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長野県宝旧念来寺鐘楼 保存修理等事業
更新日:2021年12月20日更新
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旧念来寺鐘楼は宝永2年(1705年)に松本平を代表する古刹・念来寺の境内に建立され、長きにわたりこの地に時を知らせる「時の鐘」として人々に愛されてきました。明治時代、廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の余波を受け、念来寺は廃寺となり、念来寺に係る建物や什物(じゅうもつ)などの多くが失われてしまいますが、鐘楼は「時の鐘」としての役割が認められたため、破壊の難を逃れ、往時の姿を今にとどめています。第二次世界大戦時に金属供出の命を受け、梵鐘が供出されてしまいますが、その優れた造りから、昭和44年(1969年)に松本市重要文化財に指定、その後、平成24年(2012年)に長野県宝に指定されました。
建立から300年余りが経過し、経年劣化などの影響で各所に傷み等が生じていることから、令和元年度、長野県教育委員会及び松本市教育委員会の補助金の交付を受けて大規模な保存修理等事業を実施しました。
このページでは、保存修理等事業の概要についてお伝えいたします。