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市長記者会見 令和2年(2020)6月1日

更新日:2020年6月1日更新 印刷ページ表示

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 令和2年6月1日 市長定例記者会見

【市長】
 今日は6月1日ということですが、松本市では、市立の小中学校が今日から毎日の登校、そして給食の再開ということで、子どもたちにとっては新年度のスタートというと少し言い過ぎかもしれませんが、通常に近い形でこれから学校生活がスタートすることになりました。

 また、松本城の本丸庭園の開放を今日から再開したことをはじめとして、市内の屋内、屋外、さまざまな施設も、市民の皆さんにご利用していただける状況を今日からスタートしたわけです。もちろん、新型コロナウイルスの感染防止対策に万全を期すということは、これまでと同様、あるいはこれまで以上にきちんと対処していく必要があるわけですが、これからはそうした対策とバランスを保ちながら、社会生活や経済活動を上向きに進めていくということを、ぜひとも市民の皆さんにも取り組んでいただきたいですし、松本市役所としても、それをさまざまな角度からバックアップしていかなければならないと考えています。

 松本城については、今週の土曜日、6月6日から天守を開放ということで、人数制限や検温、マスクの着用、場内の消毒の徹底といったことをきちんと行いながら、市民、あるいは県民、そして県外からいらしていただく方に安心して松本城を観覧していただけるよう、環境を整えていくつもりです。

 そしてこれから、松本市内の宿泊、飲食、観光をはじめとしたさまざまな事業者の方々にも、少しずつ営業を取り戻していただく時期に入ってきます。特別定額給付金の支給についても、先週金曜日現在で、全体の40%、今週中には、57%程度の方々に支給が完了する予定です。ぜひとも、市民の皆さん、事業者の皆さんには、これから松本の経済を回していくということに、それぞれのお立場で取り組んでいただければと思います。

 もう1点私からは、来週召集される市議会6月定例会に提出する補正予算案について概略を申し述べます。
 今回の補正予算案は、市長公約に関わる政策的経費や、今回の6月補正を前提として、新市長に判断を委ねられた政策経費などを盛り込んだものです。ただ、この4月5月、そして6月にわたっても、新型コロナウイルス対策を最優先に、市政(運営)に取り組んできましたので、今回の補正についても、私の市長公約や新たな政策経費は、いわば限定的に盛り込んだ形になっています。

 市役所の建て替え、あるいは市立病院移転、都市計画道路の見直しといった大きな懸案については、今後、議会の皆さんに大きな方向性を示しながら順次着手をしていくという考えで、今回は、例えば、私の公約の一つの渋滞対策については全市的に渋滞箇所の調査を行うといった費用を盛り込ませていただきました。

 また、自転車の活用を交通政策の柱に掲げていますので、そのための検討委員会の設置や、駐輪ラックの更新といったものを盛り込んでいます。観光面では、山岳観光の施設整備ということで、乗鞍高原の遊歩道など、さらには、庁内のOA化推進ということで、タブレットパソコンの配備を拡大する予算といったものが中心になっています。

 私からは以上です。

【記者】
 今日から松本城の本丸庭園が開いて、天守も今週末から開くということで、県外の方々に例えば今落ち込んでしまっている誘客への働きかけとかについて市として何かお考えになっていることはあるのでしょうか。

【市長】
 先ほども言いましたように、バランスを保ちながらというところはまだ留意したいと思っています。政府が6月19日を東京も含めた県をまたいだ移動の自由化といいますか、そういう節目に置いています。松本市としても、松本城の天守の開場を6日に行うなどして段階的に進めながら、19日を一つ節目において、ご質問にあったようなPRを民間の方々との歩調も合わせながら実施していくことを検討したいと思っています。

【記者】
 6月補正の関係でいくつか政策的な話をしていただきましたが、まず、渋滞の調査をなぜやるのか。それから、自転車の検討委員会の設置ということですが、どういうことを議論していくのか、どうしてこういう組織を作るのか。これを確認させてください。

【市長】
 渋滞問題は私が今回の市長選に臨むにあたり、市民の皆さんが、最も解消、是正、改善を望んでいる政策テーマの一つだという認識を持ち、そのためにさまざまな取り組みを行っていくことを申しあげてきました。その前提として、まずどういう箇所での渋滞の現状があるのかを正確に把握することが今回行うことです。実は、昨年までに中心市街地の調査は一度行われていました。今回全市的にということで、中心市街地以外の部分も調査を行い、全体を把握することがまず必要だと考えました。その上で、渋滞を解消するためにはさまざまな角度からの取り組みが必要です。道路を整備する、例えば、右折レーンを渋滞箇所について何とか整備していくことも一つです。あるいはもっと基幹的な、国道をはじめとした取り組みが必要なこと、先ほども申しあげましたが都市計画道路全体を見直していくことも必要です。そのための一番ベースの実態調査をいち早く始めることが今回の目的です。自転車については、道路の渋滞の解消の問題とも結びつくところがあると思っています。松本において、市街地が比較的コンパクトになっていることを考えても、あるいは高校生をはじめとして自転車を利用している人が多いという現状を考えても、これを主要な交通手段に位置付けた交通政策が必要という認識をかねて私は持っています。そのため、基本的には自動車のインフラ整備は、専用レーン、あるいは自転車が優先的に走れるところをどう確保するかということと、もう一つはやはり、置き場所の問題をさまざまな角度から整備することが必要だと思っています。そうした私も持っている観点について、より専門的な立場の方に検討してもらい、それをフィードバックしていくことが目的です。

【記者】
 6月1日に、FDA(フジドリームエアラインズ)が松本空港に就航して10年の節目を迎えます。福岡、北海道の札幌や、主要な地方を結んできました。足元の自治体のトップとして、この10年の節目をどう振り返るのか、いかがでしょう。

【市長】
 地方空港の冬の時代がずっと続いた後に、FDAのような航空会社が航空業界に参入してきたことにより、さまざまな可能性が広がったと認識しています。そうした中で、松本市は将来的に国際定期便も視野に入れた信州まつもと空港の利用を念頭に置いています。私自身も積極的に取り組んでいきたいと思っています。そこに連なっていく、松本から国内主要都市への定期便を運行していただいているFDAとの関係は、さらに緊密に、そして発展的にしていかなければいけないと思っています。
 今回の新型コロナウイルスの影響は、人の移動を制限したり、これから数年単位で航空需要は厳しいことが見通されています。しかし、そうした厳しい状況の中でも、松本が内外の都市と空路で結ばれることは、他の都市以上に積極的に取り組んでいかなければいけない課題だと認識を持っています。ぜひとも、今の厳しい状況をともに乗り越えていけるよう、今後とも連携を強化していきたいと思っています。今週末に社長との懇談を予定させていただいているところです。

【記者】
 渋滞の件ですが、松本という町は古い町並みが残っています。前市長が(道路の)拡幅はかなり厳しいという発言をされていますし、国道19号(整備)にしてもかなりの大事業だと思いますが、どのようなイメージで渋滞対策を今後進めていくのかをもう少し具体的に教えてください。

【市長】
 おっしゃる通り、この城下町の町並み、戦災も免れた松本は、車の通行にとっての道路整備はこれまでも、これからも非常に難しい側面を持っていると思っています。一方で、市域が拡大した松本にとって、車を利用して暮らしを営む、車を利用して市街地にアクセスすることは、これからも続いていくことです。道路整備を、できることとできないことをしっかり区分けをしながら、優先順位をつけて取り組んでいくことが、一番大きなスタンスです。

 一つ象徴的に言えば、都市計画道路という昭和30年代に形作られた道路体系を、見直すことがゼロではありませんでしたが、今まで大きく見直しをせずにきたことが、私の問題意識としてあります。今年度いっぱいをかけて先ほどの渋滞調査などを行い、中心市街地をはじめとする都市計画道路を、これからの令和の時代に見合ったものに見直していく作業をしっかり取り組まなければいけないと思っています。

 その上で、車とバスを中心とした公共交通、そして自転車をどう組み合わせていくのか、そのための必要な道路整備はどういう優先順位で取り組んでいくのか。そういったことが、渋滞対策のポイントだと認識しています。

【記者】
 今の渋滞対策の件で、年度内いっぱい見直しの調査の作業をされるということですが、その後、実際に着手されるのは来年度以降になりますでしょうか。

【市長】
 着手というのは、道路を実際に作り始めるという意味でしょうか。

【記者】
 右折レーンの増加など、そういった具体的なことです。

【市長】
 ご存じのように、道路を作るとなれば、拡幅はすぐできる場所であれば着手にそう時間はかかりません。しかし、住宅をセットバックしていただくなど、実際に一つ一つやっていく際には当然出てきますので、何カ年計画ということで行っていくことになります。何カ年計画を、昭和30年代に作ったものの整理をしっかりすること、もちろんそこで着手できるものをできるだけ早く着手し「今までのスピード感よりも早くなったな。」「道路はどういうところが計画されて、いつまでにそれが完成できる見通しなのか。」ということも、できるだけ市民の皆さんにお示しをさせていただきながらスピード感を意識して進めていくことが、渋滞対策であり交通インフラの見直しの柱だと思っています。

【記者】
 今回の6月補正にはない点なのですが、先週の委員協議会の中で待機児童の4月の数が報告されており、33人だったということでした。市長は、選挙の頃から待機児童に関して公約に掲げておられ、公私連携型の保育園を作ることもおっしゃっていましたが、松本市は本年度末にゼロを目指しており、この1年どういった形で取り組まれるのかをお聞きしたいです。

【市長】
 まず、今回の待機児童の4月の人数は前年同期比でマイナス3人です。私は、このマイナス3という数字は減ったという認識ではなく、横ばいだったという認識を持っています。1年間の取り組みでは、やはり減らなかったという認識に立たなければいけないと思っています。

 その上で、就任から2カ月の中で、当面の今の待機児童対策は、市が認可する民営の小規模保育施設という制度があります。これが今年4月から3カ所オープンしました。そして、来年4月から2カ所オープンする予定で、今年の6月、つまり今月応募を始めます。この5カ所分が上乗せになるという単純計算をしますと、一つの施設について、一番待機児童が多い1歳児については、定員が6人です。ですので、5カ所増えると、6人掛ける5カ所で1歳児枠が30人増えるという、単純計算ではこのようになります。待機児童の枠としては、これからの1年間で30人弱ということです。

 しかし、そうは単純にはいかないことは皆さんもご存じで、他の保育園の保育士の確保が離職によって十分でなくなるなど、そうしたことが今後1年の間にも予想されます。地道に公立の嘱託保育士の確保をする、そのために少しでも嘱託保育士の負担を軽減し、潜在的な保育士の方に働いていただけるようにする。あるいは、保育士の養成学校に市の担当者が出向いて、しっかりとリクルートをする。そうしたことを通じて、今33人という待機児童を、1年間で来年なくせるのかどうかというのが一つの焦点です。この子育て・教育は、私が市長選挙でも一番真っ先の政策項目に掲げてきた、力を入れていきたい分野です。そして、待機児童は、そうした保育の量と質を向上させていくときの一つの大きなメルクマール(指標)だと思っていますので、ゼロを実現する。来年4月に実現することを前市長が目標に掲げられました。その取り組みの一応の区切りが来年4月に来るという認識を私も持っていますので、先ほどの取り組みをしっかり注視しながら、実現するように取り組みたいと思っています。

 私自身が選挙中に掲げた公私連携型保育園の設置というものは、先ほど申しあげた嘱託保育士の確保のための嘱託保育士の処遇改善の財源を目指すにあたって、国の財源を引き入れる有効な手段だと認識をしています。これにつきましては、すぐに設置を来年からできるというものではありませんので、今年度中にはそうしたものの研究、実現に向けた取り組みをスタートさせながら、まず先ほど申しあげた短期的な取り組みにプラスをして保育の量と質の向上のための一つの手段として検討を進めていきたいと思っています。

【記者】
 OMF(セイジ・オザワ松本フェスティバル)の関係でお尋ねしたいのですが。先月29日に、OMFの関係の実行委員会が開かれまして、市長がサイトウ・キネン財団の理事になり、なおかつ実行委員長に就かれたということで、今年は残念ながら新型コロナの関係でOMFは実施できませんが、来年、そして30年、30回目に向けて、実行委員長に就かれた今の立場としての抱負をお聞きしたいのですが。

【市長】
 OMFの実行委員長は、民間企業のトップの方々から坪田前副市長が引き継がれて、現在に至っていました。私は今回、前副市長が退任なされるにあたって、市民が誇る音楽祭の開催責任者は、市民の代表たる市長が引き受けるのが一番良いのではないかと考えて就任をさせていただきました。1992年にスタートした音楽祭が今回29回目で残念ながら中止ということになったわけですが、再来年は30回、そして30周年という大きな節目になります。まず、この新型コロナウイルスを乗り越えた後のOMFの音楽祭を、ぜひとも市民の皆さんとともに、「これまでの積み重ねてきたものの上にさらに発展したものだ」「市民の皆さんと一緒に盛り上げるものだ」というふうになることを目指しますし、またその先に、30年の節目と30回目の節目というものをしっかりと迎えられるように、これまで関わってきたさまざまな皆さん、音楽関係の皆さん、そうした方々との意見交換も重ねて、未来につながっていく音楽祭ということを意識して取り組みたいと思います。

【記者】
 先ほど、FDAの関係でお話をお伺いしたのですが、市長の発言で、地方空港は冬の時代が長く続いて、航空業界に参入していただいて可能性が広がったと。これは業界全体のことを言っているのでしょうか。

【市長】
 そうですね。

【記者】
 まつもと空港単体のことではない。

【市長】
 全体のことです。

【記者】
 FDAが参入したことによって、松本の地域としての観光業であったり、あるいはビジネス関係であったり、そういう部分に寄与した部分もあると思うのですが。

【市長】
 路線の開設という意味で、選択肢が広がったと思います。

【広報課長】
 以上で市長定例記者会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。このページのトップに戻る

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