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市長記者会見 令和5年(2023)12月19日

更新日:2023年12月19日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年12月19日 市長定例記者会見

 

資料1 AIオンデマンドバス「のるーと松本」 実証運行2か月余 寿・梓川で浸透図る

【資料1 AIオンデマンドバス「のるーと松本」 実証運行2か月余 寿・梓川で浸透図る】

 

【市長】

 私から2点ご報告します。

 10月から、寿と梓川の2つの地区で、AIオンデマンドバス「のるーと松本」の実証運行をしていますが、この2カ月あまりの乗車状況についてお伝えします。

 グラフ(資料1)の緑の棒グラフが寿エリア、そしてオレンジのグラフが梓川エリアです。この「のるーと松本」の運行は、平日午前9時から午後5時まで、一つのエリアを2台の車両で、1台あたり定員8名の車両で運行しています。こちらのグラフ、凸凹と少しずつではありますが、乗車数は増えています。

 今回の実証運行を通じまして、1日あたり50人、これは乗車率2割が1日あたり50人という数にあたるわけですが、この程度の乗車をいただけるかどうかということを一つのめどとして、実証運行を行っています。梓川エリアについては、この直近の第10週においては、この50人のめどの数を超えていますが、もっと周知を重ねて、まだこれから大勢の皆さんに乗車をしていただく必要があると思っています。

 予約は、専用アプリ・公式LINEまたは電話で、1乗車300円、未就学児は無料で乗っていただくことができます。

 

資料2 AIオンデマンドバス「のるーと松本」 利用拡大へ 乗車クーポンをプレゼント

【資料2 AIオンデマンドバス「のるーと松本」 利用拡大へ 乗車クーポンをプレゼント】

 

 その利用拡大に向けまして、昨日(12月18日)から来年の1月19日までの期間、1乗車分(300円分)の乗車クーポンをプレゼントさせていただきます。のるーとの専用アプリを登録していただいた方につきまして、このアプリ上で手続きをしていただいて、「のるーと」と入力していただくと、予約完了時に自動的に適用されます。寿・梓川という交通空白地区においてのオンデマンドバス予約型乗合バスの試み、できるだけ大勢の皆さん、特に地区の皆さんにまずご利用をいただいて、その利便性、あるいは課題といったことについてご意見をいただければと思っています。

 

資料3 新博物館 開館2か月 常設展・特別展 観覧者44,000人超

【資料3 新博物館 開館2か月 常設展・特別展 観覧者44,000人超】

 

 もう一点は、新博物館の開館から2カ月が経つわけですが、来館者の状況についてお伝えします。

 有料の常設展と特別展がありますが、常設展は、「人の営みとまちの変化を軸に、松本の過去と現在そして未来を考える展示室」ということで、8つのテーマにまとめて展示を行っています。1日あたり479人、総数で2万6,300人余りの方にご来場いただきました。

 一方、特別展の「まつもと博覧会」につきましては、1日あたり326人、総数で1万8千人程度の観覧者の方に来ていただいています。

 制作費や展示期間などから一つのめどとして置いておる数字が、「1日あたり目標」です。常設展につきましては、目標の2倍近い数の方に観覧をいただいています。また、特別展につきましては、目標の半分弱の観覧者という状況です。合わせると4万4,300人余りということです。ちなみに、同じ期間の入場者は、美術館につきましては無料の展示会も合わせてですが、5万3,900人、松本城の有料入場者は20万人弱という状況です。このようなことから、無料の1階の来場者に、2階、3階の有料の展覧会を見ていただいて、大勢の方々に来ていただけるような状況を、これから作っていきたいと思います。

 また、今回の特別展が「まつもと博覧会」という、いわば地元の松本の市民に軸足を置いた特別展ということでスタートしました。観光客がより立ち寄ってもらえるような工夫や知名度の向上というものが、今後の課題と捉えています。

 特別展の第2弾としましては、来年の1月13日から、松本市島立にあります日本浮世絵博物館所蔵の「酒井コレクション」の展覧会を開催させていただきます。日本三大コレクションの一つと言われている「酒井コレクション」の、貴重な木版画の数々を展示します。松本城のプロジェクションマッピングと相乗効果を図って、大勢の観光客、そして県内外からの皆さんに足を運んでいただければと思っています。

 私からは以上です。

 

【記者】

 のるーと松本の件でお伺いします。2カ月ちょっとで、だんだんと利用者が伸びてきたというところであると思いますが、梓川が、11月の終わりから12月にかけて、急に53にまで2倍以上伸びているというのは、何か背景があるのでしょうか。

 

【市長】

 これは、それぞれの地域で呼びかけ、あるいは集中的に乗ろうじゃないかという取り組みをやっていただいて伸びているという凸凹ですので、まだまだ、日常的に普段使いで乗っていただくということが定着するまでにはいっていないということです。53や43でグッと伸びているときには、やはり地域の皆さんが呼びかけをされて、その効果が出たという状況が一定程度あると思っています。そうしたことを年明け以降も重ねながら、それが定着につながっていくようにしていきたいと思っています。

 

【記者】

 アプリ・LINE・電話という3つの形で申し込めると思いますが、それぞれの内訳は分かりますか。

 

【市長】

 後でご紹介させていただきます。

 

【記者】

 今のところ、梓川で最大53人で、寿で43人ということですが、来年3月以降、実証から実装化に向けての今のところの見通しと課題を、今の時点で伺えればお願いします。

 

【市長】

 乗車率20%というのを、一つの実証運行を通じて、住民の皆さんに前向きに乗っていただける状況かどうかというめどとして立てています。そこに向けて、これから年明け、先ほどのクーポンなども使って、いろいろな取り組みで後押しをしていきたいと思っています。おおむね、利用していただいた方の評判はいいという受け止めは我々もしています。ただ、例えば料金がもう少し安ければいいとか、そういうご要望もいただいていますが、まずは、やはり利用をしていただくこと、特に、向こう三軒両隣ではないですが、それぞれ近所の皆さんとともにこれを一緒になって利用するとより使いやすいよということを、我々も呼びかけますし、地域の皆さんで声かけをしていただけることが日常になるように続けていくことが必要だと思っています。

 

【記者】

 新博物館の来館者についてお尋ねします。すでに1日あたりの来館者が目標の半分となった理由をどうお考えか、市長の見解をお願いします。

 

【市長】

 先ほども申しあげましたが、常設展が、松本の過去・現在・未来を考えることがコンセプトの常設展でした。特別展の「まつもと博覧会」も、そうした方向性としてはかなり重なる部分もあったと。一方で、外国人の皆さんをはじめとした観光目的の方にとって、若干興味は持ちにくいテーマだったというきらいはあるかなと思っています。ただ、やはり我々としては、新博物館開館の第1回ということで、お城の歴史と深くつながるこの博覧会というテーマを取り上げることは、新博物館スタートにもふさわしい、あるいはそこから始めるべきだということでしたので、今回、数以上に、これを開催できた意義はあったのではないかと思っています。その上で、やはり大勢の方々に見ていただくことは必定の話ですので、1月からの「酒井コレクション」というのは、そうしたことにつながる企画ではないかと思っています。

 

【記者】

 課題で2つ決められていまして、課題を克服していくには、これからいろいろな試みをされていくと思うのですが、どのようなことが効果的だと考えられているのか、現時点で、こういうことしていきたいというのがありましたら教えてください。

 

【市長】

 基本的には長い目で見ていただきたいです。半年、1年という中で、いろいろな動きや取り組みをしながら、にぎわいの拠点、回遊の起点という、街中の博物館の目指すところを実現していきたいと思っています。今、1階のスペースは、高校生が勉強をする光景、あるいは、他の談笑する光景を、かなり大勢の利用者として目にする機会があります。まず、何らかの形で足を運んでもらうことが、そうした高校生からファミリー、あるいは年配の方と、松本市民にとっての、非常に敷居の低い、街中での憩いの場の一つとして親しみを持っていただいて、まずここに来ていただく。今、その兆しは出てきているのではないかなと思っています。それを、どうこの企画展、文字通り博物館の展示を観覧していただけるということにつなげていくということが一つ。

 もう一つは、やはり松本城の至近距離にありますし、松本の街中の真ん中にありますので、今、大勢の外国人の方々含め、観光の流れがありますので、そうした方々にとって、博物館もぜひ足を運びたいと思ってもらえるような情報発信を、いろいろなチャンネルを通じて行っていくということが必要だと思います。

 

【記者】

 昨日の議員協議会で説明がありました、分散型市役所構想についてお尋ねします。昨日、今までの案と中身を変えた案を提示して、議員の方からも、今までの構想の転換じゃないかとか、旗を降ろすのかという指摘もありましたが、改めて、市長の見解としては、当初目指した分散型という構想と全く別のものになったという認識なのか、意見を踏まえて改変していくかということなのか、どういう見直し案なのか、教えてください。

 

【市長】

 物事は、どちらから光を当てるかで見え方も違いますし、一人一人の感じ方も違います。例えば、今日(12月19日)の市民タイムスの一面の見出しは「事実上の転換」という見出しでした。「転換」という言葉を辞書で調べると、「物事の方針や傾向が、今までとは別の向きに変わること」ということです。私としては、別の向きに変わったという認識はございません。昨日の議会でも申しあげましたが、構想の原点、骨格というものは、デジタル技術は急速に進展しますので、それを最大限に活用をして、市民に身近な場所、利用しやすい場所で質の高い行政サービスを提供することです。これは、当初から我々が、原点、骨格で掲げていたことですし、また、そのためには、地域拠点とオンライン窓口を強化、拡充する。そして結果として、本庁舎の規模をできる限りスリム化するということも、我々にとっての原点、骨格です。この原点、骨格については、いわば幹の部分については変わらないというのが、私たちの認識です。

 その上で、これまで南松本に配置をしようということを1年前に提示したことにつきましては、見直しをしました。より、南松本の庁舎については、保健所とその保健所に密接に関わる分野の業務ということで、健康を支える拠点にしようということを、打ち出させていただきました。また、私が就任してからの3年余りだけをとっても、急速なデジタル化の進展、また、国レベルでも、マイナンバーカードの導入などを通じて行政のデジタル化を進めていくということが目に見えて進みました。また、今想定している2030年と前後ということを考えただけでも、さらにデジタル化の進展、そしてオンライン窓口、電子申請の進展というものが見込まれます。そうしたことを踏まえたときに、できる限り、対面とオンラインを組み合わせた総合窓口を、地域づくりセンターを中心として、市民に身近な場所に設置することによって、目指す市役所のサービスを実現していくことにより、重心、比重をかけていくというのが、今回の見直しのポイントです。

 もう1点加えるのであれば、こうした構想の原点、骨格を、より幅広く市民に伝え、そして理解、共感を広げるためには、今まで使ってきた「分散型市役所」というワーディングと言いますか、言葉遣いと言いますか、これが妨げになっているのではないかという指摘を、昨日の議会でも受けましたし、また、私自身、市民の皆さんからそうした声もいただきましたので、昨日申しあげたように、この分散型というワーディング、言葉にこだわるものではないということを、議会では申しあげました。そのことに一定の理解を広げる意味はあったのではないかと思っています。

 

【記者】 

 最後の部分で、「分散型」という呼び方ですが、現時点でこういう新たな呼び方をしようですとか、いずれは市長自ら、新たなネーミングを打ち出すというお考えがあるのでしょうか。

 

【市長】

 「分散型」という言葉が、ある意味一人歩きをし、場合によっては、私の意図とは逆に近い受け止め方をされたことを考えても、言葉遣いというのはより丁寧に吟味する必要はあるなあと思っていますが、昨日の議会の議論や、私たちが掲げていることの意味を、今の時点で改めて言葉として説明しようとすれば、「地域分権型の市役所」、あるいは「地元第一の市役所」といったようなものが、我々が掲げているものにより近い言葉と、今の段階では考えています。

 

【記者】

 中身の部分ですが、南松本の見直した部分についてお伺いします。前回の案では、保健所プラス子育て・福祉・教育の部署を置いて、人口が南の方に重心が寄っているので、そこを大きな窓口にして、という目的で、そういった部局の置き方ということを目指したと思いますが、保健所を主とする新しい案では、一つ前の案で目指した、人口が多い南の方で、子育て・福祉分野で充実した身近なサービスを提供するということは引き続きできると考えるのか、前の案で掲げた目標を、新しい形でどう実現するのか、というのをお聞かせください。

 

【市長】

 この部分については、一定の軌道修正をしたということです。

 まず、前回まで我々として考えてきた南松本は、常にいろいろな社会福祉の外郭団体や関連団体の拠点がある、そして、特に若い世代が、松本市の南側に居住し、子どもの数という意味でも、比重の高い地域になっているというこの両面から、子育て・福祉という捉え方をして、かなり幅広い子育て・福祉関連の拠点を南松本とすることがいいのではないかということで、提示をさせていただきました。その際、あるいはその後、その中で問題点として指摘されたことが2つありました。

 1つは、やはりそれだけ大きく持っていくと、今回本庁にできるだけ一体的に集約すると表現をしている、いわゆる下支えする事務所、あるいは意思決定する機能、バックヤード機能と広く捉えさせていただきましたが、このバックヤード機能の子育て・福祉部門がかなり向こうに行くと。このことのデメリットという指摘をいただいたと思っています。

 もう1点は、福祉と捉えたときに、障がい者福祉、あるいは生活保護のような経済的な福祉サポート、それとともに、あるいは最も大きな領域として、高齢者福祉というものがあるということ。そして、高齢者福祉ということになったときには、今、よりその地域福祉という概念で、それぞれ高齢者の皆さんの近くに、保健師をはじめ、駐在化したり、あるいは駐在化しないまでも出向いて行っていろいろな支援サービスを行うということで、逆に南松本まで出向いてもらうというような発想は、少し違うのではないかという指摘も受けました。そういう中で、今回捉え直した南松本の在り方は、保健所はそこに配置しよう、そして保健所を配置するときに、これは菅谷昭前市長の時代から、保健所というものは、公衆衛生、従来の役割にとどまらずに健康増進、さらにはまちづくりといった視点もということで、広く捉える保健所を施行しようという発想がございましたし、今の保健所長をはじめ、関係者もそう考えていますので、健康づくり部門と言いますか、ここはセットで考える。そしてその上に、元々人口重心は南側にありますので、子どもたちや若い世代の子育て関連の詳細な手続きや相談窓口的なものというのは、引き続き南松本に適性があるのではないかと考えています。

 したがって、このプラスアルファの部分というのは、昨日の議会での答弁でも申しあげましたが、あまり今の段階で、ピシッとした線引きをするという必要はないのではないか、できるだけバックヤード機能は、東庁舎の敷地にスリム化して集約する、そこから一部、バックヤード機能も含めて出るものというのは一部あると思っていまして、それが、健康づくり部門、あるいは子どもに関する何らかの福祉部門といったものは、保健所に適性があるのではないかと考えていますので、今後、今回のお示ししたものも大きな方向性と、構想の原点、骨格というものですので、その先の、いわば充足変数にあたる部分については、これから庁内でもまた、議会の皆さんとも協議をしていくことになろうと思っています。

 

【記者】

 コスト削減の部分をおっしゃっていたと思いますが、前市長時代の構想案が総額いくら、それが今回の臥雲案になると総額いくらになるという、金銭面での比較対象が、昨日数字として出てなかったのですが、それはあるのでしょうか。

 

【市長】

 まず、従前のものも、積み上げた数字としてきちっとあったわけではないと理解をしています。そのため、トータルとしての事業費比較はしていません。ただ、ベースとなる建設費用の一番骨格となる部分は、延べ床面積ということになりますので、この延べ床面積の縮小ということは、昨日申しあげたように、現時点でもお示ししていますが、これからそれに付随するものも、それぞれ元の案も今の案もありますので、そうしたものを踏まえて考えていくことになるということになると思います。また、昨日の議会の集約でもございましたが、市長選挙が3カ月後に迫っているということで、そうした議論というのは、これからその選挙の先の来年度以降ということになると思います。

 

【記者】

 3年半前に、前市政がいわゆる基本計画みたいなのをまとめたと思いますが、この3年半のうちに、いわゆる臥雲的基本計画、分庁舎型にしたときの何がどうという、比較対象できるようなペーパーというか物というものは、現時点でないと思うのですが…。

 

【市長】

 なぜないのかと言いますと、この間の議会のスタンスというのは、前の基本計画が残っているんだと。その基本計画をどのように考えるのかというところから、3年半前の議論が始まりました。そして、この3年半というのは極めて長い期間でもあるわけですが、一方で、3年半前、あるいはそれから1年ぐらいは、まずその入り口のところで、まずこの原案を認めないようなところでは議論に入れないというようなこともありながら今まで進んできたと、私としては認識をしています。そういう意味では、昨日の議員協議会、もちろんまだまだ丁寧な説明、詳細についての説明はないというご指摘もいただきましたが、大きな方向性、あるいは先ほど申しあげた構想の原点、骨格という意味では、だいぶ収斂(しゅうれん)はしてきているのではないかと思っています。収斂しないと議論を具体化するところになかなか進みませんので、それを今回、「分散型」という言葉をこだわらない一方で、その原点、骨格の部分について、改めて、今までの議論を踏まえたものをお示しし、そこをベースに今後議論、協議はしていけるということを、全ての議員の皆さんとは申しあげられませんが、ある程度の議員の皆さんとともに進めていけるのではないかというのが、昨日の議会での私としての受け止めです。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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