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第2期松本市自殺予防対策推進計画
我が国の自殺者数は、警察庁統計によると、平成10年に前年から一挙に8,000人余り増加して3万人を超えました。平成18年10月に自殺対策基本法が施行され、国を挙げて自殺対策が総合的に推進された結果、自殺者数の年次推移は減少傾向にあります。しかし、それでも自殺者数の累計は毎年2万人を超え、人口10万人当たりの自殺による死亡率も、欧米の先進諸国と比較し突出して高い水準にあります。
長野県の自殺者数は年間400人前後、本市でも年間40人前後で推移しており、平成17年からは死亡原因の第7位となっています。
国は、平成28年に「自殺対策基本法」を改正し、誰もが自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指し、生きることの包括的な支援を盛り込み、施策が拡充されました。また、我が国の自殺の実態を踏まえ、平成29年7月に自殺総合対策大綱が閣議決定されました。長野県においても「第3次長野県自殺対策推進計画」を策定し、自殺予防対策を推進しています。
本市では、「松本市自殺予防対策推進協議会」を中心に、市民や専門分野の協力を得て、自殺予防専用相談「いのちのきずな松本」を開設、また、平成23年に「自殺予防対策推進計画」を策定し、県内市町村に先駆けて自殺予防対策に取り組んできました。
国や県の動向を踏まえ、本市の自殺予防を総合的に推進するため、「第2期松本市自殺予防対策推進計画」を策定し、新たな自殺予防対策の指針とするものです。