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令和6年10月23日 市長定例記者会見
【資料1 村井駅新駅舎 今週26日一部供用開始 東西自由通路を新設 若者の居場所も】
【市長】
私からは2件ご報告いたします。1件目は、今週土曜日の(10月)26日にJR村井駅の新しい駅舎が、一部供用開始となります。こちら(資料1)が施設の外観でありますが、今東口の広場を整備し、そして西口も設け、26日は午前11時からオープニングセレモニーを行いまして、正午から利用可能となります。この村井駅ですが、1日当たりの乗車人数は2129人で、昨年度の松本市内の駅でいきますと松本駅が最も多いわけでありますが、それに次いで2番目に乗車人数の多い駅でございます。これ(資料1右下)は年度ごとの乗車人数の推移のグラフですが、昨年度はコロナ前を上回る人数が利用した駅であります。
【資料2 村井駅新駅舎 今週26日一部供用開始 踏切を渡らず駅の東西を往来】
【市長】
供用開始の部分ですが、東口と西口をつなぐ自由通路となっておりまして、こちら(資料2右側)は実物の写真ですが、駅の西口から東口、東口から西口への利用が可能となります。
【資料3 村井駅新駅舎 今週26日一部供用開始 1・2階に待合・学習スペース】
【市長】
駅舎の中には、1階、2階に待合・学習スペースをそれぞれ設置しまして、若者を中心に駅を利用していただく方に、憩いの場を設けさせていただきます。とりわけ2階につきましては、図書館のサービスポイントを設置いたします。
【資料4 村井駅新駅舎 今週26日一部供用開始 2階に図書館サービスポイント】
【市長】
こちら(資料4)が図書館サービスポイントの配置の図ですが、貸し出し返却カウンターが設けられまして、学習スペースにはコンセント付きのものも合わせて30席余り、Wi-Fiも完備をし、棚にはおよそ1000冊の本を陳列することになっております。スペース全体は午前9時から午後8時まで開いておりますが、図書館サービスポイントにつきましては、職員が在室をして予約の資料、書籍を受け取るサービスは平日の午後4時から午後8時まで、土日は午後2時から午後5時までとなっております。返却ポストについては、24時間利用可能であります。
【資料5 村井駅新駅舎 今週26日一部供用開始 周辺整備事業は令和8年度末に完了】
【市長】
これ(資料5黄色)が26日から供用開始となる部分ですが、そのほか周辺整備事業として、総事業費58億円をかけて行う村井駅の新しい駅舎、それと周辺の広場やアクセス道路がございます。来年度の令和7年度には、東口について自転車駐輪場を開設する予定でありまして、令和8年度末までに東口、西口の交通広場、自転車駐車場、そして東西のアクセス道路の全てを完了する予定で作業を進めてまいります。
【資料6 村井駅新駅舎 今週26日一部供用開始 アクセスを改良 安全・便利な駅前空間に】
【市長】
完成した暁には、東口は車両と歩行者の動線を区分し、乗り降りや送迎の利便性を向上させるとともに、西口は笹賀、神林、今井地区といった松本市南西地域の皆さんの村井駅へのアクセスが非常に便利になります。長年に渡って続けてきました整備事業が、今週1つの区切りを迎えるところでございます。
【資料7 自転車を楽しむまち・松本へ 松本駅前広場にサイクルステーション】
【市長】
もう1件は、松本駅前広場に設置するサイクルステーションについてであります。今、松本、安曇野でツーリングを楽しまれる方は、あずさで松本駅まで来て、そこで自転車を組み立てる方が多いことを踏まえまして、松本駅前のお城口の深志の湧水のすぐ脇のところに、こちら(資料7)の絵のようなサイクルステーションを設置いたします。中はこのような(資料7右側)形になっており、サイクルラックがあって工具や空気入れを使え、3名程度が一度に作業していただくことができます。また更衣室を設けておりますので、そこでサイクリングの服装に着替えていただけます。開場は朝6時半から夜の8時半までで、無料で利用をしていただけて、今年度につきましては今月の29日火曜日から12月13日まで開設いたしております。来年度以降は、サイクリングの時期に合わせて4月から秋口まで開設する予定であります。
【資料8 自転車を楽しむまち・松本へ 「絶景ルート」道路標示でわかりやすく】
【市長】
自転車に関しまして、今の松本市内には合わせて3つのサイクリングルートがございますが、そのうちの1つの「絶景ルート」と呼んでおります、およそ30キロのルートにつきましては、5キロごとに青い道路標示を合わせて100箇所余り設けております。ルートの案内、そして安全に走っていただく目的で設置しております。またコースの中の弘法山古墳、白糸の湯、ホットプラザ浅間、芥子坊主農村公園、アルプス公園、城山公園の6カ所には、サイクルラックを設置して休憩スポットを設けます。周辺にベンチやトイレ、自動販売機や水場がある場所を選んでおります。先ほどのサイクルステーション、そして絶景ルートの道路標示を行ったことをPRする目的で、11月2日土曜日の8時過ぎから松本駅をスタートして、鈴木雷太さんや若者数名と私も参加をしてオープニングイベントを行うこととしております。
私からは以上であります。
【記者】
ご説明いただいた内容とは別ですが、先月下旬ぐらいまで伊勢町のアイパークの駐車場で、利用者に向けたアンケートを商工課がやられていたと思います。このアンケートの内容で、今後も中心市街地に市営駐車場が必要と思うかといった質問もあり、駐車場も今後のまちづくりの1つだと思いますが、駐車場の再編といいますか、設計の在り方を問うような質問だと思います。先日、アンケートの集計が終わったことを耳にしましたが、アンケートの結果を特には公表せず、庁内の資料でとどめると聞いております。一方で、今後のまちの在り方についての非常に貴重な資料かと思いますので、ぜひ公開も含めてご検討いただきたいというお願いですが、今後公開されるお考えはありますか。
【市長】
そのアンケートをいつどのような目的で行ったか正確に把握しておりません。その前提でお答えいたしますが、今、市街地再設計検討会議で松本駅から松本城までの中核エリアの在り方について、有識者の皆さんを交え、来年3月に向けて様々な検討を行っております。先日は、高校生や大学生の意見を聞く場も設けたりして進めておりますが、その中の1つの大きなテーマと言いますか、論点にウォーカブルなまちづくりということが我々の問題意識としてもありますし、まだ中間的な段階ではありますが、参加されている方々からご意見、提言が出ております。大きな方向性としては、松本市が中心市街地、あるいは中核エリアについて目指していく方向であります。そうなりますと、中核エリアにある駐車場の在り方は、ウォーカブルな街を作っていくことと調和する部分ももちろん一定程度ありますが、違う方向性ということで検討が必要な部分もございます。おそらく、そういう文脈の中で行ったアンケートではないかと私自身は認識をいたします。我々として、大きな再設計の1つの材料ということで行ったとすれば、「アンケートがありました。こういう結果です。」と、その都度、直ちに公表することが適切かということについては、ここでは留保をさせていただきたいと思います。いずれにしましても、最終的にメディアの皆さんをはじめ、市民の皆さんにも「こういう状況です。だからこういう方向に行きます。」ということをお示しする段階では、当然補足資料という形で見ていただくものになると考えております。
【記者】
お示しいただきましたサイクルステーションについて伺います。これは公共交通機関に折りたたみの自転車を持ち込んで移動する、いわゆる輪行だと思いますが、その人たちが対象という認識でよろしいでしょうか。
【市長】
主に利用していただく方は、今ご指摘のような方々を想定しております。場所として松本駅前お城口に設置をするのは、その目的からであります。ただ、公共交通を使っていないサイクリストの方が利用していただくことを妨げるものではございません。
【記者】
「絶景ルート」の標示も含めて、かねてより自転車のまちを目指しているということですが、改めて市長から自転車のまちづくりにかける思い、狙いを教えてください。
【市長】
今、ヨーロッパにおける環境意識、脱酸素社会への移行という中で、やはり日本に先んじて様々な移動手段として、各国で自転車の普及が急速に進んでいると認識しております。それは日本においても方向性としては一致をするもので、特に晴天率も高く、そして空気の美しさや景観の素晴らしさを売りにする松本としては、より自転車が幅広い分野で移動手段として広がっていくことが、目指すべき方向性だと認識しております。その上で、自転車には松本市に住まわれている方々の移動手段としての側面と、観光や旅行で訪れた外国人の方も含めて、例えば安曇野までとか松本市内を広域で走行する方まで、幅広い方々がいらっしゃいます。今回のサイクルステーションは、後者の方々を念頭に置いたものでございます。先ほどの駐車場の話で申しあげた、中心市街地をウォーカブルな街にしていこうとした時には、将来的に自家用車の流入をできるだけ抑制していく方向性を我々は念頭に置いているところでありまして、その時にバスをはじめとした公共交通と自転車は、徒歩の手段を補強するものとして、必要性がより高まってくるものと意識しております。様々な観点から自転車を乗りやすい、快適で便利な状況を整えたいと思っております。
【記者】
村井駅の新駅舎についてお尋ねします。アクセスを改良し、安全、便利な駅前空間にすることによって、どのような効果が松本の南部地域で期待されるのか教えてください。
【市長】
松本の南部には南松本、平田、そして村井と3つのJRの駅がございます。人口重心が南にいっている松本市にとって、利便性の向上は少しでも必要なところであり、南松本につきましては、これからまだ10年近くかかりますが、踏切のアンダーパス化、さらには平田駅につきましてはパークアンドライドの拡張、そうした中で従来の周辺の街の在り方などから、極めて狭隘でアクセスしにくい駅であった村井駅をJRの投資ではなく、松本市の公共投資として新しい駅舎の建設に取り組んできたところであります。東側も国道19号と周辺がより一体となった南部の副都心的な街の在り方につながっていくと思いますし、また西側は、先ほど申しあげましたように、笹賀、神林、今井の皆さんにとってJRの駅を利用しやすい環境が整うことは、その地域の定住といった観点でもプラスの効果が見込めると思います。相対的に若い世代、子育て世代が増えている芳川地区周辺であり、学校、高校、大学もあります。そうした人たちにとっての利便性向上は、周辺で暮らして住宅を設けるといったことに中長期的につながっていくものだと思っております。
【記者】
整備によって利用者が増えると思いますが、周辺整備事業のところをみますと、令和8年度末までに完了となっています。私はここをよく通りますが、笹賀踏切の前の道がすごく狭く、歩行者と接触しそうになることもあります。この事業を見ますと、その辺りまでは整備対象には入っていません。ただ東西を結ぶことになって、笹賀踏切の道からここに至る中華料理屋の前のところもだいぶ狭く、地元から歩行者が危険だという声も以前は聞いたことがあります。村井駅の新駅舎整備を行い、1つの南部の拠点となる中で、ゆくゆく笹賀踏切周辺の整備は必要と考えるのか、また計画はあるのかお聞かせください。
【市長】
現時点ではございません。今ご指摘になった一番の要因は、西側から来た方々が踏切を渡って東口に行く交通量が非常に多いことだと思いますので、西口、そして西口の広場が完成をしますと、笹賀踏切を渡って西側から東側に行くという利用は、相当程度抑制されると思います。もちろん、それでも一定程度の通行はありますから、今ご指摘にあったような安全性という課題は、引き続き残る部分もあると思います。これは将来的な課題として念頭に置くというのが現時点でございます。
【記者】
自転車の安全性についてお伺いします。ここからイオンモールなどカラーリングされた自転車専用道路もあり、道路標示を設置するとのことですが、すごいスピードで自転車を走らせている方もおります。安全性の呼びかけや対策について教えてください。
【市長】
自転車の乗車にあたって、ヘルメットの努力義務化が始まりまして、安全性の中では今一番力を入れて取り組んでいるところであります。長野県全体での装着率も、全国の都道府県ではかなり上の方に来ていますが、まだ50%までは達していないという状況で、松本市としては高校生の死亡事故を受けて、県内で最も早く高校生に対して、ヘルメットの購入助成を行って取り組みを進めてきています。その際、ヘルメットをかぶることだけではなくて、道路の左側を通行することの徹底を警察の皆さんとともに定期的に行っております。そうしたことをさらに進め、自転車の交通ルール、マナーをしっかりと守って走行していただくことを学校現場や様々な場面を通じて行っていく必要があると思っています。それと今ご指摘のあった駅前大通り、特に駅から本町の交差点までは、車道の一番端が非常に狭い状況になっていて、自転車で走行するには、基本は歩道を走っていただく標示にもなっております。あがたの森までの道路は県道でありますが、改めて今、自転車の走行にあたっての安全性や快適性という部分について、改良ができないか検討を進めているところであります。我々としては、交通インフラの部分でできることを着実に積み重ねるということと、交通マナーやルールをしっかり守っていただけるような呼びかけを、警察とともにさらに積極的に推し進めていきたいと思っております。
【記者】
村井駅に関して伺います。村井駅の乗車人数がコロナで落ちこみ、上がるというのは分かります。近くに松本国際中学校・高校などもありますが、平成28年度や30年度と比較しても伸びており、この利用者の増についてどのような原因があるとお考えでしょうか。
【市長】
まず1つは、松本国際中学校・高校の新しい校舎が駅前にできたことは、非常に大きな要因だったと思っております。また村井駅周辺、あるいは芳川地区と考えた時に、新しい住宅の購入が進んでおりますし、やはり相対的に人口増加エリアであることが反映していると捉えております。
【記者】
資料から離れますが、衆議院選挙のことで確認したいことがあります。10月19日の土曜日に、市長は駅前で自民党のむたい俊介さんの応援弁士を行われましたが、その経緯を教えていただけないでしょうか。
【市長】
私の基本的なスタンスとしては、どの政党にも推薦を受けておりませんし、どの候補者を支持するということはございません。そうした中で、今回あのような形の要請を受けた方がむたい候補だけでしたので、私としては最低限ということで一度応援演説を行いました。それ以上でも以下でもございません。
【記者】
今、下条みつさんや手塚大輔さんからも応援要請を受けていないということですが、むたいさん側から要請があり、それを受けようと思った理由は何かありますか。
【市長】
特段ございません。基本的には等距離に思っていましたので、(要請が)あれば公務の日程などとの兼ね合いで、他の候補の方も受けることはあるだろうと思っていました。そういう中であった方となかった方、それ以上でも以下でもございません。
【記者】
19日に(応援演説に)立たれましたが、選挙戦はまだ26日まで街頭で演説ができます。これ以降受ける予定はありますか。
【市長】
今のところありません。
【記者】
勉強不足で申し訳ありませんが、3年前の前回の衆議院選挙では(応援演説に)立たれましたか。
【市長】
むたい候補の駅前での演説に、同じような形で一度行いました。
【記者】
27日の投開票日ですが、首長さんは当選が決まった候補のところで、場合によっては一緒に万歳をしたり、万歳をしなくても「おめでとうございます。」と言いに行く慣習が全国的にあります。今回市長はどのような予定でしょうか。
【市長】
松本市において、前の市長時代は慣例だったのでしょうか、いわば公務扱いで当選をされた衆議院議員、参議院議員選挙もそうだったようですが、回られた経緯がございます。前回の衆議院選挙の時の私の対応は、要請のあった方のところには参りました。公明党の中川宏昌議員が比例で当選をされ、その時に声がかかりましたので参りましたが、小選挙区の2人のところには行っておりません。今回も、今のところそのような対応を自分の中では考えております。ちなみに前回は、政務として伺いました。
【記者】
今回、今のところ要請がないということでしょうか。
【市長】
そうです。
【記者】
あと数日ありますが、今後要請があれば行かれる予定でしょうか。
【市長】
それもあった上で、総合的に勘案して決めたいと思います。
【記者】
自転車絶景ルートの体験ランについてお尋ねいたします。オープニングイベントの関係者による体験ランですが、臥雲市長は30キロ全部走るということでよろしいでしょうか。
【市長】
違います。最初は本当の触りみたいな話でしたが、それだとあまり意味がないだろうということで、弘法山古墳の辺りまでは行くことにはなっておりまして、それなりにしっかり走ろうとは思っております。
【記者】
以前は、自転車で街中を走っている姿をよく見かけました。この機会ですので、市長の自転車愛を語っていただければと思います。
【市長】
浪人時代はどちらかというとママチャリでしたが、街中を自転車で走る機会が非常に多く、先ほど申しあげましたが、松本の中心市街地はできるだけウォーカブルなまちづくりをというのは、当時から思っていたことでありますし、いろいろな施設がある程度固まってあることを考えますと、自転車適地だと思っています。ですので、そのためには自転車の走る安全な道路状況を作ることや、また一番は自転車を置く場所の利便性を上げることだと思っています。実は今日も庁内の実施計画という中期的政策検討プロセスで、この話が議題になりました。ともすれば、すでに自転車駐輪場が大規模商業施設のもとにある、あるいは松本市のMウイングやそうした駐車場と併設する形であるという指摘も出ましたが、やはり自転車は目的地の本当の近く、あるいは目的地の前まで行けるからこそ車よりも便利で手軽ということになると思いますので、これから我々がより自転車の利用を市民の皆さんに呼びかけていく際には、手軽に街中に自転車が置ける状況をどう作れるかということだと思います。そのためには事業者の皆さんのご協力も必要ですし、あるいは、まちづくりと自転車の置くスペースをどのように調和させて進めていくかということが、非常に大事になってくると思っていまして、そうしたこともこれからのウォーカブルなまちづくり、中心市街地へできる限り自家用車の流入抑制を進めていくときに、庁内の様々な部局と連携して取り組んでいきたいと思っています。
【秘書広報室】
以上を持ちまして、市長定例記者会見を終了します。
※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。