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市長記者会見 令和5年(2023)10月10日

更新日:2023年10月10日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年10月10日 市長定例記者会見

 

【市長】

 私からはまず、先週7日の山崎貴監督のデザインをした応援キャラクター「Y-cat」の破損について、ご報告いたします。応援キャラクター「Y-cat」は松本駅のお城口広場に先月の30日に設置をいたしましたが、先週7日にパトロール中の警察官が破損を確認して、市に連絡をいただきました。現場検証後、修理と今後の対応検討のために、3体は松本市美術館へ搬送をいたしました。3体のうち、真ん中の黄色のキャラクターの左腕が根元から折られ、保護チェーン内に落下をしていたということで、夜のうちに何者かが保護チェーン内で破損させたものと推測されます。今日、修復作業を実施いたしまして、修復後は松本市立美術館内の特別展の会場入口付近に設置することで山崎監督側と調整をしたところであります。山崎貴監督展は、今月29日まで開催ということで、あと20日ぐらいあるわけですが、今回2度目の破損ということで、破損された3体につきましては室内での展示といたしました。 
 

資料1 DigiMATプロジェクト 3件採択 調査研究費 100万円上限に支援(1)

【資料1 DigiMATプロジェクト 3件採択 調査研究費 100万円上限に支援(1)】

 

【市長】

 続きまして、地域課題の解決や新しい価値の創造に資するデジタルサービスの創出支援などを目的に設立をいたしました、デジタルシティ松本推進機構、通称「DigiMAT」によりまして、3件のプロジェクトを採択して、今年度下半期に調査・研究費として、100万円を上限に支援することといたしました。審査にあたっては、若手・女性の専門家ら8人が、5件の提案の中から採択をしたものでございまして、ソフトバンク、日本電気、そして日立システムズなどの提案者による3つのプロジェクトが採択されております。今年度下半期にプロジェクトの調査研究を行い、中身について改めて検証をして、来年度以降、社会実装という次の段階に進んでいくかどうかを審査していただくことになっています。 
 

DigiMATプロジェクト 3件採択 調査研究費 100万円上限に支援(2)

【資料2 DigiMATプロジェクト 3件採択 調査研究費 100万円上限に支援(2)】

 

 このうち、1番目のソフトバンクのプロジェクトについて、ご説明をさせていただきますと、松本市における観光メタバース3D・CGの産業育成に向けた施策をテーマに提案をいただきました。ソフトバンクが3D・CGの製作に関してのトレーニングプログラムを教育機関、松本市内のITベンダーに提供し、そこでトレーニングを積むことで、3D・CGの制作などに携わる人材の育成を、小学生・中学生・高校生、さらには大学以降、それぞれの段階に即した人材育成を図っていこうというのが大きなプロジェクトの目的であります。松本市において、デジタル人材を養成していく基礎の部分を提供することを目指すものでございます。
 

学校部活動の地域移行 松本モデル 休日部活3クラブで実施中

【資料3 学校部活動の地域移行 松本モデル 休日部活3クラブで実施中】

 

 今年度からモデル事業を実施しております、中学校の部活動の地域移行の実施経過についてご報告をいたします。10月に入ってほぼ半年経った中で、どのようなモデル事業が展開をされているのかにつきまして、それぞれの学校や地域の方のみならず、松本市内の中学生や、あるいはこれから中学生になるお子さんやご家庭にとっても関心の高い問題だと認識をしております。松本市は、国の方針に基づいて、中学校の部活動は、まず休日を段階的に地域クラブに移行していくことで、今年のモデル事業を行っているところであります。現段階で3つのモデル事業が行われております。4月に松本城東バトミントンクラブが立ち上がり、民間スポーツ事業者が設立主体となって、土曜日だけではなく、平日の火曜日・水曜日も、行っているもので、複数の中学校から10人程度の参加がございます。また、波田合唱クラブは6月に立ち上がりまして、波田中学校合唱部の元部活指導員と部活の顧問の先生が主体となっているものです。また、7月には高綱中学校の女子バスケットボール部の部活指導員の方、さらには大学生1人が指導者となってスタートをしております。現段階で実施されているのは、民間事業者型、さらには学校部活移行型の3つのクラブであります。
 

学校部活動の地域移行 松本モデル 総合地域クラブ型や合同部活移行型を準備

【資料4 学校部活動の地域移行 松本モデル 総合地域クラブ型や合同部活移行型を準備】

 

 実施に向けた準備が進んでいる事例があと2つございます。1つは、梓川地区におきまして、これまでも学校の部活と並行する形で活動をしてこられた梓川少年スポーツ教室が梓川中学校の7つの種目、剣道・卓球・サッカー・バレーボール・バスケットボール・陸上・軟式野球について、休日部活動を地域に移行することで来月、保護者の皆さんに説明を行い、今年度中に実施する予定となっております。また、松本市内で現在14校にあります、軟式野球部につきましては、それぞれ部員集めが非常に厳しい状況になっていることを踏まえまして、5つの合同部活、北部・東部、南部、南東部、西部、市街地北部と分かれておりますが、5つのエリアごとに軟式野球部がある学校が合同部活を作り、現在休日に合同練習を実施して、新人戦には5つの合同部活ごとに出場をすることになっています。それぞれの地域で、茶色と黄色で示した学校には軟式野球部がないわけでありますが、それぞれの地域で合同部活ができた、例えば北部・東部で言いますと、女鳥羽・清水・会田の合同チームに、山辺や丸ノ内で軟式野球をやりたいという子どもたちが合同練習に参加をし、新人戦にも出場ができることになっています。こうした取り組みを積み重ねた先に、地域クラブ活動に進んでいこうという取り組みであります。現段階で準備中も含めて、5つのクラブでの活動が進んでいるところでありますが、松本市としては、令和7年度には全ての中学校で休日の移行を完了できるように、モデル事業の取り組みを生かして推進計画をまとめて活動を広げていきたいと考えています。
 

あす申込開始 11/3~10 国宝松本城Week 松本城天守&新博物館 スペシャルナイトツアー

【資料5 あす申込開始 11/3~10 国宝松本城Week 松本城天守&新博物館 スペシャルナイトツアー】

 

 最後に11月10日、松本城の日、1週間前から国宝松本城Weekで、去年に続いて今年も松本城に関するイベントを開催いたします。その中で、昨年、松本城天守でナイトツアーを実施しました。本来夜は立ち入れないこの場所に入っていただき、夜の施設の中、あるいはそこから見た景観を楽しんでいただこうという取り組みを今年も実施させていただきます。今年は松本城天守と合わせまして、先日開館をいたしました、新博物館の2つの施設を夜に巡っていただくイベントであります。日時は、国宝松本城Weekのうちの11月6日、8日、9日の3日間、午後6時半から午後9時までであります。定員は50人で、申し込みはホームページから先着順で募集をさせていただきます。
 

明日申込開始 11/3~10 国宝松本城Week 松本城天守&新博物館 スペシャルナイトツアー

【資料6 明日申込開始 11/3~10 国宝松本城Week 松本城天守&新博物館 スペシャルナイトツアー】

 

 この期間は松本城の二の丸御殿や松本城周辺で御城印の販売や、古城太鼓の演奏、弓道大会などを去年に引き続いて開催をいたします。また、今年は国宝五城、あるいは、「どうする家康」で注目をされました、石川数正のブースなども、設けさせていただくことになっております。

私からは以上です。

 

【記者】

 「Y-cat」の破損についてお尋ねします。2度目の破損ですが、市長の率直な受け止めをお願いします。街中に破損の恐れがある美術品を展示することに、そもそも無理があるのではないでしょうか。その点について、どうお考えになられますか。

 

【市長】

 山崎監督の希望もあって、できるだけ大勢の人たちに、作品に触れてもらおうということで、実施をしたものであります。破損したのは非常に残念ですが、一方でこの間、山崎貴監督の世界観をより広く感じていただける、また私も千歳橋や大手門跡広場などでの展示の状況を歩きながら拝見すると、写真を撮ったり、楽しんでいただく人たちも数多く見られましたので、破損は残念でありますが、この間、アート作品を美術館や、館で見るだけではない在り方は意義があったんじゃないかなと思っておりますし、できれば今後もそうした試みや取り組みは続けていければと思っております。そして、やはり心ない方がこういう行為に及んでしまうことがないようにすることが理想でありますので、今回の問題を広くお伝えすることで、市民の中にアートを大切にし、こうした問題が起きない街への機運を高めていただければと思っています。

 

【記者】

 今回破損した3体は元の場所に戻さず美術館に移転させるということですが、元の場所に戻さない理由は何でしょうか。

 

【市長】

 残り20日弱という期間を考慮したこと、また今回私の想像も混じりますが松本駅前は飲酒されたりする方も多いでしょうし、もう一度元に戻すことのメリットとリスクを総合的に考えての判断だと報告を受けております。

 

【記者】

 防犯カメラが近くに設置されていたということですが、防犯カメラを使用しての容疑者の特定まで市の方でされる考えがあるのかと、2回目なので今後の防犯対策で何か強化することもあるのでしょうか。

 

【市長】

 警察へは被害届を出しましたので、何らか人物が特定できるような状況があるのであれば、警察がそうした捜査を行うのではないかと考えております。あとは、先ほども申し上げましたが、私たちの松本の街が目指すのは、そうしたアート作品を、たとえいろいろな状況があったとしても、破損しないような街のありようであると思いますので、そのために私としては、今まで以上の防犯カメラの設置といった方向を検討する考えはございません。

 

【記者】

 松本城Weekについてですが、去年初めて行ったことで、去年の効果、あるいは手ごたえと、今年も開催するということで、市長の期待をお願いします。

 

【市長】

 松本城の日を11月10日ということで、設定をいたしました。これは世界遺産を目指す実行委員会のイベントの中で提起をされたことを受けまして、私たちも世界遺産うんぬんもありますが、松本城の価値を市民、そして内外の人たちに知っていただく契機として意味があるのではないかということで設定をし、そして1日だけではなく、文化の日からほぼ1週間をいろいろなイベントを重ね合わせていくことで、昨年行わせていただきました。今年は基本的にはその流れの中でのイベントの企画でありますが、今回の、先週開館をした松本市立博物館の特別展のまつもと博覧会、松本城の天守を市民が守るために行った活動が、ちょうど市立博物館でも展示をされています。そこで、立役者となった市川量造という人物にも光を当てた形での特別展でありますが、今回2023年の国宝松本城Weekは市川量造という人物、さらに、今年は大河ドラマ「どうする家康」で石川数正という築城の初代城主といった人たちにスポットを当たる形になっておりますので、市民の皆さん、来訪される皆さんには市川量造と石川数正という松本城との極めて関係の深い2人について、よく知っていただくことを一つ意識していきたいと思っているところです。それとともに、先ほど少し言いましたが、国宝五城近世城郭の天守群という、いわばオールジャパンのお城というもので、今年から来年にかけて、世界遺産の国内候補リストの掘り起こしが、ちょうど文化庁で進められるタイミングでありますので、そうしたことにも、機運の醸成にプラスになるような1週間にできたらと思っています。

 

【記者】

 今日の庁議の中で報告があった、デジタルシティ松本の認定企業16社ですが、市長として、16社は率直に多いか少ないかと、ecoオフィスまつもとの認定も一緒だと思うのですが、認定を受けた企業がデジタル化にどのような効果をもたらすか、一言コメントいただければと思います。

 

【市長】

 数はできるだけ多くしようという観点で選んだわけではないと報告を受けておりますが、それぞれの取り組み度合いによって、3つ星、2つ星、1つ星で、今回評価をし、その中で最優秀賞といった形で表彰を行うことになりました。松本市内でいきますと、それに似た形で長年行ってきたものの中に、公共事業の建設業の皆さんの取り組みを、より厳密に点数化をして、表彰をしているわけでありますが、新たなデジタルの分野についても、評価付けや表彰を通じて、どのような企業がどのような取り組みを松本市内で行っているのか。大企業だけではなくて、中小企業もそうした取り組みをやっていることを、関心はあるが、どのように取り組んでいいかについて、まだまだ暗中模索の企業の皆さんに伝えることが第一義的な意義だと思っております。そして、取り組みで今回の対象となった企業の皆さんには、これを一つの励みとしていただいて、さらなる積極的な取り組みにつなげていただければと思っております。

 

【記者】

 農業の(株)今井恵みの里など、あまりデジタルがないところが表彰を受けるということですが、これ自体は毎年期間を決めて募集してやっていくのか、今一つ星の恵みの里が来年は二つ星を目指していくような形になるのでしょうか。

 

【市長】

 両方ですね。対象になった企業には、さらなる取り組みを進めていただいて、上の評価付けを取っていただけることが望ましいことだと思っていますし、また、取り組みを見聞した企業の中から、新たに来年対象になることもぜひ広げていきたいと思っています。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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