ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > 環境・水道 > 自然・環境・公園 > 森林・林業 > 松枯れ被害を防ぐために

本文

松枯れ被害を防ぐために

更新日:2023年6月2日更新 印刷ページ表示

 私たちの暮らしに深く関わってきたマツ。この大切なマツが松枯れ被害の猛威にさらされており、庭木や公園、史跡のマツ等はもとより市内森林域一円に被害が及んでいます。
 松本市のように森林が広がっている地域での松枯れ被害を防ぐことは困難なので、被害先端地に限る伐倒駆除を行い被害拡大抑制に努めることとし、また枯れる前に材としての利用することや、生活道路沿線の危険木処理を進めます。

 松枯れ対策について、皆さんのご理解、ご協力をお願いします。

松くい虫とは?

 「松くい虫」という昆虫がマツを枯らしているわけではありません。病原体となるマツノザイセンチュウという微小な生物をマツノマダラカミキリという昆虫が健全なマツに運び、マツを枯らしてしまう伝染病です。正式には「マツ材線虫病」といい、アカマツやクロマツ、ゴヨウマツも感染します。

マツノザイセンチュウ(病原体)

長さ1ミリメートル足らずの小さな線虫がマツの材内に侵入して爆発的に増殖し、マツは水を吸い上げられなくなることなどにより枯れてしまいます。

マツノマダラカミキリ(媒介昆虫)

体長3センチメートルほどのカミキリムシの一種で、健全な松へマツノザイセンチュウを運びます。

松くい虫被害のしくみ

マツ枯れのメカニズムの画像
マツ枯れのメカニズム

松くい虫被害の対策

主な対策
区分 内容 方法 実施時期
被害監視 被害木調査 マツ林を見回って、被害拡大の元となる被害木をいち早く見つけます。 通年
予防 予防散布 地上からの噴霧器により薬剤を散布し、羽化脱出したカミキリの成虫を駆除することで、被害のまん延を防止します。 マツノマダラカミキリの発生直前から初期(6月中旬~7月中旬)に実施します。
樹幹注入 健康なマツの木に穴を開け、線虫の増殖を防ぐ薬剤を注入し、松枯れを予防します。 薬剤が注入しやすい冬季(11月~翌年3月上旬)に実施します。
駆除 伐倒駆除※1 松くい虫被害により枯死した木を伐倒後、ビニールで包んで薬剤によりくん蒸し、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除します。 枯れてから、翌春マツノマダラカミキリが羽化脱出する前(6月中旬)までに実施します。
森林整備 樹種転換
更新伐
所有者や地域の合意形成を図り、マツ以外の樹種への転換を計画的に行います。 マツノマダラカミキリの活動期間外の10月~翌年3月下旬までに実施します。

※1市で駆除できない場合があります。(市の駆除は被害先端地の森林に限ります。また、庭木のマツや被害木の近くに建造物(お墓や家屋等)があり、伐倒作業の際に破損する恐れがある場合等はできません。)
※防除薬剤の選定および使用方法については、森林組合、または造園業者等にご相談ください。

松くい虫の被害にあってしまったら

 被害にあったマツを助ける方法はありません。被害木を適切に処理しないと、さらに松くい虫の被害が広がってしまいます。また、そのまま放置すると、枝折れや倒木などの恐れがあり、大変危険です。
 庭木や社寺、墓地などの被害木処理は、市では行いませんので、駆除業者にご相談のうえ対応をお願いします。
 なお、市では、被害木の処理費用の一部を補助しています。

神社の被害木

松本市松枯れ被害対策基本方針

平成24年度に「松本市松くい虫被害対策基本方針」を策定し平成30年度に一部改訂し、対策を進めて来ましたが、令和3年度の「松本市森林再生実行会議」の提案書や、各地区松くい虫対策協議会からの意見を取り入れ、令和5年6月に改訂をしました。

松本市松枯れ被害対策基本方針(令和5年度改訂版) [PDFファイル/283KB]

市内の松くい虫被害発生状況

平成16年に島内地籍において、初めて被害が確認されて以来、被害区域が拡大しています。特に市の東山部地区(四賀、岡田、本郷、里山辺、中山)では、被害がまん延しています。
また、被害のなかった西南部でも、被害の発生が確認されています。

Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

松本市AIチャットボット