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グリーンインフラによるまちづくり
グリーンインフラによるまちづくり
グリーンインフラとは?
- グリーンインフラとは、緑・水・土等の自然環境が持つ多様な機能を活用して、持続可能で魅力ある地域づくりを進める取組みで、激甚化する自然災害や環境の保全等の顕在化する地域の課題を解決する手法として期待されており、国内でも様々な場所や場面でグリーンインフラを活用した取組みが積極的に進められています。
- 松本市では、緑や水を生かした歩道やポケットパーク、オープンスペースの再整備により、”もっと心地よくでかけたくなるまち”を具現化します。
- 松本市では、自然環境の持つ力を活かした環境負荷の小さい都市や緑化や地域材活用したインフラの整備によりゼロカーボンを推進します。
- まちなかグリーンインフラの管理活用をとおして地域づくり・コミュニティ再生も目指します。
松本まちなかグリーンインフラアクションプラン
松本市では、令和5年に「松本まちなかグリーンインフラアクションプラン」を策定し、松本城・松本駅・あがたの森公園を結ぶまちなか(トライアングルエリア)で、グリーンインフラに関わる5つの柱・22のアクションを進めています。
アクションプランの取組方針である「5つの柱」は、期間・内容・地域や行政等の関わり方に応じた3つのステップで発展させていきます。トライアングルエリアでの取組みは、松本市全域にグリーンインフラを展開するためのモデルとし、自然と共に生きる新たな地域づくり取組みへとつなげます。
主な取組み
あがたの森通りの再整備(令和5年度~)
松本駅からあがたの森通りを結ぶ長野県が管理する「あがたの森通り」を新たなシンボルストリートとして再整備します。松本市のゲートウェイとなる「あがたの森通り」の再整備に向け、長野県や地域関係者と検討を進めています。
井戸を活用した水と緑のくつろぎ空間の充実(令和5年度~)
- 中心市街地には、松本市が設置し地域と協力して管理している井戸が21か所あります。まちなかにうるおいと涼を与えるだけでなく、災害時には生活用水として活用できます。災害用手動ポンプも備えています。
- 地域の実情が変化する中、井戸の管理活用の仕組みをあらためて検討を進めます。
- 湧水は周辺の山々の伏流水から得られる松本ならではの恵みです。グリーンインフラをとおして、里山の自然とまちなかを結ぶ湧水を考えていく必要があります。
松本駅お城口広場・花時計公園緑のくつろぎスポット社会実験(令和5年度)
市民の皆さんに体験をとおしてまちなかグリーンインフラを知っていただくため、松本駅お城口広場と花時計公園で芝生・樹木・ベンチなどを設置する社会実験を行いました。アンケートやサーモ調査を実施し効果検証を行った結果、ベンチ等のくつろぎ空間と涼を生み出す日陰を一層充実させる必要性が浮き彫りになったことから、まちなかでの緑陰を含む日陰やベンチ等のくつろぎ空間創出に取り組みます。
松本まちなかグリーンインフラ 松本駅前広場&花時計公園に緑のくつろぎスポットを設置
外堀大通り”切株ベンチ”(令和6年度)
松本城南側に整備された外堀大通りに、まちなかグリーンインフラと、山と街の緑の循環を発信するベンチを令和6年10月に設置しました。安曇地区の樹齢約300年の枝垂れ桜と内田地区の栗の丸太を組み合わせたベンチです。
- 朽ちた切株の破片がレイズドベッドという畑状の器にこぼれ落ちて、土壌の栄養になることで、自然の循環を表現
- まちなかに里山の生態を実現し、また松本市産材を使用したベンチを設置することで、山と街の緑の循環を表現
- 切株に触れ、木製ベンチに座っていただくことで、木製ファニチャの温もりを感じる機会を創出
- 松本城南・西外堀復元後の外堀大通りの空間を考える場として、松本城天守を向いた位置にベンチを配置
市民や観光客の皆さんに、見て、触れて、使って、くつろぎながら、松本の自然の魅力やグリーンインフラのまちづくりを知って考えていただく場です。
伊織緑地へのグリーンシェード試行(令和5年度)
広く市民の皆さんに親しまれている井戸「伊織霊水」に隣接する伊織緑地にグリーンシェードを試行的に設置しました。
外堀大通り歩道への緑とくつろぎ空間設置(令和5年度~)
- 松本城の南側に拡幅整備した外堀通りの歩道に、緑と木材を活用したくつろぎ空間を設置します。
- 松本市内や長野県内の地域材を活用したベンチの設置は、里山への植樹による森林の活性化やゼロカーボンにつながります。