本文
こころといのちを支える「ゲートキーパー」
「ゲートキーパー」とは
ゲートキーパーとは、「門番」という意味です。
自殺予防対策におけるゲートキーパーとは、「自殺のリスクにつながるような悩みに気づき、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなげ、見守る人」のことです。
特別な資格は必要ありません。
身近な人のこころといのちを支えるために、あなたもゲートキーパーについて学んでみませんか?
ゲートキーパーの役割
気づき
いつもと様子が違うなと感じたとき(気づき)が、声をかけるタイミングです。
自殺の危険を示すサイン
- 食欲がなくなる
- 眠れなくなる
- ため息が増える
- 「死にたい」など言葉にする など
声かけ
声をかけることは勇気のいることですが、声をかけてもらえることで、気持ちが楽になることがあります。
声かけの例
- 眠れてますか?
- なんだか辛そうだけど、何か力になれることはない?
- 何か悩んでいることがあるの?よかったら話きくよ
- 最近元気ないから、心配していたよ
傾聴
相手の気持ちに寄り添い、話をさえぎらず最後まで聴きます。
急かしたり、問い詰めたりせず、相手のペースに合わせましょう。
聴くためのコツ
- 相手が安心して話せるように、気持ちに共感・支持することが大切です。
- 話してくれて、ありがとう。大変だったね。などねぎらいの気持ちを言葉で伝えましょう。
- 話題をそらしたり、安易な励まし、相手の批判、一般論の押しつけは逆効果です。
つなぐ
安心して相談や受診ができるよう、相手のペースを大事にしながら、促すことばをかけてみましょう。
声かけの例
- こんな相談先があるけど、どうかな?
- 一緒に行ってみない?
見守る
心身の健康を回復するには時間がかかります。
支援が途切れることのないように、長期間寄り添いながら見守ることが大切です。
ゲートキーパーに関するリンク
- 「市民向けゲートキーパー研修1部」 [MP4ファイル/23.54MB]
- 「市民向けゲートキーパー研修2部」 [MP4ファイル/16.49MB]
- 「市民向けゲートキーパー研修3部」 [MP4ファイル/28.5MB]
- 研修動画【基礎編】(長野県精神保健福祉センター)<外部リンク>〔YouTube〕
- 「ゲートキーパー~こころのサインに気づいたら~」厚生労働省動画チャンネル(Youtube)<外部リンク>
- 命を守る「ゲートキーパー」とは?(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
- 「誰でもゲートキーパー手帳」(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
あなたも誰かの「ゲートキーパー」
一人で悩みを抱えている人は、孤独感や絶望感を感じています。話をよく聴き、一緒に悩み、考えること自体が、孤立を防ぎ、安心を与え、生きるための支援になります。
すべての問題を解決できる支援者はいません。ゲートキーパー自身の悩み相談も大切にしながら、ゲートキーパーの輪を一緒に広げていきませんか?
ゲートキーパーに関する研修
大切な命を守るためにゲートキーパーとして覚えておきたい4つの行動などについて、長野県精神保健福祉センター作成「ゲートキーパー研修動画(基礎編)」を活用して保健師が出向いてお伝えします。ご希望される団体等がありましたら、下記までご連絡ください。
実施につきましては、市内会場で平日(午前9時から午後5時)に限ります。