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市議会だより/令和元年11月1日号/Vol.187
市議会だよりの編集は、広報部会の議会だより編集班で行っています。
テキスト版 市議会だより
旧開智学校校舎国宝指定に伴う関連事業費等を計上した補正予算を可決
令和元年9月定例会は9月2日から9月20日までの会期19日間で開かれました。
市長から提出された28件の議案のほか、3件の請願、6件の議員提出議案を審議し、それぞれ議決しました。
一般質問ハイライト
開明
市の文化財活用の方向性
上條敦重 岩魚留小屋(いわなどめごや)(注釈1)を文化財として保存活用すること及び文化財を商業的に活用することについて見解は。
教育部長 岩魚留小屋は「岳都松本」を象徴する重要な文化・観光資源であるため、地元や関係団体の保存活用に向けた取組みに対し、協力・支援を検討していく。郷土の歴史や文化を、商業・観光等の地域経済に結び付けるためには、更なる取組みが必要であると認識している。
(注釈1)岩魚留小屋
明治44年に安曇島々から徳本峠(とくごうとうげ)ルートに開設した山小屋で、現在は廃業している。
ワイン特区(注釈2)の申請と今後のビジョン
上條敦重 ワイン特区の申請を準備していると聞くが、特区制度を活用してどのようなビジョンを描いているのか。
農林部長 令和元年9月下旬の申請に向け、山形村・朝日村と調整しており、特区に認定されると小規模なワイナリー・醸造所が開設できるようになる。これにより、原料果実の生産拡大等といった農業環境の向上や、ワインを軸とした食による農商工・観光連携が進み、地域経済の活性化が期待できる。
(注釈2)ワイン特区
酒税法の定める正規の最低生産量(6千リットル)の3分の1の規模で製造免許が取れる特別許可区域
市立病院の経営改革と今後の責任の所在
吉村幸代 市立病院の経営改革の到達目標は。また、来春には、市長選があり、病院局長等も退職する中で、新病院建設を含めて誰が市立病院について責任をとるのか。
病院局長 まずは令和2年度までの黒字化達成が短期的な到達目標。組織として継続性を確保しており、職員等の交代により責任の所在が不明になることはない。今後も病院局長、院長がそれぞれの立場で事業管理者(現在は不在)又は市長の意思決定に参画し、責任を果たしていく。
まつもと市民芸術館の改修等
吉村幸代 (1)20億円規模の大改修を実施中だが、今後の改修の見込みは。(2)地域産業振興のため地元業者への発注は重要だが、芸術館における印刷物の地元業者への発注率は。
文化スポーツ部長 (1)来年度まで設備関係の改修を実施し、令和5年度には、外装・内装を中心とした同程度の大規模改修を予定している。(2)施設案内等の印刷物はすべて地元業者へ発注しているが、公演チラシ等の印刷物の地元業者発注率は2割にとどまる。今後も地元業者への発注率を高められるよう努めていく。
ビッグデータの活用
今井ゆうすけ 携帯電話の使用記録等のビッグデータを観光政策の立案や市内観光事業者への情報提供等に活用できないか。
商工観光部長 平成27年に松本広域連合がKddiの携帯電話位置情報による観光動態調査を実施し、多くの観光関係者にとってプロモーションの課題を把握する機会となった。観光ビジョン見直し等の機会に、こうした調査ができないか検討する。
小・中学校エアコン設置の財源
川久保文良 財源として有利な臨時特例交付金を十分に活用しなかったことにより、財政部の試算によると約2億円の財政的損失を市民に与えたことになるが、このことをどのように捉えているのか。
教育部長 昨年の臨時特例交付金の申請については、反省すべき点があった。今後はこれまで以上に国等の動向を注視しながら積極的な情報収集に努め、今回のことを契機として、真摯に財源確保の取組みを進める。
松本平広域公園陸上競技場の整備
上條温 老朽化した施設の改修に向けた県の検討状況は。また、令和9年の国体開催に向け、周辺施設を含めた公園一帯の拡張、再整備が必要と考えるが見解は。
文化スポーツ部長 県は陸上競技場の整備について、(1)既存施設の改修、(2)現在の場所での建替え、(3)公園内の別の場所での新設の3案の比較検討を進めており、今年度内に方向性が示されると聞いている。国体を契機に公園一帯の機能充実が図られることは、周辺環境の整備と合わせ必要であると認識している。
弘法山古墳等の松本市の古代史
上條温 弘法山古墳が全国的に脚光を浴びている理由は。また、時代は下るが、天武天皇が造営を望んだという束間行宮(つかまあんぐう)(注釈3)の場所について教育委員会の認識は。
教育部長 弘法山古墳(前方後方墳)の築造は3世紀末とされているが、近年古墳の出現期が遡ったことで、前方後方墳は魏志倭人伝に記された邪馬台国と対立する狗那国(くなこく)の古墳ではないかとの議論がある。これにより埋葬者は、信濃国が大和政権の影響下に入る前に、この地方を治めた支配者と推測されることから注目を集めているもの。束間行宮の場所は、現在の浅間温泉か美ヶ原温泉と推測されるが、これまで調査は行っておらず、信濃国府の場所とともに松本地域の古代史解明の課題となっている。
(注釈3)束間行宮
行宮とは、天皇が行幸などの際に旅先に一時的に設置する仮の宮殿をいう。日本書記の天武14(685)年の条に、天武天皇が束間温湯に行幸するために、3人の配下を派遣したことが記されている。天武天皇はその1年後に没したため、行宮の造営は中止となった。
日本共産党松本市議団
加齢性難聴者への支援
塩原孝子 高齢者の社会参加を阻む原因の一つに「難聴」が挙げられるが、補聴器は値段が高く、所有率は低い。65歳以上の中等度の加齢性難聴者に対し、補聴器購入及び調整にかかる費用への公的支援を求めるが見解は。
健康福祉部長 県議会において「加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書」が可決され、国に対し公的補助制度の創設を要請している。また国においては、補聴器を用いた聴覚障害の補正による認知機能低下予防の効果を検証する研究も開始されている。公費支援については、国、県の動向を注視し判断したい。
投票率向上のために
澤田佐久子 (1)今年7月の参議院議員選挙から、松本駅自由通路の期日前投票所を松本バスターミナル施設内に移設したが、投票数が大幅に減っている。また、案内が分かりにくいとの声もあるため、駅自由通路への復活を求めるが見解は。(2)大型商業施設や大学等へ期日前投票所を増設すべきと考えるが、検討はされたか。
選挙管理委員長 (1)案内掲示等については、管理ルールがある中、施設管理者と協議し設置したが、今後は分かりやすい掲示に努めていく。また、移設については好意的な意見もあるため、定着に向けて周知に努めていく。(2)投票箱や投票用紙の管理に必要なセキュリティの確保等さまざまな課題をクリアできる施設の選定が必要である。特に、芳川・寿地区方面への設置について公共施設を中心に検討しているが、場所の選定に苦慮しているため、大型商業施設等も含め引き続き検討していく。
幼保無償化に伴い副食費(注釈4)の無償化実施を
犬飼明美 3歳以上児の副食費を無償化した場合の影響試算額は。また、無償化や一部助成を実施する自治体もある中、本市でも無償化を行う考えはあるか。
こども部長 無償化した場合の影響試算額は、年額で約2億2千万円である。無償化に係る経費の一部に今年度は国の臨時交付金が充てられ、来年度以降は地方交付税により措置されるが賄えない状況である。新たな財政負担が伴うこと、国では実費徴収を基本としていることなどから、当面は国の制度に基づき取組みを進めていく。
(注釈4)副食費
保育料の一部に含まれているおかず、おやつ等の費用
公明党
教育現場におけるヘルプマーク(注釈5)の普及
内田麻美 ヘルプマークをより多くの方に知ってもらうため、子どもたちにも意味を理解してもらうことが必要と考えるが、本市における教育現場での取組み状況は。
教育部長 制度ができて1年余りであり、十分認知されていない現状だが、昨年度から小学校4年生の道徳の教科書にもヘルプマークの説明が掲載されており、今後理解が進むものと考える。引き続き、援助や配慮が必要な人への思いやりの心を育む人権教育の充実について各学校へ呼び掛けていく。
(注釈5)ヘルプマーク
援助や配慮が必要であることが外見から分からない方が、周囲に知らせるために身に着けるマーク
城山公園の保存と活用
勝野智行 城山公園にある10の文学碑の解説板が経年劣化している。県内最古の歴史的な公園を後世に残すため、一層の保存活用を図るべきと考えるが見解は。
教育部長 近年、近代庭園・公園を文化財に指定する動きがある中、城山公園は歴史的な位置づけが明白で、文学碑のある公園としても親しまれていることから、名勝としての文化財指定を検討している。文学碑の解説板については、文化財指定後に記述内容の確認、改修を行い、活用に向けた取組みを進めていく。
住民主体の里山再生への支援
上條美智子 松枯れで荒れた里山について、住民主体で再生に取り組む動きがある。住民自ら考え取り組むことは重要と考えるが、市の支援対策は。
農林部長 森林づくり県民税を活用する事業があり、苗木の購入代等も全額補助対象となっている。しかし、事業の認定にはいくつかの条件があるため、個々の案件については、市耕地林務課へ相談いただきたい。
公共施設設計における環境への配慮
近藤晴彦 市公共施設の新築、改築及び改修等において、各部署で採用された温暖化対策の手法を取りまとめ、新施設建設時の全庁的な指針を策定すべきでは。
環境部長 現在、太陽光発電システム以外に全庁的な指針はないが、温室効果ガス削減目標の達成には全庁的な指針が必要と考える。昨年度、業務委託によりカーボン・マネジメント(注釈6)強化対策の検討を行っており、この検討結果を精査して、今後、指針を策定していきたい。
(注釈6)カーボン・マネジメント
温室効果ガスの抑制や削減に向けた取組み
政友会
農地集積(注釈7)率向上の取組み
牛丸仁志 農地中間管理事業(注釈8)の重点地区で関係団体が集まれる場づくりや情報の一元化など受益農家等が主体となった取組みに対し支援できないか。また、モデル的に実施した地区の取組みを他地区へ広げることはできないか。
農林部長 地域農業の将来像や担い手の育成等について地域が主体となって話し合うことは重要である。国、県の補助制度や農業生産基盤(注釈9)整備の手法、技術及び農地集積率等の情報を提供し、受益農家や関係団体が主体の取組みを支援していく。モデル的に実施した地区の取組みを他地区へ広げることについては実施状況を踏まえ前向きに検討していく。
(注釈7)農地集積
地域の中心となる農業経営体に農地利用を集中させること
(注釈8)農地中間管理事業
農地を貸したい農家から、意欲ある担い手に貸し付けることで、農地の集積・集約化を図る。
(注釈9)農業生産基盤
農業生産を行うための基盤となる施設(水路や農道等)や、ほ場(水田、畑)のこと
市立病院と地域の連携
牛丸仁志 市立病院が、市の各部局と連携し、地域づくりとの連携及び周辺市村にも目を向けた機能性と役割を特徴に位置づけ活動すべきと考えるが見解は。
病院局長 昨年度設置した「市立病院運営会議」を通じ、今後も市長部局と病院局が情報の共有を図るとともに、市立病院が地域において果たすべき役割などを検討していく。また、市西部地域を中心に周辺市村を含めた住民の健康づくり等を進め、地域との連携が一層深まるよう取組んでいく。
有害鳥獣対策のICT化
古沢明子 猟友会員の負担軽減、効率的な駆除を実施するため、センサーカメラやドローンなどによるICT化に取り組んではどうか。
農林部長 今年度からセンサーを搭載した鳥獣自動追い払い装置を導入し効果を検証している。ICT化への取組みは新たな有害鳥獣対策として有効であるため、機器の維持管理やオペレータの育成等の課題を含め今後研究を進めていく。
食品ロス削減推進法(注釈10)制定
古沢明子 (1)食品ロス削減を推進するための周知方法や取組み内容は。(2)子どもたちへの環境教育に関する取組みと今後の展開は。
環境部長 (1)各種イベントや広報まつもとへの掲載などで周知するとともに、これまでの取組みの成果の上に立った推進計画を策定していく。(2)職員が学校等へ出向き、子どもの興味を引く内容で環境教育等を行っている。実施後の保護者へのアンケート結果では、子どもの意識や行動の変化、保護者への波及効果が顕著に見られることから、今後も保護者等からの意見を取り入れ、取組みを進めていく。
(注釈10)食品ロス削減推進法
「食品ロスの削減の推進に関する法律」の通称。この法律には、本市発祥の「30・10運動」に由来する10月30日を「食品ロス削減の日」とすることが定められている。
新たな工業団地の整備
上條俊道 新松本工業団地の分譲が完了となったが、今後の企業進出の受け皿について見解は。
健康産業・企業立地担当部長 新たな工業団地については、経済・産業の動向、需要の大きさ、雇用の見通し、農政環境や都市計画等さまざまな視点から総合的に進める必要がある。年度内に庁内組織を立ち上げスピード感を持って取り組んでいく。
狭あい道路の解消
上條俊道 市街化区域(注釈11)に限定している狭あい道路拡幅整備事業を、市街化調整区域(注釈12)にも拡張できないか。
建設部長 市街化区域は家屋の密集度が高く災害時には被害の拡大が予想されるため優先的に事業を行ってきたが、市街化調整区域にも狭あい道路が存在しており、良好な居住環境や安全、安心なまちづくりを進めるためにも、本事業の拡張について今後研究していく。
(注釈11)市街化区域
既に市街地を形成している区域及び概ね10年以内に計画的、優先的に市街化が図られる区域
(注釈12)市街化調整区域
市街化を抑制すべき区域
誠の会
ガストロノミーツーリズム(注釈13)
若林真一 昨年度、市議会経済地域委員会で当事業に関する政策提言を行った。事業実施は本市の新たなPRに繋がると考えるが見解は。
商工観光部長 観光の質を高め、滞在型観光を推進する上で有効であり、取り組むべき事業と考える。すでに市内の温泉地へ働きかけており、関係者と共に先進地視察を行う予定である。今後は、温泉地が主体的に取り組む事業の成功に向け、積極的に支援していく。
(注釈13)ガストロノミーツーリズム
温泉・食・自然など地域ならではの資源とウオーキングを融合させたもので、欧米で普及している旅のスタイルの一つ
市立病院再整備のスケジュール
小林あや (1)経営改革の達成状況について、具体的な判断時期はいつか。(2)建設事業の再スタートと経営改革を同時に進める考えは。
病院局長 (1)まずは令和元年9月末までの上半期の経営改革の達成状況を精査するが、改定後の改革プランでは、令和2年度までの単年度黒字を達成目標としているため、今年度決算の黒字達成が判断基準となる。(2)黒字目標達成後は累積赤字を解消すべく中期事業計画を策定し、建設事業と経営改革は同時並行で進める。
市立病院移転後の波田駅周辺のまちづくり
小林あや 波田駅から新島々駅間の軌道を利用したバス運行や病院跡地へのバスターミナル整備を望む住民の声もある。波田駅を核とした周辺のまちづくりの見通しは。
建設部長 地域の意見を踏まえつつ、来年度中に松本市都市計画マスタープラン(注釈14)における波田地区の地域別構想の見直しを含めた計画策定を行う予定である。波田駅周辺のまちづくりには多くの可能性があると認識しており、新たな交通結節点機能の創設といった視点も持って検討していく。
(注釈14)松本市都市計画マスタープラン
本市の都市計画に関する基本的な方針を示すもので、今後の都市づくりに関する個別・具合的な都市計画の決定や見直しの際の法的根拠となる。
日本浮世絵博物館との連携
阿部功祐 市立博物館には草双紙(注釈15)や押絵雛(注釈16)など、浮世絵と関連深い資料があるが、これらを活用して浮世絵博物館と連携できないか。
教育部長 浮世絵博物館のアンテナショップが伊勢町通りに開設されたことで、草双紙を所蔵する時計博物館での企画展などで相互の来館者増加が期待できる。また、博物館本館所蔵の松本押絵雛は、多色刷りの浮世絵である錦絵を題材としたものがあり、両館の共同企画で存在や魅力を伝えられる。今後、両館の学芸員同士の交流を進め、連携を深めていく。
(注釈15)草双紙
江戸時代中期~後期に江戸で流行した大衆的な絵入りの小説本の総称
(注釈16)押絵雛
竹の串につけて、雛台に立つようにした押絵細工の雛人形
美ヶ原高原の道路網
阿部功祐 7月に松本、上田の両副市長と長和町副町長が美ヶ原高原の現地視察を行ったとのことだが、美ヶ原台上車道の考え方など、副市長の見解は。
副市長 3市町から高原台上へ延びる県道が円滑に結ばれていない現状に違和感を覚える。台上車道に固執せず、双方の道を繋げるという単純な発想に立ち、連絡道路を整備する考え方もある。今後、3市町で合意形成を図りつつ関係機関の理解を得て着実に推進すべきと考える。
無所属
松くい虫被害対策
神津ゆかり 過去7年間、松枯れまん延防止のために、四賀地区において薬剤空中散布を実施してきているが、空中散布が有効と考える科学的データと根拠は。
農林部長 平成27年度から29年度に実施したリモートセンシング(注釈17)調査の結果をもとに市がカイ二乗検定(注釈18)により検証し、薬剤散布の有無と枯損木の発生割合は関連がある、即ち薬剤散布は効果があるとの検証結果を得ている。
(注釈17)リモートセンシング
対象を遠隔地から測定する技術
(注釈18)カイ二乗検定
2つの事象に関連性がないとする仮説の期待値と実際のデータの差を評価して独立性を検定する統計的検定法
災害防止施策としての治山事業(注釈19)
上條一正 松くい虫被害で放置された枯損木による土砂災害のリスクが高まる中、土砂災害特別警戒区域における県の治山事業は不十分である。保安林(注釈20)以外で治山事業が実施できない等の場合、市単独で施工することはできないか。
農林部長 今後は治山事業の要望の際に、特別警戒区域であることを強く県へ訴えていく。また、保安林の指定となっておらず治山事業が実施できない箇所については、山林保有者に保安林の指定を受けることを勧め、事業の導入に努める。特別警戒区域への松くい虫被害対策については、部局横断で研究し、総合的に取り組んでいく。
(注釈19)治山事業
保安林(注釈20)の指定目的を達成するために行う保安施設事業、保安林等の存する地域で行う地すべり防止事業に関わる事業
(注釈20)保安林
水源の涵養、土砂の崩落その他の災害の防備、生活環境の保全・形成等の特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣または都道府県知事により指定される森林
公共施設の更新とアスベスト対策
横内裕治 多くの市公共施設が改修や更新の時期を迎えているが、アスベストが使用されている施設数と、解体・改修時におけるアスベストの処理方法は。
建設部長 市で確認できている施設は59件で、これらは既に対策済みである。その他に建材や塗材にアスベストが含有している場合があるが、その施設数は把握していない。施設の解体・改修時には、疑わしい建材等について事前に含有の有無を分析調査の上、法令に従って適切に撤去、処分する。
9月定例会
意見書
可決になったもの
実現に向けて国会や関係行政庁に送付しました。
- 国の責任による35人学級の推進及び教育予算の増額を求める意見書
- へき地手当等支給率を近隣県並みの水準に戻すことを求める意見書
- 私立高校への公費助成に関する意見書
- 加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書
- 地方財政の充実・強化に関する意見書
- 厚生年金への地方議会議員の加入を求める意見書
陳情
採択になったもの
私立高校に対する公費助成をお願いする陳情書
一部採択になったもの
重症心身障害児(呼吸器含む)が卒業後に困ることなく生活を送れるよう通所施設の充実を求める陳情
趣旨採択になったもの
加齢性難聴者の補聴器購入に係わる負担軽減を求める陳情
人事
公平委員会委員に、新たに山本綾子(やまもとあやこ)氏を選任、人権擁護委員の候補者に、引き続き宮川昇(みやがわのぼる)氏、新たに奥原二美人(おくはらふみと)氏を推薦することに同意しました。
常任委員会審査の概要
総務委員会
議案第13号 令和元年度松本市一般会計補正予算(第3号) 可決
まつもと市民芸術館大規模改修事業費追加
市民芸術館大階段横に設置された曲走式エスカレーターが、経年劣化に伴い修復不可能となったため、解体撤去し、階段とするもの
委員 高齢者等の歩行が困難な利用者への今後の対応は。
市 エレベーターの利用を案内するほか、ホールのスタッフ等が必要に応じて車椅子による補助を行うなどの対応を考えている。
委員 車椅子が備えられていても使用されない方もいるため、エスカレーターに代わる物理的な工夫や対応を検討してほしい。
教育民生委員会
議案第13号 令和元年度松本市一般会計補正予算(第3号) 可決
学校支援事業費追加(運動部活動改革プラン事業)
多様化するニーズに対応する中学校運動部活動のあり方について、調査・実践研究を行うもの
委員 今年度の実施内容は。
市 近隣校との合同部活動をサッカー以外の種目へ拡大し、参加校も増やしていく。また、松本山雅カリキュラムの導入校を増やすほか、カリキュラムの活用について教員向けの研修会などを行っていく。併せて、地域アスリート派遣の仕組みづくりなどを検討していく。
経済地域委員会
議案第14号 松本市市街地駐車場事業特別会計補正予算(第1号) 可決
中央西駐車場管理運営費追加
松本パルコが新たに導入する駐車場サービス(QRコードを用いた割引認証)に対応するため、中央西駐車場(アイパーク)の発券機2台・精算機3台の更新、改修工事を行うもの
委員 同様の精算機等を、他の駐車場へも拡大していく予定は。
市 将来的に中心市街地全体の駐車場サービスの構築につながるよう取り組んでいく。
委員 導入により、中心市街地の歩行者数がどのように変化していくのかが重要だと思う。歩行者通行量はどのように把握していくのか。
市 年2回(6月、10月)の歩行者通行量調査により、松本商工会議所とも連携して人の流れの変化を検証していく。
建設環境委員会
議案第13号 令和元年度松本市一般会計補正予算(第3号) 可決
周遊バス運行事業費追加
旧開智学校校舎国宝化に伴い、タウンスニーカーを用いたPRと、国宝指定記念式典やそば祭りに合わせ低速電動バス運行を実施するもの
委員 今回の運行台数が1台であることから、特に混雑時は、5日間の実験的な走行であることを理解していただけるよう、利用者に周知を図りながら運行してほしい。
決算特別委員会を設置
9月定例会で継続審査とした平成30年度決算議案について、慎重に審議するために、決算特別委員会を設置しました。
9月26日から4日間にわたり行われた審査では、さまざまな質疑・意見や、来年度の予算編成に向けた要望が出されました。
委員会の様子は、ホームページで録画配信しています。
委員長 上條温
副委員長 勝野智行
上條敦重、青木崇、若林真一、川久保文良、上條美智子、上條俊道、澤田佐久子、犬飼信雄、犬飼明美、柿澤潔
美ヶ原高原ササ刈りボランティアに参加
9月28日に行われた美ヶ原観光連盟主催による自然再生事業(ササ刈り)に、ボランティアとして参加しました。高原がふたたび花畑となるよう活動を支援していきます。
本会議場に防災用ヘルメットを配備
地震などの災害に備え、本会議場の理事者席、議員席及び傍聴席へ、折りたたみ式の防災用ヘルメットを配備しました。
紙の使用削減へ!9月定例会からタブレット端末を導入
会議のペーパーレス化や効率化などさまざまな効果が期待されることから、全国でタブレット端末の導入を進める議会が増える中、松本市議会でも、議会ICT化の推進、議会活動の活性化などを目的に、タブレット端末及びペーパーレス会議システムを導入しました。
現在は紙資料と併用しながら活用し、令和2年2月定例会からのペーパーレス会議本格実施に向け、研究を重ねています。
令和元年度前期議員研修会を開催しました(演題「旧開智学校校舎の建築的な価値について」)
松本市議会では、議員の見識を深め、議会活動の充実を図るため、さまざまな研修会を行っています。
8月20日に開催した前期議員研修会では、日本建築史専門で、旧開智学校校舎の設計を手掛けた立石清重(たていしせいじゅう)の研究にも従事されている、信州大学工学部建築学科梅干野成央(ほやのしげお)準教授を講師に迎え、建築的な視点からみた旧開智学校校舎の価値についてご講演いただきました。
議会のうごき
- 8月20日 議員研修会
- 8月21日 中核市移行特別委員会、委員協議会(教育民生・経済地域委員会)
- 8月22日 委員協議会(総務・建設環境委員会)
- 8月23日 議会運営委員会
- 8月28日から29日まで 中核市移行特別委員会視察
- 9月2日から9月20日まで 9月定例会
- 9月26日から10月1日まで 決算特別委員会
- 9月28日 美ヶ原高原ササ刈りボランティア
- 10月6日 第3回松本マラソンボランティア
- 10月7日から8日まで 姉妹都市姫路市との親善交換会
- 10月9日 中信四市議会議員研修会
- 10月10日から11日まで 議会運営委員会視察
- 10月23日 総務委員協議会、建設環境委員会
- 10月24日 市役所新庁舎建設特別委員会、教育民生委員協議会
- 10月29日 議会運営委員会
議会の会議を傍聴してみませんか?
本会議、委員会及び委員協議会など議会の会議は公開しており、傍聴することができます。事前予約は必要ありません。
本会議:当日、議場前で受付を済ませてください。団体の場合は事前に議会事務局へご連絡ください。
委員会等:定員は10名です。当日、議会事務局で受付を済ませてください。
これまでに本会議(一般質問)を傍聴された方の声
- 今までよりも市政が身近に感じられ、関心が持てるようになった。(40~50代男性)
- 一般質問がきっかけで「松本マラソン」が決まって実行されたことなど知りました。小さな一つひとつの出来事もこうして決まっていくことを思うと、身近な問題も自分の近くにいる議員さんとの会話も決して無駄ではないと思い、改めて選挙への参加も大切なのだと、この年齢になり感じました。若者や子ども達も、勉強の一つとしてぜひ傍聴してほしいと思います。(60~70代女性)
託児無料 お子様連れでも安心して傍聴いただけます
議場ロビーにある「議会こども控室」で保育士等がお子さんをお預かりします。
対象
1歳~就学前のお子さん
利用方法
利用する1週間前までに議会事務局へご連絡ください。電話34-3210またはながの電子サービスでお申し込みいただけます。
令和元年12月定例会の予定
月日 | 会議名等 |
---|---|
12月2日(月曜日)午後1時 |
本会議(開会) |
12月3日(火曜日)正午 | 発言通告締切 |
12月3日(火曜日)午後5時15分 | 請願・陳情提出期限 |
12月9日(月曜日)午前10時 | 本会議(市政一般に対する質問) |
12月10日(火曜日)午前10時 | 本会議(市政一般に対する質問) |
12月11日(水曜日)午前9時 | 議会運営委員会 |
12月11日(水曜日)午前10時 |
本会議(市政一般に対する質問) |
12月12日(木曜日)午前10時 | 委員会審査(総務・経済地域) |
12月13日(金曜日)午前10時 | 委員会審査(教育民生・建設環境) |
12月19日(木曜日)午前11時 | 議会運営委員会 |
12月19日(木曜日)午後1時 | 本会議(閉会) |
※上記の日程は、変更となる場合があります。
第3回松本マラソンボランティア
多くの方が待ち望んだ第3回大会。最終給水所のボランティアとして参加し、ランナーに声援を送りました。
編集後記
今年はスポーツの秋と言うにふさわしく、バレーボール、ラグビーワールドカップや世界陸上が開催され、テレビ観戦にも熱が入りました。もちろん松本山雅Fcも忘れていません!
食欲の秋でもありますが、松本発祥の30・10(さんまるいちまる)運動もさらに推進し、無駄なくおいしい食事を楽しみたいですね。
広報部会 議会だより編集班
部会長 芝山稔
副部会長 若林真一
内田麻美
古沢明子
田口輝子
犬飼明美