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令和7年10月21日 市長定例記者会見
【資料1 南松本駅南側踏切「宮田前踏切」立体化工事着手】
【資料2 南松本駅南側踏切立体化工事に伴い「宮田前踏切」おおむね10年間通行止め】
【資料3 国宝松本城Week注目イベント 太鼓門特別公開&企画展開催】
【資料4 松本城を味わい尽くすWeek期間おすすめイベント】
【資料5 昨年17万人が来場した、冬の定番イベント 松本城プロジェクションマッピング】
【市長】
資料1~5に基づき説明
【記者】
プロジェクションマッピングについてお伺いします。最初の年に実施したのはレーザーマッピングでよろしかったでしょうか。
【市長】
レーザーマッピングが2年、プロジェクションマッピングを2年で、今回で5回目です。
【記者】
去年はレーザーとプロジェクションマッピングの融合でしたが、今年はどのような形で行われるのでしょうか。
【市長】
技術的には昨年と同じ手法で実施します。
【記者】
「松本かっちん」についてですが、この標語を使うのは今年初めてということでしょうか。
【市長】
そうです。
【記者】
「夏のぼんぼん」、「冬のかっちん」ということですが、これは何のお祭りを指しているのでしょうか。
【市長】
お祭りそのものというより、元々伝統的に「ぼんぼん」という行事もありますので、「松本ぼんぼん」という名称のお祭りを「夏のぼんぼん」と位置づけ直しながら、冬については、それに対比する形で言葉に出してもらいやすい「かっちん」という言葉を選んだと聞いています。
【記者】
松本城の関係でお伺いします。今日の話題とはそれるかもしれませんが、旧博物館の解体工事が終わったということで、今後このスペースはどのように活用していくのでしょうか。また、昨日の夜に行われた市役所新庁舎の説明会の質疑応答で、展望施設やお土産が買える施設が欲しいという意見が出ていて、それに対して総合戦略室の方から、基本計画にはそのような施設は入っていないけれど、本庁舎の跡地や旧博物館のスペースを一体的に活用できるように、これから皆さんと考えていくという回答がありました。その辺を含めて、新しい空間をどのように活用して行くか、市長の考えをお聞かせください。
【市長】
旧博物館跡地は建物をすべて撤去し、砂利を敷いて広場として使えるよう整備を進めています。今月中には整備が完了し、来月以降、松本城公園にふさわしい催しなどに活用してもらう予定です。例えば、松本ヘルスラボ主催で大規模なラジオ体操の催しを行う計画もあります。天守閣や北アルプスを望む絶好のロケーションですので、多くの方に楽しんでもらえる場にしたいと思います。また、太鼓門に大名町から回っていく本来の登城ルートを歩けるよう、周辺の歩道整備も進めています。将来的な跡地の活用については、今後さらに検討していきます。
【記者】
「松本かっちん」というキャッチコピーは、今後も継続して使う予定ですか。
【市長】
はい。できれば定着して、冬の松本といえば「かっちん」と思ってもらえるようにしたいと考えています。
【記者】
サブタイトルの「光と氷の城下町まつり」についてお伺いします。プロジェクションマッピングの国からの補助金は今回で終了しますが、このキャッチコピーを使うとなると、来年度以降もプロジェクションマッピングは絶対にやらなければならないと思うのですが、それについてはいかがでしょうか。
【市長】
絶対にやるかどうかは分かりません。場合によっては「松本かっちん」も1年で終わってしまうかもしれませんが、そうならないようにしようとは思っています。その上で、現在プロジェクションマッピングは、国費で半分の運営費を賄っているので、今後は制度上できないとなったときに、市単独でやっていくことの必要性を市民の皆さんにご理解いただけるかどうか、あるいは去年に比べてさらに大勢の皆さんに来ていただいて、周辺の事業者の皆さんにもその効果を実感していただけるかどうか、そして、何らかの形でマネタイズできるような方法を検討できるかどうか、そうしたことを考えながら、来年度以降のことは最終的に考えていきたいと思っています。
【記者】
宮田前踏切の工期短縮に関して、市から県へ正式な要請は行われたのでしょうか?
【市長】
正式な形で面会して要請はしていませんが、事務レベルではすでに用地取得が終わってからできるだけ早く供用が開始できるようにということを伝えています。
工期10年というのは長野県側から明確に示されているものではありません。また、先ほどもご説明させていただきましたが、最終列車が通り過ぎた後の数時間でしか工事ができないという事情がJR側にもあります。そうした中で、私も10年は長すぎると感じており、ここに至るまでも2007年の踏切立体化の事業認可から20年近く経ち、そしてまたここから10年ということですので、それを少しでも短くすることは市民の皆さんの願いでもあります。南松本周辺は市全体にとって社会的、経済的な効果といった面でも重要な地域ですので、長野県の中の松本市という県庁所在地に次ぐ都市の中枢において、踏切の改良事業の持つ意義を県やJRに対してしっかり伝え、少しでも早く実現するよう取り組んでいきたいと思っています。
【記者】
2028年度末には、(仮称)松本市保健所庁舎の供用開始予定ということで、10年の工期だとちょうど被ってしまいますが、どのような影響が出るとお考えでしょうか。また、工事中に工事車両などが入ってくることになり、道路が混雑することに関していろいろな対策が必要になるのではないかと思いますが、どう捉えているのかお聞かせください。
【市長】
市民ができるだけ踏切周辺を通らずに済むよう、情報発信を徹底することが大切だと考えています。工事に伴う混雑などの影響は避けられませんが、ご理解をいただきながら、できる限り工期を短縮し、早期完成を目指したいと思います。
【記者】
「松本かっちん光と氷の城下町まつり」についてお伺いします。この名称をイベントに名付けて、それに合わせてこのロゴマークを発表したということでしょうか。
【市長】
ロゴマークと言っても資料5にお示ししているものだけですので、「かっちん」というキャッチフレーズとして言葉だけではなく、文字で表現するときにはカクカクとした氷のようなイメージのこの文字を使わせていただくということです。
【記者】
このロゴやデザインは、企業や団体が使用してもよいのでしょうか。
【市長】
観光ブランド課長お願いします。
【観光ブランド課長】
デザイナーと相談の上、対応を検討します。
【市長】
今日の段階ではまだ整理できてないということです。
【記者】
今日はイメージとしてキャッチコピーとデザインを発表したという位置付けでよろしいでしょうか。
【市長】
そうです。
【記者】
太鼓門の特別公開について伺います。耐震工事が来年2月に完了予定とのことですが、元々この耐震工事に入るときに当時の教育委員会が、常時公開を検討しているということでした。今後、太鼓門内部を常時公開したり、さらなる活用を検討しているような状況があれば教えてください。
【市長】
工事が始まる前、およそ20年近くの期間につきましては、年に3回、ゴールデンウィーク、お盆、お城祭りなどの繁忙期に特別公開をしていました。今後も平時は非公開で、松本城Weekは今回行うような形で公開をして、企画展などを開催することを考えています。それ以外の繁忙期の公開についても、必要性を検討していきたいというのが担当課の考えであります。
【記者】
今回の松本城Weekで公開されるエリアは、耐震工事が終わった部分ですか。
【市長】
そうであるとは思いますが、文化観光部次長お願いします。
【文化観光部次長】
大きい方の太鼓門「一の門」は耐震工事が完了しています。現在は脇部分の袖塀の一部の工事を進めており、その工事が今年度内に終了し、2月には全ての耐震工事が完了する予定です。
【記者】
安原地区の中原町会で、町会費の繰越金約1,400万円が引き継がれず行方不明になっているとの報道がありました。公民館の照明LED化が白紙になったり、光熱費を役員が立て替えたりしている状況です。市としての受け止めと、市の補助金が含まれている可能性、また今後の対応について教えてください。
【市長】
今回の件について、まず市が町会に交付している「町会運営活動費交付金」は、1世帯あたり538円を交付しているもので、使途は行事や会議、住民の連絡・親睦、生活環境の改善などに限られています。各町会からは年度末に使用報告書を提出してもらっており、中原町会からも令和6年度分の約28万7290円について、要綱に沿った支出報告が提出されています。従って、今回の繰越金には、この市の交付金は含まれていないと認識しています。もちろん「お金に色はない」というご指摘もあるかもしれませんが、公金として交付した分は適切に使われていると確認しています。
一方で、私たちは現在、町会改革に取り組んでいます。これは、若い世代や転入してきた世帯の方々が「町会は本当に必要な活動をしているのか」「町会費に見合う内容なのか」と疑問を持ち参加が進まないという課題がある中で、町会を持続可能な形に変えていくことが目的です。そうした中で今回の町会費の問題は、現在の加入者だけでなく、今後加入を検討している方々にも非常にマイナスの印象を与えるものだと考えています。来月の町会連合会常任理事会で、連合会長から適正な町会事務の徹底を求める通知が出される予定です。市としても、地域で必要な活動を続けてもらうため、金銭管理の厳格化を強く要望していきます。
【記者】
繰越金に交付金が含まれていないという市の認識は、今回の事案が明らかになってから改めて確認されたということでよろしいでしょうか。
【市長】
はい。私が担当部局に確認したところ、これまでの交付金の運用や報告は適切に行われているということでした。
【記者】
現在、国会で首相指名選挙が行われ、高市早苗総裁が首相に選出されました。政局の混乱が続く中で何度かご質問させていただきましたが、改めて高市早苗総裁が首相に選出されたことへの受け止めと、国政に対する期待や懸念をお聞かせください。また、日本で初めて女性が首相になることについての受け止めもお願いします。
【市長】
まず、回答の順番が逆になるかもしれませんが、女性初の総理大臣誕生は、時代の必然だと思っています。日本はまだジェンダーギャップが大きい国ですが、だからこそジェンダーバランスの改革、ジェンダー平等への要請が高まり、その流れの中で高市総理大臣が誕生したと感じます。女性閣僚を増やす意向も示されていますが、例えば今まで女性閣僚は最も多くて5人で、閣僚というのは最大20人まで置くことができますので、6人になりますと30%という比率になり、いわゆる「クリティカルマス」に達します。黄金の3割ということで、松本市でも管理職の女性比率30%を目指しておりますが、少数派が通常と同様の意見を表明できたり、意思決定に十分関与できたりする、そういう比率とも言われていますので、初めての女性の総理大臣の誕生や、女性閣僚が一人でも多く起用されるということが、新しい内閣の意義になれば良いと思っています。
参議院選挙が終わってから約50日間、石破政権の継続や今後の政権構想が不透明な状況が続いていました。その中で、自民党と日本維新の会による閣外協力政権という形が定まったことは、不安定な状況に終止符を打って、次のステージに進んでいくものと受け止めています。自民・維新の閣外協力という枠組みは、過半数にはわずかに届かないものの、衆参とも数人レベルで、与党側に立つと過半数というような状況でもありまして、政治の推進力という点でこれまでより強化されることになれば、日本が置かれている状況にとっては前向きな変化になると思います。また、結果的に公明党が連立を離脱し、維新が与党側に加わったことで、不破保守勢力の結集という形になったと思っています。日本の政治の座標軸が見えにくい状況の中、安倍一強でそれに対する対抗勢力も生まれにくい状況から考えますと、これも前向きに捉えて良いのではないかと思っています。
政権合意の内容は多岐にわたっており、私としても賛同できる点と意見の異なる点があります。しかし、この政権ができた以上は国民に必要性を丁寧に問いつつ、進めるべき政策は進め、ブレーキをかける勢力がしっかりそれに対峙できれば、進むだけではないといったことが起きてくると考えています。その中で一つ上げるとすれば、まずは積極財政と歳出改革の両立によって経済を成長軌道に乗せ、国民生活の向上を図り、インフレ対応型の経済政策へ移行することが重要だと考えており、私も市政運営の中で、長年続いたデフレ・ゼロインフレの社会環境を、インフレ基調の社会・経済環境に切り替えて、市民生活の向上につながるよう、国の経済・財政政策を見極めながら松本市の政策に反映していきたいと思っています。
【記者】
女性閣僚が2人になると一部報道でありましたが、そうなった場合の受け止めをお願いします。
【市長】
そうなったときにお聞きいただければと思います。
【記者】
維新が提示した12項目の政策の中で、特に重視して欲しいものはありますでしょうか。
【市長】
維新の政策は幅が広く、重視している政策は基本的にはありません。その上で、個別具体的なもので言うと「小学校給食の無償化」を、来年度から実施するという項目が入っています。これは自治体レベルで財政力の強い自治体は実施していて、松本市でも要望を受けており、現時点では財源や優先度の問題から実施していませんが、もし国として無償化が実現するなら、地方自治体の要望が実現することになると思っています。
【秘書広報室】
以上をもちまして、市長定例記者会見を終了します。
※AIにより文字おこしを行い、編集したものです。実際の発言とは異なる部分があります。