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令和6年7月2日 市長定例記者会見
【資料1 遺族の負担を軽減 「おくやみ窓口」を開設】
【市長】
私から3点、ご報告させていただきます。まず、お亡くなりになられた方の遺族の皆さんが、市役所で行うさまざまな手続きの負担を軽減するために、ネットで予約ができ、ワンストップで、市役所に来ていろいろと記入しなくてもよい「おくやみ窓口」を開設することにいたしました。長野県内では中野市、長野市に続いて3番目となります。従来は死亡届を提出した後に、必要な手続きを自ら確認しますが、一体どんな手続きが必要で何を持っていけばいいのか、なかなか全てを把握することが難しい状況であった上に、市役所の各課を回って手続きしなければいけませんでした。最大12課回る必要があり、そこでの待ち時間や書類への記入に、手間と時間をかけていただいておりました。これをできる限り軽減しようということで、インターネットで予約をしていただいて、おおむね6営業日ほどたった際に、自宅に印字済みの申請書や当日持参していただくものの案内を送らせていただきます。そして市役所東庁舎1階、玄関入って右側の年金窓口の隣に「おくやみ窓口」を設置いたしまして、そこでおおむね60分で手続きが完了することになります。場合によっては、郵送のみで手続きが完了するケースもございます。開設するのが今月(7月)の22日からで、1日のうち午前9時、10時半、午後1時半、3時と4回お一人ずつ、1日4人を受け付けさせていただきます。ホームページ、あるいは公式LINEでの事前予約になります。これによって、親族がお亡くなりになった時のご負担をできるだけ軽くするということでございます。予約は今月の5日から開始させていただきます。
【資料2 “危険な暑さ”から避難 クーリングシェルター 34施設を指定】
【市長】
次に、今年4月から施行されました改正気候変動適応法に基づく松本市の対応についてご報告いたします。この法改正によりまして、今まで熱中症警戒アラートがございましたが、それよりも一段警戒の度合いが高い事態になった場合に、過去に例がない危険な暑さが人の健康に重大な被害を及ぼすとみなして、熱中症特別警戒アラートを発令することになります。これは気温や湿度などから算出した暑さ指数の値が、長野県内に29ある地点の全てにおいて、一定の値以上になった場合に発令するものでございまして、今までの警戒アラートに比べますと、極めて非常事態に値する暑さの場合に発令されるものであります。この法改正の中では、それぞれの自治体がクーリングシェルターという冷房設備が整った施設を指定し、熱中症特別警戒アラートが発令された場合に、近くの住民の皆さんが入れる状態を作るとことが定められております。それに基づきまして、松本市では今回、公共施設20カ所、そして民間施設14カ所をクーリングシェルターに指定いたしました。昨日(7月1日)付けで指定をしております。公共施設は中央図書館をはじめとした各図書館、Mウイング、市立博物館、そして市役所のほか、合併5地区につきまして、地域づくりセンター、奈川については地域づくりセンターに併設しています奈川文化センター夢の森を指定いたします。また民間施設につきましては、イオンモール松本、ウェルシア薬局ととをしや薬局の松本市内の店舗がご協力いただけることになりまして、合わせて14カ所を指定しております。公共施設、民間施設を合わせると34カ所、受入人数では1545人となります。既に長野市、安曇野市、塩尻市が指定をしておりますが、受入人数につきましては、松本市が非常に多い受入人数を今の段階で確保しております。ただし、現状ではかなり地域の偏りもあります。35地区の地区公民館は、地域づくりセンター、そして福祉ひろばと併設をし、福祉ひろばは別になっているケースもありますが、これらにつきまして、シェルターを開設できるよう引き続き福祉ひろばや公民館と調整を進めてまいります。
【資料3 松本マラソン2024 エントリー受付を8月25日(日)まで延長】
【市長】
最後に、松本マラソン2024についてご報告いたします。6月末がエントリーの締め切りでございました。今年のマラソンの部の募集定員は6000人でしたが、6月末現在の応募が4078人となっております。またファンランの部の定員1500人のところ、6月末現在で1066人となっております。マラソンの部につきましては、昨年の定員は9000人でしたが、実数でいきますと昨年の同時期の締め切りの段階では3715人でしたので、それよりは300人余り増えております。しかし、まだ定員に対する充足率は68%でございまして、引き続きエントリーの受け付けを行うことといたしました。8月25日まで延長をいたします。今年は11月10日に開催ですが、公認コースの取得、そしてコースの上り坂、下り坂を緩やかにするといった見直しも行っております。引き続きエントリーを受け付けておりますので、ぜひ大勢の皆さんに参加いただければと思っております。
【資料4 松本マラソン2024 ランナーを勇気づける! 大会ゲストに“2代目 山の神”を招へい】
【市長】
そして延長にあたって、新たに4つの企画をお知らせいたします。1つは、大会ゲストに2代目山の神と呼ばれていました柏原竜二さんをお迎えすることとなりました。柏原さんは、東洋大学時代に箱根駅伝5区で区間賞を4年連続で獲得をされ、2代目山の神と称されたわけです。去年は、3代目山の神と言われた青山学院大学出身の神野大地さんに来ていただいき、山の神ゾーンでランナーを直接応援してもらい伴走していただきましたが、柏原さんにも同じようにランナーを応援していただき、また前日イベントにも参加をしていただきます。柏原さんのメッセージがございますので、動画で紹介をさせていただきます。
【柏原さん(動画)】
皆さん、こんにちは。柏原竜二です。11月10日、松本マラソンにゲストランナーで参加させていただきます。松本に初めて行きますので、今から非常に楽しみです。またコース途中のアップダウンが多いところで記録を計測し、山の神賞を与えるという話も聞いておりますので、そのあたりも誰が獲得するのか今から非常に楽しみです。また当日会場でお会いできることを楽しみにしておりますので、皆さま松本マラソンにぜひ来てくださいね。
【市長】
柏原さんは、すでに現役では走っておられないので、ずいぶん印象は変わっておりますが、前日イベントをはじめ、当日までにも何らかの形でまたメッセージや応援をしていただこうと思っております。
【資料5 松本マラソン2024 ふるさと招待選手 2024世界選手権出場トレイルランナーが松本マラソンに!】
【市長】
もうひとかたご紹介をさせていただきます。ふるさと招待選手としまして、秋山穂乃果さん。山岳スポーツでありますスカイランニング、トレイルランニングの第一人者でございます。秋山さんは兵庫県西宮市の出身で神戸大学に在籍をし、そこで初めてマラソンに挑戦をされたということであります。ふるさと招待選手と申しあげるのは、秋山さんは大学を卒業後に大阪の民放テレビ局の勤務を経て、長野県警察本部に5年間勤務をされました。最初の2年間は庄内交番で勤務をされ、その後、山岳遭難救助隊に配属をされたということであります。今年3月に長野県警を退職し、競技に専念することとなっています。昨年はトレイルランニング世界選手権にも出場して9位、また全日本スカイランニング選手権SKYULTRAで優勝するという実績を上げております。大会までの8月と9月の2回、秋山さんにランニングクリニックを開催していただくことも決まっております。詳細については、後日発表させていただきます。
【資料6 松本マラソン2024 エイドと女性用設備の充実 すべてのランナーにおもてなしと快適を】
【市長】
加えまして、昨年エイドの充実ということで峠の茶屋・おもてなし茶屋を設置させていただきましたが、松本の銘菓の赤飯饅頭、酒まんじゅうも用意させていただき、また飲む点滴とも言われます甘酒も追加させていただきます。さらに女性用の設備の充実という観点から、スタート地点にしか設置されていませんでした女性専用トイレをコース途中にも新設、またゴール地点における更衣室にはパウダーコーナーを設置させていただきます。
【資料7 松本マラソン2024 特別企画 世界遺産姫路城マラソン×松本マラソン連携企画】
【市長】
そして4点目としまして、姉妹都市の姫路市で行われます世界遺産姫路城マラソン2025に、松本マラソンにエントリーいただいた方から抽選で20名、出走権をプレゼントさせていただきます。世界遺産姫路城マラソン2025は、来年の2月23日に開催で、8月15日までにマラソンの部へエントリーしていただいた方から抽選で20名、出走権をプレゼントさせていただきます。以上、エントリーの延長にあたりまして、松本マラソンの新しい情報、企画をご紹介させていただきました。定員6000人に向けまして、昨年は一度の締め切りの後、最終的に1000人余りの新たなエントリーをいただきましたので、今年もこれから8月25日まで、より多くの市民の皆さん、また県内外からの皆さんのエントリーをお待ちしております。
私からは以上です。
【記者】
おくやみ窓口についてお伺いします。おくやみ窓口での手続きで、場合によっては郵送のみで手続き完了とありますが、どういった場合か教えていただけますか。
【市長】
お亡くなりになった方の年齢、あるいは状況によって必要とされる手続き、準備しなければいけない書面には違いがございまして、今ここで私から具体的にこのケースということは申しあげられませんが、そういう場合があるということであります。詳しくは後で事務方からこういうケースがあると説明させていただきます。
【記者】
6月27日で松本サリン事件から30年を迎えました。松本広域消防局が当日の救助にあたったと思いますが、当日の記録が残っている公文書が公文書規定の10年で廃棄されていることが分かりました。現在は、出典や作成者不明の個人が作成した非公式の資料が残るのみになっております。30年がたち、当時の記録を残す資料が散逸の危機を迎えているような気がしております。松本広域消防局を管轄する松本広域連合の連合長として、こうした状況への見解をお聞かせいただきたいのと、そうした公的資料を今後まとめる予定があるのかをお聞きしたいです。
【市長】
新聞報道を通じて、改めて今ご指摘になったような状態であることを知りました。10年たって保管の義務はないという現状ではございます。改めてそれまで保管していた、あるいはこれから引き継いでいく、受け継いでいくべき情報や書類がどのようなものであるということを、まず広域連合事務局には確認をしてもらおうと思います。その上で、どのようなものを本来残していくべきなのか。それは当時の書類以外にも消防、救急業務としてあたった当事者が、後世に引き継いでいくべきものがどういうものかが明確になって、そして今も現存する文書、あるいは新たに聞き取りが必要ということになれば、おそらくメディアの皆さんや様々な関係者の皆さんとともに、そうした営みが行われていくのだと考えております。
【記者】
公的にそのような取り組みを進めるお考えはありますか。
【市長】
現時点では今申しあげたことにつきます。
【記者】
松本マラソンについてお尋ねします。エントリー者数が定員に満たない4078人ということで、昨年を例にとると、延長期間でプラス1000人だとしても6000人に満たない状況です。今の状況をどう捉えているのかということと、やはり定員の見直しが必要ではないかと思いますが、その辺についてどのようなお考えなのかお聞かせください。
【市長】
いろいろなスポーツイベントに共通する部分でございますが、コロナの後、それまでやっていた方々が競技を中断したり、大会への参加を取りやめたという経験から、元に戻りきっていないということがかなり散見されます。この日曜日(6月30日)に開催しましたツール・ド・美ケ原も、コロナ前の参加者には戻りきっておりません。またマラソンは特にそのことが顕著なところで、全国的にも定員に満たないマラソンが多く出ておりますし、松本マラソンよりも伝統、歴史のある長野マラソンも、かつてのように受け付けと間を置かず定員が埋まるという状況ではなくなっており、変化が生まれています。そうした認識のもとで、今回9000人の定員を3分の2の6000人に減らして、予算の組み方もこれまでよりは抑制した形で行いました。定員を目指し期待をしていたところですが、現時点ではやはり厳しい状況は変わっていないと受け止めております。まだこれから1カ月近くの期間があり、スポーツ本部を中心に、共催の信濃毎日新聞とも様々な機会や媒体を捉えてPRしていこうと思っておりますので、なんとか6000人に近づけるよう取り組んでいきたいと思います。今の段階で直ちに先のことを考えているわけではございません。
【記者】
続いておくやみ窓口についてお尋ねします。今まで最大で12課を回る必要があり、今回のおくやみ窓口では8課31種類の手続きが可能とありますが、おくやみ窓口に行った場合、こちらの課だけで完結することができるのでしょうか。最大で12課回るとのことでしたが、手続きが8課可能とあり、数字が合っていないのでおくやみ窓口に行った後も他の課を回らなければいけないのか教えてください。
【市長】
先ほどのご質問にも少し関連すると思いますが、亡くなられた方の年齢などにより必要となる手続きが違います。そうした中で8課31種類というのは、最大公約数的なものとして今回のワンストップということではあります。ですので、それ以外のケースがゼロではないと私は理解をしていますが、担当課長どうでしょうか。
【市民課長】
現在、関係各課を回り遺族が手続きする窓口は12課最大42手続き、おくやみ窓口で8課31手続き、その他どうしても各課へ出向かなければいけないものが4課11手続きといった内容になっております。以上です。
【市長】
ですので、その部分について出向いていただく必要のある方もいらっしゃるということです。
【記者】
昨日、上高地で水害が発生しまして、登山道の槍沢だと思いますが一部流出したところと、ウエストン碑付近の護岸が崩れたという話があります。現時点で把握されている被害の全体像と、すぐに復旧できるとは思いませんが見通しを教えていただけますか。
【市長】
6月23日にも大雨の影響で登山道の一部に被害がでました。そして6月30日から7月1日にかけての大雨で、再びこの登山道に被害が出ております。まず、改めて市民の皆さん、登山者の皆さんにお伝えしなければいけないのは、やはり気候変動によって大雨の頻発化、あるいはその激甚化が進んでいるということでありまして、特に上高地は山岳地帯の1つですので、危険と隣り合わせの中でどのように安全を確保していくかが非常に大きな課題になっています。その上で、今回の登山道につきましては、23日と30日に同じ箇所で被害が起きております。徳沢から横尾にかけましては梓川の中に仮設道を設けており、山小屋やトイレの運営維持、万が一の傷病者の搬送に地元の皆さんが利用しております。川の中に仮設道を作っておりますので、大雨によって流量が増えると崩れ、復旧しなければいけないということが繰り返されます。23日と30日の間につきましても、28日には一旦徳沢の仮設道、そして横尾の仮設道の復旧をし、車両も通行できる状態でしたが、30日から1日にかけての大雨で同じようにまた崩れたという状況であります。今、職員がその先も含めて安全を確認しているところで、安全の確認ができれば速やかに人が通行できる状況にはなります。ただ、再び車両が通行できるようにするためには、復旧までに早くても数日かかるということでございます。それ以外に、先ほどご指摘があった場所につきまして、上高地の河童橋から右岸を下ったところの護岸沿路が流出をし、組合の水道本管が破損いたしております。ホテルが2軒ありまして、今断水という状況でございます。また明神と河童橋の左岸につきまして歩道の土砂が流出をしており、ここは人が歩く場所ですが歩行者の通行止めとなっております。できるだけ速やかな復旧に向けて、作業を進めているところでございます。今申しあげました特に梓川の中に仮設道を作って山小屋、あるいは公衆トイレの運営維持をしている状況をより安全にするということで、松本市としては、おととしから上高地「再生と安全」プロジェクトと題しまして、管理用道路を河川の中に仮設で整備するのではなく、堤防にしっかりとした道路を設置し、こうした大雨によって仮設道が崩れ、そのたびごとに復旧させることを繰り返さなくていいように、管理用道路の整備、合わせて右岸、左岸を車で通行できる新しい新村橋の建設に今取り組んでいるところでございます。これには松本市の事業費が相当程度かかりますので、おととし夏には1億円を目標としてクラウドファンディングを行わせていただきました。その後、計3回のクラウドファンディング型のふるさと納税を募集したところ、今までに2300万円のご寄付をいただいております。今年の8月頃にも4回目のクラウドファンディングを予定しておりまして、大雨によって仮設道が崩れ、一時的とはいえ通行を制限されることをできるだけ早く解消できるよう、ぜひとも大勢の皆さんからご寄付もいただいて、管理用道路の整備、「再生と安全」プロジェクトを進めてまいりたいと思っております。
【記者】
松本マラソンについてですが、改めて今回の大会でどのような部分がバージョンアップしているのか、どんなところが魅力的な大会になっているのかを踏まえて、もう一度市民の方にメッセージをお願いします。
【市長】
昨年走っていただいた方々からも、前半の松本城を中心とする市街地を走り抜け、薄川周辺の美ヶ原、そして北アルプスの景観の美しさは非常に高く評価をしていただきました。また上り坂のきつさと合わせて、一方で山岳高原地帯であります松本市の特徴としてのマラソンの在り方も、一定の皆さまには伝わっていたと思っております。その上で、さすがにきつすぎるとご指摘いただいた部分のコース変更、そして公認コースとしての認定は、相当程度の改善が図れたと思っております。エイドの充実、そして先ほど申しあげたような新しい取り組みを皆さまにも知っていただいて、マラソンを走ることと合わせて、家族や仲間の皆さんと一緒に松本に滞在をしていただき、大会前日あるいは大会翌日に、今大勢の方々に来ていただいている松本の街を堪能していただく機会にもしていただければと思います。
【記者】
中心市街地のビジョンを描き直すということで、各業界の代表者の方を集めた検討会議の経費も補正予算で通ったと思います。なるべく早くということですので、今月中の開催なのかなと思ってはおりますが、開催の時期や具体的な内容について現時点で何か固まっていることはありますか。
【市長】
人選については最終調整をしております。今月末には第1回会合を開く方向で調整しております。人選も含めて皆さんにお伝えできるのは、今月半ばぐらいになると思います。
【記者】
職員採用試験についてですが、5月の会見において採用試験の内容を変えて受けやすくしたとのことでした。昨年は行政職で150人の受験者とのことですが、今年の受験者数や効果があったのかを教えてください。
【市長】
今正確な数字を持ち合わせていないので後で報告させていただきますが、応募者は行政職で1.7倍になりました。それにはいろいろな要因があると思います。これまでは長野県庁と一次試験の受験日を一緒にしていましたが、私の方から指示をしてそれをずらしました。日程を一緒にしない方が松本市にとってプラスが大きいのではないかと申しあげました。これにはプラスマイナスあると思いますが、併願は間違いなくしやすくなると思います。その代わり、これはどの採用試験や大学受験なども同じだと思いますが、併願をするということは受験をしてもらえても途中の二次試験、三次試験の段階で受験をしない人が出てくることや、あるいは最終的に合格者を出すにあたって、辞退者を見込んでの合格者数にしなければいけないとか、そういうプラスマイナスがあります。今回私としましては、同じ公務員になるにあたっても、松本市役所で働きたい、あるいは松本市で暮らしながら公務員として働きたいと思っていただける状況になりつつあるのではないかという認識のもとで、日程を重ねない選択をとりました。受験者についてはある程度想定通りと言いますか、たくさんの方に受けていただいておりますので、この後の二次試験、三次試験と進み、最終的に松本市役所を積極的に選んでいただけるように、面接の機会もそうですし、様々な松本市の取り組みを通じて感じてもらえるようにと考えています。
【記者】
保育士に関してはどうでしょうか。
【市長】
数は正確に把握しておりませんので、これも後で報告させていただきます。
【記者】
試験区分を増やすことや、一次試験に昨年受かった保育士の方が翌年の一次試験を受けなくてもよいなど、いろいろと工夫されたと思います。県では年齢制限をかなり上げ、60歳近くまで受験できる枠がありますが、そのような新しい枠を作るお考えはありますか。
【市長】
今、いわゆる氷河期採用からスタートした秋採用では45歳までが受験できます。氷河期採用を3年間行ったと思いますが、当初は若干名の採用ということで、人事当局の想定は2、3人のイメージであったと思いますが、自分自身が実際に面接をし、3年間やってみて、実績として年間7、8人程度はそこで採用をしています。明らかに新卒一括採用、終身雇用というものが、日本の中で大きく変わりつつありました。これは公務員の世界も全く一緒だと思っています。中途採用で入ってくる方の数も、あるいは公務員として適正のある方が非常に多いなと感じますし、また逆に松本市役所で数年間仕事をして、さらに自分でチャンスを手にしようと市役所から転職する方々も当然一定程度いらっしゃいます。職を一生の仕事としないという考え方は、ますます世代が低くなるにつれて広がっていくと思っておりますので、公務員の場合はいろいろ制度的な制約はありますが、今副市長や人事当局に言っているのはできるだけ柔軟な形にしていく、そして途中から市役所に入った人のキャリアが、新卒で入った人のキャリアと大きく見劣りすることがないような制度の在り方を検討してほしいと伝えているところであります。今、採用は45歳までになります。採用の年齢も1つのポイントではありますが、おそらくそれ以上に、例えば市役所に35歳で入り、そのキャリア形成が20代前半で入った人と同じところから始めなければいけないと、すでに同じではありませんが、やはり相当程度のハンディキャップを追うことになり、なかなか積極的な転職として、熱意や能力のある方に市役所を受けていただくことは難しくなりますので、そうした点はこれからより考慮していかなければいけないと思っています。
【秘書広報室】
以上を持ちまして、市長定例記者会見を終了させていただきます。
※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。