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市長記者会見 令和3年(2021)4月27日

更新日:2021年4月27日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和3年4月27日)[PDFファイル/1.83MB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

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資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移の画像
資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(4月1日以降)

【市長】
 まず、新型コロナウイルスの感染状況の報告からさせていただきます。
 本日松本市においては、2人の新規陽性者が確認をされています。さきに配布したプレスリリースの資料のとおりですが、お1人は、松本市としては50例目に当たる方です。30代の男性、職業は会社員の方です。この方は47例目の接触者で、症状は軽症、現時点で判明している濃厚接触者は4人です。もうひと方は、松本市で51例目に当たりますが、60代の男性、自営業の方です。この方は、長野県内の3668例目の濃厚接触者の方で、軽症ということで、現時点で判明している濃厚接触者は4人ということです。松本市内の直近1週間の新規陽性者の数は11人ということになっており、圏域全体で見てもここ数日は下落傾向です。引き続き、市民、そして事業者の方には、感染防止の措置、行動を徹底していただくということをお願いしたいと思います。私たちとしては、クラスターの発生を未然に防ぐことに力点を置いて取り組んでいきたいと思います。
 先に、高齢者、障害者施設に対するPCR検査、自主的な検査について、各施設に実施をお願いしたところですが、これから連休明けにかけて、積極的な検査の実施を引き続き呼びかけていきたいと思っております。

 もう1点はワクチンの接種です。ここに来て政府が明らかにしているように、ワクチンの供給の見通しがようやく明確になってきました。政府の発表によると、高齢者に関する接種に必要なワクチンの配分は、6月末までに自治体に行われるという見通しになっています。ワクチンの効果は、イスラエルやイギリスで顕著になっており、市民の安心、そして社会生活や経済活動を正常に近づけていくためには不可欠であると考えています。7月末をめどに、これも政府が今掲げていることですが、高齢者の接種を完了できるかどうかが非常に重要になっていると考えております。
 これまでにも、市内の医療機関に対しワクチンの接種に対する協力を要請してきたところですが、7月末ということをめどにする場合、さらなる医療機関の皆様の協力が必要と受け止めており、今夜、専門者会議の医療・福祉部会を開いて、改めて協力を要請することにしています。

 私からは、それ以外にあと2点、一つはマイナンバーカードの交付についてです。

資料2 マイナンバーカード交付率の画像
資料2 マイナンバーカード交付率

マイナンバーカードについては、行政のデジタル化を進めるにあたって基盤的なインフラだと政府も松本市としても位置付けており、交付の促進を市民の皆様にも呼びかけ、取り組んでいるところですが、現時点、4月1日の時点の松本市の交付率は、23.8%です。1年前に比べれば2倍近くになったわけですが、全体の4分の1弱ということで、今後、さまざまな行政サービスの効率化をデジタルによって進めていくにあたっては、まだまだ不十分で、全国平均、あるいは長野県、長野市平均も、4分の1程度にとどまっているわけですが、今後、職員が地域づくりセンターに出向いたり、企業における一括申請の周知をしたりして、マイナンバーカードの取得の向上に取り組んでいきたいと思っております。

 もう1点は、明日オンラインで締結式を行う、松本市と関東経済産業局との包括的連携についてご報告をいたします。

資料4 関東経済産業局による自治体連携の画像
資料4 関東経済産業局による自治体連携

 松本市と経済産業省、関東経済産業局の包括的連携ですが、これまで食料品の製造業に限定して連携をしてきたところですが、より幅広い分野において、経済産業省の関東信越エリアの部局と松本市が、包括的な連携体制を確認するというものです。松本市にとっては、経産省、経産局の知見、人脈、あるいは補助金などの制度を、これまで以上に積極的に活用して、地域の稼ぐ力の向上につなげていくということ。一方、経産省側にとっても、従来の一括的な全国的な施策の展開とは別に、モデル的な自治体エリアを選んで、そこで地方創生の実績を上げることで、政策の横展開を図っていくというねらいがあると伺っております。デジタル化の促進や、イノベーションの創出といった分野で、連携協力を進めていくということで、具体的には、明日のオンラインの締結式で、経産省、経産局側からも説明があると考えています。
 以上、私の方から説明をさせていただきました。

【記者】
 50例目、51例目それぞれ既に感染が判明した方と接触があったということですが、この中にどういう接触があったかお願いします。

【保健予防課長】
 50例目に関しては、47例目との接触ということで、個人の行動詳細に関わりますので回答は控えさせていただきますが、同じ空間と時間を共有していたということが確認されております。51例目に関しては、県の調査の中で、3668例目の濃厚接触者ということが判明しております。

【記者】
 51例目の60代男性の方で、発症から検査までがかなり時間が置いているのかなと思うのですが、これには何か理由がありますでしょうか。

【保健予防課長】
 この間、記載にはございませんが、発症後複数回医療機関の方を受診されていらっしゃいまして、この間検査はされていらっしゃるのですがいずれも陰性ということで、26日になって陽性が確定しております。

【記者】
 陽性判明までの間の複数回とは大体何回ぐらいでしょうか。

【保健予防課長】
 現時点では4回から5回という形で確認を取れております。

【記者】
 いずれもPCR検査でしょうか。

【保健予防課長】
 LAMP検査です。

【記者】
 今回の方の濃厚接触者はそれぞれ同居の方でしょうか。

【保健予防課長】
 50例目の方については、同居の方が3名、同居外の方が1名です。51例目の方については、同居の方4名となります。

【記者】
 50例目の方は47例目の接触者の方で47例目の方も30代の会社員なのですが、同じ会社とかそういったことは公表されないですか。

【保健予防課長】
 申し訳ございません。あくまでも現時点では接触ということで、共有をした時間とか場所があるということでご理解いただければと思います。

【記者】
 集団的な感染などに発展する可能性は。

【保健予防課長】
 そのことに含めましても現在調査をしておりまして、そういったことの調査を進めているという現状です。

【記者】
 51例目に関してですが、県の3668例目というのが安曇野市の会食に伴う感染者だったと思うのですが、その会食に参加していたかどうかというのはわかりますでしょうか。

【保健予防課長】
 この51例目の方はその当該会食には参加しておらず、県の3668例目とは別の機会での接触があったということで濃厚接触者と判断されていらっしゃいます。

【記者】
 先日菅総理が7月の末までに高齢者のワクチン接種を2回終わらせるというような発言があったかと思うのですが、市長としては、以前松本市では8月中旬までに接種を終わらせるという予定だったかと思うのですが、7月の末までに2回終わらせるということは可能なのでしょうか。

【市長】
 これまで、8月の半ばぐらいまではかかるだろうと申しあげてきました。まず、国からの供給の見通しというものがまだまだ不明確だったということがありました。さらに8月半ばぐらいまでと言っていたものも、具体的に、医療機関の方がどれだけ接種をしていただけるかということについては、それぞれ個別にこちらから聞き取りを行って調査をしてきたのですが、今日、先ほど申しあげた今夜の専門者会議で、ようやくこの医療機関のそれぞれ現段階でどれぐらいできるかというものがまとまりましたので、それを提示させていただきながら、7月末までに完了するというのは、今提示されているそれぞれの医療機関の接種では難しい状況です。ですので、これを目指すにあたって、どれだけそれぞれの医療機関の協力の上積みがお願いできるのかというのが今夜の会議の目的です。それぞれ通常の診療行為をしている中でワクチンの接種をやっていただくということですので、医療機関としても今まで非常に長い間コロナ対応をしていただいて、ひっ迫した状況、そして長期間にわたる対応をしていただいています。その上で、さらに何とかお願いしたいということでの今日の協力要請で、その結果を踏まえて、またどのぐらいということが見えてくると思います。そして、7月末まで政府のここへ来て打ち出されたものが、先ほども申しあげたように、供給量が非常にここへ来てめどが立ったということから、明確に示されているものです。
 一方で、4月分について当初言われていたような供給量がなかったと。これも全国的に医療従事者への接種が非常に当初の予定より遅れていると報道されていますが、最初はワクチンの供給がこれまで来なかった。その代わり今度、ドンと来ることがわかったというのが今の日本の現状です。このドンと来ることがわかった今度は、ドンと来る5月6月の供給をちゃんと接種できるだけの体制、とりわけ、実際に接種を行うことができるのは医師、看護師の方でありますので、医師看護師の方をどのように確保するのかと。これは松本だけではなくて、おそらく全国的に自治体は、今度はワクチンが配分されたけれど、それをどこまでしっかりと接種できるかということを今、急いで検討しているところだと思います。現状そう簡単な話ではないと思っておりますが、一方で、これが、できるだけ早まれば早まるほど、先ほど申しあげたように、市民の皆さんの安心感や、それに伴っての社会生活や経済活動の正常化に非常に大きな意味があると思っておりますので、ぜひともそれぞれの医療機関の皆さんには、非常に厳しい状況の中で、さらなるご協力のお願いをしていかなければいけないと思っています。

【記者】
 体制を作るために、人材の確保と、医療機関に接種の回数を増やすようにお願いすると、そういった理解でよろしいですか。

【市長】
 そういうことです。当然今度はわれわれも、予約や実際の事務的な手続きの部分は、市役所、保健所がやるわけですが、この部分についても、4月の段階から、全国の自治体で始めたものの、予約で非常にトラブルが起きたりということが表面化しています。松本としては、電話やインターネット、LINEといった体制をこれまでも取ってきておりますが、これが本当に十分なのかどうかというところの再点検も必要だと思っておりまして、事務側の準備、そして、実際に今度は接種していただく医師や看護師、医療機関の皆さんの協力の両面がこれまで以上にしっかり拡充されないと、政府が掲げた7月末完了ということは、全国の自治体にとって簡単なことではないなと感じています。

【記者】
 市として国に速やかに7月末までに接種を終えられるように、何か要望することとかというのはあるのでしょうか。

【市長】
 基本的には、国の役割としてはワクチンの供給の配分というところだと思いますので、その先は、どうしても実務は自治体が担うということになります。ですので、目標として7月末と掲げられた、われわれもそれができるだけ早く実現することが望ましいと思っていますので、努力をするということです。ただ一方で、現実にそこに対応できるかどうかというものは、自治体それぞれ人員や、自治体だけではなく先ほど申しあげたように医療機関の体制は、今は少し松本圏域は落ち着いていますが、感染者が増えてしまえばその分ワクチン接種に人員が割けないといった状況も出てくるわけで、その辺りが非常に難しいけれども、今、最優先に取り組まなければいけない自治体にとっての課題だと思っています。

【記者】
 今月15日に庁内で情報システムにトラブルが発生して、約8時間ソフトウェアの使用ができないような状態があったかと思うのですが、原因究明がされたかということが1点。それと、今後市がデジタル化や分散化を目指していくにあたって、システムトラブルは多方面に大きな影響をおよぼしかねない問題だと思うのですが、そういった観点から、再発防止に向けてのコメントをいただければと思います。

【市長】
 原因は、当然人為的なものではなく、少し専門的になりますが、直接的にはソフトウェアの不具合により、サーバーがダウンしたということです。そうしたソフトウェアのダウンに対しての不具合の解消を設定変更によって短期的には行いました。さらに、このダウンしたサーバーは全部で5台あったうちの1台がダウンをしたわけですが、そのうちの1台のメモリの交換を昨夜行いました。根本的な対策という意味では、ソフトウェア全体の本格的なアップデートを行う必要があり、これは作業に18時間かかるということで、スケジュール調整をした上で、5月中に実施する予定です。ご質問の、デジタル化をするときにこうしたものを避けられない、あるいは、どのように対策をとっていくかということです。これはデジタルに限ったことではありませんが、より技術が高度化していく中で、その構造を自分たちとしても正確に把握できる、そういう人員をできるだけ多く、市役所内でも抱える必要がありますし、また、専門の業者との関係をより密にして、どうすればそうした不具合、トラブルが限りなくゼロに近づけられるか、未然に防げるかといったことは不断の検討が必要だと考えています。

【記者】
 今おっしゃった中で、人員の確保について伺いたいのですが、今年度の採用の関係でこういったシステムであるとか情報関連の職員を例年より多く採用したということはあるのでしょうか。

【市長】
 特にありません。正規職員の採用として今年度、この4月からの採用ではございませんでした。また来年度以降ということを考えたときに、正規職員、会計年度任用職員、あるいはそれ以外の雇用の在り方、また自前ですべて抱えることは非効率にもなりますので、さまざまな面で、民間の人材も含めて、松本市の行政に関わっていただく、全体としての専門性の向上が必要だと思っております。

【記者】
 全国で衆院選も含めて、3つの国政選挙があり、自民党をはじめ与党が3連敗という結果になりましたが、まずそれをどう受け止めるかということと、松本市内についてはその選挙に関して県内で投票率が多分一番低かったと思うのですが、それについてどのように受け止めていらっしゃいますか。

【市長】
 今回の3つの補欠選挙は、長野が現職の死去による選挙であり、他の2つについては、政治と金の問題で自民党の現職議員が辞職したことに伴うものです。今回その2つの選挙区においては、この自民党の現職議員の政治と金の問題、さらには、一強体制が続く中で、そうした問題をいわば誘発するような状況もあったということに有権者の厳しい判断が下されたものと考えています。また、長野県の参院補選については、もともと野党系が持っていった議席を、いわば弔い合戦という構図もあり、それを確保したということだと受け止めております。低投票率については、長野県内では、松本がいろいろな選挙でトータルとしては投票率が高くないという傾向があるわけですが、今回とりわけ37%台という低い投票率でした。やはりこれは私自身の選挙も50%を少し割るという投票率でしたが、投票率の低下はそのまま政治や、国政市政問わず、信頼感、あるいは国民、市民がみずからは主権者であると、その意識と責任ということにとっても決してプラスではないわけです。これはさまざまな面から、私たち国民市民一人一人が向き合わなければいけない問題だと思っています。

【記者】
 三の丸エリアのまちづくりについてお伺いしたいのですが。今日プロポーザルで公告が出ていましたが、その中で、住民の方、市民の方の声を聞くなんていうことも盛り込まれていましたが、改めて三の丸のまちづくりの方向性と、どういう手順でどうまとめていくかというプロセス、スケジュールを教えてください。

【市長】
 まず、今日公募プロポーザル方式で3カ所を公募させていただいたのは、そうした三の丸ビジョンの作成に関わっていただく。ビジョン作成というのは、ある一つのグループにドンとお任せするということではなく、その後、今回プロポーザル方式で委託する方々に、どのような形で幅広く市民を巻き込んでこのビジョンを作っていくか、そうした事業全体のマネジメントや、市民や関係団体からの意見集約、そして、そうしたことに必要になってくる三の丸エリアの価値の分析や未来像の検討、これを相対的に担っていただく方々を公募しようというものです。そしてその公募に応じていただいた方々の中から、6月には業者選定委員会というもので1社を選ばせていただいて、このビジョン策定のプロセスに入っていくということです。今想定をしている、これは最終的には公募によって選ばれた業者の方々が、全体像を改めてプロセスも含め、提示していただいて決めていくことになりますが、庁内のお城まちなみ創造本部と、受託した事業者が一体となって具体的なビジョン検討を進めるとともに、地元の住民の方々、さらには、広く松本市全体の中からの市民の方、そうした方々にもビジョン作成のプロセスに関わっていただいて、業者選定委員会のメンバーにもなっていただくアドバイザー的な方々の知見もいただきながらまとめていきたいと思っています。既にこの三の丸の中で、外堀の復元をもう一度取り組もうということにしていることや、現存する市役所の庁舎を、分散型市役所に計画を見直していく。そのことによって、少なくとも本庁舎の敷地、用地は、三の丸エリアにふさわしい使い方に変えていく。そうしたことを踏まえた上での三の丸ビジョンの策定をお願いしていくつもりです。スケジュールについては、今年度、令和3年度中に、ビジョン策定を一つめどをしっかり立てていきたいと思っています。

【記者】
 今おっしゃっていただきましたが、そのビジョンの中で、重点とあえて掲げるとすればやはり外堀の復元と、今庁舎がある場所の活用というところを具体的には示したいという考えですか。

【市長】
 三の丸エリアというのは、改めて今回検討していただく範囲は、東側は総堀ですし、北側の旧開智学校までを含めてと考えておりますが、このエリアの中で、既に具体的に事業が始まっていたり、方向性としては、議会の皆さんとの調整が残っておりますが、現地建て替え計画を根本に見直すというところからスタートした、この市役所の在り方というもの。これは非常に大きな、主たるポイントになると考えています。

【記者】
 今のお話の中で、昨夜の多事争論会でもあったと思うのですが、市役所の今ある場所の、この西側と東側に分けたときに、西のところは庁舎を持ってくるのではなくてまちづくりに活用するというお考えということでよろしいでしょうか。

【市長】
 これまでも機会があるごとに触れてきた部分で、そのことを昨夜も繰り返させていただきました。もちろんこれは、議会の皆さんに今後了承を取っていかなければいけない、市役所の建設計画は、これからのところもございますが、今、私をはじめ、市役所の内部で検討を進めている前提としては、少なくともこのお堀側の、本庁舎の用地に行政組織の建物は作らないということで検討しております。

【記者】
 今でいう東庁舎ではないこの本庁舎という意味ですか。

【市長】
 そうです。

【秘書広報室】
 以上で市長定例会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。このページのトップに戻る

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