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発掘された松本2015

更新日:2021年12月20日更新 印刷ページ表示

「発掘された松本」シリーズとして16回目を迎えた「発掘された松本2015」は、平成28年(2016年)2月6日(土曜日)に松本市時計博物館4階 本町ホールで開催され、247名の皆さんにご参加いただきました。

報告その1 高畑遺跡(松本市村井町南)

平成26年5月から調査を実施しています。
奈良・平安・鎌倉時代の竪穴住居跡が165軒発見されたことから、途切れることなく集落が存在していたことが判明しました。
写真は平安時代の竪穴住居のカマド跡です。カマドを構築している石が良好な状態で残存し、石や土は被熱により、赤く焼けています。

高畑遺跡で発見されたカマド検出状況の写真
高畑遺跡で発見されたカマド検出状況

報告その2 松本城下町跡本町(松本市中央)

平成27年8月から調査を行いました。調査は平成28年7月まで継続して行う予定です。
城下町では、火災や水害などの被害を受けるたびに整地し、結果として土地がかさ上げされました。
戦国時代から近代までに320センチの盛り土が行われてきたことがわかっています。
今回の調査地は、古絵図を見ると今井家の屋敷兼御使者宿(おししゃやど)があった場所です。
御使者宿とは、城への客人を接待し、宿泊させる藩の施設です。通常町人地では見ることができないような茶道具や高級食材などの遺物が出土しました。
写真は御使者宿の推定場所で見つかった水道管(竹管)です。

松本城下町跡本町で発見された水道管(竹管)跡の写真
松本城下町跡本町で発見された水道管(竹管)跡

報告その3 松本城三の丸跡土居尻(松本市城西)

平成27年4月から10月まで調査を行いました。
西半部には、三の丸を囲っていた土塁の基礎となる土層が残っていました。
一方、東半部には、第1検出面では火災で焼失した武家屋敷を確認し、第2検出面では東端部に建物跡(掘立柱建物)が確認されました。
写真は第1検出面(18世紀末~19世紀初頭)で発見された、火災で廃棄された大量の陶磁器です。

三の丸で発見された火災で廃棄された大量の陶磁器の写真
三の丸で発見された火災で廃棄された大量の陶磁器

特別報告 小笠原氏城館群の調査-井川城から林城へ-

「小笠原氏城館群」とは松本城へつながる室町時代から戦国時代の地域の領主小笠原氏の本拠の変遷を物語る城館跡群のことです。
小笠原氏の室町時代の居館「井川城跡」と戦国時代の本拠「林城跡」について松本城と並ぶ貴重な城郭遺産として保存・活用を図るため、平成25年から3年間にわたって学術調査を実施してきました。
古文書等からしかみえなかった歴史や動きが考古学の見地から解明されました。

特別報告の風景の写真
特別報告の風景

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