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市長記者会見 令和5年(2023)6月27日

更新日:2023年6月27日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年6月27日 市長定例記者会見

 

資料1 7月1日リニューアル 市ホームページ「地域の掲示板」 町会内の情報共有に活用を

【資料1 7月1日リニューアル 市ホームページ「地域の掲示板」 町会内の情報共有に活用を】

 

【市長】

 松本市の公式ホームページには、これまでも地区の情報を掲載してきましたが、来月(7月)1日から、「地域の掲示板」という名前で、内容をリニューアルします。

 これまでは(資料1の)左側のような形で、「お知らせ」や「配布物」は若干種類が違うだろうということで、区別をして掲載していましたが、今回は、発信者ごとに掲載・閲覧ができるように、ページを再構成しました。

 例えば、松本市から発信するものは、「松本市から」という部分に全部集約し、また、社会福祉協議会や他の団体から発せられる情報は、「他団体から」、「福祉ひろばから」、「公民館から」と、入り口を分けさせていただきます。

 また、松本市内には35の地区がありますが、「地域の掲示板」から、まず35の地区を選んでいただくページにいって、その35地区の中から、例えば「第一地区」に入っていただきますと、第一地区の皆さんに共通する情報は、「松本市から」「他団体から」「福祉ひろばから」「公民館から」のものという形で、掲載・閲覧をできるようにします。

 そして、第一地区の中には19町会ありますが、その19の町会単位で見ていただく物については、「町会会員の皆さんへ」の2つの入り口から、町会全員に対するものを左側で、さらに町会の中の班、あるいは組といった小さな単位の情報については、「町会内のグループから」というところに掲載し、閲覧していただけるように整理しました。

 

資料2 7月1日リニューアル 市ホームページ「地域の掲示板」 町会内の情報共有に活用を(回覧板)】

【資料2 7月1日リニューアル 市ホームページ「地域の掲示板」 町会内の情報共有に活用を(回覧板)】

 

 ちなみに、松本市には35地区、そして町会は全部で485ありますが、その485の町会の中に、それぞれ組や班という、通常回覧板を回す小さな住民のグループがありますが、その小さな単位の情報も掲載・閲覧できるようにしようということです。それは、今、共働き世代の家庭が増えている中で、回覧板が回ってきてもなかなかこれを隣の方に回す時間がないといったことや、逆に、早く回さなければいけないということで、メモを取ったり、書いてあることを記録として残せなかったりということでのお悩みをお寄せいただいています。先ほどのような形で整理をして、「町会内のグループから」という部分に組や班、あるいは子ども会の小さな単位でお知らせを掲載していただければ、それをそれぞれのグループ内のメンバーで確認をするということで、相当程度、回覧板の代わりになるものだと考えています。

 ちなみに、このページに掲載する際は、それぞれの35地区の地域づくりセンターにメールなどで連絡していただければ、ページの掲載は地域づくりセンターが行うということになっています。ぜひ、それぞれの組や班といった小さな身近な住民グループの皆さんの中で、松本市ホームページは、新たにこういう使い方ができるということの情報共有をしていただいて、従来の回覧板ではなかなか手間や時間が取られるという方には、利用・活用をしていただければと思っています。

 

資料3 生成AIの利用にあたってのガイドライン

【資料3 生成AIの利用にあたってのガイドライン】

 

 もう1点、ChatGPTをはじめとする生成AIの利用にあたってのガイドラインを松本市としてまとめましたので、ご説明します。

 生成AIを巡っては、議会でも発言させていただきましたが、これは日常業務を効率化する可能性の大きいデジタル技術・サービスであり、これを適切に利用すれば、職員の時間や余力を生み出して、市民と向き合う仕事に振り向けられるというのが私の認識です。そうした基本的な認識の下、適切なルールの下に利用を進めていこうというのが、松本市の基本姿勢です。

 ただ、当然注意すべき事項が職員には周知・徹底されなければいけないと思っていまして、大きく分けて2つあります。

 1つは、こちら側から質問を投げかける、データを入力する段階での注意事項としまして、直ちに一般に広く公表することを前提としていない情報は入力をしないということ。そしてChatGPTには履歴を残さない設定がありますので、利用する際にはこの設定を施すということを、職員にはしてもらいます。

 もう1つは、質問として投げかけたものに対しての答えが文章として表示されるわけですが、この出てきた答えを利用する際には、差別用語や倫理に反する表現が含まれていないか、あるいは、著作権を侵害していないか、生成した結果である新たな文章や図表などに誤った情報の利用や発信につながるようなことがないようにチェックを行うとしています。さらに、これを利用する際には、生成AIによって作成したものだと読み手にわかるように記すということも、注意すべき事項として考えています。

 今後、DX推進本部が中心となりまして、各部局の職員に対して、このガイドラインを元に、どのような使い方をする必要があるのかということを、部局ごとに説明会などを設ける予定です。大事なのは、一人一人の職員が、自ら情報リテラシー、特にインターネット上のAIを含めた情報にどのように接することが、間違いを犯さないことになるのかということ。個別各論になると、ガイドラインを超えたものが出てきますので、そうしたことに対するリテラシー、理解度を高めていく取り組みが必要だということになりますので、これから各部局ごとの説明会をスタートとして、繰り返しこうしたリテラシー向上のための取り組みを行っていきたいと考えています。

 私からは以上です。

 

【記者】

 市ホームページの地域の掲示板についてお尋ねします。

 班や常会など、町会内の細かいグループの、より細かい情報を載せることで期待される効果と、デジタル化が進むといずれ回覧板をなくすことが可能なのか、市長の見解をお聞かせください。

 

【市長】

 今回の狙いは、先ほども紹介させていただきましたが、特に働く世代、共働きをされているケースなどでは、日中の時間帯に家を空けていることが多くなりますし、いろいろな形で私たちの所に届く声として、回覧板を回さなくてもいいような状況をつくって欲しいということが多く寄せられます。今回のこの仕組みは、インターネット上の、松本市が今柱に据えているホームページの使い方を工夫することで、かなりの程度、回覧板の代わりの機能をインターネット上の取り扱いでできるものということで、今回スタートしました。それには取って代えられないもの、例えば、回覧板で出欠確認も合わせてしているという場合は、今のホームページ上での情報の共有・確認ということだけではできません。今回、議会の一般質問でも議員の方から提案がございましたが、出欠確認もできるようなアプリの導入を検討すべきではないかというご意見もいただきました。現段階では、町会やさらにはそれよりも小さいグループということになりますと、住民自治の仕組みですので、そこまで全てを松本市が公費を使って行うということは、現段階では時期尚早ではないか、他に利用できる仕組みというのがあるのではないかということが、私の現段階での立場です。これを使っていただいて、回覧板に取って代われる部分を、そのグループの中で共有していただければ、ある意味余計な時間をそうしたことに使わないで済むと、私は考えています。デジタルというより、インターネットということだと思いますが、このインターネットの便利さを、全ての世代が共有できる状況にしていこうというものが、私たちが情報発信の原則デジタル化という表現で申しあげていることですが、その第一歩、第二歩を、今回の取り組みで進められればと思っています。

 

【記者】

 回覧板の機能を補完する役割であって、なくすことを目的とされているのではないということでしょうか。

 

【市長】

 回覧板は、そもそも私たちが作ったり提供したりしているものではありません。住民の皆さんが自主的に行っていることですので、住民の皆さんが、もう紙で回す必要はないとなれば、なくなっていくのだと思いますし、なくなっていくこともあり得るという前提で、我々が現段階で提供できるサービスを提供しようというものです。

 

【記者】

 昨日(6月26日)、市長に提言書が手渡されたアルプス公園の検討会議について伺います。

 アルプス公園の南側の旧まきば山荘跡地周辺の活用について、具体的に提案がありましたが、市として、どういうスケジュールで、どういうふうに今後基本計画をまとめていくのか教えてください。

 

【市長】

 昨日提言書を受け取って、メンバーの方との意見交換の中でも申しあげましたが、まず今回の提言書が、8カ月間という長い時間をかけて、そしてメンバー10人は、アルプス公園に向き合う立場も、年代も、さまざまな皆さんが集まっていただいて、そして公開のもとでかなり突っ込んだ、また幅広い議論をしていただきました。さらにその間には、いわゆるワークショップ形式で、より広い市民のみなさんからも意見を出していただいて取りまとめた内容です。開園から50年という節目をまもなく迎えるこのアルプス公園にとって、南入り口付近の未整備地を、景観を最大限に活かした回遊・交流・憩いの空間に整備していくということ、その具体的内容も含めて大勢の方々に妥当性を評価していただける内容になったのではないかと考えています。松本市としては提言書に基づいて、できるだけ早く、南入り口付近の基本計画の策定を行いたいと思っています。

 

【記者】

 具体的な時期はこれからでしょうか。

 

【市長】

 今、展望広場も耐震不足から解体をし、紆余曲折を経てきましたが、議会の皆さんにもご報告し、協議を重ねる中で、提言書に基づいた基本計画の策定をできるだけ早く、もしできれば今年度中にも進めていければと思っています。

 

【記者】

 今言及されたように紆余曲折があって、キャンプ場の設置を巡って反対の意見もあったり、耐震不足があったりしましたが、改めて、全ての議論を振り返って、やり方としては事前に調整したりとか、対立をしないような、あるいはもう少し議論のスピードを早めるような検討方法もあったかと思うのですが、一連の計画を振り返って、市長はどう受け止めていますか。

 

【市長】

 スタートは、市民有志の皆さんがこの未整備地にキャンプ場を作ってほしいという要望でした。おそらく、この要望がなければ、それまでに予定していた小鳥と小動物の森の整備を、淡々と継続するだけに終わった可能性が非常に高いのではないかなと。私は、アルプス公園の、松本城公園と並ぶ非常に大きな魅力と重要性というものは認識していましたが、庁内的には建設部の公園整備の一部という位置付けで、全庁的に扱おうとか、今回のような規模で再整備を進めようということにはなっていませんでした。そのため、これも本来あってはならなかった部分ですが、展望広場の耐震不足というのも、キャンプ場の提案があって、賛否が分かれる中で、庁内的にも問題をしっかり受け止めなければいけないとなったが故に明らかになったという部分もあろうかと思っています。時間の長短は何と比較するかということですが、私としては、松本城公園と並ぶ松本市の基幹的な都市公園の50周年という節目で、大胆な、踏み込んだ再整備に向けていくことが結果的にはできたと受け止めています。

 

【記者】

 結果的には、肯定的なプロセスをたどったと見てらっしゃるのでしょうか。

 

【市長】

 いいえ、先ほど申しあげたように、プロセスを何と比較するかということですので、今回と比較できるものがあるとすれば、「何もしなかった」ということが、比較対象ではなかったかということを申しあげました。

 

【記者】

 松本サリン事件から29年ということで、当時を振り返られて、その時どういう立場で、どう感じられたかということと、今日改めてどのような思いをお持ちかお聞かせ下さい。

 

【市長】

 当時、NHKの政治部の記者としての仕事を始めたばかりのタイミングだったと思います。松本サリン事件、そして地下鉄サリン事件と展開していく状況を、当時、オウム真理教という存在を、社会全体がそこまで重大な問題を持っている団体と認識しないでいた結果が、あのような凶悪かつ重大な事件に発展したということを、記者の一人として、非常に背筋を伸ばすといいますか、大きな教訓にしなければいけないという思いで見ていました。特に、松本サリン事件の場合は、警察取材、警察報道の在り方が、メディアに問われた事件でもありましたし、報道の一員として、その情報の裏取りや、情報を世に伝える、問うときの責任の重さということを改めて感じたところでした。

 それともう一点、事件からしばらくしてですが、当時の野中広務自治大臣兼国家公安委員長が就任まもなく松本を訪れて、河野義行さんに対してお詫びに伺うということがございました。私は直接の担当ではまだなかったのですが、故郷松本ということもあって、ちょうど野中大臣が松本駅に来られて、そしてこれから河野さんの所に向かわれるところに、立ち会ったことが思い出されます。あのときの、政治家としてのこの事態の対処の仕方、非は非としてしっかりと認めて謝罪をするという姿勢は、学ぶところが大きかったなと思っています。

 あらゆる重大な事件・事故に共通すると思いますが、その物事が起きた日に、報道を通じて記憶を風化させないということが大事だと思っています。今回のご指摘も、私も改めてご質問を受けながら、今日が松本サリンの日だということで、当時の記憶を呼び起こしました。また、今は報道の立場を離れましたが、報道の在り方も、政治家や当局として権力を握っている側の在り方も、松本サリン事件あるいはオウム真理教全体の事件から、改めて記憶を風化させないようにしなければいけないと、思いを新たにしました。

 

【記者】

 現状で、ChatGPTを活用することは、公に認めているのか、もう業務で使っているのかと、市長個人で使ったことがあるか教えてください。

 

【市長】

 おそらく、私的に使っている職員はいると思います。インターネットの一サービスですので、今のところこうした検討を行うということは、庁内には伝わっていると思いますので、本格的に公務につながる部分で使っていくのは、今日のガイドラインを庁議で確認をして、このように公表させていただいて、明日(6月29日)以降だと考えています。

 私は、Google検索などの延長線上として使っています。

 

【記者】

 まず、説明会から本格活動という形だと思うのですが、どのようなことが活用の用途になるか教えてください。

 

【市長】

 議会でも答弁させていただきましたが、あいさつ文の雛形の作成といったことにはかなり活用できるのではないかなと思っています。また、音声を録って、議事録としてまとめるということについても、かなり精度の高いものとして使えるだろうと思っています。

 この手のインターネットにまつわるサービスは、記者の皆さんもご存知で感じておられると思いますが、使っていくことによってその便利さがより広がっていくということだと思いますので、職員に対しては先ほど申しあげたように、注意すべき事項というものを、DX推進本部がより具体的に、詳細に説明をして、それ以外できちんと活用するのであれば、いろいろな可能性を探って欲しいというのが、一番の基本的な思いです。

 

【記者】

 基本的には無料で使えますが、有料版というのもあると思います。有料で使うのか、市で例えばどこかと契約して一括でやるのか、それとも基本的には無料でやるのか、その料金といいますか、使用というのはどのようなことを考えていらっしゃいますか。

 

【市長】

 現時点では無料のものを使うということがスタートのときの構えですが、先ほど申しあげたように、活用を進めていく上で、有料サービスが非常に費用対効果が高いというようなことになるのであれば、その段階で検討するということになろうかと思います。

 

【記者】

 ネットで調べて、全国の自治体のどこが導入しているのか一覧が出てきたので見ていたのですが、20くらいあり、試験導入とか研究をしていくというような感じですが、松本市としては試験導入なのか、説明会が終わったら本格導入なのかというのは、どちらの立場になるのでしょうか。

 

【市長】

 これも表現の仕方なのでしょうが、導入という、何か今までにないものを取り入れるというものではないですよね。もうすでにあるものを使うということですので、あるものを使うのに禁止をしないというのが、今私たちがガイドラインということで確認させていただいたものだと思っています。適切なルールの下、利用はしてもらって構いませんよというのが、私たちの基本的なスタンスです。この情報の集積を、ある民間企業、巨大民間企業に起こすということのデメリットというのは、Google検索をはじめとした、あるいはアプリやFacebookやさまざまな情報産業サービスと付いて回る話でありまして、それを私たちの基本的なスタンスとしては、適切なルールの下、使えるものは使っていこうと。その代わり、注意しなければいけないことはしっかりと注意をして行おうと考えていますので、質問のお答えになっていないかもしれませんが、導入が本格か試験かという整理そのものをしていません。

 

【記者】

 内田で2歳の男児が亡くなった件についてお聞きします。先週、拘留理由開示手続で、裁判官が、男児の発育の遅れと先天性の心疾患を説明されていましたが、市としてそういった疾患の把握があったのかどうか、あったとすれば必要な支援を受けていたのかどうか、伺います。

 

【市長】

 先日の記者会見でも申しあげましたが、今回の事案を、松本市としてこの一連の経過が適切であったのかどうかという検証は、一定の事案の収束を見た上で、しっかり行わなければいけないと思っています。その上で、今ご質問があった点につきましては、裁判所における拘留理由開示の中で、裁判所の言及があったということです。現段階で申しあげられることは、裁判官も言及をされた先天性心疾患、これは出産直後に病院から松本市の健康づくり課に連絡を受けています。このことは確認をしています。また、発達の遅れというものが何を指すのかということが明確ではありませんが、心疾患はなかなか体重が増えないということにもつながりますので、どのような発達の遅れかの詳細は差し控えますが、そうした状況があったということは把握しています。松本市の保健師が、経過観察や育児相談にあたっていたということは申しあげられます。

 

【記者】

 それについて支援体制が十分だったかということも含めて、今後の検証としてまた皆さんで話し合われて、ということでしょうか。

 

【市長】

 行ってきたことが十分だったのか、適切だったのか、あるいは今後の教訓にすべきことはないのかということは、先ほど申しあげましたように、事件の捜査の経過や、私たちの中での検証というものを十分踏まえた上で、まとまった形で皆さんにお知らせする必要があると考えています。

 

【記者】

 前回の会見でお聞きした検証の内容だったり、時期であったり、この期間でさらに具体的に話が進んでいるところがあれば教えてください。

 

【市長】

 現時点で期限は明確にはしていません。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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