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市長記者会見 令和5年(2023)7月4日

更新日:2023年7月4日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年7月4日 市長定例記者会見

 

ふるさとまつもと寄附金 R4下半期寄附額 前年度比30%増

【資料1 ふるさとまつもと寄附金 R4下半期寄附額 前年度比30%増】

 

【市長】

 令和4年度の松本市のふるさと納税についてご報告いたします。令和4年度、1年間の寄附額は4億1,100万円となりまして、令和3年度と比べて60%の増加であります。ご存じのように、松本市は令和3年度の下半期からふるさと納税に関します方針を転換いたしまして、この制度について慎重に対応しようというそれまでの前市長時代から、積極活用へと舵を切りました。ですので、前年度と比べる場合には、通年ではなく下半期のみを比べてどのような変化があったかを見ることが妥当かと思い、令和3年度と令和4年度の下半期で比較をしております。返礼品の数では235品から342品へと45%増やしまして、その結果、寄附者の数では20%の増加、寄附額では30%の増加となっております。

 

 

 

ふるさとまつもと寄附金 R4実質収支 7,100万円の黒字

【資料2 ふるさとまつもと寄附金 R4実質収支 7,100万円の黒字】

 

【市長】

 この結果、令和4年度のふるさと納税の収支でありますが、形式収支としては2億5,600万円の黒字で、ここから返礼品の調達や決済手数料の経費を差し引いた実質収支では、およそ7,100万円の黒字となりました。これは前年度の令和3年度と比べますと黒字額が3.7倍に増えたということでございます。このふるさと納税に関しまして、6月27日に総務省がルールを見直すと発表いたしました。具体的には、返礼品について、地場産品の要件をより厳格にするということ。具体例として、熟成肉や精米は原材料を県内産に限るとする、などといたしました。また返礼品そのものの金額以外に、募集にかかる経費をどこまで折り込むかということにつきまして、より対象の範囲を広げ、受領証の送料や他の業務と兼任する職員の人件費まで含めなさいということになり、そこまで含めた募集経費を全体の金額の50%以内に抑える、そうした新たなルールを今年の10月から適用するとされています。ちなみに松本市の令和4年度の経費の割合は、従来のルールのもとでは45%でございました。

 

 

 

多世代交流型子育て支援施設 「あんさんぶる」オープン

【資料3 多世代交流型子育て支援施設 「あんさんぶる」オープン】

 

【市長】

 もう1件は、これまでも何回かお知らせをしてきましたが、イオンタウン松本村井の中に設置をいたします、多世代交流型子育て支援施設「あんさんぶる」が来週(7月)12日にオープンをいたします。従来の子どもプラザの施設と比べますと2倍の広さと、主にお年寄りが利用する福祉ひろばと境のない一体的なスペースを設けております。商業施設への設置によりまして土曜、日曜、祝日に開設をし、広い駐車場を確保いたしております。大勢の皆さんに利用をしていただきたいと思いますが、今、遊具を搬入して最終的な準備を進めているところでございます。

 私からは以上です。

 

【記者】

 今回の下半期において、ふるさと納税の額が増加したわけですが、その要因を市長はどのように分析されていますか。

 

【市長】

 先ほども申しあげましたが、令和2年度までは、前の市長時代からの延長線上で返礼品を最小限に絞って、実質赤字になってもやむを得ないという方針で進めてまいりました。令和2年度末当時の返礼品の登録件数が25品という数でございましたが、これを令和3年度末で235品、そして先ほど申しあげたように令和4年度末で342品まで増やしてまいりました。そしてこの返礼品については、松本らしいサービス、松本らしい産品を提供する。もちろんそれによって、ふるさと納税の額を少なくとも実質黒字が確保できるように伸ばすことと合わせまして、松本の観光や宿泊、また食に携わる産業、そうした「モノ」「コト」へのPRをふるさと納税制度では力を入れてまいりました。もともとのスタートラインが非常に低いところから始まっておりますので、そうした松本らしい返礼品のサービスや産品をそろえ、積極的にPRをしたことが令和4年度にプラスが大きく増えたということだと受け止めております。

 

【記者】

 今年度以降に、ふるさと納税に関して新たな方針が具体的にあるとか、このような取り組みによって額を増やしていきたいなど、市の今後の方針について伺ってよろしいでしょうか。

 

【市長】

 先ほど説明をいたしましたが、総務省がこの秋からルールの見直しを公表しております。ともすれば返礼品競争ということで、自治体とは関係性の薄い産品やサービスの提供を防ぐ意図があると思います。松本市としては、今までも基本的には松本らしさを提供できるサービス、産品ということで進めてまいりました。この人件費の繰り入れなどのルールがこれまでよりも広がることで、返礼品の水準などを従来と全く同じ寄附額で継続できない部分も少し出てくるかと思っております。そうしたものをきちんと精査した上で、あくまでふるさと納税の目的は、松本らしいサービスや産品を全国にPRし、これを1つのきっかけとして松本に訪れていただき、松本のサービスや産品を利用、購入していただくことにつながることが、私としてはふるさと納税の主たる狙いと考えています。ただその際、やはり実質黒字を維持することはベースとしてなければいけないと思っておりますので、今年度は7,100万円の実質黒字でしたが、これを着実に維持、上澄みを増していけるように返礼品の充実、そして事務経費の抑制につなげていきたいと思っております。

 

【記者】

 ふるさと納税の返礼品についてお尋ねいたします。今年の秋からのルールの見直しで、地場産品の要件が厳格化されると説明がありました。松本市では要件が厳格化されることによって引っかかるものや、ルールの見直しによって返礼品の数が減るなどの心配はありますか。

 

【市長】

 返礼品、地場産品の要件の厳格化という部分で申しあげますと、今回、総務省から示された変更点は4点ございまして、例えば1点は、熟成肉や精米の場合には県内産の原材料の使用に限るということが定められました。これについて松本市では、現状除外しなければいけない返礼品はございません。あと、例えば自治体の広報を目的として生産された商品に、単に自治体のロゴを印刷し自治体のパンフレットを同封しただけで地元のものとみなすようなことは認めない。これも松本市では該当するものはございません。さらに宿泊券や商品券は、地場産品基準に適合した役務や商品のみ交換できるものとする。これについても松本市では現状該当するものはございません。もう1点この厳格化で、地場産品と地場産品以外の品物をセットにした返礼品は、主要目的が地場産品に付帯するもので、かつ地場産品が価値全体の7割以上を占めるものに限るという要件が細かく定められております。非常に細かい線引きですので、この点については、この基準で除外されるものがあるのかないのか精査をしていきたいと思っています。

 

【記者】

 大幅に減ることはないということですか。

 

【市長】

 そのように考えています。

 

【記者】

 「あんさんぶる」について、こどもプラザが新しく開設されることで子育て世帯は充実すると思いますが、福祉ひろばと併設される世代交流型について、今までのこどもプラザとの違いを市長としてどのように見ていますか。

 

【市長】

 まず「あんさんぶる」の最大の特徴と言いますか、今回、市民の皆さんにプラス面を享受していただきたいのは、大型商業施設に併設したことであります。先ほど申しあげたように土日、休日の利用が可能ということと、広い駐車場が確保できますので少し遠方の方でも買い物を兼ねて訪れていただけるということであります。もう1点が今、ご指摘のあった福祉ひろばとの併設でございます。これは子どもから、あるいは子育て側から見る視点と、お年寄り側から見る視点の両方があると思います。場合によって、最初は戸惑う点が全くないということはないかもしれませんが、今までとは違う世代が同じ場所、同じ空間で時間を過ごすことによって、それぞれの体験や対話が生み出され、プラスに働いていくような環境づくりに私たちも努めていくことが大切だと思っております。

 

【記者】

 市のホームページでふるさと納税を見ましたが、バナーが貼ってなく検索しないと出てこないため見にくいと思いました。塩尻市ではトップページにバナーが貼ってありますが、もう少し知ってもらうためホームページに改良を加えるのはいかがですか。

 

【市長】

 今のご指摘は、松本市公式ホームページの中の目立つところにないという意味ですか。

 

【記者】

 はい。

 

【市長】

 今、色々な情報を掲載している中で、ふるさと納税だけではありませんが、今のご指摘も踏まえて優先順位、適宜適切に必要な情報が目に入るようなレイアウト、あるいは情報を出すタイミングといった中で工夫してまいりたいと思っております。

 

【記者】

 本日の発表内容から話題が少し離れてしまいますが、まつもと市民芸術館の新たな芸術監督団の就任が発表されました。新たにそれぞれバックグラウンドの違う3名の方が就任されるということで、改めて市長の立場でそれぞれ3名の方が就くことの受け止めについてお伺いしたいのと、2点目として、串田監督の後任を選ぶ検討委員会から答申書が提出されましたが、その中に、大都市に引けを取らない文化・芸術を地方から発信していく拠点としてほしいという趣旨が盛り込まれていました。改めて1点目と重なりますが、3名の方にどういった活躍を期待したいかについても一言お願いします。

 

【市長】

 先週、芸術監督団の皆さんと私も同席をして共同記者会見も開かせていただきました。記者の方も参加されたので、できればその場で聞いていただくと非常に嬉しかったなと思いますが、私としては、今、ご指摘になった部分で3人の方は非常に多彩な個性を持った方。そして石丸幹二さんは50代後半ですが、木ノ下裕一さんと倉田翠さんは30代。そして少なくとも演劇や舞踊の世界では極めて高い注目を浴びている若い才能豊かな方を選任できたということで、松本は伝統と革新が共存するまちを目指すと常々申しあげていますが、それにふさわしい3人の芸術監督団の体制になったのではないかと受け止めております。その中で、少しお三方について触れさせていただければ、木ノ下さんは歌舞伎という古典演目を現代に投影し、現代劇として上演するという極めてユニークな演劇を行っておられます。私も6月初旬に、横浜で上演をしていた「糸井版 摂州合邦辻(いといばん せっしゅうがっぽうがつじ)」という公演を見てまいりました。見に来られる方の世代はもちろん幅広いですが、40代以下の方々がたくさん来られていて、古典と現代を橋渡しする極めて面白い公演でありました。ぜひ松本でも見てみたい、大勢の人に見ていただきたい、そうした木ノ下歌舞伎だと思っておりますし、また倉田さんにつきましては、障がいがある方や薬物依存症の方、一方で丸の内のエリートサラリーマンといったさまざまな背景を持った人たちに舞台に上がってもらって、舞踊演劇的な要素も非常に強い、新しいスタイルのステージにこれまで取り組まれております。言わば最先端と言いますか、こうした2人の日本でも極めて新しい取り組みを松本で行っていただく。このことが先ほどからの地方から全国へ、さらには世界へ舞台芸術を発信していくことにつながるのではないかと受け止めております。そして石丸さんにつきましては、劇団四季で主演俳優を長く務められた後、もともと声楽とサックスを音楽大学で学ばれたというバックグラウンドのもとに、今、コンサート活動やCD制作などを行われております。文字どおり幅広い分野で活躍をされ、そして極めて知名度も高いということで、芸術館のみならず、文化芸術全般について2人の芸術監督とともに幅広く発信していただくには、適材の方ではないかと受け止めております。

 

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

 ※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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