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市長記者会見 令和5年(2023)4月26日

更新日:2023年4月26日更新 印刷ページ表示

記者会見の内容

令和5年4月26日 市長定例記者会見

 

 

 

まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会 3名の「芸術監督団」体制を答申 諮問事項1

【資料1 まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会 3名の「芸術監督団」体制を答申 諮問事項1】

 

【市長】

 まず私からは、今日(4月26日)午前中に答申を受けました、まつもと市民芸術館の芸術監督制のあり方についてご報告をいたします。すでに取材をされたメディアもあるかと思いますが、今日午前中に、まつもと市民芸術館芸術監督制検討委員会の青山座長から、私の諮問事項に対する答申をいただきました。この諮問事項は3つございます。1つ目が市民芸術館の方向性ということでございます。これについて5つの観点で答申をいただきました。1つ目は質の高い芸術文化を創造、鑑賞する場であるということ。これまでも松本発のクリエーション作品を国内外に発信してきたわけですが、そうした発信を続けるとともに演劇、ダンスそして音楽、伝統芸能という幅広い多様な作品を招へいしていくべきであるということ。そして2点目は市民の芸術文化の創造を支援し、交流、発表の場とすること。これは芸術館の舞台技術や制作の専門スタッフがいるわけですが、市民団体の活動を積極的に支援すること、そしてこれまで市民芸術館に来たことがないという方々についても、気軽に鑑賞する取り組みを進めるべきだとされています。そして3点目は、次代を担う子どもに必要な力を養う場とすること。具体的には、小中学校との連携やアウトリーチ事業、芸術館から外に向けて手がけていく事業をより拡充し、芸術文化に子どもたちが触れる機会を提供していくことや、演劇に子どもたちが参加できる、演技や舞台制作に興味がある子どもたちが参加できる、そうした事業を行うよう求めています。4点目は、この芸術館が松本の町全体に活気をもたらす場であるということ。芸術館だけにとどまらない町全体を盛り上げる事業をこれからも継続していくことや、トップガーデン、シアターパークといった市民が自由に出入りができる芸術館内のスペースを、より有効に活用していくべきだとされています。そして最後の5点目として、この芸術館の運営主体は松本市芸術文化振興財団ですが、その財団の劇場スタッフの専門性、さらには経営感覚というものをより養うことや、地元の皆さん、あるいは外から移住して来られるような方々についても、これから松本の芸術文化振興に寄与していただける、そうした多様な人材をスタッフに採用していくよう求めております。

 

 

 

まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会 3名の「芸術監督団」体制を答申 諮問事項2、3

【資料2 まつもと市民芸術館「芸術監督制」検討委員会 3名の「芸術監督団」体制を答申 諮問事項2、3】

 

【市長】

 その上で諮問事項の2番目でございますが、今申しあげたようなあるべき姿を具現化する芸術監督制につきまして、次の5点の答申をいただきました。1つは芸術館が主催をする事業とは、一体どういう事業を行うのかということについての芸術的な指針を示すことと、今、さまざまなニーズの変化がある中で、そうした変化を着実に捉えて次世代を担っていける人材を選考すべきだとされています。2つ目は、演劇が中心となってきたこの芸術館の主催事業でありますが、この舞台芸術のあり方が幅広く多様になっていることなどを踏まえまして、演劇部門の専門の方、それと舞踏、ダンスの部門を専門とする方、この2名を芸術監督として、さらに松本や芸術館の作品のみならず、劇場や地域の魅力を発信できるアドバイザーという立場の1名、合わせて3名の芸術監督団と呼べるような体制をつくるべきだとされています。そして、その3名の芸術監督団の任期につきましては、1期を3年として、上限を2期まで、そうしますと6年ということになりますが、提案をされております。さらに、この芸術監督団の全体としての役割と責任、さらにはそれぞれの方についての役割と責任を明確にする職務記述書と記されておりますが、そうした松本市と芸術監督でこれから行う事業と、そしてその効果、実績というものをしっかり取り交わし、それを市民に公表していくことを求められております。そして最後に、この3名の芸術監督団の方々につきましては今年度、令和5年度につきましては、参与という立場で雇用契約を結び、そして来年4月から正式就任をしていただく、そのための準備期間を設けるべきであるとされております。諮問事項3は、この具体的な3名について候補者の選定をしていただきました。この3名の候補者については、現段階では非公表とさせていただきます。この3つの諮問事項に対する答申を今日いただきましたので、松本市としては、この答申の内容を最大限尊重して、このまつもと市民芸術館の言わば第2期といえる、これからの期間、どのような芸術館を目指すのかということをこの答申、さらにはそれに先立つ専門委員会の提言、また、こうした取り組みを通じて市民の皆さんから寄せられたご意見などを踏まえて、新たな芸術館としてのビジョンを示させていただきたいと思っております。そしてこの3名の候補者の皆さんにつきましては、この答申を受けて速やかに松本市として連絡を取らせていただき、話し合いの場を持たせていただいて正式にお引き受けいただけるのかどうか、そして具体的にどのような役割を担っていただくのかということの交渉を行いたいと思っております。そしてその交渉が整い次第、正式に発表をさせていただきます。

 

 

 

【資料3 松本市議選 投票率 40.8% 前回比▲2.93】

【資料3 松本市議選 投票率 40.8% 前回比▲2.93】

 

【市長】

 続きまして、先の日曜日に投票が行われました松本市議会議員選挙につきましてご報告申しあげます。すでに報道されておりますが、投票率下落に何とか歯止めをかけたいと申しあげておりましたが、前回より2.93%下落し40.8%という過去最も低い投票率ということになりました。

 

 

 

【資料4 松本市議選 年代別投票率 全年代で下落】

【資料4 松本市議選 年代別投票率 全年代で下落】

 

【市長】

 年代別で見ましても、全ての年代で前回よりも下落をしております。最も高い60代、70代で50%台、また働きざかり世代、現役世代の30、40代、50代というところは、30%から40%前半という投票率でありました。また10代、20代は20%に届かないという現状でございます。

 

 

 

【資料5 松本市議選 地区別投票率 10地区で前回上回る】

【資料5 松本市議選 地区別投票率 10地区で前回上回る】

 

【市長】

 そして今日、市民タイムスの報道にもございましたが、地区別でこの投票率を見ますと、今回の選挙の1つの傾向が浮かび上がってまいります。全体の投票率が下がる中で、10の地区では前回を上回っておりました。そのうちの8地区は深志ブロックであり、この中心市街地から松本城、さらにはもう少し北側を深志ブロックとしておりますが、旧市街の部分では投票率が前回に比べれば、全体の水準が高いとは言えませんが上がっております。一方、下落した地区の中でも下落幅が大きい地区10を赤く表示させていただきました。平成の合併で松本市となっています安曇、梓川、波田そして四賀、この4地区は下落幅が非常に大きいという結果になっております。今回、この地区別の投票率を見た受け止めてとしましては、1つには、やはりその地域課題の焦点がどこに定められるかということが、有権者の皆さんの関心にかなり反映をされると受け止めております。必ずしも、そのことが今の市政の最大の課題だったかどうかは、私自身も見解が分かれるところもございますが、ほぼ報道ベースではパルコの2年後の閉店という直近のニュースから中心市街地の再生ということが、この今回の選挙では大きな焦点と伝えられました。そのことは、この深志ブロックで投票率が上昇した、あるいは最も上昇幅が大きかったのが第一地区、駅前から伊勢町、本町にかけての中心市街地ということに表れていると考えます。もう一点、この投票率の上下を見た時に、やはり立候補状況というものが非常に大きく影響するのではないか、ということも今回受け止めたところでございます。先ほどの中心市街地の再生というテーマそのものを前面に掲げた方ではなかったかもしれませんが、中心市街地あるいは深志ブロックを住所あるいは出身地とされた新人候補が今回、多数立候補をされました。結果として、いわゆる選挙カーも街中を中心に遊説をするということ、そのことによって選挙への認知や有権者への関心の高まりというものを見出したのかもしれません。さらに下落幅の大きい、例えば波田では前回2人の当選者が出ておりますが、1人が県議へくら替えをされ、今回は立候補者が1人だということ。あるいはこれも県議にくら替えをされた市議会議員が地盤としていた松原、その松原周辺地域の落ち込みの大きさというものは、こうした立候補状況というものを表しているのではないかなと考えます。もちろん、我々もさまざまな広報の方法で呼びかけもさせていただきましたし、全体としては他の自治体が無投票あるいは定員に対してわずかのプラスという状況に比べて松本市の今回の選挙は、年代から見ても、今までの職歴などを見ても多彩な方が立候補されたと思いますが、この投票率を上げる、あるいは選挙、政治に関心を高めていく一番の中心は、自分たちを代表されていると感じられるような候補者が、どれだけ選挙でその代表になろうとする状況が生まれるかどうかという点だなと、改めて感じたところであります。年代別の投票率というのも、そうした自分たちを代表してくれる候補者、そして自分たちの実現してほしいと思う政策を代弁してもらえる候補者、それは地域や年代や性別、それぞれさまざまな部分があると思いますが、そうしたことが今回浮き彫りになったと思いますし、また今後もこれは議会だけではありませんが、選挙や政治という面での市民の皆さんの関心が高まるような、我々は日常から意識をしていく必要があると感じるところであります。

 

 

 

【資料6 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル 8月19日~9月6日 全プログラム決定】

【資料6 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル 8月19日~9月6日 全プログラム決定】

 

【市長】

 次にセイジ・オザワ松本フェスティバルにつきまして、全てのプログラムが決定をいたしました。開催期間は8月19日から9月6日であります。それにあたりまして、小澤征爾総監督からもメッセージが発表されています。こちら、若干読みにくいと思いますが、かいつまんで申しあげますと、昨年30周年を迎えたフェスティバルは、今年から新たな時代に向けて動き出しました、と述べられています。そして今回Bプログラムの指揮をしていただくジョン・ウィリアムズさんについての記述を、まず冒頭にされています。このジョン・ウィリアムズさんは、映画音楽では知らない人がいないというほどの巨匠でありますが、ボストンの時代から小澤総監督とは友人関係にあり、そしていつかこのSKOを指揮してもらいたいということで話をしていた作曲家として、指揮者として優れた音楽家であるこのジョン・ウィリアムズさんにSKOを指揮してもらえること、そして松本で再会できることを何よりも楽しみにしていると述べられています。そして、もう1つのメインプログラムのAプログラム、この指揮をするステファン・ドゥネーヴさんは、1998年に小澤総監督がオペラを指揮した際、アシスタントをしたという25年余りにわたる交友関係があって、若い時から注目をしていた指揮者だと述べられています。そして、このステファン・ドゥネーヴとジョン・ウィリアムズさんが非常に信頼関係にあって、ステファン・ドゥネーヴさんの存在が今回、90歳を超える高齢のジョン・ウィリアムズさんの来日、そしてSKOの指揮に大きな力になったと述べられています。8月19日から9月6日のOMFでありますが、チケット販売は6月10日から全国一斉に行わせていただきます。

 

 

 

【資料7 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル オーケストラコンサートAプログラム】

【資料7 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル オーケストラコンサートAプログラム】

 

【市長】

 繰り返しになりますが、メインのAプログラムは8月25日と27日であり、バーンスタイン「ウエスト・サイド・ストーリー」、あるいはジョン・ウィリアムズさんの「チューバ協奏曲」といったBプログラムとの橋渡しをする演目、そしてその上で、ラヴェル「ダフニスとクロエ第二組曲」というのは、ステファン・ドゥネーヴさんの非常に得意とする楽曲だと伺っております。このAプログラムは、合唱をあわせて行うことになっておりまして、松本をはじめとした地元の方から選抜されたOMF合唱団との共演も行われることになっております。

 

 

 

【資料8 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル オーケストラコンサートBプログラム】

【資料8 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル オーケストラコンサートBプログラム】

 

【市長】

 このBプログラムは、先ほど申しあげましたようにジョン・ウィリアムズさんのさまざまな映画音楽をステファン・ドゥネーヴさんと共に指揮をされるということであります。「ET」「ハリーポッター」「スターウォーズ」といった極めて年代を問わずに大勢の方々が知っている映画の楽曲を演奏していただくということであります。

 

 

 

【資料9 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル オーケストラBプログラム 抽選方式で販売】

【資料9 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル オーケストラBプログラム 抽選方式で販売】

 

【市長】

 こうしたBプログラムの内容が、極めて高い反響を引き起こしておりまして、問い合わせが多数寄せられ、通常のチケットの販売方式では混乱を招きかねないということで、実行委員会としては、Bプログラムにつきまして初めて抽選の方式でチケットを販売させていただくことにいたしました。ですので、先ほど6月10日から全国で一斉発売と申しあげましたが、このBプログラムだけは、一斉発売の枠からは完全に切り離し、それに先立って抽選で販売をさせていただくということであります。申し込みは4つの申し込みの場所といいますか、方法がございます。1つはOMF実行委員会に宛てた申し込み。残り3つは、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットのプレイガイドを通じての申し込みということになります。プレイガイドは、インターネットによる申し込み、そしてOMF実行委員会につきましては、インターネットによる公式ウェブサイトへの申し込みもしくは、はがきで郵送による申し込みということで、どちらかを選んでいただくことになります。この4つの申し込みのチャンネル、それぞれにつきまして、1人1件限りということで、それ以上のお申し込みはできないということになっております。1人1件限り、上限2枚ということで5月12日から18日までの1週間、申し込みをしていただいて、そして抽選の結果は5月31日に発表をさせていただきます。

 

 

 

【資料10 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル 全プログラム決定】

【資料10 2023セイジ・オザワ松本フェスティバル 全プログラム決定】

 

【市長】

 8月19日から9月6日までのセイジ・オザワ松本フェスティバル、小澤さんのメッセージにもございますが、30周年に1つの区切りをつけて、また新たなスタートというフェスティバルになります。ぜひ松本市民をはじめ、大勢の皆様方にこのOMFの音楽を堪能していただければと思っております。

 

 

 

【資料11 松本マラソン2023 4月29日(土 祝日) 午前10時エントリー開始】 

 【資料11 松本マラソン2023 4月29日(土 祝日) 午前10時エントリー開始】

 

【市長】

 最後に松本マラソンについてお伝えいたします。今週土曜日の29日からエントリーが始まります。先の記者会見でも公表させていただきましたが、今回はフルマラソンの部に加えまして、新たに10キロメートルを走っていただくファンランの部というものを設けさせていただきました。フルマラソンが定員9,000人、ファンランの部が定員1,000人ということで、この29日、今週土曜日から募集をさせていただきます。

 

 

 

【資料12 松本マラソン2023 ファンランの部について】

【資料12 松本マラソン2023 ファンランの部について】

 

【市長】

 新たに設けるファンランの部について少し詳しく申しあげますと、なかなか42.195キロメートルのフルマラソンを走ることは難しいという方々もたくさんいらっしゃる中で、初心者でも参加しやすく、そして楽しく健康づくりにもなるという意識で参加をしていただけるミニマラソンとして、今回新しい種目を設けました。新しい種目ということではありますが、これはフルマラソンと違いましてレース競技とは位置付けておりません。順位を付けたり、あるいは記録の計測を大会として行うことはございません。そして走っていただく状況は、フルマラソンの部が全員スタートをしていただいた後、一定時間を空けてスタートするという形をとります。参加していただけるのは、今までフルマラソンは18歳以上ということにしており、このファンランの部は中学生から参加していただけるということで、中学生、高校生、さらにはファミリーランの部と、これまでもやってきました1.8キロメートルの部は小学生を中心に行ってきましたので、これによって、全ての年代の市民、小学生から年配の方までが11月12日、松本マラソンでチャレンジをしていただけるという状況になりました。ぜひとも、それぞれコロナから自由になった私たちの新しいスポーツの取り組みとして、新生松本マラソンを大勢の方々に参加をしていただければと思っております。

 私からは以上です。

 

 

【記者】

 まず市議選についてお尋ねいたします。市議選の当選者を見ますと、臥雲市長が応援演説をした新人候補が上位当選をしています。比較的、市長の方針に近い考え方をした当選者だと思います。こうした新人議員の上位当選を市長はどのように捉えていますか。また新たな議会にどのような変化を望まれますか。

 

【市長】

 まず市長会見の場ですので、市長の立場を逸脱しない範囲でお答えをしたいと思っております。今回31人の定員に対しまして39人の立候補がありまして、先ほど申しあげましたように従来に比べても女性あるいは若い世代、現役世代で立候補をされる方が増えた、あるいは目立った選挙になりました。そのこと自体、私はより望ましい状況だったと思いますし、そういう中で、私が従来から知己を得ていた方々が何人かいらっしゃって、今回、市議会議員選挙にチャレンジをしようということで、具体的に色々方法は違いますが、公務以外の面で時間のある限りは応援をさせていただきました。その方々は、私がと言いますか松本市が掲げております総合計画、とりわけ私はいつも一丁目一番地と呼んでおりますが、子ども、若者、教育という分野について非常に大きな関心を持ち、これまでも市民の立場でそうした分野に関わってきた方、さらにはまちづくり、あるいは環境や再エネといったことに強い関心を持って、それをもっと松本市内で展開をしていこうということを掲げた方、そうした私としては松本市が進めていこう、シンカさせていこうという施策や事業に力添えとなっていただける方だと認識をしておりましたので、今回のような選挙結果が出たことは、個人的には非常に望ましい、今後の市政運営に一定の後押しになることではないかと受け止めております。一方で、それ以外の現職の方、あるいは新人候補で当選された方々は、市民タイムスが選挙前に行っていた政策アンケートというのがございましたが、これにおいて候補者の大勢の方々が子どもや教育を重視する、全体の中でも極めて突出した形で重視するとなっておりました。これは市民の皆さんが、今求めている政策の優先順位あるいは予算や事業の重点をおく分野ということの反映でもあったと思いますし、またそれを踏まえた候補者の皆さんの現段階における問題意識だったと受け止めておりますので、今回、全体の議会のあり方というものも、子どもや教育ということをより重視するという認識を持っておられる方が多数になったのではないか、さらにそれは松本市にとっても、より子どもや教育の分野でもっと踏み込んだ、もっと前進できる政策を展開しろということではなかったかと思っております。それ以外の政策課題につきましても、今回の市議選を通じて、それぞれの候補者の皆さんが与えられた政策、事業というものを、これからできるだけ私たちもしっかりと受け止めて政策、事業に反映をさせていかなければいけないと思っております。

 

【記者】

 新たな議会との向き合い方について突っ込んで伺いたいのですが、こうして比較的理解がある新人議員が入ったことで、歩み寄りというか議会運営のやり易さというものが出てくるのでしょうか。

 

【市長】

 私が現段階で何か言える状況ではないと思っております。現職の皆さんも今、色々耳に入ってくる情報では、従来の会派構成というものを継続していくのか、あるいは何らかの形で新人の皆さんと新しいグループやチームのあり方というものを模索されようとしているといった動きもあるようであります。それは、これまでの任期4年の1つの区切りを経て、今回、投票率40%という中で示された松本市民の民意がそれぞれの議員のみなさん、あるいは会派の皆さんも受け止めたうえで、これからの4年をどうしていこうかということで、当然継続する部分もあるでしょうし、また転換ということも一定程度あるのかもしれません。そうしたことを、新しい議会の最初の議会が5月中旬に予定をされておりますので、そこに向けてどのような議会の皆さん、新しい議員の皆さんの動きが出てくるのかということを見守りたいと思います。その際、先ほど申しあげたような、私たちが今掲げています新たな総合計画、三ガク都のシンカというものを推進していく、また個々の政策を推進していくのに資するように、私たちとしてもできることをやっていかなければいけませんし、議会の皆さんと、また一つの区切りの上にしっかりとした信頼関係を構築できるように取り組んでいきたいと思っています。

 

【記者】

 続いて芸術監督制についてお尋ねします。演劇と舞踏を専門とする2人、さらにアドバイザーを置くという答申内容でした。市長は答申内容を最大限に尊重するとのことですが、この分野に音楽が入らなかったことに疑問を感じています。まつもと市民芸術館の歴史を振り返ると、こけら落としはオペラでした。建物の特性としては、地方ではまれな本格的なオペラ上映ができるオペラハウスだと捉えております。佐川吉男音楽賞を受賞している松本市民オペラの拠点でもあります。音楽分野の芸術監督を置かないことをどう捉えているのか答申内容を踏まえて現時点で市長の考えをお聞かせください。

 

【市長】

 極めて音楽に精通をされている、音楽に対する造詣の深い記者だからこそのご質問だと思います。そのような受け止めをされている市民も一定程度いらっしゃるかもしれませんが、私は、音楽が芸術監督の分野に入っていないことを、今までの市民の皆さんの声や議論からは、そこまでかなというのが正直な印象であります。と言いますのも、今日も青山座長から答申の際にも言葉としてありましたが、松本市は芸術館の他に音楽のもう1つの館として音楽文化ホールを有しております。そして音楽の芸術監督という範疇(はんちゅう)を大きく超えた存在として、先ほどもご紹介させていただいた小澤征爾総監督という存在の下でのOMFという音楽祭を、これは松本市が本来自治体として展開できるスケールとかクオリティを超えたものとして行っております。そうした全体の状況を考えたときに、その上にさらに音楽の芸術監督ということは、必要性としてそこまで高くなかったのかなと、私自身もそう思いますし、今回、検討委員会の皆さんのこれまでの議事録などを拝見する中でも、そうした判断だったのだろうと思いますし、それはそれほどバランスを失したものだとは受け止めておりません。でありますので、先ほど申しあげましたが、この舞台芸術、演劇を柱に20年間、芸術館は串田和美総監督のもとで展開をしてきましたが、この舞台芸術の幅をもう少し広く取ろうといった時に、もちろん音楽もその一つではありますが、この舞踏、舞踊、ダンスという部分が極めて演劇との境目というものも非常に微妙になるぐらいに相互乗り入れ的には表現分野として広がりを持っているということから今回、演劇と舞踊ということに落ち着いたのだと思っております。

 

【記者】

 芸術監督制について質問させていただきます。今回の答申書で候補者の名前も書いてあったと思いますが、非公開ということでまた改めて市から発表があると理解しております。市長は名前を今日ご覧になったと思いますが、まだ公表していないのでおっしゃっていただける範囲は限られると思いますが、候補者の方を見てどのような印象を抱いたとか、経歴からどういった活動を松本で期待していきたいと考えているかをお伺いします。

 

【市長】

 まず、今日の段階では推薦をしていただいたということ、そして具体的な交渉というものは、これからというタイミングでありますので、実際にこの3名の皆さんに就任をしていただけるという状況になって、しっかりと市民の皆さん、あるいはメディアの皆さんにご報告をしたいと思っております。その上で今申しあげられることがあるとすれば、今回の答申は、あるべき姿を具現化する芸術監督制ということで、芸術監督というものが、その方のこれまで培われてきた、あるいは実際に行ってきた実績に基づく芸術的指針、まつもと市民美術館が行う主催事業はこういう理念あるいは方向性に基づいて行うのだということを、やはり象徴できる人物、人材ということが今回の答申でも求められております。一方で、市民がもっと主体となれるようなプロジェクト、あるいは子どもたちの学びの場として芸術館というのが活用されること、もちろん串田さんの時代にも一定程度、展開をしていただきましたが、いわゆるアウトリーチ事業、芸術館から外に向かってその表現の場も、もっと多様で広範になるようなこと、そうした上に、さらに活動の形態とか市民の皆さん、国民の皆さんのニーズが多様化している、変化をしているということに対して敏感にアンテナを高く対応していただけるような人材、次世代を担っていく人材という表現が答申にもございますが、そうした方という意味では、私自身そこまで詳しい業績を存じあげてない部分もまだございますが、それに沿った人選をしていただいたのかなとまずは思っております。そしてもう一点は、1人か複数かということが一つの観点としてあって、やはり多様化している状況を考えると1人でというよりも今、時代背景もあると思いますが、お一人お一人で見ていくと、いわゆる巨匠という方が、かつてほどドンといるという状況ではなくて、極めて専門的な分野に通じた新たな取り組みをしておられる方がいて、そういう人たちのチームとしてやることの方がこの多様なニーズに応えていく、目指すべき芸術館の第2期にはふさわしいのではないかということでありました。ですので、もう一人の方、このアドバイザーという方については、より引いた視点で、これまでさまざまな分野、経験を積んでおられる方ということで、この3名の推薦があったと思いますので、先ほども申しあげましたが、今度は松本市としてこの3名の方にどういう芸術館を我々が作っていきたい、だからこそこの体制をぜひ確立したいということでお話をしてまいりたいと思っております。

 

【記者】

 松本マラソンのファンランの部ですが、大会の公式ホームページにはエントリー受付は高校生以上と出ているのは、今回、中学生まで広げたということでしょうか。

 

【市長】

 高校生以上になっていますか。

 

【スポーツ推進事業課長】

 現在、ホームページ上は中学生以上ということになっているかと思います。確認させていただきます。

 

【市長】

 中学生は間違いないので、途中経過の議論が何らかの形でその形になってしまったのかなと思います。もともと高校生だったものを例えば広げるために今回、中学生にしたというわけではなくて、もとから中学生で10キロメートルという形で、前回の記者会見において松本マラソンでファンランの部を設置すると申しあげたときに、中学生以上という言い方をさせていただいたと思っております。

 

【記者】

 5月8日からコロナが5類になることで、対策本部の廃止と市長はおっしゃられていましたが、市役所内に体温計や消毒液とかまた出張所にも色々あり、経費もかかると思いますが当面はどうするのか、5月8日以降どのような対応をとるのかお伺いします。

 

【市長】

 大原則は日常に戻るということであります。ですので、特別な対応を行う必要がない状況ということで5月8日以降は行っていこうと思っています。日常に戻るということは、例えばエチケットあるいは清潔さをきちんと保っていく、これは恐らくコロナ前よりも現状において市民の皆さんの意識もより清潔さを日常生活に求めることが、これはコロナだけではありませんが、さまざまな感染症や健康への配慮という面では必要だろうという意識が広がっていると思いますし、またマスクなどの着用の習慣というのも病気にかかる、かからないということよりも、もう少し緩やかなエチケットという観点で一定の方々がまだ着用を続けるということはあると思っております。ですので、具体的なことは担当課に問い合わせていただきたいと思いますが、例えば消毒液、これは従来この各窓口や共有スペースに設置をしておりますが、これは置いておくという状況は続けてまいります。また不特定多数の方が訪れる職場の中や窓口の消毒ということも、先ほど申しあげたような意味合いから継続をしてまいります。あと換気についてですが、これも日常的な換気ということで、これまでは1時間ごとに庁舎内で換気してくださいという放送を流しておりましたが、それはもう必要がないと思っておりますので、必要に応じて各職場で換気は実施をしていただこうと思っております。それ以外で言いますと、検温の機器を各庁舎の入り口に置いておりますが、体温計は撤去をいたします。また緊急用の除菌セットなどについては、契約管財課で管理をするということでございます。

 

【記者】

 担当課の方に聞くようにしますが、アクリル板にしても、いろいろ撤去されたものは、また有効活用するというイメージでよろしいでしょうか。

 

【市長】

 いきなり廃棄ということではないかなと思っておりますが、保管場所の問題などもございますので担当課で検討することだと思っています。

 

【記者】

 このタイミングで市に対してお聞きするのが正しいか分からないですが、OMFについて小澤征爾さんのコメントの中には、ジョン・ウィリアムズさんに対して松本で再会できることを、というような記述もございました。小澤征爾総監督の松本への来訪の予定について、市として何か把握している部分や決まっていることがあれば教えてください。

 

【市長】

 昨年も松本には来られましたし、その前の年も公演そのものはできませんでしたが、足を運ばれました。コロナの心配が限りなく去年までとは違う状況になってきましたし、そして去年の秋に小澤征爾総監督が宇宙とつなげての演奏の指揮をとられました。車椅子に座って、最小限の手の動きでの指揮ではありましたが、SKOメンバーの方々が、小澤さんの小さな動きから読み取る指揮というものに非常に感銘を受けた、そういう方も大勢いらっしゃいました。先月、今月か期日ははっきりしませんが、東京で理事会が開かれた際に、小澤征良さんも参加をされて、小澤総監督の体調などが極めて今落ち着いて元気でいらっしゃるということでしたので、決定するのはまだまだ先になりますが、おそらく今回も松本に元気な姿でお越しいただけるかなと考えています。

 

【記者】

 チャットGPTについてお伺いさせていただきます。県内でも飯島町が業務に試験使用を始めていまして、全国的に行政での利用も広がってきています。松本市で導入の考えはありますか。

 

【市長】

 現段階ではありません。まだまだその手前で市役所のデジタル化という意味では、やらなければいけないことがたくさんあるなと思っています。もっとスピードを上げてやらなければいけないと思っています。その上で、今のチャットGPTにつきましては、まだまだ私自身もあるいは市役所全体でも、その効用と副作用といった面の研究や勉強もしていかなければいけないと思っておりますので、現段階で何かに導入しよう、採用しようという計画はございません。

 

【記者】

 導入に向けて具体的な検討もまだ進んだ段階ではないという理解でよろしいでしょうか。

 

【市長】

 そうですね。ただ、どういうものなのかということはDX推進本部のメンバーには勉強、研究をしてもらいたいと思っています。ほかにいかがでしょうか。

 

 なければ最後に4月上旬の記者会見で、テレビメディアの方から公園内での撮影許可についてのご質問、ご要望をいただきましたので、そのことについてご報告いたします。報道関係者がニュースの映像、それは広い意味では市のPRにもつながる、そうした映像の撮影をする際、事前の申請というものを一回一回しなければいけない現状について、見直しができないかというお話をいただきました。私自身も会見の場で、そういうことを一回一回、わざわざ事前申請を求める必要があるのかと申しあげましたが、改めて庁内で検討して以下のように改めさせていただきます。これは従来どおりということですが、社会性を持って写真または映画の撮影を反復、継続的に行うものは一定の場所を一定の時間、排他的、独占的に使用し、なりわいとなることから市長の許可を必要とする。これが今までの見解でありまして、ニュースのための撮影などもこれに当たる、含まれるということで今までは事前の申請を求めていたということであります。その上で、報道を目的として公園の様子を伝えるといった、いわば軽微な内容の撮影というものは、今申しあげた対象には当たらないとして、申請を不要とさせていただきます。ただその際、公園内でどのような行為が行われているかは把握をしたいということから、管理者に対して口頭での事前の連絡は必要とさせていただきます。以上であります。

 

【秘書広報室】

 以上で市長定例会見を終わります。

 

※この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

 

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