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市長記者会見 令和5年(2023)5月22日

更新日:2023年5月22日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年5月22日 市長定例記者会見

 

 

三ガク都まつもと「SDGs未来都市」に選定 ~ジェンダー平等を社会インフラに松本市の提案

【資料1 三ガク都まつもと「SDGs未来都市」に選定 ~ジェンダー平等を社会インフラに~ 松本市の提案】

 

【市長】

 すでに報道発表にもあるようですが、内閣府のSDGs未来都市に「三ガク都まつもと」として、松本市が選定された案件からご報告申しあげます。今回、松本市の提案は「自分らしく生きるジェンダー平等のまち」でありまして、加速する少子化、高齢化、人口減少問題に正面から向き合って、将来に希望を持ち、安心して結婚、出産、育児ができる環境の整備を進め、自然増と社会増に全力で取り組むというものであります。このSDGs未来都市は、2018年度に内閣府が創設をしまして、SDGsの達成に向けて優れた取り組みを行う自治体を選定しているものであります。県内では、これまでに長野県のほか、5つの市と村が選定されています。今年度の松本市を含め、選定された自治体を含めますと合わせて154都市にのぼります。提案のタイトルにジェンダー平等を掲げて選定された都市は、今回の松本市が初めてということであります。

 

 

 

三ガク都まつもと「SDGs未来都市」に選定 ~ジェンダー平等を社会インフラに~ ジェンダー平等に関する主な取組み

【資料2 三ガク都まつもと「SDGs未来都市」に選定 ~ジェンダー平等を社会インフラに~ ジェンダー平等に関する主な取組み】

 

【市長】

 具体的に松本市として取り組んでいくことは、ITスキル講習、習得機会の提供などを通して、働く女性の人材育成をしていくこと。また現在、女性センターのパレア松本というものがございますが、この機能強化を図って、広くジェンダー平等を推進する組織にしていくこと。さらに今年7月に開設を予定しております多世代交流型子育て支援拠点、こうしたものを整備していくこと。そして市役所において女性管理職の割合を段階的に引き上げていますが、この割合の30パーセント達成を進めることなどを応募にあたって提起をしております。松本市は、これまで重点戦略としてDXデジタル化、ゼロカーボンを掲げて総合計画や予算編成に取り組んできているところでありますが、ゼロカーボンにつきましては、先に環境省の脱炭素先行地域、この第1弾の26都市に選ばれるなどして取り組みを進めているところであります。またDXデジタル化という面におきましては、今月、時事通信のシンクタンクから公表されました全国自治体DX推進度ランキングの中で、松本市は19位という評価を受けました。長野県内では塩尻市が61位、下諏訪町が92位、長野市が94位とそれぞれ評価を受けており、これは総務省の行政情報化の推進状況調査結果というものを基に、時事通信が独自の集計を行ったものと伺っておりますが、こうしたDXデジタル化、ゼロカーボンと並びましてジェンダー平等は、これからの地方都市のまちづくりに欠くことのできない社会インフラと位置付けております。今回のSDGs未来都市の選定も、このジェンダー平等、女性がキャリアと家庭を両立することや女性が活躍できる地方都市のトップランナーになっていくということの後押しになればと思っているところでございます。

 

 

 

大河ドラマ「どうする家康」石川数正役 松重豊さん松本へ

【資料3 大河ドラマ「どうする家康」石川数正役 松重豊さん松本へ】

 

【市長】

 続きまして、NHK長野放送局と松本市が主催をいたします、大河ドラマ「どうする家康」のトークイベントについてのお知らせでございます。松本城を築城した戦国武将の石川数正は、この「どうする家康」の中で松重豊さんが演じ、今のところ家康に次ぐ準主役的なポジションであり、私たち松本市民にとっても、松本城を築城した存在として注目してドラマを見ている方も少なくないのではないでしょうか。今回、8月2日に石川数正役の松重豊さんに松本市においでいただいて、音楽文化ホールで時代考証や制作統括を担当している方々とトークショーを開催することになりました。また第2部として、歴代の大河ドラマのテーマ音楽をNHK交響楽団五重奏によって演奏するコンサートを合わせて開催する予定であります。応募は7月2日までにインターネットからNHKサイトに申し込みをしていただくことになります。この石川数正と松本城は先ほど申しあげたように、松本城を子の石川康長とともに築城をした人物であります。そして今、松本市としても世界遺産登録を目指しています国宝5城の近代城郭天守群という観点からも、石川数正によって築城されたという歴史的事実。これは家康の懐刀として活躍していた石川数正が、いわば主君を乗り換える形で秀吉の治世のもとに建築されたお城であります。近代城郭天守群の変遷という観点からも、いわば乱世から平時の境目のお城ということで、国宝5城の枠組みで世界遺産登録を目指しています。松本市としても、この石川数正の存在を改めてこの世に知らしめる、そして大勢の皆さんにドラマという形を通じて広く知っていただくことは、意義深いことだと思っております。今年9月には、姫路市でお城EXPOという姫路城の世界遺産30周年を記念するイベントも開催が予定をされていて、そこには国宝5城の地元である松本市をはじめとした5市の市長が集い、国宝5城サミットを開催しようと検討を進めているところでございます。改めて松本城の歴史を今回のイベントを通じて、大勢の皆さんに知っていただきたいと思っております。

私からは以上であります。

 

 

【記者】

 今日の発表事項ではないですが、先日の市議会臨時会の招集あいさつで重点戦略の1つに、新たに市街地活性戦略を盛り込むという考えを説明されました。新たに市街地活性化を重点戦略の1つに位置付ける理由と狙い、またパルコの閉店なども1つのきっかけになったのかどうかも含めてお話いただければと思います。

 

【市長】

 ご承知のように5つの重点戦略はDXデジタル化、そしてゼロカーボン、ポストコロナ、新交通、人口定常化でございます。このうちポストコロナという枠組みにつきましては、文字通りすでにポストコロナ、アフターコロナという認識のもとに、重点戦略の一項目としての形はひと段落ついたという認識であり、このポストコロナに代わって今、松本市がコロナを通じて、さまざまな変化が起きている中で取り組んでいく課題は何かということを総合戦略局とも検討をし、この市街地活性を取り上げることにしたものであります。市街地の範囲は、狭い意味ではいわゆる中心市街地、お城、松本駅、そしてあがたの森のトライアングルと捉えていますが、これが市街地の狭いエリアとしての私の整理でありますし、広くとれば今、都市計画においてもコンパクトアンドネットワークという言葉を使っておりますが、中心市街地のみならず郊外部においても拠点となる市街地が、これから改めて整備が必要なところ、整理が必要な課題があると思っておりまして、市街地活性という時には狭い意味での市街地、広い意味での市街地の両方を視野に取り組んでいきたいと思っております。そのうち前者につきましては、まず一番動きがある松本城周辺は、松本城三の丸エリアビジョンを策定し、今年度から具体的な取り組みが6つの界隈でスタートをいたしました。そして、それと歩調を合わせて外堀大通りのくつろぎ空間の整備、さらには、これから三の丸の交流の拠点になる新博物館の開館、さらには市庁舎の問題といったものが実際に動き始めておりますので、それを本当の賑わいにつなげていくために必要な政策を考える必要があると思っています。また松本駅周辺につきましても、JR東日本のMIDORI、あるいはアルピコ交通のターミナルビルの改築や建て替えの計画もございますので、それと合わせたハブ機能の強化、さらには改めて市街地再整備ということも、ちょうどこれから数年が佳境に入ってくると思っております。これと合わせて先の議会で申しあげましたが、駅前大通りよりも南側のエリアを住居地としての選択肢も含めた高度化、集積化という課題を、我々も検討していく必要があるのではないかという問題意識を持っております。そしてこのトライアングルエリアのへその位置にございます伊勢町、本町の空洞化が進んでいる中、2年後のパルコの閉店という方針も明らかになりましたので、この問題についても進めていかなければいけない。この3つの大きなエリアで、どのように公共事業と民間投資を連動させて、松本のこれからのまちづくりを考えていくのか、そうした意味で今回5つの重点戦略の1つに位置付けをいたしました。今、この国内投資をどのように拡大をし、そしてイノベーションや開発につなげて、それを国民の所得の向上につなげていくのかということが日本レベルでも課題ですし、松本市としてもそうした視点に立って、単に施設整備にとどまらない観点で広くこの市街地活性というものに取り組んでいきたいと思っています。

 

【記者】

 駅前大通り南側の高度化、集積化について、一般的に南側というとすでに住宅が結構広がっているイメージがありますが、どのエリアをどのようにしたいのかという具体的な将来像についてお伺いします。

 

【市長】

 具体的なことはこれからでございます。ある程度、エリアという意味で今、提示できることがあるとすれば、それこそ松本駅からJT跡地の計画がこのあと進んでいくと思いますし、そこから本町に至るまでが、かつて建てたビルがかなり老朽化をし、それに対してどのように民間が投資していくのかが課題になっております。また駅近くのマンションに対する需要は極めて高いものがあり、既に井上百貨店の向かいのマンションなどは売り出しとともに非常に早く完売するといった状況があります。もう少し広く言えば、この中心市街地の第一地区、第二地区といったところについては、医療機関がある、交通の利便性も高い、学校も近くにあったり商業施設も近くにあったりしますが、そこに住みたいという若い世代がいてもなかなか実際の住まいにつながらない、そして地元の皆さんも本当は若い世代の人たちにここに移り住んで、持続可能なまちを作っていきたいと思っていても、住まいの問題がネックになって進まないという声を非常に多くいただいております。松本市は、お城とアルプスの山並み、美ケ原高原の光景、こうしたものを大切にしてきたまちでありますので、それを損なうことがあってはいけないと思いますが、そういう中で、この商業施設と合わせた住居の集積化、高度化については、松本駅から本町ぐらいにかけての駅前大通りの南側を1つのポイントとして、そうした高度化、集積化が図れないかということを検討課題にしようということであります。

 

【記者】

 確認ですが松本駅から本町にかけて、博労町の通りにかけてということでしょうか。

 

【市長】

 あくまで検討課題としてあげようというもので、明確に線を引いたりそれをどうしようというのはこれからであります。

 

【記者】

 SDGs未来都市に選定ということですが、選定された受け止めと今後の取り組みへの抱負をそれぞれお伺いします。

 

【市長】

 このSDGs未来都市自体は、先ほども申しあげましたように2018年度からスタートし、来年度までこの制度は続くようであります。なおかつ、すでに長野県内でも長野県をはじめ5つの市村が選定されていますので、この実体的な意味がどこまであるかというのは、もしかするとそれほど大きくないのかもしれませんが、私たちとしては、先ほど申しあげたジェンダー平等社会の実現を目指していく、これは日本全体が世界水準からかけ離れたジェンダーギャップの状態にあり、地方に行けば行くほどなかなかこの男女の固定的な役割分担意識というものが根強く残っているという現状があります。私はこれが社会、経済あらゆる側面において非常に自由度、寛容度を損ねる、制約する、そしてそのことが女性や若者がこれからは、どの地で暮らし、働き、家庭を築くかという選択の時代に入っていく中で、大きな障害、ハードルになると思っておりますので、松本市がそのことを率先して取り組むということを内外にしっかりと宣言をする意味があると思っています。内外の内で言えば、松本市役所をはじめとして、松本市内の事業者やさまざまな団体や個人の皆さんにとっても、松本市はジェンダー平等、ジェンダーフリーというものをあらゆる側面で進めていくのだということで、では具体的な取り組みは何をやるのかという時の予算付けや、取り組みへの参加、協力ということにつなげていきたいと思っています。具体的に、まずパレア松本という今までの拠点、これは男女に大きな格差がある時代に、女性の虐待やあまりにも男性とかけ離れた待遇を是正するために設けた施設であり、機能を強化しようということでありますが、それをさらに進めるという観点でいえば、これは女性だけではなくて男性の働き方や男性の育児への参加、そうしたものを個人で進めることの限界を企業や社会全体で意識を変え、制度を作り、進めていく必要があると思っていまして、その土台になるものが、今回のこのSDGs未来都市の選定だと考えています。

 

【記者】

 松重さんの件ですが、大河ドラマと合わせた地域おこしというのは国内各地でこれまでもいろいろあると思いますが、改めて松重さんがいらっしゃるこの機会をどう捉えて、どういうことを喋って欲しい、アピールして欲しいというのがあるのかという点と、市として関連イベントといいますか、今の大河ドラマに関連した松本城の盛り上げやPR、催しなどを検討されているかを教えてください。

 

【市長】

 石川数正という松本城を築城した人物にこれだけスポットが当たる機会は、これまでもなかったと思いますし、これからも実はそう多くはないかなと思っています。そういう意味で言うと、2023年の「どうする家康」という大河ドラマでここまで石川数正という人物がフィーチャーされて、そしてその役を担っている松重豊さんという人物、この石川数正に光を当てていただいていることに私たちとしては最大限の協力をしながら、生かしていきたいという思いを持っています。と言いますのも、姫路城や熊本城にはありますが、松本城については松本市民でも城主についてのストーリーが、いまひとつピンとこない、ましては松本城を訪れる方々にとって城郭天守閣の素晴らしさ、美しさに比べて一体どういう歴史があったのかという部分については、少しインパクトが弱いと常々思っているところであります。そういう中で、この松本城を語る上で欠かせないのは、売却されそうになったタイミングで天守閣を守った市川量造という明治初期の人物、そしてやはりこの築城の石川数正、この2人が松本城の歴史を考える時には重要な人物ではないかと思っておりまして、昨年から松本城の日というのを設けました。そして先ほど申しあげたように、9月にはお城EXPO、国宝5城サミットといったことも予定されていますので、この市川量造と石川数正という2人の人物について、今コロナが明けて海外の方も含めて本当に大勢の方々が松本城を訪れていますので、松本市としてもこの2人の人物をいろいろな機会をとらえて、よく知っていただくための取り組みを活発化していきたいと思っています。庁内的には色々な場面、機会をとらえて国内外の方々に伝えるよう取り組みを検討させているところであります。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

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