ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ市長室へ > 市長記者会見 > 令和3年度 > 市長記者会見 令和3年(2021)5月18日

本文

市長記者会見 令和3年(2021)5月18日

更新日:2021年5月18日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和3年5月18日)[PDFファイル/4.28MB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

スマートフォン等対応動画版

再生時間1時間7分29秒

テキスト版

資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移の画像
資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(4月1日以降)

 まず、新型コロナウイルスの感染状況からお伝えします。本日(5月18日)は松本市において6人の新規陽性者が判明いたしました。情報についてはお配りしたプレスリリースの資料のとおりです。直近1週間で55人の陽性者ということになっております。まず、この6人のうち、109例目、そして、113例目のお2人につきましては、これまでに13人の陽性者を確認している、松本市内の高校の生徒です。この高校においては、今日の公表分を含めますと15人の陽性者が判明をしておりまして、集団感染として調査を進めております。現在、調査を進めているところですが、これまでのところ推定されている感染経路についてご説明をいたします。

資料3 今回の集団感染の事例では…の画像
資料3 今回の集団感染の事例では…

 まず、こちらにありますように、高校の武道系の運動部Aにおいて陽性者が発生し、感染が拡大しました。次に、Aと同じ練習場を共有をしている武道系の運動部のBにおいても感染が拡大し、さらにそこからそれぞれが属しているクラスにおいても、一部の陽性者になった部員を介して感染が拡大し、合計で15人ということになっているわけです。

資料4 推定されるいくつかの要因の画像
資料4 推定されるいくつかの要因

 今回の感染拡大につながった可能性のある要因としては、この、二つの武道系の運動部、A、Bともに、密接性の高い競技で、練習の際はマスクを着用しておらず、飛沫感染や接触感染のリスクが高かったということ。さらに、練習の前後において、部室では密な状態で着替えや会話があったこと。加えて、日常生活に支障のないささいな症状、具体的には、発熱はないけれども、軽い鼻水やのどの違和感がある。そうした程度の症状がある状態で部活や授業に参加をしていたということが、感染拡大につながった、関わったと推定しております。
 このような要因は、この高校にとどまらず、学校における集団感染の多くで指摘をされているところです。これは従来株から置き変わりつつある変異株の感染力の高さということを表していると考えております。ちなみに、5月の松本市内の新規陽性者の中で、24人について、変異株かどうかのスクリーニング調査を行いましたが、24人のうちの23人が変異株であるということが確認されております。これまでは集団感染に至らないで終わっていた状況であっても、対策が少し弱いというようなことがあると、集団感染に至る。変異株への置き換わりによって、そうした可能性が高いということが、今回推定をしているところです。今日確認をされた6人のうちその他の4名については、現時点では、感染経路は不明となっております。また、6人は、いずれも重症度は軽症となっております。改めて、5月に確認をされた松本市内の新規陽性者55人、昨日までに確認をされているわけですが、この内訳を年齢別と症状別でまとめました。

資料5 新型コロナウイルス陽性者属性の画像
資料5 新型コロナウイルス陽性者属性

 年齢別では、二つの高校で集団感染が起きたということもあり、10代が全体の3分の1以上を占め、10代、20代まででおよそ半分を占める結果となっています。一方で、症状別では、無症状、軽症が大半を占めているということです。こうしたことに基づき、これから幅広い市民の皆さんに注意をいただきたいことを、以下のように、まとめさせていただいております。3点、私から申しあげたいと思います。

資料6 個人の感染対策の重要性の画像
資料6 個人の感染対策の重要性

 1点は改めて個人個人の感染対策が重要であるということです。「自らかからない」「うつさない」という行動をとっていただきたいと。先ほど申しましたように、感染力の高い変異株は、集団内で非常に広がりやすいということです。現在、若い方々の感染が半分を占めていると申しましたが、これが若年層から家庭へと広がっていきますと、その家庭にいらっしゃる高齢者や、基礎疾患のある方への感染の恐れというものが出てまいります。それは、重症リスクの高い方が感染をして、命の危険や医療機関のひっ迫に繋がっていくということです。

資料7 これまで以上の感染対策の徹底の画像
資料7 これまで以上の感染対策の徹底

 二つ目は、そうした中で、これまで以上の基本的な感染対策を徹底していただきたいということです。3密の回避と、これまで申しあげてきておりますが、それが一つの密、二つの密であっても感染のリスクが出ているということ。そのために、より、三つの基本とされる人と人との距離、マスクの着用、こまめな手洗い、手指消毒を徹底していただきたいと思います。とりわけ、この手指消毒については、従来飛沫感染が多くを占めているとみられていたのに加え、飛んだ飛沫を触って、その触った手を口や鼻にいう形での接触感染というケースも、少なからずみられるようになっております。この三つの基本を、これまで以上に徹底をしていただきたいと思います。

資料8 些細な体調変化(軽い鼻水やのどの違和感など)を捉えるの画像
資料8 些細な体調変化(軽い鼻水やのどの違和感など)を捉える

 三つ目は、その上で、ささいな体調の変化、熱が出ていなくても、軽い鼻水やのどの違和感といった、体調の変化を敏感に捉えていただきたいということです。先ほど申しあげたように、特に若い世代の方にとっては、陽性者になっても熱は出ないという、無症状あるいは非常に軽い症状という方が大半を占めております。そうした変化を見逃さず、もし体調に変化があった場合は、ためらわずに学校や仕事を休んでください。そして、かかりつけ医の皆さんへの相談を早めに行っていただいて、自分から感染を広げないという意識を強く持っていただきたいと思います。

 ここまで、感染状況について申しあげましたが、もう一つ、新型コロナウイルスワクチンの予約状況について申しあげます。

資料9 新型コロナウイルスワクチン接種の予約受付状況の画像
資料9 新型コロナウイルスワクチン接種の予約受付状況

 5月15日からの3日間、合わせて1万9,467人の方々に予約をしていただきました。これは、松本市内の75歳以上の高齢者が全体で3万8,500人。そしてすでに予約をした方、さらには、施設の巡回接種を受けられる方、そうした方々を今回の予約数と合わせますと、2万9,007人となるわけですが、これは75歳以上のすべての高齢者に占める割合が75%、全体の4分の3に上っております。今日以降も、電話予約は午前9時から午後5時まで、そしてWeb、LINEによる予約は随時受け付けておりますが、かなりまとまって予約をしていただく方々ということについては、75%ということで、一定の75歳以上の方々に予約をしていただいたのではないかと受け止めております。こちらにグラフをまとめてありますが、初日はWebとLINEで多くの方々が予約をされました。そして、3日間を通じますと、1万9,400のうちの8,000近くが、電話ということもございました。非常にやはり75歳以上の高齢の方々にとって、インターネットを通じた予約は、ご家族、知人などを通じて行っても、まだまだこの松本市においてはハードルが高いということも浮き彫りになったかと思います。このインターネットと電話では処理能力に大きな差があるわけですが、今後、行政のデジタル化、社会のデジタル化ということを進める一方で、今インターネットにつながって、さまざまな手続きや申し込みができない高齢の方々に対して、さまざまな形でサポートをしていく必要があるということも、認識をしたところです。

 コロナならびにワクチンについて、私の方からご説明を申しあげました。まずここまででご質問を受けたいと思います。

【記者】
 先ほどの市長のお話を確認させていただきたいのですが、5月に入ってからの変異株の人数ですが、ここにある55人のうち24人をスクリーニングして23人ということですか。

【市長】
 そういうことです。

【記者】
 24人中23人という数字はどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

【市長】
 全国的に変異株の置き換わりが進んでいるわけです。松本においても、その傾向が確認されたと思っております。そして、ここにおきます集団感染。そうしたことが、変異株の置き換わりといわばセットで発生しているということ。それは、この変異株の感染力の強さであり、先ほども申しあげましたが、それに対しての感染対策のよりさまざまな局面で求められているということです。ただ、この防ぐ手だては、従来株と基本的には変わりません。先ほど申しあげたように、三つの基本の対策を、局面局面、場面場面で徹底をしていただくということ。そして、若年層の皆さんは、感染をして、直ちに重症化という恐れは極めて小さいということも今のところ見えております。集団感染につなげないということが、今、変異株に置き換わっている中でより注意をしなければいけないことであり、かかったということを、軽微な症状でも自覚をしていただいて、ご家族や周りにうつさないという意識を持っていただくことをお願いしたいと思っております。

【記者】
 高校の集団感染に関わる109例目と113例目の方は、この武道系の部活動の方なのでしょうか。

【保健所長】
 個別にどの方がどの部活にということは、個人の関係にもなってまいりますので、本日の数がそういう状況だということでご理解をいただければと思います。

【記者】
 このAとBの部活動なのですが、同じ練習場で練習をしていたということですが、一つの練習場の中でスペースは分けられているというような感じなのでしょうか。

【保健所長】
 そうですね。同時刻で練習をしていたという事実はありますが、基本的に交わって練習するとかそういうことではなく、スペースを分けて練習をしているような状況だったと確認しております。

【記者】
 その中でそのAからBに拡大したということは、練習中にAからBにウイルスが移ったということなのでしょうか。

【保健所長】
 その辺は詳細をさらに確認する必要があるかと思いますが、例えば、共通にある入り口のドアノブであるとか、そういった接触するものが共通であることは同じ空間だとありますので、そういったところで感染した可能性。あとは、これは確実には確認されてはいませんが、部員同士が会話をしたかどうかといったところも、同じ空間にいることでは可能性としてはあるかと思いますので、そういった中で、同空間にいるということ自体で少し感染のリスクがあったのではないかと考えております。

【記者】
 AとBの部活は更衣室とかは別なのですか。

【保健所長】
 更衣室は別と聞いております。

【記者】
 練習場は室内ということでよろしいでしょうか。

【保健所長】
 そのとおりです。

【記者】
 高校の15名の方というのは全員生徒ですか。

【保健所長】
 今回のこれまでの報告の15名は全員生徒という形になります。

【記者】
 今の関連で、室内の練習場というのは、いわゆる体育館ですとか、そういう形状のものでよろしいですか。

【保健所長】
 武道系の練習場ですので、いわゆる格闘の練習場といいますか、屋内の練習場ということになります。

【記者】
 体育館の練習場。

【保健所長】
 はい。

【記者】
 それともう1点、先ほどのスクリーニング検査で23人変異株という話で、型はN501Y型なのか、どんな状況でしょうか。

【保健所長】
 今回お示ししていますのはN501Y型のスクリーニング検査で陽性ということになっておりますので、今回の数としてはN501Yのスクリーニング検査の陽性例ということで確認をいただければと思います。

【記者】
 先ほど市長の話にあった、24人をスクリーニング検査されたということでよろしいですか。

【市長】
 そうです。

【記者】
 スクリーニングに関してですが、24人というのは主に高校の感染者から選ばれたということでいいのでしょうか。

【保健所長】
 5月以降に陽性として確認されて、当保健所で扱った事例に関しては原則的には全例を提出する方針でやっております。ただ明らかに関連がありそうですとか、どうしてもウイルスの量が少なければ検査に回せない部分がありますので、それを除きますと、ほぼ提出をしている状況ですので、この高校に限らず、5月以降に発生した症例については提出しております。

【記者】
 24人中15人というのは、県が発表されている中にこの人数は含まれているのでしょうか。

【保健所長】
 検査については県の環境保全研究所に松本市も委託をしてお願いをしておりますので、発表分については松本圏域の中に含む数値としております。

【記者】
 症状別のグラフですが、これは感染が分かったときの統計ということでいいのでしょうか。その後その症状が進んでしまっているとか。

【保健所長】
 基本的に発症時の症状という形で確認いただければと思います。

【記者】
 特に症状が進んでしまう方が多いとかそういう傾向はないですか。

【保健所長】
 途中で少し重症度が変わってくる方はいらっしゃいますが、数としてはそれほど多くないと認識しております。

【記者】
 集団感染の関係ですが、日曜日の会見のときに、PCR検査80件実施という発言があったと思うのですが、その結果で今回この2名が出てきたということになるのでしょうか。

【保健所長】
日曜日のブリーフィングで80名の検査をさせていただいて、それが前回公表分の数までになります。今回に関しては、その後、約100人に対してPCR検査等をさせていただいた中に2名が陽性になったという形になっております。さらに、現在300名規模で調査を順次進めておりまして、またこの結果を整理させていただきたいと思っております。

【記者】
今日も発表があったこの高校なのですが、もう集団感染と見ている、あるいははっきりそう断定しているというふうになりつつあると見ていいのでしょうか。

【市長】
先ほど申しあげましたが集団感染と見ております。

【記者】
それでよろしいということですね。

【市長】
はい。

【記者】
集団感染で300人規模の調査ということですが、合計でこの学校で今現在PCR検査を実施したのはその300に含めて何人になるか。

【保健所長】
確実に実行してきているのは、先ほど申しあげました、正確な数字はちょっと今手元にないのですが、180までは終わっております。現在、それプラス300人規模で計算を進めているという状況になっています。

【記者】
15日、16日に集団接種があったと思うのですが、集団接種の人数とキャンセルがあったのかと、キャンセルがもしあったら、どういう方にワクチンを接種したのかまず伺います。

【市長】
接種の人数については少し確認しますが、キャンセルされた方は合わせて2日間で10人です。2日間で10人キャンセルをされて、そのあと、ワクチンを打っていただいた方は、保健師ないしは接種に関係する従事者、合わせて10人接種をしていただきました。合計の数についてはお願いします。

【健康福祉部長】
接種した人数については、960人土日での予定だったのですが950人の接種をし、あと10人を、今市長が申しあげたとおり、キャンセル待ちに回したということです。

【記者】
 その関連で従事者は市の職員も含まれるかどうか。

【市長】
 保健所の職員、保健師、基本的には市の職員ですね、全員ですか。

【健康福祉部長】
 そうです。

【記者】
 一般的な質問で、市長の見解を伺いたいのですが、全国的に市長、首長が接種をする例がある中で、決してワクチンを無駄にしないというので大事なことだと思うのですが、それについて、首長、自治体の長が打つというのに市長としての一般的な見解と、市長ご自身はどういう対応をとっていくかというものを伺います。

【市長】
 私は現在、接種はしておりません。また、現時点で接種をする考えは持っておりません。実は、連休前にコロナの医療介護部会の専門者会議を開いた際に、1人の委員の方から、松本市のコロナ対策の総責任者として、率先してワクチンを接種すべきだというご意見をいただきました。基本的にはそうした考えと私も同じ認識を持つ部分もございます。一方で、今回これは松本市、あるいは全国的にもそうですが、ワクチンの供給や予約といったものが、スケジュール通りになかなかいかずに、重症化リスクの高い高齢者や基礎疾患を持つ方々の接種が予定通り進んでいないという現実がございます。そして、国民市民の皆さんの中に、非常に行政の公平性ということに対して、厳格な視線を注いでいるというのが現状だと考えております。そうした中で、今私がまず取り組むべきことは、そうした分の接種の見通しを明確にするということが最優先であって、今の段階では、私が接種を行うということは考えておりません。

【記者】
 5月24日から多分、通常の病院とかでも接種が始まる場合に、医療従事者とか、接種を受けている方が多分やると思うのですが、そういった病院で、万が一というかあまりないとは思うのですが、キャンセルが出た場合に、例えばキャンセル待ちとかそういうのを取り組むとか、何かそういう対策というのは何か具体的にありますか。

【市長】
 これまでのところ、先ほど申しあげたように、この2日間は10人というキャンセルでした。また、それに先立つ5月8日、9日の2日間では4人と、非常に人数も限られていて、そういう人数であれば、基本的に、先ほど申しあげたように、保健師をはじめとして、ワクチン接種の現場で携わる従事者に行うということで賄っていくこともできましたし、それが基本であるべきだと考えています。今後平日も含めて集団接種、そして病院接種という形で順次接種が拡大していきます。そうするとこの余剰ワクチンの問題というものは、また一つ大きな焦点になります。この余剰ワクチンをどのように、余すことなく、そして、先ほど申しあげたように、市民の皆さんに納得感のある活用の仕方をするかということは、今現在、庁内で調整を進めているところですが、ある程度の原則といいますか、そうしたものをしっかりと打ち立てて、市民の皆さんにお示ししていく必要があると思います。今、この接種に関わっていただく方、さらには、これも感染リスクが高いという意味では、介護施設、高齢者施設で従事されておられる方、そうした方々が、一つ対象にはなってくると思っておりますが、どういう方々に余剰ワクチンを接種していただくかということは、当日になってみないと人数が確定できないとか、確定できてから来ていただいて接種までにそれほどあまり時間を置けないといった制約、要因もございまして、ある程度の原則と、ある程度の臨機応変さということで対応していかなければいけない問題だと考えています。

【記者】
 今回の6例の濃厚接触者はそれぞれどういった種類の接触なのでしょうか。

【保健所長】
 それぞれの濃厚接触者の状況ですが、まず109例目については、すべて同居の方、110例目に関しては同居の方が2名、そして同居外の方が2名、113例目につきましては同居の方が1人、同居外の方が3人。112例目、113例目、114例目についてはいずれも同居の方になります。

【記者】
 PCR検査をまず80人、その後100人という形で、今後300人規模という形なのですが、これは、複数回PCR検査を受けている人もいるということですか。

【保健所長】
 現在のところ重複なくそれぞれ1回目という形で、順次対象拡大をしてやっているという状況です。

【記者】
 15人の高校は私立とか県立とかいうのはいかがですか。

【市長】
 お答えを差し控えさせていただきます。

【記者】
 確認なのですが、武道系の部活動がAとBの二つの部活動で、クラスでそれぞれ拡大というのは何クラスで広がっているのでしょうか。

【保健所長】
 それぞれA、Bに所属する部活動のクラスはさまざまになりますが、確実に数が広がっているのは1クラスで拡大が認められております。

【記者】
 AとBは、それぞれ一つずつの部活ということですね。なので、部活動で広がっているのは、二つの部活動ということですね。

【保健所長】
 はい。

【市長】
 それでは、コロナ関連以外で私の方から3点ご報告をさせていただきます。
一つは、キャッシュレス決済ポイント還元事業の3回目を7月の上旬から中旬にかけて、2週間程度行うというものです。

資料10 松本市消費応援キャンペーン(第4弾)の画像
資料10 松本市消費応援キャンペーン(第4弾)

 議会でも申しあげましたが、コロナによる経済の停滞に対して、個人消費を促して、事業者の下支えをするためということで行うものです。支払額の20%をポイント還元するということで、これは2回目と同じ条件です。上限額が1回当たり3,000円、期間合計で1万円、還元総額が3億9,200万円です。この7月上旬の期間は、美術館の閉館に伴う、「パルコde美術館」を開催する期間とも重なりますし、また、現在調整中ですが、松本市内の歩道などを活用した店舗展開、「街場のえんがわ作戦」などとも合わせることで、7月の上旬、新型コロナの感染が一定の落ち着きを見ていることを見込み、実施するものです。具体的な実施方法についてはさらに調整を進めますが、このキャンペーンに合わせて事業による店舗売り上げの影響、さらには、今後のキャンペーンの実施方法といったことに関して、事業者にアンケート調査を行い、今後まだまだ新型コロナの影響も続くことや、また松本市内でキャッシュレス決済を広げていくという観点からも、将来的な実施方法についても改めて検討をしてまいります。

 続きまして、待機児童の問題についてご報告させていただきます。松本市は、今年4月に待機児童ゼロを実現するということを、前の市政のときから掲げてまいりました。

資料11 待機児童ゼロは…の画像
資料11 待機児童ゼロは…

 4月1日現在の待機児童数を国の要請に基づいてまとめたところ、松本市の今回の待機児童は2人ということになりました。去年の4月が33人ということで、31人減少したわけですが、結果的には2人、入居を保留された方の中に待機児童に該当する方がいらっしゃいました。また、待機児童に準ずる存在として、潜在的待機児童と称していますが、この潜在的待機児童の数は、前の年から85人減りましたが、33人でした。待機児童ゼロには届かなかったわけですが、潜在を含めて、大幅に入所を保留されるご家庭の数を減少することになったわけです。要因としては、公立においては正規保育士の定員増、これは9人ずつ3年間行ってきた最終年が昨年度でしたが、さらに、会計年度任用職員の確保、そして二つの保育園において、3歳未満児用の園舎を増築するといったことで受け皿を広げたこと。また、私立においては、地域型保育施設、これも3歳未満児に限定した施設ですが、新たに4施設。さらには、三つの認可外保育施設を認定こども園へと移行したこと。こうしたことが、合わせて100人あまりの入所保留者を減らすことになったと思っております。その上で、待機児童と潜在的待機児童、この一つの線引きが、国が示している基準に対してあるわけですが、この潜在的待機児童の方々の中にも、複数の保育所への入園を希望していてもなかなかその希望に見合わなかったという方から、それほど入所に強い希望がなかった方まで、差はあるわけですが、できるだけ、最大限、子どもを預けたいというご家庭が子どもを預けられる、そういう環境を作っていくことが、松本市にとっての保育政策の柱になると考えておりますので、引き続き、この国の定義による待機児童のゼロであり、さらには、この潜在的待機児童も含め、できる限り少なくしていくことに取り組んで参りたいと思っております。

 最後に、今年のセイジ・オザワ 松本フェスティバルについて発表をさせていただきます。

資料12 2021 セイジ・オザワ 松本フェスティバルの画像
資料12 2021 セイジ・オザワ 松本フェスティバル

資料12 2021 セイジ・オザワ 松本フェスティバルの画像
資料12 2021 セイジ・オザワ 松本フェスティバル

 昨年は新型コロナウイルスの影響で開催ができませんでした、セイジ・オザワ 松本フェスティバル。今年は、今こちらにご覧いただいている、鈴木雅明さん、そしてシャルル・デュトワさんというお2人の世界的な指揮者をメインに据えまして、開催をすることといたしました。
 鈴木雅明さんについては、バッハ演奏の第一人者、そしてそこから指揮者へというご経歴の持ち主で、今回、OMFには初参加となるわけですが、小澤総監督自ら起用を決定されました。また、こちらのシャルル・デュトワさんについては、スイス生まれの84歳。音の魔術師との異名を持つ、世界的な指揮者です。ニューヨークフィル、ボストン交響楽団、ベルリンフィルなど、欧米の主要オーケストラを定期的に客員演奏され、小澤総監督との交友も深い方です。その他、教育プログラムとして、小学6年生を招待する子どものための音楽会や、中学1年生を招待する、子どものためのオペラも開催する予定です。
今回、チケット販売について大きく変更させていただきました。まず、新型コロナの影響で、指揮者などの決定が遅れたこともございまして、チケット販売の開始日は7月10日からということになります。例年よりも1カ月程度遅くなります。発売場所は、従来通りの長野県内5カ所の窓口で販売することに加え、今回からOMFの公式ウェブサイトから予約を可能にいたします。これら対策の観点からも、ウェブ予約の積極的な活用をお願いしたいと思います。

 私からは以上です。

【記者】
 待機児童ですが、先ほどなるべく待機児童の数を少なくされていくというようなご発言ありましたが、ゼロにするというのはもう明言されない感じでしょうか。

【市長】
 今回2人までいきましたので、われわれとしては事実上ゼロの状態にはなったと思っております。これを続けていかなければいけないと思っております。もう少し目標を高くと言いますか、先ほど申しあげましたように、待機児童と潜在的待機児童というものが果たして実質的に見たらどれだけの明確な区分なのかというご指摘もございますので、これを今合わせると35人になりますが、それをさらに低減していくことを目指していこうと思っております。
 それと、あくまで待機児童というのは、子育て環境を推しはかる指標の一つだと思っております。あるいは、最低限とは申しませんが基本的な部分で子どもを預けたいと思っているご家庭が預けられない状態というのを、やはりこれは自治体レベルでも、国レベルでもなくしていくということが本来目指すべきところだと思っております。ですので、待機児童という量的な問題を解決すると共に、質的な問題という意味で、保育の安全・安心というレベルをさらに引き上げていくことや、保育と幼児教育と重なる部分もございますが、就学前の、とりわけ3歳以降の子どもたちの幼児教育という観点も、松本市がこれからさらなる充実を図っていかなければいけないと思っております。そうした観点から、これも今日の議会で触れさせていただきましたが、公立と私立の在り方も含めて、保育、幼児教育に関する専門者会議をできるだけ早く設置して、そうした問題に取り組んでまいりたいと思っております。

【記者】
 待機児童の関係で追加で伺いたいのですが、待機児童で今回カウントされたお2人、待機児童が出た理由をもう一度教えていただきたいのですが。

【市長】
 基本的には、ある一定数以上の保育園への入所を希望されて、希望された保育園が定員いっぱいで入れないという状況です。潜在的待機との違いは、希望される保育所の数だったり、より入園に対しての熱意の差と言いますか、希望の強さの差ということから、国の基準等に基づいて、待機児童と潜在的待機を分けているということでご理解いただきたいのですが、もし加える部分が2人についてございましたら、課長何かありますか。

【保育課長】
 ありません。

【記者】
 そうすると、定員というか、枠としてはこの2人が含めるだけの枠が本来はあったという認識ですか。

【市長】
 それはご承知のとおり、松本市全体で言えば、3歳未満児を受け入れられる枠はもう少しあるわけですが、非常に離れていて、そこでは自分が子どもを預けるには余りにも遠すぎるとか、条件があまり合わないということで、希望から外されているところに枠があっても、結局そこには入園をできないということで、入所を保留されて待機児童になったということです。

【記者】
 令和3年4月の待機児童ゼロに向けて、ハードソフト両面からの整備を、ここにあるように進めてきたのかなと思うのですが、今後こういった形で、何か大きなもので計画されている整備というのはあるのでしょうか。

【市長】
 施設面においては、基本的に一つ、今回めどを立てたものを完了したと思っていますが、引き続き、改めてどういう地域にどういう保育需要があるのかということを調査することや、そして、スペースはあっても、保育士の正規あるいは会計年度任用職員、双方のマンパワーの余力を増やしていくことが必要だと思っておりますので、これも引き続き処遇の改善をどのような形で図っていくのか、先ほど申しあげた、公立と私立の在り方を見直すことでその財源を生み出すことや、そうした可能性を探れないかといった観点で、総合的に取り組んでまいりたいと思っております。

【記者】
 専門者会議の立ち上げというのは年度内という認識でよろしいでしょうか。

【市長】
 はい。夏前にはと思っております。

【記者】
 待機児童の件で加えてなのですが、このお2人というのは、未満児でよろしいですか。

【市長】
 未満児です。

【記者】
 潜在的待機児童の33人は。

【市長】
 これもすべて未満児です。

【記者】
 認可外保育施設を認定こども園化することがどういう影響があるのかよく分からないのですが。

【保育課長】
 認可外保育施設へ入所されているお子さんについては待機児童の数に含まれてしまいます。認可外保育施設に通われていても、保育園を希望されている場合は待機児童という形になるものですから、認可外保育施設が認定こども園化されることによって、その施設が、認定こども園化なり、保育園なりの形になれば、その分受け入れが拡大するといったことで、待機児童が減るといった形になります。

【記者】
 昨年度は会計年度任用保育士がたくさん退職してしまったというお話があったと思うのですが、今回は退職者が減ったということで、この処遇改善というのはどういったことが行われたのでしょうか。

【市長】
 具体的にはどうですか。

【保育課長】
 昨年度と比べますと、今年度の会計年度職員の退職は少なかったです。それは平成29年から、先ほどお話がありましたとおり、いろいろな処遇改善、事務の負担軽減等々をやってきた結果だと考えております。それがICT化であったり、報酬の改善見直し等であったりといったいろいろな要素が絡まっての退職者の減につながったことだと思っております。

【記者】
 今年は、退職された方よりたくさんの人を確保できたということですか。

【保育課長】
 はい。人数的には退職者より採用者の方が多かったです。

【記者】
 市長にお伺いします。待機児童の件でもう1点ですが、公私連携の保育施設の在り方なのですが、市長の認識とすれば、財源的なメリットが大きいのか、あるいは潜在的待機児童の解消というのは、それぞれのこだわりというかがあってという面が大きいと思うので、幼児保育の質の向上という面で進めていくのか、ハード整備が一旦終わったということなので、そういう意味では新しい局面に入るというご認識なのかというのをお伺いしたいのですが。

【市長】
 今ご指摘いただいたものは両面含んでおります。まず財源的な面でいきますと、公立で大半の施設や人件費、運営費の負担を市町村が行わなければいけない状況と、国の負担が相当程度増える私立の在り方ということをうまく組み合わせれば、財源余力が出る。その分が、先ほども少しお話ありましたが、会計年度任用職員も含めた職員の処遇改善ということに充てられるということが1点です。また、保育の質というのは、安心安全の部分と、多様性といったような部分と、これは公立が直ちに質が低いという議論は当てはまらないと思いますが、よりニーズに応じた在り方ということに公私連携の方向性を探っていくことで、松本における保育、幼児教育の充実ということをつなげていきたいと思っております。これは、結果的には、そうした面からも待機児童の解消、あるいは潜在的待機児童の抑制ということにつながるものだと考えておりまして、先ほど申しあげたように、夏頃から専門者の皆さんに検討していただければなと思っているポイントの一つです。

【記者】
 OMFの関係で伺いたいのですが、今回小澤総監督は、こちらにいらっしゃるのかどうか、あと今どのように過ごしていらっしゃるのかどうかがもし分かれば近況を伺いたいと思います。

【市長】
 現時点では、演目として小澤総監督が指揮をするという予定はございません。何らかの形でこの松本に来られるかどうかということは未定です。加えることはありますか。

【国際音楽祭推進課長】
 総監督というお立場もありますので、現在のところ、事務局としては松本へ来るという予定で考えております。

【記者】
 OMFですが、ある程度人数が集まることになると思いますが、コンサート等ですね、コロナ対策はどんな、万全を期すというようなことを書いてありましたが、少しその辺を聞かせていただければと思います。

【市長】
 OMFはこの8月下旬から9月の上旬にかけてです。松本では、来月も信州・まつもと大歌舞伎の公演を予定しております。コロナの感染状況をもちろん、まだ見極めないといけない部分も残っておりますが、基本的にこの対策を万全にして開催するという方向です。こうした文化芸術イベント、そして、OMFの場合はコンサートということですが、観客の皆様方には、この入場から滞在にあたっての、マスクや手指消毒の徹底をはじめ、改めて、事務局からより厳密な対応をとることを検討をしてもらっております。何か加えることございましたら。

【国際音楽祭推進課長】
 ありません。

【記者】
 OMFの関係で、先ほどのご発言の確認ですが、事務局としては松本に来る予定ということで、演目で指揮をとることはないけれども、松本に総監督がいらして、音楽祭としての指揮をとるというか、そういった理解で正しいのでしょうか。

【国際音楽祭推進課長】
 はい。総監督という立場ですので、制作総指揮というお立場でお見えになるという考えでよろしいかと思います。

【記者】
 今回のこのフェスティバルは通常に比べると縮小されたプログラムみたいになっているのでしょうか。それとも通常通り19年にやった、前回やったものと同じレベルのものなのですか。

【市長】
 昨年は開催しておりませんので、一昨年と比べますと、プログラムの数、あるいは指揮者や演奏家の活動、こういうものは基本的には同じと考えてよろしいですか。

【国際音楽祭推進課長】
 2018年は21日間、2019年は22日間ということで、日数は減っております。これはオリンピックの開催期間と大きく変わらないように調整をしまして、中止となった昨年は15日間で考えておりましたので、ほぼ昨年予定したものと同じ期間で開催をするということです。また改めてプログラムも追加発表してまいりますが、通常オペラのない年とほぼ変わらない予定で考えております。

【記者】
 するとこのいただいている資料のふれあいコンサートとか関連イベント等ですね、市が行うようなものも決定次第発表ということで、基本的には市が関連したそういうイベントなり、歓迎のいろいろなものとかも同じように開催されるという理解でよろしいですか。

【市長】
 歓迎のイベントについては、従来立食形式でやっていたりしましたので、コロナ禍において、同様の形式は取れない可能性は非常に高いと思っております。ですので、どのような形で行えるか現在検討中です。

【記者】
 通常ですと、期間中どれぐらいの方がいらっしゃると考えてよろしいのでしょうか。

【市長】
 何かめどになる数字はありますか。もしなければ後で。

【国際音楽祭推進課長】
 後ほどお答えします。

【記者】
 市長にお伺いしたいのですが、OMFの関係になりますが、こういったコロナ禍でいろいろな芸術だったりエンターテイメントの世界が制限されている世の中ですが、そういったところでの音楽祭開催の意義というところはどのようにお考えでしょうか。

【市長】
 OMFも昨年は開催できなかったように、日本全国でも、昨年はあらゆる文化芸術のイベントが、開催を見送られたケースが多かったのではないかと思っております。1年経って、現在は、今の松本市内においてもそうですが、基本的には観客の上限といったようなものを設けた上で、感染対策をとって行ってきていることが多いと私は認識をしております。とりわけ松本においては、東京や大阪などの大都会と比較した場合には、感染状況が抑えられておりますので、できる限り、こうした文化芸術イベントは、市民の皆さんのご理解を得て開催をしていきたいと。そのことは、演奏者の皆さんはもちろん、市民の皆さんにとっても、生活を豊かにしていく一助になるものだと考えております。

【記者】
 曲目や一部プログラムの詳細が今後ということなのですが、まず現時点で固まっていない理由と、あといつごろ詳細を発表する見通しであるかということと、国によっては入国の制限等の状況、コロナの感染状況なども異なってくると思います。入国できなかった場合の対策は今のところ、何か考えているのでしょうか。

【市長】
 文字どおり、今ご指摘になったように、入国の在り方が不透明なところもある。そうしたことが、これまで指揮者のシャルル・デュトワさんもはじめとして、なかなか確定に至らず、発表が遅れてきたことでもありますし、現段階でも、すべてのプログラムを発表するに至っていない一つの要因です。その上で、骨格となる部分が固まってきましたので、チケット発売の7月10日ということをここは明確に出させていただきましたので、それまでの間には、プログラムを確定し、そしてそれは入国が可能であり、またどういう措置をとれば入国ができるかということも見定め、国内、国外、それぞれの演奏家の皆さんに参加の見通しを明確に立った上で、お示しをさせていただきたいと思っております。

【記者】
 例年、こちらはキッセイ文化ホールの使用と書いてあるのですが、会場として音楽文化ホールとかの使用の予定とかは。

【国際音楽祭推進課長】
 リリースにもありますように、ふれあいコンサートは例年音楽文化ホールで開催しておりますので、後日発表させていただきますが、音楽文化ホール、それから子どものためのオペラについては市民芸術館、松本市内は3カ所を会場としております。

【秘書広報室】
 以上で市長定例会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。このページのトップに戻る

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?
Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

松本市AIチャットボット