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市長記者会見 令和2年(2020)11月10日

更新日:2020年11月10日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和2年11月10日)[PDFファイル/249KB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

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令和2年11月10日 市長定例記者会見

資料1 県内の感染者と松本圏域の感染者の推移(8月1日以降)の画像
資料1 県内の感染者と松本圏域の感染者の推移(8月1日以降)

【市長】
 まず、新型コロナウイルスの感染状況ですが、昨日(11月9日)一週間ぶりに、松本市内の20代女性の感染が確認をされました。改めて松本市民の皆さんには、人と人との距離をとる、適宜適切にマスクを着用する、そして、手洗いをこまめに行うといった感染防止対策の基本を徹底していただきたいと思います。冬場に入り、夏場以上に気温や乾燥の関係で、飛沫が届きやすくなると言われています。
 社会生活、経済活動を継続させていくために、従来の感染防止対策をより徹底していくということを、市民の皆さんには改めてお願いしたいと思います。
 私からは以上です。

【記者】
 お城周辺のまちづくりについてお伺いします。
 松本市は、5年前の平成27年の3月、松本城三の丸地区の整備の基本方針というものを定めています。その中で、外堀の復元、内環状北線、あるいは大名町通りのこれからのまちづくりの方針を定めています。その中の一つに、もともと大手門枡形があったエリアについてもポイントとして挙げています。中心市街地の核となる場所ということで、松本城の入口にふさわしい整備の在り方を、これから検討していく必要があるというような表現をされています。市長は公約の中で、世界水準の歴史観光エリア、それから市民や観光客が集うセントラルパークを作るということをおっしゃられています。これからそういったものを整備していく上で、大手門枡形があったエリアをどの程度重要視しているのか。今の現状の認識と将来構想についての考えがあればお聞かせください。

【市長】
 今ご指摘があった基本方針は、前の体制の下でまとめられたものです。私が、三の丸エリアについて世界水準の歴史観光エリア、セントラルパークにと掲げているものと当然重なるものもありますし、必ずしも完全に一致するわけではない点もあると認識しています。その上で、今の大手門枡形広場をどうするかということ。基本方針の中でも、私の認識としてはまだ漠としたものといいますか、イメージとしてこうした方向が掲げられているということ。どこまで具体化の検討が庁内的に進められているかというと、それは基本方針以降、そこまで具体的には進められていないという認識を持っています。私自身は、この三の丸エリアの総合整備をどういうふうに進めていくかの基本的なスタンスは、国宝5城の中でも有数の天守閣ではありますが、周辺の整備は他と比べると非常に物足りないところ。この整備を、私としては同心円的にしっかりと段階を踏んで進めていく必要があるだろうと考えています。
 まずは、一丁目一番地として事実上一旦棚上げになった、南西外堀の水をたたえた堀の復元、そして今市役所が建っている、お堀を挟んで東側にある市役所のスリム化と合わせた用地の活用といったことに取り組まなければいけないと思っています。
 そして、内環状北線の4車線の内の部分について、より幅広い活用にすること、あるいは大名町の通りについて市民の皆さんと共によりにぎわいや、そうしたことにつながる整備を段階的に進めていくという考えです。
 この最終段階として、大手門枡形広場はいわば三の丸の一番南側ですのでこれを一体どういう形で、現状八十二銀行の所有している土地であり建物ですので、これに対して今から果たしてどういうアプローチが必要なのかということは、もう少し慎重に考えていきたいと思っています。

【記者】
 最終段階としてということは、外堀、あるいは市役所の用地、内環状北線といったものよりは、優先度とすればそれほど高くはないということですか。

【市長】
 私としては、そういう認識です。

【記者】
 と言いつつも、いずれは何らかの三の丸の一番南側のエリアとして、何らかの整備が必要であるという考えから、今も用地交渉を進めてらっしゃるとは思うのですが、そういう取り組みを進めているということですか。

【市長】
 三の丸の範囲には当然入りますし、視野には入れているという認識です。

【記者】
 市長の頭の中であそこにこういったもの、例えば松本城の入口として何か歴史を感じさせる、そういう周辺整備をしたいというような具体像みたいなものを描いているわけではないですか。

【市長】
 はい。私自身が今具体的に持っているわけでありません。あるいは、先ほど指摘された基本方針の中でも、そのことまで具体的に詰めているということにはなっていないのではないかと思っています。

【記者】
 アメリカの大統領選挙についてお伺いします。民主党のバイデン前副大統領が、当選を確実にしたと報じられています。国際社会においては、アメリカの第一主義から多国間協調へ、あるいは分断をあおると言ったらあれかもしれないですが、そういったものから融和、結束へといったような路線の転換、そういったものへの期待も各界から聞かれます。
 市長のアメリカ大統領選挙の受け止めと、日米外交に対して何か注文、要望といったものがあればお聞かせください。

【市長】
 分断ではなく統合を追い求めると、バイデンさんは、新大統領と言っていいと思いますが、掲げておられます。この賛否はあったでしょうが、トランプ大統領の時代の、いわばリーダーが率先して分断をあおりかねないという言動を繰り返してきた状況は、やはり世界の民主主義国のリーダーたるアメリカの在り方として、個人的には非常に危惧を覚えていました。ですので、今回まだ最終的な決着と言えるかどうかわからない段階ですが、世界各国の首脳もその前提としての発言を行われていますし、株式市場も新大統領誕生を織り込んだ反応になっています。この流れは不可逆的な流れになっていくのだろう、あるいは行ってほしいと思います。
 バイデンさんのこれまでの発言を見る限り、バランスのとれた政策判断を基軸にされるのだろうと思います。それは、国際情勢、外交政策という観点で言えば、米中二大国の必要以上の対立ではなく融和の方向に、それがアジア太平洋地域の安定ということにつなげていってほしいなと思います。自由と民主主義を基軸とする外交を、日本も足並みをそろえて、進めていくことを期待したいと思います

【記者】
 前回に続いて同じ質問で恐縮ですが、信州まつもと大歌舞伎について、例えば来年の夏に予定される場合、前年から考えてすでに準備があるのではないか考えますが、いかがでしょうか。

【市長】
 前回の記者会見でご質問を受け、それを踏まえて私も先週末から、今の状況を確認させていただきました。
 現状を申しあげますと、信州まつもと大歌舞伎を、来年の6月下旬に松本市芸術館で開催する方向で最終調整をしているということです。興行サイドの方で、まだ詰めがいろいろ残っているようですので、その決定にあたっては改めて興行サイドから発表があると思います。松本市としても実行委員会の事務局を務め、ボランティアの皆さんの参加を募っていく上で、一応最終調整というところが見えたということで、この実行委員会は一度解散した形になっているようですので、もう一度実行委員会を立ち上げて準備に入っていくことを考えています。実行委員会については、前回の体制で言いますと、副委員長に副市長、松本市芸術文化振興財団理事長という立場で関わっていたようですが、それをどうするかということについては今後改めて速やかに検討したいと思っています。

【記者】
 今おっしゃった興行サイドというのは、これまで通り松竹という考えでよろしいでしょうか。

【市長】
 はい。そのように理解しています。

【記者】
 例えば、最終的に来年6月に開催が決定して開かれるという場合に、新型コロナウイルスの影響などもやはり気にはなってくるところですが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。

【市長】
 そういう意味で言うと、あらゆる文化芸術イベント、あるいはスポーツイベントもそうかもしれませんが、これからの半年、どのような感染状況になるかによって流動的な側面がゼロだということはないと思います。一方で、今まで私たちが新型コロナウイルスと向き合う期間を経る中で、それぞれこの状態であれば開催できる、あるいは開催するための取るべき対応は何だという中での最終判断になりつつあると認識しています。少なくとも、これが決定だということで発表されることになれば、それを前提に準備を進めていくということだと考えています。

【記者】
 興行サイドが松竹ということになると、イメージされるのはこれまで通り、例えば役者さんであれば中村勘九郎(なかむら かんくろう)さんとかですか。

【市長】
 具体的な演目とか、あるいは具体的な出演者については、まだ私が具体的に発表する段階ではないと認識しています。一方で、従来の信州まつもと大歌舞伎の路線の上に立つ興行ということは変わらないと思います。

【記者】
 これまで信州まつもと大歌舞伎の興行の名称が、信州まつもと大歌舞伎の前は「平成中村座」と、松竹が中村座を率いてやってくるときはついていましたが、そこまではまだわからないというか調整中ですか。

【市長】
 それも、最終的な決定発表は興行サイドでなされると思いますので、私としてはその部分に大きな主として関心を払っている部分ではないということです。

【記者】
 大手門枡形の土地の件で、先ほどの市長の説明からも、現状八十二銀行の土地に建物が建っているというお話ありましたが、基幹博物館の今賃貸借している用地を取得するために、八十二銀行の土地もセットで買わなくてはいけないというお話を聞いています。私の素人考えで申し訳ないのですが、市長としては、博物館をいずれ市の購入した土地にしたいと考えていらっしゃるのか。また、博物館の用地ではないですが、大手門枡形の場所も取得しなければいけないという状況は、これはセットで取得したいと市長は考えていらっしゃるのでしょうか。

【市長】
 前回申しあげたように、博物館の用地は、現状では10年間の賃貸借ということで博物館の建設に向かっています。ですので、しっかりと建物が建って関係が安定すれば、賃貸借よりも取得の方が自然だと思っています。もう一点、博物館の用地となった、かつてのバス平面駐車場の用地、それと松本営業部ビルの用地。これがどういう関係と言いますか、松本市側と八十二銀行側で取り交わされてきたのかということについては、私が就任する前の状況でした。この部分についての経緯、あるいは合意内容など、そうしたものについては過去にさかのぼって、これまで私は精査してきていません。そういう中で、昨日(11月9日)公開質問状をいただくことになりました。新聞報道も一部ありましたが、焦点は松本営業部ビルの用地に関わることでした。私としては先ほど申しあげたような、過去にさかのぼってどういう経緯があって、いくつかある土地の取得がどういう関係性を持って取り交わしがあるのかということは、もう一度しっかり精査する必要がある、したいと考えています。

【記者】
 今後精査されるとして、土地の契約内容等によって市長の考えも変わるかもしれませんが、現段階では、やはり博物館は市の取得した土地に最終的には建っていた方が良いということですか。

【市長】
 賃貸借よりは安定性が増すということですので、基本的にそういう認識です。

【記者】
 いずれ、もし大手門枡形の整備に着手することになった時にも、やはりその土地が市の土地であった方が良いということですか。

【市長】
 先ほども申しあげたように、大手門枡形をどのように整備するかというのは、実は具体的なものは、今、市役所の中にないと私は認識しています。あるいは、私自身が先ほど申しあげたように、同心円的に段階的な三の丸の整備を進めていった暁には、視野に入ってくる可能性があるものだという認識です。直ちに今の段階でこうしたい、こうしなければいけないというふうには考えていません。

【記者】
 そうなりますと、松本営業部ビルの土地を取得するかどうかはまだ分かりませんが、博物館の土地を手に入れるために、そこも付随して買わなくてはいけないことになるということですか。

【市長】
 先ほどのご質問の繰り返しだと思いますが、先ほど申しあげたように、前の市長や執行部の中でどういう経緯があったのか、どういういきさつだったのかということを、私としては過去にさかのぼって精査する、そこから今ご指摘のあったことについても考えを整理したいと思っています。

【記者】
 今の質問に付随してですが、八十二銀行営業部の土地を取得することを検討した経過を精査した結果によっては、土地を取得するという考えをやめるということもあり得るのでしょうか。中止するということも考えられるのでしょうか。

【市長】
先ほど申しあげたこと以上のことを、今の段階で申しあげることは時期尚早かと思っています。

【記者】
 分かりました。さかのぼってしまって恐縮ですが、信州・まつもと大歌舞伎に関して、演目や出演者はまだ言える段階にないとおっしゃっていましたが、従来の路線に立つことは変わらないともおっしゃっていました。シアターコクーンで上演された演目をこちらに持ってきて、それを串田和美さんが演出する現代歌舞伎というのが従来の路線だったというように記憶しているのですが、その通りでよろしいでしょうか。

【市長】
 はい。そういう認識です。

【記者】
 今週金曜日、11月13日に、市立病院の新病院の在り方を考える専門者会議の第4回目が開かれて、市長への提言内容がまとまってくると思います。提言の提出自体は12月になるかと思うのですが、今後専門者会議で出た提案と病院側の検討会議で出た内容とを合わせて、新しい病院の在り方を検討されていくと思うのですが、現段階ではどのようなプロセスを経て在り方を決めようと考えていらっしゃるのか伺います。

【市長】
 今ご質問にあった専門者会議は、12月後半になると伺っています。その時、検討結果を受け取ることになっています。毎回毎回話してきたことの記者ブリーフィングをしていただいていますが、ある程度どういう議論が行われているということは把握をしているつもりです。同時に、病院側のプロジェクトの進捗状況というのも、先週北野病院事業管理者や中村病院長に来ていただいて、まだ最終案ではありませんがお話を聞きました。一定の乖離があるなというのは、現段階で認識をしています。将来を見据えて、規模や診療科の絞り込みといいますか、あるいはその特色をしっかりと打ち出す必要があるという専門者会議の皆さんの方向性と、基本はこれまでの病院の在り方を継続させながらの改善という方向性の病院サイド。必ずしも今の段階で一致しているということではないと確認させていただきました。その上で、双方から12月に向けて提言あるいは取りまとめをしていただくわけですが、まだ具体的なプロセスはこれから考えなければいけません。専門者会議側と病院側の意見交換といいますか、あるいはすり合わせといいますか、そうした場というのは何らかの形で設けて、その上で、私として松本市としての案を取りまとめたいと思っています。

【記者】
 以前記者会見で、病院の在り方について市民の意見を聞くような場を設けるかという質問をさせていただいたときに、過去に新病院の在り方が検討なされた中でそれは十分なされてきて、今は専門家の方が話し合ってもらう段階に来ているという話をされていたと記憶しています。今専門者会議の中で検討されている新しい病院の在り方というのは、2018年の3月ぐらいにまとめられた基本計画とは、かなり内容も異なってきていると思います。病床数も変わっています。その当時に市民に話を聞いたこと、説明してきたことと大分中身も変わっていると思います。改めて市民に内容を提示したり地元の人に意見を聞いたりという機会を、これから設けるつもりはないのかどうか伺います。

【市長】
 病院の在り方あるいは具体的な中身について、そもそも宮地鉄工所跡地に造らないということから始まって、前回と方針転換していることはたくさんあります。一方で、市立病院を波田の診療所時代からの歴史や地理的特性ということを考えたときに、どういう病院が求められるかということは、前回議論されたこととそう変わらない部分もたくさんあります。これは私も説明の中では申しあげたつもりです。今回は、市民に広く、あるいは地元の方々にこの会議の中に入っていただくことは、あまり必要性が高くないだろうと。それよりも、いわゆる虫の目鳥の目で、病院関係者、専門家の皆さんに両方の視点から検討していただいて、私たちとしての案をまとめて議会に付すと。議会こそ市民の代表ということで、このプロセスを進めていきたいと思っています。

【記者】
 私たちとしての案というのはどういうことですか。

【市長】
 松本市の案です。先ほど申しあげたような2つのプロセスを総合してまとめた、松本市としての案です。

【記者】
 新型コロナウイルスに関してお聞きします。昨日(11月9日)から長野県でもGо Tо Eatの取り扱いが始まって、飲食店の方はいろいろ期待されていると思うのですが、一方で遠くは札幌、近くは長野で飲食店におけるクラスターが発生しています。その中で2点をお伺いします。まず飲食店の事業者の方にどういう呼びかけがあるのかということ。飲食店などでのクラスターを抑えるために、松本市として何かできることもしくは取り組みたいことがあれば教えていただきたいのですが。

【市長】
 まず、先ほど申しあげたように、冬場になってやはり飛沫がより飛びやすくなっている状況です。食事をする、お酒を飲む、そしてその際に会話を交わすというときに、飛沫の飛ぶことをどう抑えるかということです。市民お一人お一人や飲食店の方々がこれまでとられてきた、仕切りを設けること、あるいはフェイスシールドやそうしたものを市民や利用者の方々に着用していただくこと。そうしたことを、これまで以上に徹底していただくということがまず必要なことですし、お願いしたいことだと思っています。その上で感染状況が爆発的になってしまうと、飲食店の利用に対して、行政として社会全体にどうしてもブレーキをかけざるを得ない場面ということも、覚悟しなければいけないわけです。そうならないように、どうやって今の状態を何とかコントロールしていくかということに、市民あるいは飲食店の皆さんとしっかり気持ちを合わせて取り組むということだと思います。直接的な話ではありませんが、感染とそれの重症化ということを、敷居といいますか、そういったものを設けながら感染状況に向き合っていく必要もあるのではないかと思っています。つまり高齢者の重症化しやすい皆さんと、若い世代あるいは50代以下の皆さんにとっては、仮に感染をした時に、直接的なダメージやあるいは社会への影響ということを、少し区別といいますか、社会全体としてどうできるかということも課題になってくるのではないかと思います。具体的には、例えば重症化リスクが高い高齢者の方々に対しては、現状では症状がある方に対する行政検査もありますが、もし自主的に検査を受けるとすれば自費で受けていただくということになるわけです。こうしたところに対して、例えば高齢者の皆さんであれば、症状がなくても不安や懸念を持っている方々の検査を、今よりも広く受けていただけるような何らかの措置を、国の制度や予算を活用して行うといったことも検討したいと思っています。

【記者】
 費用の負担を軽減するために、高齢者が受ける検査は、松本市独自として国の予算を使って行うということですか。

【市長】
 大枠として、国の制度としてそうしたものが今検討されている認識があります。もしそれが実行される段階であれば、活用するということを検討していきたいと思っています。

【記者】
 飲食店等に対して、松本市として、例えば先ほどおっしゃったフェイスシールドや仕切りの徹底を見て回ることは、なかなかやはり権限としてやりづらいということですか。

【市長】
 あまり大仰にやりすぎることで、今度はお客さんの足を止めてしまうというようなことになっては、現段階ではかえってマイナスもあるなと思います。しかしご指摘のように、そうした部分をしっかりと整えていただくこと、またそれが可視化されて市民の皆さんには、もうこういう状態になっているんだと知っていただくことが、飲食店に足を運んでいただける状況につながるという側面はあると思います。どういうふうな形で飲食店の安心安全体制を市民の皆さんに共有していただくかということも、大事な視点だと思います。

【記者】
 広く高齢者の方が検査を受けられるようにすると。この辺りの制度設計であるとか、あるいは補正予算を組むだとか、その辺りの考えはいかがでしょうか。

【市長】
 今それをできればやりたいという気持ちはありますので、その財源の面などを早急に精査したいと思っています。

【記者】
 補正予算を組むことも視野には入れているのでしょうか。

【市長】
 いずれにしても、お金は市として一定程度、何らかの形では負担をすることになると思います。やろうとすればですが。どういう形で財源の手当をするかということは必要になってくると思います。

【記者】
 先ほど市長がおっしゃっておられたことですが、比較的若い方とお年寄りの方では、直接的なコロナのダメージが違うだろうと。区別する視点も重要だと。おっしゃるように、高齢者の方に対して検査を支援するのも一つの手だと思いますが、伺っていて少し引っかかると思ったのは、若い方は確かにダメージが高齢者に比べて比較的少ない面があるかと思うのですが、感染症というはそこからさらに広がっていく側面があります。もちろん市長もその点は重々承知の上での発言だと思うのですが、そこを区別するという言葉に若干引っかかりました。市長の見解を少し伺えますか。

【市長】
 私も、引っかかりもありながらの発言だったと聞いていただければと思います。スパッといかない話だと。若い方が無症状でも感染していれば、当然お年寄りにうつすことにつながるわけです。一方で、4月、5月に行ったような、全国一律どのような年齢の人も同じ行動をとることが引き起こす社会や経済の混乱ということも、私たちは経験しました。先ほどのものの言い方に誤解を招くような言い方があったとすれば、慎重にならなければいけませんが、それぞれの世代、自覚症状のある方など、個人によってとるべき行動、とってはいけない行動はそれぞれ一律ではないのだろうなと思います。そのことを行政が、政治が、ラインとして示すことは極めて難しく、実はラインはしっかりと敷けるものでもないのだと思います。お伝えしたかったメッセージは、今後感染状況が今より不透明で難しくなったときに、何を最優先にしなければいけないのかという比重とか優先順位という意味で、重症化するお年寄りをリスクからできるだけ守ること。一方で、それに全ての歩調が合ってしまうと、社会全体が、経済全体が逼迫するという視野、視点も持って取り組んでいきたいという趣旨です。

【記者】
 信州まつもと大歌舞伎の件で、お答えいただける範囲で伺いたいと思います。6月下旬という少し幅のあるご説明でしたが、もう少し具体的な日取りが決まっているのかどうか。

【市長】
 それは決まっていないという認識です。

【記者】
 会場等については決まっていますか。

【市長】
 会場は従来通り、まつもと市民芸術館大ホールです。

【記者】
 今年に関してはオリンピックと重なることで延期になったと理解しています。状況は来年も変わらないと思うのですが、開催に至った理由があればお伺いします。

【市長】
 これは私たちが興行を主体的にやるものではありません。興行サイドがそういう判断で、今、最終的な調整を行っているということです。私が判断をしてそうなったということではないということはお伝えします。興行サイドとして、来年のオリンピック開催の有無にかかわらず、この大歌舞伎は開催しようということになったという認識です。

【記者】
 隔年で開く松本の文化的な取り組みの一つですが、これが最終調整までいっていることは、市長として率直にどんな思いでしょうか。

【市長】
 オリンピックの問題もありましたし、もう一つ、興行サイドの内部で、松本でどのように開催をしていくかということで、昨年までの段階では意見の一致を見なかった側面もあったと聞いています。今回一定の調整が見られて、開催する方向で最終調整が決定し発表ということに至ることを期待しています。松本の市民の皆さんも、セイジ・オザワ松本フェスティバル、そして信州まつもと大歌舞伎は、二つの大きな文化芸術イベントとして期待をされていると思います。ぜひこの流れで続いていくこと、また松本市役所としてもできることをしていきたいと思います。

【記者】
 最終公表はいつごろになりそうですか。

【市長】
 それは今私に持ち合わせる材料がありません。

【記者】
 新型コロナウイルス感染の高齢者への検査の件で確認ですが、市長の今のお考えはPCR検査ということでいいですか。

【市長】
 PCR検査あるいは抗体検査、今、金額あるいは正確性ということで複数いくつかの検査がございますので、何が一番適切かということは、最終的に絞り込みを行いたいと思っています。

【記者】
 今の段階では複数の選択肢があるということですね。今市立病院などでPCR検査を受けると3万円ぐらいかかるということですが、全額補助されるということなのか、一部補助といった形なのでしょうか。

【市長】
 複数ある中でどういう検査を選ぶにしても、全額ということは基本的に考えていません。お年寄りを対象として、感染の疑いの段階ではないができれば不安を解消したいとか、あるいは何かの目的のために検査を受けておきたいというような方がいた場合を念頭に置いています。そういう意味で言うと、全額補助で、無料で受けられるということになりますと、検査体制や受け皿ということとの兼ね合い、そして本来の必要性ということとのバランスが問題になります。一定額は自己負担していただく方が適当ではないかなと考えています。

【記者】
 PCRないしは抗体の検査については、もうすでに庁内で研究、検討が始まっているという趣旨でしょうか。

【市長】
 庁内という意味はどういうことか分かりません。私も庁内の者ですので。

【記者】
 市長だけが考えているということではないということですね。

【市長】
 私がこの場で、思い付きで言ったわけではないということです。

【記者】
 国が一旦制度化したことで国から補助金が下りて、それに市の負担も入れてやるという仕組みと理解していいですか。国の負担が一部あるので、市としても検討するということですか。

【市長】
 そうです。

【広報課長】
 以上で市長定例記者会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理したうえで作成しています。このページのトップに戻る

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