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市長記者会見 令和6年(2024)4月16日

更新日:2024年4月16日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和6年4月16日 市長定例記者会見

 

資料1 電子申請アクションプラン 令和7年度末の電子化完了をめざす

【資料1 電子申請アクションプラン 令和7年度末の電子化完了をめざす】

 

【市長】

 私からは3件ご報告します。

 まず一つは、令和4年度から市役所の申請手続きを電子申請に移行する取り組みを進めているところですが、この度、新たなアクションプランの方針の見直しを行って、進捗状況を確認したことを報告させていただきます。

 去年12月の市議会一般質問で、この電子申請の進捗はどうなっているのかとご質問を受け、庁議で対応を検討したものです。去年の12月の段階、当時のアクションプランの進捗状況は11.2パーセントにとどまっていました。そうしたことから、本当に電子化が必要なものが対象となっているか、そもそも電子化できないものが含まれていないかといったことを洗い出すとともに、DX推進本部から各部局に対して、できるものから着実に電子化を進めるよう指示をしたところです。

 この3カ月間で、電子化を進めた手続きは279件に上りました。不要なもの、できないものを洗い出すことによって、当初は1,126の項目を対象としていましたが、622に絞り込む必要があるということ、そして、622に絞り込んだものの中で、この3カ月間で279件、電子化を進めました。その結果として、今年3月現在、電子で申請手続きができるようになったものは、合わせて405件ということになりまして、分母622件に対する405件ということで、進捗状況65.1パーセントというのが、現時点での松本市の電子申請の進捗状況です。622から405を引きますと残り217件ありますが、これを令和6年度、そして令和7年度の2カ年で全て電子化し、完了を目指すということです。

 この電子申請は、市民の皆さんの利便性向上とともに、松本市役所の事務効率を上げるという点でも着実に進める必要がありまして、今回、改めて本当に必要なものとそうでないものの区分けをし直した上で、各部局に進捗の加速を促したものです。

 

資料2 2024年春の異動シーズン 「マイナ転出」前年比1.6倍

【資料2 2024年春の異動シーズン 「マイナ転出」前年比1.6倍】

 

 2つ目は、年度末、そして新年度スタートという異動のシーズンですが、マイナンバーカードを現在持っておられる方につきましては、転出をする際には、当該市役所にわざわざ足を運ぶ必要がなくなっています。転入するときだけ窓口に行けば、手続きが済むというようになっています。

 そうした中で、昨年の3月の段階では、マイナンバーカードを活用して松本市から転出された方々の割合は15.8パーセントでしたが、今年の3月は1カ月間で2,039件の転出がありましたが、そのうちマイナンバーカードを利用してマイナポータルで申請を行った方の割合は25.1パーセントに上っています。単純に511件と320件を比較しますと、191件の方は窓口を訪れずに手続きを済まされたということで、結果的に窓口の混雑の緩和にもつながりました。転出届のオンライン提出については、これまでも多様な手段で呼びかけてまいりましたが、まだまだ4分の3の方はマイナンバーカードによるオンライン転出をしておられないので、より広く呼びかけていきたいと思っています。また、現時点で、マイナンバーカードを所持していればオンライン手続きができるものは、児童手当に関する11の手続きなど、他にもありますので、より周知を進めて広く利用をしていただくようにしていきたいと思っています。

 

資料3 初の民間主催イベント「つむぐマルシェ」 1日の来館者数 最多の4878人

【資料3 初の民間主催イベント「つむぐマルシェ」 1日の来館者数 最多の4878人】

 

 3番目は、4月13日(土)と14日(日)に松本市立博物館で開催された「つむぐマルシェ」というイベントに関してです。松本市立博物館の1階のスペースは、市街地回遊の起点としていろいろな活用をしていただこうと考えているところですが、この13日・14日は、初めて民間主催のイベントとして「つむぐマルシェ」が開催されました。主催はInstagramで県内のカフェ・グルメ情報を発信している「松本カフェ」という団体です。博物館1階スペースで、飲食店や雑貨店、子育て世代をターゲットとする27ブースが出展されました。

 松本市立博物館の1階入り口にカウンターが設置されていて来館者数をカウントしているわけですが、昨年10月7日の開館日は、1日4,754人の方が来館されました。これまで最も多かった来館者数はこの4,754人でしたが、13日の土曜日の来館者数は4,878人と、過去最高の来館者数でした。常設展示室の入場者も、前の週に比べると1割増でした。

 市立博物館は、歴史・文化の拠点として開設しましたが、同時に1階スペースについては多様な活用を行うことで、市街地回遊の起点という役割も果たしていこうと思っているところです。

 今回初めての民間主催のイベントということでしたが、来館していただいた方の数は非常に多い状況になりましたので、これからにぎわいのある1階スペースということで、歴史・文化の拠点としての博物館をより知ってもらう、また、常設展示、特別展示を見ていただけることにつなげていけるよう活用していきたいと思っています。

 私からは以上です。

 

【記者】

 博物館の来館者についてお尋ねします。過去最高の4,878人ということですが、この日に過去最高を記録した要因を、市長はどのように見られていますか。

 

【市長】

 このイベントの効果は大きかったと思います。そしてこの日は松本城の観覧者も非常に多い日でした。13日は1日で2万7千人を超える来場者がありました。ちょうど桜の開花のピークとも重なり、暖かい陽気でもありましたので、松本のまちなかが非常ににぎわっていました。そうしたことがいろいろ重なった結果だと思っています。いずれにしましても、まちなかにある博物館ですので、できるだけ大勢の方にまずは足を運んでいただこうと、私が就任して以来、市立博物館の開館の経緯や1階の活用方法の見直しを進めてまいりました。これからも市民や来訪した方々に街を楽しんでいただけるような弾力的な活用を博物館には行ってもらいたいと思っています。

 

【記者】

 10月7日・8日の開館のときに4,754人ということで、調べてみるとこのときはちょうど松本城でそば祭りをしていたと。松本城と博物館の関係というところで見ますと、やはり松本城からまちなかに人が流れていくところの起点ということで博物館が機能していると捉えてよろしいのでしょうか。松本城との関係で、市長は博物館の1階の在り方についてどのように捉えているのか教えてください。

 

【市長】

 とにかくあの場所にありますので、松本城とはある意味切っても切れない関係にあると思います。また、あの場所に造ることを松本市として最終的に決めた目的の一つも、やはりお城を中心としたまちづくりの一環という位置づけですので、これまで以上に歴史文化の拠点という意味では、現存する松本城の天守と、明治以降の松本の街の歴史や文化を紹介する博物館、これはいろいろな意味で連動をしていく必要があると思っていますので、入場チケットの在り方なども改めて検討をして、両方を訪れていただけるような形を探っていきたいと思っています。

 

【記者】

 まちづくりの観点から、南・西外堀の復元事業の進捗状況について改めてお伺いします。先日の議会でも出たとおり、1月に整備基本計画が提示されたことも踏まえて、改めて事業の意義と現在の進捗状況をお願いします。

 

【市長】

 順を追って説明させていただきます。まず進捗状況ですが、実際に南・西外堀の復元をするには、用地の取得を完了する必要があります。現時点で98パーセントを超えていて、残り1件の方から取得ができると、用地については100パーセント取得となります。今年の秋には、この残り1件の方とも契約できるよう、今最終的な詰めを行っているところです。その上で、実際の復元を行うに当たりましては、発掘調査の成果や江戸時代に作成された絵図を元にしまして、往時の堀の形状を検討していく必要があります。平面の範囲や横断面の形状というものはおおむね把握ができたところです。こうした成果などを、これはお堀の復元だけではありませんが、これから松本城にまつわるさまざまな取り組みを、史跡松本城整備基本計画として教育委員会が策定をしたところです。この基本計画について、今月末には市議会や市民の皆さんに公表する予定です。この中には、この発掘調査の成果と、お堀を遺構として良好に保全するためには保護層を確保する必要があるといった考え方をまとめています。この保護層は、実際に水をたたえた堀を造るに当たり、土砂を採掘する必要があるわけですが、そのとき遺構を損ねないように、採掘によって現地で発生した土砂を、保護層として活用することを検討しています。こうした活用をしますと、いわゆる自然由来の汚染土壌を城外へ搬出して処分する必要がなくなります。さまざまな面でお堀復元にとって有効な手段、実現性の高い方法の一つと考えているところです。ただ、まだ復元の形状や整備手法というものは現時点で確定していません。今のような形でどこまで活用できるのか、その量はどの程度なのかといったことについては、引き続き調査・検討を進める必要があります。従いまして、本年度も継続して発掘調査を実施して、往時のお堀の形状を把握することが重要であると考えています。そうした成果を基に、復元・整備に向けた検討を継続して、今年度末を目途に、どのように復元を行っていくのか、設計の方法をまとめたいと考えています。

 そしてもう一点、意義ということについてですが、言うまでもなく、松本城は松本市の歴史文化の中心です。水をたたえた堀として、できる限り往時の姿を再現する、復元・整備をするということは、市民の宝、そして世界の宝を目指す史跡松本城の価値を高めることにつながると考えています。また、松本市は、特にこの市街地は水の街です。川、あるいは湧水、そうしたものが豊富で清らかな水をたたえたこの街において、水をたたえた堀を復元すること、江戸時代から湧水を水源としてきましたので、この実現は、松本が水の街であるということを内外にアピールすることにもつながると思っています。そして、先行して供用開始していますが、一体的に整備をしてきた外堀大通りとも相まって、この一帯がより特別な空間となって、まちづくりの観点と松本市のブランドという意味でも大きな意義があると考えています。

 

【記者】

 手法の整備・検討を進めていくとご回答いただきましたが、同時に、やはり費用の観点が必要になってくるかと思うのですが、同時に今、松本城でお堀のしゅんせつであったりとか、天守の耐震事業や大型事業が続く中で、今後どのように整備費用を確保していくか、南・西外堀に関しては、用地取得と違って今後は国の負担が半分に減るというところもあると思うので、その財源をどのように確保していくか、この点をお願いします。

 

【市長】

 まずは松本城南・西外堀の復元事業についてですが、国の補助金もそうですが、主たる財源は松本城の特別会計です。入場料、売店収入、これら特別会計からの繰入金が財源の柱になります。すでに入場者はコロナ前まで戻っていますが、堀のしゅんせつや復元をはじめとして、史跡松本城の価値を高め、外国人をはじめ大勢の観光客に訪れていただくことが、財源基盤を充実させることにもつながるわけでして、いわば松本城をより魅力的にすることで、大勢の観覧者を招き入れ、またそれが財源として振り向けられる、この好循環を生み出していくことが何よりも肝要だと思っています。同時に国の補助金、これは当然ですが、取り込めるものは全て取り組んでいくということで、文化庁の補助金を復元・整備にも活用しようということは考えています。また、松本城は都市公園として指定されていますので、国土交通省の補助金の活用も検討対象になると思っています。さらに、現段階でも「松本城を未来へ」寄付という形でふるさと納税をお願いしていて、令和4年度は5,400万円の給付をいただいています。松本城は、かつて市川量造が博覧会を開催して、その入場料で天守破却を免れた歴史を持っているお城でもありますので、そうした入場料、寄付をはじめとして、さまざまな財源確保の手法について幅広く調査・検討をしていくことが肝要だと思っています。

 

【記者】

 閉店する松本パルコ跡地の関係でお尋ねします。一部報道で行政が関与すべきかという、原点から改めて議会と協議すると報じられていますが、今後の議会との進め方について市長の考えをお聞かせください。

 

【市長】

 まず、私の考えは、当選直後やその後の記者会見で申しあげた状況と変わっていません。今回、選挙結果を受けまして、この3つの観点から、改めて市民の共感と納得を得て進めなければいけないと考えています。

 1つ目は、中心市街地の長期空洞化を阻止する、そのためには行政の関与が必要ではないかという私たちの方針について、理解を求めるということです。

 2つ目は、その上で、上層階について20年の賃貸借をして、公共施設として利用することの妥当性について理解を得るということです。

 3つ目は、新設する公共施設の具体的な中身を、市民と共に検討していくということです。

 この3つのプロセスのうちの1つ目と2つ目については、市議会で協議をしていく必要があるだろう、3つ目の部分については、幅広く市民からアンケートといった形で意見を聞く必要があるだろう、そしてこの1つ目、2つ目と3つ目は、同時並行的に進める必要があるだろう。これが、私が記者会見で申しあげてきたことです。取材を受けた総合戦略室も同様の対応をしたと、私は報告を受けておりますので、新聞記事の内容については、我々が関知することではないと考えています。

 

【記者】

 2月の段階で、市議会の経済文教委員協議会で、いわゆるパルコ側から提示されている年3億円を20年間の賃貸借の部分について、市がそれで利用していきたい、相手方と協議していきますというところで了承を得ていると考えていますが、そうすると今回、いわゆる20年間の賃貸借の妥当性について理解を得るということは、改めて議論し直すということでしょうか。

 

【市長】

 見切り発車のような形はあまり望ましくないだろう、ただ、私たちの方針は2月の段階でお示ししましたし、今の段階でも基本的にスタンスは変わっていないということですので、そのことについて改めてご説明をして、理解を求めるプロセスを丁寧に行っていくということが、これまでご説明してきたことですし、現時点で考えていること、取材に対してもお答えしていることです。

 

【記者】

 市議会で一度、僅差ですが了承を得たということは、改めて協議し直すということなのでしょうか。つまり再検討するということなのでしょうか。

 

【市長】

 協議という言葉は、議会用語でもあったり、あるいは一般名詞としての協議だったり、また、今私とやり取りをしているこの協議も重なることも当然あるのですが、若干意味合いが違うところもあるかなと思っています。ですので、繰り返しになりますが、私たちの考え方が全く白紙かというとそうじゃないということです。そのことをもう一度、よりいろいろな材料も提示させていただきながら、2月の段階でご了解いただいたのと同じように納得をしていただけるようにすることが、今、議会に対して求めようとしていることとご理解願えないでしょうか。

 

【記者】

 今までの市のスタンスとすると、上層階を先ほどの金額で借りて、いわゆる図書館機能を軸に子育て支援施設、あるいは文化振興施設を含めた総合的な施設を検討する案を示されていると思うのですが、それによって年3億円、20年間の賃貸借という検討を進めていくものと私は理解しているのですが、そこに変更点はないということでしょうか。

 

【市長】

 そのスタートラインは変わっていないです。ただ、それを進めていくに当たっては、これは質問している皆さんもおそらく理解はされながら聞いているのではないかと推察しますが、もし、もう了承を得ているから先へ行きますよと、そのままプロセスを進めると、議員の皆さんも報道の皆さんも、それは荒っぽいという批判をされるのではないか、我々もそうではないかと認識しています。ですので、もう一度、2月の段階での説明を補強して、前に進んでいくことに対しての理解を得る、これがこの協議という意味と受け取っていただくのがいいのではないかなと思っています。

 

【記者】

 大事なところなのでもう一度お聞きしますが、今までパルコ側が示してきた案と市側の案があると思います。その方向性は変わらないが、もう一度議会に対しては丁寧に話し合いをしていくという、そういう理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 私としてはそのように説明をしているつもりです。

 

【記者】

 市民アンケートも同時並行で進めていくという流れで、先ほど3つ目の具体的な中身を検討していくということですが、これはどのような質問で、いつ頃までにというお考えが、今のところあれば教えてください。

 

【市長】

 まだ、現時点でそこを詰めて皆さんにお示しするところまで至っていません。

 

【記者】

 先ほど市長は、2月段階での説明に補強をして前に進めていくとおっしゃったと思います。そこで言う補強というのは、当選直後におっしゃっていたと思うのですが、他の立候補者が挙げたような他の選択肢、それをその現実性とかそういったところを潰していくとか、そういった理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 そうです。

 

【記者】

 その対議会というのは、経済文教委員協議会ということでしょうか。

 

【市長】

 議会の基本的なルールからすれば、そこからスタートだと思っています。

 

【記者】

 市長が当選された翌日、弊社の番組に出ていただいた際に、市民に広く提案してもらうアンケートをするとおっしゃられて1カ月ほど経っています。私たち市民として、白紙の状態でアンケートに答えればいいのか、それとも、今ベースとして市が叩き台に上げてくださっている図書館を軸とした公共施設というのがベースになっているのか、それは市長としてはどういった方向でお考えでしょうか。

 

【市長】

 これも今まで当選直後から同じ表現を使ってきたつもりですが、この3つ目の論点まで進んだ段階におきましては、市が示した大枠に対し、より広く市民の皆さんに考えていただくということが基本になると思っています。

 

【記者】

 今は市が示したものがあって、そこから変化、補強ということで、まだいろいろな面に変わる、反対の方向に行くこともあると市長は想定されているのでしょうか。

 

【記者】

 そんなに外れていないと思うのですが、若干噛み合っていないかなと思うのは、私が示したものは幅広なので、これよりさらに幅広いものももちろんあるとは思いますが、松本市はあまり限定したものを示しているわけではないことは申しあげなければいけないと思います。ですので、前より幅広に進められればという気持ちで、当選直後からお話をしてきています。

 

【記者】

 改めて、市民に広く提案してもらうという市長のその言葉の意図、どういったものをアンケートから吸い上げたいとお思いでしょうか。

 

【市長】

 そのことに言及するとまた限定されるというジレンマがございますので、これ以上あまり答えない方がいいのかなと思います。

 

【記者】

 特に固定概念なく、というような思いでしょうか。

 

【市長】

 そのつもりです。

 

【記者】

 株式会社松本山雅が、4月9日の取締役会で役員人事を内定しました。社長が交代して大きく体制が変更になって、社外取締役として、松本市から総合戦略局長が招聘(しょうへい)されましたが、改めて、松本山雅に出資するホームタウンの市長として、どんな変革に期待しているか、会社経営をどのような視点でチェックしていくおつもりなのか、お考えをお聞かせください。

 

【市長】

 次の市議会総務委員協議会でも詳しくご説明をすることになっていますが、今までの取締役のメンバーは、創業以来関わってきた人たちで構成をされていて、そのことが市民クラブとして発展をしてきた山雅の歴史を表してもいたと思います。そういう中で、山雅の取締役会サイドから、より開かれたクラブ、透明性の高いクラブということで、今回、松本市、セイコーエプソン株式会社など外部から非常勤取締役を起用したいというお話をいただきました。最大のスポンサーのセイコーエプソンと、ホームタウンとしては最も大きく、また出資もしている松本市ということで、その趣旨には同意ができるということでお引き受けしたところです。また、今チームが非常に苦戦をしている局面ではありますが、少し長い目で見たときも、JFLから階段をずっと上っていく10年間、その後J1、J2、J3と、そしてJ3からもなかなか昇格できないという中で、取締役会の総意として、より開かれた経営の在り方を、ということでの提案だと思いますので、市民クラブとしての歴史と伝統を大切にしながら、より透明性のある経営をしていく、それをしっかりと見届けながら応援をしていくことが役割ではないかなと思っているところです。

 

【記者】

 電子申請の件で2点お伺いします。DX化を進めていく上では電子申請ができるようにするということは大事だと思うのですが、今のその進捗の割合ですとか、アクションプランですかね、電子申請ができるものの件数が今回下がったということですが、それが県内の他市町村と比べてどのぐらいの進捗なのかもしわかればと、そのアクションプランの対象の数がだいたい半分くらいになっているということで、少し当初の見通しの甘さみたいなものがあったのかと感じてしまうのですが、その点について教えてください。

 

【市長】

 1つ目の質問について、数量的な把握はできていないと思いますが、改めて事務方からどこまで答えられるかは会見の後にご説明させていただきます。2点目につきましては、DX推進本部から全部見直しなさいという大きな指示が出た、そしてあまりはっきり区別をしないで庁内各課がざっと挙げてきた、それが1,126という見直し前の数だと思います。例えば163件は受付件数が全くない、そういうものまで電子化する必要はあるのか、という議論が抜け落ちていたり、実際にやろうとなると、国や県が電子申請になじまないと考えているものも含まれていたりということで精査し、622という数字になりました。おっしゃるように見通しが甘い、あるいは音頭を取る側と実務に携わる事業部との温度差や齟齬(そご)があったということが反省点で、そこをしっかりねじを巻き直そうとしたのが去年の12月でしたので、やはり正常な姿というか、本来はこちらでやらなければいけないものがちょっと放置されていたと理解いただければと思っています。あと2年、これも進捗具合で言うと、1年間でできないかということも私からも申しあげましたが、やはり現実的な調整などを考えると、あと2年でしっかり完了ということが、今の私たちの新たな目標です。

 

【記者】

 パルコの話ですが、一部新聞にも出ていたかと思うのですが、パルコの建物が松本城をモチーフにしていたというのがありましたが、市長はご存知だったでしょうか。

 

【市長】

 存じ上げませんでした。

 

【記者】

 五重六階になっているという、松本ならではの建物で、都会からそのまま持って来たわけではなくて、という店長の説明ではあったのですが、それに関して市長はどのようにお受け止めでしょうか。

 

【市長】

 今のご指摘の建物は、公園通り側の古い建物の方で、あの建物は昔、はやしや百貨店という地元のデパートでした。私も小学生の頃にはよく親と買い物に行った思い出のある場所です。そういう建物をパルコが買い取って店舗にするということまでしか理解していませんでしたので、そこまでのデザイン、建築だとは、やはりパルコがこの松本へ進出する際に、都会的である一方で、地元にも受け入れてもらえるためという意識があったのかなと思うところです。

 

【記者】

 40周年を迎えるということですが、市長はパルコの思い出はありますか。

 

【市長】

 松本パルコができたときは、ちょうど私は高校を卒業して予備校に通うために東京へ行って、大学生活はそのまま東京でしたので、思い出はあまりありませんでした。渋谷のパルコがとにかくキラキラしていて、なかなか学生には敷居の高いファッションビルでしたが、やはりパルコというそのブランド、また物販だけではなく、当時劇場も設けられていたり、さまざまな東京文化の発信拠点だったものがふるさと松本にもあるということが、どこか誇らしかったというのが思い出です。

 

【記者】

 長野と松本で対抗するときに、松本市にはパルコがあると松本市民はよく言うというようなこともありますが、戻られてから松本でのパルコ愛を感じられたりはしましたでしょうか。

 

【市長】

 8年前に松本に戻ったときには、皆さんもご存知のように、もう商業施設の在り方が大きく変わっていて、かつての華やぎや輝きというものはだいぶ薄らいでいたと思いますし、そのことが昨年発表された閉店につながっていると思います。戻って以降のパルコは、イオンモールとの提携をしたり、私たちのまちなか美術館を共に開催していただくなどして、松本で開店していくためにはどうすればいいかということを、ギリギリまで模索していただいたなと思っています。

 

【記者】

 2月の市議会での了承を前提に、補強的な議論をされるとした一方で、選挙結果を受けて、3つの観点から改めて審議を進めなければいけないというようなお話が市長からあったと思うのですが、これは、選挙で大勝されていた場合は、そうした3観点を踏まえた議論をする予定はなく、あくまでも今回の僅差だった選挙結果を踏まえて、こうした3観点の議論をやろうと選挙後に考えを改めたという認識でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 当たっている部分もありますし、外れている部分もあります。あるいは、そういう要素が一部あるとも思いますが、全てだとは思いません。選挙結果というものは、どういう票差だったら、どのぐらいだったら、と数量的に捉えることはおそらくできないでしょうし、あの選挙があのような報道を通じての捉え方をするかしないかということも、おそらく選挙の前と選挙中と選挙の後とまた違ったと思いますし、そういうものを総合的に勘案して、自分が何をしなければいけないかということで、今申しあげたような状況にあるとご理解いただければと思います。

 

【記者】

 この方針については選挙後に立てられた方針であるということは間違いないということでしょうか。

 

【市長】

 それは言うまでもないと言いますか、選挙をやる前から固定的に考えていたわけではありません。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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