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市長記者会見 令和6年(2024)7月9日

更新日:2024年7月9日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和6年7月9日 市長定例記者会見

資料1 移住者のチャレンジを後押し 新規就農者対象 住宅支援制度を新設

【資料1 移住者のチャレンジを後押し 新規就農者対象 住宅支援制度を新設】
 

【市長】

 私からは2件ご報告をさせていただきます。まず、今月からスタートした移住者の皆さんへのチャレンジを後押しする事業についてお知らせいたします。1点目は、新たに農業に挑戦する新規就農者の皆さんの住宅支援事業であります。対象となるのは農業研修生や、認定新規就農者の皆さんです。

 住宅、住居を確保するときは賃貸の場合と購入する場合に大きく分けられますが、賃貸の場合は家賃補助を月額上限1万円、子育て世帯については上限2万円で最長3年間支給するという事業です。こちらは県内6市で既に実施をしておりますが、松本市ではこの7月からスタートいたします。また、新たに農業をされる方の中には、使える空き家があれば購入して使いたいとお考えになる方もいるかと思いますが、その購入費用を上限15万円補助するという事業になります。こちらは既に県内2市、中野市と飯山市で実施しております。

 この賃貸と購入、いずれも空き家を活用する場合に、自分たちが住める状況にリフォームする必要があることが非常に多いということで、改修費用を上限60万円、子ども1人につき10万円を加算して、最大90万円のリフォーム等の補助を新たに設けることにいたしました。これには家財の処分費用などにも充当できます。また空き家の所有者の皆さんも、新たに農業で空き家を借りたいという方との契約関係があれば、補助が使えるようにするものでございます。こちらは長野県内では松本市が初めて行う事業になります。

 新規就農者の住宅確保については資料1の左側の円グラフにありますように、賃貸あるいは購入して住宅を確保しようとする方々が全体の3分の2近くおります。もちろん農地や資金技術の習得への要望が強いわけでありますが、皆さん住居確保の支援策が十分でないという認識を持っておられるということで、農業分野から空き家の活用を推進して、農地の近くに住まいを確保する支援をしていくために行うものでございます。



資料2 移住者のチャレンジを後押し 創業者対象 家賃補助の受給要件を緩和
【資料2 移住者のチャレンジを後押し 創業者対象 家賃補助の受給要件を緩和】

 

【市長】

 もう1点は農業ではなくサービス業などで新たに開業される方の家賃補助事業についてです。従来、松本市では1年目の補助率10分の3、2年目の補助率10分の2で2年間新たに市内に店舗を借りて開業する場合に家賃補助を行ってまいりました。ただしその要件は、事業経験がなく初めて事業を行う方と、別の事業をやっていたけれど松本市で新たな業種の事業を始める方に限られておりました。こちらをこの7月からは市外から転入をした移住者の方であれば、市外で営んでいた同種の事業を松本市内で開業する方も対象にすることにいたしました。事業の対象者を拡充する狙いは、松本市で創業したいという方を幅広く呼び込んでいくということであります。

 これまでに従来の制度で家賃補助を受けた移住者の創業件数は、コロナ以前に比べて令和4年、5年と増加傾向にあります。今回の新たな対象につきましても、要件緩和以前に商工課に相談があった件数が令和4年は9人、5年が5人ということで、制度の対象になっていれば家賃補助を受けられたという方にも相談をいただいております。そうした要望に応え、移住者を松本に呼び込んでいこうという新たな制度でございます。できるだけ松本市以外の皆さんにも幅広く情報を伝えて、利用していただけるようにしていきたいと思っております。



資料3 参加者募集中 国宝五城合同で天守床磨き
【資料3 参加者募集中 国宝五城合同で天守床磨き】

 

【市長】

 もう1件は8月17日に予定をしております、国宝五城合同での天守の床磨きでございます。国宝五城は松本城のほかに姫路城、彦根城、犬山城、松江城です。こちらは国宝五城が存在する5市の市長が、昨年9月にお城EXPO in姫路に参加した際に合同で床磨きをやろうということで決まったものでございます。

 17日の午前7時15分から30分間行い、世界遺産推進実行委員会のメンバーが参加するほか、松本市内の小中学生50名の参加を募集しております。参加費は無料で、今月の31日までに松本市のホームページから応募をしていただくことになっております。この床磨きの作業中にはインターネットで五城をつないで、それぞれの参加者が交流できる取り組みも検討しているところでございます。

 ちなみに昨年の8月に犬山城と松江城と合同で床磨きを行い、松本市からは88人参加していただきました。この天守の床磨きそのものが世界遺産登録と結びつくわけではございませんが、こうした機運を松本市として盛り上げていきたいものの一つとして位置づけております。

 今年4月に文化庁が、国内候補リストに当たるいわゆる暫定一覧表を見直すためのワーキンググループを10年ぶりに設置して、この秋には世界遺産への単独登録を目指している彦根城が、ICОМОSの事前評価の結果を通知されることになっておりますので、そうした動向も見据えながら松本市を始め関係する自治体と盛り上げていきたいと考えております。そして観光振興、観光プロモーションとしてさらなる誘客につなげていきたいと思っております。

 

私からは以上であります。

 

 

【記者】

 新規就農者対象の住宅支援制度では、新規就農者と移住者を増やしていきたいということだと思うのですが、最近の新規就農者の増減などの状況と制度の狙いを改めてお伺いします。

 

【市長】

 具体的な人数とその他の状況は後で事務方から報告をしてもらいますが、松本市は長野県内でも最も農業生産高が大きい都市でございます。

 また、昨日東京の中央卸売市場・大田市場へJA松本ハイランドの組合長と共にスイカのトップセールスに行ってまいりましたが、特にスイカやりんご、ぶどうといった果樹につきましては極めて商品価値が高くなりつつあり、なおかつ昨今は気候変動や地球温暖化の影響で昼間と夜の温度差があるところでなければ、なかなか質の高い作物や農産物ができない環境にもなりつつあります。その中で、これまで松本市で第2次産業・第3次産業で働いていた、農業の潜在的ポテンシャルの高い若い世代が、ライフスタイルの転換に合わせて農業に挑戦したいという流れがコロナ前に比べて大きくなっていると受け止めております。

 松本市の中でとりわけ今井地区でそうした動きが既に起きつつあり、以前行った住民とのこんだん会で今井地区を訪れたときにも、農業関係者の皆さんから新規就農者を呼び込む取り組みの要望を受けました。その要望の際に皆さんが強くおっしゃられたのがこの住宅支援という点でありまして、特にリフォーム等の補助に着目して手厚い支援を行うことで、地元の皆さんが空き家の掘り起こしを幅広く行いつつ住宅の提供をすることができれば、さらに農業に挑戦してもらえるという意識を持っておられました。必ずしも農業就業者数の絶対数は大きくありませんが、今井地区だけではなく松本市として、これから移住者を受け入れていく産業の一つとして農業へ力を入れていきたいと思っております。

 

【記者】

 新規開業家賃補助事業についてお尋ねします。移住者の創業件数がコロナ以前に比べて増加傾向ということですが、松本市が増加傾向である理由を市長はどのように考えていらっしゃいますでしょうか。

 

【市長】

 いわゆる人口の社会増の統計として、2年連続県内の77市町村で最も増加したのが松本市でありました。移住者の数を統計的に正確に把握できるものはないですが、家賃補助を受けた数は移住をしてくる方の中で極めて限定的ではありますが、創業のために移住をしてくる方が増加傾向にあるというのが、私たちの現状の認識であります。

 その背景には暮らしやすい、住みやすいということをベースとして、医療の安心安全や、山岳、高原、自然環境の充実があった上に、私たちが総合計画で一丁目一番地に据えた取り組みとして行っている子育てと教育支援策の拡充や、若者、女性に焦点をより強く当てて政策展開をする姿勢が、少しずつではありますが浸透してきているのではないかと受け止めております。

 

【記者】

 松本市以外の人にも幅広く周知するとご説明がありましたが、どういった方法での周知をお考えでしょうか。

 

【市長】

 基本的にはマスメディアの皆さん、特に全国ネットの皆さんに報じていただくことがこの記者会見をやっている目的でもありますので、ぜひとも周知をお願いしたいと思います。それ以外はまだまだ力不足でありますが、松本市独自のチャンネルを通じて伝えていくということであります。特にホームページへこうした移住を意識していると見られる方のアクセスが非常に増えていると受け止めておりますし、宮之本副市長もLINE20万人超えプロジェクトをやるぞという意気込みを持っておりますので、従来のマスメディアと合わせてこれまで以上に、できる限りインターネットへの発信力を上げて伝えていきたいと思っております。

 

【記者】

 引き続き創業者対象の家賃補助の受給要件緩和の関係でお尋ねします。今回の見直しで同種の事業経験がある方を対象に含めたということですが、県内や全国的な傾向とするとこれは珍しいことなのでしょうか。

 

【市長】

 他の市町村の確認をしておりませんでしたので、後で確認をしてお伝えいたします。

 

【記者】

 改めて市長にお伺いします。松本市で新規開業や起業することに興味がある方は潜在的にいらっしゃると思うのですが、松本市で新規開業や起業をするメリットや強み、アピールしたいポイントはどういったところになりますか。

 

【市長】

 まずこちらの新規開業事業の主なターゲットは、中心市街地を始めとした街場でのサービス業をされている方が念頭にあります。地方都市ではなかなか全国チェーン以外の店舗展開が難しくなっているという現状があり、皆さんも街中を歩いていると感じると思いますが、松本の街中は飲食業あるいはカフェ、そしていろいろなショップなどずっとこの松本市で営みを続けられてきた方はもちろんですが、新しく移住してきて既存の建物を生かしながら、リフォームをして新しい商いをしているということが多く見受けられます。市議会議員の菊池透さんが経営するカフェ兼書店も、ある意味その代表的なケースだと思います。こうしたことは既に松本市の街の特色になっていると思いますが、もっといろいろな媒体を通じてこの現状を伝えていき、東京からの距離感など先ほどの繰り返しになりますが、自然環境、そして文化芸術分野の多彩さといったことで女性や若者にとって住みやすく、起業・創業のチャンスを手にしやすいと思っていただける素地を広げていくことが大事だと考えております。その上で今回お示ししたように、経済的な面での後押しをする行政としてできるだけきめ細かな投資をしていくことに力を入れていきたいと思います。

 

【記者】

 先週、国道19号の松本拡幅について建設促進連絡協議会が開かれましたが、渚から宮渕本村までの範囲内で少しずつ工事が進捗しており、そのうち白板交差点付近で進められている長さ60メートルの歩道橋が今月中に完成するということです。市民も少しずつ工事の進捗を実感してくるのかなと思うのですが、市長はこの歩道橋の完成を含めた松本拡幅の現状について、どのような思いを抱かれていますでしょうか。

 

【市長】

 国道19号の松本拡幅の範囲は渚3丁目の交差点から宮渕本村交差点までの1.6キロを指しておりまして、この区間の事業化をスタートしたのはもう25年以上前になります。市民の皆さんからすると本当に進まなかった国道19号の4車線化という思いを強く持たれていると思います。

 城下町であることの制約もありますが、何よりも国道19号につきましては、過去に全国各地でバイパス事業を展開したときに、松本市はその選択をしなかったということが、今も尾をひく形になっております。そうした中、ようやく1.6キロの中で最も渋滞が深刻な渚1丁目と白板の間の4車線化の中で、一番大きな工事だった落合橋の架け替え工事が本格化して橋梁の形が見えてきたということは、遅ればせながら今まで積み重ねてきた取り組みがようやく実を結ぶところまで来たと受け止めております。

 また、数年後に完成したときには、国道19号の西側から市内に入る際の渋滞に対して、市民はもちろん県外から来られた方もマイナスに感じている状況が相当改善すると思います。まずはそれを1日も早く実現し、その上で残り1キロ余りの北側と南側の用地買収を進めていただけるように、引き続き国や県に要望活動を積極的に行いたいと思っております。そして事業化していない渚3丁目より南側の塩尻境までは全く俎上に載っていない状況であり、これをいきなり大きく動かすことは難しいですが、この塩尻境からの南側、南部地区の村井周辺の大きな交差点の改良事業を国や県とともに行うことで、部分的にも渋滞の緩和を行っていくことが次を見据えて私たちがやらなければならないことだと思っております。

 

【秘書広報室】

 以上をもちまして、市長定例記者会見を終了させていただきます。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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