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市長記者会見 令和3年(2021)3月30日

更新日:2021年3月30日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和3年3月30日)[PDFファイル/3.65MB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

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資料1 県全体と松本市の感染者の推移の画像
資料1 県全体と松本市の感染者の推移(1月1日以降)

 まず、新型コロナウイルスの感染状況でありますけれども、直近の1週間の新規陽性者、松本市内で8人にのぼっております。警戒レベルも2という状況であります。全国的に、変異株への置き換えという動きが広まっている中で、松本においてもそうしたことも念頭に置いて、注意を続けなければいけない状況だと認識をしております。
 桜が一気に咲き誇り、そして、あさってからは新年度がスタートいたします。人の動きが活発になるわけであります。改めて、市民の皆さんには、3密の回避、そしてソーシャルディスタンスの確保、適宜適切なマスクの着用、手指消毒の徹底、これをこれまでと同様に、しっかり励行をしていただきたいと思います。
 松本市としては、当初レベル5という状況から、段階的に通常の状態に戻していこうということで、3月は日常回復期と位置付けてきたわけでありますが、この状態を、県も4月9日までを、この年度末、新年度ということで、注意の呼びかけを行っておりますので、それとあわせて、この日常回復期という位置付けで、あと10日ほど取り組んでいきたいと思っております。
 次に、あさって4月1日から中核市に移行し、新しい松本市保健所がスタートをいたします。やはり、まずはコロナ対策・対応に万全を期すということが、最優先の課題になります。職員には、明日(3月31日)の午前中に辞令交付を行って、あさって4月1日から、職務にしっかりあたっていただけるような準備を整えてまいります。新型コロナ対策の対策チームをつくり、そして、感染状況に合わせて現状以外の全庁体制で当たられる準備というものも、新型コロナ対策本部で検討をしてもらっています。感染の拡大が、もちろん起きないように取り組むことが必要でありますが、万が一、拡大が起きたときに迅速、的確に対応し、市民の皆さんに情報を随時提供していけるような体制をとってまいります。保健所につきましては、広報まつもと4月号の特集ページで、保健所についての窓口、そして具体的な業務などについて、記させていただいております。合同庁舎1階ということでは、これまでの県の保健所と同じ場所にあるわけでありますが、市民の皆さんには、こうした広報まつもとやホームページを通じて、新しい保健所が、どのような窓口があり、問い合わせ先になっているのかということについて、しっかりと広報周知をしていきたいと思います。その上で、地域ニーズに即した、乳幼児からお年寄りまでの健康づくりを、現状を中心に、松本市全体で取り組んでいくということを、今後、保健所のスタートとともに進めていけるよう、担当部署には指示をしているところであります。
 このほか、私の方から4点、ご報告をさせていただきます。

資料2 パートナーシップ宣誓制度についての画像
資料2 パートナーシップ宣誓制度について

 まず、この4月1日から、スタートいたしますパートナーシップ宣誓制度について、改めてご報告いたします。多様な性や生き方を認め合い、個性や能力を発揮できる社会の実現を目指してスタートをする制度であります。宣誓していただける方は、一方または双方が性的マイノリティのカップルの方々で、双方ともに成年に達していること、少なくとも一方が市内に住所を有し、または市内への転入を予定していること、配偶者がいないこと、宣誓者以外の方とパートナーシップ関係がないこと、双方の関係が近親者でないことなどであります。そして、具体的な手続きの流れは、こちらに示してありますように、まず事前に電話ないしメールで予約を取っていただいて、Mウイングにあります女性センターで宣誓を行っていただきます。女性センターでは、プライバシーに配慮して、個室で当事者の方々だけで宣誓をしていただけるような環境を整えます。その後、宣誓書・受領証とこちらに2つのパターンを用意させていただきましたけれども、当事者の方々には受領カードを交付させていただきます。それによって、可能になるサービスでありますけれども、市営住宅の入所、入居の申し込み、松本市立病院における面会や手術の同意、看取りなど、親族と同様の対応、さらには、携帯電話会社、具体的には、auの家族割引、そして、保険金の受取人に、この同性のパートナーを指定することができる、これは第一生命、日本生命、オリックス生命など、他7社ということになっておりますけれども、そうした取り扱いが可能となります。
 松本市としては、対象となる行政サービスの拡充を随時進めていくとともに、医療機関、あるいは住居に関する不動産会社などの民間企業への働きかけも取り組んでいきたいと考えております。
 改めて、こちらにお示ししたパートナーシップ宣誓書受領カードの2つのデザインをご紹介させていただきますと、左側が松本手まりを中心に、周りを連合6色で囲んだデザインであります。プライドレインボーということで、LGBTQの方々の象徴のカラーであります。向かって右側の図柄が、松本市の花のレンゲツツジをあしらったものであります。いずれも、広報まつもとなどで応募を募って、そこに、出品していただいた作品から選ばさせていただいたものであります。

資料3 松本市多文化共生キーパーソンについての画像
資料3 松本市多文化共生キーパーソンについて

 次に、多文化共生キーパーソンについてご報告をいたします。松本市内には、外国人の住民の方が、令和2年末の段階であわせて3,974人いらっしゃいます。人口に占める割合は1.67%。そうした中で、松本市としては、日本語教育をはじめ、多文化共生の取り組みを続けてきたところでありますけれども、よりそうした方々へのサポートの在り方を充実していこうという中で、多文化共生キーパーソンという方々を設けさせていただくことにいたしました。行政や地域と外国人の住民の方々の橋渡し役を担っていただこうという方々であります。
 具体的な活動の例としましては、外国人住民の困りごとを把握していただいたり、地区に住む外国人の方々に、有用な情報を伝達していただいたり、あるいはその方々に、市や地区が主催する多文化共生に関連するイベントに参加していただく、そして、困っている外国人の方々に声かけをしていただく、そうした方々、活動というものは、これまでもそれぞれ行っていただいてる方々がいらっしゃったわけでありますが、そうした方々の活動を、より良い確かなものにして、活動しやすい状況を整えて、活発にしていこうという中で、こうした位置付けを松本市としてさせていただくものであります。
 登録期間は2年ということで、これまでに40数人の方に登録をいただいております。これから4月以降、よりこうした存在を、市としても働きかけをして、外国人の住民の方々をサポートするネットワークを広げていきたいと思っております。こちらに示させていただいた、このキーパーソンネットワークというものは、それぞれの地域に、松本市に登録をしていただいた多文化共生キーパーソンという方々を、いわば配置をしながら、それぞれが連携を取っていただいて、さまざまな困りごとの解決、外国人の住民の方々の暮らしやすさにつなげていこうというものであります。

 次に3点目でありますが、市民芸術館・串田芸術監督の総監督就任についてご報告をいたします。
 まつもと市民芸術館の串田和美芸術監督には、令和3年4月1日、あさってから総監督に就任をしていただきます。あわせて、串田総監督の任期につきましては、令和5年、2023年の3月31日までといたします。
 この総監督就任でありますけれども、松本の芸術文化の拠点施設であります市民芸術館の持続的な発展のために、芸術面だけでなく、大所高所からご指導をいただくということ、そして、任期につきましては、1期5年でありますけれども、現在4期目の半ばということでありますが、4期目の任期が満了をいたします令和4年度末、先ほど申しあげた令和5年3月31日が、就任から20年という大きな節目となることから、そのタイミングで、後進に道を譲っていただくことが望ましいと判断したところであります。
 この総監督の辞令は、任命権を持つ松本市文化芸術振興財団の理事長から、交付をしていただきます。その上で、このまつもと市民芸術館につきましては、これまでの事業運営についての、第3者による、評価検証というものを行って、そうした評価をもとに、専門家による、管理運営検討委員会といったものを選定をさせていただいて、この20年先の芸術館のあり方というものの検討をしていただこうと考えているところであります。

資料5 松本マラソン2021魅せたい三ガク都がここにある。~至高の難コース 挑戦者求む~の画像
資料5 松本マラソン2021魅せたい三ガク都がここにある。~至高の難コース 挑戦者求む~

 次に4点目でありますが、昨日(3月29日)実行委員会が開かれました、松本マラソン2021の開催についてご報告をいたします。
 松本マラソンは、最初に第1回を開催して以降、これまで、本来であれば4回開催というところを、台風とコロナによって2度中止ということになり、コロナによって去年の5月に中止を決定した際に、私の方から実行委員会に対して、改めてこのコースの再検討を提起をいたしまして、警察をはじめとする関係機関のご協力を得て、新たなコースを策定して、今年度開催を目指していくところであります。
 大会のキャッチコピーは、「魅せたい三ガク都がここにある。~至高の難コース 挑戦者求む~」といたしました。
 これは、今回コースを見直すにあたって、より松本の自然、歴史、文化を堪能できる、そうしたコース設定を、交通事情などをできる限り勘案した上で、設定をさせていただきました。松本城を一周して、多角的な角度から天守閣を眺めていただけるよう、まず、コースを設定したこと。さらには、蔵造りの中町通りからあがたの森通りへと。そして、美術館、芸術館、旧松本高等学校を眺めながら、松本では、最もランニングコースとして定着している薄川のランニングコースに入っていただいて、そして、アルプスと、市街地の眺望を堪能しながら走っていただく。中盤は、アップダウンの厳しいタフなコースを設定させていただきましたが、こうしたコースが、決して記録を出すコースということにはなりませんけれども、松本ならではのマラソン大会として、定着・発展ができることを目指しているところであります。
 そして今年は何よりも、新型コロナウイルス感染症の予防措置ということが求められるわけでありまして、日本陸連のロードレースガイダンスに沿って、検温の実施や、マスクの着用、手指消毒の徹底はもちろん、新型コロナウイルス感染症対策室を設置し、マニュアルの策定、ランナーボランティア、地域住民の方々への周知啓発に取り組んでまいりたいというふうに思っております。
 新型コロナウイルス感染の今後の推移というものが不透明なところがあるわけでありますが、マラソン大会を実施することを前提に、これから準備を進めてまいります。ボランティアの方々には、これまで以上のご参加を願えるように、さまざまな場面を通じて、働きかけ、呼びかけを行っていきたいと思っております。
 また、参加定員につきましては、従来の1万人を、コロナ対策などを勘案して、8千人と2割減らさせていただいて、また、参加料については、従来1万1千円だったところ、コロナ対策にかかる費用を上積む形で、1万2千円と設定をさせていただきました。
 市民の皆さんの先行受け付けを、4月24日から、一般の受け付けを4月29日から行わさせていただきます。
 私からは以上であります。

【記者】
 芸術館の串田芸術監督ですが、名誉職になるということでしょうか。ご本人から何か申し出があったのでしょうか。

【市長】
 まず私が逡巡をいたしまして、総監督という名称あるいはお立場というお話の提起があったのは、まずご本人からであります。
 ここにも記述をさせていただいたように、芸術面だけでなく大所高所からということで、これは芸術面も含めてということでありますので、芸術監督の部分を誰か他の方が担うということではありません。ですので、名誉職というと、ご質問の趣旨は、実権がなくなるということを指してるのかと思いますが、そのようなことではない。その上で、あわせて今回、芸術監督としての任期を、今、4期目のちょうど3年が満了となるところでありますが、残り2年、この芸術監督の任期がございます。そこの残り2年の任期を、総監督という名称と立場にさせていただいて、その上で、この4期目の任期が満了をする2年後の令和5年3月31日には、これまで芸術監督を続けていただいた、そして、最後の2年間は総監督という立場にも立っていただいて、この20年を大きな節目として、そこで後進に道を譲っていただくということをお話をしてご理解をいただいて、今日の発表ということでございます。

【記者】
 そうすると、その任期が満了した後は新しい方を迎え入れるということでしょうか。

【市長】
 先ほども申しあげましたように、その後どのような管理運営体制にしていくことが望ましいのか、あるいは、芸術館が20年を経て、この串田さんがこれまで積み重ねられてきた実績をもとに、これからどう発展させていくことが望ましいのかということを、これから2年をかけて検討していくということであります。その際には、できるだけ幅広く中央でも活躍している、このホールの経営に当たってる方々や、さまざまな舞台芸術やプロデュースにあたってる方々など幅広く、そうした意見をいただける、考えていただける形というものも、考えていきたいと思っているところであります。
 なぜこのタイミングかということで、もう一つ、申し添えますと、演劇に限らず、舞台芸術につきましては、2年程度先まで、やはりいろいろこの出演先との交渉や手配、会場を押さえる、このスケジュールを入れていく、そうしたことが慣例となっております。ですので、2年後に、この大きな節目として後進に道を譲っていただくためには、今の段階で、この2年をあと残り控えた段階で、こうしたことを、ご本人と確認をさせていただく必要があったということであります。

【記者】
 今の芸術監督の関係で確認で伺いたいのですが、総監督の話の提起があったのはご本人からで、2年後に後進に道を譲ってもらうというのは市側の提案ということでしょうか。

【市長】
 そう認識していただいて結構です。

【記者】
 総監督という立場を芸術館に置くのは初めてでしょうか。

【市長】
 そうです。

【記者】
 あと、先ほどの市長のお話の中であった、管理運営検討委員会を今後選定して20年先芸術館のあり方を検討するという話ですが、今後の後進の方というのは、ここの検討委員会の中で議論していくのか、それとも文化芸術振興財団が直接検討していくのでしょうか。

【市長】
少 し松本市と、文化芸術振興財団と、芸術館の関係を整理させていただければ、今まつもと市民芸術館というのは、管理運営を指定管理という形で文化芸術振興財団に委ねているわけであります。ですので、直接的な枠内での管理運営について、一義的に今回も、この辞令の交付を財団の理事長から行うと先ほど申しあげましたけれども、それは、そうした関係があるからであります。松本市は、この文化芸術振興財団に対して、そして財団を通じて、この芸術館の管理運営にかかる多額の補助金を支出している立場であります。ですので、この芸術監督あるいは総監督という立場の方々の選任には、当然その一定程度携わって、どうあるべきかということは、考えていく立場にあると。そのような中で今回、串田さんご本人とも、あるいはその文化芸術振興財団の理事長ともお話をさせていただく中で、こうした結論に至ったわけであります。その際、この2年後以降の芸術館の在り方、これまで、やはり串田芸術監督のもとで、非常に演劇を中心に運営をしていただきました。そして、非常に大きな功績があったと私は思っております。松本市民に対して、この演劇が、ともすれば、敷居の高い特別なものというところがあった部分を、より身近なものとして浸透させていただきました。また、串田さんのこれまでの実績や人脈に基づいて、非常に高度な演劇作品を提供していただいたと。そのことによって、松本市のブランドというものも高まったというふうに認識をしております。こうしたことは、串田さんが芸術監督であればこそという認識を持っているところであります。
 一方で、この芸術館の利用の仕方については、演劇をはじめ、それ以外のさまざまな文化芸術領域への広がりといったことが、どうこれから展開できるかとか、あるいは、市民の皆さんの、この芸術館の利用のあり方といったものも、この20年たって、一つの節目の中で考えていくポイントではないかと認識をしております。そうした串田さんの実績に基づいて、さらなる芸術館の発展をより広く、深く、これから考えていく必要があるということでございまして、先ほど、ちょっとイメージをしていただくために管理運営検討委員会という名称を持ちましたが、まだ固定的に、この名称を使うところまで検討が至っているわけではありませんし、これから2年の間に、より幅広い方々からの意見聴取をして、新しい未来の芸術館の在り方と、こういうものを模索していきたいと思っております。

【記者】
 芸術面だけでなく大所高所から指導いただくということだったのですが、もう少しこう具体的にどういったことをされるのかということが知りたいということと、あともう1点、まつもと大歌舞伎のように串田さんがいてこそというイベントも松本市にはあるかと思うのですが、こうしたものをどうされていくのか。今決まっていることなどあればお伺いしたいです。

【市長】
 まず、何か具体的にというと、具体的な表現になってないかもしれませんが、より芸術館のこれまでの築かれてきた理念の継承といったものや方向性といったことを、串田さんのご自身の今、指摘がありましたが、自らの演出、あるいは、出演、こういったこと以外のイベントのあり方、持ち方、そうしたものまでを含んで大所高所から考えていただくということが一つ、総監督という名称に込められているところであります。そこと関係しますが、これまでの串田さんの実績を考えたときに、また串田さんのお気持ちとしても、まつもと大歌舞伎をはじめ、これまで開催してきたものが何かパタッとなくなってしまうということが、ご自身も私たちも想定してるわけではないと思います。
 一方で、先ほど申しあげましたように、より幅広く、非常にやはり松本にとっての芸術文化の拠点ですから、この芸術文化の拠点を、市民の皆さんにとって、串田さんのこれまでの実績の上に立ってどう発展させていくのかと。私はその可能性というのは、ある意味、無限の可能性を秘めていると思っておりますので、そうした未来志向の前向きな方向性を、串田さんともに、また幅広い芸術文化の関係の皆さんとともに、探っていきたいと思っております。

【記者】
 市長の方から先ほど、総監督の話の提起が串田さんの方からあったということと、あとあわせて、逆にこの後進に道を譲っていただくのが望ましいというのが、市側の認識としてお持ちだということで、市長自身の問題意識として、串田さんの大きな功績がある中で、一方その演劇以外の領域にも、文化芸術の領域の広がりがどう考えられる、そのような問題意識があって、その後進に道を譲っていただくということにつながっているのかと思うのですが、市と文化芸術振興財団とそれから串田さんの話し合いでといえばそれっきりだと思うのですが、その前後関係というのはどうなっているのでしょうか。例えば、松本市の方から、譲っていただけませんかということで、総監督への就任等への話に広がっていったのか、この起点がどこにあるのか。

【市長】
 先ほど申しあげたように、最初に総監督のお話をいただいたというところが起点であります。その上で、その話だけではありませんが、私の就任以降、串田さんとは何回かお話をさせていただく機会がこれまでにもっております。それは、大歌舞伎の開催の在り方もそうですし、先ほどの総監督のお話もそうです。また、串田さんの次の任期が、先ほど申しあげたように2年後に来るということ。その先をどう考えるかということ。そうしたことについて、これまで何回かにわたって串田さんとお話をする中でこの結論に至ったということで、それ以上の詳細については差し控えさせていただきます。

【記者】
 少しお答えいただければですが、例えば、串田さんの方から総監督に就きたいという見方なのか、就任の話があって、ご本人がどのような理由でそのような提案をされてきているのかというのは伝わっているのでしょうか。

【市長】
 私は今も申しあげたように、より大きな立場といいますか、大所高所からと、こういうものだというふうに受け止めました。もし、それよりも具体的なことをお聞きになるとすれば、ご本人にお聞きになっていただいた方がよいのではないかと思います。

【記者】
 確認なのですが、先ほどからの市長のごあいさつであったり、こちらの今日頂戴している資料などでは、芸術面だけでなく大所高所からご指導いただくとあるのですが、演劇という意味の芸術面ということですか。

【市長】
 ここで表現している芸術は、もちろん演劇が含まれていますし、要はプロデュースといいますか、強いて言えばこの演出とか、そのようなものだけではない、よりこの芸術館の運営面も含めたそうしたことを指しております。

【記者】
 あとその任期の、22年度末までは総監督という幅広いことをされる立場にありつつも、今やってらっしゃる芸術監督のお仕事も引き続きされるということでよろしいですか。

【市長】
 そうです。より包含したものだと理解をいたしていただければと。

【記者】
 あと2年で串田監督が80歳になるかと思うのですが、よくOMF(セイジ・オザワ松本フェスティバル)でも小澤監督の年齢と、今後の持続的なイベントにするにはどうするかという話がありますが、芸術館の運営を考えたときに、串田さんの年齢的なものを背景とした、何かその、持続可能なものを検討するというような観点はあるのでしょうか。

【市長】
 それが年齢という部分と、先ほどから申しあげている20年という任期の長さという部分、これは重なり合う部分もございますが、私としては、串田さんのこれまでの大きな実績・功績の評価と、やはり次の世代に、引き継いでいっていただく、引き継ぎながら発展をさせていただく、そのようなことを考えたときに、この20年という任期、そしてご年齢もその中に私は含まれているのかなと思うのですが、そのような中でのお話をさせていただいて、ご理解をいただいたということであります。

【記者】
 先ほど市長から中核市の概要の方は聞きまして、明日(3月31日)辞令交付式を行う。4月1日は、特にセレモニーは行わないということですが、コロナ禍の中でやらないというのは賢明な判断だと思うのですが、このようなセレモニーなどを行わないという決定を、どのような理由でされたのでしょう。

【市長】
 セレモニーというのが通常行政機関のスタートでどういうものをちょっとイメージするのかというのも私もあれなのですが、先ほど申しあげたように、本庁では4月1日にこの辞令交付を行いますが、この辞令交付を、明日3月31日に行うことにまずいたしました。
 これは、もう4月1日の開所から、実際の業務に全力であたっていただくということが、その理由でありまして、先ほど申しあげましたように、新型コロナウイルス対応というものがいわば継続的に行わなければいけない中で、県から松本市が引き継ぐそのことに、一刻の猶予もなく取り組みたいと、取り組む必要があると思ったからであります。
 また、建物自体も、今までの県の保健所とつながる形で、長野県合同庁舎の1階のフロアをお借りして開所するわけでありまして、何か特別なセレモニーをやるということの必要性は全く感じませんでした。実績に、職員の皆さんに仕事に集中していただくということ、また、職員の皆さんもそのことを望んでいると考えてのことであります。

【記者】
 多文化共生キーパーソンについてお伺いします。このキーパーソンという考え方は、既存の多文化共生推進プランというのがあったと思うのですが、このプランの中にも、私の記憶の中では、考え方としては盛り込まれていたと認識しています。それで今回4月に、この多文化共生キーパーソンの設置要綱というのを定めることが新たなこと、という理解でよろしいでしょうか。

【市長】
 設置要綱を定めて、そしてそのキーパーソンという存在を、明示するといいますか、何とか一般名詞として、キーパーソンっていう人が、現実にはそれぞれの地域に存在するねと、あるいはそのような存在をしっかり育てていこうということは、今のプランなりに掲げられていることで、またそのような方々を増やしていかなければいけないときたわけでありますが、やはりそうしたことを拡充していくには、もう一つ明確なものが必要ではないかということが、この多文化共生に関わっておられる学識経験者や専門家の方々からも、お声がありまして、明確にするまず第一歩といいますか、その登録するという行為や、これは何らかの形で、カードのようなものというのも今後考えていこうと思っておりますが、そうすることで、当事者の方々により意識をしっかり持っていただいて取り組んでいただけるとか、あるいは、周りの方々が、この人は多文化共生に理解があって、非常に真摯(しんし)に取り組んでおられて、なのでこの人に対して、頼りにしていけるとか、そしてまた横のつながりを作っていくときに、このキーパーソンといういわば、一般名詞ではなく、松本市の固有名詞として、固有の制度として位置づけることでそうしたものが促進できるのではないかということが違いだと考えております。

【記者】
 今、市長がおっしゃった、その見える化させるということ以外に、そのキーパーソンとして登録することのメリットっていうのは何かあるのでしょうか。

【市長】
 現段階では、まず第一歩ということで、そこの部分に踏み込めてないというのが現実であります。例えば、少額でもその費用負担を何とかするとかいうのが次の段階として、考えられることであるかなというふうに思っておりますが、今回は、そこまでスタートはしておりません。

【記者】
 コロナの関係に変わるのですが、1都3県に出されていた緊急事態宣言が3月21日で解除になりまして、観光誘客っていう面ではこれから増えていくと思うのですが、一方で、再び松本圏域で、感染が再拡大してしまう懸念、リバウンドの懸念みたいなものもあると思うのですが、期待といった部分とあとその心配といった部分の市長のお考えはいかがでしょう。

【市長】
 緊急事態宣言の解除そのものが、その後に、1都3県で起きている感染の状況でありますとか、あるいはそれぞれの都道府県知事が出しているメッセージや、措置を考えたときに、宣言の解除という言葉とは裏腹に、現実に起きている社会生活や経済活動の制限が、緩和されてきたということが、例えば飲食店の時短営業とかをその首都圏で見ても起きてないわけであります。ですので、先ほど松本市の状態が3月を継続していくと申しあげましたが、基本的な認識としては、松本でいえば、1月にバッと急拡大し、2月で抑えられ、3月から段階的に活動を戻していこう、その代わり、日常とるべき措置や飲食での注意ということは引き続きやっていこうということは変わらないようにやっていこうということを申しあげました。ですので、この4月に入っても、当面は、その状態を我々は続けていきながら、観光面をはじめとした取り組みも、その気持ちを緩ませない中で動かしていくということだと思います。それは非常に、あまり明確にスパッとした方向性ではないのですが、コロナから1年、発生から1年経って今、私たちが直面している現実とか、私たちがこれからもまだまだとっていかなければいけない態度としては、こうしたブレーキを離さずに、ゆっくりと慎重にアクセルを踏んでいく、その変わりこれを、エンジンをふかしすぎるということは、その反動が非常に大きいということを常に意識をしながら進めていくということだと思っています。あまり前向きな展望を現段階で、抱えられる部分もありますが、先ほど松本マラソンで申しあげたように、一方で、去年であれば、こうしたイベントをやるのかやらないのか、どちらかといえば、やめておこうという方向で、いろんなイベントが中止になりました。先ほどのような基本的なスタンスに立ちながらいろんなイベントはやっていこう、感染が急拡大しなければやっていけるんだ、やっていける方法を私たちは見出して、2年目は進んでいくんだということはできると思っておりまして、そのためにもこの感染レベルというものを、現段階は、1週間に7、8人ということは、1日1人程度が確認されているということでありますけれども、そうした状況以上にはならないように、私たちの立場で言えば呼びかけをし、市民の皆さんには従来の活動、行動、取り組みを続けていただき、そして万が一拡大傾向になったときには、直ちにサーベイランスを徹底し、必要な検査を迅速に行うといったことに取り組むことで、急拡大という局面を起こさないようにしていきたいと思いますし、同時に、5月から本格的に始まります、ワクチンの接種、それも高齢者を中心にできるだけ大勢の方々に接種をしていただけるよう呼び掛けていきたいと思います。

【記者】
 中核市のところで、初めに市長の方からもコロナ対策チームを作って対応されるということだったのですが、もう少し具体的に、人数など分かっていることがあればお聞きしたいです。

【市長】
 昨日の対策本部で確認をし、そのあとのブリーフィングでお話したラインになりますが、保健所の中に、7つのチームといいますか、班分けをして取り組みます。総務、広報・情報管理、疫学調査、相談・フォローアップ、患者入院調整、PCRセンター、予防接種、それぞれ何人ということは、事態に応じて流動的になるということで、昨日も保健所長から説明をさせていただきました。具体的に何人ということを申しあげることはできません。一つの目安として、新規感染者が1日4人ぐらいまでであれば、基本的には保健所の今の職員体制で、疫学調査とか、検査や移送、そうした新型コロナ対応の業務は行えるという想定であります。それ以上1日の感染者数が増え、あるいはクラスターが発生するということになったときには、この本庁舎側の職員が対応をすると。その具体的なシミュレーションは保健所のほうでやっていただいています。

【記者】
 4月1日から県内の聖火リレーが始まり、松本市も2日にゴール会場となっていますけれども、今また県内でこういった感染状況が拡大する中で、市民への市長からの呼びかけであったり、どのような聖火リレーにコロナ禍でもしていきたいかということをお聞きしたいです。

【市長】
 聖火リレーのみならず、オリンピックの開催そのものにも、今日本国内では賛否が分かれてる状態だということは、認識をしております。一方で、開催をIOCとの間で進めていく方針が取り下げられない以上は、オリンピックの開催ということを前提に、できることを、しっかりとコロナの感染予防措置を取りながら進めていくということが、基本的な私のスタンスであります。聖火リレーにつきましては、福島を出発して今関東に入り、長野県にこの後入ってまいります。松本では4月2日の金曜日でありますけれども、コース沿道に集まっていただく方には、密集を作らないという意識を持っていただいて、オンラインでの視聴ということも可能でありますし、そうした選択は、ご自身の体調や、きちんと感染予防の措置をとっていただいた上での参加ということは、それぞれの判断でしていただければと思います。マスクの着用はこれは絶対でありますし、参加していただいた方々は、どうしても距離は2メートル以上というわけにはいかない部分がでてくると思いますので、横の方と会話をしないとか、大声を出さないとか、今、リレーで呼びかけられていることを守っていただいて、参加をしていただきたいというふうに思います。それが非常に盛り上がる聖火リレーになるか、そうであるのならば、やる必要があるか、そうした議論は多角的にいろいろできると思いますが、私自身は先ほど申しあげたように、今よろしいと五輪関係者がやる方向で進んでいることに反対を表明して、リレーへの何か見直しということを申しあげるつもりはありません。

【広報課長】
 以上で市長定例記者会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。このページのトップに戻る

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