ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 教育委員会 > 筑摩小学校 > 筑摩小の『たてわり活動』

本文

筑摩小の『たてわり活動』

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

たてわり活動のねらい

同年齢の子どもと遊び,刺激しあうことは成長に必要ではあるものの,自分より小さな,あるいは大きな者とかかわり,遊びやしごとのやり方を教えたり教えられたりすることは,子どもの社会性を高めるために欠かせません。また,他人に対する思いやりの気持ちを持つことにもつながります。
そこで,1年生から6年生までが混ざった(たてわりの)小集団を作り,年間をつうじて遊びや諸活動を通してかかわりを深めることで,子どもたちの望ましい成長を期することとしました。

たてわり班の編成のしかた

年度当初に1年生から6年生までの児童が1~2名ずつ入った班になるように,また,6年生全員が班長になるように約60班つくります。(学年ごとの人数に差があるので,ある学年の児童が含まれない班もできます。)
名称は『たてわり班』としました。

たてわり班の活動計画

  1. (1) 児童の自主性を重んじた活動(児童会の各委員会の活動)
    • 児童集会の時間に行われる,各委員会の企画による活動や遊び
    • 児童会大集会(児童会まつり)での,グループごとの遊びや活動
    • 「たてわり班」交流給食(給食のない日にグループごとにお弁当を食べて楽しくすごす)
    • 地域交流委員会の計画により,学校周辺地域のゴミ拾い活動を行う
  2. (2) 体育的な活動(体育係の計画による)
    • 朝の「全校運動」の時間に行う,グループ単位での運動
    • 運動会でのたてわり種目に参加する
  3. (3) 各係の活動
    • 係にかかわる活動ができるか検討し,計画案を立てて実施
  4. (4) 清掃時のたてわりグループ
    • 上記のたてわり班とは別に,期間を区切って清掃のためのたてわり班を編成して清掃を行う
    • 清掃の時間に,廊下や階段,特別教室など場所を限定して,高学年が指導的な立場に立ってしっかり掃除を行う活動を行う(期間を決めて,各学級から数名程度参加して清掃をする)
  5. (5) なかよし学級でのたてわり交流活動
    • 人権教育強調旬間「なかよし旬間」のときに,2つの学年で学級のペアをつくり,交流的な活動をする
  6. (6) 新年度初めの登校班ごとの朝の登校
    • 4月当初,特に初めて登校する“1年生が安全に登校できるように”,また2年生以上の子どもたちも“横断歩道の渡り方や道の歩き方を再確認するために”,と安全意識を高めるために登校班による登校をする
    • 登校班のメンバー同士,お互いの顔と名前を覚えられるようにする
    • 災害,近隣での事件等の緊急時に,登校班ごとに安全に,すみやかに一斉下校できるように備える

上級生から 下級生へ 受け継がれていく

4月からいくつかの活動に取り組んできました。かかわりの様子を見ていると,初めのうちはぎこちない雰囲気もありましたが,回を重ねるごとに自然なかかわりが見られるようになってきています。集合した時に一年生が先輩たちのように静かに並べるようになってきました。また,お掃除のやり方を教えるために上級生が「お手本」になることを意識して,自分たちの掃除のやり方を見返す場面もありました。
目に見えるもの,見えないもの,学校に伝わるさまざまなものが,上級生から下級生に伝えられながら毎日の活動が行われています。本校の良さを大切にしつつ,「今の子ども」たちに合った伝え方を絶えず考えていきたいと思っています。

全校運動「かんぽっくりリレー」

朝活動の時間に,たてわり班で「かんぽっくりリレー」をして楽しくすごしました。
児童会で作った「かんぽっくり」を使い,活動内容は「ふれあい運動委員会」が企画しました。
下級生が「かんぽっくり」に乗るのが難しい場合は,上級生が手助けしてもよいことになっています。
校庭のフィールド(トラックの内側の長方形の部分)を南北に使い,学年により折り返し地点までの距離を変えてあります。
欠席などで人数が少ない班は,班で話し合って決まった人が2回行いました。
たてわり班の中で相談したり,協力したりしながら,楽しみながらみんなで運動をすることができました。

「交流給食会」

児童会の給食委員会が企画して,給食のない日に全校がたてわり班ごとにお弁当を食べたり,事前に考えた活動をしたりして楽しくすごします。
(写真は昨年度のもので,たてわり班でかたまって,桜の下でお花見しながら楽しくおいしくお弁当を食べている様子です。)

「たてわり清掃」

日頃のたてわり清掃

1か月程度の期間に区切って,各学級から数名の児童が参加して,清掃のためのたてわりを編成します。6年生が班長の班,5年生が班長の班,4年生が班長の班の3種類あります。
清掃分担場所は,おもに廊下や階段で,高学年の班長がほうきの持ち方・はき方や雑巾のかけ方等を下級生に教えたり,清掃の手順がわかるように実際にやってみせたりしながら,校舎内をピカピカにしようとはりきっています。
「ほうきには前と後ろがあること」
「ほうきの毛先をしっかり使うときれいにゴミがはけること」
「雑巾のかけ方は,(1)通し磨き(2)仕上げ磨き(3)四角磨きの3つあること」
「清掃後の見返し(反省会)のし方」
等がしっかりできるように,上級生が下級生に教えています。
清掃の時間になると,校舎内のあちらこちらで「ひざをついて,ぎゅっと力を入れながら,心をこめて雑巾がけができる子」が増えてきました。また,むだなおしゃべりをせず,静かに,気持ちよく掃除ができる雰囲気ができました。

たてわり班による全校草取り

2枚目の写真は,全校草取りの様子です。
各学年ごとの清掃分担による普段の清掃だけでは,校地内の草取りが間に合いません。そこで,朝の活動の時間を使って,草が伸びやすい場所を重点的に,全校で草取りをします。
今年(19年)は6月14日に梅雨入りしましたが,雨で草が伸びることを考えて6月22日(金曜日)に実施しました。
写真は,プールと校庭の間の道路の両側の分担場所の草取りの様子です。ここにはドウダンツツジが植えられていますが,その根元の雑草もたてわり班の子どもたちがあっという間にきれいに取り除きました。終わってみると,一輪車のべ十数台分の草が取れました。

たてわり読書

児童会の図書委員会で,春と秋の2回,読書旬間を設けて読書の楽しさを知り,読書の幅が広がるように読書集会や朝読書などを計画・実施しています。
その旬間中,朝の読書の時間にたてわり班ごとに各教室に分かれて「たてわり読書」を実施しています。
班長の6年生たちは,自分が今までに読んだ本の中からおもしろかったものを選んだり,図書館司書の先生と相談したりして,読み聞かせをする本を借りておきます。
事前に読みの練習もして準備をします。
当日は,たてわり班で円くなり,班長が読み聞かせをします。読み終わった後は,感想を出し合います。
たてわり読書をつうじて,読書の幅が広がるというよさもあります。


松本市AIチャットボット