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食中毒を予防しましょう
家庭でつくるお弁当、食中毒対策できていますか?
調理して食べるまでに時間を要するお弁当には、食中毒のリスクが潜んでいます。
動画で予防のポイントを確認してみましょう。
音声:音読さん
その他の食中毒予防啓発動画
画像をクリックすると松本市公式ユーチューブチャンネルに移行して動画が再生されます。
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食中毒は年間を通じて、注意が必要です。
家庭における食中毒は、飲食店に次いで多く発生し、増加しています。
食中毒というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています!!
普段、当たり前にしていることが、思わぬ食中毒を引き起こすことがあるのです。
食中毒予防の3大原則
原則1 細菌をつけない
- トイレの後や調理の前などには、必ず石けんで手を洗いましょう。
- 肉や魚を切ったまな板や包丁は、洗剤でよく洗い、熱湯や塩素剤で消毒してから使いましょう。
原則2 細菌を増やさない
- 冷蔵・冷凍保存など適切な保存方法で、細菌の増殖を阻止しましょう。
(「栄養・温度・湿度(水分)」の条件がそろうと、細菌は増えます。)
原則3 細菌をやっつける
- 調理をする時、残った料理を温めなおす時には、中まで十分に火を通しましょう。
(ほとんどの細菌は、十分な加熱によって死滅します。)
食中毒を防ぐためには、手洗いが基本!!
手洗いのタイミング
- トイレに行った後
- 調理をする前
- 料理を盛り付ける前
- おむつを替えた後
- ペットを触った後
- ゴミを触った後 など
まずは、石けんと流水で、丁寧かつこまめに「手洗い」をしましょう。
面倒くさがったり、きれいに見えるから大丈夫と油断したりするのが、危険のもとです!
できていますか?衛生的な手洗い(公益社団法人日本食品衛生協会)[PDFファイル/339KB]
覚えておきましょう!家庭でできる食中毒の6つのポイント
食中毒というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生しています。
家庭での発生では食中毒と気づかれず、重症化することもあります。家庭での食事作りでの食中毒予防のポイントを
チェックしてみましょう。
- 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント(厚生労働省)[PDFファイル/857KB]
- 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント<外部リンク>(厚生労働省ホームページ)
ポイント1 購入
- 表示のある食品は消費期限を確認し、新鮮なものを購入しましょう。
- 冷蔵や冷凍が必要な食品は買い物の最後にし、なるべく早く帰宅して、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
意味 | 例 | |
---|---|---|
賞味期限 | 冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したとき、おいしく食べられる期限を示しています。賞味期限内においしく食べましょう。賞味期限が過ぎても食べられなくなるとは限りません。 | 缶詰、レトルト食品、スナック菓子など |
消 費 期 限 |
長くは保存がきかない食品に表示してあります。開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。消費期限内に食べるようにしましょう。 | サンドイッチ、豆腐、生菓子など |
(農林水産省ホームページより抜粋)
ポイント2 保存
- 冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。目安は7割程度です。
- 冷蔵庫内は、定期的に整理・清掃をしましょう。
- 松本市では、毎月10日を「エコクッキングデー」、30日を「冷蔵庫クリーンアップデー」とし、調理や冷蔵庫内を見直す取組み(30・10運動)を推進しています。食品ロスの削減につながります。
- 肉や魚はビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫内のほかの食品に肉汁などがつかないようにしましょう。
ポイント3 下準備
- 包丁やまな板は、切る順番がポイントです。野菜・果物→魚・肉の順に処理しましょう。
まな板の面を使い分けることもポイントです。複数のまな板を用意しましょう。 - 冷凍食品は使う分だけ解凍し、一度解凍した食品は再冷凍しないようにしましょう。
ポイント4 調理
- 食品を加熱するときは、中心の温度が85~90度で、90秒以上加熱しましょう。
ポイント5 食事
- 清潔な手で、清潔な器具を使い、清潔な食器に盛り付けましょう。
- 出来上がった料理は室温で長く放置せず、すぐに食べましょう。
調理器具などの消毒方法
煮沸・熱湯消毒
- 対象:包丁、ふきん
- 方法:85度以上で1分以上、煮沸するか、熱湯をかける。
塩素系漂白剤で消毒
- 対象:塩素消毒ができるもの(まな板など)
- 方法:表記に従い消毒液を作り、10分程度漬け置きをする。
- 薬剤が残らないようによく流しましょう。金属を腐食したり布製品が色落ちすることもあるので、注意しましょう。
ポイント6 残った食品
- 食べずに放置した時間が長い料理は、思い切って捨てましょう。
- 大量に残った食品を保存するときは、早く冷えるように底の浅い容器に小分けして、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
食中毒の原因について
食中毒の原因としては、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などさまざまなものがあり、食べてから症状が出るまでの期間やその症状、また予防方法も異なります。
分類 | 代表的な原因物質 | |
細菌 | 感染型 | カンピロバクター、サルモネラ、陽炎ビブリオ、病原性大腸菌など |
毒素型 | 腸管出血性大腸菌、黄色ブドウ球菌、ウエルシュ菌、セレウス菌、ボツリヌス菌など | |
ウイルス | ノロウイルス、A型肝炎ウイルスなど | |
化学物質 | 農薬、有害金属、PCBなど | |
自然毒 | 植物性 | 毒キノコ、カビ毒、シアン豆など |
動物性 | フグ毒、貝毒など | |
その他 | 寄生虫(アニサキス、クドア)、アレルギー様物質(ヒスタミン)など |
原因物質 | 主な原因食品 | 予防のポイント | 症状 | 潜伏期間 |
カンピロバクター | ・十分に加熱されていない肉(特に鶏肉) ・生野菜 ・井戸水、わき水 |
・食材の中心まで十分に加熱する。 ・サラダなど生で食べるものとは別に調理する。 ・鶏肉を調理した器具は熱湯で消毒する。 |
下痢、腹痛、発熱、嘔吐、頭痛、吐き気など ※感染して数週間後に「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。 |
2日~7日 |
サルモネラ | ・十分に加熱されていない卵、肉、魚 (ペット、ネズミ、昆虫) |
・生の卵や肉に触った後はその都度しっかりと手を洗う。また、 調理器具についてもその都度洗浄する。 ・食材の中心まで十分に加熱する。 ・卵は冷蔵保存する。 ・ペット等に触れた後は、十分に手を洗う。 |
下痢、腹痛、嘔吐、発熱など | 12時間~48時間 |
腸炎ビブリオ | ・生の魚や貝などの魚介類 刺身や寿司など |
・魚介類は、調理前に水道水(流水)でよく洗って菌を洗い流す。 ・魚介類に使った調理器具は、洗浄・消毒を行う。 ・わずかな時間でも冷蔵庫で保管する。 |
激しい腹痛や下痢など | 12時間前後 |
腸管出血性大腸菌 | ・十分に加熱されていない肉 ・生野菜 ・井戸水、わき水 |
・肉の中心まで十分に加熱する。 ・焼き肉等の際は、生肉用のトングや専用の箸を用意して、喫食する箸とは分ける。 ・生で野菜を食べる場合は、よく洗う。 |
腹痛、下痢、血が多く混ざった下痢など ※溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発し、重症の場合は死に至ることもあります。 |
1日~14日 |
黄色ブドウ球菌 | ・おにぎり、寿司、卵、乳などの調理加工品及び菓子類など | ・手指の洗浄・消毒を十分に行うこと。 ・手指に傷がある場合は、食品に直接触れたり、素手で調理をしない。 |
悪心、嘔吐、下痢など | 30分~6時間 |
ウエルシュ菌 | ・カレー、シチュー、スープ等の煮込み料理、旅館等での複合調理食品(大量調理品) | ・食材の中心まで十分に加熱する。 ・加熱後は速やかに冷却し、冷蔵保存する。 |
腹痛、下痢など | 6時間~18時間 |
セレウス菌 (嘔吐型) |
・穀類及びその加工品(チャーハン、ピラフ、焼きそば、スパゲッティなど)など | ・米飯やめん類の作り置きしない。 ・保存する場合は、55度以上で保温するか、小分けして速やかに冷蔵庫等で低温保存すること。また、保存期間は短くする。 |
悪心、嘔吐など | 30分~6時間 |
ノロウイルス | ・二枚貝(カキなど) ・二次汚染された食品 |
・手をしっかり洗う。 (特にトイレ後、調理・食事の前) ・食材の中心まで十分に加熱する(85℃1分)。 ・カキなど食中毒の原因になる食材を生で食べない。 ・胃腸炎症状がある時は調理を控える。 (他者への提供は行わない) |
嘔気・嘔吐、下痢、腹痛及び発熱など | 24時間~48時間 |
- 真空パック食品に関する食中毒対策リーフレット(ボツリヌス菌)(厚生労働省)[PDFファイル/279KB]
- ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから<外部リンク><外部リンク>(厚生労働省ホームページ)
食中毒かな?と思ったら
- 医療機関を受診しましょう。
- 症状をチェックし、家族など同時に同じ食品を食べた人の様子も見ましょう。
- 嘔吐や下痢があるときは、脱水症状を防ぐため、水分補給をしましょう。ただし、医師の診察を受けるまでは、勝手に下痢止めや胃腸薬を飲むのは控えましょう。
- うつらない、うつさないために、トイレの後、便や吐いた物にさわった後には、よく手洗いと消毒をしましょう。
- 食中毒にかかっているおそれのある人が使った食器や調理器具は、洗剤で洗うだけでなく、熱湯をかけて消毒をしましょう。また、下着・衣類は別に洗いましょう。
- 布団等は、天日干しをしたり、シーツ・カバーなどはこまめに洗濯しましょう。
- 食中毒にかかっているおそれのある人は、家族の後にお風呂に入るようにしましょう。また、湯船のお湯は毎日変え、残り湯を洗濯に使うのはやめましょう。