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市長記者会見 令和4年(2022)3月1日

更新日:2022年3月1日更新 印刷ページ表示

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令和4年3月1日 市長定例記者会見

 

新規陽性者数の画像

【資料1 新型コロナ“第6波”の新規陽性者数】

【資料2 新型コロナウイルス感染症の陽性者発生状況等について】 [PDFファイル/407KB]

 

【市長】

まず新型コロナウイルスの感染状況からお伝えいたします。本日(3月1日)判明した新規陽性者は37人であります。そのうち、これまでに判明している集団感染事例の追加の情報提供をさせていただきます。先月(2月)26日に10人の陽性者が判明しました市内の医療機関におきまして、新たに8人の陽性者が判明をいたしております。この8人は、当該の医療機関で実施した検査で陽性と確認されました。内訳は入院患者5人、医療機関の職員が3人です。これによりこの医療機関での陽性者の判明数は合わせて18人となり、入院患者9人、職員が9人ということでございます。この医療機関は、引き続き集団感染の事例が確認された病棟について患者の入退院の制限を行う一方、その他の病棟での受け入れ、および外来の診療などに制限は行わない方針であると確認いたしております。

先ほど申しあげました今日判明した37人の陽性者でありますが、年代は10歳未満から90歳以上までです。このうち同居外の接触が5人、同居での接触が10人、県外滞在歴のある方が1人、現時点では感染経路不明が13人となっています。重症度は中等症が1人、軽症が36人です。今日含めまして直近1週間の新規陽性者の数は合わせて305人にのぼっております。その前の週が359人でしたので、15%の減少ということでございます。

 

陽性者数推移の画像

【資料3 新型コロナウイルス 直近1週間の新規陽性者数の推移】

 

直近1週間の新規陽性者数の推移の折れ線グラフでありますが、一番右側の直近、合計で400人を下回るところまでは、非常に下がり方が大きかったわけでありますけれども、400人を下回って現在300人ほどになったこの1週間は下げ止まりの傾向が見られるところでございます。

 

年代別感染状況の画像

【資料4 新型コロナ“第6波”の感染状況【年代別】】

 

年代別の内訳で今日お示ししているのは、1月27日にまん延防止等重点措置の適用に入り、2月前半までが左側の円グラフ、そして2月後半が右側の円グラフであります。大きな違いは見られませんが、60代以上の高齢者の割合でいきますと、2ポイント下がっています。引き続き、重症化リスクの高い高齢者の皆さんの感染には注意が必要であります。そうした中で、松本市内の高齢者施設におけるワクチン接種は、2月末で完了いたしております。家庭内感染を中心に、引き続き高齢者の皆さんへの感染注意が必要だという認識をもっております。

 

病床使用率の画像

【資料5 コロナ病床の実質病床利用率】

 

そしてコロナ病床の実質病床利用率でありますが、昨日(2月28日)現在、長野県が35.3%、松本圏域が37.4%という数字であります。県が、まん延防止等重点措置を解除するかどうかの目安としております数字の一つが、この実質病床利用率が35%を安定的に下回るということを目安といたしております。35%前後の数字にはなっておりますが、今後この推移も注意深く見守っていく必要があると考えております。

 

高齢者接種状況の画像

【資料6 新型コロナワクチン3回目接種 高齢者の接種状況】

 

3回目のワクチン接種につきまして、高齢者の皆さんに先行して行っていただいておりますが、1、2回目の接種を済ませた松本市内の65歳以上の高齢者は6万4,000人あまりにのぼっております。県の予約数は正確な把握ができないですが、一つ目安となりますが、こちらの表の左側を見ると昨日現在、松本市が運営主体で把握できている65歳以上の方の予約率が69%にのぼっております。これに県の予約枠が幾分上乗せになると考えていただければと思っております。そして昨日現在で実際に接種を済ませている松本市内の65歳以上の高齢者は47.4%、これは県の運営主体のものも含んだ数字ということでございますが、2月の末現在で半分近くの高齢者の皆さんには接種を済ませていただいたということでございます。今後引き続き、高齢者の皆さんへの接種を進めていきたいと思っております。

 

予約状況の画像

【資料7 新型コロナワクチン3回目接種 週単位の予約状況】

 

先週も申しあげましたが、2月28日から3月6日の期間、松本市の運営主体の接種はファイザー、モデルナともそれぞれ予約は埋まっております。一方、県の会場の予約はまだ半分空きがありますので、こちらをまずご利用いただきたいと思いますし、また来週以降はまだ松本市の分も空きがあるということで3月の前半を一つめどにして、高齢者の皆さんにその時接種できるワクチンでの速やかな接種をお願いしたいと思っております。

 

小児ワクチン接種の画像

【資料8 新型コロナワクチン 小児(5~11歳)ワクチン接種】

【資料9 新型コロナワクチン 小児(5~11歳)ワクチン接種 任意の接種としてご案内】 [PDFファイル/1.2MB]

 

続きまして、5歳から11歳の子どもに対するワクチン接種について申しあげます。まずワクチン接種の法律上の位置付けでございますが、新型コロナワクチンというのは、定期接種とは違う臨時接種ということで、予防接種法で位置付けられております。定期接種や臨時接種はそれぞれ費用負担の在り方や公的関与の在り方ということで種類によって違うわけでございますが、今回5歳から11歳の子どものワクチン接種を進めるにあたり、きちんとした情報提供をする必要がある部分が、接種勧奨、そして努力義務という部分でございます。

接種勧奨というのは、実施主体になる自治体が、しっかりと広く告知をして接種を進めるということでございまして、はしかやポリオといった定期接種はこの接種勧奨を行います。一方で高齢者のインフルエンザの定期接種は、改めて自治体が接種を勧めることは法律上も定められておりませんので、行っていないということでございます。

新型コロナワクチンは、接種勧奨を臨時接種という枠組みのうえで行っております。また努力義務という部分につきまして、これは接種を受ける個々人が接種するよう努めなければならないということを法律上定めているものが定期接種のA類となり、一方で、高齢者のインフルエンザなどは、努力義務についても適用の対象ではございません。臨時接種の新型コロナワクチンにつきましては、12歳以上の方の接種は努力義務が法律上定められており、接種するよう努めなければならないということでございます。ただあくまで努力義務というのは、努めることが義務だということなので、接種しなければならないということとはまた一線が画されているということは申しあげさせていただきます。

そのうえで、先月(2月)21日に公布された予防接種法施行令の一部改正におきまして、12歳未満は努力義務の対象としないということが政令で示されております。松本市は、5歳から11歳のワクチン接種におきまして、今回法律上の臨時接種、そして予防接種法施行令の一部改正の政令に基づいた対応を取ってまいります。まず法律上自治体が接種勧奨を行うということでございますので、対象者全員に接種券を交付いたします。この接種券の交付と合わせて、小児ワクチンについての詳しいご案内や、厚生労働省からの小児接種の安全性や効果などが記載されているお知らせと合わせて対象者全員に送付をさせていただきます。小児接種できるファイザーのワクチンについては、1月に薬事承認され、法律に基づいた接種勧奨ということでございます。そしてもう一つの努力義務につきまして、政令によって5歳から11歳の子どもは適用から除外されているということを松本市としてはこの通知の中でも明記をさせていただき、小児の接種については、オミクロン株に対する発症予防効果、重症化予防効果のエビデンスが必ずしも十分ではないということを、厚生労働省もこの政令の交付にあたり見解を示しているところでございますので、そうしたことを重ねて自治体からも市民の皆さんにお知らせをさせていただきます。

 

任意接種案内の画像

【資料10 新型コロナワクチン 小児(5~11歳)ワクチン接種 重症化リスクの高い人から接種】

 

任意の接種というのは、本人や保護者の個人の意思に基づいて判断して行う接種でございます。繰り返しになりますが、そうしたことを市民の皆さんにはしっかりとお伝えさせていただきます。そのうえで5歳から11歳の皆さんへの接種は、重症化リスクの高い人から順々に接種をしていくということで進めてまいります。最も重症化リスクの高い人は、松本圏域で比較的重い病気にかかっている方が通う医療機関、県立こども病院、そして信州大学医学部附属病院に入院ないしは通院をしている5歳から11歳のお子さんで、この2つの病院につきましては、入院者、通院者と直接連絡を取り接種を行うということになっております。松本市が予約の受け付けをして接種を行っていく方は、(2)番、(3)番ということで、2つの病院の入院、通院者以外の基礎疾患のある人、そして一般のお子さんという順番で行ってまいります。

一番早いケースで、3月21日から市内の病院や医療機関で、また4月2日からは、アルピコプラザ6階で集団接種を開始する予定であります。接種をしていただくにあたり、このような手順を踏ませていただきます。

 

基礎疾患優先接種の画像

【資料11 新型コロナワクチン 小児(5~11歳)ワクチン接種 基礎疾患のある人等を優先接種】

 

先ほど申しあげましたように、まず基礎疾患のある人を優先ということで、基礎疾患につきましては、自己申告を事前にしていただくということを行わせていただきます。今月7日から今後すべての対象者に配布させていただく案内の通知にQRコードが記載されておりますので、そのQRコードを読み取っていただいて事前申請、自己申告をしていただくことになります。これが今月7日からできるようになります。そして、自己申告、事前申請をしていただいた方につきましては、再来週の13日からWeb、Line、電話でそれぞれ接種の予約をしていただくことになっております。先ほど申しあげましたように、実際の接種は一番早いケースが病院、医療機関で今月21日からということでございます。このような手順で基礎疾患のある方を先行、優先して接種をさせていただき、基礎疾患のある方の接種が終了次第、一般のお子さんの予約受け付け、接種を行うという手順で進めてまいります。

私からは以上であります。

 

【記者】

今日発生状況の集団感染が医療機関とのことですが、この中で3回目のワクチンを接種した方がいるかどうか、また何人いるのかということは公表できますか。

 

【健康づくり課ワクチン担当課長】

調べませんとお答えできませんので、後ほど確認いたします。

 

【記者】

小児ワクチンの関係ですが、3月4日に接種券を発送する人数は分かりますか。

 

 

【健康づくり課ワクチン担当課長】

接種対象者は約1万5,000人となっています。

 

【記者】

小児ワクチンはエビデンスがないということで任意接種ですが、小学校、保育園等で集団感染が発生している状況の中で、市長はワクチン接種を行ってもらいたいのか、どうしていただきたいのか、見解としてお伺いできますか。

 

【市長】

先ほどから予防接種法の分類もお示ししながら、接種勧奨、さらには努力義務というお話をさせていただいたのは、5歳から11歳のお子さんの接種は、専門家の知見が必ずしも固まっていないという状況において、一方で学校をはじめ、お子さんへの感染が広がっているということで、今回政府がとったこの基準、位置付けをしっかりと伝えることに自治体の責務があると考えたからでございます。コロナをめぐり、感染したかしないか、あるいは接種をしたかしないか、そうしたことが非常に社会的に波紋、影響を与えてしまうという現実がございます。ですので、今回改めて5歳から11歳の方々へのワクチン接種は、繰り返しになりますが任意の接種だということ、本人、保護者の個人の意思に基づいて接種を判断していただくものだということを申しあげたいと思います。接種勧奨につきましても、自治体によっては対象者全員にお知らせをしないという自治体も全国では見られます。私としましては法律に基づいて接種勧奨はする、ワクチン接種は妥当であるという認識のもとに、接種券とともにできるだけ詳しい情報を提供させていただくことが必要と考えました。また努力義務につきましては、12歳以上には課せられていた、そして12歳未満には努力義務は適用されないということも、接種を希望される方に対しても、接種はしないという方に対してもしっかりとお伝えをすることで、それぞれ置かれている環境や個人の考え方の違いがこの問題についてあるでしょうから、それに沿った対応をしていただくことが適当と考えます。

 

【記者】

今日の感染者が37人、直近1週間で約300人という数字ですが、今月6日でまん延防止等重点措置の期限を迎えます。もちろん県の判断ですが、市長個人としたらそういう対策を緩和してもいいかどうかどのようにお考えでしょうか。

 

【市長】

あくまで都道府県知事の権限のもとに行われる判断でございますので、知事から何らかのお話は事前にあるかもしれませんが、感染状況の推移を見守って知事の判断を見守りたいと思います。先ほど申しあげましたように、県が一つの目安としております病床利用率が35%を安定的に下回る状況に現段階で至っているかというと、十分至っているという数字にはまだ届いておりませんが、まだこれから期限まで数日あります。そして、感染状況をもとに、来週、再来週、その先の見通しも、専門家の皆さんと県知事の間で協議されると思います。

そのうえで私たちが取り組むべきことは、個々人の感染防止措置の継続と、先ほどからご説明させていただいております、特に重症化リスクの高い高齢者、基礎疾患のある人へのワクチン接種の促進に取り組むことだと考えております。

 

【記者】

松本市の文書館の人員と業務について伺いたいと思います。松本市の文書館は県内はもとより全国的にも早い段階で整備されて、実績を積んできたという点と、非常にマイナーな機関であるにもかかわらず一定程度市民に定着しているということで、非常に意義のある仕事をされているかと思うのですが、今回小松芳郎(こまつよしろう)さんが急逝されたことを受けて、今後の人材の育成や業務の質の担保に課題があると思うのですがそのあたりのお考えがあればお願いします。

 

【市長】

先週、文書館の設立に大きな貢献をされた小松芳郎さんがお亡くなりになられました。小松さんは、松本の歴史については時間軸のうえにおきましても、また空間的な広がりといいますか、城下町のスタートから周辺の農村部の合併を繰り返してきた歴史部分についてまで、非常に事細かく実施されて松本市の歴史の編纂(へんさん)にもあたっていただいておりました。小松さんが急逝されたということは、そうした取り組みに少なからぬ影響を与えるということは考えなければいけない課題だと思っております。当面、何か具体的に予定していたものがストップしてしまうという状況ではないと認識をしておりますが、今後小松さんの業績をどう、しっかりと継承してまたさらに次の世代に引き継いでいくかということは、松本市民の1人として非常に大切にしなければいけないことだと思っておりますので、ご指摘いただいた点は今後また庁内で検討をしていかなければいけないと考えております。

 

【記者】

現在の文書館の職員さんですが、再任用の職員が1人で、小松さんは除いて会計年度任用職員が3人ということで、安定的に長期的に業務にあたる方がいらっしゃらないと思うのですが、一方で例えば松本市の美術館であると、複数の学芸員さんは何人かまとまった期間業務にあたられて、草間弥生さんとの太いパイプをつくっていたり、あるいは基幹博物館においては現在建て替えに合わせて学芸員を中長期的に配置しようという議論も進んでいるかと思いますが、文書館でもそういった正規職員であったり、中期的な人員配置が必要になるのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

 

【市長】

ただちに、今、例にあげられた分野と同等の位置付け、人員が必要かということについては検討が必要だと認識をしております。そのうえで先ほど申しあげたようにこの分野は、非常に小松芳郎さん個人の力量業績に負うところが多かったという現実がありますので、それをどう継承していくかについては、来年度以降一つ視点としてもち、検討していきたいと考えております。

 

【記者】

グリーンインフラの取り組みについてお伺いしたいと思います。全国的な広がりの中で長野県でも昨年取り組みが始まり、松本市は市長が2月定例会の冒頭挨拶でも言及されましたし、昨年宣言を行った県と4市の中でいち早くアクションプランの策定に着手していますが、中心市街地の緑化によってもたらされる効果はさまざまあるかと思いますが、その中で市長が一番特に期待している効果はどういったものですか。

 

【市長】

通常コンクリートによって覆われた街が、今の自然災害の激甚化に非常に弱く、それを克服していく一つの方法ということでグリーンインフラの考え方がございます。また、ヒートアイランド、地球温暖化への対処という意味でも、より街中の人が集まる場所の建築物や道路周辺の緑を増やすことで、基本的にはそうしたものがベースになって出てきている考え方だと認識をしております。そのうえでこれからの時代、より身近なところに緑のある暮らしを求めるという価値観の変化やライフスタイルの変化もコロナを通じてより加速していくのだろうなと思っております。

松本市の場合、街場と山場というような言い方もしながら、周辺には非常に緑豊かな美ヶ原やアルプスといった観光資源も抱えています。一方で、松本駅を降りてからお城やあがたの森までの中心市街地、トライアングルエリアという部分は周辺に緑があるがゆえに、あまり緑を増やそう、そしてそのことを暮らしの豊かさにつなげようという部分がともすれば希薄だったかなと私自身も街中の生まれ育ちだったので感ずるところが多かったわけであります。

今回どちらかといえば、阿部知事主導、長野県主導でグリーンインフラの提唱がされて、昨年そのことを持ちかけられたときに、これは県と打ち合わせて進めることができれば、松本市にとっては、今住んでいる方々にもまたこれから松本に住むことを選ぼうという方々を増やすという意味でも非常に大きな効果がある、意味のある取り組みだと感じました。

ただちに進められる部分としてすでに県が道路の拡幅を行っていたり、あるいは県が管理を行う河川という意味で駅前からあがたの森までの道路と縄手付近の女鳥羽側の河川敷の2カ所について、ぜひ県の取り組みと協力させていただきたいと申しあげ、それを軸としてまずプランを作り上げできるだけこの取り組みを加速していきたいと思っているところです。そのうえで特に駅前の大通りなどに住んでいる方々からすれば、カラスのフンの問題やあるいは落ち葉の問題といったことで、必ずしも緑を増やすことが自分たちの生活の豊かさとして肯定的に受け止められないという現実がこれまであったということでございます。この負担の部分に対しても、どのような取り組みを地元と松本市全体でしていくことで、グリーンインフラの取り組みを進めていけるかという視点が非常に重要だと考えておりますので、このプランの作成、そして先ほど申しあげた2カ所での検討の取り組みにあたっては、今申しあげた視点も重要だという認識で進めていきたいと考えております。

 

【記者】

市長がおっしゃるように地元の声も聞きながら、維持管理の負担も考えながらということが大切だとは思いますが、市長個人として、特に駅前からあがたの森にかけての駅前の大通りがこうなって欲しいというような思いは何かありますか。

 

【市長】

今は確実に増えていると思いますが、大通り沿いには昔の建物をリフォームして、新たにカフェやさまざまな新しい店舗が住民の皆さんも参加する形で生まれてきております。歩いて25分強になりますが、あがたの森という松本市の緑のシンボル、文化歴史のシンボルもある駅からの大通りは、今少しずつ増えている新しい店舗、ショップが古いものを大事にしながら利用していくような動き、古いものと新しいものの融合、松本がもともと持っているものの象徴のようなものが、これから増えていくし増えていく後押しをしたいと思っております。その点において、残念ながら先ほど申しあげた鳥や落ち葉の問題もあり、樹木の伐採を強めに行い、木が生い茂るという状態をなかなかつくれていません。今の歩道の部分の自転車の通行帯の整備や、そうしたものと合わせながら、ぜひ緑あふれる状態にして、そして松本を訪れた人たちが木陰のベンチで休んだり、ちょっとした飲食をしながらこの通りをにぎわいとともに堪能していただけるような空間にできればと思っております。

 

【記者】

ロシアのウクライナ侵攻の先行きが見通せない状況ではありますが、市長としては、今の状況をどのように見ていらっしゃいますか。

 

【市長】

極めて深刻な状況だと考えます。これまでもロシアが力による現状変更をある程度外交手段の背後に匂わせながら旧ソ連の体制の会議を探ってきたわけでありますが、ここへ来てウクライナへの全面的な進行というところまで一気にエスカレートをしたということ、しかもそれが核の限定使用という文脈にも触れながら進んでいるということに非常に大きな危機感を感じております。欧米諸国、日本も含めて強力な経済制裁でそれを阻止しようということで、今、一進一退の局面でありますが、非常に予断を許さないという状況だと考えております。それとそうした安全保障上の脅威、危機と並んで、これによってロシアの天然資源が世界中でストップするという局面になれば、このところずっと続いていた原油高もさらに急速なはね上がりを見せるでしょうし、世界経済、日本経済全体に大きな影響が出ることは避けられないと思います。

当面私たちはコロナの状態とどう向き合うかということ、まだ出口までにはたどり着いていませんが、何とかその先のことを考えられるところまできたかなと思っていたときに、今回のウクライナ危機は、非常に暗い影を落とさざるを得ないと思っております。

一方で私たちは私たちでできることをやはりやっていく必要があり、それはコロナとの向き合いを自治体レベルでできることをしっかりやっていきたいと思います。また中長期的な意味でいくと、今回のロシアのウクライナ侵攻の一番背後の大きな問題の一つにエネルギー転換というものがあると私は思っております。ロシアが持っている石油、天然ガスのエネルギー源が近い将来、持続可能な再生可能エネルギーにとって変わるとなれば、ロシアの国力そのものに大きな影を落とすことになるわけでありまして、一方でエネルギー安全保障という観点からも、日本は早く対外依存度を下げて自前のエネルギーをどうやって生み出し確保できるかということは、ウクライナ危機によってより喫緊で優先度の高い課題になると思っておりまして、この再エネ導入推進は、国レベルだけではなくて、自治体や地域レベルで進めていける問題だと思っております。松本市としては、この気候変動、そしてさらにはエネルギー転換を見据えた再エネ政策、ゼロカーボン政策にはより力を入れていかなければいけないなと考えているところであります。

 

【記者】

松本市は行政として珍しく平和推進課という部署もあり、長らく平和行政に市として関わってきた経緯もありますが、このウクライナ危機に対して反戦の意思を表明するなどそのようなお考えはありますか。

 

【市長】

残念ながら、今回の事態がそうしたことで何かを動かせるという状況は数段超えていると認識をしておりますので、先ほど申しあげたように、市としての取り組みは安全保障問題というような観点以外でやるべきことをやっていくということであります。

 

【秘書広報室】

以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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