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令和7年10月1日 市長定例記者会見
【資料1 松本市消防団 団員確保に向けた数々の催し】
【市長】
私からは3点ご報告します。まず、松本市消防団の取り組みについてです。全国的な傾向でもありますが、松本市の消防団におきましても、団員の定数に対して実際の団員数が満たない状態が続いています。今年度、消防団改革として、副団長に女性を起用し、それに伴って支援隊という組織を発足しました。さらには、活性化委員を設置して、女性目線の意見をはじめ、多様な団員の意見を消防団の活動に反映するように取り組んでいるところです。
その中で、10月以降に団員確保に向けた催しをいくつか予定しています。松本大学では、大学生と消防団活動への理解を深めていただくための意見交換会や、支援隊の活動体験。11月には信毎メディアガーデン周辺で、消防・防災体験を盛り込んだ広報活動。12月にはイオンモール松本で、吉本興業とコラボした広報活動などを行う予定です。
【資料2 松本市消防団 団員確保に向けた数々の催し】
【市長】
そうした中で、二つの催しについて詳しくお伝えさせていただきます。まず一つ目は、主催は長野県ですが、松本広域消防局や松本市の消防防災課が講師となって、11月8日に消防団一日体験会を開催します。防水訓練や救命講習、消防団員との座談会などが計画されており、高校生、大学生などおよそ30人を募集します。10月27日までに申し込みをしていただくように、呼びかけていきたいと思っています。
二つ目は、来年の1月4日に開催する松本市消防団の出初式についてです。こちらは毎年行っていますが、これまでの団員参加型から家族参加型に変えました。これまで出初め式は、松本城から大名町まで、そして千歳橋で観閲式を行い、本町通りからまつもと市民芸術館へとパレードをし、まつもと市民芸術館の主ホールで式典を行っていました。ちょうど、まつもと市民芸術館の主ホールが改修工事を行っているということもあり、来年1月4日の出初式は、団員の家族の皆さんも参加をして楽しんで貰えるような取り組みに変えるということです。開催場所は、観閲式はキッセイ文化ホール東側で、飲食ブースの出店や車両展示、防災体験や救命講習などをエア・ウォーターアリーナ松本で行う予定です。こうした取り組みを続けていくことで、団員の裾野を広げていき、特に若い世代の団員の参加を募っていくことに、引き続き力を入れていきたいと思っています。
【資料3 「誰かに語りたくなる暮らし」を日常に 三の丸MONTHスタート】
【市長】
2点目は、三の丸エリアプラットフォームでの取り組みについてです。「誰かに語りたくなる暮らし」ということで、これまで2年間検証を行いながら、これを継続的に行っていくため、いわば助走期間として取り組んできました。今年の10月4日から1カ月間、そうした取り組みを日常にして、より充実したものにしていくために「三の丸MONTH」と名打ち、「誰かに語りたくなる暮らし」に触れる1カ月ということで、一連の取り組みを盛り上げていきます。
その中でも、六九で行われていた古本市につきまして、これまでは六九通りの一部分を使っていましたが、川沿いのロケーションを生かそうということで、女鳥羽川沿いの2カ所、資料3の右側へお示しした地図のピンク色の場所へ、エリアを変更します。そして、六九からナワテ通りの区間については、歩行者天国として活用することになっています。そのほかの、女鳥羽川での「Metobaピクニックデイ」、上土・緑町での屋外フードコート「みどり食堂」、松本神社と開智小学校の間での「国宝の架け橋リビング」という取り組みは引き続き今年も行う予定です。
そして、現在10代から60代までの方30名ほどに、三の丸サポーターとして一連の活動の支援をしていただいておりますが、「三の丸MONTH」の期間中に設営やSNSの発信などを行っていただくことになっています。ぜひ、さらに幅広い世代や地域の皆さんにも興味を持っていただいて、三の丸サポーターにも応募していただきたいと思っています。
また、この期間中ではなく11月3日以降になりますが、長野県が女鳥羽川の両岸を行き来できるようにする飛び石を設置することとしております。現在、この周辺の皆さんに草刈りなど行っていただいておりますが、そうした作業をより行いやすくすることと、さらには祝日などに新たなビューポイントとして、この女鳥羽川の河川敷を活用していただくことが目的です。
【資料4 絶景誕生の秘密に迫る 上高地 次回ブラタモリの舞台に】
【市長】
3点目は、10月4日土曜日に松本市の上高地を舞台としたNHKの『ブラタモリ』が放送されます。4年前に松本城周辺をロケ地として『ブラタモリ』に松本市を取り上げていただきましたが、松本市が『ブラタモリ』の舞台になるのは4年ぶり2回目です。10月4日ともう1回の前後編で、2回に渡って上高地が取り上げられるということです。10月4日放送の前編につきましては、上高地を構成する3000m級の山々や、清流梓川、広大な盆地などの上高地の絶景が、どのような成り立ちで形成されてきたのか、その秘密を解き明かすという番組の内容だと聞いています。このロケは7月下旬に行われましたが、松本市の職員も撮影の管理や、撮影場所や方法についてのサポートをしました。
上高地につきましては、今年度8月末までに100万人を超える方に訪れていただいています。これは前年の同じ時期に比べて12%ほど増えています。そして、10月の上旬から下旬は紅葉の季節になりますので、ぜひ『ブラタモリ』を見ていただいて、より多くの方々に上高地で紅葉の季節を満喫していただきたいと思っています。ちなみに、上高地の閉山式は11月15日です。これから1カ月半の期間、上高地の自然を大勢の方々に楽しんでいただけると考えています。
私からは以上です。
【記者】
『ブラタモリ』の件でお伺いします。私は4年前に松本市を取り上げた番組も見ていて、今回の上高地が取り上げられたことも、もちろん知ってはいるのですが、『ブラタモリ』以外にも松本市を取り上げる番組がある中で、市長記者会見で『ブラタモリ』を紹介した理由を教えていただきたいです。
【市長】
そこまで深く考えていません。私がNHK出身だということも特に関係はありません。ただ、今まで松本市を取り上げた番組はいくつかありますが、取り上げ方を比べますと2回連続で、しかも松本城と並んで日本にとどまらず、世界に誇れるような自然景勝地である上高地の特集ということですので、我々もいろいろな形でPRをしていますが、そのPRをさらに後押しする力になると思っています。ですので、これから閉山式までの残りの1カ月半の期間に、より多くの方々に上高地に足を運んでいただく、その大きな契機になるということでご紹介をさせていただきました。
【記者】
次の質問を伺う前にもう一点、今のご回答の中で市長はNHKご出身だとおっしゃられていて、多分そう聞かれるということも想定されていたと思うのですが、NHK出身である市長が記者会見で『ブラタモリ』を紹介すると、私みたいな意地悪な記者がそういう質問をするという可能性はあったと思います。その辺のリスクはお考えになっていたのでしょうか。
【市長】
質問は出れば答えればいいと思っていましたので、それ以上特に問題はないと考えていました。
【記者】
『ブラタモリ』についてお伺いします。今回、上高地がロケ地に選ばれた理由は何か聞いているのでしょうか。
【市長】
詳細は聞いておりません。
【記者】
前後編ということですが、後編の放送日はいつでしょうか。
【市長】
実は、資料4の左側のポスターに、10月2日放送日発表予定と書いてありまして、もう固まってはいるとは思うのですが、明日発表するということでした。
【記者】
松本市が全面的に協力したということですが、市長も出演されるのでしょうか。
【市長】
いいえ。出ません。
【記者】
関連してお伺いします。番組のロケはいつ行われたのでしょうか。
【市長】
7月下旬です。
【記者】
夏の上高地で撮影されたということでしょうか。
【市長】
はい。
【記者】
10月は3連休、11月は文化の日で祝日があり、影響力の大きい番組なので放送されると一層人がたくさん来ると思います。良い面もある半面、駐車場や158号の渋滞の対策などでライブカメラ配信は行っていますが、その辺りの対応策はどのようにお考えですか。
【市長】
これまでの期間の中でいけば、去年の渋滞の状況を踏まえて取り入れた環境省と松本市の対策が、一定の効果が出ていると報告を受けています。今回、これからが紅葉の本格シーズンですので、より混雑も予想されます。できる限り、環境省や松本市が発信する情報を、来ていただく方に事前に収集していただくことがまず必要だと思います。そして、混雑しているときには、場合によっては日程を変更していただくといった対応をお願いしたいと考えています。また、沢渡駐車場まで行く際は、自家用車以外に駅前からバスを利用するなどしていただき、混雑が予想される日には交通手段や日程を検討していただきたいと思います。
【記者】
上高地の来訪者が8月までで100万人超えたということですが、これは過去最速なのでしょうか。
【市長】
いいえ。恐らく20年以上前はかなりの人数の方が上高地に来ていただいていますので、そこまでではないと思います。昨年、トータルで150万人近くになったと記憶していて、それが過去20年くらいで最も多いという状況でしたが、もっと遡るとより多くの方に来ていただいていた時期があるということです。
【記者】
松本市消防団についてお伺いします。松本大学と10月に複数回意見交換を行うということですが、私は今、信州大学を取材していて、防災士の専門的な資格を取得する信大の学生が増えているそうです。教授の方に聞いた話なので正確な数字は分からないのですが、信州大学の学生の中でも防災の意識が高まっている中で、信州大学とは地元自治体として連携を図って行く予定はあるのでしょうか。
【市長】
まず、松本大学との取り組みの経過など、担当課長からお願いします。
【消防防災課課長補佐】
松本大学との連携につきましては、令和6年度から松本大学と消防団の隊の方で学生の皆さんと連携して、打ち合わせや意見交換会を何回か行っています。今年度につきましても、同じような形でこれから秋以降に行う予定です。
今回、情報を載せるまでには至っていないのですが、信州大学に在学している団員もおりますので、信州大学ともそういった方々と連携や連絡を取り合って、どういったことができるかを模索している状況です。
【市長】
今、ご指摘いただいたような動きが大学内にもあるようでしたら、信州大学と松本大学という松本市の二つの大学の大学生と、あらゆる問題で連携をとっていくことは必要だと思っているので、しっかりと考えていきたいと思います。
【記者】
支援隊が新たに発足されましたが、どの地域でも支援に入れるという特色からすると、例えば、地域の団員としては日常的な学生生活との両立で難しいかもしれませんが、支援隊を入り口として、消防団あるいは防災に関する地域活動に参加できるような余地や意図は松本市側としてあるのでしょうか。
【市長】
今ご指摘のように支援隊というのは、松本消防団の一員となっていただいた上で、あくまで通常の消防団の業務や日常の準備とは切り離した形で、できうることをしていただくために立ち上げた組織ですので、特に広報、あるいは子どもたちや学校などへの働きかけの部分などを想定しておりまして、学生に限らず通常の自らの仕事や日常の中では、一般の団員業務はできないという方に参加をしていただきたいと思っておリます。ご指摘のように、学生の皆さんにとってもそうした入り口としてぜひ団員になっていただき、あくまで支援隊の業務に限ってやっていただくということについても、よりその内容などをお伝えして、参加していただける環境を作っていきたいと思っています。
【記者】
今日、オープニングセレモニーがありましたが、明日から松本市博物館で、全国から国宝2点と重要文化財も含めた日本刀に着目した特別展「日本刀は美しい」が開催されます。市長もオープニングセレモニーで内覧されたと思いますが、内覧会の感想を交えて、どういった展覧会として市民や観光客の皆さんに提供していきたいのかお伺いします。
【市長】
刀剣を一堂に集めて松本市で展覧会を行うのは、1993年の国宝松本城400年祭りを記念した特別展以来ということで、30数年ぶりの開催になります。やはり、松本市は城下町の歴史を持っていて、松本城を市民の宝としてまちづくりを進めてきたことを考えると、武士の時代や暮らし、あるいはそれにまつわる刀剣というのも、松本市の街を語るときには非常に意味のあるものではないかと受け止めています。今日の挨拶でも、関係者の皆さんから少し触れられたのですが、国宝の刀剣を取り寄せて展覧会を開くということにはハードルがあるということでした。例えば、その刀剣を専門とする学芸員がいる、あるいは刀剣の展示会をこれまで開催をしてきた経緯があるかなど、さまざまな条件がある中で、今回の特別展は企画から5年程度経って実現したと報告を受けております。
ご存知のように、現在、本当に大勢の外国人の皆さんに松本市を訪れていただいております。今日もそうでしたが、大名町にも外国人の皆さんが団体で歩いておりましたので、ぜひ博物館で特別展「日本刀は美しい」をご覧になっていただければ、より日本の文化、あるいは松本の城下町のありように目を向けていただける、展覧会になるのではないかと期待をしています。
【記者】
ザルツブルクの人形劇をご覧になったご感想をお願いします。
【市長】
私は、一昨日の夜に鑑賞させていただきました。比較的前の方の席でしたが、人形自体は大きくありませんので、距離が離れた中でご覧になる方はどのように受け止められたかと心配も多少ありましたが、終わったあとに皆さんの感想を耳にしたり、2日間を通じて寄せられた感想などを拝見したりして、やはり滅多に見られない伝統ある人形劇を見たことに、非常に大きな意義を感じていただいた方が多かったと感じています。また、全編英語で字幕がない人形劇でしたので、私も少し話の筋が分からない部分も当然ありましたが、『サウンドオブミュージック』という非常に著名なミュージカルが題材で、その上で、精巧な人形の操り方や、録音ではありましたが音楽の素晴らしさなどに引き込まれながら鑑賞させていただきました。3回の公演合わせて900人ほどの方にご覧いただいて、もちろん会場が大きかったので、会場そのものが満杯ということではありませんでしたが、当初想定をしていた以上の方々に見ていただけたのではないかと受け止めております。
この後、ザルツブルクとの間でどのような交流を進めていけるのかについては、今回来ていただいたマリオネット劇場の皆さんが、またオーストリアに戻られて、松本市の感想などを関係者に伝えていただけると思っていますので、どのような動きが出てくるのか注視していきたいと思っています。
【記者】
花時計公園の関係でお伺いします。人工芝が設置されたのですが、市長はご覧になったでしょうか
【市長】
まだ見ておりません。
【記者】
思ったより狭いという印象を受けたのですが。
【市長】
部分的に設置したという報告は受けていました。
【記者】
設置方法などもう少しいろいろ考えられるのかなと思ったのですが。
【市長】
分かりました。まず、今回は実験的な設置でありまして、テントや地面の問題などをどうしていくかトライしている段階だと思っておりますので、いろいろな感想を幅広くいただいて検討していきたいと思います。
【秘書広報室】
以上をもちまして、市長定例記者会見を終了します。
※AIにより文字おこしを行い、編集したものです。実際の発言とは異なる部分があります。