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市長記者会見 令和6年(2024)7月31日

更新日:2024年7月31日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和6年7月31日 市長定例記者会見

資料1 地区公民館を若者の居場所に 7カ所に「フリースペース」を開設

資料1 地区公民館を若者の居場所に 7カ所に「フリースペース」を開設

【資料1 地区公民館を若者の居場所に 7カ所に「フリースペース」を開設】


【市長】

 私からは2件ご報告させていただきます。まず、35地区にある公民館を若者の居場所にということで、明日8月1日から7カ所にフリースペースを開設することについての報告であります。若者からのいろいろな居場所をつくってほしいという要望や、地区公民館は15歳から20歳の利用が少ないという課題から、若者が利用しやすい公民館について検討しまして、令和5年に中央公民館・Mウイングの学習スペースを2倍に増設したほか、夏休みなどに限定して開放していた、松南・四賀・梓川の3つの地区公民館を1年通じて利用できる形に拡充いたしました。ただし、これは学習の目的に限定して部屋を開放し、飲食は原則できないとして運用をしてきております。
 その上で今年度は、7地区の公民館に学習に限定しないフリースペースを開設することにいたしました。学習や読書のほかにも、少人数での会話やボードゲーム、携帯ゲームを楽しむことができるようにしております。飲食もしていただけますが、その代わり一定程度の秩序を守って利用していただくために、職員などの大人が常駐する形を取らせていただきます。35地区ある公民館につきましては、今後の利用状況などを見ながらできるだけ多くの公民館を、若者の居場所にしていきたいと思っております。
 明日から開設するフリースペースは7つの地区公民館でありまして、このうち庄内地区につきましては、地域の住民組織の皆さんが運営に当たっていただいております。主な対象は小学生以上で、いずれの部屋でも机と椅子、Wi-Fiや電源を利用していただけるようになっております。このフリースペースが、若者が地域とつながるきっかけになり、大人と程よい距離感の中で、物理的な居場所だけではない心の居場所へとそれぞれの地区公民館が変わっていくことが、私たちの望むところでありまして、ぜひこの夏休み期間中に大勢の子どもたちや高校生に、足を運んでもらいたいと思っております。


資料2 魅力ある消防団へさらなるシンカ 消防団員の資格取得を補助

【資料2 魅力ある消防団へさらなるシンカ 消防団員の資格取得を補助】

 

【市長】

 もう一件は、こちらも明日から受付を開始する消防団員の資格取得に対する補助の報告であります。全国各地で消防団の団員確保が大きな課題になっており、松本市消防団につきましても定員に対する充足率は78%で、若い世代の入団をどう増やしていくかが重要になっている中、令和3年度から時代に即した消防団へ改革していく政策パッケージをまとめております。
 「合理的で機動力の高い消防団」と「若者の入団につながる魅力ある消防団活動」を、目指す姿として掲げており、資料2の左側の円で囲った大きな5つの改革目標の青字部分につきましては、令和3年度、令和4年度、令和5年度に既に実行しています。訓練手法や活動内容の見直しをはじめとして、団員の報酬・運営費の引き上げを行ったほか、出動報酬の新設や、それぞれの団での出動管理と報告事務の負担軽減をするためのデジタル化も進めてまいりました。
 そうした中で、若い世代の人たちに入団のメリットを感じてもらうことと、団員確保のために資格取得の補助をスタートいたします。消防ポンプ車を運転するためには準中型免許が必要になり、若い世代に入団をしてもらった際には準中型免許を取得してもらうことが望ましい状況ですので、取得に掛かる20万円程度の必要経費を全額補助いたします。また、必ずしも消防団で必要とする資格ではございませんが、チェーンソーの特別教育や防災士資格、クレーンの運転、車両建設機械の技能講習などの資格につきましては、こうした資格を持っていればいろいろな事態に対して活用できる機会があるということと、資格取得の必要経費を上限10万円の3分の2以内で補助することで、入団へのメリットやインセンティブになるだろうということで、この制度をスタートすることにいたしました。
 準中型免許の全額補助と、必須ではない資格取得への補助を県内で行っている自治体は極めて少ないと認識をしておりまして、トータルで県内随一の手厚い補助制度を創設させていただき、団員確保と若い世代の消防団への参加につなげていきたいと思っております。

 

私からは以上であります。

 

【記者】

フリースペース開設の件でお伺いします。若者の居場所をつくってほしいという要望があったと先ほどおっしゃいましたが、どういう場で要望があったのでしょうか。

 

【市長】

 市長の手紙をはじめ、直接または間接的に声をいただいていると理解していただければと思います。また、地区公民館の件で来ている要望ではありませんが、中心市街地再設計に取り組んでいく上でも、若者の居場所や若者があまりお金を使わなくても時間を過ごせる場所が、松本市には少ないという声をさまざまなルートからいただきます。それに対していろいろな形で取り組んでいく必要があると思いますが、既にある施設やスペースを使い方や時間配分の仕方で、若い世代の方に提供できるのがまずは地区公民館で、昨年来使い方の幅を広げていこうと努めてきております。

 

【記者】

この政策自体を市長自らが発案されたということでしょうか。

 

【市長】

 若い世代の居場所を松本市内に増やしていくことについては、いただいた声を踏まえて庁内のさまざまな機会を通じて私の方から呼びかけをしてきました。公民館についても今回のような用途の拡大について、担当部局に伝えたこともあります。
 また、担当部局も若い世代の利用が少ないことに課題認識を持っていたこともあり、こちらに関しては双方からと私は考えております。

 

【記者】

 フリースペースの件でお伺いします。若い人が地域とつながるきっかけづくりとして35地区に順次拡大を目指すということですが、地域ごとにばらつきはありますが、各地域人口減少で町会役員の担い手がいないなど存続自体が危ぶまれている地域もあると思います。このフリースペースは、若い人たちが地域の担い手となるような仕組みづくりの第一歩のような位置付けになると考えても良いのでしょうか。
 

【市長】

 おっしゃっていただいた主旨を私たちも意識しております。松本市の中心市街地や山間部も近郊・郊外部も、大きな意味でこれから日本全体の人口トレンドが減少局面に入っていくときに女性と若者に選ばれる街になることが、街が縮んでいくことに対しての歯止めとしてまず目を向けるところだと今までも繰り返し申し上げてきました。
 家族の形態や地域とのつながり・あり方が変わる中で、今自分たちが暮らしている場所に愛着を持ってもらうことは、私たちもそうですが町会の皆さんや子ども会などに参加している皆さんも非常に大きく感じていることだと思っております。
 今までどちらかといえば年配の方の利用が中心だった地区公民館に、若い世代の人たちが気軽によし行こうという考えになるかというと、すぐには難しいところがあるかもしれませんが、いろいろな広報媒体を通じて、できる限り若い人たちが気軽に足を運んでもらえるような状況をつくっていきたいと思います。そしてそこで、大人と接点を持つことで、今まで広がる方向に向かっていた世代間格差が少しでも近づいて、将来的に自分が住んでいる場所を離れて働いたり進学したりしても、何かの機会を見つけて交流し、そしてまた戻ってきて家庭を築くことにつながればと考えております。

 

【記者】

 先ほど生活保護費の不正受給容疑にかかる被告訴人の逮捕というプレスリリースがありましたが、今回松本市から不正受給していた被疑者が逮捕されたことへの市長の受け止めと、不正受給事案に関する今後の松本市の方針についてそれぞれお伺いします。

 

【市長】

 警察の方から報道発表がありましたように、松本市在住の60代の容疑者が、今朝、詐欺の疑いで逮捕されております。これは松本市が刑事告訴をした件の捜査の結果であります。今回は金額的にも高額であることや、受給に至るいきさつなどが極めて悪質だと認識したことから刑事告訴に踏み切ったものであります。この後、起訴に向けての捜査が進められていきますので、松本市として解決のために捜査に全面的に協力をしていきたいと思っております。
 不正受給につきましては、こうしたことが起こらないように未然に防止をする、あるいは起きたとしても早期に発見することが重要です。市民の皆さんの税金がおかしな使い方をされないという意味でも、今回の事件を契機に松本市としてこの点を改めて、関係機関に対する調査を徹底し、ケースワーカーの家庭訪問などによって生活実態を正確に把握することで、生活保護制度が本当に必要な方に利用していただくことにつながる信頼の確保に、これまで以上に努めていかなければならないと思っております。

 

【記者】

 生活保護費の不正受給についてですが、市から警察への届け出はいつ頃されたのでしょうか。

 

【市長】

 担当課長からお願いします。

 

【生活福祉課長】

 市から警察への相談自体は何年にも渡りしてまいりました。届け出は今年の7月です。

 

【記者】

 生活保護を受けるに当たってのチェック体制は、市としても厳格に行われていると思うのですが、この容疑者はどういった内容で申告をして、どういった虚偽があったのかというところをご説明いただきたいです。

 

【市長】

 その点はこれから刑事責任を問うための捜査が行われますので、どこまでお答えできるか分かりませんが、担当課長お答えできることはございますか。

 

【生活福祉課長】

 申し訳ございません。市長からもコメントがありましたとおり、これから捜査となりますので詳細は控えさせていただきます。ただ、毎月収入があるかないかといった申告は必ず取るようにしております。

 

【記者】

 その申告の中で収入がないというような発言を、容疑者と交わされてきたということでしょうか。

 

【生活福祉課長】

 はい。そうです。

 

【記者】

 収入があった月だとしても収入がないという話が、容疑者から出てきていたということでしょうか。

 

【担当課長】

 詳細は控えさせていただきますが、収入がない場合においても松本市としては無収入であるという申告を取っております。

 

【記者】

 2019年から一昨年まで4年間気づけなかった理由というのは、どういったところにあるのでしょうか。

 

【市長】

 今後の調査を踏まえて、我々としても襟を正す部分があるかどうかを検討していきたいと思います。

 

【市長】

 最後に、私から。今朝も大きく新聞で報道されましたが、出口クリスタ選手がパリオリンピックの柔道57キロ級で金メダルを獲得されました。出口クリスタ選手は、高校時代に松商学園の柔道部で3年間柔道に打ち込まれておりまして、令和2年10月には松本市役所へ訪れていただき、いろいろなお話を直接伺う機会がありました。ちょうどそのときは前年に世界選手権で優勝をして、延期になった東京オリンピックへの出場を目指して、金メダルを獲得するという意気込みで練習を積まれておりました。塩尻市の長野誠心館道場で子どもの頃から柔道に打ち込み、1度はオリンピックに出場できないという挫折を乗り越えての金メダルの獲得。松本地域では初めてのオリンピックの金メダリストということもありまして、松本市と縁の深い選手が今回のような活躍をされたことは松本市民としても誇りに思っております。
 また、ご存知のように出口クリスタ選手は、日本国籍かカナダ国籍のどちらかを選ぶという選択を経て今回の金メダルを獲得しております。カナダ人の父親と日本人の母親の間に生まれた出口クリスタ選手が、日本で柔道を学びカナダ国籍の下で金メダルを獲得したことは多様性を認め合う時代の一つの象徴だと思います。くしくも決勝で対戦をしたホ・ミミ選手も在日コリアンで、この2人が日本にルーツを持ちながら決勝で戦われた姿というものも、私たちがこれから松本で目指していきたい社会のあり方を象徴していたと感じております。
 昨日のNHKの昼のニュースで、塩尻市のパブリックビューイングの映像とともに出口クリスタ選手の活躍する様子が放送されており、そのときの塩尻市長の興奮と熱狂が、微笑ましく、羨ましくもあって拝見しました。令和2年に出口クリスタ選手が松本市役所へ訪れていただいときには、東京オリンピックを念頭に置いておられましたが、金メダルを取って松本城の天守に掲げたいとおっしゃっておりました。それからオリンピックは一つ先のパリオリンピックになりましたが、本当に見事に金メダルを獲得されましたので、もし出口クリスタ選手が今も当時と同じ気持ちを持っておられるなら、ぜひ松本城の天守に金メダルを掲げてもらえるような機会を考えていけたらと思っているところであります。
私からは以上です。


【秘書広報室】

 以上をもちまして、市長定例記者会見を終了します。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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