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水めぐりの井戸整備事業

更新日:2022年3月9日更新 印刷ページ表示

松本の水

 松本平は周囲を山々に囲まれ、特に美ヶ原、東山などの筑摩山地に降った雨や雪が、松本市街地の地下で巨大な水がめを形成し、非常に豊富な地下水に恵まれている地域となっています。
 これらを利用した井戸や湧水がいたる所で見ることができ、中世から親しまれる信濃の国第一の名水と謳われた「源智の井戸」や、かつて、市内の飲料水を賄っていたという源地の水源地も中心市街地にあります。
 また、平成20年度には全国各地の湧水・河川・用水・地下水の中から環境省が選定する『平成の名水百選』に「まつもと城下町湧水群」として認定されました。

水めぐりの井戸整備事業

 地下水が豊富である地域の特性を活用し、中心市街地に新たな井戸を整備しました。

  1. 清涼な湧水は、市民の水汲み場として活用され、街路樹への灌水や打ち水等にも利用されています。
  2. 災害時に停電・断水が生じた場合でも手動ポンプを利用し、生活用水を確保することができます。
  3. 井戸を分散配置したことにより、歩くことが楽しい街を演出し、観光客の回遊性を高めるとともに、市民の憩いの場となっています。

 また、個人所有の井戸を市民や観光客等に利用可能なものに整備する場合に補助金を交付しました。

整備経過

  • 平成18年度 整備計画策定、大名町大手門井戸整備
  • 平成19年度 中町蔵の井戸、東門の井戸整備
  • 平成20年度 日の出の井戸、西堀公園井戸整備
  • 平成21年度 市役所前庭井戸、松本神社前井戸、大名小路井戸、源地の水源地井戸、松栄の湧水整備

 その他に、街なみ環境整備事業等でも井戸整備を行っています。

  • 街なみ環境整備事業
    辰巳の御庭(平成6年度)、鯛萬の井戸(平成15年度)、伊織霊水(平成17年度)
  • 水と緑の空間整備事業
    なわて若がえりの水(平成29年度)

公共の井戸

大名町大手門井戸

 水めぐりの井戸整備事業で作られた最初の井戸です。災害時にも水を供給する役割を備えており、後ろのベンチの中に手動ポンプが入っています。
 松本城大手門駐車場の東に位置し、バスを降りた観光客などに親しまれています。

東門の井戸

 名称は松本城の東門馬出跡に由来しており、近くのホテル利用者にも親しまれています。

中町蔵の井戸

 中町蔵の会館にある昔懐かしい青色の手押しポンプの井戸です。地元住民から観光客まで多くの方が利用していきます。開放感を感じる敷地でゆっくりと休むことができます。

日の出の井戸

 モダンな赤い井戸です。大型ショッピングセンターの向いに位置し、買い物客が一休みしていきます。

西堀公園井戸

 西堀公園内にある井戸で、大きな建物が並ぶ路地の一角にたたずんでいます。多くの方が立寄り、子どもの姿も見られます。夏場でも涼しく心休む場所です。

松本神社前井戸

 弱アルカリ性の軟水です。松本神社前の一角にあり、お城の風情を楽しみながら水に親しめる井戸です。

市役所前庭井戸

 市役所前庭改修に併せて整備された井戸。来庁者に親しまれています。

大名小路井戸

 ベンチには松本藩歴代藩主の名が飾られています。大名町通りに位置し、観光客や市民が一息つく場所になっています。

源地の水源地井戸

 水道水給地に隣接し水道水を供給している井戸から分水した、地域に親しまれている水です。緑と水が上手く作用しあい風情ある空間となっています。

松栄の湧水

 鉄分が多く飲料できません。昔から自噴している井戸でポケットパークとなっています。

辰巳の御庭

 井戸水がせせらぎとなっており、立ち寄った人の疲れを癒す憩いの場所となっています。水と緑の親和性が高くとても居心地の良い場所で、ベンチの木が木陰をつくれるほどに成長することを期待しています。

鯛萬の井戸

 平均水温13.2℃の冷たい水です。街なみ環境整備事業により周辺を井戸公園として整備し、せせらぎには鯉が泳ぐ姿がみられます。大きな道から外れた場所にあり、周りが静かで心が安らぎます。

伊織霊水

 上下二つの井戸があります。江戸時代、年貢の重さに耐えかねて松本藩に直訴した農民たちを救済するため奔走した鈴木伊織の墓所の前にある自噴の湧水です。

なわて若がえりの水

 なわて通り沿いにある女鳥羽川が望める心地よい井戸です。まちに関わる皆さんで行ったワークショップの構想を反映し、もともとあった水景を改修して井戸を新たに整備しました。なわて通りと四柱神社と女鳥羽川をつなぐ場になることを期待しています。このページのトップに戻る


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