人はだれでも自由と平等を願い健康で豊かな生活をもとめている。そうであるのに、この当然の願いが因習や偏見のためにゆがめられ、いまなお差別されている人々や差別されている地域が存在している。部落差別があるかぎり松本に正しい意味の幸福は無い。未解放地区があるかぎり松本に正しい意味の文化は無い。われわれひとりひとりの正しい認識と理解と実践によって、部落の完全解放を実現しよう。部落問題の解決こそ人間のまことのはじまりであり、全市民のつとめである。
ここに、同和対策事業特別措置法の趣旨を守り、差別をなくして明るい住みよい松本市を築くために「部落解放都市」の宣言をする。
(昭和51年9月28日宣言)