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市長記者会見 令和4年(2022)1月13日

更新日:2022年1月13日更新 印刷ページ表示

市長記者会見資料(令和4年1月13日)[PDFファイル/5.09MB]

記者会見で使われた資料をまとめたものです。

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【資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(7月1日以降)】
【資料1 松本圏域と松本市の感染者の推移(7月1日以降)】

【資料3 新型コロナウイルス感染症の状況】
【資料3 新型コロナウイルス感染症の状況】

【市長】
 まず、新型コロナウイルスの感染状況からお伝えいたします。本日(1月13日)松本市におきまして、23人の新規陽性者が判明いたしました。直近1週間の新規陽性者は、今日判明分を含めて73人となります。この23人の年代は、10歳未満から80代です。内訳は、陽性者との同居外での接触がある、濃厚接触者もしくは接触者が8人。陽性者との同居での接触がある、濃厚接触者もしくは接触者が3人、そして、発症前2週間以内に県外滞在歴のある方は、7人となっています。さらに、現時点では、感染経路不明の方が5人です。重症度は軽症が20人。無症状が3人となっています。
 年代別ですが、20代以下で55%、30代以下で75%を占めています。また療養場所では、宿泊療養が全体の3分の2近い64%、自宅療養の方が24%、これらを合わせますと88%という状況です。
 第6波の1月5日から、これまでの新規陽性者は合計で75人となるわけですが、全員が軽症または無症状ということです。オミクロン株につきましては、これまで確認された方は2人ですが、この感染の急拡大、また、症状のありようというものを見たときには、相当数がオミクロン株に置き換わっている状況であることは、数字に呈されるところです。その上で、先週の会見(1月6日)でも、オミクロン株の流行に備えた対処方針をお示しすると申しあげてまいりました。概要についてご説明をいたしたいと思っています。
 すでにこれは全国的にも、政府、あるいは報道を通じて、国民市民の皆さんに伝わっているところではございますが、まず、オミクロン株の特徴ということでいきますと、伝播(でんぱ)性が非常に高いということです。デルタ株と比較して2倍から3倍という伝播性の高さ、それによって急激な感染拡大、集団感染が世界的には報告されています。また、重症度につきましては、これまでのところデルタ株に比較して重症化しにくいという可能性が示唆されています。さらに、ワクチンの効果につきましては、2回目接種後、数カ月経った段階での発症予防効果は、デルタ株と比較して大幅に低くなるという一方で、これを3回目の接種を行うことで、発症予防効果、感染予防効果が上昇するということが見込まれています。
 一方、重症化を予防する効果という点では、デルタ株と同様に期待されているというのが現状だと認識しています。その上で、今後の想定としては、オミクロン株の伝播性の高さによりまして、感染者数は増加する。市内においても、これまでにない人数の流行につながる可能性はあると考えます。
 一方、重症化は、デルタ株に比べて少ない可能性があることから、入院治療よりも、宿泊療養並びに自宅療養として対応する感染者が多くなるという可能性があります。ただ、感染者が急増することで、重症者の数も一定数に達すれば、医療が切迫するという可能性はあるわけです。その上で、この基本的な対処方針といたしまして、こちらの4点を、改めて示させていただきます。

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像1

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像2

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像3

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像4

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像5

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像6

【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】の画像7
【資料4 オミクロン株流行に備えた対処方針】

 基本的な感染予防対策、3回目のワクチン接種、これまで以上に初期段階での陽性者の把握、「治療」と「療養」の確実な提供、という4点です。具体的にご説明をさせていただきます。
 基本的な感染予防対策の徹底の継続ということですが、まず第1にマスクの着用、とりわけ、不織布のマスクを正しく着用していただくということが、何よりも大切になると考えます。正しい手洗いや手指消毒、さらには、屋内や社内では十分な換気をしていただく。3密ということをこれまで言ってまいりましたが、その一つでも避ける「ゼロ密」の徹底ということもお願いしたいと思います。感染拡大地域への往来の検討や、会食におけるこれまでも行ってきた基本的な対策の徹底ということです。
 2点目の、3回目の追加のワクチン接種の迅速な実施ということですが、基本的には、国のワクチンの供給に即して、できるだけ迅速に行っていくということです。最も優先順位を高く置いている入所施設の高齢者や従事者につきましては、あさって15日から接種を開始いたします。また、7月末までに2回の接種をした65歳以上の高齢者の皆さんにつきましては、現在、先行予約を受け付けて、これまでに3,900人の方に予約をしていただいていますが、来週19日まで予約を受け付け、この方々の接種は2月の14日から行われます。また、政府も、一般の方々についても前倒しの接種ということで検討を始めていますので、それに対応できるよう準備を進めてまいります。
 3点目の、より初期段階での陽性者の把握による感染拡大予防ということにつきましては、市内の医療機関と連携をして早期に検査を行うこと。また、いわゆる濃厚接触者について把握をして全員検査を行っているわけですが、濃厚の段階に至らない接触者につきましても、その時々の状況に応じて、幅広く検査の対象と位置付けて実施をいたします。さらに、感染不安を感じておられる市民に対して、長野県が実施する無料の検査がありますが、松本市内で検査のできる医療機関や薬局について、情報提供をしっかりと行ってまいります。
 4点目の、「治療」と「療養」の確実な提供という部分です。「治療」と「療養」という言葉は、医療機関で行われるものを「治療」、そして宿泊療養施設や自宅で対応していただくのが「療養」という言葉で表現させていただいています。これだけ陽性者が増えていけば、一定の病院、医療機関での治療の必要な方々が当然出てまいりますので、その適切な治療が提供できる体制を確保してまいります。また、先ほども申しあげましたように、これまでの75人につきましては、全員が無症状者・軽症者ということでしたが、今後もそうした方々が安心して宿泊あるいは自宅で療養できる体制を、医療機関の協力を得て確保してまいります。そうした部分で、さらなる感染者の増加が今後続いて、よりこの対応に強化、変化が必要な局面ということも想定されます。先週もご紹介いたしましたが、入院治療に際しましては、松本圏域で緊急対応病床を33床確保して、合計で最大124床を準備しています。また、宿泊療養施設並びに自宅療養の体制ですが、現状は、原則としては、宿泊療養施設での療養をお願いしています。先ほどのグラフでも、すでに自宅療養されている方もいらっしゃいますが、それは、例えばご家族がまとまって新規陽性者になったケースとか、その症状によって、現段階でも自宅療養をしていただいている方もいらっしゃるわけですが、現段階では、原則は宿泊療養施設での療養ということです。今後、さらなる感染者増加のケースでは、原則宿泊療養ではなく、振り分け診察で健康状態を確認した後に、自宅療養の方に回っていただく方が増えてくるという状況を想定しています。その際には、保健所が、1日2回の健康観察を行うこと、また、健康観察によって体調の変化が見られたときには、速やかに医師による診察を行って、入院調整を行うことといたします。

 こうしたことをより詳しくまとめさせていただいたのが、「自宅療養リーフレット」というものです。先ほど申しあげたように、この後、感染者が増加していった場合に、自宅で療養をしていただくケースが増えてまいります。そうした方々に向けて、このリーフレットをお渡しして、療養生活に備えていただくというものです。このリーフレットは、松本市のホームページにも掲載いたしますし、保健所にも置いておくものですが、実際にまだ感染する状況にはなっていないという方も含めまして、ぜひ、一度目を通していただければと思っています。
 内容は、療養前に準備をしていただくこと、例えば、すでにちょっと症状を感じ、どうも感染の疑いがあるなというような方々が生活空間を分けるという対応をしていただくとか、トイレや浴室などの共用空間の消毒など、そのために必要な衛生用品の準備をしていただくことや、服用中のお薬がある場合には、2週間分ぐらいは事前にご用意をいただくということなどが記されています。
 また、実際に自宅での療養が始まった際には、先ほども申しあげましたが、1日2回、保健師が電話をして体調についてお伺いをすること、また、その前提として、毎日朝夕2回、検温やパルスオキシメーターの測定をしていただくことや、そのパルスオキシメーターは必要に応じて保健所が貸与をすること、さらに、体調の悪化や急変など、少しでもそうした兆候を感じられたら、すぐに保健所に電話をする、急を要する場合は119番に連絡をすることなどが記されています。また、健康状態のセルフチェック表ということで、表情や外見、あるいは息苦しさ等、その兆候と感じていただく症状についても細かく例示をしています。感染して自宅療養になった場合も想定しながら、ご家族で準備をしていただくことについては、このリーフレットを活用して準備をしていただくことが、万が一、感染した場合のリスクを最小限に抑えることにつながると考えています。
 私から、まずコロナの状況についてご報告申しあげました。ここまでで質問をお受けいたします。

【記者】
 75人の方ですが、このうちワクチンを2回接種している方は何人かと、もしいればですが、一度感染したけど再び感染したというケースがあるかどうか教えてください。

【市長】
 2回接種を済んでいる方は40人です。その方々が再感染したかどうかの確認はしていません。

【記者】
 症状によっては、入院より宿泊療養が原則になってくるというような形だと思いますが、宿泊療養施設が今2カ所で、定員が何人になるかは分かりますか。

【市長】
 中信地域については380人です。

【記者】
 2カ所で380人ですか。

【市長】
 はい。

【記者】
 自宅療養という話で、保健所に確認したところ、パルスオキシメーターが自宅療養用に100個あるとのことでした。パルスオキシメーターを使って健康観察をするとのことですが、例えば、自宅療養がかなり増えてきたときに備えみたいなものの何か考えはありますでしょうか。

【市長】
 万全にできるように、体制を整えたいと思います。

【記者】
 人数の関係で、今日の感染者23人というのは、これまでで何番目になるのでしょうか。

【市長】
 第5波のときに30人ということはございましたので、何番目かどうかは後で事務局から報告させます。

【記者】
 20人を超えるのは8月以来かと思いますが。

【市長】
 そのあたりも、確認して報告させます。

【記者】
 オミクロン株でこれから医療逼迫(ひっぱく)が懸念され、市長も先週、無理な恐れというところではなく感染対策をとおっしゃっていましたが、立ち向かう中で、医療逼迫とまでいかないポイントはどのようなところと市長はお考えでしょうか。

【市長】
 今、政府でも検討され、都道府県知事やメディアでも指摘が出ています。つまり、デルタのときと同様の隔離期間などを求めてしまうと、結果的にこの一番の上部といいますか、中核の部分の病院医療機関のところが溢れてしまうということ。そして、これまでのところ、デルタに比べて重症化という部分では、そこまで重くならないというケースが示唆されていることを踏まえて、この療養期間の短縮などが政府で検討されています。そうしたまだ不透明なところもありますが、より、今症例が重ねられる中で、オミクロンの怖さと、デルタに比べれば深刻でない部分の両方を正確に、できるだけ国レベルで知見を確定していただいて、それに即した対応を国レベルで方針を示す、それが我々保健所を有する、あるいは圏域で医療機関の皆さんと治療、療養に当たる我々にとって、過度な負担を和らげ、この後、ある程度感染が拡大をしても、市民の皆さんに適切な治療、療養可能な体制を形づくることにつながると考えます。

【記者】
 いろいろ示された中でも、基本的な感染対策とか示されていますが、市民の方に、オミクロン株と戦う中で呼びかけることをお聞かせ願えますでしょうか。

【市長】
 基本は先ほど申しあげたことに尽きるわけですが、基本的な感染予防対策を徹底するということ。当座この2、3カ月は、呼びかけは基本的にはしていましたが、その必要性や厳格さは、私も含めて、そこまで必要のない状態というのが、10月、11月、12月と続いたのだと思います。ですので、改めてですが、基本的な感染予防対策の徹底ということ。先ほども、不織布のマスクを正しく着用するということを推奨させていただきました。また、ゼロ密の徹底ということも、そうした密接・密集・密閉、感染につながる行為を、より厳格に一人ひとりが取らないということです。
 一方で、そうした感染防止対策を取った上での行動制限というものを、第5波のときは、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置という形で全国的にとったわけでありますが、そうしたことの効果、弊害ということについては、政府レベル、都道府県レベルでも、そこへの着目ということも、オミクロンへの対応のときには少し変化が出ています。ですので、改めて、市民の皆さんには、この6項目挙げさせていただきましたが、基本的な感染予防対策の徹底ということ、そして、3回目のワクチン接種というのは、一番早い方でも、施設の方であさって(1月15日)から、また、高齢者の方でも2月に入ってからということになりますが、自らがタイミングに来たときには、できるだけ速やかに、特に今回はファイザーではないモデルナの比率が半分近いわけですが、ファイザーかモデルナかということにこだわらず、接種をしていただきたいと思います。
 もう一つ、これは我々の目線からの、より初期段階での把握ということですが、とにかく無症状・軽症が多い。特に自分がそもそも罹患(りかん)しているという認識に立たないで感染をしているというケースが多いのが、オミクロン株の特徴です。その状態で、ともすれば基本的な感染予防対策の部分が緩んでしまったときに、必要以上に感染者を増やすという状況につながります。ですので、少しでも風邪のような症状を感じられたら、自分がもしかしたらオミクロン株の感染をしているかもしれないという対応をしていただきたい。保健所に連絡をしていただく、あるいは、無料での検査を県が提供しますので、松本市も情報提供する医療機関や薬局での積極的な検査を受けていただいて、自ら少しでもおかしいなと思ったら、そうした行動と、会社や学校に行かないで、万が一の状況確認をしていただくということをお願いしたいと思います。

【記者】
 集団感染事例の情報というのは今のところありますか。

【市長】
 ありません。

【記者】
 学校の休校や学年、学級閉鎖、保育所の休園というものはいくつあるかというのは。

【市長】
 いくつか出ています。後で報告します。

【記者】
 対処方針の関係ですが、今もお話ありましたが、初期段階の把握の部分で、市内医療機関と連携して早期に検査をというのは、今までであれば風邪、インフルエンザかもしれないといって、少し時間が経ってからやっていた検査を、基本的には風邪症状が出ればすぐに検査にまわすという対応をとるという意味合いですか。

【市長】
 趣旨としてはそういうことです。

【記者】
 自宅療養中の保健所からの健康観察ですが、資料だと1日2回ですが、リーフレットだと1日1回となっています。どちらになりますか。

【保健予防課長】
 1日2回健康観察をしていただく中で、1日1回、こちらの方からお電話を差し上げています。

【市長】
 失礼しました。今のでお願いします。

【記者】
 今日の感染者の関係で、1017、1018例目が医療従事者ということですが、医療機関はどういうところかと、それぞれ別の施設か教えてください。

【保健予防課長】
 こちらにつきまして、どこの病院とかどういった医療機関であるということについては、個人の特定になりますので私の方から公表はいたしません。

【記者】
 別ということでよろしいですか。

【保健予防課長】
 そちらにつきましても公表しないということでご理解ください。

【記者】
 1019と1023例目の公務員の方は市の職員と聞きましたが、これはリリースが出ますか。

【職員課長】
 この記者会見終了後にプレスリリースいたします。

【記者】
 その関係で市長に見解としてお伺いしたいのですが、無症状・軽症という形で療養される方はいらっしゃいますが、濃厚接触者は今自宅待機が18日間となっていますが、政府は濃厚接触者の待機期間を短縮と言っています。市長としての見解とすれば、それはやはり短縮して欲しいという考えなのか、それとも安全のために今のままでいいという考えでしょうか。

【市長】
 先ほど申しあげましたように、そうした検討が今進んでいると思います。その検討に即した対応をとるのが私たちの義務だと思っていますので、早急の検討を待ちたいと思います。

【記者】
 今後、氷彫フェスティバルなどいろいろイベントもあると思うのですが、そういうものに対する基本的な考え方と、同様に、松本城の観覧等、観光施設の問題がありますが、その辺はどういう基本的な考えで臨まれるのでしょうか。

【市長】
 基本的には県の指針に基づいた対応をとっていくということです。今のところ、長野県は、圏域単位での特別警報、レベルの引き上げということを行っていく方針と報告を受けています。松本圏域は、今は全県がレベル4ですが、レベル5という状況が、いずれかの段階で来る可能性はあると認識をいたしています。レベル5になったときの県の対応方針というものを、他のエリアのこれまでの方針を見ますと、会食の際の人数、時間制限を1テーブル4人とか、2時間以内というものを目安にする。あるいは、他県との往来を控える、県の公共施設については、新規の予約の受け付けを休止することなどを検討するとなっています。こうした方針のもとに、レベル5になったときに、松本市の事例として出た、松本城の入場のありようをどのようにするのか、今のまま継続するのか、何らかの制限が必要なのかということは、現段階では方針を決めてないというところです。ただ、急速な感染拡大局面ではありますので、そうしたことを取る必要があるのかどうかということについては、早急に方針を定めたいと思っています。

【記者】
 今日PCR検査センターの方も見てきましたが、1日あたり今日は30数件で、
第5波のときは、感染拡大に合わせて土曜日、日曜日もやったり、時間を増やしたりということもありましたが、先ほど市長が、PCR検査を積極的にとおっしゃっていましたが、拡大する可能性というのはありますか。

【市長】
 今は、松本市だけではなく、医療機関や薬局で、県が無料でPCR検査を行うという形にもなって、選択肢はすごく増えていますので、松本市が行うものとしては基本的に今の体制で続けていくという方針です。

【記者】
 3回目のワクチン接種についてお伺いします。一般の方について前倒し接種に対応できるよう準備と書かれていますが、これは、どのぐらい日付を早めて接種するというのは決まっているのでしょうか。

【市長】
 もともと政府が原則8カ月という間隔を掲げ、それを医療従事者や施設への入所者については6カ月まで前倒しをしました。一般の方については、今のところ政府として7カ月というのが目安として検討されると認識していますが、つまり、2回接種を終えてから7カ月が経った方を対象にして、その上で、必要なワクチン供給が政府からくるということを前提とした準備を進めるということです。

 コロナ以外の報告をさせていただきます。

【資料5 波田駅周辺整備計画の策定について】の画像1

【資料5 波田駅周辺整備計画の策定について】の画像2

【資料5 波田駅周辺整備計画の策定について】の画像3
【資料5 波田駅周辺整備計画の策定について】

 まず、市立病院の移転に伴います、波田駅周辺の整備計画の策定についてご報告いたします。
 市立病院につきましては、波田中央運動広場、上高地線波田駅前の用地に移転することを決めたわけですが、この官民の施設が集積をすることになる波田駅周辺を、西部地区の拠点として再整備をすると。そして、現状でも、車両の通行などに課題があり、その解決に向けた周辺整備を行う必要があるということから、波田駅周辺の利便性、安全性を向上して、さらなる魅力あるまちづくりにつなげるために、この整備計画をまとめるということです。
 具体的には3点、この整備計画では検討いたします。
 1点目は、議会でも答弁をしたところですが、上高地線の両側に波田駅、そして、商業施設や市立病院の移転という部分と、すぐ線路をまたぐ形での逆側に、河岸段丘で仕切られたところに、波田支所、そしてその駐車場などが分断されているという状況ですので、少なくとも、歩いて駅側から支所側に移動できる自由通路などを整備するということです。
 2点目は、踏切がここにあるわけですが、この踏切のある県道、市道の交差点は、今でも交通量があるわけですが、新しい病院を造るということで、交通量の増加が見込まれますので、この交差点形状を見直すこと、そして安全に通行できる交通環境を整備することということを、二つ目のポイントとして検討いたします。
 3点目は、波田の方にとっては、非常に昔から課題として指摘されていました支所の駐車場から出たところ、そして、梓川の方面にいく道路と158号が複雑に絡んで、5差路のような形になっている場所があります。この変則5差路が、非常に交通危険箇所であることから、抜本的な交差点改良、そしてこの近くにあります小学校の出入り口の見直しということに取り組むものです。
 市立病院の移転に伴って波田駅周辺を整備する計画を、今の三つのポイントについて策定をするにあたって、松本市の建設部をはじめとした関係部局が計画を策定するわけですが、波田の地元の皆さん、まちづくり協議会、町会連合会、商工会、さらには学校も関係いたしますのでPTA、そうした方々と意見交換をして、いわばワークショップを行いながら、その提言を計画策定に生かす最適な工法は、その上でどうすればいいかということについては外部のコンサルタントも交えて、この整備計画を策定していくということです。この整備計画の策定に必要な予算措置というものは、来年度当初予算で計上をしていきたいと考えているところです。

【資料6 都市計画道路内環状北線の整備について】の画像1

【資料6 都市計画道路内環状北線の整備について】の画像2
【資料6 都市計画道路内環状北線の整備について】

 もう1点は、都市計画道路内環状北線の整備状況につきましてご報告をいたします。この内環状北線は、いわゆる「外堀大通り」と言われています。大手2丁目の交差点から、大名町から松本城に入るこの交差点まで、距離にして220メートルありますが、この内環状北線「外堀大通り」につきましては、令和4年度末にこの暫定整備が完了します。全体の幅員は31メートルという大きな幅の広い道路でありまして、歩道の部分、自転車道の部分、そして車道の部分、また歩道の部分、そして広場的なパブリックなスペースの部分。外堀の復元が完了した時点では、このようなイメージになります。その際、これまでも申しあげてきましたが、4車線道路の幅で作られる道路ですが、事実上、車道は2車線になります。南側が車道の2車線となって、そして、それ以外は、歩道、自転車道、さらには広場的スペースということが、この内環状北線「外堀大通り」を南西外堀の復元と合わせて、整備をするということです。
 道路部分だけにつきましては、先ほど申しあげたように、令和4年度末に完成いたします。外堀の復元事業の実際の作業というものは、もう少し実際の工事着手の先でありまして、その間、先ほどの桜並木があった部分というものは、暫定的に路面を使える状況にいたしまして、この幅員というのは、狭いところで4メートル、広いところで9メートルになるわけですが、ここにつきましては、道路の供用が開始されて以降、南外堀の復元が完了に近くなるまでは、この状態のまま、市民の皆さんに活用、使用していただけるように、これからさまざまな準備を進めてまいりたいと思っています。
 道路が令和4年度末に完了する、道路は新しいところが通るようになる。そして、それを受けて令和5年度以降、黒い部分につきまして、いわゆる広場使いをしていきたいと思っています。街場のえんがわ作戦ということで、今市街地で、この歩道をさまざまな活用の仕方をしていただいているところですが、キッチンカーが出たり、あるいは出店が出たりというようなこと。まだ具体的な検討はこれからですが、この幅員4メートルから9メートルのエリア、フィールドを使って、松本城周辺のにぎわいづくりの一つの手段にしていくというものが、この「外堀大通り」の暫定整備に合わせて行おうとしていることです。
 今後、お城まちなみ整備本部を中心として、ここにどのようなルールで、どのような方々に、活用、使用をしていただくかということを、地元の皆さん、あるいは、関係団体の皆さんと協議を始め、そして、この松本城三の丸エリアビジョンで掲げていますさまざまな取り組みの、いわば第1弾的な位置付けになると思いますが、松本城全体が、最終的に南西外堀の復元までいった際には、お城を取り囲む景観が、いわば新しく生まれ変わる、そこに向けた一つのスタートが、この内環状北線の暫定整備と、この道路の一部活用ということです。これにつきましては、こうした今回のイメージ図などを現場近くに掲示をさせていただきますし、先ほど申しあげたように、今後どのような活用をしていくのかということを、広く市民の皆さんとともに検討を始める、そうした準備を急ぎたいと考えています。
 私からは以上です。

【記者】
 波田駅周辺の整備計画についてお伺いします。今日午前中の議会でこの関係が協議事項として上がってきまして、そちらの議論の中で、当初議会に示された資料の中では自由通路の動線のイメージを示したものが出てきたのですが、議会の議論の中で、住民の意見を誘導しかねないということで、まだ決定事項ではないので削除して欲しいということで、ここに出されてきたものは議会の資料に修正を加えたものだと、今理解しました。その上でお伺いしたいのですが、その議会の議論の中で、自由通路の整備という表現について、自由通路の整備も含めて、それが可能かどうかを検討していくということで、自由通路を造ると断定しないというような方向で話がまとまっていたのですが、今市長のお話では自由通路を整備するということで、どちらと認識すればよろしいでしょうか。

【市長】
 議会の皆さんの議論の中で、そこはまだ時期尚早ではないかという指摘が出たという認識でいいわけですね。その上で、我々としては、先ほど申しあげたようにこの三つが課題だと。一つ目の課題というのは、表現としての自由通路というものをどこまで使うかは別として、ここを人が行き来できる状況というものを検討するということは、やはり非常に重要なポイントだと認識をしています。それを含めた検討を、整備計画で行うということですので、そのことを今度の予算に盛り込みたい。その予算の議決がどうなるかということが議会意思だと認識しています。

【記者】
 内環状北線ですが、内環状線という構想自体は、東線がなくなったことで消えていると思うのですが、今後のこの通りの呼び方は「外堀大通り」ということでしょうか。

【市長】
 都市計画道路内環状北線という、都市計画法上の位置付けみたいなものは、現状もあると言えばあります。それを、そこから最終的な手続きを経て、例えば、東線はつくらないという方針を決めているわけですが、そこから形式上も取り下げるということは、事務方に確認したところ、もう少し先になるということでした。ですので、北線についても、都市計画道路内環状北線だということの状況はまだあると言えばある。その上で、「外堀大通り」というのは、この交差点付近から松本城交差点までですので、内環状北線の北側の白板交差点ですから、そこではなくて、文字通りお城の周辺のところを、これは平成28年ぐらいから地元の方々との間で、いわゆるという意味だと思いますが、ここの4車線道路の部分を「外堀大通り」と呼んできているという事実があるわけです。おっしゃるように、すでに内環状線という存在を、もう東線をつくらないということで決めているので、あまり内環状北線という呼称を続けても現実にそぐわないということで、今回、地元の方々が使ってきた名前としての「外堀大通り」という表現を、ここには示させていただきました。最終的にこの通り、あるいはこの部分をどう呼称として位置づけるかということには、地元の皆さんとさらに意見交換をして、実際にここの使い勝手、使い方がどうなるかということとあわせて決めていくことになると認識しています。

【記者】
 波田駅周辺の整備計画のことで2点お伺いします。自由通路の件で、市長としては今現在どのようなものを想定していらっしゃるのか。あと、その整備計画策定によって、波田地域の将来像を市長としてどのように描いてらっしゃるか、2点お願いします。

【市長】
 前者については、人が行き来できるものという以上のものは、具体的なものは想定しておりません。そうしたことを、地元の皆さんの意見、先ほど申しあげたような枠組みを使いながら、検討をしていただければいいなということです。
後者のご質問につきましては、病院の移転場所を決めるにあたっての要因の一つとして、ここが交通の結節点であることや、歴史的に、波田の中心地であって、それが、西部地域、その奥の安曇や奈川を踏まえた上でも、拠点足りうる場所だということで選定をいたしました。ですので、改めて、そうした拠点性を高める、子どもからお年寄りまでが通い集う施設が集まる場所ですので、安全で安心で、便利な状況をつくれるように、地元の皆さんの声を聞いて取り組んでいきたいと思っています。

【記者】
 内環状北線のことでお伺いします。道路の話とは逸れるのですが、暫定供用時のイメージ図で、外堀の茶色に塗られている部分については更地であり、あるいは、このときというのはまだ埋蔵文化財の発掘調査等が行われているようなイメージなのでしょうか。

【市長】
 簡易アスファルトを舗装するのですが、今の部分について補足することはありますか。

【建設課長】
 今のご質問ですが、この土の部分につきましては、今後、埋蔵文化財の発掘等を行うということで聞いています。

【記者】
 そうするとその部分何もない更地の状態ということでしょうか。

【建設課長】
 そうですね。あとは、今後も若干用地交渉もありますがそういった状況で、基本的には、お堀の方については更地になっている状態だと思います。

【記者】
 三の丸エリアビジョンでは、市長からこの前ご説明があったように、本来の登城ルートを顕在化するということで、大名町を流れてきた観光客は、今、こちらの市役所の方にという人の流れを生み出したいということだと思うのですが、今こちらの方はそんなに人流れてないわけなのですが、にぎわいを呼び込む仕掛けづくりというのは、先ほど市長がおっしゃったように広場使いをするということなのでしょうか。

【市長】
 恐らく、両方にいろいろな方が流れると思います。ここは、外掘りができれば当然ですし、それができる前でも、ここからお城が実際に見られるような場所になりますので、もちろん、登城ルートの方でいくというのを正規ルート的に位置付けながら、こちらの人の流れというものも、道路整備に伴ってこの眺望が広がることで、非常に人の流れはこちらにも生み出されてくるだろうなと思います。それに伴って、この松本城三の丸の東側が、比較的まちづくりという意味では進んできていますが、大名町よりも西側につきましても、今回、ここが道路整備、そして歩道広場的な状況になって、眺望が非常に大きく開けたときには、こちら側のまちの姿も、一気にではないと思いますが、大きく変わっていくと認識しています。

【記者】
 昨日(1月12日)の全員協議会で、新庁舎の具体案が継続協議という集約になりました。この点について市長の受け止めと、どういう理由でこのような結果になったとお考えでしょうか。

【市長】
 私が市長に就任して1年9ヶ月が経過して、コロナがありましたが、その間、庁内的には、市役所の庁舎の建て替え、新庁舎建設ということについては、当然大きなテーマの一つとして、検討を進めてまいりました。その基本には、私が公約で掲げました、松本城のかつての正面玄関ともいえる太鼓門の正面である現在地に、今よりも大きな従来の集約型の市役所を建設するという前市政の計画を根本的に見直すこと。松本の地域づくりの歴史や、情報通信技術の進展に合わせた、市民の利便性の向上にもつながる、さらには、トータルで言えば、費用の低減にもつながる、分散型の市役所を造るという大方針のもとで、庁内での検討を重ねたところです。新型コロナの感染によって、より情報通信技術の進展というよりは普及かもしれませんが、そうした変化があり、まだまだ不確定、不透明な面もありますが、そうした状況を見据えて、20年後30年後のありようを、いわば先取りもした市役所の在り方を、機能の分散、施設の分散という観点から検討し、一定の骨格をまとめることができたという段階で、議会にお示しをしたというのが昨日の状況です。さまざまなご指摘をいただきました。そして、去年までの段階では、そもそも議論すらする必要があるのか、あるいは、具体的な案を出すか出さないかという、入口のさらなる入口というようなところでとどまっていた状況が続いていました。それは我々側にも一つ、今申しあげたような検討をする時間が必要だったということもございます。ようやく従来の計画とそれに対峙(たいじ)する、私たちの分散型市役所の案と、この二つをテーブルに乗せることができたと認識しています。
 私としては、そもそも市長就任時から、もともとの計画は根本的に見直して、そして分散型をと言ってまいりましたので、そのことを形として示して実現するために、まず議会プロセスに今臨んでいるというところです。そうした経緯がありますので、昨日の段階で全て了承されるということは、現実的に想定はあまりしていませんでした。何回かこうした議論を重ねることで理解を広げていくということ、またそれは、議員の皆さんのその先にいらっしゃる、市民の皆さんに対しても、メディアを通じて、また我々が直接ないろいろなチャネルを通じて、この案をご説明し、理解を広げていくということが必要だと思っています。その上で、この従来の計画と、今回お示しした分散型市役所案と、どちらがこれからの時代に適しているのかということの議論が深まって、私としては、収斂(しゅうれん)をしていくことを、期待しているところです。

【記者】
 これから改めて協議が行われると思うのですが、また議員協議会にかけるときに、今回示した具体案、庁舎の配置について変更するお考えはありますでしょうか。

【市長】
 具体的にはどういう点が考えられますか。

【記者】
 例えば本庁舎、南分庁舎、松本駅前センターというような、要は建て替えなどにより整備する庁舎と、そこに入れる部局といったものについて、市長として今回のさまざまな指摘を受けて、変更するというお考えはありますでしょうか。

【市長】
 私としては、これは昨日も申しあげましたが、1年9ヶ月かけて、さまざまなケースを想定する中で、ベターであるという案をまとめました。それに対する比較といいますか対峙(たいじ)するものは、原計画だと思っています。原計画と、この分散型市役所案、この二つを比較していくというのが、昨日の議論でも、原計画にこだわるべきだという方々がいらっしゃいましたので、そういう方々に対して、あるいはそういう方々の、さらに先にいらっしゃる市民の皆さんに対して、原計画がいいのか、それともこの分散型のこの案がいいのかということを、考えていただけるような、そういう議論を続けていきたいと思っています。

【記者】
 以前芳川支所で行われた多事争論会のときに、市長は新庁舎の考え方について、基本的には事業部局は本庁舎から出すとおっしゃっていたかと思うのですが、そういった形に今回なってはいないのですが、市長は選挙公約に掲げたときから、今回示したような具体案というのを思い描いていたのでしょうか。当初のご自身で描いていた部分と今回の具体案にもし何か違いがあるとすれば、その点を教えていただきたいです。

【市長】
 当然ですが幅広く考えていました。自分がまだ市役所のさまざまなことが分からない段階で、どういうことが実現できるのか、実現すべきなのか。市長就任前に考えてきたことはもっと幅広いもので、公約の文言というものは、そうしたことを念頭に置いて書いています。本庁舎の機能については、できるだけスリム化をして、そして分散型のものを造るのだと。もちろん、それ以外のまちづくりのありようの項目もいろいろあって、それを総合的に読んでいただくような公約にはしています。ですので、今のご質問のような、では何の部局を外に出すのか、あるいは、どの場所に何を建てるのかというようなことを、私が市長に就任する前に絞り込んでいたということはありません。また、昨日の答弁でもお答えしましたが、この分散の在り方というものは、いわばパターンA、B、Cというように、いくつかの在り方があったと思います。その途中経過を議論の中で、多事争論会で発言の中身を再現できないところがありますが、言及をしたことはあったと思います。その上で、昨日申しあげたように、私自身も、市役所内部も、そうした検討結果を踏まえて、私たちが考えていた案というのはこういうものですというものをオフィシャルに示させていただいたのは、就任以降初めてということです。

【記者】
 選挙のときに掲げていた、もう少し幅広く考えていたというのは、先ほど市長がおっしゃったパターンA、B、Cというのは、いくつかその選択肢というものがあって、その中の一つが今回のその具体案だったという理解でよろしいでしょうか。

【市長】
 パターンA、B、Cとその時点であったわけではありません。ただ幅は、この物言いの中から外れることはないなという物言いで、公約というものはつくるものだと思ってつくりましたので、その幅の中に入っているものの中から、今回のものを案として出させていただいたということです。

【記者】
 議会との議論で、結論を出すまでの期限というのは定めて臨むのでしょうか。

【市長】
 基本的には定めていません。昨日の議論から指摘をされた論点は、かなりたくさんありましたし、これも昨日の議論でも少し出て、それは私にとっては肯定でも否定でもないなと思いながら答えた部分もありましたが、市役所の機能分散とまちづくりといいますか、住民自治というのが私にとっては両輪、これはリンケージ、連結するものだという認識が根底からあるものですから、そうしたことは念頭にありますが、一方で、だからこそ、例えば年度なりとか、あるいは、新年度いつまでにということは、現段階では考えていません。

【秘書広報室】
 以上で市長定例会見を終わります。

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。このページのトップに戻る

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