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発掘された松本2010
更新日:2021年12月20日更新
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11回目は、平成23年(2011年)2月19日に松本市立博物館(2階展示室ロビー)で開催され、128名の皆さんにご参加いただきました。
発掘された松本2010会場風景
報告その1 出川南遺跡の発掘調査
出川町から南松本一帯に広がる大遺跡です。
弥生時代中期の礫床木棺墓(れきしょう もっかんぼ)が発見されました。
出川南遺跡で発見された礫床木棺墓
報告その2 県町(あがたまち)遺跡の発掘調査
平安時代の大規模な遺跡の発掘。緑釉陶器(りょくゆうとうき)などの貴重な遺物が多数出土しました。
県町遺跡の平安時代住居址発掘風景
報告その3 三間沢川(みまざわがわ)左岸遺跡の発掘調査
平安時代の大規模なムラの北限地域一体を発掘しました。
ムラと外界を画す大きな溝、溝を渡る通路が発見されました。
三間沢川左岸遺跡の発掘調査地(上空から)
報告その4 牛伏寺堂平跡(ごふくじ どうだいら あと)の発掘調査
平安時代の作で重要文化財に指定されている仏像のある古刹・牛伏寺が、寺誌刊行事業の一環で学術発掘を行いました。
堂平は鉢伏山中腹の標高1200メートル付近にあり、牛伏寺に関連する信仰施設があったと推定されている場所です。
今回の発掘調査で平安時代後半の土器類や鉦鼓(しょうこ:金属製の打ち鳴らす仏具)が出土し、堂平の歴史が明らかになりました。
発掘調査を担当された、長野県立歴史館考古資料課長の原明芳(はら・あきよし)先生からご報告をいただきました。