み込んだようなもの、あるいは今回の対応を踏まえて、具体的にこういう時はここまでやるというようなものを盛り込んだりということは、現状では想定されてますでしょうか。

【市長】
 今回の法改正がかなり数値を入れ込んだものになって、それが今回の刑事事件としての立件にもつながったという側面はあると思います。ですので、基本はこの新たな法改正に基づく基準を、松本の今の事業所の実態や、動物愛護団体や、あるいは個人の皆さんや、そういう方々に共用して、事業者のみならず、個人の方々まで、犬や猫をはじめとしたペットというものとどう向き合い、どのような飼育管理が今の時代必要なのかということをしっかり共有をする。内容ももちろんですが、その情報を共有し周知し、それにのっとって、市民の皆さんにペットを飼っていただける、ペットを購入していただける、そういう環境をつくる一つの手段だと思っています。

【記者】
 今の質問に関連して犬の動物取扱業者の関係ですが、摘発を受け、今回廃業したという形で、市長としたら、一定の区切りがついたというような認識はありますか。

【市長】
 この問題については、もうこれで一つの終結です。この問題というのはあくまで、この業者の問題ということですが、これを糧に、自前の保健所を持った松本市として、今後どのような動物愛護行政を行っていくかということは、事実上これからがスタートだと思っています。

【記者】
 松本市をホームタウンとしている松本山雅ですが、この前の試合は引き分けで、降格の危機にひんしているという状況です。市長はこの前の新潟戦も観戦したということですが、現状をどのように受け止めているのかまず感想をお聞かせいただければ。

【市長】
 新潟戦はアルウィンでスタンドから観戦しました。今まで土俵際まで追い詰められているという状況だったのが、もう崖っぷちまで、さらにぎりぎりのところに立ったなという状況だと思います。この前の試合は、これまで何戦かサポーターの皆さんが見ていた試合とは、少なくとも前半はかなり選手の動きが違って、相手よりも一歩先にボールにとにかく触るんだとか、ルーズボール、セカンドボールに対しての寄せの速さとか、そうした面で、本当に切羽詰まって、チーム全体として力を発揮しようという気持ちは伝わってきました。それはスタンド全体でそう感じるところはあったと思います。ただその戦い方を一試合続けてできるスタミナが、心身共にないというような試合で、最終的には、勝ち点3が取れなかったということです。ご存知のように、J2とJ3では、スポンサーの対応、さらに試合環境、選手の待遇、これは天と地の差が出てくると思っています。ですので、残り4戦、そのうち、次の甲府と最終戦の長崎は、まだJ1昇格の可能性も残っている、いわば、少なくとも今シーズンについては格上のチームですし、残り4戦で降格圏から脱することは、極めて厳しい状況ではあると思っています。いわばクラブ発足以来の最大の危機と言ってもいいかもしれません。そこは、ぜひあと残り4戦ですが、松本市民の1人として、サポーターの1人として、名波監督のもと、何とかこの降格圏から出る、這い上がってもらいたいなと思っています。

【記者】
 本当に崖っぷちの中でJ3が見えているという中でも、たとえ降格したとしても、松本市としたら、山雅に対する支援、サポートというのは変わらない姿勢なのか、それとも、先ほど市長おっしゃったように、スポンサーとかそういうのもあるということですが、J3に降格した場合に、松本市の対応とすればどのようになるのでしょうか。

【市長】
 基本は変わらないと考えています。まだその先のことを言及する段階ではないと思っていますので、とにかく、勝ち点3を、残り4試合で積み重ねて欲しいと思います。

【秘書広報室】
 以上で市長定例会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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