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受動喫煙とは
受動喫煙とは他人のたばこの煙にさらされること
喫煙者が吸う煙(主流煙)だけではなく、たばこから立ち上る煙(副流煙)や喫煙者が吐き出す煙(呼出煙)からも、ニコチンやタールはもちろん、その他多くの有害物質が含まれています。
本人は吸わなくても、他人が吸っているたばこの煙を吸わされてしまうことを、「受動喫煙」と言います。
受動喫煙の健康被害
受動喫煙との関連が「確実」と判定された肺がん、虚血性心疾患、脳卒中、乳幼児突然死症候群(SIDS)の4疾患について、わが国では年間約1万5千人が受動喫煙が原因で死亡しており、健康への影響は深刻です。
こんな場面も受動喫煙
リーフレット「たばこの煙からお子さんを守りましょう。」 [PDFファイル/577KB]
たばこと健康への影響
たばこには、5,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち70種類以上について発がん性が指摘されています。
たばこの煙を吸い込むことにより、肺がんや喉頭がん、食道がん、肝臓がん、子宮頸がんといった全身のがん、脳卒中や虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、歯周病、早産や低出生体重での出産など、多くの影響が報告されています。
1日に半箱(10本)のたばこを1年間吸い続けた時のタールサンプル
コップ一杯もの量を体に取り込んでいます。
タールは、たばこを吸う人の歯や歯ぐきなどについている「ヤニ」です。体の中に取り込むと、簡単には排出できません。
ちょっと待って!新型たばこ
加熱式たばこや電子たばこは、「新型たばこ」と呼ばれています。
煙が見えにくかったり、有害物質を除去していることが表示されている場合もあり、健康被害が少ないと思い込んでしまいがちです。
新型たばこの「見えない、あるいは見えにくい煙」は、単なる蒸気ではなく、多くの有害物質が含まれ、使用した人が吐き出す息にも同じように含まれるため、ご本人はもちろん、周囲の方の健康にも影響があります。
加熱式たばこは、たばこ葉を燃焼させずに電気で加熱し、発生した蒸気を吸い込むものです。たばこ葉そのものを使っているため、紙巻たばこと同様の健康影響が考えられます。
電子たばこは、たばこ葉を使ってはいませんが、専用溶液を加熱したことで発生する蒸気を吸うものです。専用溶液を加熱することで有害物質が発生することが確認されていますので、健康への影響があると考えられます。
どちらも、発売からの期間が短かく長期的な健康への影響は、現時点ではわかっていません。
健康のためには、「禁煙」が最も効果的です。
たばこと健康に関する情報
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト<外部リンク>