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市長記者会見 令和3年(2021)7月6日

更新日:2021年7月6日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和3年7月6日)[PDFファイル/1.72MB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

再生時間58分40秒

「松本マラソン2021」金哲彦氏からのメッセージ動画

テキスト版

資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(4月1日以降)の画像
資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(4月1日以降)

【市長】
 まず新型コロナウイルスの感染状況ですが、今日(7月6日)発表分の新規陽性者はゼロです。直近1週間の新規陽性者は1人ということ、また、7月に入ってからは6日間ですが、新規陽性者ゼロが続いているという状況です。ただ、首都圏中心に、新たな変異株への置き換わりによる感染状況は予断を許さないと考えており、引き続き気を緩めずに、市民の皆さんには感染対策の徹底をお願いしたいと思います。3密それぞれの回避や、換気の徹底、適切なマスクの着用などを、この感染を抑えられた状態を続けていくために、ぜひ励行していただきたいと考えております。
 昨日(7月5日)現在のワクチンの接種状況ですが、65歳以上の高齢者のうち1回目の接種が終わった方は70%近くに達しております。2回目の接種まで完了されている方は、31.5%という状況です。ここまでのところ、また、これからワクチンの供給がどのようになっていく見込みかということについてご説明させていただきたいと思っております。

資料2 ワクチン(ファイザー製)の供給数の画像
資料2 ワクチン(ファイザー製)の供給数

 こちらにお示しをしたのが、4月以降、ファイザー社製のワクチンが、松本にこれまで供給されてきた箱数、そして、何回分に当たるかというものです。第3クールと全国的に呼んでいる4月の中旬がスタートだったわけですが、最初は1箱、975回分が松本市に供給され、その後、これまで、第8クールまでの、合わせて6回にわたって松本市にはファイザー製ワクチンが供給されています。箱数で言いますと116箱。回数で言いますと13万3,000回あまりというファイザー製のワクチンが松本市には供給をされてきております。さらに、この後、第9クール第10クール、7月の半ばから後半にかけて、15箱、14箱ということでそれぞれ供給がされることが確定しております。
 その上で、8月以降どのような供給が政府から市町村に行われるかについては、不確定要素があるわけですが、今のところ、8月の第11クール第12クールは、第10クールの14箱、1万6,380回分が引き続き供給されるだろうというのが長野県などからの情報として受け取っているところです。
 こうしたことを踏まえて、今後、高齢者の接種が7月末を目途に完了し、基礎疾患のある方々の接種も8月の半ばをめどに行うということの先の、64歳以下の皆さんのスケジュールというものが、こちらにお示ししたものとして現段階で提示できるものです。

資料4 基礎疾患がない40代以下の皆さんへの画像
資料4 基礎疾患がない40代以下の皆さんへ

 こちらの40代以下の皆さんについては、今ご説明したように、予約の開始、接種の開始時期はめどを示している段階ですので、今後、ワクチンの供給のめどがよりはっきりし、決まり次第、ホームページやLINE、Twitter、広報まつもとなどでご案内をしていくということにしております。
 とりわけLINEについては、いわゆるプッシュ型の情報配信ということで、登録をしていただければ、松本市から個別にそれぞれの市民の皆さんに情報をお届けできるということですので、市民の皆さんには、ぜひこれを機にLINEの松本市公式アカウントに登録していただいて、情報を市民の皆さんから、松本市に対して、ホームページ等でアクセスするということなしに、情報の提供を行いますので、登録をお願いできればと思っております。
 ちなみにワクチン接種が始まって以降、この公式アカウントへの登録者数、3,000弱だったものが、現段階で3万5,000を超えているという状況で、できる方にはぜひ登録をお願いしたいと思っております。

資料5 ワクチン同時接種はできませんの画像
資料5 ワクチン同時接種はできません

 また、夏以降、新型コロナワクチン以外の他の病気のワクチンの接種が行われる時期に入ってまいります。その際、他のワクチンと前後2週間それぞれ空けて接種を行う必要があります。このことにご注意いただきたいと思います。同時接種ができないということで、例えば、新型コロナワクチンを2回打って、他のワクチンを打とうというときは、2回目を打ってから2週間後以降に他のワクチンを打っていただく。また、他のワクチンを先に打っていただいたケースの場合は、そこから2週間以上空けていただいてから新型コロナワクチンの1回目の接種を行っていただくことをご注意いただければと思っております。
私からは、まず、新型コロナ、ワクチンの接種についてご報告申しあげました。

【記者】
 6月7日から6月20日の2週間を見ると、33箱、3万8,000人という数字がファイザーの供給数ですが、多分市とすればそれを打てる分だけの接種会場ないし病院接種、個別接種を準備してきて、今、(接種率が)県平均を超えるくらいになってきたと思うのですが、これからの2クールの14、15箱は、予定外の少なさというような感じなのか、それとも当初からこうだったのかというのは。

【市長】
 これも繰り返し申しあげていますが、まず、高齢者の7月を目途とする完了、そしてその次の基礎疾患を持っている方の接種を最優先に行うということでまいりましたし、その先のことについては非常に不確定要素が大きいという前提で、いろいろな形で計画を立ててまいりましたので、もちろん、職域接種も含めて、当初政府が言っていたような空気が少しブレーキがかかっているということは事実かと思いますが、いろいろな状況を想定して準備を行ってまいりました。ですので、とりあえずこの8月以降も、この14箱、1万6,380というラインが確保されていくのであれば、政府も掲げている11月中の希望者全員の接種に向かっていけるのではないかと思っております。

【記者】
 確認ですが、接種会場を見ると、保健センターとか、8月16日以降はないかなと思うのですが、そういうのを踏まえてもこの14箱がずっと続いていけば、11月末には希望者全員が接種できる見込みということなのか、それとも難しいのかというのは。

【市長】
 今申しましたように、この数を前提に考えたときには、ほぼ、この11月中を目途に考えていけるのではないかと思っております。

【記者】
 ワクチンで数とか大変だと思いますが、かかりつけ医になかなか予約できないという市民の方がいらっしゃるようで、64歳以下の基礎疾患をお持ちの方も、なかなか予約しようとしたときに埋まってしまうとかがあるようです。その方は注射を打つとぼーっとしたりだとかそういう症状もあるということで、困っている方もいらっしゃるようですが、その辺り、市長は把握されていたりとか今後の対策とかありましたらお聞かせ願いたいです。

【市長】
 今おっしゃられたのはかかりつけ医でのコロナワクチン接種のことですね。

【記者】
 65歳以上の方の予約が進んでいて、なかなか多分それがいっぱいで、どんどん、(予約枠が)少なくなっていったり、予約ができないという状況があるようなのですが。

【市長】
 できるだけお一人お一人の事情に即した接種環境を整えるということが目指すところであるということは認識をしております。その上で、これまで病院の接種、そして比較的大きな会場での接種、また個別クリニックの接種ということで、できるだけ選択肢を広く取って接種を進めています。それにあたっては、それぞれ医師会を通じて個別のクリニックの皆さんにどこまでご協力いただけるかということで、これまで協力の幅を広げていただいて接種を進めています。今ご指摘のあったように、個別に見ると、もう少し何とか近くのかかりつけ医で受けられないかというご希望もあるかと思います。一方で少し距離があるかもしれませんが、大規模接種会場で受けていただくことも副反応も含めて、体制としてはしっかりとらせていただいていますので、その辺りはご心配にならずに受けていただければと思っております。
 現状、この後、先ほど申しあげたように、ワクチンの供給は、それぞれの市町村、かなり先行きの見通しが立たない中での接種の実施になりますので、今のようなご希望に沿えないケースも、さらに出てくる可能性があります。そうしたことはできるだけご理解いただけるような細かな情報提供をさせていただきながら、副反応やご負担が少なくなるように心がけてまいりたいと思っております。

【記者】
 15歳以下の接種についての検討状況は今どんな感じでしょうか。

【市長】
 先週申しあげたことと変わっておりません。まだ国の方針も明確に出ていないということで、松本市としても現段階で積極的に進める状況にはないと考えています。

【記者】
 スケジュール表の職域接種のところで、8月9日以降となっているのですが具体的にこの日付で始まるという情報が入っているのでしょうか。

【市長】
 これは、昨日ですか、河野大臣の会見後、今政府が発表している情報に基づくものです。8月8日までに接種を実施できるところについてはすでに国から申請者に対して報告がいっております。松本市に関係する4つの団体は、締め切り直前で、先月24日、25日に申請を行っていますが、国の具体的な日程決定の承認待ちという状況で、国からは希望日等はご期待に沿えない場合があるという通知が来ていると認識をしております。

【記者】
 ワクチンがかなり供給が不足しているかなと思うのですが、現状で今、医療機関もしくは集団接種会場でワクチン廃棄とかは今まで例があるのかと、ないと思いますが、キャンセルになったときの対応で、今までどういう方たちが何人ぐらいキャンセルで打ったのかと、今後、そうなったときに市の職員は現場に今日もたくさんいたのですが、接種券を手にしていると思うのですが、市の職員が打つこともあるのかという見解は。

【市長】
 まず不足しているという表現は必ずしも正確でないと思っております。最終的に、日本国民の希望者が接種を受けられる量が、秋から冬にかけて、日本政府が確保をできていて、全量については不足していないというのが政府の見解ですし、私もその認識を一にしております。その上で、どのタイミングで自治体やそれぞれの団体に配送されるか、ここの部分についてはかなり前倒しの情報が流れたり、そして少しブレーキをかけていくのだという情報を政府が発したりしています。これは需給のバランスをうまく常に取っていくことの難しさが現れているのだと思いますが、これは国も、そして私たちも、市民の皆さんには、最終的なワクチン量が足りなくなるということではないということ。一方で不確定要素がある中で、その場その場で提供された情報からまた軌道修正が随時あるという前提で、接種の申請のお願いをしたり、実際に接種をしていただくということで、よりていねいに情報を提供していく必要がこれからあると認識をしております。
 その上でキャンセルに伴うワクチンの廃棄や、キャンセル待ちというのが現状どうなっているかということについては、部長から説明していただけることありますか。

【健康福祉部長】
 ワクチンの廃棄はバイアルでの廃棄は今まで実例がございませんので、1瓶で6人分ですが、それについては効率的に使っているところです。合わせて介護従事者等にもキャンセル枠で接種を行っており、今までの中では290名の方に申請していただいて、120人の方に実際にキャンセル枠で接種しているところです。

【記者】
 先ほど市長が11月中の希望者全員の接種に向かっていけるのではというご発言があったのですが、2回目の接種を終えるのはいつごろになると考えていますか。

【市長】
 先程申したように、11月中を一つのめどとして、大体その辺りということを念頭における状況が、今後もこのクールごとに14箱、1万6,380の供給が続けばそのぐらいになるだろうということです。不確定要素が多いと申しましたが、この供給がもしかすれば、増えていく可能性もゼロではありません。逆に、絞られていく可能性もゼロではないということですので、あくまでこの11月というのは、まだ5カ月先の話ですので、一応の腹づもりとしてわれわれは取り組んでいく。また、一応の腹づもりとして市民の皆さんにも、現段階ではお知らせをするという程度の制度だと受け取っていただきたいと思います。

【記者】
 それはこの希望する全市民が2回目の接種を終えるのが、今の段階では言えるのが…

【市長】
 先ほど申したような前提に立てばです。

【記者】
 頂いた表だと、29から16歳が11月中旬接種開始と書いてあるのですが、2回目はそうすると…

【市長】
 3週間後ですから、少し出ることも当然、めどと申したのはそういう意味です。今の7月末という高齢者の接種も、現実には8月の7日8日に予約が入っておりますし、そういう意味で言いますと数日とか1週間とかぐらいのものは当然あり得るものだということでの幅を持った言い方だと受け取っていただければと思います。

 他にいかがでしょうか。なければコロナ関連、ワクチン関連はここまでにさせていただきます。

 続きまして、松本マラソンについて、新たに二次エントリーを行うというご報告です。

 まずこちらの動画を見ていただければと思います。

【資料6 「松本マラソン2021」金哲彦氏からのメッセージ】

【動画内のメッセージ】
 こんにちは。プロランニングコーチの金哲彦です。
 松本マラソン2021、10月の開催に向けて、今スタッフの方一丸となって準備を進めております。松本市といえば、三ガク都と呼ばれるのですね。ガクとは、山岳のガク。二つ目が学問のガク。三つ目が音楽のガクです。その三ガク都の魅力をたっぷり詰め込んだ新コースに、今年の松本マラソンは生まれ変わります。新型コロナウイルスは少し先行きが見えない部分があるのですが、少しずつ、ワクチンの接種も進んで、明るい兆しが見えています。オリンピックも開催されることが決まっています。
 ランナーの皆さん、エントリーされるのをちょっとためらっている皆さんは、本当に開催されるのとか、もし万が一中止になったときは、エントリー返ってくるのかなとか、そんな不安を持っていらっしゃる方もおそらくいると思うのですが、今オリンピックに向けた機運の中で、必ず開催するということで、松本市の皆さん本当にがんばっていますので、ぜひエントリー、実は7月から二次エントリーが始まります。出てみたいなという気持ちがある方はエントリーしてみてください。
 私も今年ゲストランナー、初めて松本市内の素晴らしい景色、ちょっと坂は多いと聞いていますが、走らせていただく予定です。夏、暑い中の練習を経て、ひょっとすると私も今年初めてのフルマラソンになるかもしれないのですが、しっかりトレーニングして挑みたいと思います。私と一緒にエントリーしましょう。

資料7 松本マラソン2021 2次エントリー実施の画像
資料7 松本マラソン2021 2次エントリー実施

【市長】
 今ご紹介した動画をホームページその他で掲載させていただいて、二次エントリーを明日(7月7日)から、オリンピックが閉幕する来月(8月)の8日まで行います。定員が8,000人ということで募集を始めまして、先月末、当初の締め切りの段階で、6,700人あまりの方から応募いただきました。残り定員まで1,300人程度ということで、実行委員会と協議した結果、二次エントリーとして改めて募集をしようということになりました。
 これは、私としては、大会長として、松本マラソン、今年から改めて抜本的にコースを見直したことや、新型コロナウイルスの感染状況も、今後夏から秋にかけてワクチン接種が進んでいくことで、スポーツあるいは文化といったイベントを全国的にも開催をしていく流れが見通せるのではないかという中で、二次エントリーを行わせていただくことにしました。
 今まで、昨年の春に新型コロナウイルスが感染拡大して以降、日本全国で何千人規模の市民マラソンの例が3月14日に名古屋ウィメンズマラソンということでおよそ4,000人の選手が参加をして開催されておりますが、その例に次いでと言いますか、5,000人を超える規模の市民マラソンを10月3日に、ぜひ、皆さんとともに開催をさせていただきたいと思っております。先ほどVTRでも見ていただいた、駅伝やマラソンの解説者として活躍をしております、プロランニングコーチの金哲彦さん、今回ゲストランナーとしてフルマラソンを走られます。10月3日の前日の10月2日には、金さんのランニングクリニックや、トークショーも開催して、この10月2日、3日、松本でスポーツイベントを感染対策をしっかりと講じながら、開催をしたいと思っております。

資料8 松本マラソン2021 新型コロナウイルス感染対策の画像
資料8 松本マラソン2021 新型コロナウイルス感染対策

 感染対策としては、細かな部分は今日の実行委員会でも確認されましたが、いくつかご紹介させていただければ、すべての参加者、関係者、大会1週間前から、検温のチェックシートの記入をしていただいて、当日は必ず提出をし、なおかつ、現場で検温を行って安全が確認できた方のみにミサンガを着用していただいて走っていただくということ。またスタート時が一番混雑しますのでランナー同士の距離を1メートル以上間隔を取ってスタートをしていくということ。また関門所やゴール地点では、不織布マスクを配布して着用していただくことなど、感染対策に万全を期してまいりたいと思っております。また今後の感染状況や日本陸連のガイダンスの改定などが起これば、随時見直しを行っていくということです。
 私からは以上です。

【記者】
 8,000人規模ということで、これまででおそらく一番規模の大きいコロナの中でのマラソンになるかと思うのですが、エントリーに不安を覚える方もいらっしゃると思うのですが、どういった気持ちでエントリーしてほしいか市長はお考えでしょうか。

【市長】
 今も申しましたが、日本陸連がガイダンスを作って、大会を行う際にはこれをきちんと守って実施するようにというものに準拠して行わせていただきます。また、これはもちろんスポーツイベントではないのですが、信州・まつもと大歌舞伎が、2週間ほど前まで全部で7公演、やはり8,000人あまりの方が内外からお集まりになって観劇していただきました。そのあと、この2週間で感染の状況は鎮静化しているということで、少なくともあのときのまつもと大歌舞伎によって感染が拡大したという状況にはならなかったということもございます。
今後、感染状況は注意深く見守って、必要な対策をまた考えていかなければいけない場面も出てくる可能性はありますが、ぜひ松本マラソンについては、安全安心のマラソン大会だということを関係者の皆さんとともにしっかりと取り組んでまいりたいと思っておりますので、先ほど申しあげたこの二次エントリーに対しては、積極的に応募いただければと思っております。

【記者】
 7月3日に熱海で起きた土石流災害の関係ですが、松本市内も急峻(きゅうしゅん)な地形が数多くありますし、かつて暴れ川と言われた牛伏川ですとか、会田川といった、急なところを流れ下る川で、その周囲には大規模な盛り土の造成地があったりするところもあるわけですが、改めてこの市民の命と財産を守る立場から、どのように受け止められたか、その辺りの所感をお願いします。

【市長】
 この熱海の土石流災害、まだ安否確認ができない方が20人以上おられるということで、早急な対策が進むことを願っております。その上で原因調査はこれからではありますが、盛り土という存在が、何らかの形で土石流につながったのではないかと、そうした専門家の皆さんの指摘が出ているところです。この大規模盛り土の危険性は国土交通省も十分に認識をしていて、平成28年、全国的な調査が行われました。大規模盛り土の調査依頼も松本市に来ており、平成28年の段階で、地図上のデータとして該当するのではないかという箇所が9カ所ございました。これはすでにその段階で公表済みの話ですが、その上で、その9カ所のうち2カ所について、これは蟻ケ崎台と中山台ですが、実地調査を行う必要があるという認識のもとに令和2年度に簡易な地質調査を松本市で行っております。さらに来年度、この2カ所についてはより詳細な調査を行う必要があるということで、今後、来年度そうした調査を行えるような、予算措置等を検討しているところです。
 いずれにしても、今回の土石流災害を目の当たりにしたときに、こうした事態がひとたび起こると、非常に大きな人命と生活への打撃があるということですので、今申しあげたような調査をしっかりと行うとともに、今回、避難指示の発令も一つ指摘がされているところですし、さまざまな面で教訓とすべきことを改めて庁内的に整理をして、市民の皆さんの命と暮らしを守っていくことを肝に銘じてまいりたいと思っております。

【記者】
 確認で伺いたいのですが、今市長がおっしゃった大規模の盛り土の該当9カ所のうち、蟻ケ崎台と中山台の2カ所は、他の7カ所とどういう点が違うのでしょうか。

【市長】
 技術的なことは、少し私把握できていないところがありますが、危険度が大きいということでの線引きだと認識をしております。

【記者】
 宅地が多いとか、そういう点も。

【市長】
 少し詳細はそこまで把握しておりませんので、何か答えられることありますか。

【建築指導課長】
 9カ所のうちの2カ所、蟻ケ崎台、中山台という2カ所に絞ったのは、この地区が住宅地であって、一定の集落ができていたということで、他と比べてここの確認をするということになったものです。

【記者】
 松本マラソンの話に戻るのですが、走っているときはマスクは着用等は求めないということですか。

【市長】
 そうです。

【記者】
 ゴールのときに、どこかでマスクを渡すということですか。

【市長】
 ゴールした後には、マスクを着用していただく、持っていない方にはお渡しするということです。

【記者】
 先ほど信州・まつもと大歌舞伎のお話もされていたのですが、歌舞伎のときは出演者やスタッフの方が全員PCR検査を受けるというような対策もとられていましたが、今回そのような対策はあるのでしょうか。

【市長】
 現時点では考えておりません。

【記者】
 熱海の土石流の話で、市内の2カ所の来年度の詳細調査は、今回の熱海の事例を受けてなのか、令和2年度の簡易調査の続きなのかは。

【市長】
 後者です。

【記者】
 昨日、信州まつもと空港の増便と新しいダイヤが正式に発表になって、市役所でもFDAさんとの懇談がありましたが、コロナの状況や神戸線単体の利用率を見ると、市としても今までより踏み込んだ利用促進に一歩踏み出してもいいのかなとも思うのですが、この増便、複便化を受けた利用促進の市の対応として考えていらっしゃることはありますか。

【市長】
 コロナの打撃を受けた松本市の経済の回復という観点から、FDAの神戸線複便化実現は、今年の春以降、松本市としてもできることはやろうということで地元の皆さんへの理解を得る取り組みや、国に対しての申請のタイミングということで、ぜひ8月からの増便が可能になるような取り組みをお願いしたいということで県にも働きかけをしたところです。非常に私としては時宜を得たFDAの経営判断だと思っており、松本市としても、8月の終わりから9月にかけて利用促進策ということで、飲食や宿泊を松本市内でより利用していただけるような方策を検討したいと思っております。
 また、もちろん松本市内各地に足を運んでいただきたいと思っておりますが、とりわけ、上高地については、全国的な知名度からいっても、神戸線増便に合わせてより関西圏から来ていただけるように、交通費の助成といったことも検討していきたいと思っております。

【記者】
 FDAさんとの懇談のときにも出ていたかもしれないですが、市長とすれば、神戸線の増便とさらに今後の新規路線の就航というものも目指していきたい、目指してほしいという発言があったと思うのですが、今よりも路線はどんどん増やす、あるいは海外にもつながるという市長としての、信州まつもと空港の将来像というか描くものは何かあるのでしょうか。

【市長】
 新幹線がない、あるいはリニアも走ることはないという中で、もちろんそれは必ずしも時間距離が短くなることだけがその地にとってのプラスではありませんが、松本が広域的に人を招いて、あるいはビジネスでも行き来ができて、何らかの形で東京を経由せず世界に通ずる街であるということは、私が目指したい松本の都市像です。そう考えたときに、信州まつもと空港が、現段階で、札幌、神戸、福岡と、日本の代表的な地方都市、そしてそれぞれ関西圏、九州のその先にアジア圏をにらめる都市との定期便を持っている状況は、今後さらに発展させていくことで、市民の皆さんの豊かさ、幸せを増大させていけるのだと思っております。
 当面、この国内3路線に次ぐ対象として、長野県もチャーター便の就航などを積み重ねながら目指している沖縄線は、那覇空港は24時間空港で、人の流れも物流という面でも、アジアとつながっていく非常に大きなポイントとなる、都市であり空港だと思っておりますので、次なるターゲットは沖縄ということに県とともに取り組んでまいれたらと思っております。
 そしてその前提として、忘れてはならないのは空港周辺の皆さんに対しての騒音問題をはじめとした負の影響が出るということです。これは松本市民、あるいは、長野県民全体で、この空港をより活性することで生活の向上を図っていこう、経済の活性を図っていこうということですので、地元への影響に対しては最大限の配慮を払うことが不可欠だと考えております。今後、神戸線の複便化の先を見据えたときに、地元の皆さんの生活への影響を改めて私たちが問い直し、できること、やるべきことは何なのかということを考えていくこととセットでなければ空港問題は進展しないと思っておりますので、そういう視点で取り組んでまいりたいと思っております。

【記者】
 松本マラソンについてですが、先ほどの実行委員会の会議で、46の都道府県からエントリーがあると伺いました。日本全国から8,000人規模の人が集まるということで、周囲に対して感染対策と言いますか、市民の多くの人がいろいろな場所から集まるということへの不安についてどう払拭していくかということと、反対に、先ほど委員会で沿道での声援は今のところしない方向だと伺ったのですが、そうなると市民を巻き込んでどう盛り上げていくかというところが課題になるかと思うのですが、その2点について今どうお考えかお願いします。

【市長】
 新型コロナの感染状況の推移ということを注意深く見守っていくというのはマラソンにとどまらない、今空港の問題のご質問にお答えしましたが、これから観光需要を回復をして市内、県内、さらには全国というところから、段階的にではありますが大勢の方々に松本に足を運んでいただくということは目指すべき姿でありますし、ここに向けて取り組んでいかなければいけないと思っております。
 ワクチンの接種が高齢者にこの7月末を目途にまず完了するということで、コロナによって一番この1年半近く、市民の皆さんに不安、懸念を持たれることになっていた医療機関への影響と言いますか、医療機関、医療体制のひっ迫については、最もリスクの高い、そして感染された場合には非常に長期にわたっての入院が必要になる高齢者の皆さんのワクチン接種が希望される方ではありますが完了することで、相当程度和らぐと認識をしております。
 また、これから3カ月後、10月ということを見据えたときには、64歳以下の皆さんの接種も相当程度進みます。こうしたことを考えたときに、10月というのは、今の段階よりも、より前向きな取り組みを市民の皆さんにしていただける環境が整うのではないかというのが、今の段階での私の見通しです。もちろん、これまでの変異株が置き換わり、感染力が高まるということの中で感染状況が相応のようにならない可能性もございますので、大会が近づくにつれて、より取らなければいけない対策にも変化が出るということもしっかりと想定をして、取り組んでまいりたいと思っております。
 また一般の沿道の応援は現段階で自粛をしていただくということを、今日の実行委員会の中でも掲げておりますが、これも3カ月後ですので今の段階で確定的にそうするというところまでは至っていないというのが私の認識です。非常に感染状況が抑えられている、ワクチンの接種が進み、そうした不安は市民の皆さんの中に解消されている、あるいは、他のいろいろなスポーツや文化のイベントの開催状況も、これから2カ月3カ月で非常に好転をしていくということであれば、またそのときの状況に応じて、考えてまいりたいと思っております。

【記者】
 東京五輪の代表にまだ要員ですけど、デーデー・ブルーノ選手が選ばれたということで松本出身の選手が五輪の舞台でメダルに絡むかもしれないということは子供たちの目標となると思うのですが、市長として率直な感想はいかがでしょうか。

【市長】
 非常にうれしい驚きを持って聞いたニュースでした。全日本選手権の100メートル200メートル、それぞれ2位になったというときに、もちろんその可能性はあるかなと思っておりましたが、参加標準記録は突破していないというようなこともあって、オリンピックメンバーに選ばれるかどうかということを注目しておりましたが、リレーメンバーに選ばれたということは、市民の皆さんも非常に喜んでおられる、あるいは誇りに思っておられるのではないかなと思います。
 もちろんすべてのスポーツが価値を持っているわけですが、陸上の100メートルというのは、最も運動能力の高い人たちの最後の争いというところがあると思っておりまして、その種目のリレーという形ですが、日本の代表に選ばれたということ。なかなか松本市でかつてあったかなと思うぐらいのビッグニュースだと受け止めております。まだ最終的に、実際のリレーのメンバーに選ばれて、走るかどうかということは、決まってないわけでありますが、ぜひとも、今もし出るのであればアンカーではないかといろいろなところで報道されておりますし、日本は金メダルも目指すポジションにいるとも言われておりますので、東京オリンピックの100メートル×4リレーでもし、デーデー・ブルーノ選手がトップでゴールを切るというようなことがあれば、本当に松本市にとって、松本市民にとって、かつてない大きな栄誉だと感じておりますので、そうなることを期待して待ちたいと思っております。

【秘書広報室】
 以上で市長定例会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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