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平成30年度(2018)11月 台湾高雄市医療関係者が来松しました
「健康・福祉・教育分野の交流に関する覚書」を締結している台湾高雄市との交流を進めるため、高雄市病院関係者の世界健康首都会議への参加に併せ、本市の地域包括ケアシステムの方向性や医療と介護の連携をテーマに健康福祉分野における交流を行いました。
- 期日 平成30年11月7日(水曜日) ~ 9日(金曜日)
- 高雄市病院関係来松者 13名
- 主な内容
- 1日目
- ア 世界健康首都会議で高雄市側の講演
- イ 歓迎夕食会
- 2日目
- ア 松本城、松本市美術館の見学
- イ 信州大学医学部附属病院の見学
- ウ 世界健康首都会議開会式に参加
- エ 認知症対応型施設の見学、世界健康首都会議の聴講及びブース出展
- 3日目
- ア 世界健康首都会議で松本市側の講演への参加
- イ 高雄市と松本市民との交流会、世界健康首都会議の聴講及びブース出展
- ウ 世界健康首都会議閉会式に参加
- 1日目
世界健康首都会議に出展したブース
世界健康首都会議で高雄市側の講演
前編:高雄市小港地区の医療と介護等の総合型のしくみ
- コミュニティ病院の介護における役割
演者:高雄医学大学附属病院 侯明鋒 院長 - コミュニティ病院がどのように介護政策を実行したか
演者:小港病院 洪志興 副院長
来松された台湾高雄市病院関係者が講演しました。
講演会では、高雄市の病院が行っている「長期介護サービス」の取組みとして、退院が終わりでなくコミュニティにおける介護の始まりとする紹介があり、その後、意見交換を行い、交流を深めました。
信州大学医学部附属病院の見学
信州大学医学部附属病院で「先端細胞治療センター」や「高度救命救急センタードクターヘリ」の説明と施設見学を行い、その後、病院間の情報交換を行い、有意義な機会となりました。
認知症対応型施設の見学
「グループホームすみか」
NPO法人が運営する療養型認知症施設を見学し、入居者の方々と話したり歌を歌い交流を行いました。
「松本市城山老人保健施設」
指定管理制度のもと松本市医師会が運営する介護老人保健施設を見学し、居室をはじめとする施設の設備や運営方針などについて情報交換を行い、交流を深めました。
世界健康首都会議で松本市側の講演への参加
後編:松本市の地域包括ケアシステムの方向性と実践例(事例発表)
- 松本市の地域包括ケアシステムの方向性
演者:松本市健康福祉部 樋口 部長 - 地域が作った認知症カフェ
演者:寿地区福祉ひろば事業推進協議会 久保田 幸康 会長 - 地域づくり活動と医療機関を結ぶ地域包括支援センター
演者:西部地域包括支援センター 宇留賀 久美子 センター長 - 在宅医療の推進と松本市医師会活動
演者:松本市医師会 杉山 敦 会長
松本市側からの講演では、本市の地域包括ケアシステムの方向性の概略をはじめ、地域住民が主体となった地域包括ケアの事例に続き、地域と医療機関をつなぐ役割の包括支援センターの取組事例、最後に在宅での医療活動の実践事例と松本市医師会の役割を紹介しました。その後、前編の高雄市側からの概略の説明を含めてディスカッションを行い、高雄市側は医学大学が背景にあり、各病院が地域のコミュニティにおいても組織化して活動していることと、松本市側からは、地域が主体となる包括ケアと医療機関が主体となる包括ケアが連携を目指していることに触れ、両市の取組みの共有と意見交換を行い、さらに交流を深めることができました。
高雄市と松本市民との交流会
里山辺地区福祉ひろばで「ふれあい健康教室」を体験しました。
松本市民と一緒に体操やゲームをする中で、終始笑顔と笑い声があふれ、言語の違いを超えた交流をすることができ、住民の支え合いの場で介護予防の取組みを行っていることを、高雄市側に発信することができました。