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市長記者会見 令和6年(2024)4月10日

更新日:2024年4月10日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和6年4月10日 市長定例記者会見
資料1 結婚新生活支援事業

【資料1 結婚新生活支援事業】

 

【市長】

 私からは2件ご報告をいたします。まずは、少子化対策と人口定常化に向けて令和4年からスタートしております、結婚新生活支援事業についてです。令和5年度の数字がまとまりましたのでご報告をいたします。この結婚新生活支援事業は、結婚に伴う住宅取得費用、賃借費用、さらには引っ越しやリフォームの費用を補助対象にするものです。夫婦が共に29歳以下では上限60万円で、夫婦が共に39歳以下では上限が30万円を、補助金額として利用をしていただけます。

 令和5年度から所得要件を、それまで夫婦の合計所得が400万円未満であったところを、500万円未満まで拡大をしました。そのことが影響したと思われますが、令和5年度は交付件数で181件、交付金額では5548万8000円となっております。令和4年度に比べて金額で1.2倍、件数で1.4倍になります。年代を見ますと、29歳以下が全体の7割です。また、転入区分別では、すでに松本市にお住まいの方が7割になっております。一方で、夫婦あるいはどちらかが転入をして移住をされてくる方の利用も、3割に及んでいるところでございます。

 資料1の右側の折れ線グラフが右肩下がりになっているのですが、これは松本市役所の市民課が受け付けた、婚姻の件数でございます。コロナ前の令和元年度が1247件で、そこから少しずつ減っております。令和5年度は992件となり、令和元年度に比べますとおよそ2割減っております。こうした状況を少しでも改善をしていくために、この制度を積極的に利用していただきたいです。令和6年度の申請は、7月から受付を開始いたします。令和6年1月1日から令和7年3月31日までに入籍をされた夫婦の皆さまが対象になるほか、今年からパートナーシップ宣誓制度の利用世帯も対象とすることといたしました。


資料2 多世代交流型子育て支援施設「あんさんぶる」利用好調

【資料2 多世代交流型子育て支援施設「あんさんぶる」利用好調】

 

【市長】

 もう1件は、昨年の7月に開設をいたしました芳川こどもプラザ「あんさんぶる」の利用状況であります。「あんさんぶる」は、イオンタウン松本村井店の中に開設をいたしました。当初、他の施設の利用状況を参考としまして、7月から9カ月間でおよそ15,000人の利用を見込んでいたところでございます。しかし、その2倍近い29,739人の方に昨年7月から今年3月までの間に利用をしていただきました。これは芳川を含めて松本市内5カ所にあるこどもプラザ全体の利用者数のおよそ4割にあたる数になります。1日で最も利用者が多かったのは、3月20日祝日の354人になります。従来のこどもプラザと比べて広さが2倍あり、多世代交流を掲げていて福祉ひろばと境のない一体的なスペースであること、そして、土日、祝日の利用が可能で駐車場が広いことなどが、こうした利用につながっていると見ております。

 一方で、当初見込みに比べて利用者が多いということで、子どもがのびのびと遊ぶにはスペースが少し狭いという声も寄せられています。ちなみに、平日の平均利用者が82人となっており、休日の平均利用者の175人に比べると、2倍余りの利用となっております。こうした利用状況を踏まえて利用する方々への情報提供を工夫するなど、より使いやすい環境の取り組みを行っていきたいと考えているところでございます。

 

私からは以上であります。

 

【記者】

 4月8日に発生した松本市LINE公式アカウントのシステム障害についてお尋ねいたします。詳しい説明はこの後ブリーフィングがあるということなのですが、松本市公式LINEでシステム障害が発生したことについて、市長の受け止めをお願いいたします。

 

【市長】

 この後のブリーフィングで、DX担当の宮之本副市長から、このシステムのあり方などをお聞きしたいと思いますので、私からではなく宮之本副市長からコメントをしてもらいます。この件に関しましては、桜の開花情報のサービスを行う際に、一時的に利用者が急増したことが原因ですが、対策を取り、他の業務に基本的には影響がないようにできると考えております。

 

【記者】

 松本市LINE公式アカウントに防災の項目がありますが、災害が発生した場合にアクセスが集中するようなことも考えられると思います。今回のシステム障害は、教訓になったと思うのですが、防災面でLINEの活用を今後どうしていくのか、市長の考えをお聞かせください。

 

【市長】

 そのことについても宮本副市長から詳しく説明をさせていただきます。基本的には影響のない形で、これから利用者を増やしていけると思っております。

 

【記者】

 松本城を訪れる外国人の観光客の方が、昨年度、過去最多になるというまとめが出ておりますが、このことに対する市長の受け止めと、考えられる要因についてお聞かせください。

 

【市長】

 いわゆるインバウンドの観光者数は2割ほど増えていると認識をしております。正確な数はまた確認をさせていただきますが、要因の1つは、コロナの5類移行に伴って、海外の方が日本の観光を楽しんでいただく状況が進んでいること。そして円安傾向も相まって、その傾向にはさらに拍車がかかっていると思っております。その中でこの松本市においては、お城と山、さらには食の魅力というものを、これからさらにPRをしていきたいと考えております。そして大勢の外国の皆さんに楽しんでいただけるような観光政策を展開していきたいと思っております。東京、京都、大阪という日本を代表する大都市観光地の次の観光地としての楽しみ方というのが、この地方に着実に広がっていることがこうした状況につながっていると思っております。

 

【記者】

 今後も松本市で観光を強化していくために、具体的にどのような政策が必要になってくるとお考えでしょうか。

 

【市長】

 1つは、訪れていただくだけで終わるのではなくそこで消費をしていただくこと。そして滞在日数を長くとっていただくこと。そのことによって直接の観光業界はもちろん、付随するさまざまな産業に好影響が出るようにつなげていかなければならないと思っております。社会経済に好循環をもたらす国際文化観光都市の実現ということを掲げさせていただいておりますが、特に高付加価値長期滞在というのは、外国人旅行者の皆さんこそ求めていると思っております。それに応えられる体制というものを、松本市の観光に携わる皆さんとともにつくっていきたいと考えております。

 もう1点は、松本市だけではなく、広域の3市5村や白馬、あるいは高山市とのつながりというものを、もっと深めていきたいと思っております。

 

【記者】

 先ほど、発表になった、結婚新生活支援事業の件です。今年で3年目ということですが、今年度から松本市パートナーシップ宣誓制度の利用世帯も対象に加えるということについて、新たに性的少数者の方を対象にした理由やきっかけ、そうした要望があったなどがあれば教えてください。

 

【市長】

 松本市は、令和3年から県内で初めてパートナーシップ宣誓制度を導入いたしました。男性と女性というパートナー以外にも家庭を築き、そして松本市で暮らしていただくということ。多様性を育み、多様性に溢れたまちであろうということは松本市の掲げている大きな目標でもございます。少子化という観点に直接結びつくところではないですが、松本市に今暮らしている方はもちろん、これから移り住みたいと考えている性的少数者の方々がパートナーと生活をしていこうというときに、後押しをするという松本市の姿勢やまちの多様性と包容力というものを、しっかりとアピールをしていくということが基本的な目的です。

 

【記者】

 「あんさんぶる」の利用が非常に好調ということですが、子育て・教育関係でお聞きします。昨年の7月に、市立の特別支援学校の設置を検討している中で、松本市の北部から通う子どもたちの通学距離が非常に課題になっているとお聞きしました。その課題について、その後の検討状況はどのようになっているのかお尋ねします。

 

【市長】

 去年の3月に、阿部知事から中核市である長野市長と松本市長に対して、特別支援教育と特別支援学校の独自の取り組みがあるのであれば、規制緩和を含め県としても協力をしていくという話があったことが、発端でございます。松本市教育委員会としては、今井と寿にある2箇所の県立の特別支援学校の人数面や、多様化している特別支援教育へのニーズの面で、足りない部分があると知事からの提起を受け、松本市立の特別支援学校を設立することを検討することになりました。これまで長野県教育委員会と松本市教育委員会の実務担当者を中心に、どのような役割分担で市立の特別支援学校をどのような内容にしていくかという協議と検討を続けているところであります。

 また、須坂に市立の特別支援学校がございます。ここは、市立の小学校と併設をしている学校です。その学校へ、教育長をはじめ松本市教育委員会が視察に行き、1つの目指す姿ではないかということになり、検討をしているところであります。先の記者会見でも申しあげましたが、ポイントはやはり教室をどのように確保をしていくかということであります。立地的には、南部に2つ学校がありますので、大きく分ければ松本市の北側の併設ということも視野に入れた立地の可能性を、現在検討している段階であります。

 

【記者】

 昨日、山崎貴監督に松本市民栄誉賞が与えられましたが、嬉しい話題の中で松本市の今後の発展や、貢献をしてほしいところなど、市長としてどんな思いがありますでしょうか。

 

【市長】

 松本市民栄誉賞は、スピードスケートの小平奈緒さんに次いで2人目の授与を行わせていただきました。長野県として、知事特別表彰と併せてでありますが、松本市で生まれ、この地で高校生まで育った山崎貴監督という素晴らしい人材が松本市から輩出されたことは非常に喜ばしいことですし、これからいろいろなつながりを持っていきたいと思っております。松本市は、草間彌生さんという世界的な芸術家を輩出し、先に亡くなられた小澤征爾総監督には、松本市を選んで国際的音楽祭を開いていただいています。そこへ世界という冠をいただく人物として、山崎貴監督も加わられたと受け止めております。

 昨日、お話をさせていただいた中で、今回の「ゴジラ-1.0」のアメリカでの反響なども踏まえて、これからはより世界を視野に入れた活動に力を入れていきたいというお話をされておりました。そうなりますと、なかなかふるさとの松本市に実際に来ていただく機会は、限られるかもしれません。ですが、これまで地元の皆さんとともに、松本市の街なかでの映画祭に協力していただいた経緯もございますし、さまざまな場での発言の中で、子どもに対して未来がある、そしていずれ自分は必ずこのことを実現するという気持ちを持ち続ければ、そのことが自分たちの生きていく糧になる、というお話もしていただきました。そうした意味で、世界で活躍するお一人として、松本市の子どもたちに何らかの形でこのメッセージを与え続けていただくこと、それにつながるような取り組みを、私たちも松本市教育委員会と学校現場で連携を取りながら進めていけたらと思っております。

 

【記者】

 文化といえば音楽。映画にも音楽はありますし、楽都というところもつながると思います。この楽都は、市長も2期目で掲げてきたところかと思いますが、なにか市政とつながるところというのはありますか。

 

【市長】

 先ほどのインバウンド観光の話とも接点があると思います。松本市は国際色豊かで、芸術文化の広さと深みのあるまちだからこそ、大勢の人たちに、ここに訪れたい、さらにはここで暮らしたいと思っていただくということが、大きな目標でもあります。その観点でも、山崎貴監督がこれまで一つずつVFXの地位を固めながら本編映画の監督もされて世界に認められたということは、松本というまちのブランド価値を高めていただいたのではないかと思います。これからもっとそうした人物を輩出できるまちということを、いろいろな方々と共に進めていけたらと思っております。

 

【記者】

 全体の利用者数のおよそ4割が「あんさんぶる」の利用者というのは、南部にお住まいの方がたくさん利用されているということだと思います。市長選のときにもよく話題になっていましたが、雨の日や天気の悪い日の子どもの遊び場が松本市には少ないという要因があり、南部の方の子育て世代が多いエリアでこの数字が出ているのではないでしょうか。天気の悪い日にも利用できるような遊び場というのは、保護者からの要望も多いと思うのですが、子ども、女性、地域を今期のテーマに置かれている市長としては、今後どのようにお考えでしょうか。

【市長】

 松本市は基本的には晴天率が高く、少し距離がありますが大きなアルプス公園や、南部の芳川公園や庄内公園など、屋外の公園は、整備が進んできていると思っております。そうした中でも雨が降ったり、暑かったり、寒かったりなどの気候状況に合わせて屋内の子どもの施設を求めている方々は、直接私に声や要望をいただく方だけを見ても、増えていると実感しております。特に東京圏や大都市圏から移り住んで来られた方から、その要望が強いと感じております。相対的に土地が限られていて、屋外に大きな公園を持ちにくい東京圏は、逆に屋内施設を充実させていることの反映だと思います。松本市の場合は、比較的小さな規模で子どもを遊ばせる、あるいは親子で就学前に遊べる施設を、今回の「あんさんぶる」やこどもプラザを含めて、積み重ねてきてはいます。しかし要望をいただくのは、やはり休日に家族で楽しめるようなスペースだと思っておりますし、その観点に目を向けるとなかなか現状では整備されていません。また、公共施設だけではなく民間の施設としても整備されていないのが現状だと思います。ですので、そうした部分にはこれから目を向けていかなければならないと思っておりますし、それをどういう形で実現できるのかということは、私のこれからの4年の任期の中の大きな政策課題になると考えています。

 

【記者】

 今月の8日からライドシェアが東京などで始まりました。市長選の集会でもこのライドシェアについてしっかり研究していくというお言葉がありましたが、改めて現時点でのお考えをお聞かせください。

 

【市長】

 まず、今解禁になるいわゆる自治体ライドシェアはかなり限定的で、運行を担う主体は、タクシー会社をはじめとした従来のプロドライバーがなるというものです。これにつきましては、今までより一歩前に進む面もあるわけですが、これから先の松本市の現状を考えたときに、より裾野の広い一般のドライバーが、有償で地域の人たちの移動支援をできるということが、検討の対象になっていきます。それにはまだ少し時間がかかるということだと思っております。その上で、これまでも申し上げてきましたが、地域の移動支援は幹となる路線バスをある程度持続可能なものにできていければ、その先のラストワンマイル、つまり地域の移動支援というものの取り組みの重要性や優先度が上がってくると思っております。

 すでにそれぞれの地域で取り組まれているボランティアの形式や、我々が今2カ所で行っておりますAIデマンドバスの形式。そして担い手の裾野を広げるライドシェアの規制緩和。これらの組み合わせが、松本市の移動支援ネットワークには不可欠だと思っております。政府のそうした取り組みを注視しながら、できるだけ我々としても、時期が来たときには速やかに準備をして、地元の人たちと検討と協議を進めていかなければならないと思っております。

 

【記者】

 直ちにということではないと思うのですが、例えばタクシー業界へのヒアリングや、参入するとなったときに松本市だけではなく、近隣市町村も視野に含めて連携をとっていくなどの取り組みは考えておりますでしょうか。

 

【市長】

 タクシー業界との意見交換をすでに何回か行っている中で、議題としては出ております。やはりタクシー業界から見ると課題があるという指摘があります。意見交換での議論を積み重ねながら、先ほど申し上げたように国として大きな動きがあったときに、我々としてはどこまで何ができるのかということの準備を、現在も業界との話し合いの中で地域の要望の吸い上げを行っております。これからよりそれらを幅広く行っていかなければならないと思っております。

 

【記者】

 日本版ライドシェアの関係ですが、市長のスタンスとすれば松本市にとって非常に大事なものである、という認識でよろしいですか。

 

【市長】

 はい。

 

【記者】

 いわゆる検討と協議を進めるというのは、前向きに進めていくという理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 先ほど申しあげたタクシー業界との意見交換というのは、ライドシェアをテーマにした意見交換ということではありません。しかし、直近で言いますと松本駅お城口広場のバス乗り場の拡充や、タクシー乗り場の場所を移動していただくという内容で、交通部、タクシー業界、バス業界の意見交換を断続的に行ってまいりました。その一環としてライドシェアの問題についての意見交換も行ってきたところであります。

 もう一つの観点として申しあげれば、タクシードライバーや我々がお願いをしているAIデマンドのドライバーなど、業界では今ドライバーが不足している状況であります。しかし、一般の方の参入は、業界としては難しい面もあります。一方で、現状のドライバー不足に関しての大きな方向性としては、行政側や市民セクター、そして業界の皆さんも、担い手の裾野を広げていくことの必要性は共通に認識していると思っております。ですので、そうした状況を加味しながら、積極的にこの話を続けていかなければならないと思っております。

 

【秘書広報室】

 以上をもちまして、市長定例記者会見を終了させていただきます。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

 

 

 

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