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市長記者会見 令和5年(2023)9月20日

更新日:2023年9月22日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年9月20日 市長定例記者会見

資料1 令和6年4月施行を目指す 「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」骨子案(1)

【資料1 令和6年4月施行を目指す 「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」骨子案(1)】

 

【市長】

 先週の市議会建設環境委員協議会で了承をいただきました。太陽光発電の設備適正化に関する条例の骨子案についてであります。名称は「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」と仮称ですが、掲げさせていただいて、2050年のゼロカーボン実現に向けて、自然環境と生活環境を保全しながら適正な太陽光発電の導入を促すものでございます。条例につきましては、長野県も9月議会に条例案を提出する運びで進んでおりますが、県の条例と合わせて松本市独自の条例を制定するものであります。松本市の条例案の特徴は、促進と規制のバランスを兼ね備えたメリハリのある条例を目指している点であります。詳しくは、この後説明をいたしますが、促進の面では再生可能エネルギーの導入・拡大に地域特性を考慮して必要な措置を講じながら進めていくことを明記しております。また、設置事業者につきましては、事前に近隣住民に説明することは義務付けますが、その際、同意あるいは協定の締結までは求めておりません。また発電出力が10kW未満、あるいは屋根や屋上に設置するものは初めから条例の対象外としております。さらに設置後は定期報告を義務付けることで、安定的な運営とトラブルが生ずるリスクを軽減しようというものでございます。一方で規制をする部分は強く規制する考え方に立ちまして、太陽光発電設置を認めない禁止区域を指定いたします。また発電設備の設置をする際には、すべて許可制で進めることといたしております。

 

資料2 令和6年4月施行を目指す 「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」骨子案(2)

【資料2 令和6年4月施行を目指す 「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」骨子案(2)】

 

 今のような条例の内容を、県の条例案と比較をしたものをまとめたものでございます。基本的に県の条例と同等、またはそれ以上に強い規制をするものとなっております。規制の部分で一つ、まずは県では届出制というカテゴリーがございますが、松本市の場合は、県が届出制のカテゴリーに入れているものについては、許可制、あるいは禁止区域に振り分けて対応をしております。またいわゆる野立ての太陽光発電設備は先ほど申し上げましたように全て許可制で対応をする考え方になっております。そして設置できない禁止区域を設け、禁止区域の範囲につきましては、地域森林計画対象森林区域・土砂災害特別警戒区域・土砂災害警戒区域などを対象としておりまして、松本市として守るべき区域につきましては幅広く禁止区域に指定をする内容となっております。

 

資料3 令和6年4月施行を目指す 「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」骨子案(3)

【資料3 令和6年4月施行を目指す 「松本市の豊かな環境を守り適正な太陽光発電事業を推進する条例」骨子案(3)】

 

 重ねて松本市の特徴を説明させていただきますと、まず条例の流れとして事前に同意や協定は求めないことで設置事業者の負担を軽減すべきところは軽減する考え方、そして事後に定期報告を義務付けることで適切な維持管理を進めようという考え方でございます。また条例の範囲について、先ほどからご説明をしております禁止区域につきまして、10kW未満であっても、禁止区域のエリアについては設置を認めない考え方に至っております。条例の骨子案につきましては、今後幅広くパブリックコメントなどで意見を求め、それを踏まえて12月の定例会に条例案の提出を目指す方針であります。

 

資料4 努力義務から半年 自転車を安全にピクトグラムもヘルメット着用

【資料4 努力義務から半年 自転車を安全にピクトグラムもヘルメット着用】

 

 自転車の安全運行に係る部分でございます。ヘルメット着用の努力義務化から半年が経ちました。そうした中で自転車通行帯、矢羽根マークを松本市では今年が2年目でございますが、5年間で40kmを整備予定の矢羽根マークにヘルメットをかぶったピクトグラムを並べて表示することを進めております。2つの表示を並行して進めておりまして、一つはピクトグラム1号ということで、左側でありますがヘルメットは形で表現をする、なかなか分かりづらいかもしれませんが、帽子のつばのような形で出っ張っているものがヘルメットを意識したピクトグラムでありまして、色は白色で着色をしていない左側のピクトグラムを今年度、市内で57カ所に整備をする予定であります。既にそのうちの13カ所の整備が終わっています。また右側のピクトグラム2号は茶色、あるいはえんじ色の着色をしてヘルメットを表しております。こちらについては今年度、外堀大通りやこまくさ道路など、10カ所に整備をする予定で、すでに6カ所で完了をいたしております。道路の矢羽根マークは、今年度末に5カ年計画の2カ年が終わりますと、16kmの整備をすることとなります。努力義務化から半年ということで、先日都道府県別で発表になりましたヘルメット着用率は、長野県は17.3%、全国では12位という調査結果も出ております。松本市は高校生を中心に助成制度などを設けてヘルメットの着用を広げているところであります。また松本市役所においてもおよそ60%程度の着用率となっておりまして、これから暑さも一段落して秋から冬にかけ、よりヘルメットの着用を市民の皆さんに呼びかけてまいりたいと思いますし、ピクトグラムもそうした取り組みの一助になればと考えております。

 

資料5 参加者募集中9月29日まで ソルトレーク、カトマンズの同世代とつながろう 英語で話そう!姉妹都市とオンライン交流

【資料5 参加者募集中9月29日まで ソルトレーク、カトマンズの同世代とつながろう 英語で話そう!姉妹都市とオンライン交流】

 

 姉妹都市のアメリカのソルトレークシティ・ネパールのカトマンズ市の2つの市と松本市の中学生・高校生がオンライン交流をしてもらおうという取り組みであります。今年私は、ソルトレークシティに姉妹都市65周年で訪問をさせていただきました。そして来年はソルトレークシティから市長をお招きする予定になっておりますし、またネパールのカトマンズ市とは、来年が姉妹都市締結35周年の節目でカトマンズ市長の松本市の訪問も予定をされております。そうしたことと連動する形で、松本市内の中学生・高校生に英語でコミュニケーションをし、異文化に触れてもらう機会を少しでも増やす取り組みとして、参加者を募集しております。どのようなオンライン交流かと申し上げますと、事前に英会話のレッスンを3回にわたって外国人講師に行っていただいて、それをもとにアメリカやネパールの同世代の人たちとのオンラインでの交流を今年の12月と来年の1月に2回にわたって行うものでございます。会場はMウイングで、参加は無料。定員16人で募集をいたしております。今月の29日まで募集をしております。市のホームページから申し込みができますので、ぜひとも異文化に興味をもって国際交流をしてみたいという中学生・高校生の皆さんに参加をいただきたいと思っております。

 

資料6 WOMEN’BASEBALL MATSUMOTO ROSE CUP2023 9月30日・10月1日 第1回「松本ローズカップ」開催(1)

【資料6 WOMEN’BASEBALL MATSUMOTO ROSE CUP2023 9月30日・10月1日 第1回「松本ローズカップ」開催(1)】

 

 次に、今月末30日と翌10月1日の2日間にわたって信州グリーンローズスタジアム四賀で開催をいたします、松本ローズカップについてご報告いたします。今の女子野球は、全国7ブロックごとに高校生、社会人を交えてリーグ戦を行う形式で進んでおりまして、松本ローズカップは、7ブロックの中から高校生の代表チームに松本に集まってもらって高校女子野球の最高レベルの試合をしてもらおうというものでございます。地元の松本国際高校含めて8チームでトーナメント戦を2日間にわたって行います。今回大会の開催に合わせまして、松本市としては信州グリーンローズスタジアム四賀を女子野球の聖地というような施設にしていきたいということからロッカールームの中に女子選手用のトイレを新たに設けました。特に屋外スポーツにおいては、女子のトイレや着替えの部分でなかなか施設整備が進んでいないのが日本の現状でありまして、そうしたものを改善していくきっかけの1つにしたいと思っております。またこの2日間は四賀地区の町会ごとに8チームの応援をしていただくことになっておりまして、地区をあげて大会を盛り上げて地域の活性化にもつなげていきたいと考えております。

 

資料7 WOMEN’BASEBALL MATSUMOTO ROSE CUP2023 9月30日・10月1日 第1回「松本ローズカップ」開催(2)

【資料7 WOMEN’BASEBALL MATSUMOTO ROSE CUP2023 9月30日・10月1日 第1回「松本ローズカップ」開催(2)】

 

 8チームの中で神戸弘陵学園高校は、今年の春の選抜、夏の選手権を両方優勝した文字通り今年のナンバー1チームであります。また夏の選手権準優勝の岐阜第一高校。その後に開かれました新チームの全国高校優勝大会の優勝チームであります宮城県のクラーク記念国際高校などが参加をすることになっております。地元の松本国際高校は、関東ブロック代表として出場します佐久長聖高校と対戦をすることとなっております。また男子とは違う女子の野球で、絶対数は少ないのですが、競技人口が少しずつ増えております。この2日間、ぜひ小中学生で野球に興味がある、あるいは自分でプレーをしている女子児童、生徒の皆さん、さらにはその保護者や指導者にも足を運んでいただいて高校最高レベルのチームの試合を観戦していただければと思っております。

 

資料8 誰かに語りたくなる暮らし『三の丸トライアルMONTH』

【資料8 誰かに語りたくなる暮らし『三の丸トライアルMONTH』】

 

 最後に、先週末スタートしました「三の丸トライアルMONTH」これから3カ所のプロジェクトがスタートいたしますのでご紹介します。女鳥羽川の河川敷におきましては、来月の7日、8日と地元の住民の皆さんや学生の皆さんで女鳥羽川河川敷の草刈りをやっていただいて、草刈りの後に河川敷で食事をするなどのピクニックを楽しんでいただく企画でございます。またその2日前には丸の内中学校の生徒が女鳥羽川周辺でコーヒーテラスを開く企画もございます。また、今年何回か開設しております辰巳の御庭におけるみどり食堂は来月14日、15日と、これまで以上に滞在していただける環境を整備して開催をすることとなっております。また上土シネマ・上土劇場を中心としたエリアでは、9月末から一週間余りにわたってパフォーマンスフェスティバルというものも企画されています。ようやく今週末ぐらいから真夏の暑さも解消される予報となっております。大勢の皆さんに街中に出ていただいて楽しんでいただければ幸いであります。私からは以上であります。

 

【記者】

 昨日開催されました松本市議会経済文教委員会で、松本城のお堀のしゅんせつ事業の補正予算が可決しました。その一方で、市側から処理方法の変更について十分な説明がなかったことにより附帯決議が出ました。附帯決議が付されたことの市長の受け止めお願いいたします。

 

【市長】

 附帯決議にありますように、より一層の丁寧な説明を行う必要があると思っております。今回、教育委員会文化財課の対応につきましては、議員の皆さんからさまざまなご指摘を受けました。文化庁の補助金を使った事業は、他の省庁に比べて極めて手続き・その他が複雑と言いますか、なかなかすんなりいかないことをこれまで私も見聞きをしてきました。そして今回教育委員会には、当初予算計上時には説明をしたという認識があったようでありますが、もっと適宣適切なタイミングで十分な説明を行う必要があったと認識しております。今日、教育長とも今回の附帯決議に沿った対応をしていくことを確認したところでございます。

 

【記者】

 全国的に注目されている事業ということで、一般質問にて度々取り上げられている議員さんもかなり熱がこもった委員会になっていました。全国的に注目されているということで、堀のしゅんせつ事業7カ年あります。この事業に対して市長がどのように捉えていくのか、事業にかける意気込みを一言いただけないでしょうか。

 

【市長】

 文化庁の予算も活用して進める非常に大規模な事業だと認識をしております。そして既にあります外堀の北側・東側総堀の大規模なしゅんせつを行います。そして私たちは外堀の南側・西側については水をたたえた堀を復元することを目指しております。おそらく7カ年のしゅんせつ事業と、復元の事業がほぼ完了するタイミングが近いと私たちは想定をしておりまして、2030年前後にお堀をめぐる事業をしっかりと完了させられれば、非常に多額の予算も使って行うわけでありますが、新しい松本城の価値と魅力を市民の皆さんと内外から訪れる皆さんに感じていただける事業になると考えております。

 

【記者】

 太陽光発電事業の条例についてお聞きしたいのですが、今回「松本市独自のメリハリのある条例」ということですが、県が条例を作るタイミングの後で、改めて同等、または強い規制で作る理由と、促進と規制のバランスについて改めて教えていただければと思います。

 

【市長】

 1、2年の間にようやく脱炭素社会の実現という世界の目標が日本の目標になり、それぞれの地方自治体が取り組んでいくと同時に、太陽光発電のいわゆる野立ての設備が乱開発につながるような状況も懸念されるため、昨年から今年にかけて、それぞれの市町村ごとの条例制定の動きが進んでいました。松本市としても当初今年の秋を一つのめどとして、条例制定の準備を進めておりました。そうした中で長野県が県全体にかかるような条例を作ることになり、それを9月の議会に提出して制定を目指す。施行については来年4月からとスケジュールがはっきりしましたので、松本市としては長野県の条例と整合性を持たせながら、長野県は広いので、当然さまざまな地域事情を踏まえた少し緩やかなと言いますか全体に標準的な条例を作る方針であると認識をしております。でありますので、私としては長野県の条例の上に付加をしてどのような条例を作るかで夏以降、県の条例制定の動きを注視しながら進めてきたところであります。促進と規制のバランス、つまり太陽光発電の野立ての乱開発的なものにばかり目が向いてしまうと、我々が目指す本来もっと大きな脱炭素社会の実現、再生可能エネルギーの普及・拡大にも結果的にブレーキをかけかねないという懸念がありまして、規制すべきは明確に強く規制し、そうでないものについては、結果としてブレーキがかからないようにしっかり峻別した条例の内容にすることが、私たちが目指す促進と規制のバランスを兼ね備えたメリハリのある条例でございます。先ほど詳細についてはご説明をさせていただきましたが、規制の強い部分については設置を認めない禁止区域という考え方を取り入れて、さらに対象範囲を広めに考えていこうという事が一つです。もう一つは届出と許可と2つの行政行為ですが、届出という、要は届けた後にそれが認められるか認められないかを問わない届出という考え方は、今回強めの規制の観点から外して、全て許可制にすることで規制のブレーキを強く踏むところは踏むことにいたしました。そうでない部分については、促進をするために一つは設置義務者にとって、許可制・禁止区域の強いブレーキとは別の部分についてはあまり煩雑な手続きや地元合意を課さないことが促進のポイントであります。事前説明は義務付けますが、同意や協定の締結は求めないことがそれにあたりますし、その代わり設置した後に定期報告を義務付けることでやっていこうということでございます。以上でございます。

 

【記者】

 規制すべきものは規制し峻別した内容にということで、禁止区域が今回8割以上になるとのことですが、他の自治体ではもちろんトラブルになるような開発は防ぎたいけれど行政の方で財産権や営業の権利がある中で太陽光発電事業だけを禁止することは難しいという理由で禁止区域があまり広がっていないかと思うのですが、その辺りの兼ね合いはどう捉えていらっしゃいますか。

 

【市長】

 その中で禁止区域を取っているところと、取っていないところはご指摘のとおりであります。そして具体的な指摘として、太陽光発電の設置に関して禁止区域を設けることが、今ありました財産権の侵害に当たるのか当たらないのかにつきましては、禁止区域にしたところは太陽光発電の設置は禁止をするということでありますが、太陽光発電以外の目的に使用することはもちろんできる訳でありまして、そうであればこれは財産権の侵害には当たらないというのが、今我々が法制部局や顧問弁護士とのこれまでの協議の中で至っている結論であります。そのため我々としては、この案が現時点では最善ということで議会に提出をして、そして了承を得てパブリックコメントに進んでおります。ただ、パブリックコメントを進める中でご指摘のようなご意見が出てくれば、またそのご意見を、パブリックコメントだけではなく、いただいたご意見を踏まえて今の考え方でそのままでいいか、あるいは何らかの見直しが必要か検討する機会はあるものと思っております。

 

【記者】

 今のご説明ですが、地域とトラブルになるような太陽光発電もある一方で、地域と共生していける太陽光発電設備ももちろんあるかと思うのですが、そういったものであったり、脱炭素の取り組みが進む中で太陽光発電だけはできなくて、他のことはできることの整合性はどうとっていかれるのですか。

 

【市長】

 今記者の方がご指摘のようなものが現存するのでしょうか。私たちが今禁止区域としている土砂災害警戒区域や、あるいは地域森林計画対象森林区域に、既に地域と共生して、地域の不安感のない設備があるとすれば、おそらくこの後パブリックコメントや専門家の皆さんの中からそうしたご指摘が出てくれば先ほど申し上げたようにこれから検討の余地はあると考えております。

 

【記者】

 先週末の16日に姫路で行われた国宝五城サミットの関係でお伺いしておりますが、パネル討論に参加されて、どのような成果が得られたのか、とりわけ暫定一覧表への記載に向けて5市の市長が一致団結できるかっていう部分が注目されているわけですが、その点について何か進展はあったのかお伺いします。

 

【市長】

 まず「お城EXPO in姫路」。3日間でしたでしょうか、私は1日目だけでおりましたが、極めて大勢の方々が足を運んでおられました。しかも、専門家の皆さんもおっしゃっておりましたが、これまでお城と言うと高齢男性中心という見方もあったようでありますが、若い世代や女性の姿も極めて目立っていました。お城のキャラクターとか、あるいはそうしたものを活かしたゲームを通じての集客であるようでしたが、非常に日本の城郭文化お城の価値や魅力を改めて認識できましたし、これからもっともっと広がっていくんだと強く感じました。そして国宝5城の市長が一堂に会してそれぞれの魅力を800人ぐらいの皆さんの前で話をする機会をいただきました。改めて私たちが松本城に感じている価値や魅力を、いわば相対的に姫路城と比べてどうだろう、あるいは彦根や松江や犬山はまた違う価値がある、魅力があるのだと私自身も感じましたし、参加している4人の市長も同様の受け止めでありました。参加していただいた聴衆の皆さんにも伝わったと思います。国宝5城、現存天守が12あるわけですがその中でもとりわけいつお城が作られ、そしてどのような背景があるかが明確な5つの城が、世界的にも極めて異例な木造の軍事施設としての日本の城郭を、5つが揃うことでより大きな価値を内外に伝えていけるんだということを5人の市長と共に改めて確認ができたというのが一番の成果であります。これから例えば松本城で古城会の皆さんをはじめとして長く続けておられる天守の床磨きを、ぜひ5城で時を合わせてやることの合意も得ましたし、これから5城でいろいろな取り組みをやっていくことが本格的にスタートできるなと思いました。世界遺産暫定一覧表記載という話をいきなり持って行っても、これまでの姫路や彦根は自分たちに一体何のメリットがあるのだろうということで、私が就任以前までの経緯を見るとほとんど振り向いてもらえなかったというのが長く続いてきました。しかも、そもそも文化庁が暫定一覧表記載のリストを増やそうという行為も10数年間動きがありませんでしたので、ようやくここへ来て繰り返し申し上げておりますように、その動きが出てきて国宝5城という枠組みの価値を、5市や城に関心の高い人たちの間でまず共有をしていただくこと、そしてそういう盛り上げの中から、ある段階で文化庁が新たな暫定一覧表記載の具体的候補を絞り込むところに、我々の取り組みの照準をこれから1年の間に合わせていきたいと思っております。

 

【記者】

 市議会建設環境委員会で一般会計補正予算案が否決をされました。アルプス公園魅力向上事業費の南側拡張部の基本計画策定委託料の649万円については理解が得られなかったということですけども、この点についての市長の受け止めと、今上程されている補正予算案について、何らかの修正などを行う考えをあるかどうかについてお伺いします。

 

【市長】

 先週の委員会で賛成2、反対4で否決をされたことを聞いて、私の感想としては、驚きました。7月の委員協議会で検討会議からの提言書を報告して、一部から要望や指摘は出たようでありますが、異議なく承認という集約が出ておりましたので、今回の予算計上が委員会で否決になることは考えておりませんでした。7月の委員協議会で南側の具体的な整備利活用に関する基本計画を策定する趣旨の説明を建設部からさせていただいて、そのために専門業者に委託をするのが今回の予算でありますので、流れの中で認めていただけると考えております。元となる提言書ですが、昨年10月から今年5月まで6回にわたって原座長、市川座長代理を初めとして10人の委員の皆さんに真摯な議論を行っていただいて、市民参加のワークショップも行う形で取りまとめられたものでございます。私たちとしては提言の内容に沿って速やかに整備を進めるのが市民の願いであり、市役所の責務であるというふうに考えているところであります。明後日22日の本会議で採決が行われるわけでありますが、そこで多数の賛成を得て補正予算を成立させることができるように、ギリギリまで一人一人の皆さんに理解を求めていきたいと考えております。

 

【記者】

 確認ですが、補正予算の中身そのものは修正せず、必要であれば追加の説明をしていく対応方針ということでよろしいですか。

 

【市長】

 追加の説明の場が設けられるかということでいうと、多分ないでしょうから、今それぞれ部長や課長をはじめとして一人一人の議員の皆さんに説明をして理解を求めていくということであります。

 

【記者】

 現在の内容のままということですか。

 

【市長】

 そうですね。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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