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市長記者会見 令和6年(2024)7月16日

更新日:2024年7月16日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和6年7月16日 市長定例記者会見

 

資料1 7月29日初会合 中心市街地再設計検討会議を発足

【資料1 7月29日初会合 中心市街地再設計検討会議を発足】

 

【市長】

 私からはまず、今月(7月)29日に初会合を開くことが決まった中心市街地再設計検討会議についてご報告します。これまでも市議会や記者会見で説明をしてきた、松本駅周辺から松本城までの中核エリアの在り方を再設計することを目的に将来に向けた骨太な指針、新たな見取り図を取りまとめていただくための検討会議の発足です。こちら(資料1)に挙げた3点を、検討会議で議論していただくこととなります。

 「松本駅周辺から松本城周辺に至る公共空間の再編」とありますが、これは、松本駅周辺については総合交通ターミナル化、松本城周辺については高付加価値化、そして居心地がよく歩きたくなる空間へこの中核エリアを転換していくことが1点目の検討内容です。

 2点目の「松本駅周辺で民間投資を促進する環境の整備」については、松本駅東地区の集積化、高度化、さらには女性と若者が集まる「ハレの場」としての都市機能をどう整備していくかということです。

 3点目の「再活性に係る段階的な取り組み・スケジュール」という点については、改めて、この再活性に向けたコンセプトは何なのか、中長期的なスケジュール、そして再活性を担うキープレイヤーをどうプラットフォームとして関わっていただくかということが検討内容となります。

 第1回会議を7月29日の午後3時30分から、Mウイング6階ホールで開催します。この会議は原則公開ということで、第1回については全て公開のもと行います。ただし、この会議の性質上、市街地の中核エリアで事業を営む企業の情報や今後の経営方針に関わる情報も取り扱われる可能性が当然高いわけでして、実質的な議論に必要な情報であって、公開することによって率直な意見交換が損なわれることが予想される場合には、座長と相談の上、会議の一部を非公開とすることはあり得ると考えています。

 この検討会議につきましては、合わせて年4回を予定しています。そしてそれ以外に、市民参加によるワークショップを2回、市民参加のシンポジウムを1回予定しています。その他、各種団体とも意見交換を重ねて、親会議としての位置づけの検討会議から、今年度末までにはこちらの3つの検討内容についての提言をいただきたいと考えています。

 

資料2 中心市街地再設計検討会議の体制

【資料2 中心市街地再設計検討会議の体制】

 

 この検討会議のメンバーですが、10人の皆さんにお願いをしました。座長を務めていただくのは、松本商工会議所から赤羽眞太郎会頭、座長を補佐していただく座長代理には、松本「シンカ」推進会議の座長や総合計画の取りまとめに当たっていただいた山本達也清泉女子大学教授に就任していただきます。その他有識者としまして、都市デザインの専門家として東京大学大学院工学系研究科の中島直人教授を、都市計画の専門家として長野県建設部のまちづくり支援アドバイザーの高倉明子さんにお願いしております。そして、今回この中核エリアの中におきましても、松本駅の周辺が最重要テーマでありまして、この松本駅周辺で公共交通と観光を担っていただいているアルピコ交通(株)から小林史成代表取締役社長、東日本旅客鉄道(株)から下大薗浩長野支社長に参画していただきます。さらに、(一社)松本観光コンベンション協会の齊藤茂行会長に観光の立場から関わっていただくほか、若手事業者の代表としまして、六九や中町や松本駅前でそれぞれ事業を営んでおられる方々に、委員として参加していただきます。伊藤慶さん、花岡由梨さん、小林篤史さんです。その上で、この会議での発言の立場はございませんが、松本城三の丸エリアビジョンの策定事業者でありました(有)ハートビートプランの園田聡代表取締役にアドバイザーとして関わっていただいて、この提言の取りまとめに対しての助言、サポートをしていただくという体制です。

 来年の2月には松本パルコの閉店、3月には井上本店の閉店とこの松本市の中心市街地、中核エリアが大きな転換期を迎えている中で、それぞれの分野を代表する方々と共に、また、大勢の市民の皆さんとともに、将来の中核エリアの在り方を考え、方向性を見出していきたいと考えています。

 

資料3 予約販売きょうスタート 国宝松本城 今月末から電子チケット導入(1)

【資料3 予約販売きょうスタート 国宝松本城 今月末から電子チケット導入(1)】

 

 次に、松本城の電子チケット導入についてご説明します。今日(7月16日)から予約販売をスタートした国宝松本城の電子チケットです。

 ご存知のように、松本城に入場していただくにはまず観覧券を買っていただき、その上で天守に入っていただく二段階で、夏の繁忙期には合わせて最大3時間の待ち時間が発生していました。これをなんとか抑制することは、これからより大勢の皆さんに松本城を訪れていただくためには必須ということで、取り組んできたところです。

 今回導入する電子チケットは2種類あります。それぞれ指定期間、購入期間、枚数制限などが違いますが、待ち時間なく最もスムーズに入場していただけるのが「日時指定観覧券」です。これは、どの日のどの時間に入場するのかを、30分単位で購入していただくものです。30分単位で各50枚ずつ1日合計800枚ご用意します。3カ月先まで予約購入が可能です。空きがあれば、当日でも時間を指定して専用ルートで入っていただくことができます。

 もう一つは、日時指定はせずに電子チケットを購入していただくものです。これは、いつでも購入ができ、枚数制限もありません。これにより、観覧券を購入する必要がなくなりますので、観覧券購入の待ち時間はありませんが、天守への入場口については紙チケットの皆さんと同じ列で入っていただくという違いがあります。

 この予約販売を今日7月16日からスタートしまして、実際にこの電子チケットを利用していただけるのは今月29日の月曜日からです。購入方法は、松本城公式ホームぺージ、松本市公式ホームぺージ、松本市LINE公式アカウント、いずれもオンラインチケット販売サイトにアクセスをしていただけますので、そこからの購入ということです。料金は、当面現状と同様でして、紙チケットの販売も継続します。

 

資料4 予約販売きょうスタート 国宝松本城 今月末から電子チケット導入(2)

【資料4 予約販売きょうスタート 国宝松本城 今月末から電子チケット導入(2)】

 

 今も少し触れさせていただきましたが、日時を指定した観覧券を購入していただくと、券売所をスルーしていただいて、天守閣でQRを読み込むと入っていただけるということです。日時指定なしの観覧券の場合は、券売所のところはそのまま入っていただけますが、その後天守に入る列については紙チケットの皆さんと同様に並んでいただくことになります。いずれも、事前に購入することでQRを付与し、入っていただくということになります。先ほども申しあげましたが、日時指定の観覧券であればほぼ待ち時間なしで入っていただけます。指定なしの場合は電子チケット専用列に並んでいただきますので、紙チケットを購入することがなくなる分だけ待ち時間は抑制できます。

 この夏も猛暑が予想されます。新たにテントを3基増設したり、ミストを2カ所作ったりして、一定程度待っていただく方の暑さ対策にも力を入れてまいりたいと思っています。予定の立つ方はできる限り日時指定の観覧券を購入していただくと、スムーズに松本城に入っていただけます。市民の皆さんはもちろん、国内外から松本城に訪れる皆さんに大勢利用していただけるように、これからまさまざまな手段を通じて情報発信に努めていきたいと思っています。

 

資料5 国宝旧開智学校校舎 11月9日(土)再オープン

【資料5 国宝旧開智学校校舎 11月9日(土)再オープン】

 

 最後にもう一点、もう一つの国宝、旧開智学校校舎についてです。令和元年の9月に近代の学校建築としては初めて国宝に指定をされましたが、耐震対策、そして防災設備の整備のために令和3年の6月から休館していました。3年半あまりの休館を経て11月9日にリニュアルオープンすることが決まりました。

 オープンして何か変わることはあるのかということで申しあげますと、電子チケットを松本城、博物館でも導入しますが、旧開智学校校舎でも導入し、共通したチケットを今準備しているところです。また、観覧環境を改善するという観点から、展示解説用のデジタルサイネージを導入したり、手荷物を収納するロッカーが十分な数がないとご指摘を受けていましたので増設したりします。また、国宝指定を受け、より警備を強化する必要があることから、リニュアルオープン以降は夜間・休日も警備員を常駐する態勢を取らせていただきます。一方、ソフト面では松本城とこの旧開智学校校舎2つの国宝を生かしたPRに力を入れていきたいと考えています。セットで1つの絵柄になる切り絵のご朱印の販売、その他にも2つの施設を巡っていただくことでより楽しさを味わっていただける仕掛けを用意していきたいと考えています。

 11月9日の前日、8日に記念式典を予定しています。地元開智小学校の子どもたちにも参加をしてもらう企画を検討しているところです。

 以上、私から3点ご説明申しあげました。

 

【記者】

 松本城に電子チケットを導入するということで、博物館、旧開智学校校舎でもそうだと思いますが、これから観覧料の見直しのある中で、改めて、電子チケットの導入に対する狙いと市長の期待を伺いたいです。

 

【市長】

 コロナ前から、夏の繁忙期の待ち時間は課題になっていましたし、市民や来訪者の皆さんから改善の要望を受けていました。時間が少しかかりましたが、松本城、さらには博物館や旧開智学校校舎にもようやく電子チケットを導入することができることになりました。国宝五城の中では、松江城が電子チケット化をしているということです。これから、お城だけではなくていろいろな観光施設が電子チケットが当たり前になると思いますので、ようやくそのスタートラインに立ったと思っています。先ほど申しあげましたように、今まで松本城は2回列に並んでいただく必要がありました。まずはチケット購入、そして中に入っていただいた後での天守への登城入場ですが、少なくともまずは券売所のところはスルーして入っていただけます。そして日時指定をしていただければ、こちらに入っていただけるということで、待ち時間の大幅な短縮を図っていけるものと思っています。このことによって、利用者の皆さんの利便性、快適性の向上を図ることと併せまして、将来的に電子チケットが大半になれば、券売所の職員にもっと別の仕事に当たってもらえることで、トータルとしてさらなるサービスの向上、環境の向上にもつなげていけると思っています。議会にも報告させていただきましたが、観覧料の引き上げも視野に庁内で検討を進めていますが、これは、今私たちが予定しているお堀のしゅんせつや南西外堀の復元といった、松本城をこれからも末永く保存し、さらに本来の姿により近づけることで、より歴史的、文化的価値の高い資源にしていく取り組み、そのための財源というものはやはり非常に必要でありますし、できるだけ利用していただくためにもご負担をいただきたいと考えています。今回、電子チケットの導入と直接結びつくものではありませんが、料金が上がったのにこんなに待ち時間があるじゃないかという状況が続いたのでは、非常にご不満を抱かせることにつながってしまうと思っていますので、まず、先行してこの電子チケットの導入をし、松本城はこれからもいろいろな意味で進化をしていくということを共感していただくことで、その先の観覧料の引き上げに対するご理解にもつなげていけたらと思っています。

 

【記者】

 旧開智学校校舎も再オープンが決まったということで、現状は旧開智学校方面の回遊が難しくて、タカノバなどもオープンしましたが、なかなか誘客が難しいところもあると思います。改めて、これで松本城と旧開智学校校舎がセットで楽しめるということで、そこへの期待も一言いただければと思います。

 

【市長】

 令和元年9月に国宝指定を受けて間もなくのタイミングで、どうしても耐震対策事業を行わなければいけなかったということで、重要文化財から国宝にいわば格上げになった実感やその効果を、市民の皆さんにも、また大勢の来訪者の皆さんにも感じていただくことができないまま今に至っていると思っています。改めて、11月9日のリニュアルオープンを、国宝旧開智学校校舎ということを私たちもしっかりとPRして、少し距離はありますが、じゅうぶん歩いていけるところに松本城と旧開智学校校舎の2つの国宝建築物があるという国内でも稀な事例ですので、この価値をもっと大勢の方々に知っていただく取り組みを進めてまいりたいと思っています。最近いただくお声としまして、松本城、旧開智学校校舎もそうですが、美術館など松本のさまざまな観光施設、観光資源を、自家用車でない人たちがしっかりと回れる移動手段、公共交通の整備のご要望をいただいていますので、公設民営バスのルートの改善といった中に、観光客目線での移動手段も考えていく必要があると思っています。これは、交通部、文化観光部と検討するように伝えているところです。

 

【記者】

 中心市街地再設計検討会議についてお伺いします。主な検討内容(資料1)の1と2についてもう少し具体的に教えていただきたいです。1について言えば、公共空間は道路、公園、駅前広場などいろいろありますが、例えば道路空間の再配分みたいなものだとか、道路の拡幅といったイメージなのか。2の高度化、集積化ということで言えば、例えば高さ制限の見直しなどを視野に入れているのか、市長が今持っている具体的なイメージを教えていただきたいです。

 

【市長】

 先ほどお話させていただいたことの繰り返しになるかもしれませんが、まず1については駅周辺から松本城に至ると。今回、その中核エリアと我々が申しあげているその全体に関わるものと考えています。松本駅周辺、またパルコが閉店になる伊勢町・本町周辺、そして松本城周辺と。そこはそれぞれ駅周辺はもちろん、総合交通ターミナルという性格を強く持っているところですし、先ほど電子チケット購入の場でも説明させていただきましたが、松本城はこれからお堀のしゅんせつや復元が行われる、さらには、今私たちがいる庁舎、この敷地は庁舎を建てずに新たなにぎわいの公共空間、松本城の正門前の公共空間としての整備を検討していただきたいなと思います。また、伊勢町・本町については、パルコが閉店するその先は不透明な状況の中で、どういう街の在り方が必要になるのか、そこにはご指摘のように道路もあれば公園もあれば、民間施設もあるというものを、それぞれのエリアごとに今できること、中長期的に考えなければいけないことを検討していただくということです。

 2番目につきましては、これはあくまでも松本駅周辺ということで、中核エリア全体というよりも、松本駅周辺を軸として民間投資を促進する環境の整備ということです。井上本店が閉店するその後の建物や土地の利用はこれからどうなっていくのか、また、隣接するアルピコのバスターミナル、さらにJR松本駅の周辺は、ちょうど民間の投資が行われてから四、五十年という節目を迎えているということで、時を同じくして動きが出てきている。より積極的な民間投資を誘発するにはどうすればいいのか、しかも、この松本駅前という場所が市民の皆さんにとってどういう空間、環境であることが望ましいのかを考えていただきたいということでありまして、それが先ほど申しあげました松本駅東地区の高度化、集積化といったことや、女性と若者が集まるハレの場といった視点を提供させていただきながら、その方向性、具体性といったものを深掘りしていただきたいと思っているところです。

 

【記者】

 先ほどの説明の中で松本駅周辺が最重要テーマというお言葉がありましたが、この中核エリア全体の中でも松本駅周辺を重視するというのは、先ほどご説明があったそういう思いからということでしょうか。

 

【市長】

 今、2024年に我々はいるわけですが、これからその20年後、30年後を意識したときに、今一番大きな動きが生み出せるかどうかというところや、これまであまり手が付けられてこなかったという点で、松本駅周辺を最重要テーマと申しあげました。もちろん、お城の周辺はすでに先行している公共投資と民間投資がこれからどのように組み合わさって、より文化的歴史的エリアとしての価値を上げていくかということは当然続いていかなければいけませんし、また、一旦動きが止まる伊勢町・本町につきましても、今の街の在り方がこのままではよくないという認識を皆さんも共有し、我々も、だからこそパルコの後利用ということにチャレンジをしようとしたわけですので、中核エリアはそれぞれ課題があり、取り組んでいかなければいけませんが、先ほどご説明したこの10人という限られたメンバーをお願いするにあたっても、アルピコ交通とJR東日本の責任ある立場の方に参画していただく意味はそういうことにあると思います。

 

【記者】

 松本城の電子チケットに関連する話で、先ほど観覧料の値上げの話があったかと思います。松本城に関しては来年4月をめどに値上げということだと思うのですが、旧開智学校校舎に関しては特に値上げは検討されていないのでしょうか。博物館ですとか他の施設も含めて現在の検討状況をお願いします。

 

【市長】

 先の市議会の報告の中では、旧開智学校校舎、美術館につきまして、松本城と併せて観覧料の値上げを検討していくという話を申しあげました。タイミングとしては、来年の4月に足並みを揃えていこうということです。入場料は今低い金額ですが取っているいわゆるまちなか博物館の中で、無料にするものも作っていくことで、メリハリをつけながら大勢の皆さんに足を運んでいただけるようにしたいという狙いです。

 

【記者】

 特にその値上げの幅については、現時点ではまだ固まってるものはないということでしょうか。

 

【市長】

 議会の皆さんにも値上げ幅のことはまだ申しあげておりませんが、今さまざまな角度から庁内で検討をしています。今、国内でもお城をはじめとしてさまざまな観光施設が値上げを検討していたり、すでに値上げをしているところもあります。また、外国人旅行者の皆さんがたくさん来られるという状況を踏まえた検討も必要だと思っていますので、来年の4月からスタートとなりますと、この秋にはある程度議会の皆さんにもご了承をいただく手続きをして、一定の周知期間をおいて値上げということを考えていかなければいけないと思っています。

 

【記者】

 外国人観光客に二重価格といいますか、日本人と外国人観光客とを分けた料金設定が他県では議論になっているところもあると思うのですが、先ほどの市長のお話ですと、現時点ではそれも検討の範囲内には入ってくるということでしょうか。

 

【市長】

 先日の記者会見でもご質問ありましたが、基本的に入っておりません。

 

【記者】

 松本城の電子チケット導入での観光への期待は何か教えてください。

 

【市長】

 今、松本城を訪れていただく方は、コロナ前の状況に十分回復しこれからさらに伸びていくと期待をしていますので、待ち時間の長さがそのことの足かせにならないようにしなければいけないと思っています。そして松本城に来ていただいた方が、松本城だけを見て帰るというようなことはなく、できるだけ時間を有効に利用して街中を周遊していただく、食文化を楽しんでいただく、他の施設も回っていただく予定が立てられ、多彩な楽しみ方をしていただくことにぜひつなげていきたいと思っています。

 

【記者】

 昨日(15日)閉幕したまつもと大歌舞伎についてお尋ねします。今年3年ぶり8回目の開催ということで、市長としてはどのように総括をされますか。特に会場となった芸術館の串田和美総監督が退任されて初めての開催ということで、演目が少し変わったりだとか、市民キャストがなくなったりだとか、そういう変化もあったのですが、そういう変化も含めてどのように受け止めていますか。

 

【市長】

 亡くなられた中村勘三郎さんと串田和美前総監督が続けてこられた信州まつもと大歌舞伎、私も浪人時代に市民キャストとして参加させていただいた経験もありまして、いわゆる歌舞伎とはまた一味違う新しさ、楽しさというものを提供されてきたと思っています。それにひとつ区切りもつけて、今回3年ぶりの信州まつもと大歌舞伎は、古典と、一方で歌舞伎の中でも新作をという取り組みを、中村勘九郎さん、中村七之助さんを中心にしていただきました。私も日曜日に観に行かせていただきました。大盛況でしたし、観客の皆さんの反応も非常に楽しんで観ておられたなと思います。実行委員会、そして市民ボランティアの皆さんには、改めて感謝を申しあげたいと思います。ある意味、歌舞伎の原点に立ち返りながら新しいチャレンジもしていこうという公演ではなかったかと捉えています。

 

【記者】

 今後の大歌舞伎についてですが、市長としては続けていくご意向でしょうか。続けていくとしたら、開催の時期ですとか在り方というところで、松本らしさを生かしながら続けていかれたいでしょうか。

 

【市長】

 元々主催は松本市ではありませんが、中村屋や松竹の皆さんのご理解を得て、3年に1回、あるいは2年に1回開催をしてきたのが信州まつもと大歌舞伎です。今回の盛況ぶりを見ても、この歌舞伎の文化が、城下町の歴史を持つ松本の夏の風物詩として非常にマッチする催しとして定着してきたと感じます。ぜひこれを続けていただけるように、中村屋や松竹の関係者の皆さんには働き掛けをしていきたいと思います。市民の皆さんのこの熱い受け止めを感じていただけていると思っています。来年の10月から、市民芸術館の主ホールは大規模改修に入ります。1年半かかりますので、令和9年の3月まで主ホールは使えない状況になります。2年から3年という間で開催してきた信州まつもと大歌舞伎、この大規模改修が終わった後にまた開催していただけるよう取り組んでいければと思っています。

 

【記者】

 長野県食肉公社の食肉処理施設の移転新築に関して伺います。(7月)11日に、県や農協グループの関係者が朝日村の地権者説明会を開きました。農協側もそうですが、朝日村は移転先の最有力候補地として検討されているようですが、これが実現すればかねてから課題だった移転先の問題の解決に向けた一歩となると思うのですが、市長の受け止めをお聞かせください。

 

【市長】

 移設先の調整の主体になっているのはJA全農長野であり、そして長野県です。松本市としては、新しいクリーンセンターを建設するために、現在の食肉公社の施設のある場所の早期返還をかねてより求めてまいりました。今回は最有力の候補地として朝日村の土地が挙がってきたということ、そして朝日村の方で大所高所から前向きに検討をしていただいているということは非常にありがたい話だと思います。松本市あるいは施設組合の管理者としては、新しいクリーンセンターの建設に向けて一歩前進と受け止めているところです。

 

【記者】

 松塩地区広域施設組合のことで市長から言及がありましたが、新ごみ処理施設の建設予定地には含まれているということで、市は令和8年度末までに農協側に土地の返還を求めている一方で、農協グループや生産者団体から土地の返還期限の延長を求められているという格好で、さらに組合の方で土地の返還期限の再延長を検討している状況にあると思います。こういった方針に変更はないかという部分と、かねて当時の嵯峨副市長が大幅の延長は難しいというふうに述べ、当時の産業振興部長は、延長は無期限ではないと強調されています。食肉処理施設の稼働というのはかなり時間がかかるという中での中南信で空白時間を作らないことも大事だと思いますが、この辺の市側、あるいは組合管理者とお伺いしたらよいのかもしれませんが、方針に今のところ新しいものはない、変更はないという理解でよろしいですか。

 

【市長】

 一歩前進と申しあげましたが、今、朝日村の皆さんがJA全農長野や長野県とともに、移転先の候補地の選定プロセスを進めていただいている状況です。先週の説明会でも、今後JA全農長野が8月には地下水がしっかりと組み上げられるのかどうかといったボーリング調査を行うことが報告されているようですし、住民の皆さん、地権者の皆さんの理解も、その場では大きな反対はなかったという報告を間接的には受けていますが、これから地権者の皆さん、住民の皆さんの理解を得る取り組み、本格化するものだと思っています。同時に、隣接する松本市の今井地区の皆さんにも、これは松本市としてこれから朝日村の今想定される場所に移転されていくとすれば、どういう施設でどのような影響が出てくるのかということを説明させていただかなければいけないと思っています。そうした関係者の取り組みを十分注視しながら、今ご質問にありました返還期限、そのための建設スケジュールにつきまして、JA全農長野、長野県との間でどこまで折り合えるか、これは最終的には折り合わなければいけないと思っていますが、それぞれがどのような努力をしてそこにたどり着けるのかということの調整を、実務レベルで並行して進めていくことが重要だと考えています。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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